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2024年9月

茶臼岳、源太森、八幡平

2024091014(広い湿原と池塘)

最終日はやっぱり八幡平へ。

【 山 名 】茶臼岳、源太森、八幡平
【 山 域 】八幡平
【 日 時 】2024年9月10日(火)
【 天 候 】くもりときどき晴れ
【 ルート 】茶臼口バス停11:10→11:40茶臼山荘→11:50茶臼岳→茶臼山荘→13:00源太森→八幡沼→13:35八幡平頂上13:40→14:10八幡平頂上バス停

☆八幡平へ

2024091001

 最終日は松川温泉からそのまま帰宅しても良かったが、せっかくなので再び八幡平へ行くことにした。始発と言っても10時前なので、のんびり朝風呂に入ってから宿を出て、バスに乗る。途中の八幡平マウンテンホテルで乗り換える。マウンテンホテルにはそれなりの人数の人達が泊まっていたようだ。多くは観光客である。自分のような大きな荷物を持った人などいないのでかなり浮いていた。しばらく待つと今日も八幡平行きの自然散策バスがやってきたので乗り込んだ。

2024091002

 今日は茶臼口で下車する。他にも数人が下車した。朝は天気が良かったが、少し雲が多くなったようである。みなさんゆっくり支度をしているようなので、先に歩き出して茶臼岳に向かう。車道をわずかに進むと登山口、案内図を見てそこから一旦降りて登り始める。やはり湿気はそれなりにあるようだ。登りはそれなりにきついが、しばらく登ると緩やかになる。日差しが少し出て暑くなる。先に茶臼岳のこんもりした山が見えてきた。しばらく進むと右手を登っていくようになる。さすがに直登の道ではないようである。しばらく登っていくとあっけなく茶臼山荘に登りついた。

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 左へ進む。緩やかな道で樹林の中を進み、登りになって少し登ると茶臼岳の山頂に着く。岩場の多い山である。

2024091004

 おとといから昨日にかけて歩いた山々を見ることができるが、黒い雲が出てしまい、眺めは今一つである。岩手山も途中から上は雲の中であった。あまり長居をする気にもならず、写真を撮って戻ることにする。

2024091005

 往路を戻り、茶臼山荘に着く。山荘のテラスのベンチに座って昼食にした。

 さて、先へ進む。緩やかな下りで石ごろの道を進む。そういえば昔歩いた時に確かにこのあたりスピードモードで歩いたなぁとちょっと懐かしくなる。あの頃は若かったので今よりももう少し早かったが。

2024091006

 どんどん歩いていき、ようやく下りから普通の平に近い道となり、さらに先に進んでいくと湿地が広がるようになる。天気が悪くなり、黒っぽい雲に覆われて雰囲気も今一つになってしまった。こんな天気では人もおらず、静かなものである。

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 木道を進むが、だいぶ木道も壊れている所が多い。一部は補修されたりしている所もあるが、すべてに手を入れるほどには回らないのであろう。しばらく木道を進み、テラスがあり、ベンチも置かれている所に着く。広大な湿原はやはり八幡平らしい感じである。

2024091008

 先へ進むと緩やかな登りが続くようになる。木段の所もあり、長い登りは意外にしんどい。久しぶりに降りてくる人に会った。天気はどんよりしたり、急に日差しが出たりと忙しい天気である。あまり良くないことだけは間違いなさそうだ。随分長く登ったのちに安比岳分岐に着く。そこからさらに先に進む。やはり緩やかで木道の道も進む。

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 ヤマハハコがたくさん横に咲いている木段道の登りとなる。しばらく登って折り返して進む。

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 緩やかになって進むと右に源太森の山頂への道が分かれている。そちらに入って登るとわずかで源太森の山頂である。一人眺めを楽しんでいる人がいて、自分が到着したら吃驚していた。

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 かなり雲がどんよりとしていてあまり気分がいい眺めではない。

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 風もあるのですぐに先へ進むことにする。

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 しばらく下ってから先へ行くと木道の道となる。あたりは湿原の感じとなり、やがて分岐に出る。分岐を右へ行き、陵雲荘へ向かう。人が歩いているものの人数は少ない。わずかに草紅葉している感じである。天気が悪いこともあって広々とした湿原は荒涼とした感じがある。

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 左にカーブして歩いていくと陵雲荘に出る。

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 その先からは緩やかに登る。テラスがあり、八幡沼をよく見ることができた。

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 すぐ横にもテラスがあり、そちらからはガマ沼を見ることができる。

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 先へ緩やかな道を進む。このあたりはたくさんの人が歩いていた。緩やかに登って八幡平頂上、展望デッキがあるので登る。

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 残念ながらの天気で薄っすらと先の方の山が見えたくらいであった。

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 降りて石畳の道を進む。しばらく進むとメガネ沼がある。二つの池が真ん中から見るとメガネのように見えるからであろう。

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 さらに先に進むと鏡沼がある。今日は風があり、さざ波が立って鏡のようには映っていなかった。

2024091022

 あとは八幡平頂上のバス停に戻るだけ、もう終わりかとちょっと残念な気持ちにもなる。のんびり下っているとウツボグサが咲き残っていた。

2024091023

 八幡平頂上のバス停に戻る。レストハウスなどがあり、売店に入って土産物を買った。自然散策バスをしばらく待つ。少し八幡平頂上方面は薄いガスがかかったようである。やってきたバスに乗り込む。来た時と同様の人数が乗り込んだようである。

2024091024

 八幡平温泉郷で下車して、目の前にある森乃湯に行く。この時間はほとんど地元の方ばかりのようだ。バスまで1時間はなかったので短時間の入浴となったが、硫黄泉のお湯は汗を流して十分に温まった。どうせ自分ひとりだろうとバス停でバスを待っていると女性の登山者が一人やってきた。岩手山からこちらに降りてきたらしい。後で地図を見ると七滝コースというのを降りたようである。聞くと足場の悪い所もあったらしい。来たバスは乗客がいなかったが、途中からは地元の人が乗り込んだ。このバスは普通の路線バスのため、高速には乗らない。地元の人が降りたり乗ったりなかなか忙しい。そのせいかバスは盛岡への到着がかなり遅れたようだ。帰宅予定の新幹線まで時間があまりなくなり、盛岡で美味しいものでも食べようと思っていたが、無理なようだった。土産物を買い、駅に入って駅弁を買おうと思ったら、それもすべて売り切れ。諦めてつまみだけ買いこみ、新幹線の中で軽い打ち上げとなった。

 

松川温泉 峡雲荘

ということで松川温泉の峡雲荘に宿泊。

2024090935

こちらは20年以上前に宿泊したことがありますが、建物もきれいになっていました。

白濁のお湯は単純硫化水素泉ということですが、たっぷり硫化水素の香りがあり、いかにも温泉という感じです。

内湯はリニューアルされて新しくなっていました。宿の方に聞くと今年の6月頃にリニューアルしたらしいです。
カランは水だけで、お湯は上に流れているものを柄杓で掬うという珍しいタイプ。そのお湯は熱く、ほぼ透明ですが、わずかに硫黄分が含まれているようで湯の華が下にあるのが見えました。水を加えて体にかける感じです。

内湯は熱めでちょっと酸性硫黄泉に近いのか、かなりピリピリ感があります。
それでも少しお湯をかきまわして揉めばそれなりに入れました。

やはり露天風呂は岩を配置した広いもの。お湯はぬるめになっていました。
平日ということもあってそんなに人は多くなかったので、のんびりと入浴できました。

夕食は3種類くらいから選ぶことができます。自分は以前に泊まった時と同じく、ほろほろ鳥鍋を選択しましたが、美味しく食べられました。

また機会があれば来たいですね。

 

裏岩手縦走(大深山荘~三ツ石山~姥倉山)

続きです。

2024090928(シラタマノキ)

【 天 候 】9日 晴れときどき曇り
【 ルート 】9日 大深山荘5:40→6:00源太ケ岳分岐→6:10大深岳→6:25八瀬森分岐→7:05小畚山→覘標ノ台→7:55三ツ石山→8:20三ツ石山荘8:30→9:00大松倉山→9:55網張温泉分岐→10:00犬倉山10:15→水場立ち寄り5分→11:10姥倉山分岐11:20→11:30姥倉山→12:55湯ノ森→13:15松川温泉登山口

☆三ツ石山へ

2024090901

 4時頃には早い人は出発した。自分はそんなに早く出発する気にはならなかったので6時に出られればよいかと思ったが、他の人が動き出すので、合わせて4時半に起きた。昨日は予定よりも水を使ったので、もう一度水場へ行くことにする。水場への道に入ると先の方に雲海を見ることができた。今日も良い天気になりそうな気配である。カメラを持ってこなかったので写せなかったのが残念である。木道を下って水場に行くと昨日よりもさらに水量が増えた感じもした。

2024090902

 山荘に戻り、支度を済ませて出発する。まずは大深岳への登り、最初はきついが、その先は普通の登りである。すぐにまた水場への分岐がある。さらに先へしばらく登るとあっけなく分岐に着く。笹が多く、歩いてきた方面が少し見えるくらいである。源太ヶ岳に登るか迷ったが、そのまま大深岳に向かう。これも緩やかな道で登っていく。風が少し強く、わずかに肌寒いので長袖シャツを上から着た。笹が高いがなんとか雲海を見ることができた。進んでいけば曲がり角のような所に大深岳の標柱が立っていた。

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 先へ進むと右手には広い湿原か草原のような平な感じの場所が見え、その向こうにも山が見える。秋田駒ケ岳あたりだろうか。

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 左手には岩手山がだいぶ近くなった感じである。やっぱりもう一泊で縦走するべきだったか。

2024090905

 緩やかに進んで下ると右に八瀬森への道が分かれている。乳頭温泉から縦走したのもやはり20年以上前の事である。再び歩いてみたい気もしなくはないが、おそらく永久にないであろう。

2024090906

 先へ進むと目の前に大きな小畚山が見えるが、かなり下って登り返さなくてはいけない道らしい。

2024090907

 急な道をどんどん下っていくようになる。途中で一人会った。三ツ石山荘あたりに泊まっていたのだろうか。さらに下っていくと標高を落としたせいか暑くなる。鞍部のあたりまで下って長袖シャツを脱いだ。

2024090908

 登りに入るとやはり湿気がかなり感じられる。ひたすらの登りはさすがにきつい。つづら折りの道を登っていく。上部になるとやはりまた風が吹くようになってくる。随分登らされてようやく小畚山の頂上に着いた。

 だいぶ雲が出てきたようだ。昨日ほどのよい天気にはならないようだが、雨はなさそうである。風がやはりあるようだ。先には小屋のようなものが見える。後で知るが、これは小屋ではなく、三ツ石山の岩であった。

2024090909

 先に進むとしばらく下ってから緩やかに登り返す。このあたりでも一人会った。先に進んでいき、小ピークへ登ると三ツ石山への道標が立っていた。さらに先へ緩やかな道を進んでいくと左に池がある。三ツ沼と標柱に書かれていた。

2024090910

 そこからはまた登り返しである。しばらく登って先が見える所まで来るとちょっとした岩がある。山頂50mと書かれていたのでもう三ツ石山なのかと思ったが、先に進んだら、随分先に岩が見える。どう見ても50mでは着きそうもない。自分が見間違えたのか、高度差が50mなのかよく分からないなと思いながらしばらく登る。ようやく大きな岩の所まで登り、岩を右へ巻く。再び風が強く吹き、寒くなった。長袖シャツを羽織り、先へ進む。巻いた所で振り返ると踏み跡がある。その踏み跡をしばらく登ると岩の上に着くが、そこに三ツ石山の表示があった。

2024090911

 来た方向は壁のような山が連なっている。八瀬森方面にはほとんど人が踏み入れない場所と思われる所に湿原のような平な場所が見える。岩手山もなかなか格好いい。しばし眺めを楽しんだ。

2024090912

☆姥倉山分岐へ

 降りてわずかに進むと道標があり、三ツ石山と書かれていた。そこから三ツ石山荘に向かう。下りは結構急で石ゴロなので下りにくい。足に負担のかかる下りである。大きく下って右へ行き、ようやく下まで降りると先に山荘が見え、あたりには湿原がある。木道を進む。

2024090913

 一人休んでいる人が出発するようだ。大深山荘に泊まっていた人のようである。三ツ石山荘に着き、外のベンチで休憩する。やはり水場で汲んだ水は冷たくて旨い。山荘の中に入ってみるとそれなりに古い小屋のようで、大深山荘ほどではないが、きれいな小屋である。

2024090914

 さて、先へ進む。

2024090916

 少し先に松川温泉への分岐がある。天気が悪ければ、ここから松川温泉に下山しようと思っていたが、特に問題もないので先へ進むことにする。

2024090915

 大松倉山への登りは長い。やはりこちらの道に入ると少し歩く人が減るのか、草が多くなった感じである。それでも問題はなく、ひたすら登っていく。だいぶ登った所で急に稜線に出た。森林限界を過ぎたようで低木しかない。右側は草しかなく、右手の山々を眺めながら歩く感じである。緩やかな道で進みがはかどる。途中にはハクサンフウロが咲き残っていた。

2024090918

 しばらく進んでいくと大松倉山に着く。さきほどの女性が休んでいた。

2024090919

 もう秋田駒ヶ岳なども遠くなっていたし、三ツ石山、小畚山もそれなりに距離があるように見えた。水を飲んで先に進む。

2024090920

 先へ進むと下りになるが、道が悪くなる。かなり掘れた感じの道の上に歩く人が少ないようでかなり横のヤブが繁茂して足元が見えにくかったりする。しばらく嫌な下りが続いた。途中で女性をパスし、先に進む。道はやがて緩やかな登りに転じるが、なかなか長い道で地味にきつい道である。それでもひたすら登っていくと先に案内板のようなものが見えてそこが網張温泉分岐だった。今は網張温泉へのバスが廃止されてしまっているので、宿泊しないと降りるのは無理なようだ。先に見えているのが犬倉山であろうか。せっかくなので犬倉山に立ち寄ることにしよう。少し登ると巻き道が分岐する。ふと振り返ると一人男性がやってきた。どこから来た人であろうか。

2024090921

 犬倉山への登りになるが、結構きつい。足にくる登りである。しばらく登ると木段になる。これもきつい登りで頑張ると山頂の標柱がある。そこにザックを下したが、さきほどの人が登ってきて右の道へ行った。地図を見ると周回路になっているようだ。自分もそちらへ行って右から左へ回り込んでわずかに登ると眺めのある所に出た。

2024090922

 そこにはベンチがあり、さきほどの人が休んでいた。自分もベンチに座って休む。歩いてきた道が見えるが、随分遠い。三ツ石山でさえ遠いが、その向こうに広がる八幡平の山々は随分遠かった。まだ早いがお腹がすいたので、パンを食べる。八幡平頂上でおにぎりを持っていたのに誤って一口食べてしまったパンである。なので食べかけではあるが、それなりにお腹は満たされた。せっかくなので、周遊してみる。左に進むとちょっと横の草がうるさい道をしばらく辿り、少し下ると元の標柱の所に戻ることができた。

2024090923

 さて、先に進む。下りは少しきつい。それでもどんどん下っていくと分岐に着く。ここまで来ると標柱には岩手山を示すプレートが付けられている。先へ進むとちょっと広い所に出た。そこにも標柱があり、水場30mと書かれている。30mならば行ってみようか。水もだいぶ飲んで間に合うとは思うけれど、少し心細くなった所である。そちらに入ると下り道になり、やがて急降下する。すると小さな沢があるようだ。降りると右奥から水が滾々と出ていた。飲んでみるとかなり冷たい。せっかくなので500mlくらい汲んでおく。美味しいけれど、大深山荘の水場とは少し違う感じの味である。悪くはないのだが、水の美味しさから言うと大深山荘の水場の方が美味しいように思えた。こちらの方がミネラル分を含んで少し硬いのかもしれなかった。

2024090924

 戻ろうとすると降りてきた人に会う。冷たくて美味しいですよと挨拶して登る。先に進むと樹林の中を緩やかな道で進む。相変わらずどこを歩いているのかよく分からない道でどんどん先へ進む。このあたり結構な人数のグループに何組か会った。木道もときどきあった。進んでいくと樹林の中の緩やかな登りがしばらく続く。やがて樹林の中を抜けると急登に変わる。木段も古くなっていて登りがちょっと大変な所もあった。左は大きな山になっていて、これが姥倉山なのだろう。ひたすら登るが、本当にきつい登りである。しかも日差しがあって、かんかんと照り付けるのでこれまた厳しい。やっとの事で登りきるとそこが姥倉山分岐だった。大松倉山の先でパスした女性が休んでいた。自分が犬倉山に登っているときに巻き道を進んだのかもしれなかった。岩手山まで行くのだろうか。岩手山の最後の眺めを楽しむ。ここまで来ると本当に近い。やっぱりちょっと後悔である。カメラを持って少し先まで行って写真を撮る。八幡平の山はもう遠い。左のポコンとした山は畚岳であろう。遥か遠くという感じである。随分歩いてきたものである。

2024090925

 さて、後ろ髪引かれる感じがするが、松川温泉に向かうことにする。岩手山をバックに登り始める。さきほど犬倉山で追いついてきた人も前を登っている。

2024090926

 しばらく登ると緩やかになり、松川温泉方面から来たのか、二人ほどこちらに向かっていて、その人と話をしていた。緩やかな道をしばらく進むと先ほどの人がなんと戻ってくる。これから岩手山方面に向かうのだろうか。わざわざ姥倉山を踏みに来たようである。少し進むと頂上右の表示があり、右にわずかに登るとすぐに頂上である。三角点が置かれていた。最後の眺めを楽しみ、松川温泉に向かう。

2024090927

 下り始めると左手には今日歩いてきた山々を見渡すことができる。普通、縦走したときに振り返ると歩いてきた山々を見ることができるが、下山中に見るような事はマレである。この道は戻るような方向に向かうからであろう。しばらくそんな眺めを楽しみながら下った。やがて急坂に変わり、ぐんぐん下っていく。樹林の中に入って眺めもなくなる。ひたすら下る道はやはり厳しい所も多かった。随分下ると道標があった。ザックを置いて一休みする。水を飲んで再び歩き始める。

2024090929

 どんどん下るが、まだしばらくきつい下りは続く。ただ、少しずつ斜度が緩んできた感じもする。樹林が変わり、針葉樹が目立つようになってきた。左には小さな沢でもあるのか水流が聞こえたが、登山道はすぐに離れてしまうようであった。標高を落としてきたせいか蒸し暑くなってくる。それでも東京近辺に比べたら相当マシである。緩やかになった道をひたすら下っていく。やがて涸れた沢を渡ったりしながら進んでいく。ようやく湯ノ森が近づいたと思う頃、平な所に出る。長い下りで疲れたのでザックを下して休憩する。水を飲んで、もう残りが少なくなってきたが、まだ1.5Lはあるので問題ない。

2024090930

 先に進むと緩やかに登ってブナが点在する所を通る。あまり大きくはないが、まずまずである。しかし気温はだいぶ上がったようだ。ちょっと下ってから再び登りになって少し登ると登山道の真ん中にデンと聳えている大木がある。何の木かは分からなかったが、それなりに大きな木である。少し下ると湯ノ森の表示のある所に着いた。あまり山頂らしくない場所であるが、そこから先は急傾斜の下りになっている。

2024090931

 下りに入ると足の痛くなる急降下が続く。どんどん下っていくとようやく少し緩んだ所があり、さらに先へ進むと再び少し斜度が上がる。ただ、さきほどのような急降下はなく下っていける。途中に大きなブナの木がある。巨木まではいかないものの、それなりに大きな木である。さらに下っていくと騒音が聞こえてくるようになった。どんどん下れば、一旦下りついた。先に光るものが見えてそこに向かうと、登りになって登山口に出た。光るものは止められている車のガラスに光が反射したものであった。岩手山の八合目避難小屋の料金表などが掲示されていた。

2024090932

 まだ時間が早い。この日は久しぶりの松川温泉泊まり。山の疲れを癒し、白濁のお湯を満喫、美味しい食事を堪能した。

 

裏岩手縦走(八幡平~大深山荘)

多忙で遅くなりましたが、9/8は八幡平へ。

2024090808(リンドウがよく咲いていた)

【 山 名 】裏岩手連峰縦走(畚岳、諸桧岳、前諸桧、嶮岨森、大深岳、小畚山、覘標ノ台、三ツ石山、大松倉山、犬倉山、姥倉山、湯ノ森)
【 山 域 】八幡平、岩手山付近
【 日 時 】2024年9月8日(日)~9日(月)
【 天 候 】8日 晴れときどき曇り
【 ルート 】8日 八幡平頂上バス停11:30→11:40登山口→11:55分岐→12:05畚岳→12:15分岐→12:55諸桧岳→13:35前諸桧→14:10嶮岨森→14:40大深山荘(泊)水場往復15分

☆裏岩手連峰縦走へ

 八幡平に行ったのはちょうど2000年の今頃、もう24年も前の事である。今年は忙しくて夏休みが取れなかったが、9月に入ってようやく取れることになったので、ずっと心の中で温めていた裏岩手縦走路を歩いて見る気になった。関東や南東北は天気が悪そうだったが、北東北は悪くなさそうである。

 久しぶりに新幹線で盛岡へ行く。はやぶさに乗るのは久しぶりである。停車駅が少なく、とても早い。盛岡まで2時間半かからずに着いてしまうほどである。途中、仙台付近は雨が降っていて黒い雲で覆われていて、大丈夫かなと心配になったが、先へ行くと明るくなり、盛岡近くなるとしっかり晴れていて安心した。

2024090801

 盛岡駅で下車してバス停に行く。日曜日なのでそれほどはバスは混まないだろうと予測したが、それなりには列ができているようだ。まずはバスの切符売り場に行ってバス券を買う。1700円とそれなりの額だが、東京近辺のバス代に比べるとそれほど高くはない。樹海ラインは通行止になっていて、バスも臨時ダイヤになっている。バスはしばらく走って東北自動車道を走り、松尾八幡平のICで降りて八幡平へ向かっていく。やがて物産館のある所で休憩となる。15分ほど休憩となったので、何かないかと物産館に入ってみたら、山ぶどうジュースが売られていた。小瓶で400円くらいとそれなりにしたが、買ってみた。山ぶどうと普通のぶどうジュースを混ぜたもののようである。それでも山で飲めば美味しいだろうと思う。再びバスの乗客となり、バスはどんどん登っていく。茶臼口で数人下車し、さらに乗った八幡平頂上で下車した。

2024090802

 やはり下車すると少し涼しい。ただ、湿気はそれなりにあるようだ。さすがに少し雲があったりはするが、それでも悪くない天気である。左手には畚岳がしっかりと見えていた。トイレなどを済ませて出発する。

2024090803

 しばらくは道路歩きである。時折、車がやってくるが、大型バスもやってきて、そういう時に限ってこちら側からも車がやってくるので、たまたま道の横にスペースがあったのでそこに避けたが、もしスペースがない所だったら、どうしようもなかったと思った。先へ進んでいくと登山口に着く。車が何台も駐車されている。畚岳やその先まで日帰りで入る人が結構いるようである。

2024090804

 先に進むとリンドウがよく咲いている。道は緩やかなアップダウンであまりきつい登りはない。右手に見える山々は秋田との県境の山々だろうか。やはり八幡平はかなりの高さがある場所だから、比較的楽な歩きである。途中パリバリという音とともにヘリが近くを飛んでいた。何かあったのだろうか。数人パスさせてもらって先へ進み、しばらくで畚岳への分岐に着く。

2024090805

 

 もちろん立ち寄ることにして右の道を登る。そのあたりにもリンドウがよく咲いていた。わずかにきついが、そんなに長くはなく、眺めの良い山頂に着いた。休んでいる人が数人いた。

2024090806

 降りていくとあっという間に分岐に戻る。後ろから来た人だろうか、数人のグループが休んでいたが、自分の方が先に出発する。緩やかに下っていく道が続く。少し掘れた感じの所もあって歩きにくい所もある。大抵、左や右に踏んだ跡があり、溝をそのまま進むか、上の踏み跡を辿るか、選択が難しいときもあった。日帰りの人たちであろう、数組に会った。

2024090807

 途中には小さな湿原なども見る。だんだんと人の気配のない雰囲気の中を進むようになって深山の雰囲気がしてくる。道の不安がないのが有り難い。こんな所でガスって一人で歩いていたら、かなり不安になるだろうと思うが、今日はほぼ晴れで良い雰囲気である。先に森を見て登りになる。大きな石が多い道でそんなにきつい登りではないものの、それなりにかかる感じである。しばらく登って先へ進んでいくと笹が広がっている中を進むようになった。もちろん道には笹はないのでまったく問題はない。そこでも人に会う。さらに先へ進むと急に道標の立っている所に着いた。そこが諸桧岳であった。

2024090809

 道は左へ曲がっている。後で地図をみるとどうやらこのあたり一帯が諸桧岳のようである。あまり明瞭な山頂ではないようである。先に進むと広い斜面の中に一筋の登山道が見える。

2024090810

 緩やかに下っていき、再び登っていくようである。ちょっと暑いが、風は少し涼しい。やはり北東北の山である。右手の遠くには山々が眺められるが、どこの山か分からないのが残念である。樹林の中の道をひたすら歩いていくと左に池が見える所に出る。石沼と書かれているのであろうか、道標が古くなっていて、読みにくいので分かりにくい。木道があるのだが、かなり古くなっていて壊れていたりする所も多い。できるだけ歩きやすい所を選んで進む。

2024090811

 先に行くと再び沼を見る。リンドウがそのあたりもよく咲いていた。さらに進むと前諸桧の道標のある所に着いた。

2024090812

 そこから進むと鈴の音が聞こえてくる。どうやら先を歩いている人がいるようだ。少し進むと左側が開けて、先に岩手山がきれいに見えている。今回、岩手山まで歩くプランにはしなかったが、避難小屋二泊で岩手山まで縦走した方が良かったかなとちょっと思う。

2024090813

 右に進むと先へ大きく下るようだ。一人、先へ向かって登っていくのが見えた。ツリガネニンジンを一つだけ見かけた。

2024090814

 進むと先に岩のある山が見えてくる。あれが嶮岨森であろう。登りはそれなりにきつそうだ。その前にかなり下らなくてはいけなかった。その向こうに見えているのは秋田駒ヶ岳であろうか。

2024090815

 一気に下っていき、鞍部らしい所に嶮岨森0.5Kmの表示がある。今回のボス山は、目の前に立ちふさがるようにある嶮岨森であろう。頑張って登っていく。途中で先を歩く人をパスさせてもらい、先へ登る。どんどん登れば、思ったほどではなく、山頂手前の岩場に登りつく。

2024090816

 振り返ると前諸桧やその向こうに広い斜面が広がっていた。

2024090818

 山頂はわずか先のようである。風があって涼しい。左下には池があるようだ。その池と先に見える岩手山の眺めもなかなかだった。

2024090825

 少し先に行くと嶮岨森の山頂である。

2024090817

 休んでいた人たちが前諸桧の方へ歩き出す所だった。これから戻ると結構な時間になるだろうが、車ならなんとでもなるのだろう。やはりヘリがバリバリと飛んでいる。やはり何かあったのだろう。

2024090820

 先に山荘が見えている。しかし、結構登りのようである。大深岳は大きな斜面の上なのであろうか。

2024090819

 歩き出して先に進んでいく。緩やかな登りが続く。やはり途中にはリンドウがよく咲いていた。登っていくとようやく大深山荘に着いた。

2024090821

 開けてみるが、誰もいないようだ。きれいな小屋でトイレもある。汲み取り式だが比較的きれいである。ザックを置いて水場へ行ってもよいが、水場まで3分と書かれているし、ちょっと不安なのでそのまま水場へ行ってみることにする。

2024090822

 山荘の上から左へ入る道を進む。樹林の中を少し進むと下りに変わり、草原が広がる中を木道で緩やかに下る。木道はやはり古くなっていて壊れかけているところもあるので注意が必要だった。下っていくとやがて水音が聞こえてきて、やっと水場に着いた。自分の足では5分くらいだろうか。水はたっぷり出ている。こないだの八ヶ岳の水場と同様にシェラカップから飛び出してしまうくらいの勢い良い水量である。手が切れそうな冷たい水で飲むとこれまた美味しい水である。たっぷりと汲んだ。

2024090823

 山荘に戻る。ザックを置いてしばらく休んでいると一人やってきた。さきほど抜いてきた人だろうか。しかし、ここには泊まらないようで、再び出発したようで静かになった。日曜日の宿泊だから人も少ないかなと思う。することもないので、飲み始めることにする。外にベンチがいくつもあるので、そこに座ってラジオを付けて聞く。結構FM局が入る。里に近いからだろうか。やはり水場の水で割る焼酎もなかなか美味しかった。今日も一人だろうかなんて思っていると16時近くなって人がやってくるようになった。この日の宿泊は5人ほどであった。夕方、サンダルで少しだけ大深岳方向に登ってみる。夕焼けに先に越えてきた嶮岨森が良い感じであった。

2024090824

早めに寝るが、なかなか寝付かれず、その上に何度も夜中に目が覚めた。

続く。

 

百観音温泉 2024葉月

8/31は台風の影響でひどく蒸し暑い上に変わりやすい天気。山に行くのは無理だなぁと温泉へ。

2024083101

最近はすっかりご無沙汰状態で、訪れるのは久しぶり。

入浴料は900円と上がっていましたが、このご時世なのでしょうがないでしょう。

気温が高めでしたが、お湯はがんがん注がれていて、結構熱めでした。さすがに外は少し風があったのが良かったのですが、日差しがときおりあって、日が差すとさすがに暑くていられなかったです。

ナトリウム塩化物強塩温泉のお湯はいつもながら体に染みわたり、汗をたっぷりかきましたが、やはり温泉は良いですね。

 

大房岬散歩

8/25はたまには海のそばでも歩こうと千葉へ。

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内房線の富浦駅で下車しますが、朝からすごい湿気で、レンズを拭いてもすぐ曇ってしまうほど。

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まずは原岡海岸へ。先の方に見えているのが、法華崎。

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ということで先へ進んでいきます。くもりかと思っていたけど、意外に悪くない感じ。途中にはフナ虫が若干いました。

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ということで法華崎遊歩道を歩きます。海のすぐ近くでよい感じ。

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左手にはこれから向かう大房岬が見えています。

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ベンチのある場所がありました。なかなか良い場所。

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戻って浜辺を歩きます。なんか天気よくなって暑いです。

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だいぶ歩いて途中にある「おさかな倶楽部」というお店へ。11時の開店前に着きましたが、外に出ていた名前を書く用紙はすでに1ページ埋まって2ページ目でした。なので、開店してから中には入れたものの、注文をするまでに45分、食事を終えたら1時間15分以上かかってました。人気店なので早めの到着が良いらしいです。メニューは日替わりなのでボードに記載されるみたいです。お酒を飲むなら絶対にお刺身を頼みましたが、この後も歩くのでアルコールは抜き。滅多に食べたことのない「メバル」定食を頼みます。唐揚げか煮つけを選べたので唐揚げにしました。お刺身三品付でこれが美味しいこと!やっぱりこの美味しさは、人気のお店ならではですね。(^^)

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後半戦はいよいよ大房岬に向かいます。のっけから坂を登らされてしんどいです。先に進んでいくと左に駐車場があり、大房岬自然公園の中に入ります。そこから小道を下っていくと海岸園地。

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あたりにはハマカンゾウでしょうか、咲いていました。

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断崖がすごい高さ。下まで降りるのは面倒だったので止めておきました。

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先に歩いていくと要塞群の表示。日本軍が作ったというコンクリートの要塞が今でも残されていて不気味でした。

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しばらく歩いて第二展望台。日差しが暑いです。

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遠くに見えるのは久里浜あたりだとか。

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草の生える道を進んで広い所に出ました。

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第一展望台があり、遠くに見えるのは鋸山。こんな暑いと登る気にならないよね。

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公園を出て、しばらく歩くと坂道の分岐を右に入って尾根上の道を進んでいきます。随分下って民家が出てくるとひっそりとした神社がありました。

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さらに歩いていくと瀧淵神社。立ち寄ってお参りします。

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久しぶりに陽石を見ました。役行者像なども置かれていました。

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道の駅に出て、ご当地ソフトの「びわソフト」を食べました。冷たくて美味しかったです。

またしばらく歩いて暑い富浦駅に戻りました。随分汗をかかされた一日でした。

 

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