尾白川渓谷へ
(イワタバコ)
尾白川渓谷は2025年7月現在、千ヶ淵から先、土砂崩落のため一部通行止である表示がありました。アップダウンが多く、道も細いためしっかりした登山靴が必要です。
【 山 名 】尾白川渓谷
【 山 域 】南アルプス
【 日 時 】2025年7月26日(土)
【 天 候 】晴れのちときどき雷
【 ルート 】名水公園べるが東バス停8:30→9:00尾白川渓谷入口→9:30甲斐駒登山道分岐(尾根道入口)→9:35分岐→渓谷道→10:05旭滝の案内板→10:35百合ヶ淵→10:50神蛇滝展望台→10:55不動滝分岐→11:35不動滝11:40→12:20不動滝分岐→尾根道→13:10尾白川渓谷入口→13:40名水公園べるが東バス停→尾白の湯→名水公園べるが東バス停
☆尾白川渓谷へ
まだ自分は日向山へも登ったことがないが、近くに尾白川渓谷がある。渓谷道はちょっと危険な道で滑落の多い道のようだが、歩いてみたいと思った。ゴン太さんプランをもらうことにする。自分の駅からは一番電車に乗れば日野春駅からのバスに間に合う。これで行くことにした。一番電車に乗って問題なく乗り継ぐことができ、日野春駅で下車する。女子高生と思われる女の子が何人か降りていたが、近くに高校があるのだろうか。しばらくバス停で待っていたが、3号車は駅の左に停車していて、バス停には来ないらしい。時間近くなると案内が聞こえて来たので行ってみるとやはりそれだった。念のため3号車ですかと聞くとそうだということで乗り込む。自分一人の乗車でバスは走っていく。しばらく走った途中では横手を通過する。山を始めてまもない若い頃、前日に仙丈ヶ岳を往復してから北沢峠の小屋に泊まり、次の日に甲斐駒ヶ岳に登って、黒戸尾根を下り、横手へ降りたことがあった。もちろんまだ山の記録などを書くようになる前なのでレポなど何も残っていない。そのころは何も分からず、持っていた地図は横手までしかなく途切れていて駅までは遥か遠い事だけを知っていた。お金はあまりなくてタクシーを利用するなんてはなから考えたこともなかったので、2時間半もバスを待った。ようやく来たバスに乗り、韮崎だったか、別な駅だったか覚えていないがどこかの駅に出て帰った記憶だけが残っている。通過した横手はそんな記憶の場所とは違っていたようだ。そもそもバス停がそのときと今とで違ったところにあったのかもしれないし、そこまでは分からなかったが。横手を過ぎてしばらく走った名水公園べるが東バス停で下車する。一人、地元のおばあさんがここから乗り込むようだった。1乗車200円と格安である。

このバス停は尾白の湯のすぐ下にあるバス停である。わずかに先に進み、すぐに左に折れて公園横の道を進む。日差しがあり、かなりの暑さである。公園横の道は少し木があって日陰があったが、その先は日陰がない。しばらく進むとべるがの入口がある。車ならよいが、歩くにはここから入ると遠回りになりそうだ。まだオープン前の時間なので開いていない。右にはもう待っている車が数台ならんでいた。そこを右にしばらく進むと車が通る道路に出て、左に折れて駐車場に向かう。日当たりがんがんの道の上に車の通行があるので今一つである。しかも緩やかだが登り道である。少し進むと左右に通っている道に出て、左に折れて進む。すでに大汗をかかされている。樹林の所は少し涼しいが、またその先も樹林が途切れてしまう所を進む。車ががんがん通り、気分もよくない道である。やっとのことで駐車場を過ぎると渓谷道の入口に着くが、医療関係の人が何人かいて、登山届を出したかどうか聞かれる。出していないというと登山届を書いてくださいということで、記入した。日向山ですか、と聞かれたので渓谷です、と答えたら、通行止のようですよと言われて吃驚する。日向山に変更しようかと一瞬思ったけど、やはり尾根道は歩けるようだし、計画通りに尾白川渓谷に向かうことにした。

先に進むとこのあたりは観光客も含めてたくさんの人が歩いている。しばらく進むと駒ヶ岳神社がある。もちろんお参りしていく。たくさんの石碑が置かれていたり、ごく小さいが滝などがあったり、やはり山岳霊場という感じの神社であった。

左の先に進むと吊橋がある。それを渡ると道標がある。右に行けば千ヶ淵であるが、さきほどの通行止のことがある。ここは尾根道を登って先に不動滝へ行き、帰りに千ヶ淵に立ち寄ろうと思う。

登りに入るとそれなりに急な登りが続く。少し登ると再び右に千ヶ淵への道が分かれている。ここにも千ヶ淵から先は通行止である旨の表示が置かれていた。そこからも少々きつい登り、小さく曲がりながらどんどん高度を上げていく。ただ、やはり深山の雰囲気で樹林の中を登るにはわずかに涼しい。長袖のクールシャツを着ていたが、これならば普通のTシャツの方が快適と思われたので途中で着替えた。しばらく登った所で不動滝への尾根道の分岐がある。左は駒ヶ岳へ続く道である。ちょうど甲斐駒の方へ登っていく人がいた。自分は右への道に入る。

こちらもそれなりに登らされる。しばらく登ると道標が付けられていて、下に向かって渓谷道と書かれている。

旭滝、百合ヶ淵はこちらと書かれていて、歩けるらしい。半信半疑でその道を下ることにした。急な道はよく踏まれている道ではないようだ。土砂崩落があってから付けられた道なのかもしれない。一気に高度を落として下ると渓谷道に出た。

右へ行けば千ヶ淵に向かうのだろうが、そこが歩けないのであろう。先へ進む。しばらく進むと急な道で右に降りていく。沢近くまで降りる。そういえばこのあたり場合によってはヒルの被害などもあるようなので、念のためにロングスパッツを持ってきたのでつける。まあ、このところ雨は降っていないので出てこないだろうとは思ったが。さすがに沢風が涼しい。少し進むとイワタバコがよく咲いていた。歩きにくい道を進むと右に小滝がある。無名の滝であろう。水は青ではなく、グリーンという感じである。苔などの色なのかもしれない。

先へ進むが、やはり急な登り返しなどがあったり、岩をへつったりするような道だったり、道が細く、右下が崖になっていたり、といった道を進んでいく。なかなか骨の折れる道で簡単に歩ける道ではない。だいぶ進むと旭滝の表示があった。一応、少し進んだり、右を見てみたが、やはり普通には見られない滝である。見るのは諦める。

そこからは岩壁を見て急峻な登り、これもかなりきつい。汗をたっぷりかかされて登っていく。随分高度を上げてようやく登った所に道標があり、神蛇滝20分の表示があった。下を見るとかなりの高度感、ロープがあるが、すごい高さである。

先へ進むとへつり道が続く。足元も細く、鎖がずっと付けられているので、それを片手で掴みながら、誤って躓いたりしないようにゆっくりと進んだ。

普通に歩いていれば問題はないと思うが、やはり躓いたりすると転落する危険性がある。ゆっくり歩いていればそんなこともないはずである。やはりイワタバコがよく咲いていた。

進んでいくと神蛇滝15分の表示を見て、そこから少し下りになり、少し下ってから進むと百合ヶ淵の表示がある。ここも残念ながら高い所で実際の淵は下にある。眺めるだけである。右にはこの先キケン通行止めという表示板もあった。

先へ進んでいくと右の先の方からごうごうという音が聞こえてくる。さらに人の声が聞こえた。まさか幻聴?とちょっと思ったが、遥か下を見るとロープを使って沢横の岩壁を登ろうとしている人たちがいるようだ。沢を遡行しているのだろうか。その先から上に向かって急登になる。階段、木の根の急登、また階段、鉄製の桟道などいろいろ出てくる。ひたすら上を目指して登るのだが、ここはかなりきつい。やっとのことで登り着いた所で一休み。水を飲んで休む。
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まだ上があるようだ。再び登り始める。

岩の間を通り、いかにもこのあたりらしい岩の積み重なった所を見て先に進み、もう少し登ると裏返しの案内板に出る。回り込むとそれが神蛇滝の案内板だった。

木の棒で足場があり、先の岩の上から神蛇滝を見ることができるが、ちょっと遠い感じである。

何枚か写真を撮り、少し休憩。随分水を飲んでいるようである。先には人がいて、この道に入って初めて人を見かけた。
(神蛇滝)
少し先に行くと風が吹きあがっていて涼しい所があった。もう少し進むと左から尾根道が来ていた。

そこから不動滝に向かう。道に入ると少し緩く登ってからまた急な登りで何度も折れて登らされる。やっぱりきつい道である。随分登って右へ進んでいくと戻って来る人に会った。その先も数組人に会った。鉄製の桟道も何回か通る。途中、下を見たら、すごい高度感のある所があって、少し恐怖心が出る所もあった。それにしてもやはり不動滝は遠い。また登らされたり、ちょっと下ったりを繰り返して進む。随分進んでからようやく下りに変わる。そのあたりも急峻で道は狭いので注意しながら下る。すると不動滝を示す看板があり、直に下る。木段があるのだが、鉄製の杭のようなものが飛び出ていて、下手に転んだりすると大けがに繋がるので注意して下る。階段を下ると左奥に不動滝が見えた。
(岩場に残置ロープ)
吊橋を渡る。少し草がかぶっているが、渡るには問題ない。渡ったあたりには昔の道を示していて日向山などへの道が書かれていたがもちろん通行止である。左に降りて小さな沢に出る。顔を洗ってみるとあまり冷たくはなかった。その先へ進むと大きな岩の手前に出る。岩には残置ロープが付けられている。そのロープを掴んで岩の上に登ると不動滝が目の前である。最近は雨が少ないが、それでもドドドドとすごい迫力で滝が流れ落ちている。さすがにここは天然クーラー、涼しいので座り込んで昼食のパンを食べ、しばらく休んだ。
(不動滝)
さて、名残惜しいが、戻ることにする。見納めの不動滝を最後に眺めて、ロープを掴んで岩を降りる。不動滝の案内板の右上にピンクテープが付けられていたが、先へ行くような人がいるのだろうか。吊橋を渡り、登り返しになるが、下りがきつかっただけに登り返しもきつい。ひたすら登る。やっとトラバース道に戻り、先へ進んでいく。それにしても人に会わない。まだ時間が早いので自分が最後だとは思わないが、やはり涼しい早朝から歩く人が多いのだろう。また桟道で肝を冷やし、さらに進んで下りになるが、これもまたそれなりに下るので足に来る。ようやく神蛇滝との分岐が近づいた頃に不動滝に向かう人に会った。少し進むと分岐に着く。座り込んでしばし休憩。さすがにこのあたりでは日陰で休んでいると少し涼しさを感じた。

さて、尾根道を進む。渓谷道よりは歩きやすいものの、それなりの山道、簡単な道ではない。ときどき曲がりながら下っていく。やがて谷をいくつか通る。そのときは降りて登り返してを繰り返すのと登り返しはきつくて、なかなかしんどい。またイワタバコを見る。いくつかそういう所を過ぎるとさきほど渓谷道に降りた分岐に着いた。

先へ進んでいくとごろごろと雷が鳴りだした。おいおいちょっと早くないか。まだ13時前だよ。しばらく下って再び黒戸尾根の分岐、少しずつ雷は近づいているようだ。速足で下っていく。今日は雷雨は想定外である。どんどん下って千ヶ淵への分岐、こんな雷が近づいている時に沢に向かうなどあり得ない。またの機会にということで千ヶ淵は割愛して下る。少し下れば、再び分岐、まだ沢で遊んでいる人がいるようだが、やはりゴロゴロと鳴る。そのまま先へ進み、吊橋を渡って歩いていく。まだゴロゴロなっているが、あまり近づいているという感じではないようだ。それでもどうなるか分からない。まだ渓谷へ向かう人もそれなりにいる。渓谷の入口に出ると、もうさきほどの医療関係の人たちは引き上げたあとのようだ。朝のうちに山へ向かう人を対象にしているのだろう。もうスパッツはいらないだろうと脱いでザックにしまった。

駐車場の横を進むが、やはり暑い。ただ、雷のせいか雲がかかっていて日差しがあまりないのが有り難い。たまにゴロゴロいうが、近づいている感じはなく、たぶん大丈夫だろうと道路を歩いていく。しかし、さきほどまで日差しがあったのだろう、アスファルトが熱くなっていて、歩く道もかなり暑い。今朝歩いた道をそのまま戻り、べるがの入口を見るが、そのまま左への道を進む。樹林のあたりで振り返ると山の奥の方は雨が降っているのではないかと思われたが、このあたりは大丈夫なようだ。

ゴロゴロ音もまだするが、大丈夫である。施設を回り込んで進んでバス停に着いた。約1時間後である。また今日もからすの行水になりそうだと思いながら尾白の湯に行く。あたりは名水公園、池や水の流れで遊んでいる子供達を見ながら進む。結構施設までは回り込んで歩かなくてはいけないので時間がかかった。さくっと入浴する。一番濃いお湯は濃度の高い温泉のようで、のんびりしたかったが、暑い中、道の駅まで歩くのも嫌だし、諦めて短時間の入浴で済ませて施設を出る。バス停に行くと一人やってきた。

しばらくするとバスがやってきた。おばあさんが一人降りてきたが、朝乗った人のように思えた。バスはもう一人乗車していた。長坂駅に出る。工事などで回り道になっているようで少し到着が遅れたようだ。駅に入るとすぐに列車が来る時間、慌ててホームに降りるとわずかな待ちで高尾行きの列車に乗ることができた。今日は途中下車とかはせず、そのまま帰宅した。
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コメント
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尾白渓谷、歩いてみたいと思っていましたが結構きついようですね。
ずいぶん昔、駒ケ岳神社から1キロほど渓谷沿いの道を上りました。
花崗岩の白い砂地の渓谷が魅力的でした。
投稿: 西やん | 2025年8月12日 (火) 21時45分
リブルさん、こんばんは。
北杜市民バスでのアプローチ、この季節は、やはり暑さにやられますよね。あの車道を約30分歩くのですから、ここで結構体力と気力を消耗してしまうのがネックです。
その後、涼しい沢沿いというのが少し違いますが、日向山へ登るときの汗の量と言ったら尋常ではありませんでした。
私はちょうど同じ帰りのバスに間に合ったので、ベルガの温泉には入りませんでしたが、お湯はまぁまぁ良さそうなようで、私も次回行く機会があれば入ってみたいと思います。
13時のバスは長坂でちょうど高尾行きに連絡してくれるのがありがたいですよね。土日も走っていてくれる路線バスでこんなに安くていいんだろうか、と思ってしまいます。
投稿: ゴン太 | 2025年8月12日 (火) 22時47分
西やんさん、こんにちは。
尾白川渓谷、想定外にきつい道でした。自分の山アプリだと1000m以上の登り下りと出てました。実際にはそんなにはないと思いますけど、アップダウンが多かったのは事実です。山登るのとそんな変わらない感じでした。
千ヶ淵に寄れなかったのが、残念でしたが、駒ヶ岳神社から渓谷の道というと千ヶ淵へ行かれたのですかね。
投稿: リブル | 2025年8月13日 (水) 19時49分
ゴン太さん、こんにちは。
夏場にあの道はかなり厳しいですね。めちゃくちゃ日差したっぷりで山のそばと思えない暑さ、しかも緩やかだけど登りですからね。
尾白の湯は源泉かけ流しのお風呂がいいですね。茶色の濃いお湯が効きそうな感じです。
基本的には観光客向けというよりは地元の人向けのバスなのでしょうね。
最近は地方のバスがどんどん縮小されているので、山に行くのが難しくなりつつありますね。
投稿: リブル | 2025年8月13日 (水) 19時56分