安戸山へ
(イワウチワ)
【 山 名 】安戸山
【 山 域 】那須付近の山
【 日 時 】2025年4月19日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】アグリパル塩原9:05→9:50蟇沼登山口→11:00林道→11:10林道分岐→11:45安戸山11:55→12:15前安戸→12:25林道→13:05山道分岐→13:45林道→13:50鷹八幡神社→14:00アグリパル塩原
☆安戸山へ
以前から安戸山へは行ってみたいと思っていたが、やはり行くならば春の頃が良いとずっと先延ばしにしていた。バス停から登山口がそれなりに遠いこともネックの一つである。最近は道を歩くことも多くなったし、バスも本数が少なくなったり、路線自体が廃止されてしまうこともある。さすがに塩原温泉へのバスは本数も多く、すぐにはなくなるとは思えないが、このご時世何があるか分からない。山上にカタクリが咲くらしいので咲いていれば良いなと思いながら出かけることにした。

宇都宮駅から黒磯行きに乗る。車窓にはまだ桜が散見される。すでに終わっている感じの木もあるが、まだきれいな木もあったりする。先週、福島でたくさんの桜を見た後なのでちょっと意外であった。、西那須野駅で下車する。数人がバス待ちをしているが乗客は少ない。バスが走っていくとやはり桜があり、シダレザクラも咲いているのが見えた。千本松のあたりは特に桜が満開でさすがに少し終わりかけな雰囲気もあったがハナモモがたくさん植えられていて、それもまたバスの車窓に見ごたえがあった。途中で乗っていた人はほとんど下車してアグリパル塩原で下車するときには自分以外には一人くらいだったようだ。もちろん降りたのは自分一人である。

まずはアグリパル塩原の中に入る。直売所やソフトクリームなどを売るお店がある。そのまま通り抜けて右に出て、細い道を直進する。お花などを売っている建物を見て、右に折れて道路に出る。これを直進して行けばよいようだ。しばらく歩くと沿道にはやはり桜がよく咲いている。左手に見えるのが安戸山であろう。道路を歩いていくとやはり民家の桜がきれいである。植えられたもののようだが、ヤシオツツジまで咲いていた。他にもズミの花などきれいなお花がたくさん咲いていた。右手奥にはだいぶ溶けたようだが、まだ少し白い雪を抱く山も見える。那須連峰であろう。そんな風景を見ながら進んでいくのでそんなに遠いという感じはなかった。やがて少し右に曲がって進むときれいにシダレザクラが咲いている。手前の草地のグリーンと奥のまだ冬枯れの山との対比が良い感じであった。

少し先に行くと安戸山を示す道標があった。左の道に入ってしばらく点在する民家を見ながら進む。やがて民家の庭のような所に安戸山を示す石板があり、そこから左の道に入る。

ここは民家への道のような感じでさきほどの道標がなければ分からない感じである。そのまま進むと山に入り、樹林の中を進む。左に石段があったが、そのまま右の道を進むと左に曲がり、少し行くと木造の社がある。鎮守ということか、特に名前などが書かれているものは見当たらなかった。

奥には「山神」と書かれている石碑と石祠も置かれていた。

ここまでですっかり汗をかかされた。この先も暑そうなので久しぶりに長袖シャツも脱いで半袖シャツ一枚で登ることにする。

さらに奥に進むと貯水槽があるが、その先からは登山道になる。しかし、少しヤブがかっていて、あまり歩く人は多くないようだ。しばらく細い道をちょっと不安に思いながら進むと左から山道が合わさり、そこからは歩きやすくなる。少し行くと沢に出る。左に堰堤があり、これは沢を渡るようだ。木橋があったが、沢と同化している感じ、わずかに靴を濡らす程度で橋を踏んで渡り、右をじぐざぐに登る。堰堤の上あたりに登りつくと沢から離れて右の道を登っていく。どんどん高度を上げていくが、地味にきつい。たまに折り返しながら左へと登っていく。このあたりは杉林の中をひたすら登るようだ。だいぶ登ると明るい所に出る。カタクリの葉がちらりと見えたが、咲いているものは見当たらない。そのまま登ってさらに左へと進む。だいぶ登るとやっと小さな尾根のような所に登りついた。一人下ってきた人に会った。会ったのはクマ公さんだったようだ。結構暑さもあってしんどかったのであまり見ておらず、気が付かなかった。すぐ右には巨木とまでは言えないが、どすんという感じで太い杉が立っている。叶ノ杉と言われる地点であろうか。よく見ると少し先にもうそれ自体は壊れているようだが屋根の部分は残っている石祠があった。

先に進んで登っていく。少しトラバース気味に進まないといけない所もあり、落ち葉が溜まっていて少し注意しながら進む。先に進めば特に問題はなく、先へ先へと進む。それにしても暑い。先日までの寒さが嘘のようである。温暖化はどこまで進むのだろうか。また一人下ってきた人に会った。やがて明るい所に出て、先へ少し登ると右に出て林道だったと思われる道に出る。

そこからしばらくその道を辿るようである。日差しが降り注ぎ、ちょっと暑い感じである。スミレが咲いているがこれはタチツボスミレであった。この道もそんなに斜度がある道ではないのだが、地味にきつい。このところ小さな山ばかり登っているから余計にそう思うのかもしれない。左手に大きな山が近づいてきたが、これが安戸山であろう。

さらにしばらく頑張って進んでいくと平なスペースのあるところに出る。草地で気分の良い所である。そこから左に進むと林道らしい道になる。しかし、これは安戸山は巻いてしまう道であると思われた。入口を見落としてしまったようだ。笹の生える所を右に進んでみると踏み跡に出ることができた。これが登山道かと思うくらいの踏み跡という感じである。やはり登る人は少ないのだろう。しかし、このあたりは雰囲気の良いところ、しばらくその道を進んでいく。すると笹薮の中にカタクリが一つだけ咲いていた。小さなカタクリでいかにも自生で良い感じだ。

先へしばらく進むとやはりカタクリを一つ見つけた。どうやら笹薮がお好きなようである。笹で影ができるからちょうどよいのだろうか。さらに進むとちょっとトラバース気味の道となる。さすがにここまで登ってくると暑さも和らいだ感じにはなる。途中、アカヤシオが遠くに少し咲いていた。残念ながら近寄るのは無理、それにまだ蕾も多いようだった。やがて尾根に登りつく。右に進みそうな感じの所だが、それは別なところへ向かう尾根なので、左に折れる。すると尾根上に小さなイワウチワが点々と見つかった。ほんとに小さくかわいいイワウチワである。栄養が乏しいのか、風が強かったりして大きなものは咲けないのだろうか。分からないがそういう環境なのであろう。カタクリもちらほらと見かける。やはり小さなものが多かった。やがてロープの付いた急登になる。かなりの急登がしばらく続く。ロープを掴んだ方が登りやすい所と掴まなくてもいける所といろいろだが、いずれにしてもロープにお世話になりつつ登っていく。息も上がってここは一番きつい所だった。やっとそれを登りきると笹の生える斜面の登りになる。

少し進むとまた少しきつい登りがあるが、短いものである。しかし道がだいぶ踏み跡っぽい感じとなり、なんとなくここが道だろうと思いながら進むが、少し笹がかぶるところもある。暑い時期にはあまり歩きたくない所である。まだしばらく登らされるので頑張って登るとやっと山頂に着く。小さな場所で三角点が置かれている。後で調べると二等三角点のようである。少し先に腰を下して昼食とした。

☆アグリパル塩原へ
持ってきたガイドを見るとアグリパル塩原まではそれなりに時間がかかるようだ。眺めもないので昼食を終えたらさっさと下山にかかることにする。先に進むが道というよりは踏み跡という感じである。車で来た人は蟇沼から往復するだろうから、こちらへ入る人はさらに少なくなるのだろう。少し下ると薄いが踏み跡が見つかる。まあこちらは尾根上を進めばよいのでそんなに難しくはない。しばらく急な所を下るとわずかに登り返したりしてギャップを超えて下る。途中の小岩のところには小さなカタクリが健気に咲いていた。厳しい環境でも咲く植物の力強さはやはり素晴らしい。先にちょっとこんもりした山が見えた。あれが前安戸であろう。

さらに下ってからアップダウンで進み、前安戸に向かって登り返しになる。踏み跡はかなり怪しく、適当に登りやすい所を探しながら登る。わずかに薄い踏み跡があったりするが、それも少し先に行くと怪しくなる。木の伸びた枝に邪魔されながら進むと再び踏み跡が一定になって歩きやすくなる。少し行くと最高点らしき所に出るが、特に標識などは一切見当たらず、静かな良い場所である。

その先は樹林に入るようだ。少し急な下りになってしばらく下っていく。また笹薮にカタクリがいくつかある。ここのカタクリはやはり笹薮がお好きなようである。やがて尾根は少し右に続いているが、踏み跡が左下に向かうのでそちらに入る。下ってから先へ行き、左に大きく曲がる。踏み跡に続いてそちらに進み、しばらく下ると林道らしき道に出た。そこには安戸山を示す紙のようなものがビニール袋のようなものに入れられていたが、袋がやぶれて紙も読めなくなりそうになっていた。

のんびり林道を下る。少し下るとバイケイソウがたくさん伸びていた。造形は面白いが、この形を見るとWindows11に入っている壁紙を思い出してしまうのであまり笑えない感じである。

さらにしばらく下ると脇には小さなカタクリがちらちらと咲いている。とても林道とは思えない感じである。こんな所に入ってくる車もないのであろう。

さらに下っていくと別な砂利道になっている林道に出た。そのあたりにはニリンソウが咲いている。まだ咲いたばかりのようで薄ピンク色なのがかわいい。ただ、これを写真に撮ってもほとんど色が出たことがなく、ほぼ白になってしまうのである。こればかりは見るしかない。そこからもひたすら林道が続く。途中、スミレが咲いているなと近づくとなんと咲いていたのはヒナスミレである。今年はまだヒナスミレに会えていなかったのでこれはラッキーだった。このあたりのものはみんなフイリヒナスミレである。先へ行くともう見かけなかった。ずいぶん長く林道を下っていく。途中、砂利が積まれている所があったが、たまに林道の補修をしているのかもしれない。明るい所に蛇があってびっくりする。頭はなく、胴体だけである。何かの動物に頭を食われたのだろうか。色からするとヤマカガシらしい。少し先に進むとまた蛇が動く。緑っぽいのでアオダイショウだろうか。これだけ暑いくらいになると活動するようになっているのだろう。どんどん林道を下っていくとやがて舗装道路の林道が見える。どうやら行きすぎてしまったらしい。1~2分戻ると右に細い山道が分かれている。これが下る予定の道だろう。そちらに入って進む。

折り返して下っていく。あまり歩く人もいないのだろう、少し荒れた感じでもあるが、昔はよく使われた道らしく踏まれているので問題はない。何度も折り返して下っていく。やがて右に踏み跡が分岐する。近くには安戸山を示すものも置かれていたが、そのまま先だろうと進む。しかし、これはやはり間違い、少し戻ってさきほどの分岐から下へ進むと左に進んでから右に折れて下っていくので正しかった。何度か折れて下っていくと途中には小さなスミレ、どうやらシハイスミレのようである。葉がピンと立っているものもあったが、マキノスミレ的でもあった。山道は右に続いているが、そのまま左にちょっと登ると樹林から出て鉄塔に出た。民家などが遠くに見えた。まだ結構高さがあるようである。安戸山の山頂は樹林の影なので見えなかった。

戻って山道を進む。また何度も折れ曲がりながら下る。どこを歩いているのかよく分からなくなってくるが、そのまま下っていくと左から来た道と合わさる。そのまま先へどんどん下っていく。やがて右に分岐があり、そちらの道に入る。少し杉の樹林からの落ちた葉などが厚くなって若干歩きにくいが進んでいるとエイザンスミレも見かけた。先を左に曲がって樹林の中をしばらく進むと涸れた沢の近くに出る。そこにはニリンソウがちらほら咲いていた。木の枝が落ちていて避けながら進み、左に降りると林道である。右手には立入禁止のロープがあるので、先に何かあるのだろう。左に林道を進み、右に折れて下っていく。横に通っている道路を過ぎてさらにしばらく下るとニリンソウがたくさん咲いていた。

ヤマエンゴサクもたくさん咲き、アズマイチゲも混じっていた。
(イワボタン)
春の雰囲気を楽しみながら進むと民家があり、そのまま進むと左に神社がある。樹林を抜けて左に進めば鳥居がある。鷹八幡神社である。杉木立はなかなか立派である。中に進むと神社は荒廃している。円形なのは昔の土俵の名残だろうか。しかし、ニリンソウが境内に咲く神社も滅多にない神社であろう。良い山に登れたことを感謝してお祈りする。

鳥居をくぐって横の道路を先へ進む。あたりには桜の木があるが、そろそろ終わりかけの感じであまりきれいではなかった。しばらく進み、左に折れれば行きに通った道にでる。そのまま進めばアグリパル塩原である。

バス時間を調べるとしばらくバスはないようだ。残念ながら入浴施設もない。塩原温泉まで行くのは面倒なので、しばらく待ちになる。ちょっと蕎麦でも食べてみようと食堂に入ってざるそばを頼んだ。時間がかかったが、出てきたお蕎麦はまずまずの味だった。直売所でイチゴを買う。バス停に行って木の椅子に座るが、日差しが暑い。帽子を出そうとしたら、どうやらどこかに置き忘れてしまったようだ。数年使ったものだが、まだ特に問題があった訳ではない。どうも年を取ってボケたようである。しばらく待ってきたバスはまだ座席に余裕があった。西那須野駅に出て帰宅した。
(春らんまん)





(コスミレ)


















(春満開)
(シュンラン)






















(シハイスミレ)
(タカオスミレの群落)

























(茶臼山から見る霞む富士山)

























(夏井千本桜展望台からの眺め)










(矢大臣山の山頂付近から)














(五十人山の由来になった岩)





















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