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大日三山縦走へ その1

2025082324(ひさしぶりのタカネマツムシソウ)

やはり奥大日岳から先、大日岳縦走はかなりきつい道です。足元に十分に注意を。

【 山 名 】奥大日岳、大日岳
【 山 域 】北アルプス
【 日 時 】2025年8月23日(土)~24日(日)
【 天 候 】23日 晴れのち霧
【 ルート 】23日 室堂9:00→9:45雷鳥沢キャンプ場→10:15新室堂乗越→11:50奥大日岳12:00→中大日岳→13:40大日小屋→14:05大日岳14:10→14:30大日小屋(小屋泊)

☆室堂から奥大日岳、大日岳へ

 やっぱりこう暑いとアルプスに行きたい。以前から行きたいと思っていたが、小屋泊まりというのがネックで出かけたことが無かった大日岳に初めて行ってみることにした。お盆過ぎということもあるのか、調べると土曜日にもかかわらず空いているようだったので予約した。宿泊料金も高騰しているので、素泊まりにした。水の少ない稜線の小屋という事もあり、水もたっぷり持っていくことにした。なんで営業小屋泊まり1泊なのにこんなに大きな荷物なのっていうぐらい、40Lザックはパンパンに膨らんでかなりの重さになった。

2025082301(懐かしい赤牛岳も見えた)

 夜行バスで扇沢に入る。隣には誰も来なかったのでゆっくり眠れると思ったが、前の人が思いっきり座席を倒したのでかなり狭く、いつもどうりあまり寝られなかった。早朝、まだ暗いうちに扇沢駅に着く。シュラフで寝ている人もいたりして、以前に来たときにあまり人がいなかった時とは違うようだった。随分待たされて朝の切符販売が始まる。今回はWEB切符にして予約したので当日券に並ぶ必要は無く、簡単に発券できて改札の列に並ぶ。何とか1台目に乗ることができた。黒部ダムで下車する。ダムは満水らしい。地方によっては水不足が聞こえるが、今年は雪が多かったから黒部は全く問題ないらしい。

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 ケーブルカー駅に行くと自分の前の女性まで臨時便に乗れたが、自分からは次の便を待つことになった。ケーブルカーでは初めて座席に座ったが、大観峰に着くとかえって降りるのが遅くなり、次のロープウェイの列では最後尾近くなった。トイレに行っていたら列が進んでいて、本当に最後尾になってしまう。進むと途中で列が切られてまた次の便かと思ったら、残っていたのが6人くらいのせいか、係員の人が行っちゃいましょうと言って乗れることになった。やはり最後になってドア近くに乗る。次の室堂行きのバスもやっぱり目の前で切られて次の便を待つ。どうも今回はこんなタイミングである。ドアの向こうに温度計があり、なんと表示は9.99度。10度に届いていなかった。しかし、人が来たら一気に11度くらいに上がっていた。やはり人が来ると温度が上がるなと思う。トロリーバスから変わって初めての電気バスだけど、なんとなく見たことのあるような作り。たぶんお隣の大国製なんだろうね。1台目に乗り込み室堂へ。降りるとたくさんの人だった。

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 朝食はおにぎりを食べたのだか、やはり今回もおやきの野沢菜を買う。外に出るとカンカン照り。とは言え、風は涼しく、おやきを食べて出発する。まずは水を汲む。いつもの立山玉殿の水、冷たい水を2L汲み、これで持って来た水と合わせて4Lとなる。小屋泊まりだし、下りで水場があるのでこれで十分だろう。

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 さて、みくりが池の方に進む。さすがにもう夏のお花は終わりだろうと思っていたが、やはりアキノキリンソウ、オヤマリンドウなどが多かった。このあたりは観光客も多く、その後ろをゆっくり歩く。テント泊装備の人がたくさん登ってきた。

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 みくりが池を見て、立山を見ながらのんびり歩く。日差しはきつく長袖シャツで防ぐ。しばらく歩いて雷鳥荘を見る。進むと左に雷鳥沢を見る。もう随分長いこと道は通行止のまま、もう歩けるようにはならないようである。左にその道を見ながら歩いていく。

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 さらに進むとオヤマリンドウがよく咲いていた。

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 どんどん下って行き、右にテント場を見る。剣岳の帰りに泊まったテント場で思い出も深い。土曜日の午前中にしてはかなり張られていて、今日来た人も何人も張っているのを見るし、昨日から張っている人も多いようだった。

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 キャンプ場の中を通り、左に進む。下に降りて橋を渡る。

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 右へ一ノ越などへの道を分けて、左に進む。すぐに剣御前などへの道をさらに分けて左に新室堂乗越への道に入る。すぐにシオガマギクやウサギギク、オトギリソウなどが咲いていた。緩やかな登りだが少しきつい所もある。

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 登りよりも日差しの方がきつかった。途中には小さなリンドウ、これはミヤマリンドウであった。

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 チングルマのたくさんの果穂が広がっている。咲いている時にここを通れば相当なもののようだ。今年は白山の別山ですごいチングルマの斜面を見たが、やはり立山のチングルマはそれ以上のようである。やはり上部はそれなりにきつかったが、登って行くと新室堂乗越に着いた。

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 以前に剣から来た所である。そこから左に進む。前に奥大日岳と思われる山が見えるが、かなり大変そうに見えた。先に向かって登っていくが、緩やかな登りが続く。風が涼しいが、日差しがきつい。ただ少しガスが上がり始めている感じ、時折、雲で日差しが陰るのがありがたい。途中には少し終わりかけの雰囲気もあったが、イワイチョウがちらほらと咲いていた。さらに登っていくと一旦登りついた所から右に剣岳が見えた。やはり岩の殿堂、すごい山である。しかしガスがもう取り巻いているので、すぐに見えなくなってしまいそうだった。

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 先には大きな山が見えてきて、道が登っているのが見える。奥大日岳であろう。進むと結構な登りになる。左に進んで巻くように進むとさらに先に山が見えてくる。ときおり休んでいる人をパスして先へいく。

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 随分ガスが上がってきているが、歩いている所は日差しがあるままだ。どうせ眺めが遮られるのならば、もう少しガスが増えて曇ってくれると嬉しいのだが。歩いていると左手のくねくね道路をパスが走っているのが見えた。自分はまだ室堂から先のアルペンルートには乗ったことがない。そのうちには乗らなくては。随分歩かされた気がするが、先に大きな山がまた見えて来た。途中にはこんな山の上なのに巨大なハクサンフウロが咲いていた。通常の1.5倍くらいはあるような大きなものだ。コバノコゴメグサだろうか、たくさん咲いていた。もうすっかり右の剣岳はガスになってしまったが、下の雪渓が少し見えた。

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 先へ進むとヨツバシオガマがまとまって咲いていた。

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 さらにトモエシオガマも久しぶりに見かけた。また大きな山が出てきて道が上に続いている。すると滅多に見ない赤いお花を見かける。これはカライトソウだ。自分は相当久しぶりに見るお花である。ちょっぴり旬を過ぎている感じはあるが、会えただけで嬉しい。

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 先へ行くとミヤマトリカブトだろうか咲いている。岩の多い所を登らされたりしながら登る。これはやはりテント泊装備で登るにはちと厳しい所のようだ。小屋泊まり程度の装備の方が確かに歩きやすいと思う。大きなシナノキンバイも見る。

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 先に進むとハクサンイチゲもまだ咲いている。

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 さらにチングルマが果穂ではなく、しっかり咲いていたのには吃驚した。

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 やはりミヤマリンドウも多い。

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 少ないがイワツメクサも見かけた。進んでいくと池塘があり、その横を通過する。さらに登ると奥大日岳の狭い山頂に着く。すっかりガスで全く眺めがない。暑いせいか結構しんどい。水を飲んで、菓子パンを食べた。

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 先に進むが、山頂からどう進めばよいのか分からない。地図を見ると少し戻るようだ。わずかに戻ると分岐になっていた。右へ大日岳に進む。細い道で左が崩壊しているのでわずかな区間だが慎重に進む。細い尾根道が続いて下っていく。さらに進むと鎖場に出る。一気に高度を落とす。このあたり急降下してハシゴなども出てくる。登り返しがまたきつかったりしてなかなか骨の折れる道である。さすがにこのあたり水の重さがずっしりときた。途中で左から少し涼しい風が来るところがある。わずかにクールダウンできたが、すぐにまた暑くなる。途中にはこれまた久しぶりのタカネマツムシソウ、それにミヤマシャジンと思われるお花が咲いていて楽しかった。

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 やがて先に壁のような山を見て登る。岩を登ってさらに登ると鎖場である。足場はそれなりにあるので怖くはないが、登りがきついので結構苦しい。やはり修行の山だな。鎖場が終わっても大きな岩の上を登らされるきつい道が続き、ようやく緩むが、まだ先はそれなりに登る。少し平な所でザックを下して水を飲んだ。

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 さらに先へ進む。まだ登りは続く。タカネニガナを見ながら登り、さらに進むと七福園と思われる場所を通過する。ガスっていて写真を撮る気にならないし、岩が多く歩きにくいのでひたすら道を先に進むだけである。やがて木道が出てくる。なんとなく写真を撮った。

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 右手に踏み跡のようなものが見えたが、これはやはり踏み跡らしく、そのまま進むように小さな道標が置かれていた。緩やかに登っていくと岩があったが、どうもこれが中大日岳らしい。それを過ぎると少し進んで下りになるが、もう下に小屋が見え、人がいるのが見えた。

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 結構近くに見えたが、降りていくにはやはり岩などの道でそれなりに時間がかかった。ようやく小屋に着いた。

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 さて、どうしようかと思ったがまだ時間も早いし、受付をせずにそのままザックを持って大日岳を往復することにする。小屋の横を通って先に進むと右下に下る。木段で下ると左に向かう道は大日平に降りる道、大日岳は右へ登る。少し登った所に小さな道標があり、先に大日岳を示していた。先に進むとウサギギクやミヤマリンドウがよく咲いていた。緩やかに登っていく。特に難しい所もなく、淡々と登って行くと大日岳の山頂に着く。

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 ガスで眺めもないので単に山頂を踏んだだけ、近くには石が積まれたようなものがあり、中に何かあると見ると小さな石像が置かれていた。石に座ってしばらく休み、小屋に戻ることにする。

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 お花を見ながら下っていく。だいぶ下っていくと女性がずっとカメラで何かを撮っている。なんだろうと思って近づくと親子の雷鳥であった。雛は2羽、あまり逃げず、ゆっくり撮影した。自分が雷鳥に会うとかなりの高確率でその後に雨に降られるのだが、この日は珍しく、雨は夜まで来なかったようであった。ようやく雷鳥が動いて草むらに入ると女性がクマはいましたかと聞かれたのでいませんでしたよと答えると安心して登っていった。食べ物でもないかぎり、そうそう出てこないだろうとは思ったが。

2025082331(きれいなウサギギク)

 しばらく下れば再び分岐、少し登って小屋に戻る。受付をする。

2025082332

 自分にあてがわれた場所は入口の近くの二段ベッドの下だったが、カーテンを引くことができて個室の雰囲気である。本当に久しぶりの営業小屋泊まりである。コロナ以降は営業小屋に泊まるのは初めてではなかっただろうか。自炊室はないので入口の所で煮炊きして下さい、ということだったが、雨でなければ外で作る方が良いだろう。もう15時近いので、外へ出て木のベンチに座って酒を飲む。少し重いが小さめの黄桃の缶を背負ってきたので、これを食べるとのどの渇きも癒される。ガスで何も見えずちと寂しい。出た時はたくさんの人がいて会話していたが、気づくとほとんど人がいなくなっていた。

 一旦、部屋に戻って少し休み、1回目の夕食が始まった17時頃に外に出て夕食を作る。ガスは二缶持ってきた。前の時に使った残りが少ししか残っていないようなので、念のために新しいものを持ってきたのである。でも前のガス缶だけで問題ないようである。今回は初めてモンベルのカレーリゾットを買ってみた。少し値段が高いが使用する水の量が少なく、水場の遠い小屋では重宝しそうだ。それと持ってきた野菜ジュースを合わせて食べれば満足し、部屋に戻った。することもなく、寝ることにする。

 今回は昔初めてテントやシュラフを買ったときに一緒に買ったシュラフシーツを持ってきた。小屋のページに推奨と書かれていたためである。20年以上経つ年代物で、ずっと押し入れに仕舞いっぱなしでほとんど使っていなかったのだが汚れてしまっていた。洗濯してもまだ保管袋には染みが付いたままだったりした。せっかく持ってきたのでそれを出して中に入る。やはり快適である。毛布を掛ければ暑いくらいだった。たくさんの人が泊まっているので話声などがうるさく、結局、8時頃まで話し声が収まらなかったのでなかなか寝られなかったが、ようやく静かになるとあとはぐっすりと寝ることができた。

続く。

 

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