焼岳へ 下山編
(槍ヶ岳、穂高連峰、上高地の眺め)
続きです。
☆中の湯へ下山

しばらく休んで下山にかかることにする。やはり下りも足元が悪い下り、ほんのわずかに下ると左の石に下山と書かれた道があり、そちらを少し下る。再び登りの道と合流して右上にある噴気孔を見る。湯気の量はそんなに多くはないが、あたりの岩が黄色に変色しているのを見るとかなりの硫化水素が含まれているのであろう。

しばらく下れば分岐に下りつく。そこからははるか下の方まで人が登っているのが見える。ここから随分下らないといけないのだなと思う。

下りに入り、少しトラバース気味に右へ下る。岩も多く、ゆっくり下る。しばらく下って行くと右下に小さな火山湖が見える。

振り返ると上にはやはり噴気孔があり、これはかなり激しく噴気を噴き出していた。中の湯からは続々と人が登ってくるようだ。目の前には南峰があるが、崩れる危険があるので登山禁止になっている。古い道標らしき木切れが下に落ちていた。

そこから下る。日差しがかんかんと照りつける。それでもまだこのあたりは標高があるので風が爽やか、しかし、下へ行けばかなり厳しいのだろうなと思う。それにしても随分な人が登ってくる。こんなに登ってくる道だとは知らなかった。中の湯登山口まで車で入れば、それほどではないからなのかもしれないが、それでも、山頂までは結構な登りだと思う。次から次へと人に会いながら下る。ところどころ立ち止まって水を飲んだ。やはり直射日光の強さはかなりである。水をそれなりに飲んでおかないとまずいであろう。もちろん長袖のシャツを袖まで止めて、日焼けを防ぐ。

結構きつい下りがひたすら続く。足は大丈夫だが、またすっ転んだりしないように注意しながら下る。さすがに下の方まで降りると暑さを感じる。それでもまだ低山よりはかなりマシか。さらに下っていくと横はあまり見えなくなり、ひたすら道を追って下る。たまに左側がちらりと見えると雪渓があるようだ。さらにしばらく下るとやはり左が見えるところに出た。

谷沿いに雪渓があるが、この暑さでかなり溶けているようでもう沢底が出ている所も多い。それでもまだ雪が残っていて、やはり北アルプスらしい感じである。
(咲き残りのムラサキヤシオツツジ)
木段なども交えながら下ると、小さな広場のような所に出る。日差しが暑いので少し樹林で日陰になっている所に入り、振り返るともう焼岳が随分高く、遠くなっていた。それにしても良い天気で青空である。

先へ進んで樹林の中を下っていく。さすがにもう樹林の中なので、袖を上げても良いだろうと袖をまくると少し涼しい。やはりまだこのあたりは少しひんやりとして風が若干涼しいようだ。さきほどよりは人が減ったが、ときおり登ってくる人に会う。そろそろこの時間だと日帰りはちょっと厳しいのではないかと思うが、それでもまだたくさんの人に会う。そんなに小屋に泊まるとも思えないし、何時に下山するのだろうか。しばらくは緩やかな下りが続いて、足の負担もそれほどではなかった。途中わずかに平坦になっている所で水を飲む。さらに先に進んでいくとちょっと登り返しになる。結構きつくて足にきた。登った所で一休み。随分下ったように思えるけれど、樹林の合間から先の山がちらりと見え、まだかなりの高さにいることが分かる。休んでいると一人、先へ下っていった。

少ししてから自分も先へ進むと、また急な下りとなる。たまたまだけど、ちょうどよい所で休んだようである。ひたすら下りが続く。こちらから登るのは大変そうに思う。まだまだひたすら下りが続く。わずかに緩やかになったかなと思いながら下るとまたきつくなる。左右に曲がりながらの大下りとなる。先には遠くに山が見えたが、飛騨の山だろうか。どこの山かさっぱり分からなかった。さらに下ると途中にはブナと思われる大きな木があったが、ちょうど下っている人をパスした所で立ち止まるのは難しそうだったので写真は撮らなかった。まだしばらく下りが続き、下を走る車などの音が聞こえるようになった。そろそろ終わりが近いなと思っていると右に進んでから左に折り返す。すると下に道路が見えた。再び折り返して右へ進んでいく。緩やかな山道になって、左下にはちらちらと道路が見える。風があって爽やかな道をしばらく進むと登山口の表示があり、さらにその先に進むと道路に出るが、たくさんの車が置かれていて、登山口の目の前まで車が駐車していた。

先に道を下りたいが、その道はどこにあるのか分からない。道路を下ろうかとも思ったが、ここはかなり冗長な道なのでできれば登山道を下りたい。左右に道を探すと車と車の間を抜けるとなんとなく道っぽいものがあるが、単に水が流れるようなところにも見える。これで良いのかと入ってみるとやはりこれが道のようだ。かなり細いので、戸惑うが、それでも下へ続いている。少し下ると埋め込まれた木段があってやはり道だった。踏み跡に従って下っていくと問題なく、道路の横に出る。さらに下へ続いてはいるようだったが、そろそろ道路を歩いた方が無難に思えたので、左に出て道路を下る。やはり冗長な感じの道で、かなり左へ行ってから折り返して右へ行く。進んでいくと中の湯温泉の看板がある。右に道を登る。左に駐車場を見て、坂を登ると旅館の建物で、左に階段を登ると玄関である。見ると日帰り入浴は12時からのようである。時計を見ると後15分くらいなので、始まるまで待つことにした。スマホで帰りのバスを予約する。今は新島々行きのバスは完全予約制になってしまって面倒である。電波は届いていたので問題なく予約できた。よさそうな時間のバスはすでに予約でいっぱいだったのでかなり余裕のある時間のバスを予約した。しばらく待つと時間になり、入浴をお願いする。柔らかいお湯で内湯がぬるめ、露天風呂は熱いお湯だったので、内湯でのんびり浸かり、霞沢岳などを見ながら入浴した。

さて、バス停に向かう。まだこの時間だとバス停に着くのはかなり早そうである。以前は道路横に下山路があったようだが、今は歩く人もなく、なくなっているようである。普通に道路を歩いて下る。やはり長い道路だが、樹林が多く、あまり日が当たらないし、やはり吹く風は意外に爽やかで、暑いという感じではないのが有り難い。車の通りもときたまだし、歩道はないが、道路の幅がかなりあるので特に問題なく下っていける。下の方へいくと沢音が聞こえてきて、やがて下から車の爆音が聞こえてくるようになる。安房トンネルを飛騨に抜けるルートだから、走る車も多いようだ。やがてその道路に出る。右手に見えるのは安房トンネルの入口である。左に折れて下っていく。しばらく下ると左に沢があり、かなりの水が流れている。涼しいかと思ったが、そうでもなかった。さらに下れば中の湯のバス停が見えてくる。梓川の流れが橋の上から眺めた。近くにある卜伝の湯は入浴できないのが残念である。ネットで調べるとあたりが崩落したらしい。

バス停に行くが、日当たりもあり、座るところもないので釜トンネルの手前の中の湯売店に行ってみる。準備中の札がかかっていて、やっていない。入口に座って時間を潰す。ここにいるとさすがに釜トンネルから吹いて来る風が冷たく、ウィンドブレーカーを着込んだくらいだった。さわんど行きのバスは頻繁に通る。どれもかなりの客が乗っていて、車で来る人達のいかに多いことか。ようやく時間近くになってバス停に行き、新島々行きのバスに乗り込む。スマホを見せようかと思ったが、名前を呼ばれたので答えただけであった。座席は自由になっていて、すでに空いている列はなく、通路側の席で空いている席に座らせてもらった。このバスはさわんどを過ぎると安曇支所前、新島々しか止まらない。観光客向けのバスになっているようである。新島々で乗り換える。スマホ予約は松本までにしたので、すでに料金は払ってある。スマホを見せると料金支払済の切符をくれた。のんびり乗って松本駅で下車する。土産物や弁当などを買い込み、いつものようにのんびりと各駅停車で帰宅した。
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こんにちは。
こんな人の多い上高地でも熊が普通に出てくるんですね、最近熊が多くて困りますね。
焼岳夜行日帰り、私も10年以上前に一度経験しましたがホントに身体がきつかったのを今でも忘れられません。
リブルさんは余裕があったようでさすがすごいですね~
焼岳、良い山ですよね、私ももう一度歩きたいと思いつつ、今度は泊りじゃないと厳しいなと思うとなかなか機会がありません。
卜伝の湯は閉鎖中なんですね、あの位置はなかなか入るチャンスが無くて、やはり10年以上前に山に登らない時に一度入りましたが、
今考えれば入っておいてよかったのかなぁ、と思いました。
投稿: cyu2 | 2025年7月 5日 (土) 17時46分
cyu2さん、こんにちは。
結構上高地は熊が出るようです。今回は少しずれましたが、西穂登山口付近が危ないスポットの一つのようです。特に人の少ない早朝や夕方が危ないみたいです。
下記はヤマケイの記事。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=3027
cyu2さんは中の湯から登られたのですね。今回こちらに降りてかなり登りは厳しそうだと思いました。
中の湯登山口まで車で入れば別ですが、バス停からだと上高地から登るよりも標高差は大きいですよ。
卜伝の湯は自分は遥か昔に若い頃、友人と何かの時に入った記憶があります。すっかり忘れてますが。
投稿: リブル | 2025年7月 6日 (日) 08時31分
こんにちは。
最近は毎日のように熊出没のニュースが報道されていますが
上高地や尾瀬など 人が多い場所でもお構いなしになっているようですね。
焼岳は一度だけ、紅葉の頃に中の湯登山口から登ったことがあります。
樹林帯を抜けたあとは暑いでしょうね。夜行バスでとはお疲れ様でした。
お怪我の具合はその後 影響がなかった(少なかった)ようで良かったです。
投稿: はなねこ | 2025年7月 7日 (月) 10時09分
はなねこさん、こんにちは。
クマが人を恐れなくなっているのでしょうか。
かなり人家近くへ降りてくることが多くなっているようですね。
はなねこさんも中の湯から登られましたか。
随分たくさんの人に会って、やはりこちらがメインコースなのだなと思いました。
下へ降りても意外に樹林が多く、風もあって信州の山らしく、道路歩きも苦にならなかったです。
新島々まで来ると下界の暑さでしたが。
ありがとうございます。実は歩いているときはなんでもないのですが、家に帰ってから岩にぶつけたらしい横腹が寝返りなどの時にちょっと痛むので、土曜日は大事を取って山は止めておきました。でも、少しずつ痛みは減ってきているので、もう少しで回復できるかなという感じです。
投稿: リブル | 2025年7月 7日 (月) 19時43分