大滝から綾滝、天狗滝
(大岳山からの富士山)
【 山 名 】大岳山
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年7月7日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】大岳鍾乳洞入口バス停7:30→8:05林道終点→8:10大滝→9:20馬頭刈尾根→南尾根分岐→9:55大岳山10:00→10:15大岳山荘→10:30富士の見えるポイント10:35→11:10つづら岩→11:40綾滝11:45→12:05天狗滝→12:30白倉バス停→12:45払沢ノ滝入口バス停
☆大滝から
猛暑のピークになるという予報であったが、低い山に行く。猛暑の日に低山に行くのはリスクがあるのだが、天然クーラーを期待して出掛けることにする。アラームで目は覚めたのだが、予定の時間に起きられず、もう一度アラームをかけ直しておきた。この遅れで武蔵五日市駅からの上養沢行きのバスには間に合わないだろうと思い、少し遅い藤倉行きに乗ろうと思った。しかし、出かけると予定よりも早く駅に着くことができたため、接続もうまく行き、予定の上養沢行きに間に合うことになった。ただし乗り換え時間はわずか、慌ててバス停に行くともう列の最後の方になり、ずっと立って乗ることになった。
大岳鍾乳洞入口バス停で下車するとほとんどの人が下りたようだ。どうやらそのうちのほとんどの人は同じグループだったようである。歩き出すと一人だけ先を行く人がいたが、自分がパスして先へ行く。それにしても朝から暑い。昨日は雨も降ったから湿気度もすごい。本当にどこまで温暖化するのか心配である。高湿気のせいか、霧になっている感じである。歩いていき、大岳鍾乳洞の入口を見てさらに先に進む。小滝と書かれた滝があるが、水量が少なく、滝というほどでもなかった。
先へさらに歩いていく。キャンプ場があり、キャンプをしている人達も何組かいるようだったが、この暑さと湿気の中でキャンプは辛いだけなような気もした。さらに進んでいくと林道終点となる。
そこからは登山道に変わる。すぐに左に沢を渡って進む。しばらく進むと大滝分岐でそのまま先へ行く。すると橋のある所の先に大滝があった。もう少し水量が多いかと思っていたがそれほどではない。それでも普段よりは少し多いのであろう。少しだけこのあたりはひんやりするが、湿気が多い。少し眺めてから再び歩き出す。
右手を登るとうんざりする蒸し暑さ、これはひどいと思いながら左手に進むと滝の落口を見る。その先は渓谷の中を進む感じで風が来るとわずかにだがひんやりした感じである。
しばらく進むと沢を渡り、さらに登ってまた渡る。右手をやがて高巻き道で登る。
沢からもう離れるのかと思ったが、しばらく登っていくと再び同じ高さになる。再度渡って登り、涸れ谷を見て右に進むように登山道と書かれた小さな道標を見て右に登る。するともうその先は沢から離れるようだ。馬頭刈尾根0.5Kmの表示があるのでもうすぐかと思う。
しかし、そこからの登りはかなりのきつさの登りである。その上にやたらと暑い。まだこのあたりは谷の影響を受けて湿気もひどい。ホントにきつい登りである。少し登るとガクウツギだろうかアジサイがよく咲いていた。まだまだ急斜面の登りがしばらく続く。とても0.5Kmとは思えないが、急登なだけに距離は稼げていないのだろう。それでも永遠に続く登りはなく、暑い中ひたすら頑張るとやっと左へ進むようになる。すると高度を上げてきたせいか若干だが湿気が減り、少し歩きやすくなる。まだしばらくは木段などが出てきてさらに頑張るとやっと馬頭刈尾根に出ることができた。
水を飲んでから歩き出す。まだ時間が早いせいか、わずかに涼しく歩きやすい。高湿気からは解放された感じである。それにやはりわずかだが風もある。汗で濡れたシャツが少し冷えて涼しく感じる。少し登るとベンチがあるのだが、こんな所にあって休む人がどのくらいいるのだろうか。さらに樹林の中を先に登ると左側がわずかに開けて富士山が見えるところにベンチがある。少し風が通って涼しい。天然クーラーである。富士山の写真を撮った。さすがにこの猛暑で雪はほとんどなくなったようである。
先に進む。わずかに横の笹がうるさい所もあるが、それほどではなく、比較的快適に登っていく。やはり高度があればこの時間でもそんなに暑くはないようだ。高湿気、高温の所から登ってきたから余計にそう思うのだとは思うが。ところどころそれなりに登らされるが、緩やかに登っていき、木祠が置かれているのを見ると左に道が分かれる。鋸尾根方面への分岐である。刻字が読みにくくなっているが、猿田彦大神と書かれているのだろうか、石碑が木の根本に置かれていた。
直進して進んでいくと南尾根の踏み跡の分岐がある。以前よりも濃くなったようだ。そちらに入って進むとやはりそれなりのきつい登りとなる。ここはじっくりと登るしかない。あまり風もなく、汗をたっぷりかかされた。それでも登っていくと左右に通っている踏み跡を過ぎてさらに登ると明るい所に出て、そこが山頂であった。
まだ時間も早いせいか、人は数人程度だった。やはり富士山がよく見えている。気持ちよい青空だが、日差しの下は暑すぎる。日陰でパンを食べようと思ったら、虫がやってくる。やはり人の多い山頂だから仕方ないだろう。持ってきた野菜ジュースだけ飲んで先へ進むことにした。出発しようとするとさらに数人が登ってきていた。
お参りしていこうと大岳神社の方に下る。登ってきている人もいたが、さすがにこの暑さと早い時間のせいかそんなに人は多くなかった。ぐんぐん下ってあっという間に神社の前に出る。いつもながらの狼の石像はかわいい。下へ降りると広場のあたりには休んでいる人達がそれなりにいるようだった。以前、廃屋の感じが濃厚だった大岳山荘には足場が組まれている。後で家で調べたが、数年前に修復しようとしたらしいが、そのまま放置されているのだろうか。
右へ進んで馬頭刈尾根に向かう。切り立った崖の上を歩く道である。転落するような事はないと思うが、なんとなく左側が気になってしまう。そのトラバース道をしばらく進むと再び南尾根の分岐を過ぎて木祠の前の分岐に着く。さきほど歩いた道を下っていく。もう風がなくなって少し暑い。下っていると登ってきた人に数人会った。さらに下るとグループにも会う。同じバスだったグループの人達だろうか。先へ進むと富士山の見えるベンチに着く。風はやはりなく少し暑かったが、ここで富士山を見ながら昼食のパンを食べることにした。
さて、再び歩き始めて下っていく。またベンチを見てさらに下ると大滝への分岐、その先へ進むと少し横の笹がうるさくなる。そろそろ笹藪が復活しはじめているのだろうか。やがて登りになる。日差しのある暑い小ピークまで登るとベンチがある。富士山も見えるが素通りする。下ってさらに進み、再び登りとなる。暑さが増してきたようだ。しばらく登りが続いて汗を拭きながら登ると人の声が聞こえてきて、暑い富士見台に着いた。
グループらしい大勢の人達が休んでいた。休む気もなく、水を一口飲んで、先に下る。しかし、その先も岩のある道を下って登ってなかなかにしんどい。昔からある階段の急な下りのところもある。さらに歩きにくい岩場の急降下を過ぎて先へ行くとつづら岩がある。ここまで下ってくるとすでに暑い。静かで取りついているクライマーさんはいないようだ。そのまま岩の右の道を下っていく。しばらく下って分岐のあたりまで来ると、やはり左上でロープを付けたクライマーさんが懸垂下降しているのを見かけた。休みたかったが、そのまま下る道に入る。休むのに良さそうな所はやはりなさそうだ。折り返しの所で立ち止まり、しゃがみこんで少し休憩。水を飲むが、下へ降りていくとさらに暑くなりそうだ。
再び下り始め、急な道をひたすら折り返して下っていくと下から登ってくる人達に会う。同じグループのようだが、少し離れたりしているので、次から次へと、つづら岩まではもうすぐかと同じ質問を何度もされるので閉口した。この暑さの中でこのきつい登りはさすがに辛いと思う。もう少しコース取りを考えた方が良いのではないか。もっと早朝から登るとか、別なコースからの登って下りにするとか、やはり山登りもいろいろ考えることが重要だと思う。ようやくそのグループから離れるともう登って来る人もいない。しばらく下っていけば、綾滝を右に見る。もう少し下って木が何本も置かれている所に下り着く。ザックを置いてカメラだけ持って右に行く。滝から流れる水を避けながら進むと綾滝の下に出る。この滝も思ったよりは水量がなかった。それでも普段よりはある方なのだろう。若干は涼しかった。
戻って再び下りだす。ちょっと下るとやはり高湿気でかなり暑い。ひたすら下って左に進んで下る。分岐があり、右が天狗滝なので、右へ下る。かなりの急降下、こんな道だったか、あまり覚えていなかったが、下ると天狗滝に出る。日差しが強いのでコントラストがかなり強く、あまり良い写真は撮れそうになかった。その上風があっても涼しくない。
さっさと先に行く。少し登り返して先に行くと再び下りになり、少し下ると小天狗滝が奥にある。こちらの方が威勢よく流れ落ちていて、天狗滝よりも見ごたえがあるように思えた。
さらに下っていく。沢を左に渡って下ると、再び沢を飛び石で右に渡る。ハンドタオルを濡らして首筋などを濡らして進むとすぐに林道に出た。そこからはのんびりと言いたい所だが、日差しがあるところはかなり暑く、さっさと下っていく。やがて民家などが出てくるようになり、暑い日差しの中をさらに下って白倉のバス停に着いた。時計を見ると20分ちょいでバスが来る時間だったが、こんな日差しかんかん照りのバス停で20分も休んだら熱中症で倒れそうだ。払沢ノ滝入口バス停まで歩くことにする。道路をしばらく歩くが、やはり暑かった。払沢ノ滝入口バス停に着くと数人がバス待ちしていた。ようやく日陰に入り、ベンチに腰かける。しばらく待つと空いているバスがやってきた。エアコンが効いていて駅まで涼しかった。
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