花の白山へ その2(御前峰、大汝峰、展望歩道)
(トンビ岩コースの雪渓からの別山)
続きです。
【 天 候 】20日 晴れ
【 ルート 】 20日 テント場5:55→トンビ岩コース→7:10トンビ岩→7:45室堂→8:40御前峰8:50→池めぐりコース→9:40分岐→10:10大汝峰10:20→10:35七倉山方面分岐→11:45室堂11:55→12:15平瀬道分岐→展望歩道→12:45アルプス展望台→14:05南竜山荘→テント場(泊)
☆御前峰へ
4時半くらいに目が覚める。アラームは5時で、6時に出発する予定である。今日は御前峰と大汝山を歩くだけなのでそんなに厳しい行程ではないと思っていた。テントを張りっぱなしにして出かける方法もあったが、最近は悪い人が多くなり、テントが荒らされたり、盗まれたりするという事件も聞くし、行程もそれほどではないということで撤収して持っていくことにする。
(テント場のハクサンチドリ)
さすがに昨日の暑さのせいでフライはずぶ濡れ、前を開くと水がポタポタと滴るほどであった。しかし、天気は今日もよさそうだ。のんびりと朝食のパスタを作って食べて、テントを撤収する。冷たい水も入れてトイレなどを済ませ、予定通り、6時前には出発できた。
(テント場下の雪渓)
テント場にもきれいなハクサンチドリが咲いていたので写真を撮っておく。また雪渓を下って南竜山荘近くのトンビ岩コースに入る。上空はきれいなスカイブルーである。わずかに雲があるくらいで、今日も日差したっぷりなのだろうか。すぐに大きな雪渓に出る。まずは左に横断するだけである。少し登ると再び雪渓に出る。これも斜度はそれほどではないし、登りなのでストックを使って蹴り込みながら登れば、左にある夏道に戻ることができた。しばらく雪渓の横を登ると左に入る。さらに登っているとハクサンコザクラを見かける。やはり会えると嬉しい。もうひとつ、オウレン系のお花、もしかするとミツバノバイカオウレンなのかもしれなかった。

さらに何度か曲がりながら登っていくと再び雪渓に出る。これはかなりの斜度がある。少し登ってみるが、かなり表面が固い。溶けて固まってを繰り返しているほとんど氷なので滑りやすく歩きにくい。少し登った所で登りにくいので左の斜面に出てみたが、結局、ヤブで進めず、雪渓に戻る。そこでふとザックにスノーチェーンが入っていることを思い出した。この雪渓歩きのために入れて来たのだった。それを取り出して付けて、再び雪渓に出るとやはり安定して滑らずに登れる。やはり持つべきものは装備である。ぐいぐい問題なく登って簡単に雪渓を登りきることができた。
(トンビ岩)
そこで外して先へ登る。斜度はそれなりにある登りであるが、もう上は近くなってきた。左に進んで小さな残雪なども出てくるが、たいしたことはなく登っていく。ちょっとした岩に登り着くと道標があった。さらに登っていくとチングルマが咲いている。まだ咲いたばかりという感じで初々しいやつである。ツガザクラなども見かけた。先へ進み、登っていくとトンビ岩に着く。遠くに連なる山を見ることができる。

先に行くと緩やかな登りとなり、歩きやすくなった。先に御前峰が見えてくるが、まだ遠い。今日も雲もない快晴、気持ちの良いスカイブルーである。足元にはオトギリソウ、さらに少し傷んでいたが、ハクサンシャクナゲを発見した。さらに進めば、御前峰が近づき、やがてまた広い雪渓に出る。斜度はあまりないのでここは残雪を踏んでもたいしたことはない。雪の上を進んでいる踏み跡もあるようだったが、左手に夏道が見えたので、そちらに向かって横断して、後は夏道を進むことにした。石ゴロの道を進んで緩やかに登っていくと先に室堂の建物が見えて来た。さらに歩いていくとお花畑が広がっている。室堂の近くではハクサンコザクラが咲きまくりである。そのほかにも室堂の近くにはお花畑が広がり、たくさんの高山植物が咲いていた。

室堂に到着し、日当たりがよいベンチしかないので、そこに座って休憩する。さすがに人が多いようだ。御前峰に向かうことにする。先に進むと白山奥宮の鳥居と建物がある。ザックを置いてお参りした。

先に進むとクロユリがたくさん咲いている。クロユリは中央アルプスなどで見ているが、こんなにたくさんのクロユリを見たのは初めてである。イワカガミやツガザクラなどもたくさん咲いていた。

登りがきつくなる。軽装の人がたくさん登っていくので、もちろんパスさせて登っていく。コオニユリがまとまって咲いているのも吃驚である。足元に咲くお花に励まされながら登っていくのはやはり楽しい。イワツメクサが咲いているのをみつける。

風が少し吹き付けると肌寒いくらいになってきた。やがて高天ヶ原という道標がある所に登り着く。半分くらいは登っただろうか。肌寒いのでウィンドブレーカーを着込むことにした。さらに登っていく。頑張って登ると御前峰に到着する。まずは白山奥宮の木祠にお参りする。

そして上に登れば、御前峰の標柱、少し待って写真を撮り、近くにいた人にお願いして自分も撮ってもらった。

素晴らしい眺めである。遠くには街並みも見えるし、近くの山々が並び、下には室堂が手に取るようだし、別山も下に見える。しばらく近くに座り込んで眺めを楽しみながら休んだ。

☆大汝峰へ
さて、先へ行くことにする。少し進むと先には大きな大汝峰が見える。下には池があり、これも水色がきれいである。池めぐりコースに入って岩場を下る。少し下ると右に折り返してじぐざぐに下り、残雪の池に降りていく。しばらく下ると池の近くに降りてそこが千蛇ヶ池らしい。まだ半分は残雪で埋まっている。もう暑くなってウィンドブレーカーは脱いだ。

右手へ進んで残雪を少し歩き、再び道を登って進む。右手に並んでいる山々は北アルプス方面の山々だろうか。

カール状の地形の中を進むと右に池がまた出てくる。ここも残雪が残っているが、先の山々との対比が素晴らしかった。

あたりにはチングルマが咲いている。先にも池があり、これが翠ヶ池だろうか。ちょっと登っていくと分岐に着いた。そこから右へ大汝峰へ向かう。
しばらく進むと再び道標があり、そこからは急な登りとなる。

すると足元にはたくさんのイワカガミである。

さらに登るとイワギキョウとイワツメクサがたくさん咲いていた。

結構しんどい登り、それでも登っていくとやっと大汝峰の山頂に着く。

あたりは結構広い感じの山頂になっている。ザックを置いてまずは石垣に囲まれた大汝神社でお参り。無事に登れて、また安全に下れるようにお祈りした。

歩いてきた池めぐりコースと御前峰が大きい。

さすがに雲が少し上がってきたようで、反対側の方面は少し雲が多めだった。雲の向こうに見える山はどこの山だろうか。遠くには街並みも見ることができた。

しばらく水を飲んで休憩し、下ることにする。結構しんどくて疲れた。帰りにも別な池めぐりコースを取ろうかと思っていたが、予想外に疲れたので、そのまま室堂に向かうコースを取ることにする。先の道に入るとあまり人が歩かないようで、静かな道になる。草がわずかにかぶるくらいの感じであるが、道は続いているので全く問題はない。結構下り道が続く。少し歩きにくいが、なんとか下っていくと分岐に着く。おじさんが一人休んでいた。先に見えているのが七倉山だろうか。しばらくするとおじさんが立ち上がり、七倉山の方へ向かって歩いて行った。どこへ行くのか分からないが、先へ下るのだとすると相当な長距離の歩行である。途中で泊まるのか、七倉山まで行って戻るのか、いずれにしてもそれなりには大変だろうと思う。

自分はここから左の道に入る。やはり細いトラバース道だが、緩やかだが登りもあったり、道に木や石が多く、決して歩きやすいと言える道ではなく、それなりには時間がかかる。その上日差したっぷりで結構暑い。ふらふらと進んでいく。足元にはコバイケイソウやダイモンジソウ、シシウドなどが咲いている。またあまり見かけないお花はイワハタザオとかだろうか。

さらに進むとしおれ気味だったが、ヨツバシオガマが次から次へと咲いていた。こんなに見かけたのは初めてである。やがて雪渓に出て、それを登り、その先で進路が分からなくなる。適当に登りやすい所を上へと登っていく。なかなか登りがしんどい。やっと道らしきものを探し当て、それを登るとすぐにさきほどの大汝峰の手前の道標の所に登り着いた。ベンチがあるので、座り込んで休憩。さすがに疲れてきた。

先へ進む。しばらく進むと池めぐりコースの分岐に出て、そこからは先に進むとミヤマキンバイの楽園である。近くにはイワカガミも多かった。さらに雪渓を進んで再び道を進み、また雪渓。その先で池めぐりコースを分岐するが、室堂へは左の道の方が近い。雪渓を進み、そこからは登り返しになってしばらく登らされる。さらに道を進むとまた雪渓。それにしても雪渓が多い山である。溶けているので滑るので歩きにくく、そろりそろりと進んだ。その先で歩きにくいガレた所を下り、やっと室堂にたどり着いた。

☆展望歩道へ
ベンチに座って休憩。お昼過ぎということもあって、放送があって食事やビールを12時45分まで提供している、と案内があった。パンを食べてしばらく休んでから出発する。展望歩道を下る予定である。トンビ岩コースから登ってきた分岐に進み、そこから左に展望歩道へ向かう。

そのあたりもお花畑が広がっていて、なかなか良い所である。クロユリがたくさん咲いていたし、先へ行けばハクサンコザクラ、ミヤマキンバイが多い。ときおり草がだいぶ近くまで来ている細い道を進むが、そのあたりではまたヨツバシオガマなどが多かった。

こちらを歩く人は少ないのか、ほとんど人がいない雰囲気。静かな道である。人はいなくてお花が多いのが楽しい。しばらく歩いていくと小さな雪渓もあり、それを過ぎると平瀬道の分岐である。平瀬道は通行止となっているはずだが、ここの分岐では通行注意となっていた。いずれにしても車利用でないとほぼ利用は難しいはずなので、歩く人もいないのであろう。

そこから右に折れて下っていく。緩やかな下りをしばらく辿る。途中にはやっぱりイワカガミが多かった。やがて少しガスってきた。さすがにガスると少し気温が下がる。

道には草が少しかぶるが、イブキトラノオなどがよく咲いていた。道標かと思う木の看板があったが、注意書きの看板で、そこを過ぎると少し坂がきつくなった。じぐざぐに下ろうとすると下から登って来る人に会う。そこからは結構登って来る人に会った。今日入山した人たちが登って来る時間なのであろう。次から次へと会うようになった。やがてガスが晴れて下に水色のダムが見えるようになった。

なかなか急な下りの所もあり、降りて来たから暑さも増してそれなりにきつい。どんどん下っていくとやがてアルプス展望台に着いた。小さな場所で二人ほど休んでいる。スマホで電話している人がいて、仲間が熱中症で倒れたらしい。この暑さだから下はさらに暑いだろうし、日当たりもよいと倒れるのは分かる気がする。

先へ進んで下っていく。テント場がちらりと見えたが、随分遠い。

随分下ると右に進んで柳谷に出る。そこにも大きな雪渓があり、雪渓を渡らないといけないが、結構溶けている。下に沢が流れていて、崩れたりしないのかなとちょっと心配だった。

手前で沢で顔を洗ってクールダウンしてから雪渓に乗り、渡るとなんとか問題なく渡ることができた。先に下っていくが少しきつい下り、それでもしばらく下って行けば、水が出ている所がある。そこで顔を洗うと少しクールダウンできた。まだテント場まではそれなりにあるようだ。それでも少し緩やかになってきて、やがて木道に出る。木道をしばらく歩いていくと川の流れで遊んでいる人たちを見かけて、もう南竜山荘はすぐそこ、という所まで来た時に、はっと気が付くとストックを忘れていることに気づいた。さっきの水場で顔を洗った時だ!慌てて戻る。しかし、かなり歩いてしまった。木段を登り、さらに道を進んで登っていく。途中で出合った人にストックがなかったか聞くと、あったよということだった。やっぱりと思いながら急ぎ足で登る。登り返すとなると結構きつい道だ。さらに登っていくと女性二人が降りて来たので、ストックがなかったか聞くと知らないという。あれ、なくなったか?さらに先にまだまだ登っていくと、ふと気づくと柳谷の雪を渡った所まで来てしまった。うわ、これは登り過ぎた。再び下る。しばらく下っていくと、さきほどの水場、そこの岩にストックがしっかり置かれていた。
良かった。ホッと一安心。やっぱりこんな忘れ物をするようだと自分も年だなぁとちょっと思う。また同じ道を降りるのはかなり苦痛であるが、まあ、これは自分の失敗なので致し方ない。ようやく木道に出て、しばらく歩けば、やっとテント場への道に出た。右に進んで南竜山荘で今日も受付をする。さすがに昨日ほどの混みはないんじゃないかなと思うが、どうなるか分からない。昨日と同様に1000円をを入れて、テント場に向かう。ちょうど若い学生のグループもテント場へ向かう所でラジオを鳴らしているのか音楽が流れてきた。再び雪渓を登ってテント場に行く。やはり見た所、まだ余裕があり、遠くない所に張った。予想通り、今日は少な目なようだ。テントを張り終えたら、水場に行って冷たい水をがぶ飲み。やはり美味しい水は有り難い。それにしても比較的軽い行程だと思ったら、予想外に疲れる行程だった。やっぱり白山はなかなかきつい山だなと思う。

今日も焼酎で乾杯。今日は昨日と違い買ってきたそのままの黒霧島なので、芋が香る焼酎であった。美味しい水と合わせるとこれもうまい。今日のつまみもサービスエリアで買った富山の白エビを使った柿の種。これもなかなか良かった。まだ少し日差しがあるが、夕方になるとガスが出て、室堂あたりにかかっていた。ただ、時間によっては上がったりして、変わり方が忙しい。日差しが遮られると涼しいのだが、また日が当たったりする。7時をすぎて、少し眠くなってきたので、シュラフに入る。明日はバスに間に合わせるために3時起き、4時出発としたいと思っていた。この時間に出れば、余裕でお風呂にも入れる想定である。明日も天気は良いことを祈りながら寝る。さすがに今日はテント場を探し回るような人は来なかったようだった。
(ササユリに会えた)























(霧の道)































































(槍ヶ岳、穂高連峰、上高地の眺め)






(咲き残りのムラサキヤシオツツジ)






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