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経ヶ岳から仏果山へ

2024122226(宮ケ瀬湖の眺め)

12/22は丹沢へ。

【 山 名 】経ヶ岳、革籠石山、仏果山、高取山
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2024年12月22日(日)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】半僧坊前バス停8:30→10:00経ヶ岳10:05→10:25半原越→11:05革籠石山→11:45仏果山11:50→12:20高取山→13:15宮ケ瀬ダム13:30→14:10半原バス停

☆経ヶ岳から仏果山

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 丹沢に行くことにした。仏果山に行ったのはもう随分前なのですっかり忘れている。今回はまだ歩いていなかった宮ケ瀬ダムへ歩いてみたいと思った。新宿から小田急線で久しぶりに本厚木駅で下車した。少し早めに着いたので、しばらくバス待ちになる。かなり寒く、駅のお店の扉があるところで少し待ってからバス停に行った。宮ケ瀬行きのバスは結構行列が出来ていたが、さすがに半原行きはそれほどの人ではなかった。しばらく乗った半僧坊前で下車する。他にも数人の女性グループが下車した。支度を整えていると、女性グループが先に進む。わずかに進むと右に曲がるように道標がある。寺の入口になっていて山門があるのでそれを通る。田代半僧坊と表示がある。すぐに次の道に出ると目の前はこれまた大きな山門である。勝楽寺に立ち寄ってみたい気もしたが、左に折れて細い道を行く。

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 少し進むと橋に出て左にあった川を渡る。車の多い道路に出るが、こちらも右に細い道があり、先に進む。左の道路がカーブになると道標があり、そこからは林道になるようだ。女性グループが立ち止まったので先に行く。林道は荒れていて、徒歩には問題はないが車が入るのは無理に思える。進むと右に小さなボックスがあり、ハイキングコースの案内などが置かれているようだったが特にもらう必要はなかった。川沿いの道に入ると深々と冷えた空気が冷たかった。橋を渡り、先へ進んで行く。しばらく進んで行くとなんと猿が出てきた。他の猿は見当たらず、離れ猿なのだろうか。のんびり歩いていたのを見ていたら急に振り向いて目線が合ってしまった。一瞬、やべっ、と思ったが、特にこちらに向かってくるような事もなく、普通に自分が来た反対方向へ歩いて行ったので安心する。後で女性グループは大丈夫だったかなと思ったが、先へ進んだ時に女性の話し声が聞こえて来たので問題なかったのだろう。民家までそんなに遠くはないが、自然が豊かと言うべきか。登って一つ堰堤を越え、下って先へ行く。さらに進むと道が沢を渡り、左に離れて登るようになる。女性グループの声が聞こえたが、追いつかれる事はなく、そのまま登っていく。少しきつい登りが続く。しばらく登ると右にいくつか枝分かれしているそれなりの大きさの木があった。

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 そこから左に登る。少し登ると上に伐採された感じの土地を見てその横をじぐざぐで登る。浮石が多く、歩きにくい。さらに登ると林道に登りついた。右に少し進むと再び登山道の入口があるが、少しきつい登りとなる。風も少し吹き、樹林の中は寒い。こちらの道もやはり浮石が多いので滑りやすく、注意しながら登る。何度も小さく折り返しながら登っていくと尾根に出るが、強く風が吹き付けてきてこれまた寒い。薄手のジャケットでは寒く、パーカーを着込む。

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 結構きつい登りが続き、やっと登りついたところは山頂かと思ったら経ヶ岳の山頂はまだ先である。途中にはベンチがあるが、こんな寒い日は山頂でもないこんな所で休む人も少ないだろう。先へ進んでさらに登る。しばらく頑張るとやっと左に道が分かれるが、これは以前歩いたことのある荻野高取山や華厳山などからの道である。わずかに進むと開けた所に出て、そこが経ヶ岳の山頂である。無線をやっている人がいた。目の前には丹沢の稜線の山々が並んでいた。

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 先に進む。少しの間は緩やかな小さなアップダウンで進むが、やがて下りになる。経石がある。弘法大師が経文を収めた穴があり、これがあるから経ヶ岳と呼ばれるようになったということが案内板に書かれていた。

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 先に進んで下っていく。明るい尾根だが、かなり下るところもある。それなりに大きな木があってこの時期は葉が落ちているのでその大きさもよく分かる。

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 左側が開けたところがあり、展望図が書かれていた。正面には大山がよく見え、左手には光る海が見えていた。

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 先に進み、やがて左に木段で大きく下っていく。うすら寒い暗い樹林の中を下ると車が駐車されている半原越に着く。

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 すぐ先にまた登山道が始まっているのでそこからまた登るがここもきつい登りが続く。鹿柵があったようだが、もう扉しか残っておらず、意味がないようである。尾根に出れば、右に進んで少し登りも楽にはなるが、引き続き登りが続く。たまに人に会う。だいぶ登って進むと左にリッチランドへの道が分かれるが、歩く人はあまりいないようで踏み跡も若干怪しくなっているようだった。さらに先へ進むとなかなか大きなモミの木を見る。しばらく進んで今度は下っていく。空気が冷たく、少し雲が多くなって日差しも陰ったようでさらに寒い。鞍部で土山峠への道が分かれている。右には大きな山稜があり、そこへ向かうようだ。なんとなくこのあたりは見覚えがあった。

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 少し進むと斜度のかなりある登りとなり、結構きつい。風も少し強くなってきた。風に吹かれながら登っていくとさらにきつくなる。やっぱり丹沢の登りはきついなぁ。ひたすら登らされるとやっと革籠石山の小さな山頂に着く。ただ、あまり山頂という感じではなく、山稜の続きみたいな感じの場所である。左に折れて先にはさらに高いピークが見える。

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 先に進んでさらに登る。しばらく登ってピークに着くが、それはまだ仏果山ではない。もっと先である。進むと尾根が細くなってきた。また小ピークがあるが、そこには案内板があり、山岳修験者のはなしという案内板であった。このあたりの山を49日間かけて修法していたということだった。明治維新で廃止されたそうである。さらに尾根が細くなる。右下には川が見えるが、中津川の流れであろう。

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 さらに進むと行き違いも神経を使う道となる。一か所は左右ともに切れ落ちていてかなり高度感がある所がある。ただ、その先は岩場の登りとなるものの、登りであればロープなども付いているし、特に危険というほどの登りではない。下りの人は少し大変かもしれない。登り切って先へ行くともう仏果山はすぐそこである。風が強くなり、強風が吹く。左に高取山などへの道が分かれているが、そのまま先へ行く。すると仏果山の山頂である。

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 黒っぽい雲に覆われて風が強い。これじゃお昼はもう少し下ってから食べようと近くにいた女性二人は下山にかかるようだった。展望台の階段の下に座り込んで昼食にしたが、風は相変わらず吹き付けていた。持ってきたたまごサンドを取り出すが、ザックの中で潰れてしまって食べずらかった。周りにいた人たちもそそくさと休憩を取りやめて先に進んで行く人が多かった。

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 自分も簡単な食事を済ませて先に進むことにする。再び分岐に戻り、そこから右へ高取山に向かう。下り始めると強風の洗礼を浴びる。時には耐風姿勢にならないといけないぐらいに強い風が吹き付ける所もあった。地形的なものもあるのかもしれないが、冷たい風で厳しかった。パーカーのチャックはあごのあたりまで上げて風が入らないようにした。この天気でも歩いている人は多く、こちらにやって来る人が多い。宮ケ瀬湖の方から入山して来た人たちであろう。進むとまだまだたくさんの人に会った。ときおりパスさせてもらいながら進み、やがて宮ケ瀬越に着く。まだこの時間でも登って来る人がいるようだった。

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 高取山に向かう。再び登りとなる。明るくなって日差しが戻ってきたようだ。するとさきほどのような寒さもなくなった上に風も若干弱くなり、多少ホッとした感じで登っていく。後ろから追いついてきた人がいるようだが、自分を抜くほどのペースではないようだった。先へ行くと広い所に出て、そこが高取山の山頂、ベンチがいくつもある。

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 右手には家などの眺めが広がる。先の方にはビル群も見える。手前は丘陵地帯である。ベンチに座って眺めを楽しみながら水を飲んで少し休む。展望台もあるが、登って見る気には特にならなかった。風が穏やかで有り難い。さきほどの仏果山の山頂とは随分違う山頂であった。

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 さて、ここから先は初めてのコースである。道標を見ると宮ケ瀬ダムサイトまで2.1Kmのようである。支度を整えてそちらに進む。

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 少し細い所を下る。ロープも付いているが特に危険というほどの所でもない。すぐに登り返しとなって小ピークまで登る。すると左下に宮ケ瀬湖がだいぶ近づいた。まだしばらくは細い尾根を進むが、小ピークに出ると斜面を下るようになる。一人やってきたのでパスさせる。斜面の下りはそれなりの斜度でぐんぐん下る。冬枯れの道は好ましい雰囲気である。左手には樹林の合間から宮ケ瀬湖が見えている。もうお昼過ぎだが、この時間でも一人登って来る人に会った。だいぶ下ると少し平な感じの所を進む。さらに先に進むと緩やかに下り、広い眺めのある所に出る。ベンチも置かれていて、宮ケ瀬湖のブルーと青空、丹沢主稜の山々の眺めが良い所だ。写真を撮って眺めを楽しんだ。

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 再び下る。樹林の中をひたすら下ると宮ケ瀬ダムの上に出た。

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 そこからは左に折れて小さなじぐざぐで急降下するのだが、この道が滑りやすくいやらしい下りである。ここは凍結などしたら絶対に歩きたくないと思う所で、ロープは付いているものの、ひどい道だった。ひたすらじぐざぐで下る。やっと水面が見えてきて、すぐ近くまで下るとわずかに進んで橋に出る。そこはもう宮ケ瀬ダムの堰堤近くだった。

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 右に歩けば堰堤に出る。さらに右に水とエネルギー館という建物があり、入ってみる。ダムの事を説明した写真や解説などが展示され、子供なども楽しめるように体験的なものも用意されていたが、自分はさらっと見ただけとした。建物を出て、インクラインという乗り物に乗ってみようと思っていたが、行ってみるとこの日は強風のために運航中止となっていて残念だった。少し先にあるエレベーターは乗ることが可能だったが、まだ時間も早いので歩いて降りることにした。

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 そのまま堰堤を先に進む。確かに強風が吹き、帽子が飛ばされるかと思ったが、今日はつばのない毛糸の帽子なので問題なかった。堰堤が終わった所で右に進み、道路を下る。途中で右にあいかわ公園という表示があり、そちらに入る。公園の道をしばらく下っていくと先にこんもりした丘があり、良い雰囲気だったが、下へ降りるのは左の道だった。

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 道を下っていくと建物があり、さらに左に進んで別の建物がある。バス停に向かうにはその建物の裏手へ進むと良いようだ。道があるのかよく分からなかったが、そのまま進むと下へ向かう道路がある。車などは来ないようでしばらく下ると落ち葉がたくさん溜まっていたが、折り返して下ると登って来る人がいたので歩行者には使われているようだ。やがて民家のある場所に出て、しばらく歩くと半原への道が分かれている。そのまま直進して道路に出たが、バス停は少し離れているようだ。それにそのバス停からのバスは一時間に一本である。半原まで10分くらいのようだし、半原からは2系統あるので30分に1本くらいはあるはず。半原まで歩くことにする。住宅地をしばらく歩いていくと川沿いの道に出て、右に大きな橋を渡れば半原に着く。

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 バスまでは20分ほどの待ちである。ベンチでしばらく待ったが、少し早めにバスはやってきて乗せてくれたのでバスの中で待つ。空いていたが、愛川大橋から結構登山者が乗ってきた。本厚木駅に出て、帰宅した。

 

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コメント

このコースはいいコースですが、ヤマヒルの多いのでも有名です。
今の時期なら心配ないですね。

リブルさん、今年もよろしくお願いします。
中央沿線に住んでいるせいか、奥多摩や大菩薩、奥秩父は数えきれないくらい歩いていますが、今まで、丹沢は歩いたことがありませんでした。
一昨年より大室山、大山に始まり、昨年は山小屋に一泊して、一気に檜洞丸から蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳、そして鍋割山へと縦走しました。
改めて、丹沢の眺めの良さに感動しました。 しかし、同時に表尾根や大倉尾根の人の多さにうんざりして、静かな丹沢を歩きたいと思っていて、今年の足慣らしに経ヶ岳から仏果山、高取山を歩いてみたいと思っていました。

リブルさん こんばんは。
今年もよろしくお願いします。

宮ヶ瀬ダムから登っての あの眺めの良い場所は良いですね。
高取山からの下りは紅葉の時期はとてもきれいなのですが、あのジグザグの急な下りが難ですよね。
ほんと、凍っていたら絶対に下りたくないです。

冬はお日様のありがたさが身に沁みますね。

西やんさん、こんにちは。

そうですね。丹沢は最近はどこでもヒルが多いですね。
やはりこのあたりは冬場が適期ですね。

たまびとさん、こんにちは。

丹沢もそれなりに人が多いですよ。(^^;
マイナーコースは別ですけど、このあたりはごく普通の登山道ですし、結構人に会いました。
ランナーさんも多いです。
やはりヒルが多いので、寒い時期が良いですね。

はなねこさん、こんにちは。こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。

そうですね。かなりの急降下、あんなに厳しいとは思いませんでした。
ヒルも多そうですし、秋から初冬、春のわずかな時期しか歩けませんね。
途中のベンチは、眺めが良くて暖かい時期なら最高なんでしょうけど、そういう時期は歩けなさそうですね。
インクラインに乗ってみたかったので、またいつか再訪したいです!(^^;

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