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蓑毛、岳の台から三ノ塔

2024122811(富士山には雲がかかっていた)

【 山 名 】岳の台、二ノ塔、三ノ塔
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2024年12月28日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】蓑毛バス停7:45→9:00ヤビツ峠→9:30岳の台9:35→10:05菩提峠→11:00二ノ塔→11:20三ノ塔11:25→三ノ塔尾根→12:25牛首→13:20大倉バス停

☆岳の台へ

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 ヤビツ峠は何度も行っているが、大抵、塔ノ岳を目指すことが多く、岳の台は訪れたことがなかった。ということで行ってみたいと思う。ただ、塔ノ岳まで行く気はなく、かと言ってヤビツ峠までバスで入ってしまうと軽すぎるように思えたので、蓑毛から歩くことにした。先週に続いて小田急線に乗り、秦野駅で下車してバス停にいくとヤビツ峠行きはすでに行列ができていたが、蓑毛行きのバスは待っていたものの、さすがに登山者は自分以外には一人だけ、地元の人が数人という感じだった。しばらく乗った蓑毛で下車する。

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 トイレに立ち寄ってからヤビツ峠を目指す道に入る。先の方で工事をしているようでクレーン車が下ってきた。その横を登っていく。沢沿いの道はかなりの寒さで身が引き締まる寒さである。急な道でしばらく登ると右に道を分ける。蓑毛越に向かう道であろう。ヤビツ峠は左である。目の前にはお寺がある。左に進むと道脇にはお地蔵さんが置かれているが、寒そうに見えた。

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 先へ進むとさらに登りがきつくなる。しばらく登っていると左に案内板があり、あたりに宿坊が10数軒あったことが書かれていた。大山詣が下火になってなくなったようである。確かに段々状に石積みが右に見えるが、今はもう草が生えたり木があるので、夢の跡という感じである。車が通っていくが、工事関係の人の車のようだ。さらに登っていくとまだ寒いが体がやっと温まって汗をかきだした。フリースを脱いでパーカーだけにする。さらにしばらく登ると工事をやっている所に出る。新しい感じの堰堤も見えた。ここ数年の台風や大雨の影響があったのだろう。先へ進むとわずかで手製の道標のある春嶽堰堤というところに出る。簡易のアルミ橋があり、特に問題なく渡ることができる。もう一つは以前からの木橋と思われるが、それを渡る。

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 左に道を見て上に登る。登山道らしくなる。少し登ると右へ行く道があるが、これは違いそうだ。左に登っていく道を進む。たまに折り返して登っていく。沢から離れたせいか、さきほどまでの冷気は感じられなくなり、普通に暖かい気温に感じるようになる。途中でパーカーを脱いでウィンドブレーカーに着替えた。上へ行くと日差しも当たるようになった。日差しの中を歩くとさすがに暖かい。さらに進むと分岐があり、バス停は左のようだ。左へ進むと道路に出た。

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 目の前には木段があり、岳の台への道が始まっている。右がヤビツ峠のバス停などがある場所だが、わざわざ行く必要はなかった。そのまま木段を登り、岳の台に向かう。最初はきつい木段だが、少し登ると緩やかな登りとなる。樹林の中をしばらく登っていくと小ピークに休憩小屋がある。特に眺めもなく、あまり休む人もいなさそうな雰囲気である。

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 先に進むと鉄塔の先に大きな山が見えるが、それが岳の台だろうか。左手に進んでから下って少し進み、登っていく。カヤトの多い道を進む。左に曲がって先に進み大きな山稜が目の前に見えるが、直登ではなく、右へ登る。尾根に出て左へ登っていけば岳の台の山頂に着く。

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 ベンチがいくつかあるが、結構木が多く、眺めはない。あまり高くはないが、展望台があるので上がってみる。やはり大山が近い。三つのコブは三峰山だろうか。樹林の向こうに富士山が見えたが、雲がかかっているようである。今日もダメなようだ。

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 展望台から降りて、特に休むような気もしないので水を飲んだだけで先に進むことにする。

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☆菩提峠から三ノ塔へ

 下りになると富士山が樹林の合間からちらりと見えるのだが、きれいに見える所はなかなかないようだ。先には大きな山が見えているが、あれが三ノ塔だろう。かなり下ってしまう。せっかく登ったのにと思いながら下り、だいぶ下った所でようやく樹林の合間からなんとか富士山を撮ることができたが、やっぱり雲がかかっていた。

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 さらに下って鞍部付近まで行くと左を示している木の看板がある。菩提風神祠と書かれていて、左へ行ってみると石祠が確かに置かれていた。

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 戻って先へは登りとなる。ここもなかなかきつい登り、しばらく頑張る。やっと小ピークまで登ると先に菩提峠と思われる所があり、車が駐車しているのが見えるが、直接には行けないようだ。道は左に曲がり、先へ緩やかに下っていく。やがて右に曲がって明るい尾根を進むと左にパラグライダーの発信基地と思われる所がある。ちょっと雲が多くなってしまったが、富士山も見え、左には箱根の山が並んでいるのが見えた。

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 さらに先に進むと急な下りになり、菩提峠に降りる。

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 結構な台数の車が止められていた。ここまで車で入れば、稜線まではかなり近いのであろう。左には林道があるが、そちらではなく、先に「日本武尊の足跡」と書かれた木柱と道がある。そちらに入る。しかし、樹林の中に入ると踏み跡が錯綜している。勝手に歩き回った感じでどこが正しい踏み跡なのか分からなくなっている。適当に上に向かい、歩きやすい所を探しながら登る。しばらく登るとようやく踏み跡が収束してきて、だいぶ分かりやすくなる。左右に曲がりながら登るが、上に行くにしたがって結構きつい登りとなる。ひたすら登っていくとかなりきつい斜度でロープの付いた所もある。やはり丹沢の登りはきついな。

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 随分登ってようやく稜線が近くなってきた雰囲気があるが、まだまだ登りは続く。左手に相模湾が見えるようになってきた。そのせいかどうか風も少し出て来たようで少し寒くなる。後ろから早い人が登ってきた追い抜いて行った。海の方を見ると左に飛び出ている部分は真鶴半島だろうか。その向こうに小さな島が見えるが、初島であろう。

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 きつい道を登っていると先を子供連れの親子が登っている。パスさせてもらって登る。まだしばらくはきつい道が続いたが、やっと二ノ塔尾根に出る。

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 そこから右に登る。日差したっぷりの明るい尾根で暖かい。でも登りはきつい。降りてくる人たちに結構会った。左手には大きな三ノ塔が見える。しばらく頑張ると人が多く休んでいる二ノ塔に着いた。

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 もうすっかり富士山は雲の中である。目の前の三ノ塔が大きい。水を飲んで先へ進む。木段の下りである。前を歩く人たちにパスさせてもらって先に降りる。登り返しになり、ひたすら木段を登る。最近は表尾根を随分登ってないが、前よりも足にかかる負担が随分きつくなっているのかなと思う。人が多いので仕方ない所はあるのだが。二ノ塔から三ノ塔は思ったほどの距離ではなく、のんびり気分で登っていくと三ノ塔に着く。休憩小屋もあるが、外のテーブルで休む。塔ノ岳が見えているが、ここから見るとかなり遠い。こんなにきつい道だったかな。何度も歩いた道だが、表尾根を縦走する気力もなくなってきているのかもしれなかった。

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 それにしても風がやはり寒い。今日もパンをさくっと食べる。向こうには大山と右手には江の島が見えていた。今日の最高点はここまでである。まだ時間は早いが三ノ塔尾根を下ることにする。

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 三ノ塔尾根は以前に歩いているが、もうすっかり忘れている。分岐からそちらに入るとものすごく寒い。うす暗い樹林の中だからかと思ったが、そうではなく、下から寒い風が吹き上げてくるからのようである。地形的なものなのだろう。下って標高を落とせば暖かくなるだろうとそのまま下る。若いカップルが登ってきたのに会ったが、女性の方はきつそうだった。ランナーさんが時折後ろから下ってくるのでパスさせる。よく使われるコースのようである。しばらく下ると見覚えのある場所を下り、右に行くが、かなり道が荒れている。木段なども補強したりしているが、やはり踏み跡が錯綜している所があり、降りるのに少し躊躇したりしたところもあった。少し右に降りるようになってどんどん下り、さらに下っていく。少し緩やかになって下りやすくなり、ひたすら先へ進むと左に曲がるあたりからは谷の眺めがある所がある。どうも谷の眺めは好きである。いかにも山に来ているという感じがするし、民家などが全く見えないと山深さも実感できるからである。

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 作業道らしき草の生えた道に出るが、そのまま登山道は先に進むように表示がある。先へ進んでいくと民家がだいぶ近くなった。ランナーさんが二人来たのでパスさせる。右へ下る。しばらく進むと尾根にはロープが付けられていて、右に降りていく。左に折り返して下り、しばらく下ると道路に出た。そのあたりが牛首であろう。

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 林道をわずかに進むと右に道が分かれている。写真を撮ろうとザックからカメラを出していたら、林道を二人ほど登ってきたが、さきほど自分をパスした人たちだった。ここだと目の前の登山道を登っていった。どうやら間違って林道を進んで戻ってきたようだった。後から自分もその道に入って登る。比較的緩やかな登りでしばらく進み、平な所を通って先へ行くと鉄塔の下を通る。明るい道だがだいぶ草が蔓延る道をしばらく下り、さらにしばらく下っていくと林道に出た。

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 もうそこで登山道は終わりのようだ。林道をのんびり気分で下る。左に道を分けてさらに先に下っていくとカップルが散歩していた。さらに下れば公園の入口、右にそちらへの階段に入る。もう大倉は近い。階段を下ると落ち葉でハート型が作られていた。落ちたモミジのピンク色が混じるので遊びで作ったのであろう。

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 左にベンチがあるところがあり、そこに座って水を飲みながら少し休憩した。さらに石段を下るとまたハート型があった。さらに下るともう風の吊橋の手前、吊橋を渡る。先に進めば大倉のバス停である。

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 時間を見ると10数分後のようだ。トイレに行ってからバス停で座って待つ。まだ早い時間だが、降りてきた人は多く、バスが来ると座席は一杯で立ち客も出るくらいだった。秦野駅に出て、時間が早かったのでドーナツ屋に入ってドーナツとコーヒーで少し落ち着いてから帰宅した。

 

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コメント

秦野に会社の工場があったので、この付近は何度も歩いています。
でも、かなり自分のイメージとは違っていて改めて見直しました。
蓑毛からヤビツ峠も何度か歩いています。

西やんさん、こんにちは。

丹沢は西やんさんのホームみたいなものだったのですね。
やはり山も少しずつ変わっていきますね。
岳の台は初めてですが、よく歩いた縦走路とはまた違った雰囲気で良いものでした。
富士山がきれいに眺められなかったのが残念でした。

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