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品刕から大平戸山へ

2024113026(紅葉を見ながら座り込んで昼食を取った)

今回歩いた尾根はすべて一般登山道はありません。一部巡視路がありますが、分岐も多々あり、また尾根もかなり折れ曲がっているために進路を確認しなければいけない所が多かったです。ネットでは伊豆沢左岸尾根と呼ばれているようです。

【 山 名 】柴原山、品刕(しなしゅう)、天狗堂山、地蔵峠、大久保峠、大平戸山、天狗山
【 山 域 】奥秩父
【 日 時 】2024年11月30日(土)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】白久駅8:15→8:35取りつき→9:40柴原山→9:55品刕→10:20天狗堂山→10:35地蔵峠→榧ノ木峠→12:10大久保峠→分岐12:20→12:25三角点→12:35分岐→13:00大平戸山→13:55天狗山→14:00道路→14:20小鹿野役場前バス停

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☆品刕へ

 先週も秩父だったが、今回も秩父へ行く。やはりマニアックな尾根歩きである。さすがに今回は無理な乗り継ぎをするほどではないだろう。ただ、帰りのバスの本数が少なく、できれば14時半頃のバスに乗りたいが、コースタイム的にちょっと難しいかもしれない。16時のバスには余裕で乗れるだろうと思って出かける。西武線で西武秩父へ行き、お花畑で乗り換える。今日は乗り継ぎ時間にかなりの余裕があるので、久しぶりに駅横の立ち食いの秩父そばを食べた。さすがに白久駅で下車した人はわずかであったようだ。

 駅を出た所で準備をするが、やはり寒い。お花畑駅よりもかなり寒いのはやはりそれだけ山に近いせいだろうか。フリースとウィンドブレーカーを着たまま歩き出す。踏切を渡って左へ緩やかに下る。やはり朝の寒さはそれなりだが、まだ冬本番の寒さとはちょっと違うようである。大きな橋を渡る。渓谷の紅葉がまずまずである。先に進んで車の多い道を横断歩道で渡り、地形図に線のある道に入ろうと思う。しばらく歩いていくと民家で終わる。このあたりが取りつきなのだがとあたりを調べてみるが、それらしい道がない。すると目の前の民家の人がたまたま出て来た。ダメ元でこのあたりから山に入れるところがあるかと聞いてみたところ、神社の所からなら登れるけれど、行けるかどうか、と答えてくれた。お礼を言って左へ進む。しばらく進むと取りつきがあった。

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 そこから取りつく。ピンクテープも付けられていて、やはり正しそうだ。ちょっときつい登りだが、巡視路のポールもときどき見かける。しばらく登った所で暑くなり、フリースは脱いでウィンドブレーカーだけにした。まだしばらくはきつい登りが続く。折り返して登ると左から来ている踏み跡に合わさった。これは地形図にある線の道であろう。それを登っていくが、やはりきつい登りに変わりはない。しばらく登って尾根らしい所に登りつく。そこからは左に折れて登る。もう随分登った感じである。しばらく登ると木祠が置かれていた。

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 先に進んでいくと紅葉のきれいな所を通る。

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 さらに進むと薄暗い樹林の中を登っていく。ピークは巻いていく。効率的に高度を上げていくようだ。巻くように進んでいくとやがて左にテープの付いた所を見るが、巡視路のポールは右を示している。右に進むと踏み跡が急になくなってしまい、斜面をよじ登るとそこが鉄塔だった。

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 鉄塔の下を通って登り、先に進む。尾根を進んでいくと急降下になる。少し慎重に下った。先に進んでいくとやがて左と右に踏み跡が分かれている。巡視路のポールに従って左に進んだ。しばらく進んでいくと段々下っていく。あれ、なんかおかしいぞと思い、磁石で確認すると西へ進んでいるようだ。どうやら575m点に向かう尾根に引き込まれたようである。しょうがない戻るか。少し来ただけと思うけれど、登り返しはやはり辛い。余計な登りが加わった。しばらく登ると出っ張った所にポールが立っている。どうもこれを見逃したようだ。向こうから来た時には右に戻るような感じで進まないといけないので、これはよほど注意していないといけない場所である。

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 そちらに入ると落ち葉がたまり、少し歩きにくい。トラバース気味の道を回り込んで登っていく。先へと進んでいく。小ピークを巻いてさらに先へ進む。次もポールは左へ巻くようになっていたが、そろそろ644mが近くなっていたし、目の前の小尾根は先へと続いているように見える。これは登った方が良いだろうと踏み跡はないに等しかったが、尾根に取りついた。薄暗い樹林の中をしばらく登る。やはり尾根は続いており、取りついて良かったと思いながら尾根を辿る。進むと644mへの登りとなり、ちょっときつい登りをしばらく頑張ると明るい所に出る。わずかに先が山頂のようだ。樹林に囲まれているが、山頂付近の木は切り開かれている。木の切り株に金属プレートがつけられていて、しばはら山644mと書かれていた。

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 特に休む必要もないので、水を少し飲んで先へ行く。平な尾根を少し進むと小鹿野町の国調図根三角点が置かれていた。その先から右に下るが、かなりの下りとなる。木などを掴んだりして注意しながら下る。先に行くと踏み跡がある感じの鞍部を通る。木の枝が多く少し歩きにくい。先へ行き、登りになってしばらく行く。目の前に山が立ちふさがる。左や右のどちらかに行くのかと思ったが、いずれも踏み跡はない。これは直登なのだろうと少し急な尾根を直登する。しばらく登ると登りついた所が品刕の山頂、639mである。小さな山頂で樹林の中、今一つの山頂だ。道標はすでに倒れて三角点の上に乗っている感じ、それに品刕と付けられていた。軽く水を飲んでさっさと先へ行くことにする。

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 左に再び急な尾根を下る。少し下ると歩きやすくなり、先に行く。ちょっと黄葉がきれいな木があり、立ち止まって写真を撮った。しばらく進むとまた紅葉のきれいな木がある。タイミング的に良かったのだろう。紅葉を楽しみながら先へ進む。やがてちょっと登りがきつくなる。右から巻き登りも出来そうだったが、別に急ぐ必要はないかとそのまま直登する。落ち葉で足元が少し滑りやすく、注意しながら登る。しばらく登って尾根が右に曲がって先へ行く。先へ行くと登って616mに着く。黄葉の木がきれいだった。木には天狗堂山とやはり金属プレートが付いていた。近くには古いアンテナが立ったままである。昔のVHFの頃のものだろう。

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 先へ進む。緩やかに下って登って尾根が分かれている所から左へ少し急な下りとなる。そのまま尾根を進んでいく。葉が少ないが、赤く紅葉している木があった。ちょっと倒木などで進みにくい所があったが、なんとか先へ進む。のらりくらりと登ったり下ったりしながら進んでいくと少しずつ下って、地蔵峠と思われる場所に着く。

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 尾根から外れて少し進み、置かれている地蔵を見に行く。いつ頃置かれたものだろうか、少し風化が進んでいるようだが、柔和なお顔をしたお地蔵さんが確かに置かれていた。

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 再び戻って先へ進む。しばらく進むと560mへ向かう登りになるが、紅葉がきれいな所がある。楽しみながら登っていく。560m点は木が多い場所だった。先へ進むとこれまたモミジがきれいである。山をバックに紅葉を見ながら登る。

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 次のコブには保安林の標識が倒れていた。右にピンクテープがあったが、これは別な尾根に向かうものと思われる。そのまま先へ下って次のコブへ向かう。鞍部からの登りはかなりきつい。右を巻こうかとも思ったが、無理せず直登した。右に折れて下っていく。草が多くなり、やがて左へ進んでから樹林の中を先へ行く。このあたりはなかなか進路が難しい。やがてちょっと急な登りでコブに登りつくと石祠が置かれていた。先へ進むと少し踏み跡があるような感じである。しばらく下ると左に踏み跡が分かれて下っていた。ここが榧ノ木峠だろうか。

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 それを下るのかと入りかけたが、やはりここは尾根を進む方が正しそうだとそのまま尾根を進む。やがて右に541m点がある所への登りとなる。ちょっと登りは厳しいがあたりの紅葉が素晴らしい。

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 足元に注意しながらしばらく登るときれいな赤色の紅葉している木があって写真を撮る。そのあたりは赤や朱色の木が多かった。やっと登りつくと右には緩やかな尾根が続いているが、これは541m点への尾根だろう。左に折れて下るが、ここもそれなりの下りだった。それでもまだこのあたりは紅葉がきれいな木が多い。しばらく下ると素晴らしい紅葉の木があった。写真を撮って時計を見るともうお昼前、さすがにお腹も空いたし、この先はまだ長い。昼食を取るのによさそうなピークもなさそうだし、紅葉を見ながら尾根に座り込んで昼食を取ることにした。

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 さて、先に進む。しばらく下っていき、やがて大久保峠近くなると少し古い踏み跡があるように思えた。ただへこんだ所は歩きにくく、適当に外して下っていく。やがて大久保峠と思われる木祠が置かれた所に着く。左右に踏み跡がありそうに見えたが、もう使う人はいないのであろう。

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 木祠の横からは急登になる。しばらくは我慢の登りである。だいぶ登らされてようやくたどり着いた小ピーク、ここからだと左に下る所があるようには見えず、右の尾根の方が普通に見える。もちろん三角点へ行く。右に進んで急降下になる。落ち葉が多く、足元が滑りやすいので閉口した。注意しながら少し滑りつつ下ってようやく鞍部を過ぎ、そこからは登り返しになる。ちょっときついのと灌木がうるさいので、縫って歩く。少し左に外したりしながら進むと明るい所に出る。しかし、そこも灌木がうるさく、右に少し外した所が進めそうだったのでそちらを進むと左に三角点が見えた。ヤブをわずかに分けて左に登ると三角点であった。

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 来た方向の山は紅葉している。反対側の右手には少し山が見えたが、ススキや木などに邪魔されるのであまり眺めが良いとは言えない。さっさと尾根に戻ることにしよう。

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 再び左の踏み跡に入って先へ下り、やはり落ち葉の急坂を登る。滑りながらもなんとか登ることができて、しばらくで普通の尾根になり、さきほどの地点に戻った。先に下る。途中からは左手に二子山の双耳峰が見える。小さなコブに登って先へ行く。二つ目のコブには石祠が置かれていたが、屋根は横に落ちているようであった。

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 先に進むと少し踏み跡が感じられる。以前はお参りに来たりする人がいたのだろうか。ここもやはり踏み跡は歩きにくくなっていて、適当に外して下る。下っていくと鞍部の左には作業用か踏み跡があるようだった。そのあたりにも石祠が置かれていた。その先からはまた急登になる。しばらくはきつかったが、やがて少し斜度が緩んで明るい所に出る。するとシダ類が繁茂している。しかし、ちょうど枯れたようで茶色になっている。この付近はかなりヤブっぽい。シダを踏んだりしながら先へ行く。以前は鉄塔があったようだが、今はなくなっているようだ。ちょっとススキが邪魔だが、両神山やそれから派生している山々をよく見ることができた。近くに見えているのは先週歩いた四阿屋山であろう。このあたりが大平戸山である。右手には小鹿野町の街並みが見える。もうだいぶ近づいたようだ。

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 それにしてもヤブっぽい。鉄塔があった方が刈り払いしてくれるから良かったと思う。最近は鉄塔の撤去が結構多いようだ。新しい線を別に作って古いものを撤去しているのだろうか。ススキなどのヤブが多い所をなんとか左、右と縫いながら進み、やっと下りに入ると樹林の中に入ってホッとする。下っていくと左手に作業道と思われるものを見るがそのまま尾根を行く。やがてコブから右へ曲がって先へ進み、しばらく進むと明るい所に出て、先に鉄塔があるのが見えた。そのあたりも眺めが良い。先に見えているのは城峰山や西上州方面の山だろうか。あたりは紅葉がなかなかである。

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 先へ行く。再び樹林の中に入るとこのあたりは鉄塔への巡視路になっているようだ。しばらく進むと右へ巡視路は下っていくので、そのまま尾根を進む。再び踏み跡の尾根となって登っていく。389mと思われる所を通過してその先はちょっとヤブっぽくなり始める。ひたすら尾根を辿って進んでアップダウンを繰り返す。踏み跡も見つからず、このあたりはGPSに頼ってコブからコブへ進む。GPSなしには進めなかったと思う。何度も曲がって進み、だいぶ進んだ所のコブには石祠を見かけた。

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 石祠の横を進んで左に進み、さらに少し行くとまた石祠があったが、屋根の石だけ残っているような感じだった。さらにヤブっぽい感じの尾根を進んでいく。尾根が細くなっている所もあったりしながら進み、最後の登りはちょっときつめ、それを登ると屋根掛けされた木祠のある天狗山に辿りついた。

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 しかし、屋根掛けされているにも関わらず、中の木祠の屋根は少し曲がっている。あまり来る人もなく、忘れ去られていくのかもしれない。そこからの下りもわずかな踏み跡、急峻な杉林の中を下る。踏み跡は追えないので、適当に歩きやすい所を探しながら急な斜面を下る。それでも踏み跡らしきものとはあまり離れないようにした。しばらく下っていくと金属製の手すりが見えて、そこに降りる。左上を見上げるとお墓があった。そこへの道のようだ。右に少し下ると畑だったと思われる小さな平地に降り立つ。右に踏み跡があってそれを降りるのかなと思ったが、左手にカーブミラーが見えた。少し草を踏んでそちらに進むとすぐに細い道に出る。左上には民家があり、そこの私道のようにも見えたが、右へ少し下ると道路に出ることができた。

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 左へしばらく進むと橋が見える。時計を見ると乗れないと思っていた14時半のバスに余裕で間に合いそうだ。それにしても良い天気である。雲はごくわずか、青空が広がる良い天気である。橋を渡ってバス停に向かうが、長い尾根をしっかり歩くことができて充実感はたっぷりだった。左に進めば原町のバス停に出るはずだが、時間に余裕があるので、小鹿野役場まで歩くことにする。少し行くと右に道を分けたが、下ってしまう道のようなので後で登り返しが大変だから、左へ進んでから右へ曲がって進むことにする。左へ少し進むと車道に出た。右に進むと西武バスの原町臨時バス停があるが、時刻などは書かれていない。使われることがあるのだろうか。しばらく歩いていき、病院や学校などの横を通ってさらに先に進めば役場前に出る。

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 バス停に行ってバス時間を見るとバスが来る十数分前。農産物直売所に入ってしばらく眺めて干し芋を買った。後で家で食べるとかなり甘く、美味しいもので良い買い物だった。しばらく待っていると数人がバス停にやってきた。空いているバスに乗り込み、西武秩父駅に向かう。途中からも結構人が乗ってきたようである。次の列車まで時間があるので、また土産物を物色していくつか買い込み、またのんびり各駅停車で帰宅した。

 

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