湯の沢峠から白谷ノ丸、黒岳、赤岩ノ丸、雁ヶ腹摺山、姥子山 その2
(雁ヶ腹摺山はもちろん富士は見えず)
その1からの続きです。(時間等はその1に記載)
(大峠からの眺め)
大峠から雁ヶ腹摺山へ向かう。

登山道に入って少し登るとすぐに水場がある。

石に御硯水と書かれていて、パイプからしっかり水が出ている。触ると冷たい水である。さきほど湯の沢で入れた水はまだ飲んでいなかったが、全部捨てて水を入れ替えた。こんな良い水場があるんだったら、湯の沢で入れなくても良かったな。コップで飲んでみるとなかなか美味しい。1L汲んでおく。顔を洗うと冷たくて気持ち良かった。水場にいる間、降りてくる人に何人か会った。先へ進む。トラバース気味に登り、大きな石を越えていく所もあったりした。鎖の付いたちょっと急な登りなどもこなし、一旦、平な所に登り着く。

道標があった。先に進んでいくと桟道がある。アルミ製と木製の両方が連続しているが、特に強度も問題はない。

そこから左に折り返してさらにしばらくきつい登りが続く。頑張って登っていくと再び平な所に出る。子供とおとうさんが休んでいた。あたりにはマルバダケブキがちらほらと咲いていた。

先にしばらく進むと再びそれなりの登りになる。このあたりは結構縦登りがきつい。日当たりのある所はやっぱり暑い。まだ降りてくる女性グループに会う。さらに登ると大きな岩を見る。左を巻くように進み、先へ行くと目の前に草原が現れた。上に山名板のようなものが見えるのであそこが山頂なのだろう。

右手奥にはマルバダケブキがよく咲いているようだ。草原の中を登っていくとウメバチソウが咲いていた。

しばらく登れば分岐があり、姥子山などへの道が分かれている。後でこの道を下ることになるのだなと思いながら、わずかに登れば山頂に着く。

休んでいる人は誰もいなかった。山頂一人占めだが、富士山も見えないので今一つである。今日は長丁場のシャリバテに備えてカロリーメイトを買ってきた。一つ口に入れて、さきほど汲んだ水を飲む。これで下山もなんとかなるだろう。時計を見るとまだ13時過ぎ、バスに乗れるかもしれないとちょっと思う。山頂にはたくさんの山名板や案内図などが置かれている。奥へ進むと大樺ノ頭を示す道標がある。楢ノ木尾根ももちろん歩いてみたい尾根であるが、やっぱり大峠へのアプローチが問題でそのままである。少し先に行くと石標があった。

そのあたりで戻ることにした。戻って少し眺めていると一人登ってきた。
☆百軒干場、金山峠、金山鉱泉跡へ

さて、下山にかかる。もちろんこの時間なので予定通り、金山峠方面に下ることにする。

わずかに下るとさきほど見た分岐から左に姥子山に向かう。あたりにはマルバダケブキがよく咲いていた。少し下ると樹林の中に入るが、やはりマルバダケブキがよく咲く雰囲気、それでも草の感じはまだ中級山岳の雰囲気である。道は問題なく、下っていく。

だいぶ雲が多くなったのか、曇ってきたようだ。まだ登って来るお二人に会った。それが最後でその後は誰も会う人はなかった。結構な急降下が続き、どんどん下っていくと右手に苔の生えた岩がゴロゴロしているのを見る。その先に行くと登り返しになり、緩やかに進む。しばらく登り返すと右手に金山峠方面の道が分岐していたが、やはり歩く人は少ないようで、かなり草の中の踏み跡になっている。どちらかというと姥子山への道の方がメインという感じである。

ちょっと時間が押しているが、最悪バスに乗れなくてもよいだろうと姥子山に向かう。そちらの道に入ってもやはりそれなりの急坂が続く。ただ、そんなに下りにくい所はなく、足任せに下って行く。やがて林道が見えてその手前は木段だが段差が大きく、ちょっときつい下り、なんとか下ると林道に降り立つ。

すぐ目の前から姥子山に向かう道が続いている。もちろん姥子山も行ったことがないので、西峰だけ立ち寄ろうかとそちらに向かう。鉄製の階段を数段下ると木段になっているが、これは木段というよりもただの土留という感じ、人が歩くことを想定していない感じで斜めっている。結局、脇を下ることになり、木段を設置した意味がないようだ。しばらく下ると今度は登り返しになり、姥子山に向かう。やはり標高を落としたせいか、結構暑い。汗をかかされながら登って行く。それなりの斜度があり、しばらく登っていくが、特に変哲のない西峰はこのあたりだろうか。何もないのでやっぱり東峰まで行くことにする。それなりに下ってしまう。これは帰りは登り返しがそれなりにあるなぁと思いながら下り、登り返しになる。少し岩っぽい登りになり、振り返ると眺めがあって、雁ヶ腹摺山が眺められる。しばらく岩を登るとようやく東峰、姥子山の山名表示は大月市のもので秀麗富嶽十二景一番山頂であった。

ぎざぎざした小さな岩が足元には連続している。眺めがよく、眼下にはこれから下ると思われる尾根や山が見えている。もちろん富士山は見えない。

先には下っていく道があり、古い道標もある。5分下れば神社らしいものがあるようだが、もうこの先へ行く余裕はなかった。さて、戻ることにする。水を飲んで早々に山頂を後にする。

下りはそれなりにきついが、途中で雁ヶ腹摺山の眺めを写真に撮った。明らかに木がだいぶ枯れているようで茶色に変色している木が多い。ナラ枯れだろうか。この猛烈な暑さでやはり木も疲弊しているのであろう。しばらく下り、やはり西峰への登り返しはそれなりにあった。暑さもあって結構きつい。淡々と登って西峰を通過し、さらに先に下る。下った所から林道への登り返しも木段は通れないのできつかった。それでもなんとか林道に戻った。

しばらく林道を歩いていく。こんな所に林道を作る必要がどれほどあったのか、よく分からないが自家用車は通行止らしく、木などから落ちた枯れ葉などが多少落ちているようだ。道はごく普通に歩ける道、しばらく進んでいくと右上から降りてきている道はさきほど分岐した道であろう。すぐ左に金山峠方面の道があるが、入口は草がかぶっていた。

草の中の道に入る。わずかに下るが、だいぶ草が生えている中の踏み跡という感じの道である。それでもしばらく下ると普通の道となる。しかし、段々と勾配が急になり、ひたすらの下り道となる。やっぱりこの尾根は登るのは辛そうだなと思う。こんな時間に人に会うこともなく、淡々と細い道を急降下していく。途中には古い道標に手書きで来た方向に林道分岐まで18分と書かれている所があった。ひたすら下りが続き、だいぶ足も重くなってきたが、まだまだひたすら下る。やがて先に明るい所が見えた。どうやら伐採地のようである。

フェンスがあり、その先は皆伐されていて、草が生える場所になっていた。金山峠を示す紙が付けられていて、伐採地横の尾根を下ることになった。踏み跡はあるような無いような、微妙な感じである。それでもフェンス沿いに下っていけば良いだけなので迷うこともない。曇っているので日射しがないだけマシだった。これで日差したっぷりだったら、暑くてたまらなかっただろうと思う。それでもやはり暑いのは暑い。汗をたっぷりかかされながら下っていく。どこまでも右側は伐採地、しっかり植林してくれれば良いが、このまま放置だとやっぱり温暖化に貢献しているような気がする。先へ進み、下りがきつくなるが、踏み跡っぽい感じで下りにくい。ひたすら下るとかなりの斜度となり、小さなじぐざぐで下るが、これも踏み跡同様、なんとか下り、左へ行ってから右へ下ると林道らしい道に降り立った。簡易舗装の道路をしばらく下ると沢がある。橋で渡ると右に道標が出てくる。このあたりが百軒干場らしい。ふと見ると百軒干場の表示板が立っていた。なぜ百軒干場という名称なのだろうか。残念ながら自分の持つ書籍では名称は記載されていても由来などは判明しなかった。

すぐ先から道標で金山峠に向かう。かなり登らされるのかと思いながら道を進むと少し登ると緩やかな登りとなり、上の山まで登る道ではないようなので救いがあった。しばらく登っていくと道標が立っている所に登り着き、そこが金山峠であった。百軒干場から地図では5分となっていたが、さすがに疲れもあって10分ほど経っていた。そこから金山民宿村とある道が下っている。しかし、沢沿いの道はだいぶ悪くなっているようで自分の登山地図では点線コースになっている。下れないこともないとは思ったものの、時間はかかるが、やはり先から下る尾根道の方が安心である。大垈山の方に向かうことにする。

先に進むと緩やかだがそれなりに登らされる。それに暑い。日差しも復活したようである。こんなに登らされるのであれば、やっぱり沢コースを下った方が良かったかと思いながらも登って行く。

少し登ったせいか、左から来る風はわずかに涼しく感じたが、それも長続きはしない。汗をたっぷりかかされ、ひたすら登る。

だいぶ進んで左に進み、右に折り返して先のピークに登るのかと思ったら、右に巻いていく。少し道が細いのでわずかに慎重に進む。再び尾根に戻って緩やかに登っていくとようやく道標があり、右に金山民宿村への道が分かれていた。

そこから右への道に入る。こちらも道が細い。少し登らされてトラバースしてから急降下の道になる。道は細い。枝などが邪魔したりするのを手で避けたりしながら下っていく。暑さもどんどん増していく。さらに下っていくと蜘蛛の巣攻撃されるようになった。さすがにこの暑い時期に、こんな道を歩く人はまずいないようだ。なんどか蜘蛛の巣攻撃にあったあと、手近な枝を拾って振りながら下る。しかし、やはりそれでも蜘蛛の巣が口や顔に当たったりする。ハンドタオルで振り払いながら下っていく。道はやはり細く、トラバース気味の所は慎重に進む。
急下降が続き、やがて道標があった所に出る。分岐っぽく、下への踏み跡っぽい感じの所と右への踏み跡がある。しかし、道標は壊れていて、道などない左を向いてしまっている。ここはやっぱり右へ進むのが正解ではないかと思い、右に下る。踏み跡っぽい道を進むとやはりしばらく進んでから左に折り返して下っていく。やっぱり蜘蛛の巣攻撃は続く。何度か折れて下っていくとどちらかというと右へ進むことが多くなった。山腹をトラバースするような感じの道が続き、下っていく。暑さがひどくなった。もうこのあたりはひたすら下るしかない。早く金山鉱泉跡に着いてくれと思いながら下っていく。随分下ると植林の森っぽくなるが、まだまだ下りは続く。しかし、下に沢音が聞こえるようになってきた。そろそろ終わりが近いのではと思いながら道を追って下るとやがて沢がちらりと先に見え、そこに向かって右へと下っていく。
その沢の対岸に道が見えて、やっと終わりかと思ったら、先の踏み跡がなく、トラロープが付けられている。これを降りるのかなと足場の悪い所を降りたが、どうもおかしい。左は沢が広がってしまうので渡渉は難しそうだ。右の先にはちらりと堰堤らしきものが見えるが、渡渉がしやすい所がありそうだ。右へわずかに進むと右上に踏み跡のようなものが見えた。ありゃ、トラロープを降りず、右へ行けば良かったようである。倒木などもあり、進むのが難しかったが、少し右へ行って右の斜面を無理矢理登ると踏み跡に復帰、そこから少し進んで下ると木橋があった。

しかし、この木橋はかなり古いもので一部壊れている。とてもこれを踏んで渡る勇気はなく、すぐ下流に渡れそうな所があったので、そこで飛び石で沢を渡った。沢で顔を洗うとあまり冷たい水ではなかったが、若干さっぱりした。わずかに登ると林道に出る。道標と案内板が立っていた。
水をたっぷり飲む。もう随分水を飲んだ。まだ1Lくらい買ってきた水があるが、水場で汲んだ水は後0.5Lだけである。時計を見ると16時15分、ここからバス停まで地図では1時間の距離である。もしかしたら17時10分のバスに間に合うかもしれない微妙な時間である。間に合う可能性があるのであれば、急げばなんとかなるのではと早足で下ることにする。わずかに下ると右に草地の平地がある。おそらく金山鉱泉だった建物があった場所だろうか。もう少し下ると左にもやはり平地があった。自分の持っている古いガイドには休業中の宿の名前が書かれていた。もしかするとそんな宿の敷地だったのかもしれない。その先は山の中の林道という感じで、特に何もなく、ひたすら山を見ながら下っていく。道路も落ち葉が落ちている状態、この時期に来るような車もほとんどなさそうだ。またひたすら足早に下っていく。しばらく下ると右にバーベキューなどができそうな椅子やテーブルを見る。先の左に大きな民宿らしい家がある。倉庫に河野園という表示があった。今はもう止めてしまったのか営業はしていないようだ。さらに下っていく。民家を見て下ると石にしっかりした森屋荘という表示があった。後で調べると去年の年末に火事があったようだ。大月市観光協会のページにも森屋荘の名前は出ておらず、おそらく営業はしていないだろう。敷地の奥にキャンプサイトがあるらしい。さらに下っていく。再び山しかなくなって林道をひたすら先に進んで下っていくと左に建物を見て大きな橋を渡る。そこからが登り返しの道になり、結構足が重くて辛かった。民家を見て登っていくとそこは西奥山から来ている道路があり、右上に遅能戸のバス停があった。時計を見ると16時50分、バスまで20分を残していた。

バス停の後ろには石仏などが置かれている。柔和なお顔の石仏に無事降りられたことを感謝した。

疲れたので座り込んで残してあった水場で汲んだ水を飲む。あっという間に冷たい水500ml、飲み干してしまった。しばらく座っているとやはり誰も乗っていない西奥山行きのバスが通って行った。立って少し待てば、やっぱり誰も乗っていないバスがやってきた。大月駅まで誰一人乗らず、自分一人だけであった。大月駅に入ると5分で快速が発車する時間、麦茶などを買って乗り込む。途中で事故などがあったようで中央快速線は遅れていて、発車が遅れただけでなく、八王子などで立往生、乗換駅まで15分以上遅れたようだった。
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コメント
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なかなかの長丁場ですね。
地方のバス、乗る人がいないと廃止、困るでしょうね。
自家用車を使わず、できるだけ乗るようにしたいです。
でも時間を考えるとむつかしいですね。
投稿: 西やん | 2025年9月11日 (木) 21時10分
西やんさん、
今年はよく歩けているのと、先日に湯の沢峠に行ったときに思ったほど暑くはなかったので、この猛暑でも歩けるのではと年甲斐もなく頑張ってしまいました。でもやはりプラン通り歩けたのが良かったです。さすがに姥子山から下はかなり暑かったですが。
こないだ古い地図読みの本を買ったので読んでいたのですが、やはりプランニングが大事なようです。
予定通りに歩けなかったときに代替プランを用意しておけば、落ち着いて行動できるので、道迷いなどのリスクを減らせるようです。
以前は団体さんなども結構バスに乗っていたりしましたが、コロナ以降はグループが減ったので、ほとんど一人か二人の客が多いので、乗る人がかなり減少してますね。それに土日だけ登山者などが乗っても、地元の人が乗らないと平日は空気を運んでいることになるので、それが一番大きいですね。
投稿: リブル | 2025年9月12日 (金) 20時20分
わぁ、今回もまたハードな歩きですね、さすがリブルさん。
私も富嶽十二景ではこの1番の雁ヶ原摺山と姥子山が残ったままですが、日帰りでは私の足では行けないのでずっと後回しになってしまっています。
そういえば、大垂水峠に引き続き、藤野駅ーやまなみ温泉、藤野駅ー和田BSのバスも廃止になるらしいですね?
和田行のバスは陣馬登山口へ行くために朝一は行列ができるほど乗るのに・・・
仕方ないとはいえ、一人でタクシー利用はやっぱりちょっと考えちゃいますよね。
投稿: cyu2 | 2025年9月13日 (土) 15時46分
cyu2さん、こんにちは。
はい、猛暑日にも関わらず、結構ハードな歩きでした。
cyu2さんなら、大月駅からタクシーで大峠へ上がれば、簡単に歩けますよ。さすがに往復は料金的に厳しいとは思いますが。自分と同じように金山鉱泉跡に降りて、タクシーを予約しておけば、なんとかなると思います。
神奈中バスは藤野付近はほぼ全廃みたいですね。個人的には月夜野行きのバスがなくなるともう丹沢の裏側へ入れなくなるので、悲しいですが。
三連休は奥秩父縦走予定でしたが、まさかのガス缶不具合で敗退でした。事故にならなくて良かったです。。。
投稿: リブル | 2025年9月14日 (日) 17時44分