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2024年8月

レンゲショウマの御岳山と綾広の滝、七代の滝

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【 山 名 】御岳山
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年8月24日(土)
【 天 候 】くもりときどき晴れ
【 ルート 】古里駅6:40→6:50登山口→8:20大塚山→8:25レンゲショウマ自生地8:50→9:10御岳山→9:40分岐→綾広の滝→9:50ロックガーデン9:55→10:15七代の滝10:20→10:45長尾平→11:00表参道分岐→11:45ケーブル下バス停

☆古里からレンゲショウマ自生地へ

 今年もレンゲショウマの季節がやってくる。毎度のことであるが、御岳山に行く。午後からは雷雨予報が出ていたので、一番電車に乗り、お昼には下山してしまうプランとした。それにこの猛暑だと朝早いうちに歩いた方がまだマシかと思った。電車を乗りついで古里駅で下車するが、降りたのは自分一人であった。

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 登山口に向かうと日が差す。まだ7時だというのにすでに暑い。ただ日差しを浴びてもじりじりとはまだ来ないのが多少救いである。しばらく歩いて道標を見て右に折れて登るともう見慣れた登山口である。フェンスを開閉して先に進む。

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 樹林の中に入ると湿気が多く、かなり蒸し暑い。登っていくが、蒸し暑さのせいか小さな虫がまとわりついて来る。汗をかくから余計虫が追ってくるようだ。この道は何度も夏に歩いているが、今までにない蒸し暑さである。やはり今年の夏の暑さは尋常ではない。もうこれがどんどん普通になってしまうのであろうか。ひたすら汗をかかされて登っていく。耳の近くに虫が来るとブーンと音を立てるので、ひたすら手で払いながら登る。

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 林道近くまで登ると今年は雨が多いせいか、水がわずかに流れている所があった。先に進むと林道に登る。虫は相変わらず周りを飛ぶ。先に登ると大抵はそのあたりから虫が少なくなるのだが、今年ばかりは上の方まで虫が追ってくる。途中には右に立入禁止の表示のある道ができていた。どこへ通じているのであろうか。立入禁止と書くぐらいだから私有地になっているのであろう。先へ進んでいくと登りがきつくなる。先日の八ヶ岳山行のおかげか、体はそれほどきつくはないのだが、ひどい蒸し暑さの方が体にきつい。上へ登ってもあまり風がなく、涼しくもならない。ひたすら登っていくとようやく気持ちの良い尾根道になり、虫もやっとのことでほとんどいなくなった。風もわずかに吹き始めたようである。さらに登っていくと再び道を見て、木段の上りで大塚山の休憩舎を見て、さらに登ると大塚山に着く。静かで、少し日が陰って曇りだしたようである。

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 先に進んで少し下ると木が切られている所がある。楢枯れなどで危ない木が増えたためであろう。少し鬱蒼とした感じがあったが、明るくなっている。良いことなのか悪いことなのか微妙である。他にも楢枯れの木が多くなり、まるで紅葉しているような感じにも見える。こうして山も温暖化の影響を受けているのは間違いない事がわかる。下よりはだいぶマシになったけれど、やはりそれなりには暑い。もうすっかりズボンまで汗でびっしょりである。ここまで汗をかいたことは滅多にないことである。緩やかに進んでいくと初めて人に会う。さらに進んでいくと分岐に着き、その先がレンゲショウマ自生地の入口である。

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 木段で登る。入口はネットにつけられた棒がさしてあるので、それを開けて通り、再びさしておく。入ったあたりにわずかに見られたが、その先を左に進むとまったく咲いていない。やはり以前よりもだいぶ減ってしまったようだ。しばらく進んでようやく咲いている場所に出た。撮影して先に進むが、途中通行止の所があり、少し戻って上に登る。そのあたりはそれなりに咲いていた。

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 さらに登って一旦出る。そこで汗を拭こうとハンドタオルを出そうとしたら、またどこかで落としたようである。仕方ない戻ろう。しばらく戻ってみるが、どこにも落ちていない。もっとずっと前に落としたのかなとレンゲショウマ自生地の入口まで戻ったら、扉の近くに落ちていた。どうも最近よく落とすようだ。

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 戻るのは面倒なので、分岐から左へしばらく歩き、途中の入口から入った。そのあたりはよく咲いていて、撮影している人も多かった。自分も撮影した。登ってフェンスを開閉して先へ行くとブランコが出来ていた。以前はベンチがあったように記憶するが、眺めの良い所だから、乗る人がいるのであろう。

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 先へ進む。曇って日差しがなくなったせいか、まだ我慢できる暑さである。ビジターセンターの横を過ぎて宿坊の多い道を進む。土産物屋の間を通り、石段を登って御岳神社へ。若い人が多かった。さすがに石段の登りは暑く辛かった。軽くお参りして、さっさと降りて右へ入って下る。降りて右へ少し行けば、長尾平の分岐である。いつもならここから下へ降りて七代の滝経由で綾広の滝へ向かうが、たまにはと下りにしてみることにする。そのまま直進してしばらく進み、天狗の腰掛杉を見る。

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 さらにしばらく歩いていくとこちらに向かってくる人たちに何人も会った。しかし、会わなくなるとさっぱり会わなくなる。人の流れというのは面白いくらいに気まぐれである。歩いていくと途中にトイレが出来ていた。せっかくなので立ち寄っておく。普段とは逆コースにすると新鮮な感じがする。こんな道だったかと思いながら歩いていくと左に曲がって下っていく。谷に下っていく感じになり、やがて水場に出る。やはり雨が多いせいか、ガンガンと冷たい水が流れている。飲むと美味しかったので少し汲んだ。

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 先へしばらく下ると渓谷への分岐に出る。大岳山への道と分かれて左へ下り、谷を左に見ながら進んで右へ下る。まもなく綾広の滝に着く。水量はまずまずだろうか。

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 人にたまに会いながら下るが、普段の土曜日に比べるとかなり人が少ない感じである。時間も早い上に、やはり雨予報であまり人が来ないのではないかと思われた。やはり下りは早く、あまり面白味がない。沢はやはり登りの方が楽しい。しばらく下るとロックガーデンに着く。ベンチはそれなりに人がいたが、自分が着くとみなさん出発してほとんどがら空きになった。こんなに人が少ないのも珍しい。だいぶ時間が早いが、ここで昼食のパンを食べた。

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 人がやってきたのを機に下り始める。湿気の多さでそんなに涼しいという感じではないが、歩きやすいのは確かである。それでも沢の水で顔を洗えば、水はそこそこ冷たい。スピードを出して下ったのであっという間に終わってしまい、登り道に入る。天狗岩など登る気にもならず、そのまま先へ進み、分岐から七代の滝へ向かっての急降下になる。鉄の階段は渋滞するかと思ったが、やはり人が少ないせいか、途中でもほとんど待たされることなく下ることができた。七代の滝はやはり水量があった。

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 さて、先へ進んで長尾平への登りになる。急な登りがひたすら続く。今日は下って来る人がそんなに多くはないのが救いである。ひたすら登って長尾平にようやくたどり着く。休もうかと思ったけれど、近くのベンチは人が休んでいて埋まっているようだったので、少しだけ水を飲んで先へ進んだ。再び石段を下って土産物屋を通り、神代欅はいつもながら大きい。

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 道路を下っていき、ビジターセンター下を通って表参道分岐から表参道に入る。

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 少し風があって歩きやすい感じ、こちらを登れば良かったかなと思う。たまに登って来る人に会った。それでも下っていくとやはりそれなりに暑くなっていく。

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 ケーブルカーの下を通り、さらに下っていくとアジア系の若い女性二人が大きな杉の木をバックに撮影していた。登山の格好ではないので、御岳神社にお参りというところであろう。どんどん下っていき、ケーブルカー駅を見てさらに下るとケーブルカー下バス停に着く。バスの時間を確認すると15分ほどでバスが来るので、ここで待つことにした。誰もいなかったが、バスが来て時間になるとそれなりに人が乗り込んだ。午前中の下山となった。

 

上諏訪温泉 片倉館 2024葉月

ということで毎度の片倉館で入浴。

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入浴料が850円と上がっていましたが、昨今の情勢を考えると仕方ないですね。

がんがんお湯が注がれていて、思ったほどの熱さではなかったです。さすがにお盆の時期ということもあり、家族連れが多く入浴していて賑やかでした。帰りの電車まで時間がなかったのでサクッと入っただけでしたが、さっぱりできました。

 

川俣東沢渓谷から羽衣池、美し森

2024年8月現在、清泉寮から先、サワグルミの小径は歩けますが、そこから渓谷に降りる道は歩けなくなっています。なので、乙女滝や魚留滝へ行くことができませんでした。

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【 山 名 】川俣東沢渓谷、美し森
【 山 域 】八ヶ岳
【 日 時 】2024年8月17日(土)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】清里駅9:50→10:00聖アンデレ教会→10:35吐竜の滝10:40→御座石→覚円峰→11:30分岐→11:50清泉寮→分岐→12:10サワグルミの小径→12:30東沢大橋手前→12:40分岐→13:00八ヶ岳横断歩道→13:30羽衣池13:45→13:55美し森14:00→14:55清里駅

☆川俣東沢渓谷へ

 今週も八ヶ岳である。川俣東沢渓谷を歩いたのはもう10年以上前になるので久しぶりに行ってみることにした。松本行から乗り継いで野辺山行きの臨時列車に乗るが、みなさん考えることは同じで小淵沢駅で小海線に乗ろうとホームに行くとかなりの乗客で列になっていた。それでも座席を確保できたので助かった。清里駅で下車するが、運転手に切符を見せて降りる。いつの間にか清里駅も駅員不在になってしまったようである。駅舎に入ると今年の春から駅員不在になり、指定席券売機なども撤去されたらしい。切符の自動販売機だけはまだ置かれていた。夏の時期だけは人が多いが、それ以外は閑散としてしまっているのだろう。

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 駅で写真を撮っていたら、ほとんど人がいなくなった。日差しがきついので長袖シャツを羽織る。駅前は花壇やきれいな木道が作られていて様変わりしていた。駅員不在のためか、駅の中のトイレは使えず、外に降りた所に公衆トイレがあった。立ち寄ってから川俣東沢渓谷に向かう。道路を少し進み、右に登ると踏切を通る。少し先の分岐を左に曲がり、少し行く。再び分岐を右に進み、また先を左に折れて進めば、聖アンデレ教会に着く。

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 小さな道標があり、それを見て吐竜の滝に向かう。樹林の中はわずかに涼しいが、湿気が多いのでそれほどではない。それでも帽子を脱ぎ、長袖シャツを脱いでTシャツで歩くと少しは涼しい。しばらく歩くと水の流れを渡り、草地の広がる所に出るが暑い。左に進んでから右に折れて林道のような道を進む。しばらく進むと再び草地のような所に出るが、道にも草が生えて少し分かりにくい。その上日差しもきつかった。再び樹林の中に入って進んでいく。所々、水の流れている所を横断して進む。何回か渡って進んだ。ぬかるんでいたりする所もあった。やはり今年は雨が多いのであろう。進んでいくとやがて大きくじぐざぐを書きながら下っていくようになる。笹の生えた中を下っていくとやがて沢音が聞こえてくるようになる。

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 やがて小海線の鉄橋と線路が見えて、ちょうど列車が走り去る音が聞こえた。すぐ近くまで降りると反対に向きを返るが、そこからは木段のきつい下り、その下は鎖の付いた岩の下りで、それなりに慣れている人向きの道になっていた。そこを下ると急に沢沿いの道に出た。すぐ横には橋があり、観光客が多数歩いている。駐車場から吐竜の滝への道の途中らしい。

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 橋を渡るが、とてもひんやりとして気持ち良い。ここだけは別格である。わずかに先が吐竜の滝である。人が多いが、やはり滝は今も良い感じであった。

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 写真を撮って先へ進む。左に入るとやはり観光客はこの先は行かないので、急に細い道になる。登って下って沢沿いの道を進むが、進路が分かりにくい所もあった。それでもペンキ印を見ながら先へ進む。水が出ている所もあり、触るとこの暑さでもかなり冷たかった。途中にはレンゲショウマがぽつんと咲いていた。

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 しばらく進んでいくと小広い場所に着く。右には沢が流れていて、そこに行って顔を洗う。すごい冷たいという訳ではなかったが、それでも少しは涼しくなる。近くに座り込んで早い昼食とした。沢風も来て涼むことができた。

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 先に進む。しばらく進むと鉄製の階段が出てくるが、そこに取りつくのが一瞬考えてしまう状態だった。よくよく見ればなんとなくこれを上がればよいのかと思いながら登ると階段の下に出た。階段を登って右に行くと分岐になっている。もちろん県営牧場への道はすべて通行止になっている。道自体は登れそうだが、入って欲しくないのであろうか。先へ細い道を進んでいくと御座石(九段の瀬)と表示のある所に出る。どれが御座石なのか今一つ分からなかった。さらに先へ進む。湿気が多いので温度はそれほどではないが、汗をかきまくる。やがて右に岩のある所があり、覚円峰と表示があった。見ると下に女性二人がいる。ほんのわずか先に行くともっと岩がよく見えるようになった。今回、渓谷で人に会ったのはその人たちだけであった。

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 先へ行く。しばらく進むと蘭庭曲水の表示のある所に着く。前に来た時よりも笹が伸びて渓谷があまり見えなくなっていた。

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 しばらく進んでいくと下っていき、沢近くの道になる。滑落注意の表示があったが、足を滑らせても滑落まではしないだろう。ただ、足をくじいたりはするかもれしない。滑りやすそうなので注意して下り、先に行くと道が川で終わっている。わずかに戻ると上に行く踏み跡になっていて、倒れた草を踏んで登ると橋に出た。橋を渡った所に道標があり、左の道は通行止になっているのでロープで塞がれている。すでに草が生え、道としての機能は失われつつあるようだ。もう整備などしてくれないようである。目の前には木の階段が見える。ここからは清泉寮へ登り返さなくてはならない。

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 そちらの道に入ると階段で登った後、しばらく急坂が続く。やはり笹の中の道をひたすら登る。やがて普通の登りになって左右に大きく曲がりながら登っていく。途中、沢を渡るので顔を洗ったが、あまり冷たくはなかった。さらに登っていくと左手に建物を見る。道は右に進んで緩やかになり、少し下ると再び沢を木橋で渡る。

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 もう少し進むと左に曲がって建物へ向かうようになる。右手に草地が広がる所に出る。奥秩父などの山々だろうか、広い眺めが良い感じである。先の建物では人が並んでいる。清泉寮のソフトクリーム行列であろう。

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 自分も並んで買おうかとも思ったが、予想以上の長さだったのでやっぱり止めることにした。先に進んで左の売店に入ってみる。牛乳が売られているようだったが、売られていたのは500mlのものしかなかったので、とても飲みきれないようなので買うのは止めた。道路を先へ進み、分岐に着く。そこには地図があった。

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 しかし、それを見るとなんと渓谷には降りられないと書かれている。ちょうど目の前を観光客のグループが先を行った。どうしようかと思ったが、サワグルミの小径は歩けるのではないかと思い、先へ進むことにした。少し進むとグループは戻ってきた。下がぬかるんでいたし、通行止の表示があったから止めることにしたのだろう。ぬかるみに入らないように足元に気を付けながら進み、しばらく進むと渓谷に降りる道はやはり通行止になっているが、右の道はやはり歩けるようだ。渓谷に降りられないとそんな道を歩いてもあまり面白味はないが、東沢大橋へは行けるであろう。

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 そちらに入って進んでいく。やはりあまり面白味はない。笹の中の道を進んでいくと左に進んでから再び右に進む。また降りる道があるが、そこも通行止になっている。先へ進んでいく。しばらく歩くと上の駐車場に車を止めた人たちか、ほとんど荷物を持たない家族連れが降りてきた。渓谷は歩けないのに、こんな道を歩いても意味があるのだろうか。その先でも人に会い、少し進むと階段が出てきて登るとテラスに出る。東沢大橋と山を見るがどんよりとした天気であまりよろしくなかった。

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 再度階段を登ると広い駐車場になっている。時間によってはバスも来るようで、バス停があった。右にしばらく車道横の歩道を下っていく。左にカーブして下っていくとやがてT字路に出る。右に行けば清泉寮へ下る道である。ちょうどそこに左に道がある。水が流れているが、小さな木橋がある。入ると左に八ヶ岳横断歩道を示している道標があった。

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 林道らしき良い道を進む。しばらく進むと左に小屋があり、そこからは急に笹のかぶるような小道に変わる。雨の時には道ではなく小沢になりそうな雰囲気の道である。ひたすら先へ進む。しばらく進むと再び小さな小屋が左にあり、そこからはさらに道が悪くなる。笹もだいぶかぶるようになった。ちょっと不安になる道でもある。それでもひたすら先へと進んでいく。ときどき倒木があって下を抜けたりしながら進む所もあった。それでも先に進むと右に行く。少し雰囲気が変わって石が下にある道になり、少し進むと林道らしき道に出た。

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 左へ進む。明るい道になり、八ヶ岳の山が見えるがやはり雲がかかっている。しばらく進むと左に天女山方面の道を見るが、ここから右の道を羽衣池に向かうことにする。

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 先に岩が見える道を急登する。少し登ると石段もあった。それを登ってさらに登る。しばらく登ると美し森を示す道標があった。昔はここから左に道があったのか、道標が切られている。その方向はもう道などなく、笹の海になっていた。緩やかに進むと犬連れの人たちが散歩なのか降りてきた。進むと再び登りになってしばらく登り、右に行く。緩やかに下りになって下っていくと羽衣池に着いた。それまで曇っていたのに急に明るくなって日差しが戻って暑くなった。

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 最近は池というよりは草地になっているようだ。一周してみるとわずかだがアサマフウロが咲いていた。池もわずかにあった。木道を歩いていたら急に後ろから人がやってきたので吃驚した。ランナーさんだったようである。赤岳の方に向かう訳ではなく、そのまま一周して下っていったようだ。ぐるっと回った所で休みたかったが、ベンチはいずれも斜めっていてあまり休むのには適当ではなかったので、そのまま下る。下る道は木段と木段の間が大きく、また木段が大きいので下りにくいことこの上ない。しばらくそんな下りが続いた。ようやく歩きやすくなると緩やかになり、左にたかね荘を見る。もう2年ほど前に閉鎖になったらしい。先に進み、美し森に向かう。しばらく進むと道が分かれているが、直進の道を進む。かなり笹がかぶっている道になる。しばらく進むと向こうから来た人たちがいた。羽衣池へ行くのだろうか。さらに進んでわずかに登ると美し森に着く。左に古い建物があるが、そこも閉鎖されているようだ。以前来た時は営業していてソフトクリームを買った記憶がある。奥秩父方面は良い天気のようだ。権現岳は見えていたが、赤岳は雲の中だった。日差しがきついので、日陰の所に腰を下して少し休んだ。

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 下る道に入るときれいな木道になっている。途中にはテラスも作られていて、眺めを楽しむことができた。下っていくと駐車場近くに降り立つ。トイレに立ち寄る。観光案内所もあるが、売店が営業していたので、巨峰とバニラのミックスのソフトクリームを買って食べた。

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 ここからもバスに乗ることができるが、30分ちょっとで清里駅まで行けるので、歩いていくことにする。しばらく道の左側の歩道を歩いたが、日差しがきつい。大きな道路の交差点で右に渡ると、右側は樹林で日陰になっていた。直線的に下っていく道をひたすら歩く。随分下ってやがて道が右に曲がって下ると今朝歩いた道に出て踏切を渡る。左に下っていけば、清里駅に着いた。

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 列車の時刻を見ると45分待ちであった。暇なので近くに置かれている蒸気機関車を見る。C56で小海線で使われていた機関車のようである。運転台に入ることもできたので久しぶりに運転台を眺めた。

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 さすがにもうすることもない。駅の外のベンチに座って時間が来るのを待った。時間近くなり、駅に入る。ワンマン運転なので、乗車位置に立って待っていたら、時間近くなると随分な人がやってきた。来た列車はほとんど座席が埋まっていたが、なんとかまだ空きがあって座ることができた。混雑した列車で小淵沢に出る。ちょっと時間が遅いが、今日は土曜日だし、上諏訪温泉に行くことにする。さくっと片倉館で入浴し、なんとか一時間後の列車に乗る。さすがに帰宅は深夜となった。

 

下諏訪温泉 菅野温泉 2024葉月

権現岳の帰りは足を延ばして下諏訪温泉。

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相変わらず駅からの歩きは超きつい日差しと暑さ。やっとたどり着いた菅野温泉で入浴。入浴料は280円と超安価。もちろん石鹸等は持参です。

レトロな浴場ですが、今日も熱めのお湯がたっぷり。入ると熱いのですが、それでも慣れればしっかりと入れる湯温です。ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉ということでよく温まります。やっぱり外に出て、椅子に座っていると大汗。でもさっぱりしました。自動販売機で冷たい麦茶を飲んで、しばらく休みましたが、やっぱり汗をだいぶかきました。

また来たいですね。

 

権現岳から三分の一湧水、甲斐小泉駅へ

2024081114(権現岳から赤岳の、記憶に残したい眺め)

【 天 候 】11日 朝のうち霧のち晴れ
【 ルート 】11日 青年小屋5:50→7:20権現岳7:30→8:20三ツ頭8:25→9:15木戸口→10:20八ヶ岳横断歩道分岐10:30→八ヶ岳神社→11:00登山口(道路)→11:55三分の一湧水→12:05甲斐小泉駅

☆権現岳へ

 他のテントの人のアラームで目が覚める。しかし、まだ3時。今日の行程を考えるとそんなに早く出る必要はない。またしばらく寝ていて、ようやく4時にかけたアラームで起きる。テントを開くとどうやらガスっている。こりゃもう少し寝ていよう。6時に出発することにした。ただ、水を随分使ったので補給が必要だ。ふとそういえばと思い出した。普段は別なものを入れている所を開けるとシュラフカバーが入っていた。こんなところに入れてたのか。これで買わなくて済んだようである。4時半に食事を作る。朝食はサタケのパスタである。以前に食べたときは、ゴムみたいな食感で美味しいとはとても思えなかったが、今回作ったものはそんな感じはなくなり、それなりに食べられるパスタになっていて改良されているのだなと感心した。さて、食事を終えたら水汲みに行く。しばらく歩いて水場に行くと誰もいなかった。さらに冷たい水、たっぷりと汲んでおき、少し飲んだ。戻ろうとするとさすがに人がやってきた。テントに戻った。

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 トイレは外に一つしかなく、これではトイレ待ち大渋滞だろうと思っていたが、案に相違して思ったほどの待ちではない。うまく出発したりする時間がばらけるからだろうか。そんなに時間がかからなかった。まだガスっているがテントを畳む。予定通り6時少し前に青年小屋の写真を撮って、出発する。

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 権現岳も何度も登っているが、天気が良い日に歩いた記憶もある。今日はずっとガスっていてもそれはそれで良いだろうと思う。権現岳に向かう道に入ると前を二人ほどやはりテント泊だったと思われる二人が登っている。追いつくことはなく、しばらく後ろを登っていたが、わずかに斜度が緩んだ所で休憩のようなので、自分が先に行く。しばらく登っているとガスが少しずつ切れてきたようだ。これなら晴れるのではないか。登っていくとミヤマコゴメグサだろうか、ちょこちょこと咲いている。

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 やがて風が強く吹き、Tシャツでは寒くなって長袖シャツを着込んだ。岩場を登っているとやはりガスが切れ、雲海を見る。ちょっと道を外してしまい、変な所を登ってしまった。それでも踏み跡のようなものがあったのでそれを辿って登るとテラスのような所に登りつく。一人眺めを楽しんでいる人がいて、そちらからも登れるんですね、と言われてちょっと恥ずかしくなる。踏み跡があったので、と変にごまかした。目の前には昨日登った編笠山がもう眼下に見える。左には富士山が見えていた。

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 さらにしばらく登る。緩やかになって先に進むと人が溜まっている。どうやら登山道渋滞らしい。しばらく待つがなかなか進まない。前を高校生のグループが登っているらしい。それにしても遅すぎる。後ろから人が来たらパスさせるくらいの事はしてもよいと思うのだが。随分待たされてようやく進むが、あまりにも遅い。いくら慣れていないとは言え遅すぎる。しばらく進んだ所で無理矢理トラバースする。浮石が多くて歩きにくかったが、何とかトラバースして先頭近くにもぐりこむ。先へ進んでパスさせてもらい、やっと先へ進む。自分のペースで進むと右下に権現小屋を見る。左へ登ってわずかで分岐に登り着く。そのまま右へ進んで岩場を下から回り込み、岩場に取りついて少し登れば、権現岳の表示がある。ちょうど雲が邪魔して富士山の良い写真は撮れなかった。

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 降りて分岐に戻る。そこから見る権現岳と富士山の眺めもなかなか良かった。

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 もちろん、赤岳と阿弥陀岳の眺めもなかなかだった。薄手の長袖シャツに着替えた。

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 お花もよく咲いていた。イブキジャコウソウも多い。

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 タカネナデシコもよく咲いていた。

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 さて、写真を撮っていると高校生のグループがやってきた。その後ろを進み、先の三ツ頭に向かうことにする。権現岳の岩場の下に山梨百名山の標柱がある。そこから先に進めば三ツ頭に向かう道である。先に進むと岩場に鳥が止まっていた。写真を撮れるかなとカメラを出そうとしたら気づかれたらしく、飛んで行ってしまった。残念。先には少し低い三ツ頭が見えている。さらに先には富士山である。

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 石の多い道を下っていく。もう登ってくる人に会った。途中にはトウヤクリンドウが準備中であった。これを見ると少しずつ秋が近づいている気がするが、まだまだ今年は暑い日が続くようである。以前なら暑さ寒さも彼岸まで、という言葉があったのだが、最近は通用しなくなっているようである。

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 しばらく下り、鎖の付いた所も下って先へ行く。小ピークのあたりまで来た時、向こうから人がやってきた。その人が道を間違えたという。話を聞くと、赤岳に行こうとして三ツ頭に行ってしまったらしい。方向が完全に逆である。茶色になっている所を下ったということだったが、そちらを見ると権現岳手前の分岐から赤岳方面に下った所から右へ降りてしまったらしい。よくあんな所降りたなという気もした。権現岳を登り返さないといけないんですよね、と言うので、そうですね、頑張って下さいと返答した。まあ、体力はそれなりにありそうな人だし、まだ時間も早いので行けないことはないだろう。

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 まだしばらく下ってから先を登り返す。もうすでに暑くなってきた。しばらくで三ツ頭に着いた。石標がある。ここからは良い眺めである。きれいな青空で、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、目に焼き付けたくなる眺めであった。

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 しばらく休み、再び先へ進む。少し進むと小さな分岐がある。そこから今日は右の道を取って甲斐小泉駅に向かうことにする。少し急な下りで少し下ると樹林の中に入る。樹林の中は朝のせいか少し涼しい。ただ湿気は多い。

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 登ってきた人たちに会った。小泉駅への道に入ってこの日登ってきたのはこの人たちだけだった。どんどん下っていく。セリバシオガマがちらほらと咲いていた。

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 先へ下っていくと少しずつ暑くなる。やがて少しお花の咲いている緩やかな所に出て、少し休む。振り返るともう三ツ頭も権現岳も高くなっていた。

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 さらに長い道を下っていく。随分下った頃、後ろから早い単独の女性がやってきた。どこからですかと聞かれたので、青年小屋からですと答えた。テント泊ですね、と言って先へ降りて行った。同じく青年小屋に泊まっていたのだろうか。しばらく下ると木戸口と書かれた場所に着く。さきほどの女性を見かけたが、自分が到着すると先に下っていき、それ以降は見かけることはなかった。

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 再び下り始めるが、樹林が変わり、少し深くなった。それでもまだ高山帯の雰囲気である。

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 下り続けていると左に明るい場所があったので、出てみる。下の町などが見える場所である。道に戻ろうとするとベンチが置かれていた。こんな所にあっても休む人は滅多にいないのではとちょっと思ったが、ベンチに戻った所に看板があり、ヘリポートと書かれていた。休む人のためではなく、何かの時にヘリで移送したりするときに使われるものなのかもしれなかった。

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 再び樹林の中を下っていく。小さなじぐざぐを描いて下っていくが、なかなか足に来る下りが続く。ひたすら下っていくと「雲海」と表示のある場所に着く。水を飲む。ここまでもう随分水を飲んだようだ。

 さらに下ると笹の多い道になり、疎林になって日差しも差し込み、暑さが増す。ひたすら道を求めて先に下る。やがて左に少し曲がって下っていく。小さなジグザグの下りがひたすら続く。やがて右に進むようになって、これもときどき折れ曲がりながら下っていく。右手の尾根に近づくかと思ったら、また左に曲がってさらに下る。それにしても長い道である。どのくらい下ってきたのかよく分からない。どこを下っているのか分からないので、もし道を外したら迷ってしまいそうだ。でも、道を外すことはさすがにないだろう。さらに下っていくと久しぶりに道標がある。右の道は道標が切られている。おそらく古い水場への道だと思われた。後で自分の記録を確認すると18年前も水場の水はほとんど出ていなかったことが書かれていた。行ってみる気もなく、そのまま下る。さらにしばらく下っていくと八ヶ岳横断歩道の分岐に着いた。

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 右側に木を使ったベンチがあるので、そこで休む。ちょっと早いが、少しお腹が減ったので、パンを食べる。食べていると右からランナーさんがやってきた。観音平から来ているのだろう。そのまま先へ行くのかなと思ったら、右へ折れて自分がこれから下る登山口の方へ下って行った。この時間から下るとは思わなかったのでちょっと吃驚。上から降りてきた人なのだろうか。

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 さて、自分もそちらを下り始める。笹の中の道はときどき足元が濡れたりする。笹の葉に朝露が保持されたままなのだろう。何度か曲がりながら下ると古い道標のある所がある。右に踏み跡があり、そちらに入ると岩に石祠が置かれていて、八ヶ岳神社と表示があった。とても神社とは思えない場所だが、山中なので、このような形なのであろう。

2024081124

 戻って先へ下っていく。さすがにもう随分暑い。風もあまりないようだ。さらに下っていくと明るい所に出る。右側は伐採地になっているようだ。ベンチが置かれているが、ここで休む人もそんなにはいなさそうだ。先に見えるのは中央アルプスの山だろうか。伐採地横の道は日差しが暑かった。少し下るとわずかに離れた樹林の中を下る。伐採地への作業道か、何本も林道を渡って進む。草の生えた道はあまり歩く人はいないようだ。どんどん下っていき、やっと道路が見えて、そこに降り立った。

2024081125

 右に進むと車が駐車されている。ここからは林道歩きである。林道と言っても立派に舗装された道路、日差しがあるが、横に高い木が多いのでできるだけ日陰を歩く。しばらく下ると信号のある交差点に着く。そこから先は車の通行の多い道路横を歩く。歩道はない。左は広大な土地になっている。どうやら山梨県の牧場らしいが、草が生え放題、動物などはいない。この猛暑だから、この時期は外には出していないのかもしれないし、単に今はほとんど使われていないだけなのかもしれなかった。ひたすら道を下っていく。長い下り道で、もうすっかり足がくたびれた。なかなか歩くのもしんどい感じである。緩やかに曲がりながら下っていき、やっと分岐があり、直進の小道に入る。車の通りが少ない別荘地と思われる中の道となる。樹林も多く、日陰が多いのが有り難い。下の方になると車の通行がそれなりにあった。随分下ると後ろから若者のグループが降りてきた。コンビニに何か買いに行くらしい。合宿などでこのあたりの家に泊まっているのだろう。さらに下っていけば日差しがきつい道になる。しかし、もう小海線の線路は近く、下をくぐって左に進む。少し行くと三分の一湧水の表示があり、右に曲がる。歩道になっているが、この道は散策路、下ってしまい、左に公園の中に入ってから登り返さなくてはいけなかった。登り返すと三分の一湧水に着く。子供連れなどが水の中に入ったりして賑わっていた。水に手を付けると若干は冷たいが、やはり猛暑の影響が少しはあるのかもしれない。都会の水に比べたら天と地ぐらいの差はあるが。

2024081126

 少しベンチで休む。列車の時間を調べるとこれから駅に向かえば、臨時列車があり、あまり長時間待たなくても済みそうだ。公園を出て、のんびり駅に向かうが、やはり暑い。しばらく歩いていると右手に富士山が大きかった。左に大きな美術館を見て、小さな甲斐小泉駅に着く。

2024081127

 駅では待っている人がいた。美術館ではイベントを行っているらしく、人の声が聞こえてきた。列車の時間近くなると人が増えた。来た列車はそれなりに人が乗っていたが、小淵沢駅まで一駅なので問題なかった。せっかくなので、下諏訪駅に出る。久しぶりに菅野温泉で一浴。日差しが強烈で温泉を出た後も大量に汗をかいた。のんびり各駅停車で帰宅した。

2024081131(ミヤマシャジン咲きまくり)


信濃境駅から西岳

2024081018(乙女の水場からの西岳)

【 山 名 】西岳、編笠山、権現岳、三ツ頭
【 山 域 】南八ヶ岳
【 日 時 】2024年8月10日(土)~11日(日)
【 天 候 】10日 晴れのちくもり
【 ルート 】10日 信濃境駅8:15→10:05ゴルフ場→10:45不動清水10:50→13:55西岳→14:55乙女の水15:00→15:10青年小屋15:35→16:00編笠山16:05→16:25青年小屋(テント泊)

☆西岳から青年小屋へ

2024081001

 久しぶりに南八ヶ岳へ行く気になった。去年、赤岳には登ったから、今年は権現岳に行くことにする。ということで今週もきつい道を選択してしまう。以前にも信濃境駅から登っているが、そのきつかった登りは喉元過ぎれば熱さを忘れる、ということでまた登ることにした。ちなみに信濃境駅は標高921.4m、西岳の2398mまで登ると単純計算で標高差1476.6m、編笠山の2523.9mまで行くと1602.5mとなる。一日の登りとしてはかなりきつい部類に入る。普通、西岳へ登るならば、富士見高原スキー場までタクシーで入るのが妥当であろう。そうすれば、標高差は1000m弱くらいで収まるので、ちょっときついが一般的な登りとなる。

 一番電車を乗り継いで信濃境駅で下車する。もちろんこんな駅で下車したのは地元の人と自分くらいである。トイレを探すと右手にあったので立ち寄る。さて、歩き出す。持っていたスマホの地図を見て左に進んだのだが、これは以前のガイドとは違う道、後で失敗だったと思う。すぐ先に温度表示があり、25度を示していた。やはり東京とは気温が違うようである。

2024081002

 しばらく道路を進んでやがて左に線路の下を通ったが、民家に出る。その先に道がありそうだったが、右手に行ってみる。上へ向かう道はやはり民家で終わっていたので戻る。さきほどの民家の横を通って先へ行く。舗装はされておらず、道路状況が悪い。先の方で大型機械の音がしていたが、しばらく進むとブルドーザーが道をならしていた。その先に行くと道の洗堀がひどい。大雨などで道が掘れてしまっているようである。先へ進むと普通に道に戻り、道路を歩いていくと車の走る道路を横断する。その先へ行くが、日差しがきつく暑い。しばらく進むと高速道路の上を通過し、さらに進むと入口がある。国見山登り口とかかれた標柱が立っていた。わずかに先から左の道を登れるかと思ったが、草深く無理そうである。

 もう少し先に進んでから右に入る。轍の跡を追って進むと林道らしい道となる。しばらく進むと道路を横断する。先に進むとあまり歩く人もいないな感じの道となる。ひたすら樹林の中を先へ進む。暑い日差しを避けられるのはよいが、湿気が多いので涼しいとは言えない。とにかくひたすら突き進む。それにしても長い。延々と樹林の中の単調な歩きが続く。緩やかな登り道の上に石が多く、結構足に負担である。右に小さな使われていないような小屋を見ると道が少し細くなる。大雨の時に水が流れるようで凹んでいる所があり、それを避けて進んでいく。それでもひたすら進むと音のする小さな機械が設置されている所を見て、少し行くと分岐があり、右に行く。少し行くと道路に出ることができた。

 左の坂を登ると車の多い道に出る。横断歩道を渡り、先を左に入って登っていく。右手にはスキー場があるようだ。それにしても坂がきつい。少し登ると右手の施設から中学生くらいの大人数が前を歩いている。追いついてしまうので、左を登る。どうやら先の右にある運動場へ行くらしかった。その先もきつい登り道が続く。やっぱりタクシーとかでゴルフ場まで入った方が良かったか。そう思いたくもなるきつい登りだった。やっとゴルフ場の建物が見えてくる。左に登山者用の駐車場を見て先へ進み、左に曲がるとゴルフコースの表示があり、右が編笠山・西岳登山口と書かれた表示があった。先の止まっている車でも山登りの支度をしている人を見かける。タクシーが来たようだ。マウンテンタクシーの表示が付いていて、ここを経由するようになったかなと思ったが、普通にタクシーに乗ってきただけであろう。

2024081003

 先に進むと林道っぽくなるが、登りは相変わらずきつい。まだしばらく登るとゲートがあった。横を通過して先に進むと登山口に着く。ザックを置いて写真を撮っていたら、おそらくタクシーの人だろう、早い人が抜いていく。こんにちはと挨拶したが、無言で通り過ぎていった。最近は本当にこういう人達が増えた気がする。登山道に入るとやはり暑い。しばらく登ると林道に出る。左に少し緩やかに下り、ハイキングコースの表示を見て右に登山道に入る。下って来る人達に何組か会う。早朝から登り、早いうちに下山する日帰り登山の人たちであろう。しばらく進むと再び林道に出る。すぐ先が分岐でいくつも道が分かれている。ここは左の不動清水への道に入る。

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 林道をしばらく進む。やはり信州の風は涼しい。東京の殺人的な暑さとは随分違う。しばらく進むと古い道標を見る。小さなギャップを乗り越えるとその先が不動清水の水場だった。

2024081005

 冷たい水がたっぷりと出ている。水を飲もうとシェラカップをザックから出して水に当てると勢いが良すぎて水がカップから飛び出してしまい、溜まらないくらいである。やはり飲むと美味しい水であった。2L持っていたので0.5Lだけ汲むことにした。時間が少し早いが、しゃりぱてしないようにここで昼食を食べておくことにした。菓子パンの昼食だが、お腹はそれなりに満たされたし、美味しい水もたっぷり飲んだ。

2024081006

 さて、西岳への登りに向かう。のっけから厳しい登りが続く。樹林の中は蒸し暑く、あまり風もなかった。しばらく登ると雲が増えたのかうす暗くなったりした。ひたすら登っていく。ママコナがちらほらと咲いていた。緩やかに見えるけれど、振り返って下を見たら、それなりに登ってきているようである。ひたすら樹林の中でどのくらい登ったのかもよく分からない。途中でバテてザックを下して休んだ。まだまだ下の方であろう。

2024081007

 再び登り始めると降りて来る人に会う。その後も降りてきた人がいた。あまり使われていない細い林道を過ぎてさらに登っていく。途中には古いたばこ注意の表示がある。その先でも見かけたので、このあたりはタバコの不始末による出火でもあったのかもしれない。今はタバコを吸う人も若干は減った気がするが、それでも山で吸うような人を先日見かけたので、注意書きはあっても良いと思う。

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 わずかに風が来たりする所もあったが、やはり風は少なく、ひたすら汗をかかされる。下の方で何かサイレンがうるさい。何かあったのだろうか。

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 3本目の林道だろうか、道標に帽子が掛けられていた。誰かの忘れ物なのだろう。上から軽装の人が降りてきた。林道を左に曲がってそのまま歩いていく。よっぽどそちらは道ではないと声を掛けようかと思ったが、ザックなどを持っておらず、普通の登山者ではないと思ったので、喉元まで出かかった声は声にならなかった。しばらく登ると登山道の横に休んでいる女性がいる。ふと見ると足にバンダナのようなものを巻いていた。これは何か捻挫などをしたのではないかと思われた。こんにちはと声を掛けるとこんにちはと返ってきた。スマホを見ていたのでそのまま通り過ぎて登っていく。振り返るとさきほどの男性がその女性の所に登ってきていた。どうやらご夫婦らしかった。

2024081010

 さらに登っていく。苔が増えてだいぶ登ってきた雰囲気になったが、相変わらずきつい登りは続く。やはりきついので途中で休む。やはり年だろうか、以前よりも足が遅くなったし、疲れやすくなった気がする。まあ焦らずのんびり行こう。随分登ったと思う頃、久しぶりに道標を見る。小広場標高2138mと書かれていた。さきほど休んだばかりなので、写真を撮っただけですぐに進む。

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 道が少し細くなった感じで樹林の中をまだまだ登る。長い登りはまだ続き、やっと明るい所に出た。そこはお花畑になっていて、久しぶりのミヤマシャジン!シャジン系のお花は好きなお花の一つである。他にもイブキジャコウソウや咲いているのはシナノオトギリだろうか。

2024081012

 また降りてきた人に会い、さらに登る。右手は編笠山だと思うが、ガスが巻いていて上は見えない。ハナイカリを一つだけ見つけた。再び樹林に入ってさらに登る。ヘリコプターの音がバリバリとうるさい。また降りてきた人に何かあったのですかと聞かれたが、分からないですと答える。やはり先ほどの女性が救助を要請し、収容されたのではないかと思った。後で調べるとやはりこの日、西岳の登山道で70代の女性が足を骨折してヘリで収容されたと記載されていた。おそらく自分の推量は間違いではなかったのではないか。

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 なおもまだ登りは続く。しかし、ひたすら登れば着かない山頂はない。ようやく山頂に着いた。

2024081014

 周りはガスっていて、眺めはない。マツムシソウやヤマハハコ、ウスユキソウやミヤマシャジンなどが咲いていた。

2024081015

 少しだけ休んで先へ行く。最初だけ急だったが、その先は緩やかな下りとなる。しばらく進んで、先へ行くと少し登り返す所もある。小さな上り下りが煩わしい。樹林の中はかなりひんやりとした感じである。結構まだ西岳に向かう人に会う。ランナーさんらしき人も多い。

2024081016

 長い道のりで途中で疲れたのでザックを置いて休んだ。再び歩き出してさらに樹林の中を進んでいく。少し右に曲がってきた感じがあり、やがて少し下ると急に谷が見えるところに出た。先に人が並んでいるのが見える。乙女の水場であろう。急なガレを少し下り、先を登ると水場への道に出るが、タイミングが悪かったらしく、たくさんの人が水を求めて待っている所だった。以前は水場は樹林の中に近い感じだった記憶だが、どうやら上の方から土石流が発生したらしく、木がなぎ倒されてしまって、ガレ場近い場所になっていたのには吃驚した。やはり山も温暖化で変わりつつあるような気がした。しばらく待ってようやく順番になる。木の樋から出ている水量はここもすごかった。冷たい水をたっぷり汲んだ。

2024081017

 さて重いザックを再びかつぎ、先に進む。平坦に近いように見えるが、細かい登りがあってこれもまた足が重い。それでもしばらく進むとようやくテン場に着く。さすがに良い場所は大体埋まっていたが、少し小さめの石の少ない場所があったのでそこに張ることにした。テントを張り終えて受付しにいく。800円であった。後で自分の18年前の記録を見るとやはり800円で、ずっと代金は変わっていないようだ。当時は少し高いと思ったテント代であったが、今となっては2千円とか3千円するテント場代の小屋が増えているので、安く感じてしまうようになった。

2024081019

 テントに戻るが、やはり編笠山に登りたくなった。サブザックを取り出してカメラなどを入れて、小屋の前から道に入る。最初は大きな岩が重なる上を辿って登る道、ここを大きなザックで登るのは結構きつかったよなとちょっと思い出す。しばらく登ると一旦岩の道が終わる。先に進むと道が細くなり、再び岩のある段差の大きい道となる。戻って来る人達も多い。さすがにサブザックだと多少は体も軽く登っていける。しばらく頑張り、振り返ると青年小屋が随分下に見える。さらに登ると緩くなり、やがて岩ゴロの山頂に着いた。

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 山頂には数人いたが、その中の一人はドローンを飛ばしていた。景色などの撮影をしているらしい。ちょっとガスっていて、あまり眺めはないが、この中で撮影して意味があるのだろうか。

2024081022

 西岳は見えていたが、権現岳もガスの中、当然赤岳などは見えなかった。少し左手は下界の眺めが楽しめたが、すぐにガスが降りてきているようで隠れ気味だった。

2024081023

 さて、すでに16時過ぎ、さっさと降りることにする。降りる途中からは自分のテントが見える。こうして見えると安心だね。さすがに下りは早かった。テントに帰着。もうすることもないので酒を飲む。やはり少し肌寒くなり、長袖シャツを着た。厳しい登りをこなしたせいか、持ってきた一回分にしてはわずかに多めに入れた酒を全部飲んでしまい、少し飲みすぎた気もした。食事を作り、食べてしまえばもうすることもない。シュラフに入る。そういえばシュラフカバーがないようだ。前回の宿泊の時に使ったけれど、もしかして避難小屋に置きっぱなしにしてしまったのだろうか。もう30年物のシュラフカバー、シームテープも取れてしまったりしたけれど、別に穴が開いたりしている訳でもなく、そんなに濡れるような状況で使うこともないので特に問題はなかった。愛着もあって今でも愛用しているものであった。まあそろそろ潮時だったのかな。そんな事を考えながらいつの間にか寝ていた。しばらく寝ていたら近くのテントの夫婦と思われる人たちの声がうるさい。時計を見ると12時半過ぎだ。こんな時間におしゃべりをするとただでさえ静まり返っているテント場に声が響く。少しは遠慮しろよと思う。しばらくするとそれでも静かになってくれたので再び寝に入った。

続く。

 

小豆温泉 窓明の湯

ということで三岩岳、窓明山の帰りは小豆温泉窓明の湯へ。

2024080431

入浴料は700円。開始時間が11時からでしたので、外でしばらく待ちました。

ここは建物が新しく、とてもきれいな施設。

お湯は単純温泉ですが、かけ流しのお湯。源泉をあえてそのまま入れているらしく、ほぼほぼ一番湯だったこの日、激アツのお湯でした。

でも、熱いけれど、入れないほどのお湯ではなく、入ってみれば多少は浸かっていることができました。とは言え、長湯はできませんけどね。サクッと入浴にはとっても良いお湯で、わずかに入っただけなのに、肌がしっとりする感じがありました。

外には冷たいお水があり、飲むと美味しいお水。近くの山の水だそうです。結構飲んでしまいました。

さて、バスまで後15分、そろそろバス停に行くかなと出ようとしたら、施設のおばさんが、バスなら目の前から乗れるよ~、と教えてくれて、さらにかき氷のサービスがあるそう。食べる?と聞かれたので、さっきも冷たい水結構飲んだし、うーん、10分で食べられるかなと思ったけれど、せっかくなので頂くことに。そんなに大量ではなかったものの口の中が十分にキンキンとしましたが、急いで平らげました。お礼を言って外へ出てバスを待ちました。

バス利用だと本数が多くないし、この付近は桧枝岐温泉とか良い温泉も多いのでなかなか立ち寄る機会がありませんでしたが、良い温泉でした。

 

窓明山へ

三岩岳からの続きです。

2024080402(オトギリソウ)

【 天 候 】4日 くもりときどき晴れ
【 ルート 】4日 避難小屋5:30→6:05三岩岳6:05→6:30避難小屋6:40→7:00水場→7:40窓明山→8:50家向山手前9:00→9:45巽沢山→10:20保田橋登山口→10:40窓明の湯

☆再び三岩岳と窓明山へ

2024080401

 朝目覚めて時計を見ると4時過ぎだった。4時半にアラームをセットしておいたが、それよりも早く自力で目覚めた。外へ出るとあまり寒くないが、ガスっているようである。これでは今日はまったく展望はないだろう。山頂には行かないでそのまま窓明山に行くというプランも考えたが、時間的に早すぎる。11時頃に下山できればよいかと考えていたので、これからの行程を踏まえて、やはり行くことにする。食事を作っていると明るくなってきた。もしかすると晴れる可能性もなきにしもあらずという感じである。

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 再びサブザックで小屋を出て、昨日と同様に登る。やはりアブが来たが、一匹くらいで数は多くないようだ。昨日咲いていたタテヤマリンドウは閉じていたが、代わりに昨日は蕾だったお花はオトギリソウであった。しっかり咲いていた。やはり周りは白一色、明るくなってはいたが、やはり眺めなどはない。淡々と登って山頂に着くが、やはりガスであった。

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 ガスの山頂に長居する必要はない。写真だけ取ったら、さっさと下る。ガスの中を下っていくと少し日差しが出てきた。避難小屋に戻るとそのあたりはガスから抜けたようだ。今日も暑くなりそうである。

 さて、再び重いザックを持って出発とする。しっかりと避難小屋の扉を閉めた。

2024080405

 すぐ先の分岐には時間も書かれている。窓明山まで70分ほどのようだ。道を進むとやはり人が少ないせいか下草が多いのとやはりぬかるんでいる所が多々ある。その上に下草は濡れているので、ズボンがかなり濡れてしまう。雨具の下を出すのも面倒でそのまま進んだ。相変わらずアブは飛び回るが、昨日よりは少ないようだ。緩やかな下りがしばらく続き、少し先に山がちらりと見えたが、まだガスが多い。

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 下っていくと足元に水が流れるようになる。沢が近いと思っていると左に岩から水が流れている所がある。ここが水場だろうか。特に表示などはなかったが、ここで水を汲むことにした。まだ2L持っていたので、1Lだけ汲んだ。これだけあれば十分であろう。飲むとなかなか冷たい水で美味しかった。近くにはシオガマギクが咲いていた。

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 先に下ると右に曲がり、沢から離れる。やはりそこが水場であったようだ。しばらく進んでいくと小湿原に出る。やはりあまりお花はなく、先はガスである。

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 湿原が終わってしばらく進むと尾根に出る。ちょっと片斜面の道となり、わずかに歩きにくい所もある。振り返るとやはり三岩岳はガスの中、その上にガスが下降気味、あまり良い天気ではないようである。

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 先の窓明山方面もガスだが、右手にこんもりした山は家向山であろうか。そちらはなんとか見えている感じである。

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 先に進むと明るくなり、ガスが上がり始めた。日もさしてきて蒸し暑い。しばらく尾根道を登ったのち、先へ進むと再び小湿原を通る。そこもキンコウカが咲いていた。

2024080411

 そろそろ山頂が近くなってきた。登りも少し緩やかになり、やがてコンクリートに金属盤の付いた道標がある。窓明山の山頂はわずか先のようだ。ザックをデポし、カメラだけ持って先へ行くと山名板のある山頂に着いた。

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 ガスと湿気のせいで薄ぼんやりとした眺めで近くの山が見えたくらいであるが、なかなか良い感じの眺めであった。トンボがたくさん飛んでいる。トンボは自分的には益虫である。まだアブは飛んでいるが、トンボが多くなるとそのうちにアブも減るはずである。写真を撮り、また分岐に戻った。

2024080413

 そこから先へ進むが、気持ちの良い尾根道を下る。トンボが多いがアブも多い。しかし、気分よく下れる道である。笹は刈払いされている。先月の山開きの時に刈ってくれたのであろう。問題なくどんどん下ってまた眺めのない道となる。緩やかに下っていく道はしばらく続く。

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 樹林帯に入り、アブも少なくなる。その上、風が通ってひんやりする。またブナがあるからひんやりするのか、ひんやりするからブナがあるのか、いずれにしても悪くない場所で気分よく通る。長い道を下っていき、やがて右手が少し開けた所に出ると先に山が見えた。あれが家向山であろう。

2024080415

 まだしばらく先に下ると少し急な下りの所も過ぎて先に緩やかに進むと今度は一転して急な登りに変わる。ここまでずっと下りが続いたので、この登り返しは斜度もあり、かなりきつかった。それでも頑張って登るとピークらしき所に出て、左にロープの張られている所を見る。そこが家向山分岐らしい。

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 ロープが張られているものの道はなく、ここも激藪である。時間と踏み跡があれば家向山に行こうかと思っていたが、雪の時期でないと行くのは困難なようである。こんな状況を見ればあっさり諦めもつく。座り込んで少し休憩する。下には古い道標らしきものが落ちているが書いてあった字は見えなくなっていた。予定よりも早く下山してしまいそうだ。来た方を振り返るとかなり大きな木を見かける。その先にはちらりと肉眼では窓明山が見えたが、写真に撮るのは無理だった。

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 さて再び下り始める。日の当たるところはやはり暑い。それでも風がたまにあり、ちょっとだけ救われる。下っていくとかなりの太さのブナを見かける。巨木のサイズではないが、ブナにしてはかなりの太さである。ブナは成長が遅いのでこのサイズになるまでどのくらいの年月が経っているのであろうか。

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 どんどん下ってロープの付いた所なども下った。やがて少し緩やかに進む所に出る。

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 するとホツツジが群落で咲いていた。ホツツジの群落は滅多に見たことがなかったので、目にしたのは随分久しぶりなような気がする。

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 どんどん先に進んでわずかに緩やかな登りが続くとそこが巽沢山であった。

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 ここまでくれば、もう下山口まではそう遠くはないだろうと思った。しかし、先へ進むとそれなりに急な下りが続くようになる。わずかに登り返しなどもあるが、概ね急な下りが多い。周りの展望はないので、もう相当下ったのかなと思いながら下っていくとちらりと右が見えるところがあった。しかし、それを見るとまだまだ高い所にいる事が分かる。これでは下まで降りるまで相当ありそうだ。

2024080422

 やはりすぐ先からはかなりの斜度の急降下となる。ロープも付いている。これは登ってくるのは大変そうだ。

2024080423

 あっという間に高度を落としていく。ひたすら下っていくとやはり暑くなる。日差しがある所は強烈である。それでも構わず下っていくとやがて車やバイクの音が聞こえるようになってきて、さらに下ると右手に沢音が聞こえてくる。だいぶ降りると急に左に折れる。そこからもまだ急な下りが続き、ロープを掴まないとダメな所もあった。その下りをこなすと下りついたのか、右に曲がり、緩やかに進んで左に折れると登山口に着いた。

2024080424

 やっぱり暑い。スノーシェッド手前の温度表示は28度で昨日より1度高いようである。時計を見るとまだ10時半にもなっていなかった。

 さてあずき温泉に向かう。しばらく歩くと昨日登った登山口を右に見て、さらに進む。スノーシェッドに入れば涼しいかと思ったが、案に相違してやはり暑かった。かえって左側に雪避けのプレートが設置されているので風が来ないので余計に蒸し暑く感じた。車はスピードを出して走り去るが、歩道的なものがあるので大丈夫である。少し進むと一旦スノーシェッドを抜ける。右に上がる道があるが、そこが昔の黒檜沢の登山口であろう。整備されていないせいか、表示などは撤去されているようであった。再びスノーシェッドに入って先へ進む。またしばらく歩くとあずき温泉のバス停がある。

2024080425

 少し先に左に道がある。そちらに出るとそこは駐車場らしい広場になっていた。左にロープの付いた道がある。ロープをくぐって先に行ったら、建物があるが閉鎖されていた。これは以前のあずき温泉の建物らしく、今営業している窓明の湯はもう少し先らしい。スノーシェッドに戻って先へ進む。しばらく進むとスノーシェッドを抜けた先に新しい感じの建物があり、そこが窓明の湯であった。

2024080426

 入ろうかと思ったら、目の前に止まっていた車からおばさんが下りてきて、11時からですと言う。施設の人であった。ひとまず自販機で麦茶を買う。めちゃくちゃ冷えていたので飲むと体に染みわたった。ようやく時間になり、入浴する。檜枝岐に行きたかったのでバス時間まで40分弱しかない。カラスの行水で入ろうと思っていた。さくっと入浴する。道路横に出て、日差しの暑い中でしばらく待つとバスがやってきて手を挙げる前にウィンカーを出してくれたようだった。日曜日のせいか乗客は一人くらいだったようだ。桧枝岐まで乗る。まるやというお蕎麦屋さんに立ち寄る。さすがに昼時でしばらく待たされたが、美味しいお蕎麦と天ぷらで軽くお酒を飲んだ。

2024080427

 時間がまだ少し余った。しばらく歩いて道の駅まで行く。スキー場で雪まつりが開かれているのがバスの中から見えたからである。行ってみるとこの暑いのに確かに雪が残っていた。冬の雪の多い時期に覆いをかけておいて、今の時期まで持たせたものと思われた。入らなかったが、道路から眺めた。日当たりの良いバス停でバスを待つが、やはり厳しい暑さだった。やっと来たバスはやはり乗客は数人だったようである。会津高原駅に出て、いつものようにリバティーと各駅停車を乗り継いで帰途についた。

 

猛暑の三岩岳

2024080317(イワイチョウ)

【 山 名 】三岩岳(三ツ岩岳)、窓明山、巽沢山
【 山 域 】南会津
【 日 時 】2024年8月3日(土)~4日(日)
【 天 候 】3日 晴れのちくもり
【 ルート 】3日 国体コース登山口10:45→旧道分岐→12:25水場12:35→旧道分岐12:45→14:35避難小屋14:45→15:25三岩岳15:30→16:00避難小屋(泊)

☆猛暑の三岩岳へ

 やたらと暑い今年の夏。もう何度もレポを挙げているが、やはり暑い。その上に天候不安定、どうも高山に行こうという気が起きない。この猛暑に中級山岳はかなり暑いが、それでも三岩岳の標高は2000mを超える。ということで行ってみることにした。以前は黒檜沢から登る道が普通だったようだが、随分前の大雨以来、登山道は整備されていないようなので尾根を登る道が一般登山道である。ちなみに登山口から山頂までは標高差1300mあるようだ。

2024080301

 いつものようにリバティに乗り、会津高原駅で下車する。バス券を買ってバスに乗る。運転手さんにあずき温泉の手前で下車したい旨を告げて乗車した。軽い荷物を持った人や観光客がいるが、登山者らしき人はわずかだった。バスが走りだすと道路の温度表示は35度を示していた。しかし、しばらく走った所では33度と少し減った。随分乗ってあずき温泉のアナウンスでブザーを押し、運転手さんにスノーシェッドの手前でとお願いする。止まってくれたのは登山口の目の前であった。すぐ先のスノーシェッドの前に温度表示があり、その温度表示はなんと27度を示していた。しかし、そんなに涼しくはない。湿度が高いせいだろうか。

2024080302

 鈴の音が聞こえて一人降りてきた。避難小屋に泊まるのか聞かれたのでそうですと答えると扉が傾いていて開けにくいということであった。後で水場の事を聞くのを忘れてしまったと思った。近くには沢があるらしく、水音がしていた。登り始めるとのっけから木段の登りで少しきつい登りである。その先もやはりきつめの登りが続いて汗をかかされる。樹林の中なので木漏れ日であるのが有り難い。どんどん登っていくと少し緩やかな道になる。途中にはなかなか太い木もあって良い感じである。

2024080303

 一人下ってきたので水場について聞いてみたが、途中で降りてきたので分からないということだった。この暑さなので取りやめて引き返したのであろう。数年前はたくさん出ていたから大丈夫だろうということであった。しばらく進むと再び斜度が上がってそれなりにきつい登りが続く。途中、わずかに先が見えるところがあり、山頂と思われる山が先に見えたが遥かに遠い。あんな所まで登らなくてはいけないのかとちょっと思う。

2024080304

 ひたすら樹林の中の登りが続く。ロープが付いた所はそれなりにきつい登りである。何本か付いていて、しばらく頑張っているともう一人降りてきた。こんにちはと挨拶を交わしただけで先に進む。まだまだ登りは続く。さらに登っていき、そこそこ大きな木のある所を過ぎて、さらに先に行くと緩やかな登り道となる。また少し登ってから進むとわずかに下る。再び登りになってさらに登り、進むと左にテープの付いた所に出た。

2024080305

 この時点で水は2Lほど持っていた。しかし、避難小屋の前にも溜まり水があるようだけれど、まともな水場までは20分くらいあるらしい。ここから持ち上げようと旧道の方に入る。ガイドでは5分くらい下れば枝沢で水が汲める事が書かれていた。重いザックを持ったまま旧道の方に入る。あまり歩かれていないので枝などがあるが、このあたりは道は問題ない。緩やかに下っていくと思ったよりも早く、ちょろちょろと水の流れる所がある。二つくらい流れを見て、そのもう一つ先が少し水が流れているが、さらにもう一つ先の沢がそれなりに流れていたので、そこで汲むことにした。水はそれなりには冷たく、コップに入れると悪くない水である。流水なので煮沸した方が良いとは思うが、それなりに飲んだ。後でも特にお腹を壊すような事はなかった。2.5Lほど汲む。これで4.5Lになった。時間も良いので、冷たい水を飲みながら昼食のパンを食べた。

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 さて、避難小屋まで頑張ろう。再び道を登るが、沢のあたりは足場が悪く、バランスを崩しそうになった。ザックも重いのでふられないようにしないといけなかった。それほどかからず分岐に戻る。奥に先の山が見える所があるが、明日行く家向山あたりであろうか。

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 登り始めるとザックの重みがきつい。やはり4.5L水を持つとひしひしとその重みが感じられた。登りもそれなりにきつい斜度の登りが続く。ちょっと日が陰ったりすることが多くなり、そのあたりは救われた。日陰は帽子をぬぐ。風もたまに吹いてくれて、わずかに涼むこともできた。やはり高度を少し上げたせいか若干はよくなったが、登れば暑い。長い登りがひたすら続き、途中でバテて一本立てる。さらに登るとたくさんのトンボが飛ぶ。しかし、中に大きなアブが混じりだし、ブンブンと羽音を立てながらちょっかいを出してくる。長袖シャツなのでまだ良かったが、半袖シャツでは被害が酷かったろう。頭にも体当たりを食らわせるやつがいたので、少し曇っていたが帽子をかぶって防御した。さらに登っていると見えない所から指の腹を噛まれる攻撃。すぐに手を振り払うことで刺されはしなかったが、なにげに痛かった。しばらく格闘しながら登る。その上に樹林もなくなって日差しもまた復活し、上が空いているのできつい登りが続いた。木がある所が日陰になっていたのでたまらずにまた休憩。日陰で動かないと少しアブも少なくなるのが嬉しい。しかし、休憩を終えて登り始めると飛んできて増える。二酸化炭素に反応するらしいが、勘弁してもらいたい感じである。

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 ようやく少し登りは緩む。なかなか避難小屋が出てこない。こんな遠いのか。しばらく少しじめっぽい道を進む。わずかにぬかるみのある所もあった。さらに進むとやっと小湿原に出る。この時期、特に目ぼしいお花などはないようだ。古くなっている木道を進んでさらにまた草の生える道を登る。しばらく進むと少し岩などが出てきてわずかに水が流れている所がある。そこをさらに登っていくとやっと避難小屋に着いた。時計を見るとやはり標準タイムをかなりオーバーしていた。

 アブ攻撃を避けるために中に入る。やはり扉がなかなか開かない。全部は開かないようだが、入れるくらいには開いた。誰もおらず静かなようだ。忘れ物かあえて置き残したのか銀マットがたくさんあった。自分も銀マットは持ってきたのだが、せっかくなので使わせてもらうことにする。二階もあるようだが、たぶん来る人は少ないだろうから一階にする。

☆山頂へ

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 少し休んでからやはり三岩岳に向かうことにする。ザックを置いていくのは少し心配だが、サブザックを取り出して水やカメラなどを入れる。持ってきた虫よけスプレーをシャツや帽子などに吹きかけておく。多少は体に影響があるかもしれないが、アブに刺されるよりはマシである。一歩外へ出るとまたどこからともなくアブがやってきた。

 わずかに先が分岐になっていて、右に窓明山への道が分かれている。三岩岳へは直進である。少しの間はちょろ水が流れていたが、すぐに草の道になる。やはり問題なく道は続いている。わずかにぬかるんでいる所があるので避けたりしながら先へ進む。少し登ると小湿原が出てくる。キンコウカがよく咲いていた。木道は古いので少し斜度があると滑りやすいので注意しながら登る。まだまだアブはしつこく飛んでいる。小屋に戻るまでこの調子であろう。ただ、虫避けスプレーのせいか、刺されることはなかったので助かった。しばらく登っていく。もう雲がだいぶ出ていて、湿気もあるのでぼんやりと霞んでいるようだ。振り返ると登ってきた方面が見えた。随分登ってきたものだ。

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 やがてまた小湿原、そのまま木道を進んだら行き止まりだった。わずかに戻ると左に木道があった。そちらに入り、また登る。右に曲がって先に行くともう先のピークが山頂だろうか。

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 緩やかに登ってそのピークへの登りをこなす。するとやはり少し先が山頂で、文字のかすれている山名板が置かれていた。

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 先にも小ピークがあるが、そこへの道はなく、ハイマツなどの激藪になっている。残雪期には会津駒ケ岳へ行く人もいるようだが、この時期は無理である。できれば先の小ピークまで行きたかったがとても無理であろう。その先は低い雲とガスがかかり始めていて、会津駒ケ岳はもちろん見えなかった。

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 左をのぞき込むと低い山々が連なっている。雲が重いので遠望は無理である。でも、この暑い中を登り、山頂までこれただけで十分に満足であった。

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 さて、往路を戻る。アブの邪魔は相変わらずだが、少し風が吹いてきてわずかに涼しくなったのと、天候が悪くなるのか、登りよりアブの数が減った感じだった。途中に咲いていたイワイチョウやタテヤマリンドウなどの写真を撮りながら下る。

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 左に曲がるあたりは先に進むと三ツ岩らしいが、そこも激藪なのでとても行けるような場所ではなかった。

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 下っていくと先に窓明山と思われる山が見えた。しかし、さらに雲が増えて暗くなってきた。どんどん下り、再びキンコウカの咲く湿原を見てさらに下っていけば、避難小屋に戻ることができた。

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 誰か来ているかと思ったが、誰も来ていないようだ。もしかすると今日は自分一人かもしれないなと思う。時計を見るともう16時になっていた。水は明日も汲めるはずなので、酒を飲んでも大丈夫であろう。小屋の前に出て、持ってきた酒を飲む。座り込むとアブが高速で飛び回る。ただ、歩いたりしないせいか、近くを通るだけで通過していく。やはり動きがあるとターゲットとして見られるような感じである。ただ座っているだけならば虫避けスプレーの効果もあるのかもしれないが、特にまとわりつかれるような事はなかった。やはり誰も来る人はなく、静かなものである。17時半近くなったので食事を作る。やはり今日は一人であろう。一人の避難小屋宿泊は久しぶりである。少なくなったはずのアブが火を付けるとあっという間に数が増える。二酸化炭素を目当てにやはりやってくるようだ。食事を終えるとすることもないので、まだ少し暑いがドアを開けたままにして中に入る。シュラフカバーで寝ることにした。19時くらいまでは明るかったが、やがて暗くなる。とても静かな夜でたまにガタンという何かの音がしたり、遠くの地響きが聞こえてくるくらいである。

 しかし、21時を過ぎた頃にパタパタという音がする。これはネズミではとライトを付けてあたりを確認する。その時は見つからなかったが、ライトを消して少し寝るとまたパタパタと音がしたので再びライトを付けて探すとやはり白いネズミらしい小動物がちらりと動くのがみえた。こりゃ、このままだと食材とかを齧られたりしそうだ。このためではなかったが、今日は蚊取り線香を持ってきた。若干煙いが、齧られるよりはマシである。ライターを探したが見当たらなかったのでガスバーナーで点火した。適当な大きさに切って点けたが、1時間くらいは燃えていただろう。さすがにこの匂いには勝てなかったらしく、静かになってくれた。その後はぐっすりと寝ることができた。

続く。

三富温泉郷 白龍閣

ということで、徳和渓谷の帰りの立ち寄り入浴。ちょっと歩くには遠かったけれど、なんとか到着。

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入浴料は800円。

元々は旅館だけれど、コロナのせいもあるのか、現在は日帰り入浴メインのようです。

作りは古いけれど、広めの内湯。柔らかいお湯です。ぬるつきはなく、どちらかというとシコシコ系のお湯。単純泉のようですが、微量に硫黄分を含むようでお湯の出口の近くに行くと茶色の湯の華があります。かけ流しは良いのですが、湯の華ではないと思われるものも見受けられるのが微妙。

外の露天風呂に出たら、この時期にしてはかなり熱めになっていて、ちょっと長湯できない感じ。石に座って体を冷やします。横は川で車の雑音がだいぶ消されるし、離れたところに滝が見えるのも良い感じでした。

でも、やっぱり内湯の方が良いので、内湯で温まり、露天風呂で体を冷やす、というのを繰り返しました。

また機会があれば立ち寄りたいと思います。

 

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