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茂倉岳から一ノ倉岳、谷川岳(茂倉岳編)

2024091251(イワインチン)

【 山 名 】茂倉岳、一ノ倉岳、谷川岳
【 山 域 】谷川連峰
【 日 時 】2024年9月12日(木)~13日(金)
【 天 候 】12日 晴れのち曇り
【 ルート 】12日 土樽駅10:05→10:35登山口→12:55矢場ノ頭13:05→14:30茂倉岳避難小屋→14:50茂倉岳→15:05避難小屋(泊)

☆茂倉岳へ

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 遅れた夏休みの続きだが、やはり天気はあまり良くないようだ。やたらと暑い上に大気は不安定、高山に行く気もしない。それでも雨はなさそうなので、まだ歩いたことのない土樽駅から茂倉岳への道を歩いてみることにする。早い人ならば、車で入って早朝に谷川岳から土樽まで日帰りで下山してしまうが、電車やバス利用の自分では無理があるので、やはり茂倉岳避難小屋泊まりが妥当であろう。

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 地元の駅からだと各駅停車を乗り継ぐと土樽駅で下車するのは10時になる。避難小屋には15時頃には着けるのでちょうどよいであろう。ただし、標高が低いので、かなり暑いのは覚悟の上である。土樽駅で下車したのは自分と地元の人と思われる人が一人だけだった。駅を出て歩き出すが、日差しもあってすでに暑い。近くでは高速道路の橋げたの工事をしているようである。右手に進んで降りていくと橋を渡る。山の上の方には雲がかかり、やはりあまり天気は良くないだろうと思われた。

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 工事関係者と思われる車が走り去っていった。ひたすら汗をかかされながら進む。しばらく進むと吾作新道への分岐、人生初のビバークが思い出される。先に進んで駐車場横に小さなパイプがあり、水が出ている。あまり冷たくはなかったが、軽くひたいにつけて先に進む。今年はいったいいつになったら涼しくなるのだろうか。さらに進んで茂倉岳へ向かう分岐、立ち止まって写真を撮ろうとしたら、後ろからダンプカーが通って行った。このあたりだいぶ工事がされていて、平日は工事用の車の通行が多いようだ。右へ進むとやはり工事関係者の車両がたくさん止められている所を見て先に進むと山に近くなる。右に曲がって山裾を進んでいくとようやく車が何台か駐車されている所に出る。

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 右に進みかけたが、ここが登山口であろう。車が邪魔している横を進んで先に進むと草の生えた道となり、しばらく進むと山に取りつく。樹林の中なので木漏れ日で済む。やはり登りはそれなりにきつい登りが続く。ひたすら厳しい登りが続く。汗をひたすらかいて登っていくとわずかに斜度が緩んだ。それでもそれなりには登らされて進んでいくとちょっと倒木が多い。乗り越えたりしながら進む。細いがブナの林も通る。残念ながらあまりひんやりとはせず、ひたすら蒸し暑い。

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 再び急な道に変わり、ロープの付いた所もある。ひたすら登っていく。やがて少し先に山がちらりと見えた。おそらくあれが矢場ノ頭だろうか。少しガスがかかっているようだ。檜廊下になったようで大きな木があり、根ッこを踏んだりしながら先へ進む。やはりきつい所はあり、そろそろ休憩にしようかと先がわずかに見えるところで休む。もうすっかりシャツもズボンまでびしょびしょに汗濡れ。ここまで汗をかいたことは滅多にない。やはり今年の暑さは半端がないようだ。曇っているのでまだマシなような気がするが、それでも厳しい暑さである。どうせ誰も来ないだろうとシャツを脱いで上半身裸になって、シャツを絞った。

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 しばらく休み、再び歩き出す。しばらくは大きな木の根っこなどを踏んだりしながらひたすら先へ進む。登りはそれほどではないものの、それなりには登っているようだ。それよりもやはり歩きにくい登りが続く方が厳しい。ガスが来たがあまり涼しくはない。かえって湿気で蒸し暑い感じもする。やがて樹林帯を抜ける。ひたすら上を目指して登っていく。随分登ってきたなと思う頃、初めて一人降りてきた人に会った。さらにしばらく登ると矢場ノ頭に登りついた。

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 周りはガスガスで何も見えない。まあこんなものだろう。水を飲む。やはり随分水を消費しているようだ。今日は念のために3.5L持ってきた。もし茂倉岳避難小屋の水場で水が得られなくても節約すれば、なんとか帰りの途中までの水は確保できるだろうと思う。

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 先に進むとお花が多くなる。コゴメグサ、ウメバチソウなどが多い。やはりコゴメグサは好きなお花なので会えると嬉しい。特にウメバチソウはこの付近では巨大化しているのか、普段、長野や山梨、東北などの高原や山などで見ているものと違い、かなり大きい。

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 フウロソウも咲き残りがわずかに見られた。登りは少し緩んだが、いくつもギャップを越えていくような登りでそれなりにはしんどい。やがて少しガスが動き、進路が少し見えたりした。まだまだ登らなくてはいけないなぁと思いながらひたすら登る。

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 途中にはこちらの山でたまに見かけるシオガマの類のお花がある。同定はできないけれど、おそらくオニシオガマではないかと思うのだが、図鑑などで見るオニシオガマとは少し違っていて、上の方にしか花がない。尾根の途中だし、湿地ではないので生息地とも違う。ただのシオガマギクなのかとも思うが、それも図鑑で見るのと異なる。先日の三岩岳でも見たのだが、果たしてこのお花はなんというお花なのだろうか。

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 だいぶ上の方に来ているなとは思っていたが、急にガスが晴れて明るくなり、日差しがでるようになった。すると暑さがやはりきつい。帽子をかぶる。

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 一気にガスが上がって右手の山々も見えるようになった。右手はおそらく谷川岳から仙の倉山に繋がる稜線であろう。

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 先にはうっすらとピークも見えだした。奥のピークが茂倉岳と思われた。まだしばらくは登らなくてはならない。登っているとさきほどまでのガスが嘘のように晴れてきた。大きいのは万太郎山だろうか、その先の山まで見えていた。

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 やがて前にピークが三つ見えるようになり、すぐ先は小ビーク、右は茂倉岳手前のピーク、左が茂倉岳であろう。そろそろ避難小屋が見えてきてもよいはずと思いながら重い足どりで登る。見えていた小ピークに登ると先に避難小屋が見えた。あとわずかであるが、そこへの登りはまだ長い。それでも頑張って登るとやっと避難小屋に着いた。

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 写真を撮っていると小屋で休んでいる人たちを見かけた。小屋に荷物を置いても良かったが、なんとなくそのまま登る。果たしてこのまま晴れたまま山頂に着くかと思っていたが、登っているとやっぱり再びガスがやってきた。登山道はやはり歩く人が若干少ないようで草が伸びているが、道は続いている。しばらく登って左に曲がり、さらにしばらく頑張ると山頂に着く。

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 すっかりガスガスになってしまって、やっぱり眺めのない山頂となってしまった。ハクサンフウロがよく咲いていた。

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 長居する必要もないので、再び下り始める。すぐにさきほど避難小屋にいた人たちが登ってきた。もう15時近い時間なので、おそらく谷川岳か蓬峠に泊まるのであろう。下っていくと避難小屋に着くが、やはりガスだった。中に入ると誰もいない。適当な場所を確保する。さて、水場に行くことにする。サブザックにボトルなどを入れて水場に向かう。

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 小屋の裏手の踏み跡を下る。問題はない道だが、ちょっと左に踏み外したら意外に深くてバランスを崩して倒れそうになった。気を付けないといけない。右に進むと源頭に出る。水は細いが出ていた。カップに入れて飲んでみると冷たくてなかなか美味しい。少し汲むのに時間はかかるが、それでも十分に汲むことができた。4L汲む。たぶん明日まで持つだろうと思うけれど、足りなければ近いのでまたくればよいと思う。

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 小屋に戻り、することもないので小屋の前のベンチで酒を飲み始める。今日もラジオを聞く。山の上の方なのでFMが結構入った。天気予報を聞くと、やはり明日は曇りで天気は不安定、午後は雷雨などがありそうだ。早めに下山するのが良いだろう。やはり誰もやってくることもなく、今日も一人宿泊だろうなと思っていたら、4時頃に軽装のランナーさんが一人下っていった。最近は馬蹄形縦走を一日でやってしまう猛者が増えたようだが、どこから来たのだろうか。その後は通る人もなく、やはり一人宿泊が決定、風もなく、静かな一夜となる。シュラフに入った頃に雨らしい音がちらりとしたが、一分くらいで止んでしまい、その後は雨が降るような事もなかったようであった。

2024091219(小屋前の道は霧の中)

続く。

 

 

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