禿岳へ 登り編
(イワカガミ)
【 山 名 】禿岳
【 山 域 】宮城の山
【 日 時 】2024年6月8日(土)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】田野原8:45→9:15登山口→10:50七合目→11:25禿岳11:40→12:45花立峠→13:55リゾートパークオニコウベバス停
☆田野原から禿岳へ
今回は鬼首付近の山に行くことにする。日曜日はあまり良い天気予報ではなかったが、土曜日は悪くなさそうだ。また今回も土曜日は頑張り、日曜日は若干緩めのプランで行くことにする。やはり夜行バスに乗り、仙台へ。一駅新幹線を利用して古川から陸羽東線に乗る。しばらく乗った鳴子温泉駅で下車する。しかし、バス停へ行くとなんと乗ろうと思っていたバスがない!
ネットで調べたのは休日ダイヤ、土曜日も休日に含まれるというのが東京付近のバス時刻では一般的だが、この休日ダイヤはまさしく日曜日と祝日しか運転されていなかったのだ。またやっちまったな~。しかし、明日は天気悪いから今日行かないと登る気力がなさそうだ。仕方なくタクシーで行くことにする。
駅前にはタクシーが数台待機している。料金を聞いたのだが、年配の運転手さんも田野原までは行ったことがなかったようだ。リゾートまで5千いくらとのことだった。登山口まで乗るつもりはなかったが、集落までなら6~7千円で行けるのではと思う。タクシーは快調に飛ばして走る。長いトンネルをいくつも通ってオニコウベに向かう。トンネルが終わったあたりでスマホで地図を確認する。現在走っている位置が表示され、便利な世の中になったものである。地図を見ていれば問題なく田野原のあたりで右にカーブする前の登山口に向かえそうな道の入口で止めてもらえた。5250円と予想よりは低かったので助かった。10300円を渡すとお釣りはまさに禿岳へGOGO!(5050円)である。
禿岳には雲がかかっていたが、晴れている。やはり天気は良さそうだ。午後は暑くなるかもしれない。今はそれほど暑くはない。地図を見ながらしばらく道を歩いていく。特に道標などはない。田んぼを見ながら歩き、やがて林道らしい道に変わる。しばらくは舗装されている道だったが、やがて分岐があるとそこからはじゃり道に変わった。もう暑くなってきた。長袖のシャツを脱いでTシャツで歩く。樹林の中を歩くことが多く、あまり日差しが当たらないのが有り難い。それでも汗はかかされた。少しずつ登り基調に変わり、くねくねと曲がりながら進んでいくと道も悪くなって車は入れない道であろう。右に曲がって進むと禿岳登山道と書かれた標柱の立つ場所に着く。そこには簡単な地図もあり、新中峰コースの案内図がある。以前は別な所から登ったようだが、登山道の崩落などで付け替えられた道のようである。
草の生えた林道だったと思われる道を進む。ところどころ日当たりがよい所を歩くので少し暑い。それでもまだ空気は爽やか、まだ六月の蒸し暑さまではいかないようだ。風も少しあるので有り難かった。さすがに先の方に禿岳が近くなってきたが、随分登らされそうだ。直線的な道をしばらく進んでから右に曲がり、しばらく進むと再び登山道の標柱がある。そこからは本格的に山道のようだ。水を飲む。
のっけからロープの付いた急な登りである。すぐに左の小尾根に乗るが、そこから先も急登が続く。見上げる急登はえらくきつい。これでは登る人は少ない訳である。ここはじっくりと登るしかない。途中には緑色の大量の糞が落ちていた。鹿のものよりはかなり大きく、イノシシやクマのものだろう。まさか出てこないよね。頑張って登っていくと一合目の表示を見る。水を一口飲む。まだまだ急登は続き、ロープの付いている所もある。登りならば特に掴む必要はなかったが、きつい道は続く。やがて大きな木も出てくる。ブナであろうか。さらに登るとギンリョウソウ軍団があった。細いがブナの森を通る。二合目の表示は倒れていた。それにしても急登は終わらない。どのくらい登ればこの急登は終わるのだろうか。合目表示が出てこないなと思いながら登るとやっと三合目。これも倒れている。合目ごとに一口水を飲むことにした。
登っているとまた糞を見る。これは黒っぽく、熊のものと思われた。やっぱりこのあたり結構いそうである。もう少し先にも見かけた。道は悪くなく、続いているので問題はない。それでもたまにしか人は入らなさそうである。
やっと四合目の表示がある。登ってきたせいか暑くもなく、比較的快適である。雲が多いせいか日差しもそれほどではない。
ようやく少し斜度が緩くなり、右手に眺めがある所に出る。中腹あたりまで来ただろうか。右手には山が連なっている。雲が低いが、さきほどかかっていた低い雲はなくなったようである。ちょっとした岩の多い道を登る。それなりに登らされるが、ときどき右を眺めながら登る。やがて先に進むと五合目の表示が出てきた。
そこを通過してさらに先に進むとイワカガミが咲いている。薄ピンク色が良い感じである。たくさん咲いていた。先に進むとあまり見かけない。さらに登っていく。
先にピークがあるが、そこまで登るのかなと思っていたが、だいぶ登ると左に進む。すると六合目と思われる場所の標柱は折れていて合目表示がばらばらになって落ちていた。
そこからは左へ進むようだ。先に大きな山が見えるが、それは禿岳ではなく手前のピークらしい。久しぶりに少し下る道になるが、道には草がかぶる。左に下の眺めが広がり、田んぼなどを見下ろすことができる。足元が悪いので歩きやすくはないが、気分の良い道である。足元にはマイズルソウがたくさん咲いている。
左は草や灌木だが見えない部分が斜面になっているようで落ちそうになるので注意して右側を進む。まだ禿岳までは距離があるようだ。歩いてはいるのだが、道があまり良くないので時間がかかる。少しずつ登って七合目の表示があった。そのあたりが1164mだろうか。
さらに先に進み、緩やかに登る。アカモノも咲いていた。イワカガミも再び出てきた。八合目と思われる標柱は倒れていて合目表示は見当たらなかった。だいぶ道に笹や灌木の枝がはみ出していて、草も多い。ときおり枝などを払い避けながら進む。
マイズルソウもわずかだが咲いていた。草原を先に見ながら右に登る。近くにはなかったが、遠くにコバイケイソウが咲いているのを見かけた。さらに登ると禿岳への稜線がもう近くなった。さすがにここまでくれば山頂は遠くないだろう。九合目らしい標柱があった。
進んでいくと先に禿岳の山頂と思われる場所が見え、数人が動いているのが見えた。もう山頂は近いと思うとミツバオウレンが咲いていた。細かいアップダウンで進むと人の声が聞こえてきて、山頂に飛び出た。
禿岳山頂の大きな石標が立っている。数グループが休んでいた。天気はあまり良いとは言えず、どんよりとしているが、涼しい風が吹き、かえってこの方が良かった。登った先に見えるのは花立峠やその先の山々であろう。反対側にも山々が並んでいるのだが、どこの山か分からなかった。昼食にする。
続く。
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