カンマンボロンから瑞牆山

2024052525(キバナノコマノツメ)

カンマンボロンから瑞牆山手前の登山道までは一般登山道ではありません。

【 山 名 】瑞牆山
【 山 域 】奥秩父
【 日 時 】2024年5月25日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】瑞牆山荘9:20→9:35みずがきの森入口→9:45取りつき→10:25分岐→10:30カンマンボロン→11:55登山道合流→12:20瑞牆山12:30→13:50富士見平小屋14:00→14:25瑞牆山荘

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☆カンマンボロンへ

 もう随分前から行ってみたいと思っていたカンマンボロンに行ってみることにした。ここまで来るとかなりの交通費がかかる。ちょっと日帰りではもったいないくらいである。それでもやはり5月の一日、天気はあまり良くはなさそうだが、出かけてみる。一番電車を乗り継いで韮崎駅へ。山梨交通のバスに乗り、増冨温泉で下車する。同じバスに乗っていた自分を含めて4人が瑞牆山荘行きのバスに乗り込んだ。しばらく乗った瑞牆山荘で下車する。今日帰るのか明日帰るのか聞かれる。バスの人数を把握したいということだった。自分は今日の15時か16時のバスに乗ることを告げた。

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 あたりはまだきれいな新緑である。やはり標高が高いせいだろう。写真を撮ってまずは道路を進む。緩やかな下りが続く。結構車の通行が多い。黒森方面からも来るし、そちらへ走っていく車もときどきある。しばらく下ると右の道が分かれる。あまり見なかったが、瑞牆の森を示す案内板が立っている。さらに道路を進んでいくとやはり車が時折先へ走っていく。小沢が下にあるようだが、道は関係なくそのまま先へ進んでいく。駐車場を見てさらに先に進む。しばらく進むと先に瑞牆山がよく見えた。やはり岩場の連なる山である。

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 カーブしている橋を渡り、先に行くと再び横に長い駐車場になっていて、その横から山道に入った。

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 踏み跡は明瞭だが、しばらく進んでいくと草の道になる。やがて左に折れて登ったが、右に進んだら行き止まりになってしまった。少し戻ってみると上に向かう明瞭な道があった。それを辿って進むと右に進んで右下に沢音を聞く。先に進むと岩場で休んでいる人たちがいる。大きなマットのようなものを敷いていて、何をする人たちだろうか。さらにしばらく横に進むとやがて少し左に曲がって右には沢があるようでそれに向かう道となる。最初のうちは緩やかな道だったが、やがて少しずつ斜度が上がる。さらに進むともう目の前は壁のようになってきて、きつい登りになってきた。

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 上の方に登っている人がいるようだ。急な道をしばらく登るとその人達に追いついた。市が主催しているものでカンマンボロンまでを往復するという事である。上の方のロープの付いている所でグループの人達がゆっくり登っているのでしばらく待たされる。するとパスさせてくれるのでどんどん登る。さすがにちょっときつかった。ロープはあまり掴まずに岩などを掴んで急な所を登った。先に進むとさらに上に向かう。そのあたりに金属製のプレートがあるはずなのだが、見落としたようである。しばらく登ると左にカンマンボロンを示す小さなプレートがあった。

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 そこから左に進むが、その先の進路が分かりにくい。とりあえず登ってその後は右のようだ。上に向かってしばらく登ると狭い岩の間を通ることになる。ロープもあった。ザックを背負ったままでは通れないので手に持って岩の間を通るとそこにカンマンボロンの凹みがあった。もうたくさんの写真を見ているのであまり感動はない。

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 後で家で原全教氏の「奥秩父続編」を久しぶりに開いて見てみる。「カンマンボロン」の項があり、それによると「その陰は岩隙となつて、相当奥行もありそうに思へる。幅は二間もあり、高さは三間もあろうか。正面の直溝はなほ五間くらゐは登れるだろうか。それ以上は不可能だろうと思ふ。一寸登って左の突き出た岩の上へ出ると、そこは丁度カンマンボロンの最下端である。岩の上に坐して見上げると、そこから二十丈ほどの間に、大體五つか六つくらゐの、字のような凹みがある。左の方へはまだまだ大きな岩壁が袖垣のやうに露出してゐる。」と記載されていた。上には窟があり、誰も入ったことがない、という話も書かれていた。今のクライマーなら行けるのかもしれない。左の岩場にはロープが垂れていて、クライマーさんが登ったのであろう。

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 さて、さきほどのグループが来る前にここから脱出しなくてはならない。写真を撮って再び岩の間を通るが、下り気味なので通過に手間取った。最初からロープを掴んだ方が良かったが、そのままでなんとか抜けることができた。再び下るが、登りよりも下りの方が踏み跡が明瞭に見えた。トウゴクミツバツツジだろうか、少し濃いめの色のツツジがまだ咲いていた。少し下るとさきほどのグループが登ってきた。適当にパスさせてもらって下り、再び矢印の金属板の道標の所に戻った。

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☆瑞牆山へ

 さて先に進む。ここからは静かな道になるであろう。樹林の中の道を右へ進んでいく。しばらくの間はグループの話声が聞こえていたが、やがて離れて聞こえなくなった。道は続いているが、やはり入る人はそれほど多くはないらしく、それなりに細い道である。岩場の横をすり抜けるように通る所もあり、少し緊張させられる所もある。途中には左右に大きな岩が出てきたりしたが、その間を通って登る。やがてシャクナゲが咲いている。アズマシャクナゲであろう。たくさんというほどではないが、それなりに咲いていて写真を撮りながら進む。

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 先へ行くと再び岩が多い道となる。左も右も大岩の間の谷をしばらく登っていくとやがて行き詰る手前まで来た。この後は右へ行くのか、左へ行くのか、どう登るのだろうと思いながら上に登る。すると左手に取りついた。ロープの垂れた岩場の登りが連続する。

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 登りならばあまりロープを使わなくてもよいが、二か所ほど、ロープがないと体を持ち上げるのが難しい所があった。やはり残置ロープがあると有り難い。これがなかったら登れなかったかもしれない。しばらく岩場の急登が続いたが、やがて右へ進んでさらに登る。少し登りやすくなるが、先へ進むと大きな岩場の下に出る。そこには金属プレートの道標が付いていた。

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 右へ進んで樹林の下を急登する。右手の岩場の上にはシャクナゲがよく咲いているのが見えた。どんどん登っていくと小平地に登り着く。わずかに眺めがあるが、もう随分な高さまで登ったようだ。まだ上まではかなりありそうだ。先へ登ると再びシャクナゲがよく咲いている所を登る。やはりたくさん咲いているのは楽しい。先週の粟ヶ岳は暑かったが、ここは標高が高いので、汗はかくが空気がひんやりしているので気持ちよく登れるのが有り難い。さらに登っていくと再び金属プレートの道標が木に付いていた。さらに登っていくとガレ場の登りで少し踏み跡が分かりにくい所もあった。それでもたまにテープが付いているのでそれを目安にして登っていく。再びシャクナゲがよく咲いていた。もうそろそろ上が近くなってきた気がする。シャクナゲを見ながら登っていくとやがて倒木などで少し歩きにくい所を通る。人の声が聞こえたが、そこには出ないようだ。左に登ると岩場の下に出た。イワカガミがよく咲いていた。

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 左の岩場の上に登ってみた。岩場からは八ヶ岳を眺められる。近くの奇岩と相まってなかなかの眺めであった。少し右上に岩場を登ったが、少し下に道があるのでそちらに降りた。先には金峰山が見える。金峰山には二度ほど登っていて、随分前だが一度は秋の頃。そのときは瑞牆山に登ってから金峰山に登り、再び増冨温泉に下ったのだった。その頃はバスもなく、増冨温泉から瑞牆山荘まで歩いた。登りは途中で車に乗せてくれた人がいて、一部しか歩いていないが、下りは全部歩いたと思う。まだレポを書いていない頃なので、記録は残っていないのが残念だ。もう一度はGWで氷のエビノシッポを見た覚えがある。ふと思い出すと懐かしく思える。見るとやはりまた登りたくなる。

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 先に進むと人の声が聞こえて、すぐにロープで塞がれた所を通れば登山道に出た。ザックを置いて少し休むと次から次へと若い人が登って来ていた。自分も再び登り始める。左には大きな奇岩を見上げる。

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 大きな岩の多い道を登っていく。やはり若い人は荷物も軽いが早い。登っていると何組も追いついてくるのでパスさせて登る。それにしても自分の若い頃はあまり若い人がおらず、中高年ばかりだったように思う。時代が変わったなぁという気がする。しばらく登った所で下を見ると行けそうもない岩の上に人がいる。クライマーさんだろうか。

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 しばらくきつい登りの道をひたすら登り、やっと黒森方面への道の分岐に着く。ここまでくればあと少しのはず。右へ進むとハシゴで岩を登り、最後の登りを頑張ると人の多い山頂に着いた。

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 今日は眺めがよい。金峰山から八ヶ岳まで、広い眺めを楽しむことができる。それにしてもすごい人である。こんな岩の山でこんなに人の多いのは初めてだ。人気のある山なんだなぁと思う。金峰山に近い方で岩の上に座り込んで昼食を取った。近くにはやはりシャクナゲがよく咲いていた。

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☆下山

 さて、眺めも楽しんだら後は下ろう。下りに入るともちろんまだまだ登って来る人達はたくさんいる。下る人の方がまだ少ないようだ。数人ほどパスして下っていくが、ひたすら登ってくる人に会う。すぐに黒森の分岐、さらに岩の道を下っていく。さきほど出てきた所を過ぎてさらに下っていく。途中、岩の下の穴のような所を通る所があった。だいぶ下るとやはりシャクナゲがよく咲いている。ひたすら下っていくと谷近くまで下る。すると右手が一部崩壊したようで道が荒れていた。以前はこんな荒れてなかったなと思いながら下っていくとコミヤマカタバミが数輪咲いていた。さらに下ると階段で下る。すると女性二人が横のお花を撮影している。見るとキバナノコマノツメが群落で咲いていたので教えてあげた。自分もこんなに群生しているのは見たことがなかったので丁度良い時に当たったようである。

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 先に進むと少し下って右に割れた大岩を見る。割れ目に入って遊んだりしている若い人たちを見てさらに先に進むと沢を渡る。まだ新緑がきれいであった。

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 そこからは登り返しになるがきつい登り返しがしばらく続く。ようやく少し緩やかになって先に行く。しばらく行くと小川山への道を分ける。そのあたりから少し下りが入るようになって進んでいくと富士見平小屋に着いた。

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 ベンチに座りたかったが、ほとんど人で埋まっていた。岩に座り込んで少し休憩する。時計を見ると14時台のバスには間に合わなさそうだ。15時台のバスは余裕がありすぎるかなと思う。休んでいたら、横の若いやつがなんと煙草を吸い始めたので、そこから離れた。小屋の入口の横には富士山が見えるスポットがあるらしい。行ってみたが雲しか見えなかった。

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 さて、のんびり下りますか。下り道に入るとグループが途中で立ち止まっていたので先に降りる。広めの道を下っていくと最後の瑞牆山が眺められるポイントがある。やはり岩の山だなぁと思う。そこからは少し急なじぐざぐの下りとなる。下っている人達もそれなりにいてパスさせてもらってぐんぐん下る。樹林の中を下り、一旦林道のような所に出る。再びそれを離れて下り、さらに下っていくとやがて道が先に見えてきた。するとバスがいるようである。もしかして間に合うか、それとも行ってしまうか、微妙な時間のようだ。それでも下っていくとバスは発車せず、写真を撮ってバスに向かうと乗ることができた。増冨温泉をお願いするとバスはすぐに発車した。

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 増冨温泉で下車する。そのまま駅まで乗った方が安上がりなのだが、千円札の持ち合わせがなかったのでSUICAの使える山梨交通のバスで帰ろうと思ったのである。以前に入浴した増冨の湯はやっていない。山梨交通のバス停で下車するともうバスが来ていた。自分一人乗り込む。途中で乗ってくる人もなく、駅が近くなった頃に一人だけ学生らしき人が乗ったが、駅まで二人だけの乗車だった。わずかな待ち時間で電車があり、それに乗り込んで甲府に出る。久しぶりにほうとうを食べてから帰宅した。

 

八木ヶ鼻温泉 いい湯らてい

高城城跡、袴越山の帰りは八木ヶ鼻温泉いい湯らていへ。

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東三条駅からは40分ほどでバスの終点です。入浴料は900円。

内湯は広く、この日は少し熱めでした。暑い日だったので、すぐに露天風呂の方がよいかと出て見ます。

すると露天風呂の浴槽は3つほどあり、一つは新しい感じのきれいな浴槽。そこからは目の前に八木ヶ鼻の岩壁を見ることができ、また川も見えて爽やかな風が良い感じでした。下に降りると別な浴槽が二つあります。手前の浴槽は少し古い感じですが、静かに入ることができました。浴槽を出て前にある椅子に座っていたら、目の前の花壇に小さなヒメサユリが咲いていました。植栽と思われるけれど、やはり良い感じでした。

泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉のようです。体がかなり温まり、なかなか冷えませんでした。いいお湯です。

たっぷりかいた汗を流すことができて気持ちよくバスで帰りました。

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