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三伏峠から荒川岳 その2

その1からの続きです。

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水場から先へ登りますが、尾根を登るのかと思いましたがそうではなく、左に左にと進んでからようやく谷状の地形の中を登ります。左手後ろには歩いてきた山々が見えますが、もう随分遠い感じ。

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さすがに長い登り、なかなか疲れます。道標を見るとそこからは岩ゴロのカール跡のような地形の中を登ります。

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登りはやっぱりきつい。ひたすら登り、かなり上に行くとガスに巻かれました。トウヤクリンドウが咲いていました。

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やっとのことで荒川前岳に到着。もちろん周りは真っ白で何も見えません。
ここまで来ると中岳方面から往復している人達がいました。

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チシマギキョウも久しぶり。

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荒川中岳に到着。一瞬だけガスが晴れて登ってきた方面がわずかに見えましたが、あっという間にガスの中。もう何も見えなくなりました。

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わずか先に中岳避難小屋があります。まだ時間も早く、千枚小屋まで行ける時間ではありましたが、ここに泊まることにしました。なぜならば、翌日は椹島で泊まるつもりだったので、千枚岳まで行ってしまうとあまりにも時間が短すぎることになるからです。もちろん雨は予想しておりました。しかし、この選択が後で後悔することに。

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夕刻、わずかに東岳(悪沢岳)が見えました。結局、この日の泊りは自分一人でした。

寝ていると雨の叩く音がし始めました。
最初はパラパラ、だんだんザァーという音とともに風の音も強まりました。
明け方3時頃、さらに強まり、ピシピシと雨が打ちつける音に変わり、風がゴォーという音に変わります。まずい、これは下れないかも。少なくとも明日は千枚岳にはいないとバスに乗れなくなります。そもそもひどい雨と風ではバスが来ないかもしれない、不安はどんどん大きくなります。まさに神にも祈りたい状況でした。

ようやく明るくなりましたが、相変わらずの雨と風、音が恐怖で布団から出たくもありませんでしたが、なんとか進まなくてはなりません。管理人さんが聞いているラジオの音に聞き耳を立てながら食事を作ります。水はもらわなかったけど、3L下から持ち上げたのでまだ2L以上残っているのでもらう必要はありませんでした。ラジオからは雨の予報と天気が不安定で雷や突風に注意とのこと。特に午後が危ないようです。不安はつのります。
管理人さんは、「まだ小屋が揺れるほどじゃないから大丈夫です。」となだめてくれました。

いつまでいても今日は状況は変わらないので、支度を済ませ、出発します。
風雨の中、とても写真を取る余裕など、正直、ありませんでした。

やはり外へ出ると風と雨、東岳に向かうと横殴りの雨が雨具に打ち付けます。
すでに登山道に水たまりができ始めていました。

東岳の付近は風、雨ともに強く、気がついたら山頂でした。
しかし、その先の丸山を越えた先がまた酷い風雨、最悪でした。
千枚岳を過ぎると地形的なものか風は弱くなりましたが、雨がひどく、登山道は沢状態。

酷い状況の中、ようやく千枚小屋へ。
すでに宿泊者は出た後のようです。少し雨宿りさせてもらいました。
そのままいても状況は変わらないので、10分ほど休んで出発。

千枚小屋からの下山路も登山道が沢と化していました。
木場道跡の表示も見ますが、こんな沢となった登山道では恨めしいばかり。
蕨段あたりを過ぎると、ようやく少し雨が弱くなり、道もよくなります。
清水平では下山路がよくわからず、半信半疑で降りていきます。
ようやく林道を横断するところで合っていることが分かってホッとします。
再び林道に出る頃にかなりの人達に会います。
この天気の中、よく登るなと思いますが、下は上ほどは悪くないのでしょう。
下っていくと若干雨も弱まったようです。

先は登り返しになって辛い道のり。ようやく鉄塔を過ぎるとこんどはひどく急な下り。

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吊橋に出て、先へ行き、椹島の林道に出た時には本当にホッとしました。
雨は一時、小止みになっていました。

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椹島に着きましたが、まだお昼、受付は13時からということでしばらく待ち、ようやく受付。
部屋に入って濡れたものを着替えるとようやく落ち着きました。2時で閉めて休憩時間になるという売店で、後15分しかないので、生ビールを頼んで一気飲み。

せっかくなので、以前見なかった白旗史郎写真館の切符を買って一人でみます。たくさんの写真がありましたが、やはり最近のデジタル写真を見慣れたせいか、フィルム写真が時代を感じさせてくれます。しかし、これだけの写真をモノにするにはこんな荒天の日や苦労もたくさんあったのだろうな、と思いながら見てしまいました。雨は一時はかなり強く降り続きましたが、夜には止んだようでした。

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次の日は帰るだけ。8時のバスを予約しました。さすがに6時のバスが出発するとあたりは閑散としています。暇があったので、広場に出てみると、門があり、川まで降りられますので、行ってみました。

この天気ならバスも来るだろうと思って8時のバスに乗り込むと、赤石小屋から降りてきた人がいました。その人がバスの受付の人と話をしているとなんと下の道路で通行止があり、バスが来ない可能性がある、ということ。びっくりして自分もバスから飛び出して話を聞きます。小型車は通行可能だが、大型車は通行止だということでした。とりあえず、下まで行って電話を掛けて聞くしかないとバスに乗り込みました。

続く。

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コメント

なんともシビれるレポですね。今はちゃんと帰ってこられているので、こうしてレポになっていますが、実際現地に居たときには冷や冷やだったでしょうね。
続編も楽しみにしています。

投稿: のぞむ | 2015年9月10日 (木) 21時25分

のぞむさん、こんにちは。

マジメに中岳避難小屋にいたときは、いろいろな事を考えてしまいました。
やはり一人だと特に、悪い方向に、悪い方向に、と考えてしまいますね。

投稿: リブル | 2015年9月11日 (金) 21時09分

思い出深い山行になったようですね。私もガスの中、荒川前岳への岩ゴロの登りを長く感じました。実際長かったんでしょうけど。南ア南部への取付きは1日がかりですよね。静岡へ戻るバスが来ないかもしれないと聞くと、目の前真っ暗だったでしょ。

投稿: chiyomi | 2015年9月14日 (月) 15時03分

chiyomiさん、こんにちは。

あそこの登りはなかなか長いですね。
やはり逆コースの方が人が多いみたいです。

南アルプス南部はバスはきついですね。
でも、それがまた魅力の一つなのかも...。

投稿: リブル | 2015年9月14日 (月) 19時34分

今週末、中央アルプスへ行くんですよ。
リブルさんはどんなふうに歩いているのかな、と見て・・・。
「その先の熊沢岳への道は本当にきつい。もうあまりにもアップダウンが続いたのでどんな道か覚えていないぐらいである。」
現地案内人の木曽駒さんが、アップダウンの繰り返しで体力勝負と言ってきましたが、リブルさんがへたるくらいだと・・・やばいな。
越百山から北上します。
どこまで行けるやら・・・。
リブルさんはどちらにお出かけの予定でしょうか。

投稿: chiyomi | 2015年9月17日 (木) 13時37分

chiyomiさん、こんにちは。

自分が行った時は真夏の日差しギラギラで、無茶苦茶暑かった日でしたので暑さバテもあったからです。
この週末なら涼しそうだから、たいしたことないじゃん、っていうオチになりそうな気がします。(^^;

まだ考え中ですが、やはり遠出でしょうね。
おっと、中央アルプスは考えていないので大丈夫です。(笑)

投稿: リブル | 2015年9月17日 (木) 19時53分

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