天神峠から相馬山
(ユウスゲが咲いていた)
【 山 名 】氷室山、天目山、相馬山
【 山 域 】榛名山
【 日 時 】2024年7月20日(土)
【 天 候 】くもり一時雨のち晴れ
【 ルート 】天神峠バス停9:50→10:10氷室山→10:40天目山→11:35榛名旭岳→12:10磨墨(スルス)峠→休憩5分→12:35鳥居→13:00相馬山→13:35磨墨峠→ゆうすげの道→14:05沼の原バス停
☆榛名の外輪山へ
どうも今年はやたらと暑いうえに、梅雨明けしても雨が多いようで、天気予報を見ると必ず雨マークが付いている。この暑い中に近場の低山は厳しすぎるので、雨に降られそうな気はしたが榛名山へ行くことにした。天神峠からの道は、もう20年以上前の冬場に歩いたことのある道だが、すっかり忘れている。
高崎駅には随分早く着いたので、駅を出たところのベンチでしばらくバス待ちする。東京は朝から異様な暑さでいるだけで消耗しそうな感じだったが、高崎はそれほどではなく、ビルにあった温度計は29度を示していた。それなりには暑いが日陰なら我慢できないほどでもなかった。バス停に行くと数人がバスを待っていた。やはり日向はきついので日陰で待つ。後から人が来て、立ち客が数人出る程度で出発したが、途中で乗り降りがあるものの、それなりの人数が榛名山へ向かう。榛名神社で数人下車して、残りは榛名湖まで行くようだ。こんな道だったか、急勾配の登りが続いた後、ようやく天神峠に着く。降りたのは自分一人だった。
すぐ横の道に入ってわずかに登ると左に石燈籠がある。肉眼でも文化十二年と書かれているのがはっきりと読める。その頃はここまで登ってくるのも大変であったろう。今のような舗装道路はあたりまえながら無いので、この石燈籠も人の手で運ばれたのか、長い時間をかけてここで細工したのであろう。すごい事である。
舗装された道をしばらく緩やかに登るとやがて道は終わり、そこからは登山道になる。道標で右に折れると急な木段になる。古くなっているので間が空いていて登りにくい。少し登ると山道に戻るがだいぶ横の草や木の枝が伸びていて歩きにくい。左にちらりと榛名湖と山が見えた。先に進むと再び木段の登りになるが結構きつい。ようやくそれを登ると日差しがある所に出てこれまた暑い上に段差のある所を登らされる。それでもそんなに長くはなく、小さな山頂の氷室山に着く。なぜかいくつも湯呑が置かれていた。古い環境庁の看板がある。
道標を見て左に下る。急降下で下るが、風もなく暑い。急な木段を下ると樹林の中に入る。すると風が来て少し助かる。その先も急な登り、下りがあってなかなか忙しい。やがて天目山への登りになると長い登りになる。
木段は歩きにくい上に草が生えてさらに歩きにくくなっている。そのせいか別に道が作られてしまっていて、そちらを歩く方が普通になってしまっている。ここは関東ふれあいの道だと思うのだが、あまり手を入れてくれていないようである。
登っていると薄暗くなり、パラパラという音がし始めた。最初は風で草が音を立てているのかと思ったが、どうやら違って雨らしい。まあすぐに止むだろうと思いながら登る。まだ樹林の中までには浸透していないのでそのまま登る。すると静かな天目山に着く。ベンチがいくつかあった。樹林の合間からちらりと山が見えるくらいである。ザックを置いて水を飲んだ。
さて、下りにかかるとやはりかなり草が道にかかっている。するとパラパラ雨が強くなって本降りになりそうな気配である。こりゃいかんとザックカバーを慌てて取り出して付ける。蒸し暑いので雨具はつける気にならず、傘だけ取り出してさした。
再び下り始める。雨はそれなりに降る。木段はやはり古くなっていて、木段を下ったり、横の道を下ったりしながら降りていく。たいぶ降りた所で道標が左を指しているが、これは榛名湖への道。直進すると道路に降りられるようだ。そちらが先に向かう道だろうと地図を取り出すとやはり正しそうだ。そちらの道を下るが、草がかなり雨で濡れていてズボンがだいぶ濡れた。道路に出た所には古い案内板がある。先に登る道があるようだ。見ていたら、再び雨が強くなった。これはやはり雨具を付けるしかないか。道路を渡って木段をわずかに登った所で雨具を下だけ履いた。上はやはり暑いのでそのまま傘で歩く方を選択した。
登ってから先へ進んでしばらく下った所で緩やかに先に進むが、前から若いグループがやってきた。傘なども持っておらず、かといって雨具を付けているようにも見えない。雨の用意をしてこなかったのであろう。先に進んで下ると再びグループに会う。その人たちはしっかりと雨具を付けていた。でもこの蒸し暑さの中で雨具の上を着るのはちょっと辛いものがあるよね。ふと気づくと雨は止んでいた。シモツケが咲いているが少し時間が経っているのも多かった。やがて道標があり、分岐になっている。先には踏み跡があるようだ。ここが榛名旭岳への分岐だった。
この雨の後にこんな藪道を登らなくてもと思いつつ、草をかきわけて進む。登りはそれなりにきつく、しばらく頑張る。すると岩のある細い尾根に変わる。踏み跡を辿って登り、岩を踏んで登る。しばらく登ると眺めのある所に出たが、頂上はもう少し先である。枝などをかいくぐって登ると頂上に出た。
するとまた急に雨が降り出した。それでも構わず展望を眺める。左手には榛名富士、正面は相馬山であろう。右手にはこんもりした山が見え、その先には遠くの街並みが霞んでいた。
さて、往路を戻る。再び傘をさすがちょっと枝などが邪魔するのでときどきすぼめないといけなかった。登りはきつかったが、下るのは早い。急坂を下って再び藪の多い道を下ると道標まで戻った。そこから右へ進む。またこの道もちょっと枝が伸びた道、やはり傘が邪魔する道である。雨具を着ようかとも思ったが、そのまま行く。とうとう靴の中まで濡れてきてしまったようだ。歩くとブジュブジュと空気の入る音がする。やがて再び道路に出る。横断して先に進むと緩やかに進む。しばらく進むと先に人がいるのが見えた。その人は地図の書かれた案内板を確認していたようである。右に木段があるので、自分が先に登る。しかし、やはり途中でその人に追いつかれるので、パスしてもらう。後から登っていく。しばらく登って緩やかにアップダウンの道となる。ここへ来てまた急に明るくなり、雨は止んだようである。それでも先へ進むと岩の横を通る。分岐があり、見ると先ほどの人が右へ入っていくのが見えた。自分はそのまま先へ下る。すぐに着いたのが磨墨峠であった。
左にゆうげの道への道があるが、右へ行く。少し進んで登ると休憩舎がある。時計を見るとお昼を回っている。そこでパンを食べることにした。ザックをおいて休むと風がある。急速に天気が回復しているようだ。あの雨はなんだったのか。それにここにいると風が少し吹いてきて涼しい。目の前には榛名富士が大きい。パンを食べていたらさきほどの人がやってきた。ここを歩くのは初めてだと言っていた。相馬山に登るか聞かれたので登りますと答える。雨具の下を外してもよいかもとも思ったが、この先も草がありそうなのでそのまま登ることにした。
先へ進むと緩やかに登り、草の多い道を進むと樹林の中でまた木段の登りとなる。しばらく登っていくと鳥居が出てきた。そこが相馬山への分岐、左にヤセオネ峠への道が分かれている。鳥居をくぐるといくつも石碑が立っている。それを見ながらきつい登りを登っていく。すると梯子が出てきた。久しぶりの鉄梯子である。二段くらいあってなかなか長い。それを終えても石段の多い急登は続く。やっぱり長いなと思いながらひたすら登る。しばらく登ると鳥居を見る。右には踏み跡のようなものがあるが、誤って入らないようにロープが張られていた。降りてくる人たちに何人か会う。登っていくと左にロープの付いている所もある。再度、鳥居のある所に出る。そこからはほぼ平な道を進むと左に小屋のような建物を見てその横を進むとそこが山頂だった。
小屋のような建物は神社であった。お参りする。右手には石像などが置かれていた。案内板には黒髪山神社と書かれていた。やはり眺めは霞んでいて、街並みがなんとなく見えたくらいであった。曇っているが、なんとなく暑い。
戻ると鳥居の所には石碑が置かれていた。そこは樹林の中なのでさきほどの場所よりは涼しい。そこで水を飲んでわずかに休んだ。
さて、再び下り始める。しばらく下ると先ほどの人が登ってきた。さらにどんどん下ってまた鉄梯子を下る。
特に問題もなく下り、その下の急降下も無事に下って鳥居の所に戻った。時計を見るとまだ時間が早い。このままヤセオネ峠に下ってもよいが、今日はゆうすげを見に来たので咲いているか分からなかったが磨墨峠に戻ることにした。
下っていくと登ってきた人に会った。さらにしばらく下って磨墨峠に着く。
せっかくなのでさきほどの分岐を進んでみることにしてわずかに先に行く。行人窟と書かれた分岐を左に入り、歩きにくい道を少し進むと岩穴があり、そこに不動明王像や石像が置かれていた。
再び磨墨峠に戻ってゆうすげの道に向かう。緩やかな道をしばらく歩くと明るい所に出る。帽子をかぶり、歩くがやはり暑い。
アヤメやマツムシソウを見つけたが、ユウスゲは咲いていないようだ。ちょっと時間が早かったか。
しばらく歩いて道路に出て、右へ行くと左右に通っている車道に出る。右へしばらく歩いて沼の原バス停に行く。
こんな所から乗る人も滅多にいないのではないかと思われる。何のためかテントが設置されていたので有り難くバス時間まで日よけに中に入らせてもらった。
バス停前でしばらく待つとバスがやってきたので乗り込む。伊香保バスターミナルまで乗った。今日は時間もあるので露天風呂まで行く。のんびりと露天風呂に浸かった。やはり気温のせいかお湯は熱めでぬるい方でもそれなりの温度だった。しかし、さっぱりとした。ゆっくり入浴してから出て、温泉饅頭を買い、伊香保温泉バス停に行くと誰もいなかった。しばらく待つと少し遅れたバスがやってきたので乗り込む。渋川駅に出ると気温表示は35度を示していた。ここで35度あったら、東京は何度なのだろう。電車で帰宅したが家の近くまで来ると雷雨による豪雨に打たれることになった。雨づいた一日だった。
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