岩菅山、裏岩菅山へ
(ハクサンシャジン)
【 山 名 】岩菅山、裏岩菅山
【 山 域 】志賀高原
【 日 時 】2025年8月8日(金)~9日(土)
【 天 候 】8日 くもりときどき晴れ
【 ルート 】8日 一ノ瀬スキー場バス停10:40→11:05岩菅山聖平登山口→11:15小三郎小屋跡→11:40水場11:50→13:15ノッキリ→13:55岩菅山14:05→14:45裏岩菅山→15:25岩菅山避難小屋泊
☆岩菅山、裏岩菅山へ
アルプス山行をキャンセルして、さあどこへ行こうかと考えたときにふと岩菅山を思いついた。岩菅山は、できれば切明へ下りて見たかったのでずっと取って置いた山だったが、そんなことを言っているといつまでも登ることが出来ない。それに切明からのバスは予約制になり、バスに乗るのも敷居が高くなってしまった。やはりこの夏は暑いし、2300mあれば涼しいだろうと行ってみることにした。
(以前は団地前というバス停だった?一ノ瀬スキー場バス停)
志賀高原に入るのは随分久しぶりである。昔は草津・渋峠経由で早い時間に志賀高原に入ることができたが、草津白根山の爆発以降、そんなことはできなくなってしまった。さらに今年は火山レベル2に引き上げられて、草津から志賀高原のバスも再び中止になっているようである。新幹線できた場合、長野駅からの急行バスを使えば行けるが、ローカル線に乗りたい事もあり、あえて湯田中駅からのバスに乗ることにした。長野駅で下車し、地下へ降りる。これまた久しぶりの長野駅だったが、すっかりきれいになっていて駅前も記憶とは変わっていた。地下へ下りれば前から変わっていない雰囲気、長野電鉄の各駅停車で須坂駅まで行く。そこで特急に乗り換えるが、時間があったので改札へ行って特急券を買えるか聞くと、券売機でどうぞとの事だったので券売機で買った。特急券は100円である。後で車内で車掌から買うこともできたようだが。須坂駅始発の特急なので乗った人は少なかった。湯田中駅まではわずかな乗車で着いた。

窓口でバスの切符を買い、奥志賀高原行きのバスに乗り込む。やはり平日という事もあって人は少なかった。モンキーパークで数人下車するとさらに人は少なくなる。バスはどんどん山へ登っていく。天気は悪くはないが、良いという程でもない。日差しはあるものの雲は多い感じである。志賀高原山の駅で乗り換える人が降りると乗客は自分一人だった。バスは発哺温泉に立ち寄る。ゴンドラに乗って入る方法もあるが、避難小屋泊まりだと水の問題がある。やはり一ノ瀬から入る方が水場があるので、泊まりには最適だろう。高天原を過ぎた一ノ瀬で降りればよかったのだが、一ノ瀬スキー場まで乗ってしまった。

降りるとひんやりとした空気である。下の暑さに慣れているせいか、ちょっと寒い感じもしたので長袖シャツを着た。歩き出すが勘違いして先に進んでしまった。横にはいくつもホテルがあるが、営業していないホテルも多い。コロナとスキー客の激減が影響しているのだろうと思う。営業しているホテルは大学の幟が掲げられているものが多い。貸し切りで勉強やスポーツをしているのだろう。少し進むともう一つのバス停がある。そこで地図を見て、用水路沿いの道は逆だったことに気付いた。もう今更なので、道路を歩き、登山口に行くことにした。右の道に入るとバスが止まっている。学生らしき若い人達があたりに多かった。先からは走ってくるグループがいる。どうやらこの道は陸上競技の選手達がトレーニングに使っているようだ。簡易トイレがあったので立ち寄った。先へ進むとやはり選手達がたくさん走ったり、競歩していた。樹林でひんやりした涼しい道、高地トレーニングとまで言えるのか分からないが、もってこいの環境なのだろう。さすがに歩いていると温度に慣れてきて、長袖シャツは脱いだ。しばらく道を進んで行くと登山口があった。数台の車が止まっていたが日帰りの人達のものだろう。

まずは木段の登りである。それほど段差は大きくなく、普通に登っていく。途中でシャツをクールタイプに着替えた。しばらく登っていくと小三郎小屋跡の分岐に登り着いた。ひんやりして良い感じである。横に水路があり、それがあるおかげであろう。小径が続いていて良い雰囲気である。やはりスキー場からこの水路沿いに歩きたかったなと思う。

先へ進んでいく。やはりひんやりした道が続き、行程も捗る。自分の地図には岩清水の表示があるが、注意して歩いたが、それがどこなのか分からないうちに通り過ぎていたようである。

横の水路にはかなりの水量が流れている。志賀高原は水が豊富というイメージだが、場所によっては水の少ない所もあって、このような水路を作らなくてはいけない理由があったのであろうか。平坦に近い道が続き、歩きやすいのでどんどん先へ進んでいく。左には沢があるようで水音が聞こえるのだが、木などがかぶり、あまり見えない。さらに歩いていくとやがて左の沢が見えるようになった。

そろそろ水場が近いなと思うと橋があり、沢を渡る。これは水場の沢ではなく、手前の沢のようだ。もうしばらく用水路に沿って進むと水場の沢に出た。これがアライタ沢であろう。

たっぷりの水が流れていて、水路にも水が流れている。ここで水を汲む。2Lのボトルを買ってもってきたが、ここで2.5L汲み、4.5Lと湯田中で買った麦茶のボトル0.5Lの飲みかけがまだある。さらにここで水を飲んだ。

随分流れている沢水にしてはなかなか美味しい水である。横に岩があったのでそれに座って昼食のパンを食べた。近くには山頂まで3/4の表示があった。

さて、出発しようという時に上から二人ほど降りてきた。それを待って登り始める。ここからの登りは結構きつい。さすがに水の重さでザックも重くなった。それでもテントの時と同じくらいの重さのように感じる。段差の大きい階段を登る。しばらく登ると少し緩む。テントでも張れそうな所があったが、さらに進むと再び登りになる。

また下って来た人に会った。結構登ってきたなと思うが、まだ右には沢音が聞こえている。しかし、沢に出ることはなさそうだ。左に進んで登っていく。沢音は聞こえなくなり、また階段でそれなりにきつい登りになる。少し日差しが出て、そういう所は少し暑い。日差しに備えて帽子を出してかぶるとまた日差しが雲に遮られる。そんなことが何度かあった。途中にはコケモモと思われる実がびっしりと付いていた。

登っていくと急に少し平な感じの所に出て、中間地点の表示があった。山頂まで2/4の表示、あと半分らしい。

そこからもそれなりには登りが続く。しばらく登ると少し展望のある所に登り着いた。

下にはホテルのような建物が見えて、行く先には左手に岩菅山、右手にはこれから登るノッキリと思われる小ピークが見えていた。

風が少しあり、だいぶ涼しい。高度をあげたこともあるだろう。風が来ると少し肌寒いくらいである。それでも登りなのでそのまま登っていく。ちょっとぬかるんでいるところなどもあるのが志賀高原の山らしい道である。比較的緩やかではあるが、それなりに登らされるし、たまに段差のきつい所もあったりする。それでも登っていくと急にアライタ沢を示す道標が見えてそこがノッキリであった。右にはベンチも置かれていた。少し休む。

わずかに先に山頂まで1/4の表示があった。もう山頂は近い。

先に進むと岩菅山が見えてくるが、まだ結構登らなくてはいけないようだ。道が見えるのだが、かなりアルペン的な風景である。

もう近くにはガスが上がってきていて、周りの山も隠されていて眺めはない。進んでいくと降りてくる人に度々会った。登りはかなりきつい。岩なども多く、それを避けながら登っていくが、やはりところどころは岩の上に登らないといけないところも多々ある。さらに木段がある所もあった。木段の左の木に手を置いたらぶらぶらしていてバランスを崩しそうになった。これは気を付けないといけない。風が少し肌寒い。近くにはオトギリソウやハクサンフウロ、ハクサンシャジンなどが咲いていた。

ようやく見えていた道の上の方になるが、まだ山頂は先である。それでも少しずつ登っていくと石標が見え、やっとそこに登り着いた。そこはもう山頂の一角、先には大きな石祠がある。さらに先にもまた若干小さな石祠があった。すっかりガスっていて眺めはない。もうすっかり日帰りの人もいないようだ。すぐ先に避難小屋があり、誰かいるかなと思ったが、やはり誰もいなかった。

暗い小屋と何かに書かれていたので、あまり良いイメージはなかったが、入ってみると窓もあり、しっかり明るく、全く問題はなさそうだ。前の人が残していったのかアルミの薄いマットがそのまま置かれていたので使わせてもらうことにした。さて、ザックを置いていくのはちょっと心配なものの、さすがにもう日帰りの人は登って来ないだろうし、なんとか雨も大丈夫そうだ。

ガスでもなんでもよいので、裏岩菅山へ向かうことにする。おそらく往復二時間はかからないだろうと思う。サブザックを出して財布や水、カメラなどを入れて出発する。

頂上の三角点は草に隠れている。近くにはハクサンシャジンが固まって咲いていた。先へ進み、少し急な下りで鞍部から再び登り返す。

ハクサンフウロもところどころ咲いている。

しばらく登ると石仏のある小ピークを通過する。裏岩菅、切明の表示がある。やはり切明に降りてみたいなと思う。

先に進むと下りになり、お花畑が広がる。コバノコゴメグサだろうか、足元にたくさん咲いていた。

先に進んでいくと残念ながら裏岩菅山はガスっている。まあこれは致し方ない。それでも踏めればいいさと思いながら進む。するとガスが切れ始めて見えてくるようになった。おお、これはいい感じ、まだ先にあって結構登らないといけないようだ。

先に進んでいくとやはり急な下りとなってしばらく下り、また登り返す。この登り返しもそれなりにあるが、サブザックで荷物が軽いので比較的登っていける。しばらく頑張ると緩やかになるが、まだピークは先、まだしばらく登らされて石標のようなものが見えるとそこが裏岩菅山の山頂らしい。左にわずかに入るとプレートと石標が置かれていた。

やっとここまで来れた。残念ながら切明の方はガスでまったく伺うことはできなかった。座り込んで持ってきた水を飲んでわずかに休む。さあ、ガスの山頂に長居は無意味である。避難小屋に置いてきたザックも気になるし、さっさと戻ることにしよう。戻り始めるとだいぶ明るくなってきた。どうやらガスが上がりそうな気配である。戻って行く道は登りが多かっただけに下りが多く、そんなにきつくはない。やはり先に岩菅山が見えてきた。こちらから見てもなかなかの山である。やはり良い山だなと思う。

戻る途中にはもうリンドウの蕾が準備中だった。まだ八月半ばになっていないので、少し早くないかと思う。

先日の暑さが一段落したから秋かと思ったのだろうか。下って登り返しなるが、やはりかなり登り返しがきつかった。ようやく登り着くとお地蔵さんのあるピークである。そこからまた下って登り返し、岩菅山への登り返しはそれなりにあった。

手前までくるとガスが上がって遠くの集落が見えた。左の先なので野反湖などの方面ではないかと思うが、違うかもしれない。もう少し登れば岩菅山の山頂に戻った。日差しが出て青空が見えていた。やはり青空が見えると気持ちが良い。風もあって快適である。避難小屋に戻るとやはり誰もおらず、ザックもそのままであった。

もうすることもない。持ってきた焼酎を飲む。持ち上げた沢水で割るとなかなか旨い。一人くらいは来るかなと思ったが、結局誰も来ないようだ。やはり平日の避難小屋である。酒を飲み終えて外に出てみる。だいぶガスが上がったが、近くの焼額山などもまだガスがかかっていた。ただ、右手の下は見えていて、ホテルなどが見えた。

小屋に戻り、食事を作る。今日は水をあまり使わないチキンライス、以前食べた時に非常にまずかったのだが、久しぶりに買ったらとても美味しくなっていた。改良が進んでいるようだ。食事を終えればすることもない。寝る支度をする。

ふと気づくと右上の棚に水のボトルがいくつも置かれている。左は「地元の小学生が熊に遭って命掛けで持ってきた水です。大切に使って下さい」と書かれていて、右は「地元の中学生が持ってきた水です。大切に使って下さい」と書かれていた。何かで水が足りないときには使えるようである。もちろん自分が使う必要は全くなかった。シュラフに入って6時頃には寝る。パラパラという音がずっとしていた。どうやらガスに由来してわずかに霧雨くらい降ったのであろうと思われた。何度も夜中に目を覚ましたが、特に何事も起きなかった。
続く。
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リブルさん、
今年のお盆も例によってヒドいお天気。自分はキャンセルしましたが、さすがの行動力ですね。
切明かバスバスも今は予約制なのですか、、、。
避難小屋は相当古いのですが、少しは改修等されていましたか?
投稿: komado | 2025年9月 3日 (水) 23時26分
komadoさん、こんにちは。
夏山はキャンセルされたのですね。これだけ良い天気の続いた夏なのに、山の日からお盆付近はあまり良い天気にはなりませんでしたね。
石造りの避難小屋はきれいでしたよ。上は木造のようですが、そんなに古い感じはありませんでした。携帯トイレを利用するための小さなテントなども置かれていました。外にも携帯トイレブースがありました。
投稿: リブル | 2025年9月 4日 (木) 19時55分