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2024年5月

加茂七谷温泉 美人の湯

粟ヶ岳の帰りに立ち寄った美人の湯。

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入浴料は800円。内湯は広い感じのお風呂ですが、うまく建物に木が使われていて、そんなに殺風景な感じはしません。

泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩化物温泉ということです。入浴するとぬるつるはないもののすべすべ感があります。ごくわずかに塩素臭がありましたが、この手の施設なので多少は致し方ないでしょう。逆にない方が怖いです。

露天風呂からは粟ヶ岳を見ることができて、ゆっくりと歩いた道を思い出しながら、浸かることができました。

そんなに長い時間の入浴ではなかったのですが、十分に温まりました。良い温泉でした。

 

粟ヶ岳へ 下山編

2024051738(サクラスミレ)

☆加茂市側へ下山

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 さて、名残りは惜しいが、下山にしよう。下るのもかなりの時間がかかるのである。山頂から右にも踏み跡のようなものがありそうに見える。堂ノ窪山などへ残雪期に歩く人がいるのかもしれない。加茂市への登山道は左へ降りればよいようだ。下りに入るとこちらもお花が多い。オオバキスミレとエチゴキジムシロだろうか。たくさん咲いていた。まだ登って来る人に結構会った。暑いせいか、手前のピークで休んでいる人達もいた。日当たりの良い道を緩やかに下っていく。

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 しばらく進むと小ピークに出る。石標のようなものが置かれていて、粟ヶ岳北峰という表示板があった。振り返ると粟ヶ岳の山頂は少し高くなっていた。

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 先に進むと少し先が分岐になっていて右に権ノ神岳という所への道が分かれていた。もちろんそんな道を歩くつもりはない。この道を下るだけでも大変なのである。左へ進んで下る。そこからは急な下りが始まる。ロープの付いたりしているところもある。どんどん下っていく。遠くに池が見えているが、あれが水源地の近くのダムで、あそこまで下るのであろう。

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 まだ相当な高さがあることが分かる。まだちらほらとオオバキスミレが咲いている。固まった群落も良いが、点々と咲くスミレも良いものである。こちらもイワカガミがやはり見られる。それにしても岩場にロープの付いた急降下が多い。なるほど、こちらを登るのは体力的にしんどそうだ。下りも辛いが、先日の和名倉山山行で鍛えたせいと荷物が随分軽いのでだいぶ下りやすい。やはりこちらにもカタクリやショウジョウバカマが咲いている所があった。

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 登り返しがあるが日差しもあってきつい。ようやく登った所に小屋があった。特に開けなかったが、こちらは使えそうな感じである。ベンチがあるが、暑いので水だけ飲んですぐに下り始める。

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 イワカガミを見ながら下っていくとあまりかからず水場の石標の所に着く。木にも案内板があり、水場4分と書かれているので行ってみる。細くて少し歩きにくい道だったが、しばらく進むとわずかに水が流れている所がある。そこにも先へ進むように表示があり、先に進むと岩から水の出ている水場だった。水場はちょろだが、パイプから出ている。手ですくって飲んでみるとなかなか美味しい。別に汲む必要はなく、あまり汲むと重くなるのでそんなに入れるつもりはなかったが、300mlくらい汲んでおいた。

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 元の道に戻って先に下る。あまり樹林がなく、少し暑い。こちらの道は三条市側の道よりも日向を歩く所が多い。そういう意味でも三条市側の登山道の方が歩きやすい感じがする。その上こんなに急な所が多く、岩場、ロープ場、梯子など、なかなかきつい下り、やっぱりガイドであまり紹介されないのも分かる気がした。

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 小ピークへまた登らされる。そこには6番の表示があった。山頂へは1h15、下りは1h05の表示がある。半分くらいは来たという感じだろうか。振り返るともう粟ヶ岳が高く、手前のヒュッテのあるピークも大きくなっていた。

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 さらにひたすら下る。ロープの付いた岩場もある。足場は多いのでそんなに難しくはなく、安全のためにロープを掴んで下る。それを下りきるとヤマツツジなどのお花が咲いていてきれいである。それにしてもまだ下まではかなり遠いようである。さらに下っていく。このあたりだったかその先だったか、鉄梯子が連続して出てきたりした。どんどん下って5番の表示を見て、さらに先に進むとベンチのある所があった。

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 日当たりが良すぎて休憩する気にならない。眺めを楽しみ、さらに先に進む。まだまだイワカガミが咲いていて楽しい。やはりこの山はイワカガミの山として記憶されそうだ。ひたすら下る。ベニバナツクバネウツギがあったが、こちらはまだ蕾が多かった。さらに下って4番の表示を見る。さらに先に行くとようやく樹林の中に入る。そこそこ大きなブナがあり、やはりわずかだがひんやりした感じがして気持ちよい。

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 しかしそれも長くは続かず、さらに下る。やっと2番の表示のある所に着く。ここにもベンチがあり、一人休んでいる人がいた。道が分かれているようだ。地図で確認すると右の方が普通らしい。

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 軽く水を飲んで右へ下る。だいぶ標高を落としたせいか、やはり少し暑い。急な道をひたすら下ると少し緩やかになり、眺めのある所に出る。振り返るともう手前のピークに隠れて粟ヶ岳は見えなくなっていた。さらに先に進む。また急降下で下ると急に池が見えた。そこへ向かってぐんぐん下り、やがて池の横に出た。そこには粟ヶ岳登山口1番の表示があった。

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 池横の道をしばらく進むとダムの堰堤となる。そこを進むと林道らしき道に出た。振り返ると池は快晴の天気と相まってなかなか良い雰囲気であった。

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林道を進むと右に曲がり、樹林の中をひたすら進む。だいぶ歩くとようやく道路になり、しばらく進むとキャンプ場らしき雰囲気の所に出た。右手には施設があり、先には広い駐車場、そこにバス停もあった。15時過ぎのバスを予定していたが、1時間20分ほどある。温泉まで歩いてしまうことにする。

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 広い道路を先へ歩く。途中のバス停がいくつあるか書かれているので、見ると温泉までは7つほどである。しかし、都会のバス停と違って、一つのバス停間の距離はかなりある。だいぶ歩いてようやく一つ目のバス停があった。振り返るともう粟ヶ岳が遠くなっていた。さらにひたすら歩いていく。田んぼや民家を見ながら歩き、一つずつバス停を数える。ひたすら歩いてやっと6つ目のバス停が出てくる。先の方に建物が見えてきた。ようやく美人の湯の大きな看板を見て、美人の湯に到着する。50分ほどの歩きとなり、バスを待つよりはやはり早かった。

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 暑い日のせいかお湯がわずかに熱めで長湯には向かないが、一台見送ったバスまでも一時間くらいだから、ちょうど良かったのかもしれない。露天風呂からは粟ヶ岳を見ることができて、つい数時間前にあの山頂にいたのだと思うとなかなか良い気分であった。

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 入口にバス停がある。地元の人が数人乗るようだ。やがてバスが来て乗り込む。途中でも乗ってきた人がいた。バスはだいぶ山間を走ってやがて広い所を走り、市街に入る。古そうなお店には雁木があり、やはり雪国だなと思う。駅で下車する。料金を聞くと200円であった。少し待って長岡駅行きの列車に乗る。二駅ほどの乗車だが、一駅進んだ所でしばらく停車する。何か問題があって運転計画を調整しているという。踏切で何かあったらしい。それでもしばらくで動き出した。弥彦線は本数が少なく、待ち時間が長いので多少遅れても何の問題もなかった。この日は燕三条駅の近くの宿泊である。燕三条駅で下車する。駅中には燕Wingというお店がある。地場産業で扱っている刃物や金属製品などが売られている。小さなスプーンが欲しかったので購入した。家で使ってみたら、とても使いやすくて良い買い物となった。宿に荷物を置いて町へ繰り出すが、あまりお店は多くはないようだ。近くの居酒屋さんで一杯やる。宿に戻るとさすがに疲れが出て、さっさと寝ることにした。

 

粟ヶ岳へ 登り編

2024051715(オオバキスミレ)

【 山 名 】粟ヶ岳
【 山 域 】新潟の山
【 日 時 】2024年5月18日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】八木ヶ鼻温泉バス停8:00→8:30登山口→9:40五合目→10:307合目→11:25粟ヶ岳11:40→12:25ヒュッテ→12:40水場→13:502合目→14:05登山口→14:20水源地バス停→15:10美人の湯

☆粟ヶ岳へ

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 今回も新潟の山に行ってみる。先に小さな山に登って泊まり、次の日に大きな山を歩くのが普通だが、やはりできれば先に大きな山をこなして、次の日は小さな山に登って帰りたい。ということで夜行出発とした。久しぶりにバスタ新宿から夜行バスに乗る。早朝のドライブインに立ち寄ると寒いくらいである。放射冷却したのだろう。今日は良い天気になりそうだ。燕三条で下車する。やはり良い天気のようで快晴である。かなり暑くなるという天気予報が出ていた。

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 弥彦線に乗るのは初めてである。東三条駅は弥彦線の終点だった。下車して八木ヶ鼻温泉行きの一番バスに乗る。地元の人が一人、初めてバスに乗るというおばあさんが乗り方が分からないと聞かれる。東京土産を持っていたようなので、来たことのないこちらの知人に会いに行くのだろう。バスはのんびり走り、一人は下車していき、だいぶ乗った所でおばあさんは下車して乗客は自分一人となる。やがて山が近くなってきた。前に見えている大きな山が粟ヶ岳であろう。それにしても高い。標高は1300mに満たないが、登り始める高さが低いので標高差はかなりあるのである。新潟の山がきついのは標高差と距離が長い山が多い上に蒸し暑く、残雪が遅くまで残り、涼しい時期に入山が難しいからである。やっと八木ヶ鼻温泉に着いて下車する。

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 バスを降りてバス停の写真を撮っていたら運転手さんに山に登るの?と聞かれたので粟ヶ岳ですと答える。バス時間の紙を持って行った方が良いというので、加茂の方に下るんですと言うと、先日逆コースで降りてきた人がいたということだった。歩き出して先へ進む。粟ヶ岳登山口の表示があるのでそれに従って道を進む。緩やかな登り道で特にきつくはないが、もう日差しが少し暑い。道脇にはカキツバタがよく植えられていてきれいだった。いかにも静かな山間の集落だが、結構民家が多い。しばらく歩いていくと民家がなくなり、駐車場を右に見て、左の橋を渡る。いよいよ粟ヶ岳の麓に近づいてきた感がある。左に進んでから少し登りがきつくなって道路を歩いていくと駐車場がある。数台止められていて、奥にも数台の車が止まっていた。トイレがあるので立ち寄る。バイオトイレになっているようである。

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 少し先が登山口だった。車止めがあり、そこからはじゃり道である。ただ、しっかり整備された道であまりアップダウンもなく歩きやすい道が続く。左には沢がある。右には水路があり、結構な水量が流れていた。ベニバナツクバネウツギが咲いている。もう下ってくるランナーさんに会う。どれだけ早いんだろう。もう暑いのでTシャツ1枚になる。どうせ上に出ると日差しがあるのでTシャツでは歩けないであろう。先へ進み、しばらく歩くと林道が終わって登山道という感じの道になる。細い道で少しへつりっぽい感じ。小さな沢が流れ込んでいて触ると冷たかったので、少し顔に水をつけるとひんやりした。もう少し進むと鉄の橋を渡る。雪の時に重みで潰れないようにか、隙間だらけになっている橋で人が渡るには問題ないけど、なんとなく気分が良くない。それでも小さいのですぐに渡るとそこからはしっかりと登り道となる。

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 少し登って先へ進むと沢が左から来ていて、右が滝になっている。猿飛滝という案内標柱があった。

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 沢の中に鎖が付いているが、これは増水した時のためのものであろうか。飛んで渡って先へ進む。登っていくとやはり降りてくる人に時折会う。車でくれば夜明けから早朝の涼しい時間帯に登って早いうちに降りてくることができる。そういう登り方の方が正しいのかもしれない。樹林の中の比較的登りやすい道が続いた。途中には少し太い木がある。ブナの木という表示がある。やはり樹林の中は日差しが遮られて歩きやすい。3合目の表示あたりからは斜度が上がってきつくなった。

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ヤマツツジがちらほらと咲いている。まだ蕾もあった。やがてちょっとした岩場に出る。振り返ると眺めがあり、田んぼや民家などが見える。もうそこそこ登ってきている感じである。

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 さらに登っていく。やがて左に進むと薬師の水場という表示があり、立ち寄ろうと左へ行ってみる。少し進むと小さな沢があったが、水量が少なく、今一つでそのまま戻った。先へ登っていくとあまり太くはないが、ブナの森となる。なかなか良い雰囲気である。このあたりも下って来る人にときどき会った。ひたすら樹林の中を登っていく。

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 だいぶ登ると急にわずかな広場のあるところに出た。先に粟薬師奥の院があった。左には避難小屋があるが、屋根崩落のために立ち入り禁止と書かれていた。今は使えないようである。水を飲んで先へ進む。

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 比較的緩やかな感じの登り道を登っていると後ろからランナーさんや早い人が数人やってきたのでパスさせる。少し先で尾根に登り着いた。そこには三十二人滝という表示がある。下に滝があるらしいが、樹林で見ることはできないようだ。

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 さらに先へ登っていく。やはりきつい所も多い。どんどん登っていくと六合目の表示がある。そのあたりにはイワカガミが咲いていた。

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 左へ進むのかと行ってみるとそこは水場への道だったようで、小さな流れに出た。顔を洗うくらいなら問題ないが、ちょっと飲みたくなるような流れではないようである。さきほどの表示の所へ戻り、再び登っていく。足元にはイワカガミがたくさん咲いている。多数の花付きから言ってオオイワカガミであろう。

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 しばらく登るとやがて樹林を抜けて明るい所に出る。まだ山頂まではかなりあるようだ。暑いが日差しを避けるために長袖シャツを着込んだ。降りてくる人たちに会いながら、さらに登っていく。右手に見える雪を抱く山は守門岳であろう。まだきつい登りの所がある。ユキツバキと思われる花やタムシバだろうか咲いていた。

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 タムシバはこの暑さでもう終わりかけの感じだった。イワカガミは相変わらず多い。終わっているところもあったが、まだまだたくさん咲いていた。

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 七合目を過ぎて、やっと山頂が近くなってきた。道は右から左に登るらしい。八合目の表示を見る。先に進むと馬の背の岩場になる。風が吹きあがっていて涼しい。そんなに危険という感じでもなく、楽しい岩場の道である。それが終わると目の前の左に雪田が見えてくる。するとお花がたくさん咲いている。タムシバの先に見える守門岳もなかなか良い。足元にはオオバキスミレだろう、群落で咲いている。なんとカタクリ、ショウジョウバカマもちらほらとある。遅くまで雪田が残っていたのだろう。

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 ユキワリソウだろうか、可憐な花も咲いていた。

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 さらに登ると少し雪が横にあり、やはりカタクリが結構咲いてまだきれいだった。登っていると途中で抜いていった早いランナーさん系の女性がもう下っていくのに会った。

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 きつい所を登り切って左に曲がると山頂への登りだ。右手の斜面には残雪がまだそれなりに残っていた。遠くには名も知らない新潟の山々。しかし、山頂への道が見え、登っている人も見かけるが、かなり厳しそうだ。やがて登りになる。やはり厳しい登りである。登る人が多いせいか道が悪くなっていて、段差が大きい所が多々あり、左や右の横を登らなくてはいけない所が何か所かあった。かなりきつかったが、なんとか登っていく。途中で振り返るともう随分高い所まで登っていた。まだしばらく頑張るとやっと立っている表示板が見えてきて、山頂に登り着いた。

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 山頂は小広い。山頂からは遠くにも白い雪を抱く山が見える。飯豊連峰だろうか。脇の方では無線をやっている人がいた。山頂に座り込んで昼食にする。アゲハチョウが3~4匹高速で飛び回っていた。少し離れた所にも止まるので写真を撮ろうと思ったが、標準レンズではやはり無理であったし、少し近づこうとするとすぐ気づいて飛び去るのでやはり撮れなかった。少し風があるのであまり暑くはなかったが、日差しはそれなりにある。暑い夏ももうすぐという感じである。

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 山頂には黄色のお花が多かった。これはエチゴキジムシロだろうか。ゆっくりとパンを食べて水を飲んだ。

続く。

 

 

お鷹の道から殿ケ谷戸庭園 2024皐月

5/12はあまり天気が良くなかったものの、お散歩。新品のカメラは諦めて、持っていた壊れたカメラより古い中古のカメラを手に入れました。なので、ちょっと使ってみたくなり、もう何度も歩いているけれど、なんとなく歩きたくなってお鷹の道へ。

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西国分寺を歩き出し、まずは遺跡公園。この近くにあった遺跡を移設したもののようです。

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武蔵国分尼寺跡。

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武蔵国分寺跡。随分整備されましたね。

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久しぶりの楼門。

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薬師堂でお参り。

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今回は初めて旧本多家住宅長屋門に入ってみました。(¥100)
実際に中に入れます。当時の薬箱や押し入れのような所には落書きが残っていました。

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シランは植えられたものでしょうね。

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真姿の池の横には遊水地。

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相変わらず滾々ときれいな水が流れています。

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真姿の池も鯉が泳いでいます。

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歩いていると通り雨がポツポツ来ましたが、本降りにはならずに上がりました。ということで殿ケ谷戸庭園。(¥150)
入ったところの雰囲気が好きなんですよね~。

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降りて行って茶室の前で一休み。コロナで外出自粛の時にほとんど人のいないここに来て、これからどうなるんだろうとぼんやりとした時間を過ごしたことがありました。本当に収まって良かったなぁと思います。

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小滝もあります。

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今回、滅多に行ったことのなかった行き止まりの道を登ってみると馬頭観音が置かれていました。

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近くにはアカマツ。こんな木があったのね。近くのベンチでのんびりと休んでから国分寺駅に出て帰りました。

 

久しぶりの滝子山南稜

2024051112(アカバナヒメイワカガミ)

南稜は岩場も多く、一般登山道とは言えません。また登り向きです。下山に取るのは止めましょう。

【 山 名 】滝子山
【 山 域 】大菩薩連嶺
【 日 時 】2024年5月11日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】笹子駅6:40→7:15取りつき→南稜→9:05分岐→9:20浜立山→9:40分岐→10:00滝子山10:05→11:55道路→12:20初狩駅

☆滝子山南稜へ

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 久しぶりに南稜を登りたくなった。これも登ったのは随分前の事である。この時期ならばイワカガミが咲いているのではないかと思う。一番電車で出かけ、笹子駅で下車すると数人が下車したようだった。歩き出すと早い女性が一人先を行くが、すぐに自分が追いついて先へ歩く。途中の道路の温度計は14度を示していた。今日は少し風があるようだ。家を出たときは長袖シャツで十分だったが、笹子駅で降りたときは少し寒かったのでジャケットを着込んで歩く。バス停を見て左に折れる。地図を見ていたら、さきほどの女性が先に行く。やはり早い人のようである。桜公園に着くと以前にはなかった獣害避けと思われるフェンスができていた。この下あたりには農地があり、被害が深刻なのであろう。通り抜ければ桜公園である。

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 先へ登り、しばらく歩くと南稜への道が分かれる。右に折れてしばらく登る。すると建物が出てくる。最近はあまり使われていないようだ。前を行く女性が立ち止まって写真を撮っていたので、自分も撮る。フタリシズカとマムシグサであった。

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 先へ進み、しばらく登っていると後ろから若い人が二人ほどやってきた。抜かれるだろうなと思いつつ先へ進むとやがてきつい登りになる。しばらく頑張ると鉄塔に出た。写真を撮っているとさきほどの二人が追いついてきてパスして登っていった。さらに先もきつい登りが続く。やがて林道にいったん登り着く。右に進んでから再び左に向かうように尾根に登る。ヤマツツジが咲いていた。

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 しばらくすると少し緩やかになるが、少し岩が出てくるようになる。まだこのあたりは岩の上を登るという感じでもない。どんどん登っていると新緑がきれいな感じである。

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 しばらく進み、やがて核心部の岩場の手前でさきほどの若い二人に追いついてパスする。

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 その先からは岩を掴んで登る。久しぶりの岩の感触はなかなか楽しい。ぐいぐい登っていくとお二人ほどパスしてさらに登ると先行する女性に追いついた。そのあたりからイワカガミがよく咲いている。アカバナヒメイワカガミである。

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 それにしても時折見える富士山がきれいだ。今日は風もあり、空気中のゴミが随分飛んだのであろう。最近はぼんやりとした富士山ばかり見ていたので、こんなに近くできれいな富士山は久しぶりである。

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 先へ進むが、まさにイワカガミの花園である。たくさん写真を撮ったが、後で見るとピンボケが多く、残念ながら満足できるような写真は少なかった。

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 まだしばらくはイワカガミを見ながら岩場を登る。少し岩場を下る所もあり、そろそろ上が近くなってきた。

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 道を外れないようにロープが付けられている所を見てさらに登る。もう少し岩場を登ると左に進んで分岐に出た。

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 久しぶりだし時間も早いので浜立山を往復することにした。左へ進んで下っていく。ちょっと倒木などが邪魔する所もあるが、概ね問題はない。やはり左に見えている富士山がとてもきれいで目に焼き付く感じである。緩やかに下ってから左に折れてしばらく下る。足元にはフモトスミレがよく咲いていた。先に進んで小ピークを巻き、さらに進んで登ると浜立山に着いた。山名板とバックに富士山の組み合わせで写真を撮ったが、後で見たら山名板しか写っていなかった。

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 さて、往路を戻る。さすがに登り返しはちときつい。しばらく頑張って登っていくと一人下って来る人に会った。分岐まで戻り、一呼吸休む。もう一人、浜立山の方に向かっていく人がいたようだった。

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 先に進んで滝子山に向かう。まだしばらく登らされる。途中には白い花が咲くムシカリの木を何本も見かけた。相変わらずきつい登り、途中にある小ピークからはやはりきれいな富士山を見ることができる。さらにしばらく頑張るとやっと人の多く休んでいる滝子山の山頂に着く。日当たりがよい。やっぱり富士山である。山名柱の近くに座り込んで昼食を取った。

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 さて、まだ10時だが、下山にかかる。今日は久しぶりに初狩駅へのコースを下る予定である。下り始めるとフデリンドウが咲いていた。

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 すぐに分岐に着いて、さらに先へ進む。すぐ先に一人スマホを見ている人がいた。地図を確認していたのだろうか。自分が先に進む。少し進んで道標を見て右に下る。そのあたりでさきほどの人が後ろからやってきた。途中でパスさせるとマットをザックに付けていた。縦走で避難小屋にでも泊まったのだろうか。自分よりは大き目のザックなのに足が速く、あっという間に見えなくなった。しばらく先へ進むと女坂の分岐、右に女坂を下る。登ってきた人に会う。しばらく下ると女性が後ろからやってきた。ミツバツツジの写真を撮っていたら、その人がパスしていった。

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自分も後から下る。トラバース気味に下るのだが、足元がだいぶ悪い。こんな悪い道だったかと思うくらい歩きにくい道になっていた。しばらく下ると左上からロープの付いた道が来ていた。別に道があったようである。さらにしばらく下ると檜平に着く。

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 そのあたりの新緑が素晴らしくきれいであった。先に進むと樹林の中を下っていく。何か咲いていないかと探しながら下る。今年はまだ見ていなかったヒトリシズカが咲いていた。

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 近くにはもうギンリョウソウもあった。

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 どんどん下る。初狩駅左の表示を見て左に折れて下る。

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 うす暗い樹林の中の道を下っていく。何度か折り返して下る。登って来る人に会った。さらに下っていくと大きな倒木があり、越えなくてはいけない所があった。さらに下っていくとやがて沢の音がしてきて、沢沿いの道になる。何度か沢を渡るので、顔を洗う。少しひんやりとはしたが、さすがにあまり冷たいという感じではなかった。どんどん沢沿いの道を歩いていく。この時間でも登りの人に会った。山頂まで行くのだろうか。さらに下っていくと最後に沢を渡って広い山道に変わり、しばらく下って滝子山入口の表示を見る。

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 そこからは道路歩き、日差しが暑い。少し歩くと集落に出るが、先にはきれいな富士山が見えている。

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 その富士山に向かって歩いて行く感じの道となる。地元の人は当たり前の景色なのかもしれないが、普段、あまり富士山を見ることができない自分などに取っては素晴らしい道であることは間違いなかった。以前にもこの道を歩いたことがあるが、ここまできれいな富士山を見た覚えはない。あまり良い天気ではなかったのかもしれない。下っていき、やがて橋を渡る。左に進んでいくと道路に出る。見覚えのある信号である。前回初狩駅へ向かった時と同じく、細い道に入って駅へ行く。しばらく歩いて駅に着く。

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 駅で列車の時刻を確かめると8分ほどで来る時間、ちょうどよいタイミングだった。数分遅れた列車は空いていた。

 

白谷沢から棒ノ峰

2024050605(ヒメレンゲ)

【 山 名 】棒ノ峰
【 山 域 】奥武蔵
【 日 時 】2024年5月6日(月)祝
【 天 候 】くもり
【 ルート 】ノーラ名栗・さわらびの湯バス停7:50→8:10白谷沢登山口→9:20岩茸石→権次入峠→9:50棒ノ峰9:55→10:20岩茸石→11:30ノーラ名栗・さわらびの湯バス停

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☆棒ノ峰へ

 まだ和名倉山山行の疲れが残っていて足も張っている感じだったが、久しぶりに白谷沢を登りたくなった。天気はあまり良くないようだが、雨は降らなさそうなので出かけることにした。先日、メインカメラが壊れてしまったので、古いカメラが再登場である。夕方は雨予報なので一番バスに乗れるように出かける。少し早く着いたのでまだ並んでいる人は一人だった。時間近くなると列が増えて立ち客も出る状態で出発。一番バスのせいか地元の人か途中で降りていく人が多かった。さわらびの湯で下車したのは数人だった。

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 トイレに立ち寄ってから歩き出す。さすがにどんよりしたくもりである。さすがに暑くはなく、ひんやりしてこのくらいの方が歩きやすい感じである。しばらく登ってダムに出る。バイクツーリングか、たくさんのバイクの人が堰堤上で休んでいた。先へ進んでしばらく道路を歩き、登山口に着く。これから登ると思われる数人が支度などをしていた。

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 そこから登り始める。まずは木に白い花がよく咲いていた。アジサイに似た感じのお花だが、少し違う。後で調べるとヤブデマリという木らしい。早い女性が抜いていった。先に登っていく。やがて少しきつい所を登って水の流れる谷らしくなる。家族連れも含めて何組も登っている。パスしたり、パスされたりしながら登っていく。やはり沢歩きっぽい雰囲気が楽しい。

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 途中にはヒメレンゲが咲いている。結構固まって咲いている所もあった。何度も沢を渡り、ロープの付いている所もある。

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 やがて左に滝を見て、白孔雀の滝と表示のある所に出る。

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 久しぶりにラショウモンカズラを見る。いくつかしか見かけなかった。

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 その先にいくとクワガタソウが咲きかけていたが、開いているお花は少なかった。これからなのであろう。

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 さらに登っていくときつい木段で道路に出る。少し左にいくと小スペースがあり、休んでいる人が多かった。ヒイラギソウを見るが、ちょっと咲いてから時間が経っているもののようだった。ちょうど男性二人、男の子一人のグループが先へ登るが、結構早い。自分は追いついていくのが精一杯だった。しばらくきつい登りで斜面を登り、左へ行くようになると緩やかな道になる。しばらく進むと岩茸石に出る。

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 そこからは右へ登るが、木段が悪くなっていて、歩きにくい登りである。途中は崩れている所があり、左から這い上がらなくてはいけない所があった。ここは歩く人も多いし、修復して欲しいと思う。その後もしばらくはきつい木段の登りが続く。久しぶりに登る道だが、こんなにきつい道だったか。すっかり忘れているものである。木段が終わると今度は山道になるが、これもまたきつい登りが続く。途中の木段は利用不可の表示がある。横を登る道は歩く人が多いせいでたくさんの道が付けられてしまっている。歩きやすい所を選んで登るしかない感じである。ひたすらの登りが続く。登っていくと風が少し冷たくなってきた感じがした。だいぶ登ってやっと登り着いた所が権次入峠である。でも、休まず先に進む。少し緩やかな道になってホッとしたのも束の間、再び急な登り道となる。随分登らせられる山だなぁと思いながらひたすら登る。山頂近くにはチゴユリがわずかに見られた。木の板が並べられた道になるともう山頂だった。

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 展望が書かれた案内板があるが、眺めは木に邪魔されている。どちらにしても今日の天気ではほとんど見えないようだった。奥に座ったが、風が冷たく少し寒い。ウィンドブレーカーを着込んだ。先日の暑さが嘘のようである。どうも今年は暑い時と寒い時の気候の差が激しいようである。時間は早いが昼食のパンを食べてしまうことにした。

2024050612

 さて、まだ10時だが下山にかかる。往路をしばらく戻る。下りに入るともちろんまだまだ登って来る人にたくさん会う。それでも人の波があり、たくさん会うとその先はあまり会わなかったりする。どんどん下って岩茸石。そこからは直進する。

2024050613

 岩の狭い横を通り、先へ行く。こちらを登る人はそう多くはないだろうと思ったが、たまにランナーさんも含めて人に会う。そんなに下らないけれど、歩きにくい道の所が多かった。まだヤマツツジが咲いているのを見る。小ピークには古い木造の展望台のようなものがあったが、立ち入らないようにロープが張られていた。

2024050614

 そこからは急降下していく。ひたすら樹林の中を下り、先日の和名倉山の下りを思い出してしまう。ここも歩く人が多いせいか、木の根が伸びた所には、踏み跡がいくつもあってどれが正しい道なのかよく分からない所もある。適当に下ると再び道が集約される。まだまだ降りていかなくてはならない。

2024050615

樹林の中の下りはどのくらい降りたのかまったく分からないので長く感じるようである。ひたすら降りていくと車の音などが聞こえるようになったが、まだ下る。そろそろ着いてくれないかなあと思っているとようやく沢音などが聞こえてきて、右に進むとお墓の横を通って草地に出た。シャガが咲いていた。

2024050616

 先に進んで橋を渡り、しばらく歩くとさわらびの湯であった。まだ午前中である。なんとなく立ち寄る気にならず、バス停に行ってバス時間を見ると30分ほど待ちである。

2024050617

 売店に立ち寄ってサイダーとせんべいを買った。サイダーを飲み干し、おせんべいを食べるとゆずの香りが良かった。さすがにお昼なので、空いているバスで飯能駅に出て帰宅した。

 

和名倉山へ 秩父湖編

2024050322(西仙波への道からの富士山)

4日 将監小屋5:20→5:50山ノ神土→6:45西仙波→7:05東仙波→8:15川又分岐→8:25二瀬分岐→8:45和名倉山→9:00二瀬分岐→10:35造林小屋跡→11:25反射板跡→12:45吊り橋→13:10秩父湖バス停

☆和名倉山へ

2024050320

 早朝は風が吹いていた。4時にアラームを鳴らしたが、自分のアラームに気づく前に他の人のアラームで目が覚めた。まずはお湯を沸かして朝食を作る。少し寒いので雨具の上を着込んだ。朝食を食べてテントをたたむ。風はあるものの、体が少し慣れたのかそれほど寒いという感じではなさそうだ。気温はそれなりにあるようである。テントを畳むのに時間が少しかかった。もう出発して行く人がそれなりにいた。トイレは混んでいるかと思ったが、ちょうど空きがあるときですぐに入れたので助かった。戻ってザックを取ってきたら、もうトイレは行列ができていた。水を汲む。なかなかおいしい水でかなり冷たい。昨日入れた1Lがあるので、3Lは要らないだろうと2Lボトルに1.8Lくらい入れておいた。

2024050321

 さて、5時30分少し前、フリースは脱いで雨具の上は着たままで出発する。まずは将監峠までの登り。少しきついがウォーミングアップにちょうど良いか。そんなにかからず峠に登り着く。一人いたが、飛竜山の方へ向かうようだった。左へ折れて山ノ神土へ向かう。風があるが、それほど寒くはない。風も少しずつ止んできているようだ。しばらく登って左に道を分けて先へ進む。山ノ神土はそれほど遠くはなかった。

2024050324

 写真を撮ったりしていると後ろから女性が一人やってきて和名倉山への道を入っていった。自分も後から道に入る。のっけから歩きにくい道が続く。笹が伸びていて倒れている笹の上を歩いたり、その横を避けるように進むのだが、これがとても歩きにくい。小さく下ったり登ったりを繰り返しながら進まなくてはならず、なかなか体力を使う。途中で女性に追いつく。ひどい道ですね、と声をかけて先に進む。まだしばらくは伸びた笹に翻弄されながら斜めに少しずつ登っていく。それでも先へ行くとようやく歩きにくい笹の道から解放されたようでわずかに歩きやすくなったものの、道は細く、細かいアップダウンでそれなりに時間のかかる道である。途中、一人パスする。さらに先へ進んでいくと笹の中のトラバースに出る。先には小ピークが見え、あそこに登るのかなと思いながら進む。右側が開けると富士山がきれいであった。風はほとんど止み、今日も天気が良い。午後は暑くなりそうだ。

2024050323

 見えていた小ピークは登らずに左へ巻くらしく、左の樹林の中に入った。しばらくはトラバース気味の道が続く。道が少し崩れ気味の所もあって少し慎重に通過する。その後もしばらくは巻き道が続く。すると途中でガツンと頭を木にぶつけてしまった。星が飛んだ気分。めちゃくちゃ痛かった。こりゃたんこぶできそうだ。気を取り直して先へ進む。まだしばらくは巻き道の続きを進み、やがて登っていくと西仙波の表示のある所に着く。もう少し頑張って東仙波で休もう。

2024050325

 しばらく先へ進み、ちょっと岩の出た道を進む。右下にも踏み跡があるようだったが、そのまま岩の上を進む。しばらく登っていくと岩の上に着く。眺めがよく、富士山もきれいである。東仙波は少し先のようである。少し下ってからしばらく登り返すと東仙波の山頂に着いた。お二人ほど休んでいたが、すぐに出発していった。良い山頂である。山名板が付いているが逆光で見えにくい。向こうに見えるのはカバアノ頭であろうか。富士山がやはりきれいである。少し水を飲んで休んだ。

2024050326

 先へ進む。緩やかな下りで踏み跡を下る。少し下った所で、どうも何かおかしいと感じる。地図を取り出して確認するとどうやらこれはカバアノ頭へ向かう踏み跡のようだ。相変わらずやってしまった。少し下ってしまったので登り返しがきつい。やっと登り返して東仙波の山頂まで戻った。再度わずかに進むと左下の木にテープが付けられている。先には山の斜面が見えていて、やはりこちらに進むのが正解であった。安心して先へ下る。しばらく下ってから登り返しになる。それほどきつくはないが、それなりに登らされる。しばらく登っていくとさきほどパスした人が先を歩いていた。自分が道間違えをしている間に通り過ぎたのだろう。道が緩やかになった所で再びパスする。このあたりが焼小屋ノ頭であろう。

2024050327

 緩やかな下りになり、岩も少し出てくる道を下っていく。どんどん先へ進み、緩やかな道を進んでいく。少し登りもあるが、そんなにきつくはない道を進む。淡々と進んでいき、きれいな奥秩父らしい雰囲気の森の所も通る。緩やかに下って八百平と思われる所を通過する。その先へ進むと左手を回り込み、やがて登りがきつくなる。しばらく登ると川又分岐の表示がある。こんな所を通る人はまずいないはずである。川又の橋も壊れているらしい。さらに登りがきつい。ここは我慢して登る。しばらく登ると坂の途中に道標があり、そこが二瀬分岐であった。ザックが二つほどデポされていた。自分はどうしようか迷ったが、昨日の西御殿岩の事もあるし、そのまま持っていくことにした。

2024050328

 右に登る。緩やかな登りで斜めに登る。しばらく登っていくと降りてくる人に何人か会った。少し笹が繁茂している中を通る。このあたりは以前と変わらないが、以前よりは薄くなっているのであろう。そこを抜けると少し草地が広がる所に出る。しかし、笹が伸びつつあるようで、その中に付いている道をしばらく登る。スペースがある場所を通り、左に進んで樹林の中に入る。薄暗い樹林は以前と変わらない。ただ道は太くなっているようだ。しばらく進むと小広くなっている和名倉山の山頂に着いた。やっぱり雰囲気は変わらないが、以前よりは倒木が増えて、少しずつ開けてきているようだ。以前ほどの陰湿な感じは受けなかった。それでも、あまり長居をしたいという山頂でもない。写真を撮って一呼吸休んだら戻ることにする。

2024050329

 再び樹林の中を進んで往路を戻る。草地は少なく、また笹の中の道に入る。さすがに下りは早い。途中でパスした人も含めて登ってくる数人に会った。二瀬分岐に戻り、道標を確認して、二瀬への道に入る。

2024050330

 のっけから踏み跡という感じで少し道が分かりにくい。なんとなくこれだろうとそれを進み、緩やかに登る。さすがに右には登らないよなと思っているとやはり左に進んで樹林の中に入る。進むと倒木があった。なんとか乗り越えて先に進む。それなりに道は続いていて問題はない。やがて緩やかなアップダウンで進んでいくとモフモフといった感じの苔の多い森になる。なかなか良い雰囲気である。しばらく下るとバイカオウレンがちらほらと咲いていた。

2024050331

 やがて少し開けた感じの所の手前の木に二瀬を示す古い道標がたてかけるように置かれていた。そこから右に進む。

2024050332

 そこからは歩きにくいトラバース道であった。下るのかと思ったら登ったりしながら進んでいくが、倒木も結構あり、それがまた大きい倒木だったりする。いちいち踏み越えていかなくてはいけないので時間も体力も使う。また急に上に行ったり、下に行ったり、なかなか忙しい。このあたりは林業のための作業道だったのだろうから、致し方ないのかもしれない。途中で初めて登って来る人に会った。だいぶ道が細く、通過するのに手間取る所も多々あった。それでもなんとか進んでいくとやがて下り、尾根上のわずかなスペースに出る。日当たりもよく、休むのに良い場所である。水を飲むが、すでに結構飲んでいる。1Lはできれば家まで持って帰ろうと思っているのだが、果たしてこのボトルの水で間に合うだろうか。

2024050333

 先へ行くと劇下りになる。かなりの急降下である。歩きやすい所を探すが、道は細く、選択支はあまりない。しばらくきつい下りが続いた。その先は少し緩やかになり、道標を見て先へ行く。明るい樹林に出るが、ようやく新緑が始まりつつある感じの所を通る。バイケイソウが伸び始めていた。さらに先に進むと明るい樹林の中を下へ向かっていく。赤テープを見失わないようにしながら、道を下る。

2024050334

 やはり下ると新緑の芽吹きがきれいな所を通る。

2024050335

 登ってくる二人目の人に会った。先に進み、右の谷に向かって急降下になる。さすがに足が痛くなってきた。足元にはコガネネコノメなどが咲いていたので写真を撮る。

2024050336

 再び下り始めるが、やはり足が痛い下りが続く。ひたすら下ってようやく小さな沢に出る。水が流れているが、あまりきれいな水という感じではない。顔だけ洗ったら、少しクールダウンできた。左に進むと何かビニールのようなものを見かける。このあたりが造林小屋であろう。

2024050337

 日差しがあるので、できれば日陰で休みたい。もう少し進んだ所に道標があったが、そのあたりが少し日陰になっていたのでそこにザックをおろしてしばし休憩した。

 先に進み、緩やかな道を進んでいく。トラバース気味の道が続く。先の方にピークが見えるが、あそこまで登るのだろうか。道はあまり良くなく、ところどころ崩れていたり、かなり細くなっていて通りにくい所がある。そういう所は慎重に進まなくてはならず、なかなか時間がかかる道である。稜線は随分高い。やがて進んでいくと倒木が並んでいる所がある。足場が切られているが、もし足を踏み外せば転落する。慎重に渡るが、その先もガレ場を歩かせられる。ここも踏み跡ができてはいるが、安心はできない。なんとか先に進み、少し下ると再びトラバース道に戻ったので安心する。しかし、やはりまだその先も歩きにくい所が出てきた。それでも進んでいくと今度はロープの付いた所がある。ロープを掴んで登ると続きのトラバース道である。そこからは多少歩きやすい感じになった。やがて歩いていくと新緑がきれいな所を通る。気分の良い所である。

2024050338

 ひたすら道を歩いていくと途中左のピークへ登れそうな所がある。木にテープも付いていた。もしかすると登尾沢ノ頭へ立ち寄ってみるような人がいるのかもしれない、などと思いつつ、先へ進む。

2024050339

 少し平坦な所を歩いていたら、また一人登りの人に会った。さらにしばらく歩くと明るい小さな平坦な場所に着く。道標があり、見ると反射板と書かれている。以前はここに何かの反射板があった跡地らしい。なぜか手前あたりに一升瓶が転がっていた。

2024050340

 さて、ここから道標の向き先通りに右へ下るが、細くて落ち葉の溜まった道をじぐざぐに下るのだが、歩きにくい上に劇下りである。傾斜がきつく、下手すると転げ落ちるので注意して下る。荷物が重いのでここを下るのはしんどい。なんとか左右に曲がって下ると左方向に進むようになり、若干マシになる。しばらく降りて尾根らしくなるが、やっぱり急な下りがしばらく続く。まだまだ足が痛い下りが続く。ひたすら降りると登って来る人に会った。これで四人目である。さらに下りが続く。途中、降りてくる道は分かるが、その先の道が分かりにくくなった所があった。あたりを見回し、わずかに戻ってみる。あたりには枝が散乱していて、やはり先が分からない。降りると思われる方向へそろそろと先へ進んでみたら、ちょうど縁のような所になっていて、その下には踏み跡の続きがあったので安心した。

2024050341

 まだまだ下りが続く。やがて右に小尾根のようなものが見えて間には小さな谷が見える。そのあたりも進路が分かりにくい。ここはあまり下らない尾根が目の前に続いているのでそちらだろうと直進する。木が多く、踏み跡が分かりにくいが、そのまま進んでいくと踏み跡が先に見えたので安心する。さらにまた急な下りが続く。もう随分下ってきたようで、下に家などがちらりと左手に見えたが、まだそれなりに高いようだ。尾根は直線的に下っている。ひたすら下っていく。途中わずかに緩んだあたりで最後の休憩。水を飲んだが、なんとかバス停まで持ちそうだ。バス停に行ったらまずは自販機で飲み物を買おうと思う。

2024050342

 再び下り始めてどんどん下る。だいぶ下ってもうそろそろ終わりかと思った頃に道標が出てきた。左には秩父湖が見えるが、まだ少し高さがある。ここから右へ下るのである。それがまた足に来る杉林の下りが続く。それにまた倒木が多く、また乗り越えなくてはいけなかったりする。そろそろ着いてくれと思いながらも大きく右に左にと曲がりながら下っていく。やっと水面がちらりと見えて、さらに左手に橋が見えた。まだ右に行って左に戻ると道標を見る。さらに下ると平な道になり、左へ進めばやっと橋に出た。

2024050343

 水を飲んで、橋を渡る。橋は木の板なので、踏み抜いたりしないか少し慎重に歩く。特に問題はなく、渡り切った。左へ少し歩き、右に折り返して登るが、最後の登りが厳しかった。道路に出て、左を見ると渡った橋が見えた。もう来ることもないであろう。

2024050344

 しばらく道路を歩いていく。日差しが少し暑い。やがて信号があり、その先へ進むとダムの堰堤の上の道になる。交互通行になっているので、車が前から来るときは前だけを警戒し、後ろから来るときは後ろだけを警戒すればよい。道路の横に左に歩ける場所があるので、そこに乗れば車をよけられる。しばらく歩いていくとようやくダムを過ぎて道路に出る。右の先に秩父湖のバス停があるはずだ。少し歩くとなんと後ろからバスがやってきたではないか!しかもかなり満員に近いようだ。少し先にバス停があり、待っている人が乗り込むのが見えた。ああ、これでは次のバスまで一時間は待たなくてはいけないのかな。きっと待ってはくれないだろうと思いながら、足は走る、走る、走る!すると発車しそうだったが、待ってくれたようでいったん閉めたドアを開けてくれて乗れた。満杯だったのでドアの所になんとか乗ることができた。

 そんな状態なので、大滝温泉で下車したい気分だったものの、下車するような人もなく、前まで大きなザックをもって進むのも無理そうだったので諦めた。もうこうなったら西武秩父駅まで行ってしまおう。三峰口駅で降りる人はいたが、そのまま乗る。立ったまま西武秩父駅まで乗るのはさすがに足が棒になった。西武秩父駅に出るとすごい人。やはりGWである。祭の湯に入ろうかとも思ったが、混雑は目に見えていたので諦める。食事だけしようとわらじカツ丼のチケットを購入したが、随分待たされた。それでもようやく食べることができる。甘めの味付けがされていて、なかなか美味しく、お腹も満たされた。特急は20時過ぎまで売り切れとアナウンスがされていた。もちろん特急に乗るつもりもなく、のんびりと各駅停車で帰宅した。

 

和名倉山へ 笠取山、唐松尾山、西御殿岩、将監峠編

2024050308(笠取山へ)

【 山 名 】笠取山、唐松尾山、西御殿岩、和名倉山
【 山 域 】奥秩父
【 日 時 】2024年5月3日(金)祝~4日(土)
【 天 候 】3日 晴れ
      4日 晴れ
【 ルート 】
3日 新地平バス停9:25→11:30雁峠11:40→12:25笠取山12:30→14:25唐松尾山14:35→14:55分岐→15:15西御殿岩15:20→15:35分岐→15:55山ノ神土→16:15将監峠→16:20将監小屋(テント泊)

☆笠取山へ

 随分久しぶりに和名倉山へ行こうと思った。和名倉山へ行ったのはもう25年も前の事。山頂は記憶にあるが、以前は廃道に近かった二瀬への道が最近は整備され、ガイドにも出るくらいだから歩く人も普通にいるようである。そちらの道を歩いてみようと思った。去年、大型ザックのフレームの金属が折れてしまい、やむなくザックを買い換えた。しかし、家でパッキングして見ると以前のものに比べて少し小さいようだ。なんとか入ったもののもう少し大きなザックにしておけば良かったとちょっと思う。

2024050301

 さすがにGW後半の最初だから、バスも混むだろうと少し早めに塩山に着くようにした。やはりすでに行列になっていた。しかし、バスは増便も出て3台も来た。比較的前の方だったので問題なく自分は座ることができたが、やはり立ち客は多かった。新地平で下車する。やはり降りた人も多かった。

2024050302

 少し先に行くと右後方に向かう道が分かれているのでそちらに入る。後は道なりに歩いていく。少しずつ登っていく道で先を歩いている人も多い。抜いたり抜かれたりしながら先へ進む。しばらく道路を歩くとゲートがあった。そこからは亀田林業の土地になるようで立入禁止の表示がある。しかし、登山者は利用しても構わないようである。先へ進むと右に何か作業で使われるような小屋のようなものを見て左に進む。山に向かっていくようになるとやがて左に沢が流れているのに近づいていく。すると道がかなり悪くなっていて、歩きにくい所も多々あった。

2024050303

 先を歩いている人をパスするが、少し先で立ち止まると抜かれる。自分とあまりスピードが変わらないのであろう。だいぶ進んで行くとやがて大きな倒木が進路を塞いでいる所に出る。数人のグループが通過に戸惑っていたので追いついた。一人が荷物がひっかかってうまく通り抜けられず、自分が先に抜けさせてもらった。先に進んでいくとまだヤマザクラがきれいに咲いていた。ピンクが青空にマッチしてきれいである。

2024050304

 さらに先に進むが、進路が少し分かりにくい。笹が若干道にかぶっている所もあった。登りもそれなりにあって地味にきつい。ひたすら道を進むとようやくその先で沢を離れて上に向かう道に入る。これもまたきつかった。右へ斜めに登っていき、ひたすら頑張ると青空が抜けたような気持ちの良い雁峠に着いた。

2024050305

 振り返ると南アルプスだろうか、残雪がまだ白く残る山を見ることができた。カメラで写真を撮ろうとしたら、どうもおかしい。シャッターは切れるものの、画面が真っ暗に近い。電池を抜くとかいろいろ試したが、やはり戻らなかった。とうとう壊れたようである。以前にも壊れてシャッターを交換しているが、もう生産終了から随分経つカメラだし、限界なのであろう。仕方ない、今回はスマホのカメラで撮影することにする。さきほど写したきれいなヤマザクラが最後の画像となったようだった。

2024050306

 しばらくカメラをいじっていたが、諦めて先へ行くことにする。先へ進んでしばらく登ると小さな分水嶺と表示のある場所に着く。荒川、富士川、多摩川に分かれる場所である。

2024050307

 そこから笠取山に向かう。少し下ってから登りにかかる。やはりきつい登りが続く。荷物が重くなった。ひたすら頑張り、上部はあえて歩きやすそうな右側ではなく、中央左を選んだ。これが段差がある場所があり、体を持ち上げるのが一苦労だった。それでもなんとか登って岩のある山頂に着く。今日は本当によい天気、ちょっと暑いけど、素晴らしい眺めを満喫できた。富士山も見えてはいたが、雲が少しかかっていたようである。山頂には数人が休んでいて、後からも数人登ってきた。

2024050309

 昼食のパンを食べて水を飲む。さすがに今日は水の消費量もそれなりにありそうだ。しばらく休み、出発とした。

2024050310

☆唐松尾山、西御殿岩へ

 そのまま先に進む。ちょっと岩っぽい道で細い道が続き、ちょっと登りにくい岩の所もあった。なんとかよじ登って先に進む。先に進むと標柱があったが、こちらの方が本当の山頂ではないかと思われた。

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 先に進んでいくと先の山が高く見えてきて、そちらへ下っていく。しばらく下ると右に折れてさらに右に進んでいく。これで良かったのかなとちょっと不安になったが、少し下ると分岐に着いた。ちょうど一人休んでいる所で、唐松尾山の方に向かっていった。後から自分もそちらに進む。やはり少し笹がかぶる道である。コロナであまり人が入らなくなって笹が伸びたのかもしれなかった。しばらく進むとやがて上に向かって登っていく。なかなかきつい道である。ひたすら頑張るしかない。ようやくトラバース道っぽくなってきて、さらに先に進むとやがて右に登って尾根らしい所に出た。

2024050312

 そこからは笹の生える気持ちの良い道、標高もそれなりにあるので涼しい感じである。雰囲気の良い道を進んでいく。たまにランナーさんが前からやって来る。唐松尾山あたりまで往復日帰りだろうか。ひたすら先に進み、登っては下る。ちょっと笹の小さなピークには木のプレートが付いていたが、書かれている文字は読めなかった。黒槐ノ頭だったのだろうか。

2024050313

 先に見えているのが唐松尾山と思われたが、まだ遠いようである。さらに先へ進んでいく。途中、ほんのわずかだが、溶けかかったざらめ雪がわずかに残っていた。登りがそれなりにあって、かなりきつい登りの所もある。特に山頂手前は厳しかった。やっとのことで登り着き、左に進むとそこが唐松尾山の山頂である。写真を撮って奥の日陰に腰を下した。少し休憩すると後ろから来た一人やってきた。

2024050314

 しばらく休んでから先へ行く。その人も進もうとしたが、こちらへやってきたので向こうですよと教えてあげる。自分が休んでいた先にはロープが張られていて、間違って入らないようになっていたのだった。少し戻ると左に道の続きがある。それを下っていく。先を行く人は小屋泊まりらしく、あまり大きな荷物ではない。やはり自分の方が少し遅く、少しずつ離れていった。やがて右へ下ってしばらく下るとまたちょっとトラバース気味の道となる。少しガレた所もあって、危ないほどではないものの少し注意を払って歩く。途中にやっと西御殿岩の分岐があった。

2024050315

 いつもここは飛ばして立ち寄ったことはなかった。ザックをデポしたい場所ではあったが、あまり置くのに良い場所ではない。我慢して持ったまま登ることにした。そちらの道に入るとすぐに倒木があってまたいで進む。登りになるとかなりきつい。我慢の登りが続く。岩場を過ぎて右斜めに登り、やっと稜線らしき所に出ると左右に踏み跡が通っている。右に進んで小さなギャップを乗り越し、さらに進んでから登る。樹林から出て先には岩が続く登りとなる。結構きつい登りが続くが、もう岩の上まではもう少しの感じである。なんとか登っていくと西御殿岩と表示のある場所に着いた。誰かいるかと思っていたが、相違して誰もおらず、展望一人占めである。明日歩く東仙波から和名倉山がよく見えた。

2024050317

 右手の大きな山は飛龍山であろうか。しばらく眺めを楽しんだ。しかし、以前のガイドだとここは「御殿岩」となっている。いつから「西御殿岩」に変わったのだろうか。それにしても特に「東御殿岩」は存在しないようだ。やはり「御殿岩」の方が正しそうに思える。

2024050316

☆将監峠へ

 さて、往路を戻るが、下りがきついので注意しながら下る。それでも、さきほど登ってきた道は間違いなく追うことができる。踏み跡の分岐も忘れてはおらず、左に下っていく。ぐんぐん下って倒木を超えれば、分岐に戻ることができた。

 さて、時計を見るとやはり登り25分、下り15分、上で5分眺めたので、計40分経過していた。テン場の事を忘れていた。まあ、そんなには混まないだろうと憶測する。下っていくがまだ将監小屋までは地図では近いのだが、実際歩くと結構遠い。しばらくはトラバース気味の細い下り道が続き、なかなか足に負担がかかる道である。しばらく下っていくとガレた所を過ぎて右に曲がり、急な道を下る。やがて道標のある山ノ神土に着いた。左の笹の中に道があり、あれを明日は進むのである。

2024050318

 右に進んで下っていく。緩やかに下っていき、右に道を分けるとそこからはまたそれなりの下り道となる。ぐんぐん下っていき、下り着いた所が将監峠であった。先には飛龍山方面の道が伸びているが、結構な登りである。

2024050319

 右に下るとテントと右手に小屋が見えてきた。しかし、ここもそれなりの斜度のある下りでなかなか着かなかった。やっと着いてトイレの先へ進むと小屋に着く。受付をする。するとなんと小屋の前に張るように言われる。見るとテント場は隙間があるようにも見えた。受付した数で決めているのであろう。どう張ろうか迷っていると横にいた人もそこに張るようだ。すると小屋主であろうか、もっと先に張ってもらえといった感じの事を言っていて、横にいた人が向こうのテントの横あたりで良いですかとそちらに張ることになったみたいです。じゃあ自分もそちらでと車の置いてある先に行く。ここは道なのだが、そこにすでに張っている人がいた。ペグが刺さるか分からなかったが、意外に刺すことができた。それでも道を通る人がいるので、広げないようにした。張ってしまえば後はすることもない。持ってきた電気ブランを薄めに作って飲む。家で飲んだ残りなので、フラスコにはあまり量が入っていなかったのだが、全部飲んでしまった。それでも日が陰り、寒くなってきたのであまり酔った感じはしなかった。もういい時間なので、夕食を作る。今日はキノコご飯に乾燥野菜カレーである。乾燥カレーは賞味期限が切れているが、開けてないので大丈夫であろう。作って見るとなかなか野菜の食感があって美味しかった。すでに暗くなり始めて寒くなってきた。薄手のフリースを持ってきていたので着たのだが、それでも震えるくらいに寒くなった。テントに入り、シュラフを出して入り込む。あまりにも寒いのでドローコードをしっかり引っ張って顔の一部だけ出して頭からすっぽりシュラフの中に入ると暖かくなった。小屋番さんが発電機が9時頃までうるさいよと言っていたが、確かにそれなりに音はするものの、思ったほどではない。することもないのでそのまま寝ていた。ふと目が覚めて時計を見ると9時45分頃だったが、まだ発電機が動いていた。止まらないなと思った直後、偶然にもすぐに止まった。再び寝に入ったが、ときどき夜中に目が覚めたのだった。

続く。

 

中倉山へ

2024042819(孤高のブナ)

【 山 名 】中倉山
【 山 域 】足尾の山
【 日 時 】2024年4月28日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】赤倉バス停10:30→10:50銅親水公園入口→11:30登山口→12:40分岐→13:00中倉山→13:05孤高のブナ13:20→13:30分岐→14:10登山口→14:45銅親水公園入口→15:05赤倉→15:20間藤駅

☆中倉山へ

2024042801

 久しぶりに足尾の山に登ることにする。今回は行ってみたかった中倉山である。朝一番の日光発のバスは新幹線を使っても東京からは乗れない。仕方なく9時30分過ぎのバスを使うことにする。東武日光駅には随分早く着いたので、しばらく待つ。ようやく時間になり、乗り込むが、他にも女性の登山者が乗る。銅親水公園までは乗り継ぎですかと運転手さんに聞いている。これは同じ中倉山で登るのであろう。するともう一人女性が乗ってきて、やはり中倉山らしい。すると運転手さんがGWは銅親水公園までバスは行かず、赤倉折り返しになっていると言う。これは聞いてなかった。やはり聞いている女性も同じであったようだ。スタートがただでさえ遅いのに、さらに距離まで延ばされた。まあなんとか山頂までは行けるだろうと思う。

2024042802

 やはり神橋あたりまではGW渋滞し、それを過ぎるとまともにバスは走るようになった。それでもやはり少し遅れた感じ、長いトンネルを過ぎて足尾に入る。山の新緑が良い感じである。しばらく走って右に曲がるともう間藤駅を過ぎ、さらにしばらく走った赤倉バス停に着く。すでに暑い。GWとは思えない、すでに夏のような暑さである。トイレがあるので立ち寄ってから歩き出す。しばらく歩くと左手に煙突が見えてくる。あのあたりが足尾銅山跡らしい。すでに閉山から50年を経過しているようである。建物もだいぶ撤去されているようだ。右には植えられたボタンザクラがよく咲いていたが、このレンガの塀は住宅の跡のようである。さらに歩いていき、やがて銅親水公園に近づくとだいぶ車が路駐されている。かなりの登山者がいるようである。さらに先に進むと銅親水公園入口のバス停があった。目の前に見えているのが、中倉山であろう。以前は煙害でハゲ山だったらしいが、今は下の方は緑になっている。

2024042803

 道路を先に進む。しばらく歩いていると同じバスだった女性が抜いていった。かなり足の強い人のようだ。おじさんはのんびり後ろから歩けばよいだろう。左に曲がると橋を渡り、広い場所に出るが、何かイベントをやっているようでたくさんの人やバス、車が止まっている。どうやら植樹のイベントであるようだ。少しずつ木を植えたり、草を刈ったりして緑を増やす活動をしているようだ。やはり一度失った自然を取り戻すには気の遠くなるような時間が必要になる。それでも今は随分と緑が戻ってきているようである。先の橋を渡り、左へ林道を進む。かなりきれいに白く舗装されている。しかし照り返しが暑い。少しは風が吹いてほしいと思うが、あまり風はない。長袖シャツを脱いでTシャツで歩きたい所だが、日焼けを警戒し、襟を立てて日差しをよける。もうちらほらと下って来る人に会うようになった。ひたすら道を進むとちょっと登っていく。緩やかに見えるが、それなりにきつい。少し下る所もあったが、再び登りになる。水の流れる沢の所で手を水につけてみたが、あまり冷たくはなかった。そこからは少しきつい登りになって折り返して進む。さらに先へ進んで歩いていくとわずかに風が出たが、あまり涼しくはなかった。しばらく歩いてようやく登山口に着いた。この時間だとシャリバテそうに思うので、持ってきた菓子パンを少し食べて水を飲んだ。

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 中倉山と書かれたプレートを見てそこから登り始める。たくさんの人が降りてくる。こんなに人の来る山だったのか。ひたすら左右に曲がりながら登っていく道はきついというしかない。その上に暑い。まだ湿気が少ないから救われるが、それでも夏みたいな暑さである。登っても登ってもたくさんの人が降りてくる。今日はいったいどれくらいの人が登ったのだろうか。道もきついまま緩やかになることはない。斜面を左へ右へと登らされる。一人、軽装の早い人が抜いていった。まだまだ登らされて、一時間近く登るとようやく尾根に出た。

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 そこには石のようなものが積まれていて曲がる地点を示していた。先には山が見えるが、随分高い。ここからは右へ登るようだ。

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 ここからは尾根らしくなり、多少は歩きやすくなったものの、まだ斜度はそれなりにある。まだまだじっくり登っていかなくてはならない。

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 やっと少し緩くなって先に大きな山が見える場所に来た。

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 そこからは軽く下って鞍部を通過し、そこから再び登りになる。まだまだ人に会う。しばらく登ると岩のある所に着く。そこからは左手に眺めがある。先に見えるのはオロ山やその先の山であろう。まだまだ上へ向かう。しかし、しばらく頑張ると右手が開けて男体山が見える。随分登ってきたようだ。

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 もう山頂も遠くはなさそうに思えるが、まだ少し木などのある登りが続く。

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 日差しはきついが、さすがに標高を上げたせいか爽やかに暑い。登っているとピンクのお花が咲いている。見るとミツバツツジかと思ったら、アカヤシオだった。こんな暑さでもまだ咲いているとは驚いた。やはり標高が高いから今までは寒かったのであろう。

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 もう少し登るとようやく目の前が開けた所に登り着く。

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 もう山頂はすぐ先で数人がいるようだ。その先には沢入山、オロ山、左奥は庚申山、隠れるようにしているのは皇海山であろう。

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 気持ちの良い稜線を先に進むと山頂に着く。

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 石積みのある山頂で写真を撮り、休まずそのまま先に進む。緩やかに下ってから小さなギャップを過ぎると下に孤高のブナが出てくる。写真を取りながら進み、ブナの横を過ぎてわずかに登った所で数人が休んでいたので自分もそこで休む。

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 孤高のブナはよくここで生き残ったという感じである。風も強い場所に思えるが、ここでよくこれだけ成長したものだ。やはり良い木であった。

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 さて、本当は沢入山まで行きたかったが、もう13時過ぎのこの時間からだしこの暑さでは無理があるだろう。またの機会があればその時に行ってみたい。ここは無理をせず、下山することにした。その前に稜線の左手にピンクが見えたのでそちらに行ってみる。

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 するとアカヤシオがよく咲いていた。

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 左下にも結構な本数のアカヤシオがあるようだ。先日、仙人ヶ岳でたくさん見たのでそれほどの感動はないものの、やはりたくさん咲いているのを見るのは悪くはなかった。

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 さて、戻りはトラバース道を進むことにする。そちらに入ってみるとちょっと細いもののそれなりに踏み跡は続いている。あまりアップダウンはなく、ひたすら横に進んでいく。やがて岩の所に出る。振り返ると登ってきた時に見た岩の所かなとも思ったが、少し違うようだ。下る踏み跡があってそちらに入るのかなとも思ったが、よく見ると枝が横に置かれていて防いでいるらしい。どうやらこれではないようだと上に向かう踏み跡をわずかに登ると横に通っている踏み跡に出る。これがトラバース道の続きらしい。再びそれを辿っていくと行きに通った岩の所に出た。

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 そこからは往路を戻る。やはり登りも急だっただけに下りも急である。ときおり休んでいる人を見ながら下っていく。しばらく下ると石が積まれている所に出る。もうここか。そこからは左へ再び左右に折れ曲がる道に入る。やはり下っている人が多く、ときおりパスさせてもらってどんどん下っていく。やっぱり長いね。ひたすら下っていく。風が少しあって、午前中の登りよりは多少マシな気はしたが、気温はさらに上がっているのでやはり暑い。汗をぬぐいながらひたすら下り、こんな所通ったかなと思いながらロープの付いた急な下りも過ぎてようやく道が見え、やっと道に降り立った。

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 後は道路を歩くだけ。この時間ならば赤倉15時30分過ぎのバスに間に合いそうである。また日光市内はちょっと渋滞しそうな気もしたが、まあ良いか。やはり暑いがわずかに体が慣れたようでもある。どんどん下って歩いていく。やはり帰りは下りになるのできつくはない。淡々と歩いて橋の前の広場に出るともう植樹のイベントは終わったようでほとんど人がいなくてガランとしていた。きれいな水が流れる川を見て橋を渡り、さらに先に進んでもう一つ橋を渡る。道路をしばらく歩けば、銅親水公園入口、そのまま先へ進む。もう路駐されていた車も随分いなくなっていた。さらに歩いていく。

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 赤倉のバス停に着いたのは15時過ぎ、ここでバスを待っても良かったが、もう少し歩いて間藤駅まで行くことにした。しばらく歩いていくと後ろから一人追い抜いて行った。上間藤、下間藤のバス停を過ぎて間藤駅に着く。

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 駅にはトロッコ列車がいた。予約なしでは乗れないだろうと思う。後で調べるとやはり予約が必要であった。どうせ明日も休みだからのんびり帰ってもよいが、やはりバスが来るならバスで日光に出た方が早そうだ。見ていると赤倉を経由するバスが通って行った。バス停で待つと観光客も含めて列となった。しばらくすると来たバスは結構人が乗っていてなんとか自分は座席を確保できたが、立ち客も出るくらいであった。バスは走り、清滝あたりからは渋滞かなと思っていたら、予想外にすいすいと走る。連休の中日だからまだ帰り渋滞ではないらしい。とは言え、さすがに神橋が近づくと少し渋滞して遅れた。それでもそこを過ぎるとそれほどではない。ひとつ前のバス停で下車して歩く。途中のプリン屋さんは人が並んで買っていた。途中で酒を買い込み、駅に着く。各駅停車に乗り込んだら、駅員さんが乗ってきて、今日はGWのせいか臨時の急行が先に出ますと言う。乗り換えて、急行に乗って帰途についた。

 

上塩原温泉 旅館 まじま荘

ということで若見山の帰りは温泉に立ち寄りました。

22042022

上塩原バス停から6~7分くらい歩いた所にあります。目の前にもバス停がありました。

日帰り入浴は800円でした。自家源泉を持っているようです。内湯は広く、歩行浴なんかもできるようになっていました。

やはり気に入ったのは露天風呂。目の前には川が流れ、新緑のようやく始まった景色と植えられた花桃でしょうか。紅白のお花がきれいでした。あまりお湯は注がれていないにも関わらず、わずかに熱め。どこか下からお湯が出ているのでしょうね。ちょうど人の少ない時間でしたのでのんびりと入浴できました。

また何かの機会があれば立ち寄りたいです。

 

若見山へ

22042001(マキノスミレ)

【 山 名 】若見山
【 山 域 】塩原温泉付近の山
【 日 時 】2024年4月20日(土)
【 天 候 】晴れのちくもり
【 ルート 】上塩原バス停9:40→9:50登山口→10:50 17号鉄塔分岐→11:10 17号鉄塔→11:30若見山11:40→12:35登山口→12:50上塩原バス停

☆若見山へ

22042002

 今年も奥鬼怒方面の山に向かう。去年は芝草山へ出かけたが、今年は若見山に行ってみる。イワウチワが多い山のようである。果たして咲いているだろうか。いつものように特急リバティ会津に乗る。鬼怒川温泉を過ぎると山が増えるが、山は新緑が始まりつつある感じ、ヤマザクラがよく咲いているようで美しい感じだった。上三依塩原温泉口駅で下車する。駅前にはやはり桜がまだ咲いていた。若い人が一人下車したが、その人もバスに乗るようだ。バスは二人だけの乗車で出発する。小さなザックを持っていたので、同じ若見山に登る登山者かなと思ったが、上塩原バス停では下車しなかったので、自分一人だった。

22042003

 若見山の登山口は少し戻る感じである。自由乗降のようなので前もって運転手に告げておけば登山口で下車することも可能だと思われたが、帰りの時間などを確認しておきたかったので、上塩原バス停まで乗ったのだった。下車するとあたりの桜が満開できれいであった。戻る道にもピンクのヤマザクラが咲いていて目にまぶしい。有り難いことに青空で満開の桜を見るのにもぴったりだった。今日はもう暖かいので長袖シャツで歩く。しばらく歩いてトンネルを抜ける。橋を渡るとその先が若見山の登山口である。左手に車を止められるスペースがあったが、車は無かった。

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 若見山の登山口を示す古い案内板を見て、右に進む。すぐに山に取りつくようだ。大きなじぐざぐでうす暗い樹林の中を登っていく。そんなにきついというほどではないが、それなりの登りである。

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 明るい所に出ると風が少し出てきた。それでもまだ大したことはなく、そのまま登っていく。やはりまだこのあたりは冬が春に対してまだ最後の抵抗を試みている感じである。

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 やがて右上に鉄塔を見て黄色の杭の尾根に登り着く。右へ行けば鉄塔だが、わざわざ行ってみる気にはならない。風がいきなり強くなって吹き上げてきた。汗がいきなり冷やされて寒くなる。地形的なものかもしれず、この先も寒いのか分からないので、長袖シャツのままで進んだが、やはり風は強く、寒くなって来たのでウィンドブレーカーを取り出して着ることにした。先に進むと少し道が細い所を登る。落ち葉がかなり溜まっているのでズブズブと靴が潜って歩きにくい所もあった。あまり登る人はいないのだろうか。折り返して先に進み、明るい尾根を進む。気分は良いが風が強くて少し寒い。

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 さらに先に進んでいくとイワウチワがよく咲いていた。今年は先日の新潟山行でもたくさん見たのでそれほどの感動はないものの、それでもやはり見られるのは嬉しい。楽しみながら先に進むが、やはり結構咲いていた。しかし、風が強くなり、鞍部でもかなりの風に吹かれた。そんな中でもイワウチワは風に揺れながら咲いていた。

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 途中に少し大きな木を見かける。

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 やがて少し下って目の前に山が出てきた所で右に17鉄塔と書かれた分岐に着く。往復するのが一般的だが、時間も早いので行ってみることにした。やはり踏み跡らしいが落ち葉で判然としないところもある。なんとなくこれだろうと思いながらそれを辿る。トラバース道だが、こちらからは登りになるようだ。右に進みながらわずかずつ登っていく。しばらく進んだ所にNo17 10分と書かれた案内を見る。さらに右に進むと右手のかなり遠くに鉄塔が見えたが、あんな所まで行ったら10分じゃ済まないだろう。やがて右に尾根が見えてきてあそこに向かうのだなと思っているとやがてロープの付いたトラバースに出る。ロープをつかんで右に渡るのだが、足元が悪く、下手すると右下へ転がってしまうのでロープをしっかり掴んで渡ったものの、かなりしんどかった。

22042011

 ようやくそこを通り過ぎてさらにトラバースを進む。左上に尾根が近いが、まだしばらくは横に進む。ようやく尾根が降りてきてすぐ近くなると踏み跡も一定し、さらに進むと尾根に出た。

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 そこには左に「山頂」という表示が付いていた。でも、なんとなく17号鉄塔まで行ってみたい。特に何もないとは思っていたけれど、そちらへ向かう。風も止んで暖かい日差しの下なのでウィンドブレーカーはしまった。しばらく緩やかに進んでから下りになってしばらく下ると鉄塔に出た。やはり特に鉄塔以外はない場所である。眺めも遠くに高い山が木の間にちらりと見えるだけであった。

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 さて、山頂を目指そう。しばらくは往路を戻るが、いつの間にかトラバース道の分岐を過ぎて登っていたようだ。さらに先に進むとブナが出てくる。少し細いものの、それなりに高い木を見る。さらに先に登るとこの尾根のぬしと思われる大きな木を見る。これもブナであろう。それなりに太い木である。

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 そこからは登りが少しきつくなる。足元にはかたくりの葉が出ている。少し登ると二つほど咲いていた。葉はかなり見たのでもう数日すればもっと咲くのであろう。しばらくきつい登りを頑張り、緩くなった所で先に進むと山頂の表示がいくつも付いていた。周りは樹林で特に眺めはないようだ。

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 誰かいるかと思ったが、予想に反して誰もいない。そのうちに登ってくるだろうと思いながら山頂近くに座り込んだ。また少し風が来るのでウィンドブレーカーを再び着込む。今日はずっとザックに入れっぱなしになっていたインスタント味噌汁を作る。しかし、昼食に買ってきたのはアップル入りのパンだったので合わなかった。

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 さて、下山にかかる。テープを見てそちらに下り始めるが、かなりの急降下だ。こちらから登ってくるのは結構大変そうである。急な上に砂地で足が滑りそうなので注意して下る。右手は崖のようになっているようなのでそちらにあまり近づかないように下るが、やっぱり道はその近くを通るようになっていた。しばらく下ってようやく崖から離れて左に進むようになってちょっとホッとする。下るとカタクリがちらほらと咲いている。山の上にしては咲いている方であろう。葉はもっとあるので、花はもう少し増えるだろうと思う。少し先はさきほど進んだ17号鉄塔の分岐だった。

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 またイワウチワを見ながら下る。途中左に進む道があった。そちらへ進んでみると日陰にも咲いていたが、風が吹いて花がだいぶ揺れていた。再び尾根に戻り、下って登り返す。先に進んでまた落ち葉の多い所を下るが、ずるっと滑りそうになり、崖に近づいたのでびびった。こんな所で事故を起こす訳にはいかない。慎重に進んで落ち葉の多い所を過ぎた。しばらく下れば、再び鉄塔の手前、そこから右の道を下っていく。さすがに下ってきたのでまだ風も吹いているものの、暖かくなった。ウィンドブレーカーは脱いで再び長袖シャツにして下っていく。最後のイワウチワを楽しみ、さらに下っていく。樹林の中をじぐざぐで下って行けば、登りの時には気づかなかった谷に近づいてそこから折り返してさらに下る。道路が近づいて車の音がうるさくなり、小さく折り返して下って明るい所に下り着いた。

22042019

 ちらほらとヤマザクラの花びらが舞う。新緑と桜の組み合わせもよいものだ。天気もよく、軽く歩けたことも楽しかった。のんびりと道路を歩いてバス停へ向かう。途中のピンクのヤマザクラも素晴らしかった。上塩原のバス停に戻る。数分で13時のバスがやってくる所だったが、上塩原温泉はまだ入浴したことがないので、せっかくなので温泉に入浴していきたい。あえて次の15時少し前のバスに乗ることにする。

22042020

バス停のすぐ近くには日帰り入浴の看板の出ている施設があったが、休館の表示が出ていた。もう少し先へ歩く。しばらく歩いた所にバス停があり、その目の前にある旅館まじまは日帰り入浴できた。13時過ぎという時間もあってか入浴している人はあまりおらず、しばらくの間一人で露天風呂を占有して入浴できた。さすがに二時間は長く、30分ほど前に旅館を出る。目の前のバス停ではなく、再び上塩原のバス停に行く。

22042021

 右側に小滝温泉神社という小さな神社があった。参道を入ると風が強く吹き、桜吹雪が舞った。神社で良い山を歩けたことを感謝してお祈りする。やはり桜吹雪が舞う桜を見ながらバス停でしばらく待つ。やはり誰も乗っていないバスがやってきて乗り込んだ。上三依塩原温泉口駅に出るが、特急リバティは遅れている。16分遅れというアナウンスが聞こえてきた。これでは新藤原駅からの各駅停車に乗れそうもないなと諦めムード。次の各駅停車では帰りが随分遅くなってしまうのだ。ようやくやってきた列車に乗り込む。しかし、新藤原駅には列車が停車しているのが見えた。念のため鬼怒川温泉駅まで乗り、各駅停車に乗り継ぐ。問題なく乗り込めたが、家までは遠かった。

 

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