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久しぶりの駒ヶ岳、神山へ

2025100522(いまだに早雲山、大涌谷へは通行止)

【 山 名 】駒ヶ岳、神山
【 山 域 】箱根
【 日 時 】2025年10月5日(日)
【 天 候 】くもり
【 ルート 】湖尻バス停8:10→8:25防ヶ沢入口→8:40防ヶ沢登山口→9:45防ヶ沢分岐→10:10駒ヶ岳(箱根本宮神社)→10:20展望広場→10:35防ヶ沢分岐→11:10神山11:20→11:50防ヶ沢分岐→12:45防ヶ沢入口→13:00湖尻バス停

☆駒ヶ岳、神山へ

 神山はもう随分昔にロープウェイを使って大涌谷へ軽く歩いたことがあった。それから大涌谷の噴火もあり、行く機会がなかったが、ようやく神山までは歩けるようになったので久しぶりに行ってみることにした。もちろんロープウェイを使うなんてことは今回は考えず、防ヶ沢からの往復で歩いてみることにする。

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 小田原から二番バスに乗り、湖尻へ行く。今日はくもりの予報だったが、朝のうち天気がよく、青空が見えていて、もしかしたら予想より天気が良いのかななんて期待させる。ハイキングらしい人はほとんどいなかったが、一人だけ湖尻三差路で下車した軽装の人が帰りに渋滞するか運転手さんに聞いていた。やはり帰りはかなり渋滞するらしい。湖尻まで乗ったのは自分一人だった。降りるとやはりどんよりの天気。まあ、やっぱり天気予報通りのようである。下車して左にあるトイレに行くが、近くに宝篋印塔が置かれていて、その横の木は曲がりくねった幹の大木になっていて、印象的だった。

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 横の道を歩き出す。気温はそれほど高くはないものの、湿気がかなりある。夜に雨が降ったのか、路面はウエットな感じである。この道はセラピーロードになっている。しばらく進むと自転車などが走るのか、スピード注意などの表示があったりした。

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 右手には芦ノ湖がちらちらと見えるが、樹林が邪魔しているのであまりすっきりとは見えないようである。緩やかな登りが続いてその後は下りになって下っていくとちょっと泥が多い所を進んで防ヶ沢入口に着いた。

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 そこから左に入る。以前はあまり歩かれている道ではなかったようだが、駒ヶ岳などへ登る道としてこの道しか今はないので歩く人も増えたようでしっかりした道である。順路といった張り紙も付けられていて迷うこともない。少し登ると右手に進んで右下に沢があるようだが、ヤブで見えない。沢音だけが聞こえてきて、それを聞きながら登っていく。道が細い所もあり、ハコネザサがかぶりトンネルのようなうす暗い所もあった。さらに登って右にちらりと芦ノ湖が見えると道路に出た。

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 道路を右に少し進むと防ヶ沢登山口である。そこから再び登山道に入る。するとつるつるの樹皮の木がたくさんある。これはヒメシャラであろう。ちょっと今日は重苦しい陰鬱な感じだが、天気の良い日ならもう少しきれいに見ることができたであろう。

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 しばらくその中を登ると斜度が上がる。進むとうす暗い杉林の中に入り、淡々と登る。それを過ぎると再びヒメシャラとハコネザサを見ながらの登りになるが、やがてそれも終わって急登になる。木段があったりするが、結構きつい登りが続く。

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 左右にときどき曲がりながら高度を上げていく。ちょっと高度を上げたなと思う頃、トリカブトなどを見かけるようになる。

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 またカメバヒキオコシか小さなお花を付けたのが咲いていて、秋らしい雰囲気である。シロヨメナと思われるがキクもよく咲いているのを見かけた。

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 きつい登りが終わると少しだけ斜度が緩んだが、それでもそれなりの登りがひたすら続く。まだまだ先は長いらしい。もう下って来る人に何人か会った。地味な登りが続いて、ようやく道標のある所に登り着く。昔はここから姥子への道があったようだが、すっかりヤブに消えているようである。

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 右に折れて進むと緩やかな登り道に変わる。道は細いが特に問題はなく進んでいく。登っている人に追いついてパスさせてもらった。先に進んでいくと緩やかな下りになって進んでいくと右手が開けている所に出て右上に駒ヶ岳が見えたが、上の方には低い雲があってガスがかかり、天気がよろしくないようだ。

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 先へ進むとほどなく防ヶ沢分岐に着いた。ちょうど数人のグループが休憩している所であった。駒ヶ岳を後にするとロープウェイで降りたくなりそうなので、先に行くことにする。

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 右に巻くように登っていく。それからやはり木段のある少しきつい登りになる。やはり下って来る人にときどき会った。木段が整備されているが、ちょっと荒れた感じの所もあり、箱根らしい感じである。ガスの中に入るとうすら寒くなる。しばらく登っていくと分岐に着いた。

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 右に進みかけたが、やはり左に登ろうと戻って左に進む。すぐに樹林から出て笹原の登り、ガスの中で風もあって寒くなり、長袖シャツを着込んだ。

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 途中にはリンドウが咲いていて、シモツケソウの咲き残りまであったのは吃驚だった。

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 岩のあるところまで登ると道が怪しくなった。適当に踏み跡を進むと右手の踏み跡がそれらしいのでそこに行く。もうしばらく登ると先に岩がゴロゴロしている所に出るが、立ち入らないようにロープが張られている。左に行ってみるが、どうも道がなさそうだ。右の方から鈴の音が聞こえて歩く人がいそうである。右に行ってみると下からの道が続いているようだが、そこへ出る道がない。仕方なく、ロープをまたいで少しだけ進み、再びロープをまたいで道に出た。そこから少し登ると本宮のある山頂、右下の石段から多くの観光客が登ってきていて、お参りするのも待たされる感じだった。

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 お参りして石段をわずかに下ると右に遺跡とあり、小さな石祠と狛犬が置かれていた。

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 さらに石段を下ると広場のような所に出る。左に進んでいくと展望台に出る。天気が良ければ海なども見えるようだが、今日は雲がかかり、下のゴルフ場と温泉街を少し見たくらいであった。

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 左の道を登る。ガスが少し上がったようだ。

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 進んでいくとロープウェイ乗り場を見るが、その右下を通過して神山に向かう。少し進むと右に防ヶ沢分岐への道が分かれていた。樹林の中に入ってわずかでさきほどの分岐に出て、往路と同じ道を下っていく。防ヶ沢分岐まではそれほど遠くはなかった。

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 さて、神山に向かう。少し進むとロープが張られている所に出る。ここも早雲山方面へ道があった所だろう。もちろん通行止である。左に進むと登りになってかなり急である。木段、石ごろ、木の根など歩きにくい登りが続く。降りて来る人にときどき会う。淡々と登っていくが、掘れたりしている所も左に道が付け替えられていたりする。眺めがないのでどこまで登ったのか全く分からず、かなり長い道に思える。やがて石の多い道を登って、石段のような感じに揃えられた所も通り、さらに登っていくとやっと神山の山頂に着いた。

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 右奥ではアンテナを立ててアマチュア無線をやっている人がいた。反対側の大涌谷方面の道は通行止の表示がある。登ってきた道の先に進む踏み跡があり、行ってみたが、樹林であまり見えず、雲も低いので眺めを楽しむことはできなかった。戻って近くの木が横になっている所に座り込んで昼食にした。女性が二人ほど登ってきたが、いずれもすぐに下っていった。

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 さて、自分も下ることにしよう。山頂から下り始めると登って来る人にときおり会う。下りはやはり早く、思ったよりは早く防ヶ沢分岐に戻った。そのまま右へ下っていく。少し進んだ左が開けている所からはさすがにもうガスが上がった駒ヶ岳が見えた。

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 しばらく緩やかに下って、再び道標の所から大きく下っていく。やっぱりそれなりに登りはきつかったなと思いながら下っていくと先を歩いている人達をパスする。行きにもパスした人達である。神山では会わなかったから、駒ヶ岳を往復したのであろう。さらに下っていく。まだ登って来る人に時折会う。やっぱりきつい登りだった所は下りもきつかった。再びヒメシャラを見て、暗い杉林を通り、さらに下っていくと防ヶ沢入口、道路を横断してまた道に入って下っていく。そろそろ終わりと思う頃、まだ登ってくるグループに会う。駒ヶ岳へ登ってロープウェイで下るのだろう。もうしばらく下ると防ヶ沢入口に着いた。

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 湖尻へ向かう。自転車が二台ほど通って行った。のんびり歩いているとやはり先を下っている人がいた。湖尻に出るとちょうどバスが発車していくのが見えた。バス停へ行って時間を確かめてから少し芦ノ湖の眺めを楽しんだ。

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☆大涌谷渋滞にはまる

 バス停に戻ってバスを待つが、箱根園行きのバスは数台来たが、小田原駅行きのバスはなかなか来ない。30分以上待ってようやくバスがやってきたので乗り込んだが、女の子のグループが大涌谷へ行きたいというと1時間かかると話をしている。渋滞しているようである。どうなることやらと思いながら自分はそのまま乗っていた。バスは普通に走ったが、やはり大涌谷近くなると渋滞にはまって止まってしまう。なかなか動かない渋滞である。運転手さんが案内で、次の国有林前で下車すれば、料金はかかるが前のバスに乗れますと案内する。大涌谷付近だけが渋滞している雰囲気である。止まってわずかに走り、また止まってを繰り返し、やっと近くまで来てそのバスを下車し、少し左に進んだバス停に行く。しばらく待つと前のバスがやってきた。結構人が乗っていて立って乗ることになった。その先は問題なくバスは走る。ただ、この先も渋滞していないとは限らない。料金はかかるが久しぶりに早雲山からケーブルカーに乗りたいと思い、早雲山前で下車して早雲山からケーブルカーに乗ることにした。

 ケーブルカーもだいぶ人が多かったが乗れないほどではなく、強羅で箱根登山鉄道に乗り換える。大平台駅で途中下車して姫乃湯に行く。駅を出て、すぐの道を下へ降りたら、違う道だった。戻って隣の道に入る。よく見たらしっかりと姫乃湯を示す案内板があった。しばらく歩くと姫乃湯に着く。入浴する。かなり熱いお湯だったので長湯はできなかったがさっぱりした。大汗かいて駅に行く。少し待つと列車がやってきて乗り込んだ。箱根湯本駅で乗り換えて小田原駅で途中下車。遅くなったのでしらす丼で一杯やって帰宅した。

大涌谷付近が渋滞、混雑するため、休日の帰りに大涌谷を経由するバス、ロープウェイには乗らない方が賢明なようです。

 

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コメント

まだ噴火の影響が残っているんですね。
昔、大涌谷から上りましたが、駒ケ岳への道がえぐれていて大変でした。
苦労して登ったのに、ロープウエーで来ている人が多くてがっかりでした。

西やんさん、こんにちは。

ずっと大涌谷への道は通行止めのままですね。人が歩かないと道は荒廃します。途中の姥子への道と同様、とても人が歩ける状態ではなくなっているのではないかと思いました。

大涌谷は観光客に人気なようですね。バスもたくさんの外国人が乗っていて、やっぱり観光地だなと思いました。

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