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信州上田の小さな山 子檀嶺岳

先週は信州上田の小さな山へ。

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上田駅からバスに乗り、青木バスターミナルから歩き出します。目指すはあの子檀嶺岳。紅葉しているようですが、ちょっと黒っぽくなってしまっているように見えます。

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しばらく道路を歩いていくとゲートがありますが、秋季(9月~11月末頃)立入禁止の文字。えっ、登れないの?と思いますが、横には登山の方はゲートを開けてお通り下さいと書かれていますので先へ行って見ます。

しかし、木に何度も何度も山主さんの「立入禁止」の表示がされ、また、「高額の罰金を徴収します」とも書かれています。怖くなって再びゲートへ戻り、少し下った畑に地元の方がいらっしゃったので聞いてみると、キノコが取れるのでこういう表示ですけど、登山道を歩くだけなら問題ないですよ、いってらっしゃい、と言われたので、登ることにしました。

やはりここは茸止山、キノコの採取はもちろん、動植物の採取は厳禁でしょう。

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しばらく登っていくと岩っぽいところを通ります。もう随分上がってきたようです。この先は結構きつい登りが続きます。

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紅葉はすごいきれいというほどではありませんが、悪くない感じです。

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山頂からは素晴らしい眺め。右から浅間山、高峰高原、少し離れて、四阿山、根子岳のようです。

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目の前右下は夫神岳、右奥の方は美ヶ原方面、中央奥は八ヶ岳あたりかなぁ。

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反対側に行くと、北アルプスの眺め。どこの山かは今ひとつ分かりませんが、左は鹿島槍ヶ岳あたりかも。右の方には雪を抱く山が見えましたが、白馬岳あたりかな?

山頂には女性グループがいて、リンゴを一かけらもらいました。もっとたくさんくれそうになったので御礼を言って断りましたが、やはりこちらは親切な方が多いですね。山の管理をされているというおじさんも登ってきました。

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下り始めるとまずまずの色合いの木。やはり晴天だと紅葉もきれいですね。

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東郷へ向けてしばらく下っていくとやはりたくさんの立入禁止表示。途中の水場でのどを潤し、さらに下ると子檀嶺岳と書かれた鳥居がありました。

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やはりこちらにもゲートがあり、それを出るとホッとします。のんびりと田舎道を下りますが、双体道祖神などの石仏が置かれています。

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せっかくなので国宝建造物の大法寺三重塔を見に行きます。拝観料は百円です。正慶二年(1333年)に建造されたという塔はやはり古さを感じさせます。今年の8月まで修理が行われていたそうですが、やはり時々修復してあげないと傷みも激しいようです。

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大法寺榧の木もなかなかの大きさ。いくつもに枝分かれしている木です。幹周は10mあり、樹齢400年ぐらいある巨樹でした。

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麓から振り返り見る子檀嶺岳。

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さて、殿戸のバス停からバスに乗って上田へ出てもよいのですが、ここは殿戸峠越えをすることにしました。右前方は夫神山でしょう。

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道標には別所峠とあり、遊歩道という感じで整備された道でした。振り返るとやっぱり子檀嶺岳。

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峠らしきところにひっそりと忘れられたような石祠。尾根に向って踏み跡が伸びていましたが、もちろんどこへ行くか分かったものではないので、そのまま道を左に進みました。

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あずまやを見ると簡易舗装の道は終わり、その先はハイキングコースという感じになりますが、あまり歩かれていない様子。写真の別所峠の表示がある所はとても峠とは思えない場所でした。この先も道は続いていましたが、ちょっと草がかぶっている所もあり、それなりに山慣れている人の方がよさそうな感じでした。

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人の少ない道を歩いていくと、安楽寺の境内への道が分岐しますが、入らないように注意書きがあるので、看板に従って下りました。下りついたところは観光客も歩く道。右へ行き、安楽寺に入ります。拝観料は300円。こちらにもやはり国宝建造物の木造八角三重塔があります。長野県で一番早く国宝指定された建物で、全国でもここ一箇所にしかないそうです。鎌倉時代末期ということなので、さきほど見た大法寺三重塔とそれほど変わらない頃の建造でしょうか。

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別所温泉の外湯で入浴し、ローカル線の上田鉄道 別所温泉駅に着いた時にはもう日が傾いていました。

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コメント

今回のお山は、なんと読むのでしょう。
ググってみたら「こまゆみだけ」ですか。う~ん、渋いお山を選びましたね。

のぞむさん、こんにちは。
意外に難読な山名ですね。

前に四阿山や根子岳に登ったときに上田には来ているんですよ。
なので、このあたりの小さな山は興味がありました。
やはり春や秋などの季節が良いと思っていました。
キノコの問題があるので、春の方がよかったかもしれませんが。

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