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古書のお手入れ

今日は雨の予報なのに夏らしい晴天になったり、曇ったり忙しい天気。ゲリラ雷雨があるかと思ったら、ぜんぜん降らずに山へ出掛けられなかったちょっと悔しい一日でした。こんな時は古書を探そうといくつか回ってみました。久しぶりに阿佐ヶ谷の穂高書房にも寄ってみたのですが、前に行った時よりもさらに本が積み重なっていて、前はおじちゃんが中から普通に見えたのに、わずかなすき間以外はほとんど見えなくなってしまっていて、大丈夫かなとちょっと心配になるぐらいでした。(^^;

田淵行男の山岳写真集などがそっけなく置いてありましたが、値段を見たら約1万円でとても手が出せません。丁重に元にあった位置に戻して、外で安売りされていたあかね書房の山岳名著全集のうちの読みたかった11番(千山万岳 志村烏嶺、山岳渇仰 中村清太郎著、山旅の素描 茨木猪之吉)を一冊手に入れてきました。箱はだいぶぼろっちいですけど、中身は悪くなく、400円なので読むだけなら十分でした。

で、それは本題じゃなくて、地元近くの古書展では100円均一祭が開かれていたのでのぞいてきました。

だいたいは売れ残りの在庫処分の本なので、推して知るべしですが、たまにめっけものの本があります。堀淳一氏の「地図のたのしみ」や山本茂実氏の「喜作新道―ある北アルプス哀史」などの文庫本をゲットしました。

さらに目を通していたら、西丸震哉さんの「山小屋 造った・・・ネコも来た!」という本を見つけました。初めて見た本。しかし、買おうかどうしようか迷うぐらいにだいぶ汚れていました。かなり躊躇したのですが、うーん、やっぱり中身を見ると読んでみたい、それに100円だしなぁ、ということで買いました。さすがにこのままではとても読めない感じ。で、こういう時に自分が使うのは、主に衣類用の除菌・消臭スプレーです。最近は緑茶入りのものがあって、スプレーすると緑茶の香りがほんのり付きます。たいてい古書は古本独特の香りが付いてしまっていて、本を開いただけでかなりの匂いがする場合があります。これが緑茶の香りでカバーされて古書の匂いが目立たなくなるのですから、なかなかのものです。最近の技術はすごいなと感心してしまいます

カバーのある本の場合は直接スプレーします。大量にかけても意味がないので、さらっとかけるだけで十分。その後にティッシュペーパーでしっかり拭きます。するとびっくりするぐらい表面の汚れが落ちます。最近の本はカバーの表面が微妙にコーティングされていたりするので、少しぐらい汚れても、頑張って拭けばそれなりに落ちるのです。それに持った時のかゆい感じがなくなるのが最大のポイント。除菌の効果があるんでしょうね。さらに裏表紙も同様にスプレーして丁寧に拭いてあげます。仕上げは拭いた後で濡れているテイッシュペーパーの残りで本体を拭くこと。直接本にかけてしまうと、付いているシミが広がってしまうことがありますので、あくまで濡れている残りで拭くことがポイント。これでも十分に本体の匂いが弱くなります。どうしてもまだ匂いが気になる場合は、新しいティッシュにスプレーし、濡らした上で拭きましょう。これで完璧です。こうしてからしばらく乾かせば、もうごく普通の古書。さあ、本を開いてみましょう。

この術はあくまで比較的最近の本に使える技。戦前などのあまりに古い本では、若干のアルコールが含まれるため、場合によっては染みが付いてしまう場合もありますので使わない方がよさそうです。

まずは安い古本で試してみてくださいね。

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コメント

西丸震哉の著書はほとんど読みました
当時は冒険的山歩きなどしていませんでしたが、ただただそんな世界にあこがれていました
でも彼が歩いたのは前人未到の領域(山だけではない)、今はそんな所はほとんど有りませんね~

触ると崩れてしまいそうな昭和初期の古い本は困ってしまいます、補強の方法はありませんか?

カセージンさん、こんにちは。

西丸氏の本は楽しいですね。自分も文庫本はだいぶ読みましたが、いろいろ出されているので、とても全部は読み切れません。
この本も調べたら文庫で出ていたようです。

昔は「川口浩探検隊」のような秘境が多かったので、わくわくしましたね。
さすがにだいぶ奥地まで文明が入り込んで、秘境が少なくなっていそうですが。
それでも、日本では東北や北海道などで、まだまだ人の入らない池などがあるようです。
帰れなくなりそうなので、自分で行ってみようとは思いませんが...。

自分は昭和初期の本はほとんど持っていないので、あまり有効的な方法は分かりません。
パラフィン紙をかけて上げるくらいでしょうか。
よく古書店で掛けているのを見掛けますが、焼けの防止と防湿効果があるそうです。
大きな文具店に行くと売っているらしいので、今度買ってみようと思っています。
良いサイズがあるといいんですけどね。

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    最近はキャンプが人気なようですが、この本はそうした一夜に関する話を集めたアンソロジーです。田部氏の一文は自分は読んだことがなかった興味深い文章、西丸震哉氏の岩塔ヶ原は何度も読んだことのある印象的な文章、辻まこと氏などの文章もあり、楽しい本です。

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    このところのヤマケイ文庫はホントにすごい。もう今ではなかなか手に入れることも難しい名著をたくさん出してくれています。 この本は1973年の茗渓堂版を元本とし、朋文堂版から一部の口絵や挿画を挿入したもののようです。巻頭の十数枚の坂本氏の絵、そしてたくさんの絵の挿入された本文、やはり画文集は良いものだと思わせてくれました。

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