花の白山へ その1(観光新道から南竜山荘)
(ササユリに会えた)
【 山 名 】白山(御前峰、大汝峰)、油坂ノ頭、別山、御舎利山
【 山 域 】白山
【 日 時 】2025年7月19日(土)~21日(月)祝
【 天 候 】19日 晴れ
【 ルート 】19日 別当出合8:35→10:00分岐→観光新道→10:40仙人窟→11:40殿ヶ池避難小屋11:55→13:20黒ボコ岩13:25→14:05南竜分岐→14:35南竜山荘→テント場(泊)
☆観光新道からテント場へ
初めて白山に行くことにした。何度か計画したりはしたのだが、やはり遠い山である。できればお花の時期に行ってみたかったこともあるし、バスの便は少なく、自分が行くならば三連休しかないと思っていた。しかし、室堂の小屋を三連休に予約するのはかなり困難、やっぱりテントしかないだろう。テント場は予約不要なようである。松任駅というところからもバスがあるようだが、前日宿泊が前提の早朝しかないし、金沢からのバスも早朝にしかなく、これもほぼ前泊かかなりの早朝に着く夜行バスでないと乗るのが難しい。バスは定員制かつ予約はない。その上、水曜日に足をひねったか何かして右足を曲げると少し痛む。当日には多少回復したものの、歩けるのか不安である。という障害だらけで果たして行けるのかどうか不安がかなりある状態で出発する。

夜行バスで早朝の金沢駅にほぼ定刻に到着、すでにバス停には登山者の行列が出来ていたが、見る限りは乗れそうな雰囲気である。6時のバスには乗れなくても6時15分のバスには乗れそうである。天気はよく、絶好の登山日和であるが、相当に暑くなりそうだ。しばらく待つとバスがやってきたが、やはり一台のみ、先頭から乗っていき、自分の番が来る頃にはかなりザックが積まれた状態、大丈夫かなと思っていたら、乗務員さんが数えてきますということで間が空いたが、戻ってきたところ後8名とのことで、問題なく乗り込むことができた。座席を確保するとまだ数席空きがあったが、他にいた人は次のバスを待つようだった。これで障壁はクリア、無事に行けることが分かって安心する。バスはビル街を過ぎると普通の街並みになるが、思ったよりも近くに山が見える。やがて郊外という感じになり、進んでいくと道の駅に到着し、10分ほど休憩があった。そこから先は山に入っていく感じ、上り坂が続き、いくつかの停留所を経由したのち、どんどん山中へ入ってダムを見たり、トンネルをくぐったりしながら先へ進み、さらに先には渓流を左に見てさらに走り、ようやく白山らしい山がちらりと見えると市ノ瀬に着いた。2190円だった。

トイレに行ってから登山届を記入しておく。そんなことをしていたので、最後になってしまったようで、別当出合行きのシャトルバスのチケット1000円を購入して乗れるか聞くと、乗れるということでなんとか最後の一人で乗り込む。別当出合までは時間的にはそれほど長くはないが、歩くと2時間はかかるようだ。途中には歩いているグループがいるようだった。別当出合で降りて、休憩所があったのでそこで支度をする。水は2Lのペットボトルを買って持ってきた。しかし水場で水を500mlのボトルに入れて飲んでみるとなかなか美味しい水である。それならわざわざ買って持ってこなくても良かったなとちょっと後悔した。

さて、出発する。大きな鳥居をくぐり、右手に砂防新道へ向かう橋を見て、観光新道の表示がある左の道に入る。すぐに登りになり、どんどん登っていく。いきなりカラフルなクガイソウが咲いている。先へ登っていく。やはり暑いが、このあたりは樹林で日差しが遮られているのでまだマシである。少し登るともう降りてくる人に会う。この先、たくさんの人に会うことになった。登っていくと水が流れている。顔を洗うと冷たい水である。また登り始めだが、休みたくなるぐらい冷たい気持ちの良い水だった。顔を洗ってわずかにクールダウンして先に進む。ひたすらの登りが続く。石段も多く、段差が大きい所もある。ここはひたすら登るしかない。なんとか右足は大丈夫そうだ。たまにくきっと怪しいときがあり、痛みは来そうだが、なんとか持ちこたえている。不安だが致し方ない。途中には喜市郎坂という表示があった。

さらに登っていくとやがて樹林が少なくなり、左右に曲がりながら登るが日当たりが良くなってしまう。下を見るとまだそんなに登っていない感じで、やはりきつい坂である。右手には別山などの山稜がきれいに見えていて、随分高い。先もかなり高い所まで登らなくてはいけないようだ。右手に道らしいものがあるが、砂防新道らしい。

まだまだ登りは続き、ひたすら登る。上部になると登りはさらにきつくなってくる。降りてくる人に頻繁に会う。それでもやっと分岐に登りついた。

分岐から左の道はさすがに通る人は少ないようで細い道になっている。ほとんどの人は別当出合へ降りるのであろう。その先もかんかん照りの道で厳しい。斜度もきつい道が続く。しばらく登っていくとシモツケソウが咲いていた。さらに登っているとなんとササユリが咲いているではないか。この厳しい暑さの中で、少ししょぼくれ気味ではあるが、道横に咲いているのには吃驚した。

それにしても暑いこと。ピーカンで雲もなく、スカイブルーが広がってかんかん照りは結構きつい。水を随分飲んでいるようだ。それでもたまに乾いた風がわずかにあり、ちょっぴりだけ涼しく感じられるのは良い感じである。先は随分高い。先へ進んで振り返るとたくさんの近くの山々が並んでいる。途中ですれ違った人があれは荒島岳かな、みたいな事を言っていたが、後で地図を見る限り、違うようであった。さらに先に進むとニッコウキスゲがちらほらと咲いている。また少し進むとタカネナデシコも咲いていた。花の写真を撮りながら進むと足がなかなか進まない。やがて岩の下をくぐるとそこに仙人窟の道標があった。

先へ進んでちょっとした岩を過ぎると、今度はシモツケがたくさん咲いていた。

さらに進むと餓鬼ヶ咽と書かれた岩場を通る。ちょっと突出している岩をのど仏に見立てたのだろうか。

そこから少し下って登り返しになると「この先火口から2km圏内」の標柱が立っている。白山も火山なのである。ザックを下して水を飲んでいる。後ろから早い人が来たので道をゆずろうと思ったら、その人もそこで休憩したので先へ進む。登りがきつくなってきた。登っているとヨツバシオガマが咲いていた。ただ、暑さのせいか少ししおれ気味なやつが多かった。随分登ったなと思う頃、ようやく先に避難小屋の建物が見えたが、まだ遠い。しばらく登っていく。

さらに進むと残雪である。だいぶ溶けているので、少し渡っただけだが、表面は溶けて凍ってを繰り返しているのでなかなか固い。すぐに道に戻って登っていく。もう少し頑張るとようやく殿ヶ池避難小屋に着いた。ベンチがあるが、日差しがかんかん照り、吹く風は涼しいのだが、さすがに日差しの中で休む気にはならず、避難小屋の入口の日陰に座り込んで休憩とし、持ってきたパンを食べた。

下には池があるようだ。上から降りて来た人が何か動いていると話をしていたのが聞こえて来た。池はだいぶ干上がってはいたが、降りていくと確かに池があって、何かいるようだった。マットが設置されている。外来植物を防ぐためのものらしいので、マットをしっかりこすってから先に行く。

登っていくとカワラナデシコ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲなど花が尽きない。しかし、先の山は随分高い。キンポウゲも咲いている。さらに登っていくとイブキトラノオ、テガタチドリなどが咲いている。日差しは暑いが、ここまで登ってくると風が爽やかになってきた。

やがて「馬のたてがみ」と表示のあるところを過ぎる。まだまだお花は多い。するとマツムシソウを見かける。さらに進むとだいぶ見ごろを過ぎてはいたが、ハクサンフウロとともにハクサンシャジンが咲いていた。

さすがに木段登りはきつい。まだ先が高い。やっとそれを登って進むと左手に大きな岩を見て、その下を進む。石が積まれている所があり、ここが蛇塚らしい。少し残雪があり、溶けた水がわずかに流れていた。先へ行くとイワカガミやキバナノコマノツメが咲いていた。

少し進むと今度はシナノキンバイだろうか。あまり数は多くなかったようだ。

さらに進んで登ると人の多い分岐に出る。そこが黒ボコ岩だった。右下から砂防新道を登って来た人たちが多数休んでいる。これから室堂に登るのであろう。日差しが暑いが、少し休憩する。岩の上に登って写真を撮っている人たちがいるが、わざわざそんな事をしなくてもとちょっと思う。それに足を滑らせたら大けがでは済まないだろう。

今日の最高点はここまでである。ちょっと上に登ってエコーラインを下っても良いかなと思ったが、ごく普通に下へ降りて南竜分岐からテン場へ向かうことにする。下へ降りていくとやはり登って来る人が多い。しかし、お花の数も負けじと多い。テガタチドリが固まって咲いていたのやコオニユリも見かけた。

ズダヤクシュも見かける。しばらく下ってときおり沢に近くを通る。沢の水で顔を洗うとかなり冷たくて気持ちが良かった。少し下った沢でも手をつけてみたが、もうそんなに冷たくない。やはり上の方が冷たいようである。しばらく下るとグループがサンカヨウがあると言って声を上げていたので見に行く。きれいなサンカヨウにはなかなか会えないので貴重である。

するとキヌガサソウまで咲いていた。

さらに下っていくと分岐に着く。登録有形文化財という表示がある。甚之助谷第二号谷止工というもので大正4年に施工されたものらしい。

そこから左への道は細い道でこんな道かよとちょっと思う。

そちらに進むと石段でしばらく登らされる。普通のトラバース道だとばかり思っていたので、ここで登り返しは結構きついなと思いながらしばらく登ると普通に横に進む道となってホッとする。右手には別山への山稜が近い。一番左にあるのが油坂ノ頭だろうか。そこへの道が見える。結構登らないといけないのだろうな。やがて先にテント場が見えてくる。もうかなりのテントが張られているようだ。進んでいくとエコーライン分岐に出るが、ロープで塞がれている。見ると通行止の表示である。良かった、これを下ることにしていたら、通れない所だった。もう少し先へ進んで緩やかに下っていくと南竜山荘に着く。テント場受付があり、石段を登らされて右の建物に入る。無人受付になっていた。1人1泊1000円なので、記入した用紙とともに料金を封筒に入れて箱に入れた。

テント場に向かう。いきなり広い雪渓である。こんなに暑いのにこんなに雪があるとは本当に吃驚である。かなり溶けてはきているが、それでも十分に残っている。足元が滑るのでちょっと登りにくい。途中にはポールが立ててあるので、その近くを目印に登っていく。雪渓が終わり、石段を登るとテント場に着いた。
テント場はすでにかなり数が張られた状態、なかなか空いている所がない。すでに建物の脇など張れそうな所にはほとんど張られている状態である。こりゃまずいな張るところあるかなと一番奥まで行ったが、普通の場所はほとんど空いてなかった。草がだいぶ伸びている所がなんとか張れそうだ。無理矢理張ることにする。斜めっているが、頭を上にすればなんとかなりそうだ。テントを張ってようやく落ち着く。それにしても日差しが暑い。少しは陰ってくれないかなと思うが、そういう時に限って雲もないし、ガスも出ない。炊事場に行くと水が出るが、冷たい水である。これは有り難い。しかも美味しい水であった。たっぷり入れておく。
テントの中は暑いので、近くの建物の陰で少し休んだ。暑いがテントに戻り、持ってきた焼酎を飲む。ウィスキーはこのところ高いし、どうも濃い目に作ってしまうせいか胃がやられることが多いので、最近はもっぱら焼酎である。とは言え最近は焼酎もそれなりに高くはなっているが。麦焼酎はほんわりした味で、冷たい水で割るとなんとなく今日の気分に合った。つまみは行きのバスが立ち寄ったサービスエリアで購入したホタルイカの煮つけである。そのまま口に入れて噛んだら目が固くて歯が痛んだ。まずいと思って、それ以降は目を取り出すことにした。普段だと塩分が気になるが、水を大量に飲むこういう暑い日は、補給できてちょうどよいだろうと思う。ちょっと多いかなと思ったが、酒とともに結局全部平らげてしまった。後はすることもない。日が陰るとさすがに少しひんやりしてくる。夕食のカレーを作る。アルファ米の白米とお湯を注ぐだけでできるフリーズドライのカレーだが、以前にも食べて美味しかったものである。美味しく食べることができた。酒の酔いと夜行の疲れもあってシュラフに入るとあっという間に寝てしまう。ふと目が覚めるともう19時過ぎ、トイレに行きたくなって出るとすごく寒い。長袖シャツにウィンドブレーカーまで着込んだが、それでも寒さに慣れていないのでがたがたと少し震えるくらいに寒かった。再び寝たが、夜遅くなってテント場を探しに来る人がいる。21時過ぎにも一人やってきたようで、隣にテントを張ろうとしたようだが、さすがに草だらけの上に通路だし、斜めっているので、さすがに諦めたようで他へ行ったようだった。後はぐっすり寝ることができた。
続く。
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高校の大先輩が深田久弥さん、校歌にも白山が出てきます。
20年はど前に高校の同級生と登りました。
観光新道、懐かしいです。
今は東京に住んでいて、白山は遠い存在で、もう登ることはないと思います。
懐かしく山行記を読まさせてもらいます。
投稿: 西やん | 2025年7月23日 (水) 21時59分
西やんさん、こんにちは。
白山はやはり東京からだと遠いですね。
たくさんのコースがあるのですが、バス利用だとなかなか難しいコースが多くて、残念な感じです。それでも、十分に楽しめました。やはりお花がたくさんの良い山でした。
投稿: リブル | 2025年7月24日 (木) 19時48分
リブルさん、こんにちは。
良いですね~白山。初めてというのが意外でした。
今年のこの暑さの中、テントで登られるのですからやっぱり体力ごいです!
私は二回ともとにかく暑かった記憶、テント張っても暑くて建物の陰に隠れていました。
観光新道登りの時は避難小屋の裏でクールダウンというかダウンしてましたし・笑
それでもお花はすごいし、山頂付近の空の青さは違いますね。
やっぱり良い山ですね。
投稿: cyu2 | 2025年7月26日 (土) 17時03分
リブルさん、こんばんは。
白山は花の時期に行きたいと思って計画は持っていたのですが、他の山の小屋がこの連休に取れてしまったので、花の少ない山に行ってきました(笑)。
三連休、ずっとこの白山を歩かれたようですが、この先の進路が気になっています。
個人的にはとても石徹白の道が興味あるんですけれど、温泉好きのリブルさんのことですから、中宮温泉?なんて勝手に推測しています。続きのレポ楽しみにしてますが、多分今日もどこかのお山でしょうね♪
投稿: ゴン太 | 2025年7月26日 (土) 18時53分
cyu2さん、こんにちは。
やはり白山は遠いので、ほとんど計画倒れでしたので、ようやく行くことができました。
やはり暑いですね。でも、酷暑の東京よりは上の方はそれなりに良かった気がします。
あちらの空はきれいですね。早朝のバスに乗ったときにとても空気が澄んでいて、東京付近の湿気でもわーんとしている空気と全然違うなぁという印象でした。青空の青さもまた違いますね。
テント張られたのですか。
山小屋の軽さもいいけれど、やはりテントで自分だけの空間というのは、また格別ですね。
投稿: リブル | 2025年7月27日 (日) 20時03分
ゴン太さん、こんにちは。
いえいえ、比較的、普通に歩きましたよ。
この酷暑の今年、標高を下げると暑いので、ロングなコースは選択は自分には無理でした。それに三連休では足りないですね。もう一日欲しい所です。秋とかもう少し涼しくなった時期なら違うと思いますけど。
甲斐駒に行かれたのですね。自分も去年だったか、その前だったか、バスやマウンテンタクシーも予約して楽しみにしていたのですが、風邪を引いて熱を出してしまっていけなかったのが心残りです。
もう黒戸尾根を下ったのは若かりし頃で、帰りのバス2時間半待ちましたからね。今じゃ考えられないですが。
投稿: リブル | 2025年7月27日 (日) 20時14分
リブルさん、
お花の最盛期に白山に行かれたのですね。
さすがに争奪戦の感じでしたが南竜山荘のテン場は予約不要の情報に驚きました。
まだまだ自分も狙えそうです(笑)。ササユリが羨ましい。あとはどう歩かれたのでしょう?
投稿: komado | 2025年7月27日 (日) 20時32分
komadoさん、こんにちは。
はい、一度はお花の時期にと狙っていましたが、ようやく行くことができました。
やはりバスが早朝にしかないし、車で来た人は日帰りが多い、ということもあって、
三連休以外なら、張れないほど混まないのではないかと思いました。
二日目もテントでしたが、まだ空きがある感じでしたから。
すみません、レポがなかなか書けないので、アップが遅れています。
投稿: リブル | 2025年7月27日 (日) 21時25分
リブルさん
なんとなんと!テン場のいい情報聞けました。ありがとございました!
投稿: komado | 2025年7月27日 (日) 23時00分
komadoさん、
たぶん自分とは違って静かなルートで歩かれるのでしょうから、楽しみにしていますね。
投稿: リブル | 2025年7月28日 (月) 21時09分