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2024年11月

横浜四季の森公園から三保市民の森

2024111721(鮮やかな黄葉)

11/17は横浜の森へ。

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横浜線中山駅が歩き出し。しばらく歩いていくと途中には杉山神社。

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本当は北門から入るつもりでしたが、道を誤ったようでした。なんとか公園に入ることができて、展望台へ。

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登ってみると森が多いので、眺めはそんなには良くない感じ。丹沢の山が見えました。近くにいたおじさんがあれは富士山かなというのでそちらを見てみましたが、どうも雲の中のようでした。

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谷に下っていくと不動の滝とありましたが、滝らしきものは見えなかったです。水が少ないからかな。でも水が流れていたので、湧水はあるようです。

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普通の山とはちょっと違う雰囲気でした。

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湿原もあるようです。あまり広くてここだけでも十分楽しめるとは思いましたが、今回はここで打ち切り。

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一部通行止めがあったので、戻って西口に向かうと外の街路樹が色づいていました。

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しばらく歩いて谷戸に降りました。こんな良い天気になるとは吃驚。

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紅葉がなかなかきれいでした。

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その先で迷ってしまい、歩いて行ったら、ズーラシア(横浜動物園)の近くに出てしまいました。どこが分岐か分からず、結局、適当に歩いて出たところは三保橋でした。かなり歩く羽目になりましたが、なんとか三保市民の森へ。

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案内板を見て尾根道に向かいます。

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結構普通に山道。ウォーキングシューズだったのですが、軽ハイキングシューズの方が良かったようです。

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尾根道を登っていくと水路があります。相模湖から37km引かれているようです。

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ときどきスポットがあり、地図が確認できます。森の中ですが、ほかに良い場所がなさそうなので暗い樹林の中で昼食。

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尾根道をずっと登っていきましたが、やがて左に団地などが見えて、やはり公園だなと思います。それにしてもこんな深い森が住宅地の近くにあるのは吃驚な感じ。この写真の付近が尾根道の終了点でした。

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そこで終了しても良かったのですが、なんとなくまだ歩きます。プロムナードと書かれた道を歩きますが、踏み跡っぽい所や草がかぶっている所もあって、マニアックな楽しい道。場所によってはバリコース歩いているような雰囲気もありました。当然歩いている人はごくわずかでした。

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天狗の踊り場とあったけど、なぜそんな名前なのかは分かりませんでした。

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結構細かいアップダウンもあってなかなかしんどい感じ。ひたすらアップダウンでさすがに疲れてきました。

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最後はギブアップでショートカット道で下って三保平に出ました。

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青空と強い直射日光でホントにきれいでした。

三保市民の森バス停に行くと5分前に行った模様。一時間に一本なのでかなり待たされるのかなと思ったら遅れていたようですぐにバスが来て助かりました。中山駅に出て帰りました。

 

犬目から扇山

2024111609(落ち葉を踏む道)

【 山 名 】扇山
【 山 域 】中央線沿線の山
【 日 時 】2024年11月16日(土)
【 天 候 】くもり
【 ルート 】犬目バス停8:40→9:30稜線→10:10扇山→10:55梨の木平→11:40鳥沢駅

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☆犬目から扇山

 天気があまりよろしくないようだ。軽く歩ければよいかと思う。久しぶりにバスを検索すると犬目行きのバスは土休日に一本だけとなり、それも期間限定である。土日にあって平日のバスがなくなるということは地元の人も乗らず、乗るのは登山者ぐらいのようだ。このバスもいつまで運行してくれるのか微妙である。という自分も今までに乗ったことがないので初めて乗車してみることにした。

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 四方津駅には少し早い時間の電車で着いた。どんよりと暗く、線路をはさんだ前道志の山には雲もかかっている感じ、やはり期待できない天気のようである。しばらく待つと二人ほどやってきた。バスは一人乗っていたようで、犬目まで乗ったのは三人だったようだ。犬目で下車すると同じバスだった女性に声を掛けられた。どちらまでですかというので普通に扇山ですと答えるとその女性は初めてらしい。初めてなのにこの天気に登るのかという気もしたが、遠い所に住んでいる人なのかもしれなかった。犬目は随分前に降りて来たことがあるので、なんとなく見覚えがあった。

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 先へ進む。宝鐘寺というお寺の入口があるが、そこに立つ木はなかなか大きい。少し色づいてもいるようである。しばらく進むとバスの転回場所があり、さきほど乗ったバスが待機していた。少し先に扇山への入口があり、さきほどの女性がそこから登っていく。自分もその道を登ろうかと入りかけたが、やはりもう少し先の鳥居から道が気になったのでそちらへ行く。

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 カーブの少し先に行くと右に甲州街道の史跡を示す案内図がある。すぐ先には鳥居があって道が続いている。左手に赤くなっている灌木があり、近くに行きたかったが、私有地の中のようで行けないみたいである。鳥居を通って先へ進む。

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 しばらく進むと家が左にあるのを見てそのまま右手に踏み跡のようなものがあったのでそれを辿る。すると目の前が谷状の地形に変わり、道もなくなった。左も右も尾根は高い。少し進んでみたが、とても登れそうにないので、どうもおかしい。あたりを探ってみたものの道らしきものはない。仕方ない、戻ってさきほど女性が登ってきた道に戻ろうかと思ってわずかに降りると登ってきた方向から見て左手に道の続きがしっかりあった。

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 そちらに入って進む。緩やかな道で少し草も生えてはいるが、道として機能している。しばらく辿ると石仏が置かれていて、右には石段があり、奥に大滝不動があった。石段を登って大滝不動にお参りし、さらに右手から先に登る。しばらく登っていくと苔むした石仏などが置かれていた。写真を撮っていたら、さきほどの女性が上の方を登っていくのが見えた。少し登ると左右に通っている道に出る。そこには道標があったが、自分が登ってきた方には何も示していなかった。

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 山道を登っていく。しばらく登った所で前を行くさきほどの女性に追いつき、パスさせてもらって先へ行く。樹林の中を時折折り返しながら登っていくと、少し色づいている木を見ながらの登りとなる。オレンジや黄色が主体である。やはり赤は見られない。天気も悪いのできれいとは言えないが、それでも少し色のある木を見ながらの登りは秋らしい雰囲気が漂っていた。

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 やがて尾根に登りつく。右へ行けば犬目丸へ行けるが、こんな天気では行く気にはならない。

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 そのまま左へ登っていく。やはりオレンジの色づきのよい木を見かける。晴れていればもう少しきれいだったろうと思う。

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 さらにしばらく登って気持ちの良い樹林帯の道となる。

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 黄葉が主体だが、それでものんびり辿るには気分の良い道である。

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 先へ行くと登りが少しきつくなる。一人下ってきた人に会う。

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 さらに登っていくとあっけなく扇山の山頂に着いた。

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 山頂には誰もいなかった。天気が悪いとは言え、この扇山で一人占めの山頂は初めてである。もちろんどんよりで展望など全くない。薄ら寒いこともあり、水をちょっと飲んだだけでさっさと下山にかかる。

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 少し下るとさすがに人が登ってきた。それからはときどき人に会う。山頂に人がいなかったのはたまたま早かっただけであることが分かる。

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 軽く下っていけば、もう鳥沢駅への下山路の分岐、百蔵山へ行こうなんていう気もしない。

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 少し先の紅葉がきれいなようだったのでわずかに先に行ってみたが、あまり良い写真は撮れなかった。

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 さて、さっさと下っていく。この時間はまだ登ってくる人もそれなりにいるようでかなりの人に会った。梨の木平までバスがあるのでそれで来ている人が多いのではないだろうか。しばらくは紅葉を見ながら下ったが、やがてうす暗い樹林に変わると面白味もなくなるのでさらにスピードを上げて下る。つつじの多い道への分岐を過ぎるとぱったりと人に会わなくなった。静かな山道をひたすら下る。やがて水場に出る。今年は雨が多いせいか、この時期でも結構水が流れているようであった。さらにひたすら下っていくと梨の木平に出るが、道路に出るあたりの木が紅葉していた。

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 道路をしばらく歩いて下っていく。ゴルフ場から人の声が聞こえて来た。さらに下って別な道路に出ると、一人登りの人を見かけた。先の分岐からは道標を見て左へ行き、わずかに登ってから下ってまた左へ行く。畑を右に見ながら下り、さらに下って道路に出る。しばらく歩いて高速の下をくぐり、さらに下って行くと甲州街道に出る。横断歩道を渡れば鳥沢駅に着く。午前中に終わった山行となった。

 早く降りられたので予定通り、笹子駅まで足を延ばす。笹一酒造に立ち寄り、いつもの新酒を買い込む。随分価格が上がってしまったようだ。抽選をすると珍しく小瓶の純米酒が当たった。気分よく帰宅した。

 

かまど山から天覧山へ

2024111018(久須美山の木祠)

【 山 名 】かまど山、多峯主山、天覧山
【 山 域 】奥武蔵
【 日 時 】2024年11月10日(日)
【 天 候 】くもり
【 ルート 】武蔵横手駅8:40→9:10三角天→9:15かまど山→9:30分岐→9:50久須美峠→9:55久須美山→10:05永田山→10:30道路→11:15多峯主山11:20→11:40天覧山11:45→12:10飯能駅

☆かまど山から天覧山

 昨日も歩いたが、なんとなく歩きたくて今日も出かける。今日は昨日とは打って変わってどんよりの空模様。夜には雨もあるらしい。さすがに行程がそれほど厳しくないので少しだけ早起きで出かけた。武蔵横手駅で下車して歩き出す。それなりに人は降りたが、かまど山へ向かう人はいないようだった。左手へしばらく歩いて左に折れて踏切を渡る。道が分かれているが、右の道を取ることにした。

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 そのまま直進するような形で進むと「物語のある散歩道」という古い案内地図がある。かまど山は新しい道標があり、直進である。しばらく進み、また分岐があるが、そこは右へ行く。やがて登っていき、林道のような道となってさらに進んで民家が途切れると山へ入っていく。

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 しばらく登ると右に曲がって進む。やがて左に尾根を見るが、谷に近い所をしばらく登り、やがて谷が斜面になってしまうと左に進んで左の尾根に向かうようだ。しばらくきつい登りが続いたが、やがて尾根に出ると右に折れて登っていく。コウヤボウキがそれなりに咲いていた。

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 またしばらく登ると三角天に着く。壊れかけた道標のようなものがあるだけの小さな平地である。

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さらにもう少し登るとかまど山に着く。久しぶりに来るとだいぶ開けた感じがする。道標も新しいものが付けられていた。奥武蔵ロングトレイルのコースの一部になっているのか、その道標も立っていた。

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 あまり休まずそのまま先へ進む。下って進んでいくとランナーさんや結構な人数のグループに会った。この時間から下山だろうか。先へ進むと左手に施設があり、道が付け替えられているようだ。どうやらバイクの施設が作られたらしい。まだ一部は造成中のようである。やはり山も変わっていくようである。登り返しが少しきついが、しばらく登ると分岐に着く。

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 左の久須美方面へ進む。緩やかだが、アップダウンの道となる。一つ一つは小さいけれど、いくつもいくつも下って登ってとなかなかきつい。こちらからは下りの方が多いが、反対から来る人達はそれなりにきつそうだ。と言っても会うのはランナーさんがほとんどのようだった。

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 しばらく歩くと久須美峠、左へのみ道が分岐している。さらに先に進むと久須美坂、こちらは以前に登った道が右に分岐していて、ちょうど人が登ってきた。

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 さらに先に進む。登っていくと久須美山、木祠が置かれているのでお祈りしておく。

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 また先へ進み、相変わらずアップダウンの道を行く。やがて登ると永田山に着く。石が積まれた大きなケルンがある。

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 右に曲がって進む。珍しく、後ろから来たランナーさんが通って行った。しばらく下っていくとやがて道が細くなり、横の枝や葉などがうるさくなる。すると住宅地のすぐ横を通るようになる。ときどき左に道があるが、近くに住む人も散歩がてら歩くのだろうか。家の横を通って登り返しになって小ピークに出る。ずらっと並んでいる住宅地を眺められる場所である。座りながらたばこを吸っている人がいたが、山登りの人ではなく、近くの住人であろうと思われた。

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 先に進んで下っていくと左に木段で下るようになる。段差が大きく、足が少し重い。やがて右にあまり使われていない小さなダムのような場所の横に出る。草ぼうぼうになっているようだ。フェンス沿いに先に進むと道路に出た。

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 道路を右にしばらく歩く。道路は結構通行量が多い。適当な所で左に渡り、先に行くと左に道が続いていた。

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 そちらに入ろうとするとさきほどパスしていったと思われるランナーさんが後ろからきて道に入って行った。同じ人だと思われたが、どこかへ寄り道したのだろうか。登りがしばらく続く。降りてくる人もたまにいた。だいぶ登って進むと小ピークから下って登ってとまた忙しい道となる。途中、左に谷がある所に出るが、左は私有地のため立入禁止とあり、道は右手を急登する。相変わらずこのあたりきつい道が続く。また登って下って先へ行き、大黒山の小さなピークは通り過ぎ、さらに進んでやっと多峯主山近くの道に出た。

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 もうそこからはハイキングコース、わずかに下るとトイレがあるので立ち寄る。しばらく登れば、人の多い多峯主山の山頂に着く。

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どんよりで眺めも今一つ、開いているベンチに座って昼食のパンを食べた。

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 さて、先へ行く。石段を下っていく。隣には鎖場があるが、わざわざ鎖を使う必要はない。前はなかったように思う。石段が整備されたのだろう。登って来る人も多かった。どんどん石段を下っていくと分岐に出て左に進む。少し行くと地図板のあたりに人がたくさんいた。グループで来ている人たちであろう。その横を通過してどんどん先へ行く。このあたりはハイキングコースらしく、飛ばして歩ける。下っていくとやがて木段の長い下りになる。ひたすら木段を下っていくと草地に出る。このあたりの雰囲気は良く、好きな所である。しばらく進む。幼稚園生くらいのかわいい子供連れのグループが歩いてきたのでしばらく待ってから進む。先へ行くと分岐があり、左に天覧山に向かう。木段の登りはきつい。途中で何組かパスさせてもらってひたすら登る。あずまやを左に見てさらに木段を登ると山頂である。以前よりも少し木が伸びて眺めが少し悪くなった気がする。水を飲んで先へ下る。

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 しばらく下って途中のトイレに立ち寄ってさらに下る。歩いている人も多かった。能仁寺の横に出て、後は駅へ向かうだけ。のんびり歩いて商店街を通り、飯能駅に出た。まだお昼過ぎ、ほぼ午前中で終わった山行だった。時間が早いのでコーヒー飲んでから帰宅した。

 

小野上温泉 ハタの湯 2024

吾嬬山の帰りはやはり小野上温泉で途中下車。

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一時はかなり通ったのですが、最近はすっかりご無沙汰なので、随分久しぶりの再訪。

入浴料は2時間まで410円と今となっては珍しいくらいの安価。

ナトリウム-塩化物泉のお湯はやっぱり良いお湯。露天風呂は少し汚れが気になるので、やはり内湯がお気に入り。
ぬるつきの感じられるお湯は長湯したくなるのですが、いつも長湯しすぎてふらつくことが多いので、適当な所で切り上げました。

とても温まる、やはり良いお湯でした。

 

吾嬬山、薬師岳へ

2024110919(吾嬬山から薬師岳を望む)

【 山 名 】吾嬬山、薬師岳
【 山 域 】吾妻の山
【 日 時 】2024年11月9日(土)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】岩島駅8:40→9:45林道分岐→10:10林道峠→10:45薬師岳10:50→11:20林道峠→12:10吾嬬山12:15→12:50林道分岐→13:30岩島駅

☆薬師岳へ

 この山は青春18切符で冬に行こうと思っていた山である。しかし、先日ニュースでも話題になったが、青春18切符が劇的に改変されてしまい、とてもサラリーマンの土日ハイカーに使える切符ではなくなってしまった。グループで使えないというのは問題ないが、5日間もしくは3日間連続でしか使えないというのが一番の問題である。果たして3日券として一日約3333円を3日間、毎日普通列車だけで旅行する人が本当にいるのだろうか。ごく一部のマニアだけなのではないか、もしくは平日に毎日遠距離通勤している人しか使えないのではないかと思う。土日の二日利用であれば、一日5000円以上使わなくてはいけない。5000円を普通列車で一日旅行しようと思ったら、新潟くらいまで行かないといけない。これは要するに使えなくして利用者が少ないから廃止、という流れにしたいという表れであろう。なので、冬や春にこだわる必要がなくなってしまった。

 また、この山は久しぶりの「藪山辿歴」という本に紹介されている山でもある。北側の姉山集落を抜ける古い道を辿ったようだが、か細い踏み跡だったようである。吾嬬山を先に登り、薬師岳から北東へ伸びる尾根を降りたようである。ということで気になっていた山で、とても天気が良い予報になっていたので出かけてみることにする。

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 また3時起きで出かけた。今日はかなり気温が低くなるということで冬用フリースを着て来た。さすがにパーカーまでは持ってこなかったが、早朝の高崎駅で下車するとかなり寒く、上からウィンドブレーカーを着ても寒かった。吾妻線で岩島駅で下車する。他にも下車する人たちはそれなりにいるようだった。駅を降りて右にはバス停があり、この週までは吾妻渓谷シャトルバスが運行しているようである。軽装の人を見かけるが、やはり吾妻渓谷の軽いウォーキングに出かけるのであろう。線路を渡って右へ行く。さすがにこちらに向かうような人は皆無である。まだ寒いのでフリースを着たまま道を歩いていく。駅のホームを右に見ると突き当り、道は左に折れて登る。左右に通っている道路に出て、左に進み、少し行くと右に入るように道標がある。そちらに入ってさらに登っていく。まだ寒くて薄手だが手袋を付けた。しばらく進むと再び道標がある分岐に着く。石仏も置かれていた。林道なら右だが、徒歩なら左のようだ。左へ進む。

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 左に進んで民家の間を通り、左に行くと山に入る感じになる。カーブで登って右へ進むと明るい所に出る。暖かくなったのでフリースを脱いだが、どうも行きすぎた感じがする。少し戻ると壊れかけた道標を見つけたが、それが示している方向は背の高い笹ヤブである。これ入るのかとちょっと躊躇したが、決心して入ってみる。少しの間笹が繁茂したところの間を縫って進むと先は山道が続いているようで少し安心する。しかし、その山道もほとんど使われていないので倒木や枝などが多く、歩きにくい。それでもなんとか続いているので登っていく。動物避けのために電気柵があるようだ。黄色の取っ手を掴んで開けることができるので、上だけ開けてまたいで通った。さらに進むとときどき曲がりながら登っていく。ヤブは少ないものの倒木や落ちた枝は相変わらず多い。ショートカットにはなるが、回り道でも林道を歩いた方が良かったようである。しばらく登っていくとやっと林道に出た。

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 少し先に再び山道の入口がある。さきほどの道の続きであれば、林道を登った方が良いかと思ったが、一応、そちらの道に入ってみる。するとこちらは歩かれているようでヤブも倒木もなく、問題ない道である。帰りはここまで山道を歩いてそこから林道を下ることにしよう。しばらく緩やかに登っていく。分岐があるが、こちらがメインだろうと思われる方向に進む。やがて右上に鉄塔が見えた所で分岐がある。どちらに進もうかと思ったが、左の道を進むことにした。あまり使われていない雰囲気はあったが、進んでしばらく登ると道路に出た。右へ少し道路を進むと吾嬬山などの案内板があった。

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 すぐ横の階段を登って進む。うす暗い樹林の中をしばらく登っていく。やがて道らしくなってそれを追う。右から左に曲がって登るが少し道が細い所がある。滑った跡などもあって気を付けながら登っていく。やがて林道に登りつくとそこには道標が立っていた。

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 吾嬬山と薬師岳のどちらを先に登るか微妙だが、薬師岳を先に登ることにした。進路が分かりにくいらしいので、ルートファインディングが必要な方を先に登った方が良いと思ったからである。林道を右へ進む。この道は作業用に作られた道のようだが、あまり使われていないようだ。草が結構生えてススキも多い。それでも、細々とは歩かれているようで進んでいけば日陰などは草もあまりなく、普通の林道だったりする。途中、左から水が出ている所があり、そこは直進できないので、横の草を踏んで進んだ。進んでいくとうす暗い樹林の中の道となる。道はよくなるが、かなり冷えている。先へ行くと左に沢があり、水が流れているが、橋になっているようで林道の下を流れているようで問題ない。右に進んでいく。さらに進んでいくと右手がわずかに開けた所がある。どこの山かは分からなかったが、遠くに山を見ることができた。しかし、今日は本当に良い天気である。こんな日はヤブ山を歩いても気分がよい。ボケッと考え事をしながら歩いていてふと気づき、あれ、峠過ぎてないだろうかと心配になったが、少し先の左に裏返しの道標があり、回り込むと薬師岳と吾嬬山の分岐であった。

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 さて、そこから薬師岳に向かうが、入口は少しヤブになっている。どこから入ろうかとあたりを伺うと先にピンクテープがあったので、突破して先に行く。すぐに普通の山道という感じになる。樹林の中はやはり少し寒い。少し行くと山道という感じではなく、ただの細い尾根に変わって小さなギャップへ登る。そこからさらに尾根を進んでいく感じのようだ。山道というよりは踏み跡だろう。あまり歩く人もいないようだ。尾根は分かりやすいが、小さなギャップをいくつも越えるため、登ったり下ったりが連続する。しかもなかなかきつい登りの所もある。先の方に薬師岳と思われる山がちらりと見えたが、まだ遠い。木には赤ペンキが塗られたり、境界見出票をいくつも見かける。しばらく進んでいくと目の前が壁のような登りの所があった。特に先の方がかなりの斜度だ。登りもかなりきつい。これは下りが大変そうだ。ずり落ちないように注意しながら登っていくと再び尾根に登りつく。右に進む。少し行くと境界見出票67の付いた小ピークに出る。そこには右手に枝尾根が分岐している。ここは帰りに間違えないようにしなければいけなさそうだ。後で調べるとどうやら昔の道が姉山へあったようで、その名残かもしれない。

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 そこからもまだ下って登ってと忙しい。ギャップを右へ巻いて進んでその先へ登っていくと樹林の向こうに榛名山と思われる山が遠くに見えた。黄葉がまずまずな感じだった。

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 もうそろそろ薬師岳が近くなった感じである。

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 しばらく進んでいくと石祠が置かれている場所に着いた。そこが薬師岳であろう。

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 石祠の先のスペースに行くと先に中之条と思われる街並みが樹林の合間から少し見える。どこの山かは分からなかったが、雪を抱く山もちらりと見えた。確かに北東へ向かって尾根があるように見えたが、歩くような人はいるのだろうか。わずかに戻ると薬師岳の山名板も付けられていて、下には頭だけ出している三角点もあった。二等三角点である。普段だと早いお昼にする時間であるが、吾嬬山まで行ってお昼を食べることにしたい。水だけ飲んで往路を戻ることにする。

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☆吾嬬山へ

 往路を戻るが、やはり下りの方が少し分かりにくい。少しの間落ち葉で踏み跡が分かりにくく、こっちだったよなと思いながら進むと尾根の下りになって分かりやすくなる。さきほど巻いたギャップも巻いて進み、急な登り返しで境界見出票67の小ピークに戻る。やはり何も考えないと左の枝尾根を下りそうである。右へ進む。しばし進んで急降下になる。

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 横向きのカニ歩きで少しずつ下る。しばらく高度を下げれば、普通に下れるようになってついつい足早になって下ると普通に尾根の歩きになった。先へ行き、登り返しがやはりきつい。それでも頑張って進んでいくと、また細い所を進んで山道らしくなり、林道峠に戻った。

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 さて、吾嬬山へ向かおう。先ほどの道標の所から登り始める。プラスチック階段が埋め込まれているが、落ち葉が溜まっていて進路が分かりにくい。よく見ると階段があるのでそれをしばらく辿る。するとやっぱり進路が分からなくなったが、少し登ると左に明瞭な道が続いていたのでホッとする。それを辿って進んでいく。しばらくは急な登りはなく、緩やかに登っていく感じであった。先へ進んでいくと左下の方で物音がして、見るとシカが逃げていくのが見えた。手をパンパンと叩いて自分がいることを知らせる。

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 少し進むと右上に鉄塔がある。道標があって上に登るのかなと思って見ていたら、突然、バタバタバタバタという大きな音がしたので吃驚する。キジが飛び去って行くのが見えた。あんまり驚かすなよと思う。右上に向かって階段のきつい登り、それから右へ進んでから折り返して進む。鉄塔近くに出るが、それだと斜面の登りがきつくなりそうなので、右によじ登ると尾根上に踏み跡があるようなのでそれを追う。しばらくは辿れたが、やがて踏み跡が怪しくなり、右に出て尾根上を登る。しかし、これもかなりの斜度の登りでそれなりにきつい登りが続く。だいぶ登って一旦斜度が緩んだ。目の前にはまだ大きな山がある。

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 先へ進み、再び急登になる。登るとさらに斜度が増す。これ厳しすぎないかと思う頃、やっと道標が上に見えるが、そこへたどり着くのも容易ではない。やっとのことで道標の所まで登る。右へは寺社原、大竹と書かれていた。

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 左へ細い道を登るが、これもまだかなりの斜度。少しずつしか登れない。やがて右へ折り返すが、このあたりもひたすらきつい。また折り返して左へ登ると尾根に出た。そこにも道標があって、左に岩下と書かれていた。これが帰りにとる道のようである。

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 もう山頂は近いようだ。少し登ると明るい所に登りつく。三等三角点があり、その先に山名板と山名の書かれた標柱が置かれていた。中之条の街並みを眺めることができる。相変わらず良い天気、左に少しだけ行くとちょうど座れそうな岩があったので、その岩で昼食を取ることにした。久しぶりにお湯を持ってきたので白湯を飲んだ。

 今日は誰も登ってこないようだ。静かな山である。このあたりの山は熊が出没するのでこの時期はあまり登る人はいないのかもしれない。ちょっと樹林が邪魔するが、さきほど登った薬師岳が眼下に見える。200mほどこちらの方が高いようである。

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 さて、山頂を後にして下山にかかる。下ればすぐにさきほどの分岐を過ぎる。その先に進むが、あまり踏み跡がない。やはり登って来る人も少ないようだ。尾根上には灌木があって進みにくいが、これを進むので合っているはずである。ピンクテープをときどき見かけるがこういう時は有り難い。しばらく進むと急降下となる。足元に注意しながら下る。少し下ると少し平な所に出る。その先に見えるギャップから左へ行けばよさそうだが、進路がよく分からない。ショートカットするように左に進む。登って小尾根に出るが、やはり踏み跡はない。それでも左へ行けばよいはずと進むとギャップで右に枝尾根が分かれている。ただ左が正解だとそのまま進むと下りになってまたピンクテープがあったので正しいと分かる。どんどん下っていくが、このあたりもところどころきつい所がある。それでも下っていくと緩やかに下っていくようになり、踏み跡が多少分かりやすくなってきた。

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 やがて明らかな山道と思われる所に出る。ピンクテープもあり、右に行くのが正解なようだ。その山道を追って下っていく。しばらく下ると分かりにくい所もあったが、よくよく見れば先に道が続いていた。さらに進んで折り返して下る。何度か折り返して下るようになり、そろそろ林道が近いのではと思いながら下っていく。下部になると倒木なども出てくるようになって少し歩きにくくなる。やがて左下に林道が見える。山道は右へ続いていたが、左下にピンクテープもあったので、道を外れて左下目掛けて適当に降りる。すると再び踏み跡を見て、それを下ると道標のある所で林道に降りることができた。

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 さて、ここまでくれば、もう後は楽勝である。右へ林道をしばし進むと登りにみた道標の所に出る。そこから下っていく。山道をそのまま下ったら、どうも行きとは違った所を歩いているようだ。それでも続いているので問題ないだろうとしばらくその道を下る。やはり倒木などがあって少し歩きにくい所もあったが、下っていくと登りで見覚えのある場所に出て安心する。折り返して下っていき、再び林道へ出た。もちろんそのまま直進する。すると鉄塔に出るが、そのあたりが歩きにくい。登りで分岐のあった場所で左へ進んだのは正解だったようだ。踏まれていない歩きにくい所を少し下り、踏み跡に出て右手を目掛けて降りると登りの分かれていた所に出た。そこからはそのまま道を下っていく。しばらく下れば林道に出る。

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 もちろん、そこからは林道を下る。左へ下っていくとゲートがある。ここも電気柵があり、フックを外してまたいで通る。ゲートは右から通る。ゲートはロープで巻かれていて、車で来て開けられるのかは分からなかった。明るい道になって下っていく。畑が出てきて、近くの人が耕作しているのであろう。のんびりと下っていく。時間も早く、この分なら温泉に入浴して帰ることができそうだ。だいぶ下ると石仏のある分岐に着く。ここまでくれば駅は遠くはない。来た道を降りていき、広い道路を左に進んで右に折れて下る。駅手前で右に折れて進むと踏切が鳴りだした。おいおい、また目の前で列車が通り過ぎるタイミングか?と思ったが、近づいてくる音は背後からだった。高崎方面からの列車のようである。踏切まで行くと踏切の警報器は鳴りやんだ。どうやら特急だったようだ。またすぐに閉まりそうな気がしたので慌てて踏切を渡る。左へ進み、少し行くとまた踏切が鳴りだした。最初は特急列車は回送だったのかと思っていたが、もしかすると列車が来るために停車していたのではないかと思う。少し急ぎ足で駅に向かい、写真を撮って中に入ると左の方から列車が来る音がした。やっぱりそうか。時刻表を見るとやはり普通列車のようである。慌てて階段を駆け上っていると列車が入ってきた。階段を下りれば間に合って乗ることができた。早い時間の列車に乗れて有り難い。小野上温泉で途中下車して久しぶりに小野上温泉で入浴する。十分に温まり、次の列車に乗る。高崎駅でも途中下車してお土産のこんにゃくを買い込んだ。思ったよりも早い帰宅となった。

マニアックな山で踏み跡も薄いので十分に注意が必要。また、吾妻の山は熊がよく出没するため、春・秋は特に要注意。

道の駅 湯西川 湯の郷

葛老山の帰りはもちろん入浴。

2024110425

以前にも入浴していますので再訪。

入浴料は700円だったかな。

ほんのり硫化水素の香るお湯はとても柔らかいお湯。時間が早いせいか、この日は入浴している人も少な目でのんびり入浴。空いている温泉施設ほどいいものはないですね。

露天風呂もありますが、コンクリートの目隠しで何も見えないので今三です。なので、下は目隠しがありますが少し紅葉している山をいくらか見られる内湯の方が気分良いです。内湯は少しぬるめでのんびり入浴できます。

やっぱり良いお湯でした。

 

葛老山

2024110426(淡い紅葉)

【 山 名 】葛老山
【 山 域 】栃木の山
【 日 時 】2024年11月4日(月)祝
【 天 候 】晴れのちくもり
【 ルート 】湯西川温泉駅10:10→10:45休憩舎→11:40葛老山11:45→12:10休憩舎→12:30湯西川温泉駅

☆葛老山へ

2024110401(湯西川温泉駅)

 昨日も歩いたが、天気が良いので今日も出かける。起きるのは辛かったが、二番電車に乗れば間に合うだろう。乗り継ぎは日暮里までは問題なかった。しかし、南千住駅を出た所で常磐線が止まってしまった。あと一駅なのに、しばらく停車した。乗り継ぎ時間は10分でぎりぎりだ。なんとか動き出し、駅に着いて走って東武線に向かい、慌てて切符を買い、ホームに駆け下りたが、乗る予定の列車は発車した後だった。

 山行を取りやめようかと思ったが、特急という手があるかと買った切符を払い戻ししてもらい、特急券を買おうと券売機を操作するとリバティは満席だったが、次の特急きぬは一席残っていたようで買うことができた。これに乗れれば、鬼怒川温泉で乗る予定の快速に接続しているのである。しかし、一時間半近く待ちになる。なんのために早起きして出かけてきたのかよく分からなくなった。やはりもう少し早起きして一番電車に乗っていればこんな事にならずに済んだのである。次行くときには行きにこのルートを使うのは止めることにする。喫茶店は7時からなのでしばらく待ち、コーヒー飲んで時間を潰した。

2024110402

 やっと乗り込んだ特急は近くの座席にグループがいて、車内で酒のんでべらべらと大きな声で話をしてうるさい。これだから特急に乗るのは好きではないのである。座席指定だし、席は満杯なので移動する訳にもいかない。諦めて我慢した。やっと鬼怒川温泉に着いて、反対側に止まっていた車両に乗り込む。一両しかない快速列車はそれでも座席を確保できた。とは言っても、湯西川温泉まではそんなに長い乗車ではない。しばらく乗った湯西川温泉駅で下車する。

2024110403

 トンネルの階段を登って改札を出て、外へ出るとやはり少し肌寒く感じた。長袖シャツでは少し寒く、ウィンドブレーカーを着込む。道の駅の前を通りすぎ、奥の駐車場に行く。どこが登り口がよく分かっていなかったが、駐車場を左へ進むと左手に遊歩道が見えた。左へ行くとやはり登山口であった。地図やヤマビル注意の看板などが設置されている。軽く案内図を確認してから登り始める。のっけから木段のきつい登りが続く。段差が大きくかなりきつい。すぐに駐車場を下に見るようになる。しばらく頑張ると左に桟道で進む。遊歩道のために設置されたようだが、だいぶ湿気ている。木段はまだ大丈夫だが、そんなに長くは持たなさそうだ。こういう登山道は常に整備されるとは思えないので、歩けなくなるのも近いのかもしれない。再び木段の登りになるが、木段の間の土も黒く湿っていて、いつもこんな感じなのだろう。ヒルが好みそうな感じである。しばらく登ると谷状の地形の中を急な木段で登り、右へ行く。やはり登る人は少ない感じの道を緩やかに登る。折り返すと布袋和尚という表示板がある。横には何か置かれていたと思われる台座らしきコンクリートがあるが、その上は移動されたのか何もないようだ。

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 大きなじぐざぐを書きながら登っていく。しばらく続いたのち、木段で尾根へ向かう。左手に進んで登ると尾根に出る。道標を見て右に曲がる。少し行くと鉄塔がある。

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 右手に少し色づいた山を見ることができる。塩沢山あたりだろうか。

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 先へ進んで斜度が上がって登っていく。すると赤くなっている木を見かけ、休憩舎が出て来た。

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 ベンチがあって、紅葉を楽しむには良い場所だなと思う。休まず、そのまま先へ進む。

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 緩やかな登りで少し進むと先の方には葛老山の稜線と思われるものが見えたが、かなり高い。あんな所まで登らないといけないのかと思う。

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 再び斜度が上がって登っていくと左に毘沙門天と書かれた表示板と木製の像が置かれている。これを見るとやはり下の布袋和尚にも木像があったのだろうと思われた。

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 さらに進むと尾根を外して右の道を進む。緩やかに進んだのち、左の尾根には取りつかず、右へ進むようだ。右へ登っていくと左に折り返して進み、斜面を登っていく。途中には弁財天があった。

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何度か折り返して高度を上げる。途中の木はやはり少し色づいている。

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 再び左に向かって登っていくようになり、やがてまた右に折れて登る。色づいた木々を見ながら登ると恵比寿様があった。

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 再び右の斜面を進み、何度も折れながら登る。もうだいぶ上の方まで来たなと思うけれど、木段には苔が生えている。いかに常に湿気ているかこれを見れば分かる。ダムも近く、ヒルが好きな環境に間違いはないようだ。

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 少し登りついたと思う地点の上のあたりは紅葉が悪くない感じである。赤もあり、黄色もあり、緑もあり、三段紅葉に近い。しかし、あれだけ良かった空はどんより曇ってしまった。やはり鬼怒の山はすっきりとした晴れは少ない。紅葉もどんよりの曇り空ではそれほどきれいとはならないのが残念だ。

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 折り返して進むと大黒天がある。

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そのあたりの紅葉が一番良かった感じである。

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 もうしばらく登ると緩やかな尾根になる。しかし緩やかに見えても歩くとそれなりに登ったり下ったりがある。それでも急というほどのことはない。さすがに高度を上げたせいか曇ったせいか、少し肌寒い。

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 しばらく尾根を進んで最後の登りを登っていくと先に休憩舎が見えたが、人がいるようだ。右手には樹林の合間からダムを見降ろすことができる。

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 のんびり進めば山頂、右には寿老人があり、そこに葛老山の山名板も置かれていた。

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 わずかに先に三角点がある。

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 ご夫婦らしきお二人はすぐに降りて行ったので、静かな山頂のベンチに座り、パンを食べた。

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 この時間ならば13時台の列車に間に合うのは確実だが、温泉に入浴するには少し余裕が必要だ。できれば速足で下って温泉入浴の時間を作りたい。特に長居する必要もないのですぐに下山を開始する。

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 帰りはさすがに早い。下っていくとあっという間に紅葉のよかった所を過ぎる。左に折れて斜面への下りにかかる。先をさきほどのお二人が下っているが、犬を連れているのでそんなに早くはない。追いつきそうである。何度も折り返して下っているとやはり追いついてパスさせてもらってさらに下っていく。あっという間に谷状の地形の所を下り、さらに下っていけば、休憩舎にたどり着く。もうどんよりの雲でさきほどの赤もあまり目立たなくなっていた。止まらずにそのまま先へ進み、下っていく。

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 鉄塔を通過する。右手にダムと道路がちらりと見えた。左に折れてさらに木段を下る。木段の下りは長い。それでも車やバイクの音などが聞こえてきて、車の屋根が見えれば、やがて登山口に降り立った。時計を見るとまだ12時半、十分に時間がありそうである。

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 道の駅に行き、二階の温泉で入浴する。さすがに体が冷えたので心地よかった。何か食べようかと早めに切り上げたが、さすがに時間を考えると食事処に入るのは無理そうだ。お土産を物色し、きのこのセットが売られていたのでそれを買った。外で何か食べようかと思ったが、ラーメンかきのこ汁だけのようである。ということできのこ汁(¥400)を注文して食べた。

 もう後はすることもない。駅に入り、列車を待つ。新藤原駅で乗り換えてのんびり帰宅した。

 

古賀志山 中尾根から南コース

2024110312(班根石山からの高原山)

【 山 名 】古賀志山、班根石山、御嶽山
【 山 域 】栃木の山
【 日 時 】2024年11月3日(日)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】森林公園入口バス停9:05→9:40森林公園駐車場9:45→10:00中尾根分岐→中尾根→11:00班根石山分岐→11:10班根石山→11:30富士見峠→11:45古賀志山11:55→12:05御嶽山→南コース→12:30林道→13:10森林公園管理センター→14:00森林公園入口バス停

☆古賀志山へ

2024110301

 台風崩れの低気圧が通過して、天気は良くなりそうだ。初めて古賀志山へ行くことにする。早朝の電車に乗り、宇都宮駅へ。乗り換え時間が5分しかない、と急いでバス停に行くとなんと乗る予定だったバスは日曜日はない。どうやら調べておいたのは土曜日の時刻だったようである。なんとか一時間後にバスがあるようだ。これで行くことにする。帰りのバスも本数が少なく、14時半過ぎを逃すと16時台までない。コースタイムからすると15時くらいにはなりそうなので、その場合はどこかで時間を潰すしかないかなと思う。コンビニでコーヒーを買ったりして一時間待って、ようやくのバスに乗り込む。乗客は少ないが、山に向かいそうな人が一人だけ乗った。途中に乗ってくる人もあったが乗客はやはり少ない。森林公園入口バス停でさきほどの人が降りた。自分も下車する。

2024110302

 きれいに晴れている。のんびりバス停の写真を撮ったり支度をしていたら、さきほどの人はいなくなっていた。横断歩道を渡って森林公園に向かう。少し進むと上り坂でしばらく登らされる。その先はストレートが多い。樹林の中の広い道を進む。ランニングしている人が多いようだ。やはり森が多いからであろうか。道は起伏が結構あって、登ったり下ったりしながら進み、だいぶ歩いた所で左に曲がり、道を左右に分ける。さらに歩いていく。車がときどき横を通っていくが、走りやすいのかかなりのスピードで通っていく車が多い。樹林の中でカーブが多くなり、距離が短くなるよう、できるだけカーブの内側を歩くようにして進んでいく。ようやく明るい所に出ると民家を見て、先に古賀志山の山稜の一部が見えてくる。その先へ行くと森林公園の駐車場に着いた。

2024110303

 広い駐車場にはそれなりに車が止められている。奥に進んでトイレに立ち寄る。今日は中尾根コースを登る予定である。林道を先に進む。軽装で歩いている人たちが多い。すぐに左に赤川ダムが見えてくるが、今は工事をしているらしく、水が全くなく、干上がっている。山が見え、少し色づいた木があるようだ。写真を撮って先へ進む。

 しばらく歩く。サイクリングコースがあるらしく、左と右に分かれている。右は車が走る道路になっていた。知らないのでそのまま進む。やがて左に北コースなどへの道が分かれている。そのまま進む。樹林の中を進むようになった。先からおばあさんが来たが、山登りというよりは、この付近を散策しているようである。特に山登りではなく、普通に自然公園として来ている人たちも多い感じである。左に小さな池のようなものがあるが、これが細野ダムだろうか。そちらはしっかりと水が湛えられていた。

2024110304

 しばらく歩いていくと古い休憩舎を見る。そこが中尾根への分岐のようだ。左に曲がって小さな橋を渡るとすぐに取りつきになる。ちょうど登ろうとしている人がいて、先に登らせてもらった。登り道はのっけからそれなりにきつい登りである。小さなじぐざぐでどんどん高度を上げていく。少し草がかぶる感じの道でさすがに暑い時期はあまり登る人もいないのであろう。細い道をしばらく登ると道標があって左に北コースと書かれていたのでそちらは違うかと右手の細い道を登る。緩やかだが、それなりの登り、道がかなり細いのでさきほどの道標が示していたコースの方が良かったかなと思いながらも先へ進む。しばらく登ると左手に岩があり、上の方で人の声と鎖を登っている感じの音が聞こえてくる。しまった、中尾根コースの核心部を巻く道だったのかな。でも、ここまで登ってしまうともう後戻りはできない。木段を登って高度を上げていくと尾根に登りついた。

2024110305

 道標を見ると軍艦岩、3番岩右となっている。ありゃ、やっぱり核心部を巻いてしまったようだ。登ってきた方向にはかたくり群生地と書かれていて、春に歩く方が良かった道のようである。まあ安全に登るには良い道であった。

2024110306

 先へ進むとやはり岩のある登りとなる。特に難しくはなく、岩を掴んだりしながらの登りは楽しい。雲が少しかかり、冷えてきたのでウィンドブレーカーを着込んだ。ぐんぐん登って小ピークを過ぎて先に進む。下ったり、登り返したりしながら進んでいく。そんなにきつくはないが、それなりにアップダウンがあってちょっと岩にロープが欲しいなと思うような所もあったが、そんなものはない。それでもちょっと体を持ち上げれば、特に難しくはなかった。ちょっと冒険心をくすぐる楽しい歩きである。しばらく進んで下ると分岐がある。やはりたくさんのコースがある山である。中尾根はそのまま直進すれば良いらしい。登ってから先へ緩やかに進み、道が分かれていて左を選択する。先に進んで再び急な登りになる。この道で良かったようだ。

2024110307

 しばらく登ってから下るとまた分岐。やっぱり道が多い山である。先に進むとまた少しきつい登りで岩っぽい登りである。やがて小さなギャップを過ぎると下りになるが、右手には大きな山が見えてくる。あそこへは登れるのだろうか。

2024110308

 細い道を先へ進み、しばらく進むとまた分岐。中尾根最高点はこの先で岩場である。右に班根石山と書かれていて、そちらへ向かう道があるようだ。どうせ中尾根の岩場は下も登ってないし、右に行く方が班根石山へ向かうには近道のようなので、そこから右の道を進むことにした。

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 細い道を進むと岩場の横をへつるように進む。ちょっと木が邪魔したりするが、先へ行くと右に曲がって樹林の中のトラバース道となる。さらに進むと目の前に大きな岩場が立ちふさがる。右に行くのか左に行くのかよく分からないが、左上が道のような感じに見えたので、左へ行く。ちょっと踏み跡っぽい感じの道をしばらく登ると道に出た。右へ行けば班根石山へ行けそうだ。そのまま進むとそれなりの登りになり、しばらく登ると岩場に鎖が付いている。長くはなく、軽く掴むくらいでたいしたことのない岩場である。しばらく登ると右に曲がる。人の声が聞こえてきて、ちょうど降りてきた二人の若い人と会った。緩やかに進むと山頂のようだ。

2024110310

 左と右に眺めがあり、右からは古賀志山と市街を見ることができた。左は高原山がきれいに見えている。さらに左には日光の山があるはずだが、雲がかかっていて見えなかった。ここまで水を全く飲んでいなかった。のどが乾いたので少し水を飲んだ。

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 さて、古賀志山へ向かうことにする。少し戻るとさきほど登ってきた分岐点だが、そこには気づかなかったが、小さな道標があり、先には鞍掛山などを示していた。左へ折れて急な下りを下る。さきほど会った人たちがゆっくり降りているようだ。鎖場のあたりで追いつきそうになったが、自分が近づくと急に足を早めたようで、どんどん先へ行ってしまう。鎖場はたいしたことがなく、あっという間に降りて先へ行く。登りになると短いがしんどい。少し登り返すと分岐に着く。さきほど登らなかった中尾根からのコースが合流している。さきほどの二人は左へ中尾根を降りて行ったようで声がしていた。自分は古賀志山へ向かうのでちょうど良かった。そこにある標柱には中尾根最高点と記載されていた。

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 先へ進むと下りになるが、岩のある道でやはり下りにくい。しばらく下ってから先へ行き、さらに下ると富士見峠が見えてくる。声が聞こえてきて、下には人がいるようだ。ぐんぐん下ると人の多い富士見峠に着く。北コースは人気のコースらしく、子供連れの家族なども含めて、人がたくさん登ってきていた。

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 そこから古賀志山へ向かう。きつい登りには脇にロープなども付いているが、基本的には岩の登りである。それでも危ないというほどの事はない。子供たちもこんな道であればいかにも山らしい道で楽しめるであろう。降りてくる人たちにもときどき会う。自分の後ろからは二人の子供を連れたおとうさんが登ってきていた。なかなかに早く、自分とペースはあまり変わらない感じだった。

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しばらく登って行けば、少し緩やかになり、その先までもう少し進むと古賀志山の山頂だった。裏側に回るとしっかり山名板であった。近くには三角点が置かれていた。角が削れて一等三角点に見えるが、後で調べると二等三角点のようである。

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 ベンチがたくさんある。どこにしようかと思ったが、わずかに下に降りると先に眺めが見える場所のベンチが空いていたのでそこに座って眺めを楽しみながら昼食とした。

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☆御嶽山から南コース

 さて、食事を終えたら、人の多い山頂を後にして御嶽山に向かう。再び岩っぽい下りでしばらく下り、分岐を過ぎる。先に行くと鎖場も出てくる。ロープで岩を横に進んだり、はしごを登ったり、なかなか厳しいルートである。それでも進んで岩を登って進むと御嶽山に着く。

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 山頂は岩場で石祠が置かれているが、左から回り込むと眺めのある場所に出る。展望図が設置されていた。やはり右手の高原山はよく見えていたが、やっぱり日光方面はダメだった。荒海山が遠くに見えていた。

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 さて、往路を慎重に戻る。梯子への下りはなかなか厳しい。その先の下りもだいぶ慎重になった。そんな岩場が終われば少しホッとして下り、分岐に着く。そこから右へ下るのが南コース、ちょうど登ってきた人がいた。

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 右へ下りに入る。すぐに木段でぐんぐん下る。段差が大きく、ここを登るのはかなりきつそうだ。ぐんぐん下ると樹林を抜ける。右手が開けて明るい伐採地になっている。下にはもう林道が見えていた。

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 後ろから早い人が降りてきたのでパスさせる。緩やかに進んでいくと再び木段で大きく下る。途中に岩があるが、これは登山道を作った後に転がってきたものなのかもしれなかった。さらに下り、少し左に進むと道が分かれる。登るのと右に巻いている感じの道になっていて右に進んでみると少し進んで分岐に出た。そこからまた右下へ木段を下る。しばらく下ると林道に降り立った。

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 通行止の表示とバリケードがあるが、歩行者は除外されているようだ。左への道を進む。あまり面白味もない林道を淡々と進む。上から人が降りて来た。道標はないが道があるらしい。しばらく歩いていくと別な林道が左から来ている所に出た。自転車競技のスタート地点なのだろうか、自転車で来ている人が写真を撮っていた。

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 右手に入っていく人もいたが、自分は上に行く道に入って登る。しばらく登ってギャップで右に曲がって進んでいく。しばらく緩やかに降りていくとさきほどの右手にあった道の続きなのだろう、道が合流して人がそこから出てきていた。パスさせてもらって先へ下っていく。樹林の中であまり面白味もないのでどんどん進む。緩やかに登り返しがあったが、やがて再び下りに変わって高度を落としていく。途中には分岐があったが、そのまま先へ行く。早い女性が一人、後ろから来たのでパスさせる。少し下りの斜度が上がって滑りやすい所を下ると再び分岐、さきほどの女性が左へ降りて行ったので、右へ行く。もう随分高度を落とした感じで緩やかに下っていく。途中にはベンチで休んでいる人たちも見かける。その先から左に曲がって木段で大きく下るともう赤川ダムは近そうだ。ぐんぐん下り、右へ出れば、もう登山道も終わり、右には建物がある所を左へ行くと管理センター近くに出た。

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 先には芝生が広がって雰囲気のよい所だ。時計を見るとまだ13時を過ぎたばかり、これならば14時半のバスに間に合いそうである。道路を先へ進むと赤川ダムの堰堤である。あたりの木は微妙に色づいているようである。

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 のんびり気分で下るとすぐに駐車場、再びトイレに立ち寄ってから、バス停に向かう。やはり車道歩きは長い。一目散に歩いてもやはりバス停までは40分近かった。コンビニがあるので立ち寄ってお茶などを買い込んだ。バス停でバスを待つが、あたりは何もない。本を読んで時間を潰したが、なかなか時間が経たなかった。やっときたバスは誰も乗っていなかった。途中で一人だけ乗ってきたが、このバスもなくなってしまわないか心配になる。バスがなくなる前にまた来なくてはと思った。宇都宮駅に出て、餃子で一杯やってから帰宅した。

 

赤塚城山あたり

10/27は高島平付近をお散歩。

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西高島平駅が歩き出し。

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しばらく歩いて赤塚溜池公園。

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すぐ近くの郷土資料館に入りました。

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しばらく急な階段を登って赤塚城跡。

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武蔵千葉氏が1400年代~1500年代にかけて勢力をふるったということです。

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裏手には梅林があります。このあたりが二の廓だったらしいです。

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戻って下って板橋区立美術館。入ってみましたが、この日は書道の展示でした。

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少し歩くと左側に「不動の滝」。昔、このあたりはいたる所に湧水があり、富士詣や大山詣の際に心身を清める水垢離の場として利用されてきたとのことです。

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さらに歩いて赤塚植物園へ。

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お花の少ない時期ですが、バラがよく咲いていました。

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ホトトギスもまだ咲き残っていました。

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さらに歩いていくと諏訪神社。

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お参りしていたら、急にポツポツと雨が落ちてきました。

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坂を下っていくと赤塚公園(大門地区)。赤塚公園はいくつかに分かれている広大な公園。崖横に長く公園が続いています。横は通行量の多い道路と高速道路があるのではっきり言ってうるさいのが難点。春には二輪草が咲く場所があるそうです。

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高島平駅まで歩いて終了でした。

番外編:

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せっかくなので板橋区役所前駅で下車して植村冒険館へ。こじんまりした展示ではありますが、植村直己に関するシアターの映像はなかなか。この日は山岳部に所属していた頃の写真などが展示されていました。最近の若い人はもう植村直己と言っても知らない人が増えたと思いますし、冒険という言葉が死語になりつつある今日ですが、そのスピリットだけは今でも残っていると思います。1Fに山の本がたくさんあるのもまた良かったです。

 

 

新津温泉

越後白山の帰りのひと風呂は新津温泉へ。

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新津駅から歩くと10数分という感じでしょうか。それなりにありました。近くにはバス停もあったけれど、本数が少なそうですね。

入浴料は500円。入口横で支払います。

前もって調べておいたのですが、かなりマニアックな泉質ということで期待していました。もうすでに入口に入った段階でお湯の香りが漂う感じ。建物はかなり古く鄙び系です。逆にこういう温泉は期待できるんですよね。

お風呂に入ると数人が入浴していましたが、古いカランでまずは体を洗って、さてと入ると自分は今までに入ったことのない泉質。

お湯の色はわずかにブルー味がかった感じで、トロンとしたお湯。ぬめりというほどではないものの、普通のお湯とはかなり違います。お湯はぬるめな感じ。できるだけ源泉そのままで入れるように寒くならないうちは加温はあまりしないようにしているみたいです。出ているお湯の量はそれほど多くはないのですが、触るとそれなりの温度。油臭が強いと調べたときに書かれていましたが、お湯の香りをかいでみると独特の香りです。でも、お風呂から上がった後にはやはり油臭というのはなんとなくわかる気がしました。

自分が入った頃には入浴していた人はほとんど上がってしまい、一人占めになりました。なのでのんびりお湯に浸かりました。しかし、そんなに長くは入らないのに体はホカホカ。源泉パワーがかなり強いです。あまり長湯すると湯あたりしそうなので、適当な所で切り上げました。

温泉に向かうときはかなり体が冷えてちょっと寒いぐらいでしたが、帰りの電車にのっても火照りが冷めず、ホカホカのままでした。

やはり濃い温泉でした。なかなか行けないけれど、もし近くに行ったら、立ち寄りたいですね。

 

越後白山へ

2024102628(色づき始めの山を見ながら山頂を目指す)

【 山 名 】越後白山
【 山 域 】上越の山
【 日 時 】2024年10月26日(土)
【 天 候 】くもりときどき晴れ
【 ルート 】黄金の里10:05→10:20慈光寺→尾根線→11:00三合目→11:35八合目→12:25避難小屋→12:30白山12:35→田村線→13:00天狗の腰掛→袴越→14:05慈光寺14:15→14:25黄金の里

☆越後白山へ

2024102601

 麓まで行くバスはなく、基本的にはマイカーの山と思うが、料金はかかるもののなんとかタクシーで行ける範囲ではないかと越後白山に行ってみることにする。ヒルやダニがいる山なので歩ける期間はわずかである。さすがに涼しくなったこの時期ならばヒルはいないだろうと思う。

 新津までは問題なかったが、新津駅で乗り継ぎに失敗した。同じ発車番線に別な列車がすでにいたので勘違いして乗り込んだら、磐越西線の列車ではなく、数分前に発車する新潟行きの列車であった。動き出した時に気づき、次の駅で下車した。反対側におそらくそれと思われる列車が止まっていて降りてすぐ走ったが、さすがにすぐに発車してしまい、乗れなかった。取り残された駅でしばらく待たされる。新潟行きはたくさん来るが、新津方面へ行く列車はこの時間は少ない。しばらく待って新津で下車するが、磐越西線はもっと少ないのでまた40分以上待たされた。ようやくの列車を五泉駅で下車する。天気予報は晴れであったが、悪い方に外れたようでどんよりのくもりである。それでも雨はなさそうだ。

 駅前にタクシーはいたが、料金を少し減らすためにしばらく待ってバスに乗る。村松駅という所まで乗る。そこでタクシーを呼んだが一社目はあまり良い返事をもらえず、もう一社に連絡してみる。すると10分ほどで来るというのでお願いした。黄金の里まで乗る。料金は3100円であった。帰りも呼べばよいか聞いてみると連絡すればよいというので、そのまま降りた。

2024102603

 目の前には黄金の里会館がある。時間があれば立ち寄ることにする。駐車場の奥にトイレがあるので立ち寄っておく。橋を渡って慈光寺に向かう。高い杉並木が並んでいて荘厳な感じである。200年~500年経っている杉のようである。

2024102602

 途中には石仏なども多い。やはり昔から信仰されているお寺なのであろう。沢が近いのでひんやりとしている。しばらく進むと神社がある。そのまま先に進むと左上に寺院がある。さらに先には左に慈光寺と思われる石段があるが、そのまま先へ行く。すぐに左に白山を示す案内板があった。そこが尾根線と田村線が分かれている所のようである。白山から今年登った粟ヶ岳への山の地図が書かれている。避難小屋に泊まれば行けそうだが、水場もないし、かなり足を持つ人でないと行けなさそうである。

2024102604

 そのまま進むと林道という感じの道になるが、車が入るような林道ではなく、草も生えていて歩く人さえ滅多にいなさそうな道となる。沢沿いでジメジメしている上に草があるので、いかにもヒルが好みそうな道である。なので歩いているとヒルがいないか心配になってときどきズボンの裾を上げてヒルチェックをしたが、特にいるような事はなかった。そのまましばらく道を進み、木橋で右に渡る。すぐに右から入ってくる小さな沢の流れを渡り、登ると一合目の表示があった。

2024102605

 そこから登り始めるが、やはりきつい登りである。ただ、昨日の米山の上部の登りに比べたらきついものの登りやすい。気温もそんなに高くはないし、自分のペースで登っていけばよい。ぐんぐんと高度を上げていく。これでもう少し天気が良ければと思う。上の方は少し雲がかかっているようであるが、稜線も見える感じでそのうちにかかっている雲はなくなりそうな感じである。やがてあっけなく二合目の表示のあるところに出る。

2024102606

 しかし、その先もまだまだきつい登りが続く。右の谷の水音も聞こえなくなり、谷が斜面のようになってくると先に山が近づく。ロープが付いている所も多々あるが、登りであれば、あまり掴まなくても問題なかった。登りついた所には細い鉄の道標が立っていて、山頂左を示している。わずかに右に登ってみたら、左奥に石祠が置かれているのが見えた。

2024102607

 道に戻って先へ進む。緩やかに進んだのち、それなりの登りが続く。ブナも出てきたようだ。左手に見える尾根は下山の尾根であろうか。そちらの方はわずかに色づいているようだ。さらに登っていくと途中に四合目の表示を見る。随分登った気がしたが、左手の尾根はまだまだ上の方に続いていて、さらに頑張らなくてはいけないことが分かる。まだまだ登りが続き、ひたすら登ると五合目の表示。これだけ登ってやっと半分かとちょっとがっくりくる。

2024102608

 先へ登ると少し視界が開ける所がある。下界の風景がちらりと見える。どうも下の方は青空が広がってきているようだ。山はダメらしい。

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 きつい登りが続くが、少し明るくなる。わずかに日がさしたが、また雲の中に入ってしまった。

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 さらに登ると少し樹林が変わり、あたりは広葉樹になって色づいた木を見るようになる。今年は天気不安定な事が多いから、あまりきれいな色合いになる前に茶色になって紅葉は終わってしまうのではないかという気がした。

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 そのまま登っていくと再び樹林の中に入って登る。細いがブナの森もある。もうそろそろ上が見えてきても良いのだが、まだ見えない。そういえば六合目とか出てこないなと思いながら登る。途中で12時を知らせる音楽が聞こえてきた。もうお昼か。やはり出遅れたのが痛いようである。やっとわずかなスペースがある所に金属プレートが付いていて、一瞬2合目と書かれているように見えたが、これは字がかすれていて、8合目と書かれていたものであろう。

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 そこからは少しじめっぽく滑りやすい登りになる。しばらく頑張ると明るい登りになって9合目の表示を見る。

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 先に進むと笹の中の道を登り、さらにしばらく頑張ると避難小屋の前に出る。そこからは先に踏み跡の道があり、それが宝蔵山などへ続く道のようだ。その先へ行けば今年登った粟ヶ岳まで続いている。この避難小屋に泊まれば行けるのかもしれないけれど、夏場はヒルが多いし、まあ自分が歩くような事はないだろう。

2024102614

 山頂へ向かう。緩やかな登りでしばらく進むとススキの多い所に出る。左に眺めが少しある。どうもここが山頂のようだ。

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 右手はヤブになっていて、鉄柱があったのと壊れた木祠の屋根が落ちていたくらいで、わずかにヤブの中に入ったが、三角点らしきものは見当たらなかった。

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 ススキが多く、ダニもいそうなので座ることもできないようだし、立ったままパンをさくっと食べた。さて、こんなヤブ山はさっさと下山にしよう。

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 ススキをかき分けて少し進むとすぐに田村線と書かれた古い看板は一部壊れているが木に付けられていた。そこからはまた普通の道になる。もちろんそれほど歩かれている訳ではないが、特に問題はなさそうだ。しばらくは緩やかな道を進むと急坂に変わって下っていく。歩きにくい所もあったりするので注意しながら下る。やはりロープの付いている所も多々ある。先の下の方に小ピークが見えてくる。どうもそこへ向かうようだ。こちらの尾根の方が登ってきた尾根よりも色づいている。しかし、かなりの下りが続いてなかなか大変である。右側に落ちたら大変そうな所もあり、少し慎重になった所もあった。ヤブっぽい所も若干はあるが、ほとんどは特に問題はなく、道は続いている。

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 随分下るとようやく緩やかになるが、今度は目の前にさきほどのピークが大きくなる。少しブナも混じる道を進んでいくと大きなブナが目の前に現れた。これが「天狗の腰掛」と言われる大ブナであろう。こぶこぶで枝が何本も伸びていて、最初は二本の木が合体したものかと思うくらいであるが、どうやら一本らしい。まさに巨木である。裏に回ると七合目の表示板が置かれていた。

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 先へ緩やかに進んでから登りになる。わずかにきついが、登りは長くはない。798mの袴腰はピークは踏まず、左を過ぎる感じである。その先は緩やかな下りが多いが、たまにきつい所がある。先へ進んでいくと再び色づいた木々の下りとなる。道も問題なく、しばしの間気分よく下る。

2024102620

 右手には山々が見えるが、どこの山かさっぱり分からない。やがて谷状の地形の中を進むところがある。左に谷が分かれているが、テープを見て先へ進む。掘れた感じの道を進むところはかなりじめっぽく、あまり気分のよくない道である。しかしそんなに長くはなく、普通の道となり、先へ進んでいく。やがて少し左に曲がってさらに進むとまた左に進んでロープの付いた滑りやすい所を下る。さらに進んでいくと平な所に出る。左に曲がるが、そこに五合目の表示が付いていた。

2024102621

 左に進んで下るとまたロープの付いた急降下がしばらく続く。小さく折り返すところもあるが、かなりの下りで足をもつれさせたりしないように下る。ようやく少し下りが緩み、先へ行く。左手にもう随分高い白山がシルエットで見えた。おそらくもう来ることもないと思われる。見納めであろう。

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 そこから先へ進んで下るが、また滑りやすいそれなりの急坂が続く。まだ横の尾根などを見ると結構な高さがある。ひたすら下る。随分下ると急に明るい所に出て、そこには送電鉄塔があった。

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 少しヤブっぽいが道は続いているので直進すると再び樹林の中に入って下っていく。またきつい下りが続く。それでももうだいぶ下部、もう少し頑張ればと思いながら下る。やがて沢音が聞こえてきて、ぐんぐん下ると下りついた所は神社の裏で、回り込むとそこは天狗の神社らしい。安全に下ることができたことをお参りする。

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 石段を下ると鳥居があるが、鳥居にも天狗の面が付けられていた。

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 降りた所はもう慈光寺の境内、裏から入る感じになってしまったが、建物の間を抜けると寺の中、だいぶ古びているが、立派なお寺である。もろちんお参りする。正面の上にある板の彫刻がかなり繊細で龍などが描かれていた。

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 ぐるっと回って山門を出て階段を降りる。案内板があるが、だいぶ読みにくい。本堂は宝暦5年(1755)に火災で消失し、宝暦13年(1763)に再建されたもののようである。今となってはこの山中で建物を維持していくのはかなり大変であろうと思う。なかなかの寺院であった。

2024102627

 さて、再び杉並木を下っていく。この時間は見に来る人も多いようで、たくさんの人がお寺に向かって歩いていた。しばらく歩けば黄金の里の駐車場に着く。まずはタクシー会社に連絡する。さすがに帰りは駅まで乗らないと来てくれなさそうなので、五泉駅までとお願いした。しばらくかかるということで黄金の里会館に入ってみたが、買いたいと思うものは少なかった。外で売られていたマイタケが大きく、買いたいけれど、とても電車で家まで持って返るのは難しいので諦める。外のベンチで待つが、やはり随分待たされて体が冷えた。それでもやっと来てくれて乗り込む。駅まで乗り、5000円弱であった。

 駅まで乗ったおかげで調べておいた時間の列車にも間に合った。新津まで乗り、新津で下車して駅から少し離れているが、新津温泉に向かう。10分ほど歩いただろうか、古びた温泉施設で入浴する。今までに入浴したことのない泉質で、ぬるめなのだがとても温まる温泉だった。さっぱりして夕焼けの中、駅へ向かう。駅で時刻を見るとちょうど快速列車がある。駅舎の中からはシルエットの山が見え、たぶん白山と思われる山が見えた。列車に乗り込み、長岡駅へ。駅弁と酒を買い込み、新幹線の中で軽く打ち上げして帰った。

 

水野から米山、大平へ

2024102526(山頂から海を眺める)

【 山 名 】米山
【 山 域 】上越の山
【 日 時 】2024年10月25日(金)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】水野バス停10:25→11:10林道登山口→11:40分岐→12:15米山12:35→13:20 711m→13:25二の字→13:50登山口→14:05大平駐車場→14:50米山駅

☆水野から米山

2024102501

 お休みをもらったので出かける。平日なのでNPO法人のバスがある。基本的には地元の人のためのバスである。使えるバスは定時運行の水野線の一本だけである。他はオンデマンドなので電話しないといけないので観光客が利用するのは敷居が高い。この便にしても少し時間が遅いし、列車と接続もしていないので使いにくいが、明日の山はタクシーをかなり利用しないといけないので、今回は節約したい。米山駅から直接登るということも可能だが、往復はしたくないし、他の登山口はちょっと利用しにくいようだ。

 新幹線で長岡へ行く。東京はどんよりの曇りで雨も降りそうであったが、新幹線が走っていくと谷川岳の近くは晴れ、しかし、トンネルを抜けるとまたどんよりである。やはり曇りかと思っていたが、長岡に近づくと晴れてきた。長岡駅からは信越線で柿崎駅に向かう。柏崎を過ぎると乗客が減る。柿崎駅で下車したのも自分以外には一人だけだった。駅は今年から無人駅になったようで、トイレのトイレットペーパーも撤去されて設置されていない。最近は駅員がいないとトイレも封鎖されている駅が多くなっているので、トイレが使えるだけマシであろう。だいぶ待って時間になるとバスが来る。と言っても数人が乗れるくらいの乗用車に近い、ワゴン車での運行である。乗客は自分だけである。途中で誰も乗ってくる人もいない。途中からは米山がきれいに見えていた。ついつい早くなってしまうようで、運転手さんは時刻表をよく確認して、途中のバス停で時間待ちすることが多かった。やさしい感じの運転手さんと山の話などをしながら進み、水野まで乗せてもらい、料金の500円を支払った。

2024102502

 林道登山口の表示が出ているので、そちらへ向かう。林道なので緩やかに登っていく。右手には山や畑などが見える。少し風があり、雲が多いものの、悪くはない天気である。やはり今年はあまり寒くはならず、湿気も感じられるので若干暑さも感じる。何度も折り返して登っていく。降りてきた車が通っていくというぐらいであった。

2024102503

 だいぶ登るとさらに少し登りがきつくなる。途中、右手に雨乞いの場所を示す案内板があった。見ると池があるようだ。おそらく日照りの時でも涸れない池なのであろう。随分登った頃に車が下から登ってきて通って行ったが、しばらく走った後で止まる音が聞こえた。自分も折り返して登るとそこがやはり駐車場である。左手にベンチがあって、眺めが広がり、海や街並みを見ることができた。

2024102504

 林道をわずかに進むとそこが林道終点で登山口、そこから登山道に入る。

2024102505

 まずは奥へ進む感じで緩やかな道、降りてくる人に会った。先へ行くと木段のきつい登りになる。登るとやはり暑くなる。長袖シャツも脱いで半袖シャツで登る。途中にはリンドウが咲いていた。

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 ひたすら頑張ると大きなブナを見る。その先へ登ると一旦登りついた感じになる。急に冷たい風が吹き、少し雲がかかったようでうす暗くなった。その先はブナの森という感じで美林である。少し進むと「やくしの杜」と書かれた板があった。細いがきれいなブナの森を登る。

2024102507

 寒くなったので長袖シャツを着込んだ。登っていくと少し色づいている雰囲気である。さらにしばらく登っていくと分岐に登りついた。右奥には五輪塔のようなものがちらりと見えたが行かなかった。泰澄禅師の豆知識と書かれた案内板があった。当時五輪山と呼ばれていた米山に来て弟子の沙弥が托鉢のおわんを飛ばす術を心得ていて、沖を航行する船から少々の米をもらっていたが、ある時断られたときに呪文を唱えると船から米俵が飛んできたということから米山と呼ばれるようになったという感じの事が書かれていた。

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 先に進み、登っていく。先に山が見えてくるがそれが山頂なのかは分からない。やがてしらば避難小屋と書かれた小屋の前に出る。さすがにこの林道コースで泊まるような人はいないと思われる。あくまで悪天候などにあって緊急避難する場合だけであろう。

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 左側に進んで先へ行くと少し下ってから登り返しになる。ちょっとした岩場の登りなどもあるが、たいしたことはない。右手には低い山々が連なっているのが見えた。

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 先の方で鈴の音が聞こえて登っている人がいるようだ。そこそこきつい登りが続く。少し溝のように掘れた感じの登りになり、歩く人もそれなりに多いせいか土がむき出しで滑りやすい。雨が降れば流れそうな感じである。やがて前を行く人たちに追いついてパスさせてもらうが、そのあたりからたくさんの降りてくる人に会った。平日でも金曜日のせいか登る人達はそれなりに多いようである。ひたすら登ると後100mの表示がある。大抵この表示を見てもまだ先が長いんだよなと思いながらも登っていくと確かにそれほどはかからずに大きな避難小屋の所に出た。

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 左には降りるコースが分岐している。そのまま石段を登ると山頂のようだ。山頂には小屋がある。

2024102513

 手前には三角点が置かれていた。一等三角点米山である。無事登れたことと安全に下れるように薬師堂でお参りする。少し先まで行ってみると下山のコースが続いている。米山はいくつものコースがあり、地元の人に親しまれている山なのであろう。あまりきれいではないが、上の方は若干色づいているようだ。海が見える場所に座り、眺めを楽しみながら昼食のおにぎりを食べた。

2024102512

☆大平へ

 さて、下山は米山駅まで歩く予定である。再び避難小屋までわずかに戻り、そこから下り始める。

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 風が少しあり、少し寒いがそのまま下る。左右に曲がりながらしばらく下ると水場30秒と表示のある所に着く。別に水はたっぷり持っていたから寄る必要はまったくなかったが、水場が近いというとやはり行ってみたくなる。右の踏み跡に入って少し下り、右に行くと水場があった。確かに1分はかかっていないようだ。そんなに水量は多くはなかったが、汲める程度は出ている。持っていた空きペットボトルに少し汲んで飲んでみるとごく普通の自然の水であった。暑いときは使える水場だろう。

2024102515

 戻って先へ下る。尸羅場跡という標柱が倒れていて、木に小さな説明が付いている。しらば跡と読むらしい。明治の初めまで女人禁制で女性はここまでしか登れなかった場所らしい。石仏が置かれていた。そういえば登ってきたときの避難小屋もしらば避難小屋である。そちら側もそこが女人禁制の場所だったのだろう。

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 やがて急降下になり、ハシゴで下るところもある。たまに登って来る人にも会う。急降下はしばらく続く。

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 ひたすら下っていくと先に小ピークが見えてくる。ちらりと右手が開けると海がだいぶ近くなったようだ。

2024102518

 少し緩やかになってしばらく進むと風が強く吹き、寒くなった。ウィンドブレーカーを取り出して着込む。木段の登り返しはなかなかきつい。しばらく登った小ピークは711m峰らしい。写真を撮ったのち休もうかと思ったら、スズメバチがブーンと近くに寄ってきてちょっかいを出し始めたので慌てて先へ進む。巣でもあるのだろうか。そのまま先へ行くことにした。

2024102519

 それなりの下りから緩やかな道になると右手から音が聞こえる。どうやら採石場のようなものがあるようだ。平日だから稼働しているのであろう。さらにしばらく下って進むと平な所に着く。二の字という場所のようだ。左手の木にプレートが付いていて説明を読むと、大平集落でにのじまたはにのじのてっぺんと呼んでいた場所のようである。さすがに日差しもあって暑くなったし、風も止んだのでウィンドブレーカーは脱いだ。

2024102520

 再び下り始める。それなりの下りが続く。落ち葉が多少あり、少し滑りやすいので注意して下っていく。やがて右に折れて下るが、そのあたりも少し急な所などもあった。どんどん下り、樹林の中をひたすら下るとまたロープの付いた急降下、念のためロープを掴んで下る。右手に荒地を見て先へ進んで下ると置かれている車が見えてきて林道に出た。

2024102521

 少し林道を進むと道標はなかったが右に踏み跡が分かれている。そこへ入ってしばらく下ると再び林道に出る。少し進むとここは道標があり、右に大平を示していた。そちらに入って下る。熊注意の表示があったりするが、特に問題はなく、樹林の中を下っていくとお墓をいくつか見る。やがて右に階段があり、お堂か何かへの道が分かれていたが、スルーすることにした。少し進むと明るい所に出て、左へ進むと下って大平の集落がある道路に出た。

2024102522

 これで登山道は終わりである。右へ道路を下っていく。やはり下は天気が良いようだ。もう後は米山駅まで歩くだけなので、のんびり気分である。何度か曲がって下っていくと先の方に海が見えた。下っているせいか、まるで目線よりも海が高く見えるので面白い感じである。

2024102523

 ひたすら歩いていくと家や畑のある所を過ぎる。トラックなどが通るようになる。まだ駅まではかなりある。やっと高速の下を通り、さらに進むとようやく海が近くなり、交差点に出る。そこを左に曲がって進み、しばらく歩いて右に折れるともう駅は近い。駅まで来て写真を撮っていたら、おじさんが一人近づいてきて何か話しかける。何を話しているのかよく分からない。方言とかではなく、支離滅裂な事を言っているようだ。何言っているか分からないですと言いながら、先にある待合所に入る。しばらくして外を見るとおじさんはどこかへ行ってくれたようでほっとする。たまに田舎の駅にいくとこういうおじさんがいるようである。駅前には米山の看板がある。登山道がたくさん書かれていた。この駅は立派な駅舎であるが、無人駅である。以前は駅員がいたのであろうが、シャッターが下りていて扉には鍵がかかっている。ホームへ入るのも改札はなく、右手に進んでから踏切を渡るようになっていた。わずかなスペースが待合所として使われているだけになっていた。

2024102524

 しばらく待ち、ホームに行く。目の前には海の眺めが広がる。やはり日本海は荒い海らしく、波音が聞こえてきていた。

2024102525

 列車が来る時間になっても誰も来なかった。一人、二両編成の空いている列車に乗り込んだ。この日は長岡まで行き、宿泊する。宿の近くの飲み屋さんに行ってみると気さくなご主人のお店で良いお酒を楽しみ、夜は更けていった。

 

名栗川橋から岩茸石、棒ノ折山から高水山

10/20は奥多摩へ。

【 山 名 】棒ノ折山、黒山、岩茸石山、高水山
【 山 域 】奥武蔵、奥多摩
【 日 時 】2024年10月20日(日)
【 天 候 】くもりのち晴れ
【 ルート 】名栗川橋バス停8:10→8:45登山道入口→9:30岩茸石→10:05棒ノ折山10:10→10:20権次入峠→10:35黒山→11:55岩茸石山12:05→12:25高水山→12:35常福院→13:35軍畑駅

☆名栗川橋から岩茸石

2024102001

 遠出の山に行こうと思ったが、夜半には風がビュービューと吹いていた。どうも風の強い日はあまり好きではない。取りやめて近場の山に行くことにした。まだ自分は名栗川橋から岩茸石への道は歩いていない。下には名栗温泉があるが、日帰りの利用は料金も高い上に予約が必要なので敷居が高い。その上林道歩きが長く、わざわざ行ってみる気にはなかなかなれなかった。でも、今年は白谷沢からも登っているし、たまには歩いていない道を歩いてみようという気になった。

 一番バスで出かけるほどではないので、二番バスを狙う。飯能駅で下車してバス停に向かうとまだ風が強く寒い感じである。ウィンドブレーカーを着てバスを待つ。時間近くなると人が増えて立ち客もそれなりにいる感じだった。だいぶ乗った名栗川橋で下車する。もちろん降りる人はおらず、自分一人であった。天気は晴れの予報だったが外れたようで、どんよりとしたくもりである。

2024102002

 先の道路を左に行くと橋を渡り、自動車道を渡る。そこにはいつ設置されたものか古い案内板がある。ラジウム温泉と書かれているのは名栗温泉大松閣の事であろう。その先を進むと元ラジウムと書かれている所があるようだ。右手にはお寺がある。そのまま道を先へ進んでいく。左には沢があり、流れを見ながら登っていく。大きな旅館が見えてくる。すると左に若山牧水の歌碑がある。案内板を読むとこの名栗温泉にも牧水が泊まったことがあるようである。ただし歌碑はあまり古いものではなく、平成の頃のもののようである。

2024102003

 先に進んで旅館の横を通ってさらに進む。流れは右に変わる。左の上の方にはグランピング施設がある。家族連れが泊まっていたようで子供たちが降りてくるのが見えた。さらに先に進むとゲートがあり、通行止の表示がある。これは車に対するものであろう。歩行者は横をすり抜けられるが、かなり狭い。自転車なども通さないためであろうか。だいぶ登って進んでいくと折り返す。上にもゲートがあったがそこは開いていた。上から降りてくる車などないからだろう。さらに登っていく。右下に小屋のようなものがあった。神社のような気もしたが、下の地図にあった熊野神社であろうか。登っていくが沢からはかなり離れて高い所を進んでいるようだ。道横には大きな岩などもあり、切り開いて道を作った感じである。特にこれというものもなく、眺めも近くの山が見えるだけなので、あまり面白味もない道をひたすら進む。だいぶ進んでようやく登山道の入口に着く。

2024102004

 右から沢が流れ込んでいる所で、棒ノ折山を示す道標があり、案内板もあるが、文字が少しかすれていた。そこから道に入る。道は細く、少し歩きにくい。沢の中を進む道なので少々荒れていて分かりにくい所もある。それでもピンクテープなどがところどころにあるので特に問題はない。渡渉というほどのこともなく左側に移り、さらに進む。右手の沢がかなり急になるとこちらの道も少し斜度が上がり、しばらく登る。沢が分かれているあたりはまた道が分かりにくいが、沢と沢の間を登ればよいらしい。登るとすぐ先に木段が見つかり、それを登る。左の沢の方に進んでいくが、ここも細いので注意が必要だった。少し進むとロープの付いている場所に着く。ロープを掴んでわずかに登って見ると右上から落ちてきている沢の向こうに続きの道がある。崖になっているので、向こうへは渡れない。ありゃ、このロープは登ってはいけなかったようだ。降りると下にロープが続いて沢を渡るようになっている。それからまたロープを掴んで足場の悪い急登、さきほど見えた道に出ることができた。

2024102005

 先に進み、やはり細い道をしばらく登ると林道に出る。

2024102006

 それを横断するように先に道標があり、再び樹林の中の道に入る。右の灌木が少しうるさかったが、少し登ると普通の道になる。道が少しきつくなると左へ向かって登り、尾根に出た。そこにはベンチがあり、道標もあった。

2024102007

 そのまま先へ登っていく。しばらく登ると大きな斜面の登りとなる。斜めに登っていくが、倒木なども多く、歩きやすいとは言い難い。それでもひたすら登っていく。ときどき折り返して登る。風がビューとかなり吹いているようだ。高度を上げたせいか、さすがに少し肌寒くなってきた。やがて上に岩が見える。あれは岩茸石であろう。それに向かって登っていくと直下に出て、右に出ると滝ノ平尾根の登山道に出た。岩茸石横をすりぬけて分岐に着く。岩の下から左へ登るのが正解であったが、まあどちらでも良い。

2024102008

☆棒ノ折山から岩茸石山

 さすがに尾根は風が強く吹き付けて寒い。ウィンドブレーカーを取り出して着込んだ。登っていくが人は少ないようだ。何人か下って来る人にあったが前に登った時と比べると随分少ない。相変わらずのきつい登り、頑張って登っていく。くずれた木段は登らないようにしたが、ルート選択に失敗して途中は木段を登った。ようやく権次入峠に登りつく。そこから右へ進む。相変わらずの木の根が出た登りはきついが、登っていけば棒ノ折山に着く。山頂の木がわずかに色づいているようだった。

2024102010

 風も強く、少し寒い。時計を見るとまだ10時過ぎ、昼食には早いので水を飲んだだけであまり休まずに岩茸石山に向かう。再び登山道を下っていく。登ってくる人たちにときどき会いながら下り、あっという間に権次入峠に戻る。そこから黒山に向かう。

2024102011

 緩やかな下りから少しきつい下りになって降りていく。ランナーさんに会ったりしながら進み、登り返す。石段のようなものが出てきて少しきつかったが、そんなにかからずに黒山に着く。ひとり休まれていて、岩茸石山の方から一人登ってきた。

2024102012

 進んで下っていく。ところどころ登り返しがあるが長くはない。やがてやまびこ広場と書かれた場所に出る。そこが逆川ノ丸であろう。

2024102013

 そこから左に行きかけたが、ここは右へ行くのが正解だ。右へ降りると木段が出てきて少し下り、ベンチがたくさん置かれている所がある。山仕事のための道があるようで、このベンチも山仕事の人のためにあるようである。さらに下っていく。先に進んで常盤の前山と道標に記載のあるところから急降下する。登りの時に辛い所である。人に会ったりしながら下っていくと登り返しになって展望のある所に出る。右手に山間部の集落と山を見ることができる。

2024102014

 先に進んで下って登ってと忙しくなる。そろそろ名坂峠かと思うが、結構下って木の根の多い所を急登し、さらに先を下ってからまた登り返して道標を見て右に進み、さらに下って登り返しとへこたれる道である。さすがに足が重くなったなと思う頃、鞍部の名坂峠で右に道を見る。

2024102015

 そこからまた急登。でもこれを頑張れば岩茸石山に着くはずである。しばらく急坂を登って左に進むとちょっと灌木のヤブがうるさくなっている細い道となり、しばらく頑張ると岩茸石山の山頂であった。

2024102017

 きれいに棒ノ折山、黒山も見えていた。残念ながら遠望はあまり望めないようだ。まあ最近はあまりきれいに見えることは少なくなっている。ちょうどお昼である。やはり黒山から二時間ほどかかったようだ。写真を撮って座り込んで昼食にした。

2024102016

☆高水山へ

 さて、下山にかかる。今日は高水山に向かうことにする。ゆるやかに下り、それからいつものちょっとした岩場のきつい下りになる。それでも下りだからそれほどはかからずに下ってさらに先へ進む。普段と逆コースなので、いつもは軽く歩いているところが逆に登りだったりして時間がかかる。それでもそんなにはかからず、最後のきつい登りになる。いつもなら苦労するところだが、先週の朝日岳の登りで足か心臓が鍛えられたのか、それほどはきつくはなく、高水山の石祠の近くに登りつく。とは言ってもこれは自分のペースの話で、ランナーさんが軽々と登って先へ抜いていった。石祠にお参りし、先に進めば山頂である。ベンチに座って少し水を飲んだ。

2024102018

 しばらく下ると常福院。トイレに立ち寄ってからお参りする。

2024102019

 さて、あまり休まず下山にかかる。あまり人に会わないなと思ったらすぐに登って来る人にあった。木段の下りは段差が大きく足にくる。最近は人が多いので余計厳しくなっているようである。ひたすら下っていくと下っている人たちを時折パスして下る。だいぶ下ってベンチのある先から左に曲がって下ると谷へ向かう下りになるが、このあたりもだいぶきつかった。沢が出てこないなと思いながらひたすら下り、ようやく沢が出てくる。靴が汚れていたので、少し流れている水に靴をつけて濡らした。先へ降りていくとハンターさんが一人佇んでいた。挨拶を交わして先に進む。階段の下りになると子供連れの人たちが登ってきていた。荷物は持っておらず、高水山まで行くのだろうか。さらに下ると道路に出て、左には釣り堀がある。子供がたくさん来ているようであった。もうのんびり気分で道路を下っていく。まだこの時間でも登って来る人がいるようだった。車道に出て、横断歩道の所から右に登って軍畑駅へ。踏切を渡ると急に警報機が鳴りだした。もしかして列車が来るのかなと駅へ急ぐ。後ろからはやって来ないのでやはり青梅行きのようだ。慌てて進むとやはり列車が入ってきた。走って改札でスイカをタッチして駅に入る。写真を取る暇はなかったが、間に合うことができて助かった。

 

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