登山(南アルプス)

三伏峠から荒川岳 その2

その1からの続きです。

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水場から先へ登りますが、尾根を登るのかと思いましたがそうではなく、左に左にと進んでからようやく谷状の地形の中を登ります。左手後ろには歩いてきた山々が見えますが、もう随分遠い感じ。

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さすがに長い登り、なかなか疲れます。道標を見るとそこからは岩ゴロのカール跡のような地形の中を登ります。

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登りはやっぱりきつい。ひたすら登り、かなり上に行くとガスに巻かれました。トウヤクリンドウが咲いていました。

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やっとのことで荒川前岳に到着。もちろん周りは真っ白で何も見えません。
ここまで来ると中岳方面から往復している人達がいました。

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チシマギキョウも久しぶり。

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荒川中岳に到着。一瞬だけガスが晴れて登ってきた方面がわずかに見えましたが、あっという間にガスの中。もう何も見えなくなりました。

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わずか先に中岳避難小屋があります。まだ時間も早く、千枚小屋まで行ける時間ではありましたが、ここに泊まることにしました。なぜならば、翌日は椹島で泊まるつもりだったので、千枚岳まで行ってしまうとあまりにも時間が短すぎることになるからです。もちろん雨は予想しておりました。しかし、この選択が後で後悔することに。

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夕刻、わずかに東岳(悪沢岳)が見えました。結局、この日の泊りは自分一人でした。

寝ていると雨の叩く音がし始めました。
最初はパラパラ、だんだんザァーという音とともに風の音も強まりました。
明け方3時頃、さらに強まり、ピシピシと雨が打ちつける音に変わり、風がゴォーという音に変わります。まずい、これは下れないかも。少なくとも明日は千枚岳にはいないとバスに乗れなくなります。そもそもひどい雨と風ではバスが来ないかもしれない、不安はどんどん大きくなります。まさに神にも祈りたい状況でした。

ようやく明るくなりましたが、相変わらずの雨と風、音が恐怖で布団から出たくもありませんでしたが、なんとか進まなくてはなりません。管理人さんが聞いているラジオの音に聞き耳を立てながら食事を作ります。水はもらわなかったけど、3L下から持ち上げたのでまだ2L以上残っているのでもらう必要はありませんでした。ラジオからは雨の予報と天気が不安定で雷や突風に注意とのこと。特に午後が危ないようです。不安はつのります。
管理人さんは、「まだ小屋が揺れるほどじゃないから大丈夫です。」となだめてくれました。

いつまでいても今日は状況は変わらないので、支度を済ませ、出発します。
風雨の中、とても写真を取る余裕など、正直、ありませんでした。

やはり外へ出ると風と雨、東岳に向かうと横殴りの雨が雨具に打ち付けます。
すでに登山道に水たまりができ始めていました。

東岳の付近は風、雨ともに強く、気がついたら山頂でした。
しかし、その先の丸山を越えた先がまた酷い風雨、最悪でした。
千枚岳を過ぎると地形的なものか風は弱くなりましたが、雨がひどく、登山道は沢状態。

酷い状況の中、ようやく千枚小屋へ。
すでに宿泊者は出た後のようです。少し雨宿りさせてもらいました。
そのままいても状況は変わらないので、10分ほど休んで出発。

千枚小屋からの下山路も登山道が沢と化していました。
木場道跡の表示も見ますが、こんな沢となった登山道では恨めしいばかり。
蕨段あたりを過ぎると、ようやく少し雨が弱くなり、道もよくなります。
清水平では下山路がよくわからず、半信半疑で降りていきます。
ようやく林道を横断するところで合っていることが分かってホッとします。
再び林道に出る頃にかなりの人達に会います。
この天気の中、よく登るなと思いますが、下は上ほどは悪くないのでしょう。
下っていくと若干雨も弱まったようです。

先は登り返しになって辛い道のり。ようやく鉄塔を過ぎるとこんどはひどく急な下り。

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吊橋に出て、先へ行き、椹島の林道に出た時には本当にホッとしました。
雨は一時、小止みになっていました。

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椹島に着きましたが、まだお昼、受付は13時からということでしばらく待ち、ようやく受付。
部屋に入って濡れたものを着替えるとようやく落ち着きました。2時で閉めて休憩時間になるという売店で、後15分しかないので、生ビールを頼んで一気飲み。

せっかくなので、以前見なかった白旗史郎写真館の切符を買って一人でみます。たくさんの写真がありましたが、やはり最近のデジタル写真を見慣れたせいか、フィルム写真が時代を感じさせてくれます。しかし、これだけの写真をモノにするにはこんな荒天の日や苦労もたくさんあったのだろうな、と思いながら見てしまいました。雨は一時はかなり強く降り続きましたが、夜には止んだようでした。

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次の日は帰るだけ。8時のバスを予約しました。さすがに6時のバスが出発するとあたりは閑散としています。暇があったので、広場に出てみると、門があり、川まで降りられますので、行ってみました。

この天気ならバスも来るだろうと思って8時のバスに乗り込むと、赤石小屋から降りてきた人がいました。その人がバスの受付の人と話をしているとなんと下の道路で通行止があり、バスが来ない可能性がある、ということ。びっくりして自分もバスから飛び出して話を聞きます。小型車は通行可能だが、大型車は通行止だということでした。とりあえず、下まで行って電話を掛けて聞くしかないとバスに乗り込みました。

続く。

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三伏峠から荒川岳へ

だいぶ経ってしまいましたが、今年の夏山縦走は南アルプス南部の荒川岳へ。(8/15~8/18)

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のんびり電車に揺られて伊那大島駅で下車します。やはり日差しの暑いこと。

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この日は定期バスの前に臨時のバスが出ましたが、駅で下車したのは自分以外には一人だけという寂しさ。臨時が出たのは登る人のためではなく、下山の人のためのようでした。

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だいぶ人がバスを待っていました。鳥倉登山口まで以前、タクシーで来てゲートから歩いたことがありましたが、結構登りが多く、荷物が重いと大変でした。バスだと登山口まで入ってくれるので便利です。しかし、わずかな距離とは言え、舗装でもない道を走ってくれるのはありがたいですね。

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登っていくとやっぱりマルバダケブキなどが多いです。

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以前はなかったけど、10までの表示が三伏峠小屋まで付けられていましたので、目安になります。

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水場は枯れてはいなかったけど、以前にもまして細かったのは、前半の雨の少なさのせいでしょうね。

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塩川土場への道は通行止め。もう林道も整備するつもりもなさそうなので、この道が開かれることもないでしょうね。

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この日は三伏峠小屋泊まり。3日目に雨が予想されたのと結局、2泊は山小屋に泊まらなくていけないので重いテントを担ぐ気になれず、直前に小屋泊にすることにしたのでしたが、人も少なく正解でした。泊まっている人は明日ほとんど下山の人達でした。

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2日目は荒川岳への行程。水場への道を進み、途中で右に曲がって荒川岳への縦走路に向かいます。古い登山地図だと小屋から直接縦走路へ行くようになっていますが、崩壊で歩けなくなっているのでしょうね。

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ネットの向こうのタカネマツムシソウの群落がすごい!

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タカネナデシコも咲いています。

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縦走路は少し細め、右手が崖っぽくなっているそばを歩いたりするので、ちょっと気を使います。アップダウンも結構あり、なかなか大変です。向こうには塩見岳、懐かしいです。

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右手に見えるのが小河内岳、避難小屋が左にちょこんと見えます。この写真だと小さいので無理かな。

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水蒸気が多いですが、富士もしっかり。

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チングルマは花は終わってました。

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きれいなウサギギクがたくさん。

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ようやく小河内岳に到着。

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先へ進むと高山裏避難小屋あたりに泊まっていた人達でしょうか、たくさん会いました。
人に会わなくなると、崩壊地が出てきて、右手が切れ落ちているので、ちょっと慎重に進みます。やがて左の樹林に入るので安心。その付近からは荒川岳を見ることができますが、ホントに巨大。あそこまで登り返すのかぁ。

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途中にはタカネビランジ。

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高山裏避難小屋でちょっと休憩。小屋前で小屋番さんとお話。なかなか気さくな方でした。
30分も登った所にある水場が細いけどいい水場なので汲んでいけ、ということでしたので、ちょっと期待。

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テント場を見て先へ進むと登りになります。思ったほどきつい登りではなく、樹林帯を登っていきます。30分も登ると水場に到着。この日は予想以上にしっかり出ていて、ペットボトル1本汲むのに一分くらいで良かった感じ。十分に汲めました。手がキレるような水でホントにうまい水。持って帰りたいぐらいの美味しい水でもありました。

その2に続く。

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あこがれの笊ヶ岳から縦走 その3

その2からの続きです。

深夜から風が吹き、テントがバタバタと鳴るくらいの風。7割くらいこの黒河内岳から奈良田へ直接降りるルートを選択かと思っていました。
しかし、早朝にテントの窓を開けると星空が見えていました。
これなら行けると支度をします。

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出発前の農鳥岳と北岳の眺めは心に焼き付きました。5時前に出発します。風がまだ少し強く寒いぐらいでした。

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北峰まではすぐ。やはり良い眺めです。

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富士の眺めもよいものでした。

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白河内岳に向かうとお一人、泊まっている方がいました。岩稜なので踏み跡が分かりにくくなり、ケルンを探して登り、ようやく白河内岳に到着。わずか1時間で到着したのにはびっくりでした。

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塩見岳もすぐそこという感じでした。

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大籠岳に向かいますが、岩稜のルートファインディングは初めてのもの。たまにルートミスし、偃松の中に突っ込んだり、戻って大きく巻いたりすることもありました。

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なんとか大籠岳に到着。

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さすがに広河内岳の登りはちょっときつかった。でも、もうここまで来れば縦走も終盤。農鳥岳が近いですね。

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もうだいぶ富士にも雲がかかり始めていました。

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左の奥の方に見えるのが笊ヶ岳。あんなに遠くからここまでやってきたのです。やはり眺めを見ていると、しばらく物思いにふけってしまいました。

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その先は結構ペンキ印などがあって一般コースという感じ。でも、最後に大門沢降下点が見えた所で失敗して行き止まってしまいました。戻って踏み跡を見つけてくだれば、人の多い大門沢降下点でした。

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きつい下りが続きます。随分下ってようやく大門沢小屋。ソーメン(\1,000)はツボ漬け付きでなかなか美味しかったです。

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まだまだきつい下りは続きました。久しぶりの吊り橋はスリルがありました。

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林道は結構長かったです。奈良田に着いた時には13時50分のバスに間に合いましたが満員のようですし、温泉にも入りたかったので次のバスにしました。

念願の山を良い天気で歩けて、本当に心に残る山歩きができました。

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あこがれの笊ヶ岳から縦走 その2

その1からの続きです。

今日は昨日に比べるとのんびり行程。しかしどうなることやら。一応4時30分には起きることにしました。

鹿の甲高い鳴き声を聞いてテントを畳み、5時30分出発で伝付峠に登り返します。

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林道を奈良田越に向かいます。途中からは霞んだ富士が見えました。今日も暑くなりそうです。

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結構アップダウンのある林道でなかなかきついです。今日は水を5L持ちました。さすがに重荷がきついです。途中で新しい林道があり、そちらに入りますが、かなりの登りでなかなか進めません。再び元の林道に戻り、先へ進んでいくと崩壊地に出ます。通行は可能ですが、結構崖の上を通るので怖い感じのところでした。

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その先はもちろん使う人などいない林道で、昨日同様にシラビソがひどく生えた林道くずれの道。邪魔されて通行不能に近い状態の所もあり、またまた不安になります。下っていくのでこれまた不安になり、果たして奈良田越まで行けるのかと疑心暗鬼で進んでいくと、ようやくすいがら入れの缶がありました。ここで右にUターン。

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奈良田越は昔は塩の道だったそうですが、今はそんな場所には思えません。そのあたりから白剥山に向かいました。

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テープなどを見ながらわずかな踏み跡を辿っていくと廃屋がありました。その先はかなりきつい登りが続きます。

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右に左に踏み跡を探りながら登っていきます。やはりこのあたりは点線コース。ルートファインディングが必要ですね。なんとか白剥山に着きます。このあたりまではまだそれほどではありませんでした。

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黒河内岳を目指しますが、途中はかなりのきつい登りが続きます。ルートも分かりにくい上に倒木が邪魔したりすることもたびたび。気温がぐんぐん上昇してひどい蒸し暑さ。その上の重荷なので途中でバテバテ。ようやく森林限界を出ます。しかし、その後がひどかった。偃松でルートはひどく分かりにくく、ルートミスも度々で精神的にきつくなってきます。無理矢理偃松の上を登ってようやく踏み跡に戻ったり、直射日光にじりじりと焼かれたりしながら少しずつ進んでいきましたが、だいぶ笹山が近づいた所で偃松の海でストップ。とても先へ進めず、仕方なくわかる所まで戻ったりしました。

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それでもなんとか黒河内岳(笹山)南峰に達することができました。この時点ですでに12時。もちろん普通の行程なら先へ進むのが普通な時間ですが、この直射日光と暑さのひどさでバテバテの体力、それにこの先に良いテント場があるかどうか分からず、ここから奈良田に下りられる道もあります。暑い中を進むと水の消費も大きいし、この先は涼しい朝方に歩きたいと思い、かなり早いですがここでテントを張ることに決定。

暑くてテントを張る気にもならず、わずかな日陰で夕方までずっと地図などを見て過ごしました。誰ひとり来ることもなく、途中で会う人もおらず、とても静かな一日でした。

その3に続く。

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あこがれの笊ヶ岳から縦走 その1

今しかこの山に行ける体力はない、と今年の夏山縦走はあこがれだった笊ヶ岳を目指しました。本当は山梨側から入りたかったのですが、2年ほど前の集中豪雨の影響で厳しい状況。ということで椹島からの道を登ることにしました。

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初日は入山のみ。久しぶりに静岡駅から事前予約制になった畑薙第一ダム行きのバスに乗り、畑薙ダムの臨時駐車場から東海フォレストの送迎バスで椹島へ。久しぶりに夕食付とし、朝食は早朝出発予定なので弁当にしてもらいました。

ちなみに、臨時駐車場の所に井川観光協会のバス時刻が書かれていました。
帰ってからWebで調べると井川情報ステーションの井川だよりに書かれていました。
でも、前に乗った午後のバスがなくなっていて、静岡からのバス利用では横窪沢小屋まで入るのはちょっときつくなったようですね。

時間があったので裏手に行ってみるときれいな木造建物の白旗史郎写真館がありました。入らなかったけど、たいした料金ではなかったようです。

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井川山神社で山行の無事をお祈りします。この後は念のために笊ヶ岳登山口まで軽いウォーミングアップついでに歩いて確認しておきました。

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次の日は4時頃に起きて少し明るくなった4時40分頃に出発。水は途中の沢で汲むので2L程度としました。うす暗い中を登りましたが、やはり結構きつい登りが続きます。標柱に着いたのは7時頃でした。

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6本の沢を越えていきます。何度もアップダウンがあるのでそれなりに体力を使います。途中で水を2L追加し、4Lとしました。

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上倉沢に出ます。ここは伏流なので水はなし。反対側にどう渡るのかと思いましたが、ケルンが少し下手にあり、その反対側に登っている道があったのでそんなに迷わず渡れました。

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その後もそれなりにきつい登りが続きます。シラビソが藪っぽい所もあって少し漕いだりする感じの所もあります。踏み跡は続いているので、ひたすら頑張るとようやく稜線。

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最後の登りがきついこと。重荷が堪えましたが、念願の山頂に到着!所ノ沢越から来たグループと同じく椹島から登ったご夫婦がいらっしゃいました。

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やはり山頂からは良い眺め。でもちょっと霞み気味です。

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残念ながら富士は小笊の向こうのガスに阻まれてしまいました。やはり夏場は稜線に泊まって早朝に来ないと無理なようですね。

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今日はなんとしても伝付峠まで行きたいと思っていました。向こうには偃松尾山(右)と生木割山(左)も見えていました。

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名残惜しいですが、滞在時間はわずかで伝付峠に向かいます。伝付峠まで行けそうな時間だったので水場には寄らず、偃松尾山へのきつい登り。ふと後ろを振り返るともう笊ヶ岳が結構遠くなっていました。

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さきほど笊ヶ岳から見えていたザレた崖の上を通ります。左の方は怖いのでできるだけ右側を少し慎重に歩きました。

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途中で笊ヶ岳方面に向かう人に初めて会いました。水場付近で泊まるということでした。
そしてようやく着いた。生木割山頂。涼しい風が吹いて、眺めはありませんが小広い良いテン場です。この時点で1時でした。ただ、ここに泊まると次の日が辛くなるし、水が補給できないので、まだまだ頑張って伝付峠まで行くことにしました。

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長い尾根歩きが続きます。緩やかにアップダウンするのですが、標高を下げているせいか暑さがひどく、眺めのない道が続くので結構辛い道です。途中でおじさんに一人会いましたが、やはり暑さでバテたと話をしていました。ようやくの事で天上小屋山。ここも眺めのない一地点という感じの場所でした。

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やがてトラバース道に入りますが、これがやたらと長い。しかも細い道が続き、足にマメができてしまっていたので痛いこと。早く終わってくれと思いつつ歩きましたが、そんなに簡単には終わりませんでした。途中で何度も水飲み休憩してしまいます。

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ようやくトラバース道が終わり、しばらく広い尾根を下ると林道に出るのですが、これがまた完全に廃道状態。シラビソがででんと占拠していてとても歩けそうには見えない林道です。本当にこれが林道なのかとかなり不安。歩いていると右側の崖が崩れたりしている所もあったり、延々とそんな中を歩かされるので、不安は増大。途中で右側の稜線に這い上がって道を探したりしました。しかし、なんとかこの道標を見つけた時は本当に胸をなでおろしました。

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きれいな林道を歩いていけば二軒小屋への道を分岐し、その先にテント一張り。新倉への道に入ります。

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笹原の道をくだっていくと、さきほどのテントの人か一人会いました。わずかに下れば水場に着きました。こんな暑さでしばらく雨は降っていなさそうですが、滾々と冷たく美味しい水が流れていて安堵しました。この日はこの水場近くにテントを張りました。ちなみに着いたのは16時40分。12時間の行動時間はさすがに疲れました。

その2に続く。

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マイナーコースの仙丈ヶ岳2

前の日からの続きです。

横にいた人達はみんなご来光を見に暗いうちから出掛けていきましたが、自分は面倒くさがりなので、一人で寝てました。気づくとほとんど人がいなくなっていたのにはびっくり。

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それでも小屋前から見る甲斐駒ヶ岳、鋸岳の眺めは良いものでした。

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今日は雲海なので、下はあまり良いお天気ではないかもしれません。槍・穂高連峰が頭だけだしているという小屋番さんのお話でそちらを見ると、確かにほんのわずかに見ることができましたが、どこの山だがまったく分かりませんでした。

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5時40分に出発して、まずは山頂へ。

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早くもガスが上がってきてしまいました。

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わずかに下ればガスを抜けて地蔵尾根を見渡すことができました。

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少し下れば地蔵尾根の分岐。やはり知らないコースに入るのはちょっとわくわく感があります。

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しばらくは歩きにくい岩稜の道が続き、それが終わると樹林帯をぐんぐん降下していきます。

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途中で大ボケかまして地蔵岳と勘違いして藪漕いで丸山谷ノ頭に登ってしまったりしましたが、再び縦走路に復帰して、地蔵岳手前の展望台のピーク。地蔵岳は思ったほど大きくはないですね。

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地蔵岳を縦走路は右へ巻いてしまいますが、そのまま直進します。踏み跡はあってなきがごとし。ごく薄い踏み跡で怪しいものでした。

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しばらく登ると、小さなピークに出て、右へ出ると、山頂の一角。シダ藪の尾根を少し辿るとなんとか三角点を見つけることができました。

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少し戻ったあたりからショートカットしようとシダ藪を北に下ります。倒木が多い上にシダで下が隠れて見えないので下りにくい斜面でした。やはり往路を戻る方がお勧めです。写真は縦走路に出た所から下った斜面を撮った所。

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しばらく進めば松峰小屋分岐。

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暗い樹林の中を通って下っていくと松峰小屋がありました。暗い感じの小屋で、やはりあまり積極的に泊まる小屋ではないようです。

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分岐に戻って先へ進みます。緩やかな登りから小さなギャップを越えると下りになります。延々とトラバース道が続くようになります。ひたすら歩いていくと、少し平な感じの所に出た所には古い道標が付けられていました。

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しばらくシダの中の踏み跡を辿っていくと急に道がなくなり、おかしいと思って見渡すと左に道がありました。先にも道がありそうな雰囲気はありましたが、左の方が普通です。左に進むと緩やかな登りですが、巻いてしまうようです。昔のガイドでは1983mの三角点を通っていく道が書かれていましたが、今はこの左へ巻く方が一般的になっているみたいです。

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林道に出て、しばらく林道を歩き、道標に従って、また山道に入ります。

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林道に出たり、林道を横切ったりしながら下っていきました。もう低山の雰囲気になった頃、ようやく孝行猿の遺跡がありました。猿を模した岩と小さな祠が置かれています。戦前の修身書に乗っていた孝行猿のお話はこのあたりが起源だそうです。

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下っていけば、柏木の集落に出ます。やはり暑いですね。それでもこのあたりの暑さは都会に比べたら遙かにマシです。

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伊那里のバス停に着きます。目の前には昔のJRバスの車庫がそのまま残っています。入野谷という施設で入浴もできるようですが、次のバスまで40分強。この時は高遠まで出ればバスが増えると思っていたので、悩んだあげく、高遠で入浴することにしました。待合所も荒廃しつつありますが、なんとか残っていましたので、中でしばらく待ちました。

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高遠駅(バスの駅)から歩いて10分ほどで高遠さくらの湯。
以前に入った時のレポはこちら。

こんなに早く再訪できるとは思いませんでしたが、やはりいいお湯でした。

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お土産は仙丈岳から下ったら、やっぱりこれ「仙醸」。地元のお酒を買いました。

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結局、土日はバスが少なく、本数はあまり変わりませんでした。高遠駅で随分バスを待ち、伊那北駅に出て、のんびりと飯田線に乗って帰りました。

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マイナーコースの仙丈ヶ岳

18日~19日で仙丈ヶ岳に行ってきました。

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夜行快速で甲府へ。朝4時のバスは2台ほどだったようです。広河原も前と少し変わって、前は北沢峠行きはテントで受付でしたが、今は数年前にできた広河原インフォメーションセンターで切符を買うことになっていました。バス停も甲府行きのバス停と同じような場所でした。
久しぶりの北沢峠。やはりひんやりしますね。

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丹渓新道の林道の入口へは、普通は伊那から入って、登山口で下ろしてもらうようです。しかし、料金は北沢峠まで払わねばなりません。
家で地図を見ていると、歌宿からの距離の1.5倍くらいで、北沢峠から歩いても行けるのではと思い、実行してみました。
予想通り、1時間ほどで登山口に到着。目の前には鋸岳が大きいです。
一般登山者には難しい山ですね。

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ということでこれが入口。コンクリートにガードレールが付いています。上まで上がるのは意外にきついです。

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朝から蒸し暑く、蜘蛛の巣がたくさんあって閉口します。まあ、低山の巨大な蜘蛛と違うので救いようがありますが。静かな道はちょっときついものの、南アルプスらしい道です。

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登っていくと、独標手前付近は右にガレ場を見て通ります。もちろん道は問題ないです。

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稜線の左を通るようになり、ちょっと歩きにくい感じの所もあります。マルバダケブキが多いこのあたりは少し道も錯綜している感じの所がありましたが、そのまま進めば問題なかったです。遠くで雷が鳴り出してしまいました。

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シカ避けのネットを2回ほど通ると、三角点が道の横にありました。

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その先が馬の背。草地になっていて、天気が良ければ気持ちいいのでしょうね。

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砂礫の道になります。右は崩壊地ですが、上の方は緩やかなので、あまり怖い場所ではありません。それよりも雷が少しずつ近づいて来ている方が嫌な感じでした。何も遮る場所がないので、ここで雷が落ちたら、逃げようがありませんし。

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またシカ避けの柵などの間を通っていくと、北沢峠からの道に合流しました。

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仙丈小屋が見えましたが、着くまでにはそれなりに登らなくてはいけませんでした。上の方でゴロゴロなっているので、山頂はもちろん明日に回して、まだ12時過ぎでしたが、速攻、山小屋に入りました。入って30分もすると雨が降り出し、ラッキーでした。この日はさすがに予約した人も何組か来なかったようで、それほどには混まずに済みました。ちなみに、この小屋は基本的に予約制になっていますので、夏場の土日にお泊まり予定の方はご注意を。

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夕方には雷も止み、つかの間青空が見えました。いつもガスっていたので、カールはこんな風になっていたのかとびっくりでした。

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甲斐駒や鋸岳が近いです。小屋から甲斐駒が少し下に見えるとは、やっぱり仙丈ヶ岳は高いなと思いました。その後、雨がまた降り出しましたが、夜には止んだようでした。

次の日へ続く。

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苗敷山、旭山

1日(日)は韮崎の低山へ。

早朝の電車を乗り継いで韮崎駅で下車。社会福祉村行きのバスに乗り、竹ノ内バス停で下車します。最近、土日は100円になったそうです。やはり乗る人が少ないのでしょうね。

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わずかに進むと穂見神社の里宮があります。地元の方がたくさんいてお掃除をされていました。

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安全をお祈りしてから奥宮に向かいます。

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しばらく登り、林道に出て少し歩くと立派な石鳥居があります。たくさん人がいて、お話を聞くと来週がお祭りだそうでその準備のようでした。この神社は東京の高尾山とも繋がりがあるというお話を聞くことができました。

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しばらく登ると富士を見ることができますが、残念ながら春霞でぼんやりでした。

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登っていくと丁目石をいくつも見ることができます。登山道の途中でも整備をされている方が何人もいらっしゃいました。

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上の方に登り着くとアスナロの巨木があります。これは山梨県の指定天然記念物になっています。

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これは6地蔵の一種でしょうか。石に回るように彫られていて、かなりの年数を経過していることが伺えます。

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江戸時代の建物らしい穂見神社の奥宮。ここも地元の方が清掃されていて、持って行けと小さなお菓子を頂いてしまいます。

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神社の裏手に回り込み、藪に突っ込んですぐに林道を渡ります。その先は薄い笹藪でしたが、すぐに終わり、明るい伐採地に出ました。通り過ぎて踏み跡を辿れば、旭山の山頂に着きました。ひっそりとした場所に三角点が埋まっているだけで、樹林の中で眺めもない場所でした。

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北に進んでから東の尾根に入ります。踏み跡はごくわずか。地図を読みながら下ります。明るい場所があり、お茶を飲んでしばらく休憩しました。

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下っていきますが、なかなか難しく、結局枝尾根に入ってしまいます。ただ、国調図根点の標石を見掛けたので下れるだろうとそのまま尾根を下りました。途中にはダンコウバイがよく咲いていました。結局、怪しい踏み跡を辿ってなんとか沢に降り立ち、少し先で道路に出られました。

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少し先に神社がありました。無事に下れたのでお祈りしようと立ち寄ると地元の方が集まっていました。飲んでいけと言われましたが申し訳ないので断ると、御神酒だから持っていけと缶ビールまで頂いてしまいました。

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歩いていくと、向こうには茅ヶ岳や奥秩父の山々、左には八ヶ岳を見ることができました。
お天気もよく、心温まる山行でした。

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真夏の身延山

日帰りでもやっぱり遠出がしたいと思い、でも次の日は仕事なので、そこそこ遠く、それでいて簡単に登れ、それでもしっかり登った感じのある山、という難しい注文に応える山を探しました。そこで目を付けたのが身延山でした。日蓮宗総本山久遠寺の山ですから宗教的雰囲気に満ちた山ではありますが、一度は行ってみたいと思っていました。

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早朝の電車を乗り継いで身延駅へ。身延山へはバスが結構出ています。さすがに平日ということもあって自分以外は地元の人だけのようでした。

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土産物屋などの町並みを見てしばらく進むと、三門に着きました。とても大きいです。

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大きい杉木立がやはり荘厳な雰囲気です。

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菩提梯は、見上げるほど大きな石段。さすがにきつく、汗をかかされました。

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登り着いた左が五重塔、目の前が本堂でした。やっぱり大きいものです。

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ロープウェイがありますが、もちろん見送って表参道を登ります。舗装された道路ですが、じぐざぐで結構きつい上に蒸し暑いです。

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大光坊には釈尊像があります。向こうの山はどこの山なのかな。

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その先からはじゃり道に変わります。しばらく進むときつい登りになります。高度を上げていくと、前の方から「南無妙法蓮華教」をリズムよく唱えながら信者の方々が降りてきました。「御苦労様」と声を掛けられながら登ります。沢を左に見て、さらに登ると、ひっそりとした法明坊がありました。

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暗い樹林の中をひたすら登ります。さすがに高度を上げたのか少しだけ空気が爽やかになってきました。ようやく明るい所に出ると、そこが思親閣の一角でした。

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やはり雲が多く、富士山は見えず、下の町並みを見るのがやっとでした。

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左へ御守りなどを売っている所を見て進むと石段があります。その先に思親閣の門がありました。

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横にある杉は日蓮聖人お手植えの杉だそうです。見上げるほどすごい大木でした。

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思親閣でお参りした後、その左奥へ行くと、杉林を抜けて山頂です。南アルプスの眺めが広がっていますが、やっぱりこちらも雲が多く、あまり見えませんでした。

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ロープウェイ駅近くまで戻ります。七面山を見ることのできる場所があります。大きなガレはナナイタガレでしょう。

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裏参道を下ります。多少下った所に感井坊があります。以前はかなりの信者が泊まったようですが、今はひっそりとしていました。

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のんびり下っていくと、千本杉に着きます。樹齢270年以上の杉がたくさんあるそうで、これを見ただけでも来た甲斐がありました。

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妙石坊まで下ると、だいぶ下った感じでかなり暑いです。向こうは三石山や天子山塊らしいです。

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ようやく三門まで戻ってきました。観光バスなどがたくさん止まっていました。

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総門も大きな門です。ここからバスに乗って身延駅に出ました。

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北岳から間の岳、両俣小屋へ その2

その1からの続きです。

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早朝起きると素晴らしい朝焼け。富士もきれいでした。

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間の岳に向かいます。

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間の岳からは塩見岳、南アルプス南部の山々がとてもよく見えました。

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もちろん北岳、甲斐駒ヶ岳も素晴らしい眺めです。

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三峰岳へ。仙丈ヶ岳はあいかわらず大きいです。下にはこれから歩く仙塩尾根が見えていました。

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農鳥岳と農鳥小屋はすぐそこでした。

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下っていくと暑くなります。途中、ちょっと道を外してしまい、ハイマツを掴んで歩いてしまったら、ハイマツの匂いが手についてしまいました。樹林帯に入ると少しひんやりします。

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ずっと樹林帯の中を淡々と歩きますが、ちょこっと途切れて甲斐駒の見える所がありました。

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2時間歩いてようやく野呂川越に着きます。

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両俣小屋に下って、ちょっと早い昼食。

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林道歩きはピーカンで強烈な日射しがジリジリと照りつけ、消耗しました。ようやく野呂川出合に着いて、時刻表を見ると、なんと10分後にバスがあるという幸運。立って乗ることになりましたが、これもまた珍しい経験でした。

このあとはすったもんだありましたが、なんとかヘルシーハウス山渓園で下車できました。
今年からバスの乗車券は甲府まで買うと、途中下車してもその日のうちならまた乗れるそうです。もちろん、同じバス停から乗るのが基本でしょうけど。このあたりの扱いはバスの車内で車掌さんに聞いた方がよいようです。

ということで楽しい山行でした。

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