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裏岩手縦走(八幡平~大深山荘)

多忙で遅くなりましたが、9/8は八幡平へ。

2024090808(リンドウがよく咲いていた)

【 山 名 】裏岩手連峰縦走(畚岳、諸桧岳、前諸桧、嶮岨森、大深岳、小畚山、覘標ノ台、三ツ石山、大松倉山、犬倉山、姥倉山、湯ノ森)
【 山 域 】八幡平、岩手山付近
【 日 時 】2024年9月8日(日)~9日(月)
【 天 候 】8日 晴れときどき曇り
【 ルート 】8日 八幡平頂上バス停11:30→11:40登山口→11:55分岐→12:05畚岳→12:15分岐→12:55諸桧岳→13:35前諸桧→14:10嶮岨森→14:40大深山荘(泊)水場往復15分

☆裏岩手連峰縦走へ

 八幡平に行ったのはちょうど2000年の今頃、もう24年も前の事である。今年は忙しくて夏休みが取れなかったが、9月に入ってようやく取れることになったので、ずっと心の中で温めていた裏岩手縦走路を歩いて見る気になった。関東や南東北は天気が悪そうだったが、北東北は悪くなさそうである。

 久しぶりに新幹線で盛岡へ行く。はやぶさに乗るのは久しぶりである。停車駅が少なく、とても早い。盛岡まで2時間半かからずに着いてしまうほどである。途中、仙台付近は雨が降っていて黒い雲で覆われていて、大丈夫かなと心配になったが、先へ行くと明るくなり、盛岡近くなるとしっかり晴れていて安心した。

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 盛岡駅で下車してバス停に行く。日曜日なのでそれほどはバスは混まないだろうと予測したが、それなりには列ができているようだ。まずはバスの切符売り場に行ってバス券を買う。1700円とそれなりの額だが、東京近辺のバス代に比べるとそれほど高くはない。樹海ラインは通行止になっていて、バスも臨時ダイヤになっている。バスはしばらく走って東北自動車道を走り、松尾八幡平のICで降りて八幡平へ向かっていく。やがて物産館のある所で休憩となる。15分ほど休憩となったので、何かないかと物産館に入ってみたら、山ぶどうジュースが売られていた。小瓶で400円くらいとそれなりにしたが、買ってみた。山ぶどうと普通のぶどうジュースを混ぜたもののようである。それでも山で飲めば美味しいだろうと思う。再びバスの乗客となり、バスはどんどん登っていく。茶臼口で数人下車し、さらに乗った八幡平頂上で下車した。

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 やはり下車すると少し涼しい。ただ、湿気はそれなりにあるようだ。さすがに少し雲があったりはするが、それでも悪くない天気である。左手には畚岳がしっかりと見えていた。トイレなどを済ませて出発する。

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 しばらくは道路歩きである。時折、車がやってくるが、大型バスもやってきて、そういう時に限ってこちら側からも車がやってくるので、たまたま道の横にスペースがあったのでそこに避けたが、もしスペースがない所だったら、どうしようもなかったと思った。先へ進んでいくと登山口に着く。車が何台も駐車されている。畚岳やその先まで日帰りで入る人が結構いるようである。

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 先に進むとリンドウがよく咲いている。道は緩やかなアップダウンであまりきつい登りはない。右手に見える山々は秋田との県境の山々だろうか。やはり八幡平はかなりの高さがある場所だから、比較的楽な歩きである。途中パリバリという音とともにヘリが近くを飛んでいた。何かあったのだろうか。数人パスさせてもらって先へ進み、しばらくで畚岳への分岐に着く。

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 もちろん立ち寄ることにして右の道を登る。そのあたりにもリンドウがよく咲いていた。わずかにきついが、そんなに長くはなく、眺めの良い山頂に着いた。休んでいる人が数人いた。

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 降りていくとあっという間に分岐に戻る。後ろから来た人だろうか、数人のグループが休んでいたが、自分の方が先に出発する。緩やかに下っていく道が続く。少し掘れた感じの所もあって歩きにくい所もある。大抵、左や右に踏んだ跡があり、溝をそのまま進むか、上の踏み跡を辿るか、選択が難しいときもあった。日帰りの人たちであろう、数組に会った。

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 途中には小さな湿原なども見る。だんだんと人の気配のない雰囲気の中を進むようになって深山の雰囲気がしてくる。道の不安がないのが有り難い。こんな所でガスって一人で歩いていたら、かなり不安になるだろうと思うが、今日はほぼ晴れで良い雰囲気である。先に森を見て登りになる。大きな石が多い道でそんなにきつい登りではないものの、それなりにかかる感じである。しばらく登って先へ進んでいくと笹が広がっている中を進むようになった。もちろん道には笹はないのでまったく問題はない。そこでも人に会う。さらに先へ進むと急に道標の立っている所に着いた。そこが諸桧岳であった。

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 道は左へ曲がっている。後で地図をみるとどうやらこのあたり一帯が諸桧岳のようである。あまり明瞭な山頂ではないようである。先に進むと広い斜面の中に一筋の登山道が見える。

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 緩やかに下っていき、再び登っていくようである。ちょっと暑いが、風は少し涼しい。やはり北東北の山である。右手の遠くには山々が眺められるが、どこの山か分からないのが残念である。樹林の中の道をひたすら歩いていくと左に池が見える所に出る。石沼と書かれているのであろうか、道標が古くなっていて、読みにくいので分かりにくい。木道があるのだが、かなり古くなっていて壊れていたりする所も多い。できるだけ歩きやすい所を選んで進む。

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 先に行くと再び沼を見る。リンドウがそのあたりもよく咲いていた。さらに進むと前諸桧の道標のある所に着いた。

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 そこから進むと鈴の音が聞こえてくる。どうやら先を歩いている人がいるようだ。少し進むと左側が開けて、先に岩手山がきれいに見えている。今回、岩手山まで歩くプランにはしなかったが、避難小屋二泊で岩手山まで縦走した方が良かったかなとちょっと思う。

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 右に進むと先へ大きく下るようだ。一人、先へ向かって登っていくのが見えた。ツリガネニンジンを一つだけ見かけた。

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 進むと先に岩のある山が見えてくる。あれが嶮岨森であろう。登りはそれなりにきつそうだ。その前にかなり下らなくてはいけなかった。その向こうに見えているのは秋田駒ヶ岳であろうか。

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 一気に下っていき、鞍部らしい所に嶮岨森0.5Kmの表示がある。今回のボス山は、目の前に立ちふさがるようにある嶮岨森であろう。頑張って登っていく。途中で先を歩く人をパスさせてもらい、先へ登る。どんどん登れば、思ったほどではなく、山頂手前の岩場に登りつく。

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 振り返ると前諸桧やその向こうに広い斜面が広がっていた。

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 山頂はわずか先のようである。風があって涼しい。左下には池があるようだ。その池と先に見える岩手山の眺めもなかなかだった。

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 少し先に行くと嶮岨森の山頂である。

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 休んでいた人たちが前諸桧の方へ歩き出す所だった。これから戻ると結構な時間になるだろうが、車ならなんとでもなるのだろう。やはりヘリがバリバリと飛んでいる。やはり何かあったのだろう。

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 先に山荘が見えている。しかし、結構登りのようである。大深岳は大きな斜面の上なのであろうか。

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 歩き出して先に進んでいく。緩やかな登りが続く。やはり途中にはリンドウがよく咲いていた。登っていくとようやく大深山荘に着いた。

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 開けてみるが、誰もいないようだ。きれいな小屋でトイレもある。汲み取り式だが比較的きれいである。ザックを置いて水場へ行ってもよいが、水場まで3分と書かれているし、ちょっと不安なのでそのまま水場へ行ってみることにする。

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 山荘の上から左へ入る道を進む。樹林の中を少し進むと下りに変わり、草原が広がる中を木道で緩やかに下る。木道はやはり古くなっていて壊れかけているところもあるので注意が必要だった。下っていくとやがて水音が聞こえてきて、やっと水場に着いた。自分の足では5分くらいだろうか。水はたっぷり出ている。こないだの八ヶ岳の水場と同様にシェラカップから飛び出してしまうくらいの勢い良い水量である。手が切れそうな冷たい水で飲むとこれまた美味しい水である。たっぷりと汲んだ。

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 山荘に戻る。ザックを置いてしばらく休んでいると一人やってきた。さきほど抜いてきた人だろうか。しかし、ここには泊まらないようで、再び出発したようで静かになった。日曜日の宿泊だから人も少ないかなと思う。することもないので、飲み始めることにする。外にベンチがいくつもあるので、そこに座ってラジオを付けて聞く。結構FM局が入る。里に近いからだろうか。やはり水場の水で割る焼酎もなかなか美味しかった。今日も一人だろうかなんて思っていると16時近くなって人がやってくるようになった。この日の宿泊は5人ほどであった。夕方、サンダルで少しだけ大深岳方向に登ってみる。夕焼けに先に越えてきた嶮岨森が良い感じであった。

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早めに寝るが、なかなか寝付かれず、その上に何度も夜中に目が覚めた。

続く。

 

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コメント

こんばんは。
裏岩手縦走路をあるかれたのですね。
6月に入口の畚岳まで行ったので懐かしいです。
あの先はどんなかなと思っていましたが、やはり山深い様子
それでも歩く人はそれなりにいられるようですね。
岩手山の眺めが良いですね。
翌日は大深岳から三ツ石山でしょうか。楽しみにしています。

はなねこさん、こんにちは。

はい、ずっと心に温めていた山行でしたが、ようやく歩けました。
はなねこさんの八幡平行きを見たのも少し影響されました。
この時期はお花はあまりないですけどね。

岩手山、まだ登っていないのですが、行かないプランにしてしまった上に、
こんな良いお天気だったで、ちょっと失敗したと思いました。
まあ、また行く口実ができたという感じでしょうか。

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