川俣東沢渓谷から羽衣池、美し森
2024年8月現在、清泉寮から先、サワグルミの小径は歩けますが、そこから渓谷に降りる道は歩けなくなっています。なので、乙女滝や魚留滝へ行くことができませんでした。
(アサマフウロ)
【 山 名 】川俣東沢渓谷、美し森
【 山 域 】八ヶ岳
【 日 時 】2024年8月17日(土)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】清里駅9:50→10:00聖アンデレ教会→10:35吐竜の滝10:40→御座石→覚円峰→11:30分岐→11:50清泉寮→分岐→12:10サワグルミの小径→12:30東沢大橋手前→12:40分岐→13:00八ヶ岳横断歩道→13:30羽衣池13:45→13:55美し森14:00→14:55清里駅
☆川俣東沢渓谷へ
今週も八ヶ岳である。川俣東沢渓谷を歩いたのはもう10年以上前になるので久しぶりに行ってみることにした。松本行から乗り継いで野辺山行きの臨時列車に乗るが、みなさん考えることは同じで小淵沢駅で小海線に乗ろうとホームに行くとかなりの乗客で列になっていた。それでも座席を確保できたので助かった。清里駅で下車するが、運転手に切符を見せて降りる。いつの間にか清里駅も駅員不在になってしまったようである。駅舎に入ると今年の春から駅員不在になり、指定席券売機なども撤去されたらしい。切符の自動販売機だけはまだ置かれていた。夏の時期だけは人が多いが、それ以外は閑散としてしまっているのだろう。
駅で写真を撮っていたら、ほとんど人がいなくなった。日差しがきついので長袖シャツを羽織る。駅前は花壇やきれいな木道が作られていて様変わりしていた。駅員不在のためか、駅の中のトイレは使えず、外に降りた所に公衆トイレがあった。立ち寄ってから川俣東沢渓谷に向かう。道路を少し進み、右に登ると踏切を通る。少し先の分岐を左に曲がり、少し行く。再び分岐を右に進み、また先を左に折れて進めば、聖アンデレ教会に着く。
小さな道標があり、それを見て吐竜の滝に向かう。樹林の中はわずかに涼しいが、湿気が多いのでそれほどではない。それでも帽子を脱ぎ、長袖シャツを脱いでTシャツで歩くと少しは涼しい。しばらく歩くと水の流れを渡り、草地の広がる所に出るが暑い。左に進んでから右に折れて林道のような道を進む。しばらく進むと再び草地のような所に出るが、道にも草が生えて少し分かりにくい。その上日差しもきつかった。再び樹林の中に入って進んでいく。所々、水の流れている所を横断して進む。何回か渡って進んだ。ぬかるんでいたりする所もあった。やはり今年は雨が多いのであろう。進んでいくとやがて大きくじぐざぐを書きながら下っていくようになる。笹の生えた中を下っていくとやがて沢音が聞こえてくるようになる。
やがて小海線の鉄橋と線路が見えて、ちょうど列車が走り去る音が聞こえた。すぐ近くまで降りると反対に向きを返るが、そこからは木段のきつい下り、その下は鎖の付いた岩の下りで、それなりに慣れている人向きの道になっていた。そこを下ると急に沢沿いの道に出た。すぐ横には橋があり、観光客が多数歩いている。駐車場から吐竜の滝への道の途中らしい。
橋を渡るが、とてもひんやりとして気持ち良い。ここだけは別格である。わずかに先が吐竜の滝である。人が多いが、やはり滝は今も良い感じであった。
写真を撮って先へ進む。左に入るとやはり観光客はこの先は行かないので、急に細い道になる。登って下って沢沿いの道を進むが、進路が分かりにくい所もあった。それでもペンキ印を見ながら先へ進む。水が出ている所もあり、触るとこの暑さでもかなり冷たかった。途中にはレンゲショウマがぽつんと咲いていた。
しばらく進んでいくと小広い場所に着く。右には沢が流れていて、そこに行って顔を洗う。すごい冷たいという訳ではなかったが、それでも少しは涼しくなる。近くに座り込んで早い昼食とした。沢風も来て涼むことができた。
先に進む。しばらく進むと鉄製の階段が出てくるが、そこに取りつくのが一瞬考えてしまう状態だった。よくよく見ればなんとなくこれを上がればよいのかと思いながら登ると階段の下に出た。階段を登って右に行くと分岐になっている。もちろん県営牧場への道はすべて通行止になっている。道自体は登れそうだが、入って欲しくないのであろうか。先へ細い道を進んでいくと御座石(九段の瀬)と表示のある所に出る。どれが御座石なのか今一つ分からなかった。さらに先へ進む。湿気が多いので温度はそれほどではないが、汗をかきまくる。やがて右に岩のある所があり、覚円峰と表示があった。見ると下に女性二人がいる。ほんのわずか先に行くともっと岩がよく見えるようになった。今回、渓谷で人に会ったのはその人たちだけであった。
先へ行く。しばらく進むと蘭庭曲水の表示のある所に着く。前に来た時よりも笹が伸びて渓谷があまり見えなくなっていた。
しばらく進んでいくと下っていき、沢近くの道になる。滑落注意の表示があったが、足を滑らせても滑落まではしないだろう。ただ、足をくじいたりはするかもれしない。滑りやすそうなので注意して下り、先に行くと道が川で終わっている。わずかに戻ると上に行く踏み跡になっていて、倒れた草を踏んで登ると橋に出た。橋を渡った所に道標があり、左の道は通行止になっているのでロープで塞がれている。すでに草が生え、道としての機能は失われつつあるようだ。もう整備などしてくれないようである。目の前には木の階段が見える。ここからは清泉寮へ登り返さなくてはならない。
そちらの道に入ると階段で登った後、しばらく急坂が続く。やはり笹の中の道をひたすら登る。やがて普通の登りになって左右に大きく曲がりながら登っていく。途中、沢を渡るので顔を洗ったが、あまり冷たくはなかった。さらに登っていくと左手に建物を見る。道は右に進んで緩やかになり、少し下ると再び沢を木橋で渡る。
もう少し進むと左に曲がって建物へ向かうようになる。右手に草地が広がる所に出る。奥秩父などの山々だろうか、広い眺めが良い感じである。先の建物では人が並んでいる。清泉寮のソフトクリーム行列であろう。
自分も並んで買おうかとも思ったが、予想以上の長さだったのでやっぱり止めることにした。先に進んで左の売店に入ってみる。牛乳が売られているようだったが、売られていたのは500mlのものしかなかったので、とても飲みきれないようなので買うのは止めた。道路を先へ進み、分岐に着く。そこには地図があった。
しかし、それを見るとなんと渓谷には降りられないと書かれている。ちょうど目の前を観光客のグループが先を行った。どうしようかと思ったが、サワグルミの小径は歩けるのではないかと思い、先へ進むことにした。少し進むとグループは戻ってきた。下がぬかるんでいたし、通行止の表示があったから止めることにしたのだろう。ぬかるみに入らないように足元に気を付けながら進み、しばらく進むと渓谷に降りる道はやはり通行止になっているが、右の道はやはり歩けるようだ。渓谷に降りられないとそんな道を歩いてもあまり面白味はないが、東沢大橋へは行けるであろう。
そちらに入って進んでいく。やはりあまり面白味はない。笹の中の道を進んでいくと左に進んでから再び右に進む。また降りる道があるが、そこも通行止になっている。先へ進んでいく。しばらく歩くと上の駐車場に車を止めた人たちか、ほとんど荷物を持たない家族連れが降りてきた。渓谷は歩けないのに、こんな道を歩いても意味があるのだろうか。その先でも人に会い、少し進むと階段が出てきて登るとテラスに出る。東沢大橋と山を見るがどんよりとした天気であまりよろしくなかった。
再度階段を登ると広い駐車場になっている。時間によってはバスも来るようで、バス停があった。右にしばらく車道横の歩道を下っていく。左にカーブして下っていくとやがてT字路に出る。右に行けば清泉寮へ下る道である。ちょうどそこに左に道がある。水が流れているが、小さな木橋がある。入ると左に八ヶ岳横断歩道を示している道標があった。
林道らしき良い道を進む。しばらく進むと左に小屋があり、そこからは急に笹のかぶるような小道に変わる。雨の時には道ではなく小沢になりそうな雰囲気の道である。ひたすら先へ進む。しばらく進むと再び小さな小屋が左にあり、そこからはさらに道が悪くなる。笹もだいぶかぶるようになった。ちょっと不安になる道でもある。それでもひたすら先へと進んでいく。ときどき倒木があって下を抜けたりしながら進む所もあった。それでも先に進むと右に行く。少し雰囲気が変わって石が下にある道になり、少し進むと林道らしき道に出た。
左へ進む。明るい道になり、八ヶ岳の山が見えるがやはり雲がかかっている。しばらく進むと左に天女山方面の道を見るが、ここから右の道を羽衣池に向かうことにする。
先に岩が見える道を急登する。少し登ると石段もあった。それを登ってさらに登る。しばらく登ると美し森を示す道標があった。昔はここから左に道があったのか、道標が切られている。その方向はもう道などなく、笹の海になっていた。緩やかに進むと犬連れの人たちが散歩なのか降りてきた。進むと再び登りになってしばらく登り、右に行く。緩やかに下りになって下っていくと羽衣池に着いた。それまで曇っていたのに急に明るくなって日差しが戻って暑くなった。
最近は池というよりは草地になっているようだ。一周してみるとわずかだがアサマフウロが咲いていた。池もわずかにあった。木道を歩いていたら急に後ろから人がやってきたので吃驚した。ランナーさんだったようである。赤岳の方に向かう訳ではなく、そのまま一周して下っていったようだ。ぐるっと回った所で休みたかったが、ベンチはいずれも斜めっていてあまり休むのには適当ではなかったので、そのまま下る。下る道は木段と木段の間が大きく、また木段が大きいので下りにくいことこの上ない。しばらくそんな下りが続いた。ようやく歩きやすくなると緩やかになり、左にたかね荘を見る。もう2年ほど前に閉鎖になったらしい。先に進み、美し森に向かう。しばらく進むと道が分かれているが、直進の道を進む。かなり笹がかぶっている道になる。しばらく進むと向こうから来た人たちがいた。羽衣池へ行くのだろうか。さらに進んでわずかに登ると美し森に着く。左に古い建物があるが、そこも閉鎖されているようだ。以前来た時は営業していてソフトクリームを買った記憶がある。奥秩父方面は良い天気のようだ。権現岳は見えていたが、赤岳は雲の中だった。日差しがきついので、日陰の所に腰を下して少し休んだ。
下る道に入るときれいな木道になっている。途中にはテラスも作られていて、眺めを楽しむことができた。下っていくと駐車場近くに降り立つ。トイレに立ち寄る。観光案内所もあるが、売店が営業していたので、巨峰とバニラのミックスのソフトクリームを買って食べた。
ここからもバスに乗ることができるが、30分ちょっとで清里駅まで行けるので、歩いていくことにする。しばらく道の左側の歩道を歩いたが、日差しがきつい。大きな道路の交差点で右に渡ると、右側は樹林で日陰になっていた。直線的に下っていく道をひたすら歩く。随分下ってやがて道が右に曲がって下ると今朝歩いた道に出て踏切を渡る。左に下っていけば、清里駅に着いた。
列車の時刻を見ると45分待ちであった。暇なので近くに置かれている蒸気機関車を見る。C56で小海線で使われていた機関車のようである。運転台に入ることもできたので久しぶりに運転台を眺めた。
さすがにもうすることもない。駅の外のベンチに座って時間が来るのを待った。時間近くなり、駅に入る。ワンマン運転なので、乗車位置に立って待っていたら、時間近くなると随分な人がやってきた。来た列車はほとんど座席が埋まっていたが、なんとかまだ空きがあって座ることができた。混雑した列車で小淵沢に出る。ちょっと時間が遅いが、今日は土曜日だし、上諏訪温泉に行くことにする。さくっと片倉館で入浴し、なんとか一時間後の列車に乗る。さすがに帰宅は深夜となった。
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