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若見山へ

22042001(マキノスミレ)

【 山 名 】若見山
【 山 域 】塩原温泉付近の山
【 日 時 】2024年4月20日(土)
【 天 候 】晴れのちくもり
【 ルート 】上塩原バス停9:40→9:50登山口→10:50 17号鉄塔分岐→11:10 17号鉄塔→11:30若見山11:40→12:35登山口→12:50上塩原バス停

☆若見山へ

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 今年も奥鬼怒方面の山に向かう。去年は芝草山へ出かけたが、今年は若見山に行ってみる。イワウチワが多い山のようである。果たして咲いているだろうか。いつものように特急リバティ会津に乗る。鬼怒川温泉を過ぎると山が増えるが、山は新緑が始まりつつある感じ、ヤマザクラがよく咲いているようで美しい感じだった。上三依塩原温泉口駅で下車する。駅前にはやはり桜がまだ咲いていた。若い人が一人下車したが、その人もバスに乗るようだ。バスは二人だけの乗車で出発する。小さなザックを持っていたので、同じ若見山に登る登山者かなと思ったが、上塩原バス停では下車しなかったので、自分一人だった。

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 若見山の登山口は少し戻る感じである。自由乗降のようなので前もって運転手に告げておけば登山口で下車することも可能だと思われたが、帰りの時間などを確認しておきたかったので、上塩原バス停まで乗ったのだった。下車するとあたりの桜が満開できれいであった。戻る道にもピンクのヤマザクラが咲いていて目にまぶしい。有り難いことに青空で満開の桜を見るのにもぴったりだった。今日はもう暖かいので長袖シャツで歩く。しばらく歩いてトンネルを抜ける。橋を渡るとその先が若見山の登山口である。左手に車を止められるスペースがあったが、車は無かった。

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 若見山の登山口を示す古い案内板を見て、右に進む。すぐに山に取りつくようだ。大きなじぐざぐでうす暗い樹林の中を登っていく。そんなにきついというほどではないが、それなりの登りである。

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 明るい所に出ると風が少し出てきた。それでもまだ大したことはなく、そのまま登っていく。やはりまだこのあたりは冬が春に対してまだ最後の抵抗を試みている感じである。

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 やがて右上に鉄塔を見て黄色の杭の尾根に登り着く。右へ行けば鉄塔だが、わざわざ行ってみる気にはならない。風がいきなり強くなって吹き上げてきた。汗がいきなり冷やされて寒くなる。地形的なものかもしれず、この先も寒いのか分からないので、長袖シャツのままで進んだが、やはり風は強く、寒くなって来たのでウィンドブレーカーを取り出して着ることにした。先に進むと少し道が細い所を登る。落ち葉がかなり溜まっているのでズブズブと靴が潜って歩きにくい所もあった。あまり登る人はいないのだろうか。折り返して先に進み、明るい尾根を進む。気分は良いが風が強くて少し寒い。

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 さらに先に進んでいくとイワウチワがよく咲いていた。今年は先日の新潟山行でもたくさん見たのでそれほどの感動はないものの、それでもやはり見られるのは嬉しい。楽しみながら先に進むが、やはり結構咲いていた。しかし、風が強くなり、鞍部でもかなりの風に吹かれた。そんな中でもイワウチワは風に揺れながら咲いていた。

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 途中に少し大きな木を見かける。

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 やがて少し下って目の前に山が出てきた所で右に17鉄塔と書かれた分岐に着く。往復するのが一般的だが、時間も早いので行ってみることにした。やはり踏み跡らしいが落ち葉で判然としないところもある。なんとなくこれだろうと思いながらそれを辿る。トラバース道だが、こちらからは登りになるようだ。右に進みながらわずかずつ登っていく。しばらく進んだ所にNo17 10分と書かれた案内を見る。さらに右に進むと右手のかなり遠くに鉄塔が見えたが、あんな所まで行ったら10分じゃ済まないだろう。やがて右に尾根が見えてきてあそこに向かうのだなと思っているとやがてロープの付いたトラバースに出る。ロープをつかんで右に渡るのだが、足元が悪く、下手すると右下へ転がってしまうのでロープをしっかり掴んで渡ったものの、かなりしんどかった。

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 ようやくそこを通り過ぎてさらにトラバースを進む。左上に尾根が近いが、まだしばらくは横に進む。ようやく尾根が降りてきてすぐ近くなると踏み跡も一定し、さらに進むと尾根に出た。

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 そこには左に「山頂」という表示が付いていた。でも、なんとなく17号鉄塔まで行ってみたい。特に何もないとは思っていたけれど、そちらへ向かう。風も止んで暖かい日差しの下なのでウィンドブレーカーはしまった。しばらく緩やかに進んでから下りになってしばらく下ると鉄塔に出た。やはり特に鉄塔以外はない場所である。眺めも遠くに高い山が木の間にちらりと見えるだけであった。

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 さて、山頂を目指そう。しばらくは往路を戻るが、いつの間にかトラバース道の分岐を過ぎて登っていたようだ。さらに先に進むとブナが出てくる。少し細いものの、それなりに高い木を見る。さらに先に登るとこの尾根のぬしと思われる大きな木を見る。これもブナであろう。それなりに太い木である。

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 そこからは登りが少しきつくなる。足元にはかたくりの葉が出ている。少し登ると二つほど咲いていた。葉はかなり見たのでもう数日すればもっと咲くのであろう。しばらくきつい登りを頑張り、緩くなった所で先に進むと山頂の表示がいくつも付いていた。周りは樹林で特に眺めはないようだ。

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 誰かいるかと思ったが、予想に反して誰もいない。そのうちに登ってくるだろうと思いながら山頂近くに座り込んだ。また少し風が来るのでウィンドブレーカーを再び着込む。今日はずっとザックに入れっぱなしになっていたインスタント味噌汁を作る。しかし、昼食に買ってきたのはアップル入りのパンだったので合わなかった。

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 さて、下山にかかる。テープを見てそちらに下り始めるが、かなりの急降下だ。こちらから登ってくるのは結構大変そうである。急な上に砂地で足が滑りそうなので注意して下る。右手は崖のようになっているようなのでそちらにあまり近づかないように下るが、やっぱり道はその近くを通るようになっていた。しばらく下ってようやく崖から離れて左に進むようになってちょっとホッとする。下るとカタクリがちらほらと咲いている。山の上にしては咲いている方であろう。葉はもっとあるので、花はもう少し増えるだろうと思う。少し先はさきほど進んだ17号鉄塔の分岐だった。

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 またイワウチワを見ながら下る。途中左に進む道があった。そちらへ進んでみると日陰にも咲いていたが、風が吹いて花がだいぶ揺れていた。再び尾根に戻り、下って登り返す。先に進んでまた落ち葉の多い所を下るが、ずるっと滑りそうになり、崖に近づいたのでびびった。こんな所で事故を起こす訳にはいかない。慎重に進んで落ち葉の多い所を過ぎた。しばらく下れば、再び鉄塔の手前、そこから右の道を下っていく。さすがに下ってきたのでまだ風も吹いているものの、暖かくなった。ウィンドブレーカーは脱いで再び長袖シャツにして下っていく。最後のイワウチワを楽しみ、さらに下っていく。樹林の中をじぐざぐで下って行けば、登りの時には気づかなかった谷に近づいてそこから折り返してさらに下る。道路が近づいて車の音がうるさくなり、小さく折り返して下って明るい所に下り着いた。

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 ちらほらとヤマザクラの花びらが舞う。新緑と桜の組み合わせもよいものだ。天気もよく、軽く歩けたことも楽しかった。のんびりと道路を歩いてバス停へ向かう。途中のピンクのヤマザクラも素晴らしかった。上塩原のバス停に戻る。数分で13時のバスがやってくる所だったが、上塩原温泉はまだ入浴したことがないので、せっかくなので温泉に入浴していきたい。あえて次の15時少し前のバスに乗ることにする。

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バス停のすぐ近くには日帰り入浴の看板の出ている施設があったが、休館の表示が出ていた。もう少し先へ歩く。しばらく歩いた所にバス停があり、その目の前にある旅館まじまは日帰り入浴できた。13時過ぎという時間もあってか入浴している人はあまりおらず、しばらくの間一人で露天風呂を占有して入浴できた。さすがに二時間は長く、30分ほど前に旅館を出る。目の前のバス停ではなく、再び上塩原のバス停に行く。

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 右側に小滝温泉神社という小さな神社があった。参道を入ると風が強く吹き、桜吹雪が舞った。神社で良い山を歩けたことを感謝してお祈りする。やはり桜吹雪が舞う桜を見ながらバス停でしばらく待つ。やはり誰も乗っていないバスがやってきて乗り込んだ。上三依塩原温泉口駅に出るが、特急リバティは遅れている。16分遅れというアナウンスが聞こえてきた。これでは新藤原駅からの各駅停車に乗れそうもないなと諦めムード。次の各駅停車では帰りが随分遅くなってしまうのだ。ようやくやってきた列車に乗り込む。しかし、新藤原駅には列車が停車しているのが見えた。念のため鬼怒川温泉駅まで乗り、各駅停車に乗り継ぐ。問題なく乗り込めたが、家までは遠かった。

 

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コメント

ほとんど山に行かなくなって、自然に生えているカタクリもイワウチワもご無沙汰です。
今年はアカヤシオや白や潮にも出会えませんでした。
イワタバコくらいは見たいと思っています。

西やんさん、こんにちは。
やはり山中で見るお花は小さいけれど、健気に咲いているのが良いですね。
冷たい風が強かったので、こんな日に頑張って咲いているのが、信じられないくらいでした。

イワタバコなら高尾山へその時期に行けばたくさん見られますね。
自分もときどき見に行きますよ。

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