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両見山から三合落岳、四阿屋山

両見山、三合落岳のあたりは一般登山道はまったくなく、バリエーションコースでハイリスクです。特に両見山から三合落岳へは登り始めたら降りられないし、壁と言ってよい滑落の危険がありすぎる斜度の登りがありますので、自信がある人以外は立ち入らない方が良いと思います。また四阿屋山から両見山の尾根も迷いやすい分岐や乗り換えが必要な尾根もあり、道迷いのリスクがあります。興味本位で行ってしまいましたが、こんな山は登らなくても楽しい山はいくらでもあると思います。危険すぎるので記載の一部を割愛しています。

【 山 名 】両見山、三合落岳、四阿屋山
【 山 域 】両神山周辺
【 日 時 】2024年11月23日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】浦島口バス停8:30→9:30両見山→10:45三合落岳10:50→12:50四阿屋山12:55→14:20薬師の湯

☆両見山

 両見山については浅野孝一氏「樹林の山旅」という本に載っていた。それによると原全教氏「奥秩父研究」には鳶岩の北の山(1115)が両見山ということを紹介しており、地図だと西の山稜の1204にサンゴウツと記されていることが書かれている。また古い新ハイキングに記載された内容も書かれており、それによると地元では両見山は御嶽山の裏にある730m圏の峰頭をさすと書かれている。現在のネットではこれを踏襲したのか、748mのピークを両見山、1115mのピークを三合落岳としているようだ。山名は今となっては何が正しいのかよく分からないことが多い。この山もそのようである。ちなみに浅野氏はこの本によると天気の悪い日に沢から1115mのピークに登ったようである。

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 できれば早く入山したい。ネットの乗り換え検索で出てこない乗り継ぎにトライしてみる。わずかな乗り継ぎ時間しかなかったが、ぎりぎり間に合った。これでひとつ前のバスに乗れることになり、時間に余裕ができたようである。西武秩父駅で下車してお花畑に行き、三峰口駅行きを待つ。券売機で切符を買ったが、今は秩父鉄道でもSUICAが使えることを忘れていた。三峰口駅で薬師の湯行きのバスに乗り、薬師の湯で日向大谷行きのバスに乗り換える。浦島口で下車し、歩き始めた。もちろん降りたのは一人である。

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 すると尾根に登りついた。左右に通っている。どうやら748mの左に出たようだ。反対側の斜面から木枯らしが吹き付けて寒い。右へ少し行くと両見山のプレートが付いていた。長袖シャツで登っていたが、ウィンドブレーカーを着込む。

2024112403(両見山先の木祠)

2024112404(892m付近)

2024112405(小ピークからの三合落岳)

 危険な登りを過ぎて尾根に出た。三合落岳は右だろう。右へ急降下する。慎重に下って登り返しになる。巻きたかったが倒木が多く、巻けそうにないので上へ登る。わずかに下ってから登り返し。たいしたことはなく、やっと登りついたそこには三角点が埋まっている。三等三角点、点名小森である。三合落という表示が下にある。時計を見るとまだ11時前だ。これには自分でも吃驚した。やはり早い時間のバスに乗れたおかげであろう。両神山に続く峰々がよく見える。よく事故など起こすことなく、ここまでたどり着いたものだ。三角点の横に座り込んでかなり早いがお腹も空いたので昼食のパンを食べた。

2024112406(三合落岳の山頂)

2024112407(途中の紅葉)

2024112408(鎖場に出る)

☆四阿屋山から鳥居山コース

 迷いやすい長い尾根だったがようやく目の前に「岩場につき足元注意」の古い木柱がある所に出た。下へ向かって鎖が伸びている。ここは一般登山道であろう。

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 鎖を下に見て先に進む。わずかに岩場を登って進むとそこが四阿屋山の山頂だった。少し展望があり、両神山がよく見えた。やっとここまでやってきたのか。もちろん誰もおらず静かである。案内板はあるが、ベンチはない。のどが乾いたので水を飲んだ。そういえば随分前にここへ来た時にコンビニで買ったなべ焼きうどんを食べようとしたら箸を忘れて食べられなかった記憶がある。後で家で記録を見たらもう24年も前の事である。まあその後、8年ほど前にもセツブンソウを見た後、つつじ新道を登ってきたことがあったが。

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 さて、下りに入ろう。今回はまだ歩いたことのない鳥居山コースを下ることにする。山頂のすぐ下に行くと石祠が置かれていた。

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 安全に下れるようにお祈りして、さきほどの鎖場に戻る。そこから鎖を掴んで下る。ここはたいしたことはない。すぐに鎖は終わり、ちょっと下るとつつじ新道の分岐である。道標を見て、そこから左に降りる。折り返すと鎖場が始まる。段差の大きい道となり、左手は完全に崖になっているので高度感がかなりある。躓いたりしたら大変な事になるので、横の鎖を掴みながら慎重に下る。どんどん下って左へ進むようになった所で人の声がする。さらに下ると若い数人のグループが一組登ってきた。この日会った初めての人たち、結局、この日はこの人たちしか会うことはなかった。さらに進んで鎖場が終わり、先へ進んでわずかに登り返すと建物の横に出る。回り込むとそこが両神神社の奥社である。もちろん安全に歩けたことをお参りする。

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 すぐ先に分岐があり、左にコースが分かれている。そちらが鳥居山へ向かうコースである。

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 そちらに入ると落ち葉が多く、やはりあまり歩かれていない様子である。それでも一般登山道だからそれなりに踏まれている所は分かる。やはり道は歩きやすい。変な所をずっと歩いてきたから道があるということはとても安心である。比較的緩やかな下りだが、下っていくと少し急な下りの所もあったりする。

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 どんどん下ると道標があり、薬師堂右の表示があったが、何も考えずそのまましばらく下る。ふとあれ、この道で良かったのかと地図を見直すとどうやら道が違うらしい。さきほどの分岐には柏沢と書かれていた。登山地図にはないが、道があるようである。仕方ない、ここから登り返すことにする。ちょっと下っただけと思ったが、何気にきつい登りである。やっとのことで道標の所まで登り返した。

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 そこから道標に従って薬師堂の方へ進む。緩やかな下りが続くと尾根らしくなる。やがて先へ行くと鉄塔がある。あたりからは右手には武甲山、左手には白石山から続く稜線が見えて何かホッとした気分になる。少し先にベンチがあったが、上から切れた木がぶら下がっていて怖くて座れそうにはない。

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 そのまま進んでいく。樹林の中を下っていき、鞍部近くになると道標が立っている。風が強く吹きつけていたが、左下には民家を見ることができる。先に進むと登りになって少し急な登りである。しばらく登ると小ピークに道標が立っていた。右に下る。もう顕著なピークはないだろう。少し細い尾根を下っていき、さらに下るとだいぶ下部になった感じ、それでもまだ登り返しがあった。緩やかな登り返しで道標を見て、下ると古い木祠が近くにある所で道標がある。左と右に道が分かれていて右を取った。降りていくと道路に出た。左に道路を下るとモミジが赤くなっていた。

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 のんびりと下っていくと右に両神神社がある。イチョウがきれいだった。

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 もちろん無事に下れたことを感謝してお祈りする。

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 ついでに隣の薬師堂にも挨拶してお参りした。少し先へ行けば道の駅である。

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 久しぶりに薬師の湯に入浴する。バスの時間が今一つだが、次のバスまでは30分しかない。だいぶ間が空くが西武秩父行きのバスに乗ることにしてのんびりと入浴した。道の駅でしゃくしな漬けなどを買い込む。小さな袋に入った手作りかりんとうが売られていたのでそれも買う。小腹減ったので外のベンチで開けて食べる。あまり甘くなく、素朴な味わいでほっこりした感じ、なんとなく癒された。

 のんびり待ってバス停に行くと意外に人がいて吃驚。以前は三峰口へ向かう人が多かったが、今日は西武秩父行きのバスに乗る人が多かった。それでも座席は全部埋まるほどではない。窓を大きく開けている人がいてバスが走ると寒かった。今回もSライナーの事を忘れて途中で抜かされ、いつものように各駅停車でのんびり帰った。

 

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