蝶ヶ岳から常念岳へ 蝶槍、常念岳へ編
(チシマギキョウ)
☆蝶槍、常念岳へ
近くのテントの人はやはり3時にアラームで起きるので自分も目が覚めてしまう。しかし、まだしばらくはうとうとして4時直前に起きることにした。テントの空気穴から外を見るとどうやら良い天気の雰囲気でガスもあまりなさそうである。テントを開けてみるとやはりガスはなく、先の方の山が見えた。
(太陽と雲海)
朝食を作り、食べてから外に出ると穂高などにはごくわずかに雲がかかっているが、槍ヶ岳などの眺めが素晴らしい。
(槍ヶ岳が素晴らしい)
少し朝焼け気味なのもまた良い感じであった。
(穂高にはわずかに雲が)
反対側は雲海が広がっていた。トイレに行ったら自分の時は待ち無しですぐに入れたが、出たらたくさんの人が並んでいてタイミングがラッキーだった。ザックをみたら、初日に飲むつもりで買った500mlのコーヒーのペットボトルが出て来た。すっかり忘れていた。これを含めて2.5Lあるので、常念小屋まで楽に間に合うだろう。コーヒーを飲んでゆっくりする。
(蝶槍、常念岳の稜線)
予定通り5時半に出発する。しばらく半袖シャツの上に長袖シャツを着て歩いたが、やはり暑くなりそうだ。途中でクールタイプのシャツに着替えて先に進む。天気もよく晴れ、緩やかな下りや軽い登り返しで爽やかな空気、気分もよく進んでいく。日が当たるとやはり少し暑さを感じる。先に常念岳が見えているが、やっぱりすごい登りだな。後ろから追いついてきた人に何度かパスさせて進んでいく。
(横尾分岐)
横尾への道を分岐する。

さらに進むが、蝶槍の登りはそれほどではなかった。

しかし、蝶槍からの最初の下りがちょっと岩場で下りにくい。
(だいぶ常念岳に近づいた)
その先はそれほどではないが、しばらく下りが続いた。チシマギキョウを見かけたが、その後は見つけることができなかった。樹林帯をだいぶ下ってようやく鞍部、小さな広場になっている。前を歩いていた二人が休んでいるが、登りだとその二人の方が早そうなので自分もそこでザックを下して水を飲んだら、先に出発していった。
(最低鞍部手前付近)
登り返しは厳しそうだ。やはり日射しもあって少し暑い中を登る。

お花畑の中を登る。ニッコウキスゲが多かった。
(グンナイフウロは久しぶり)
グンナイフウロも咲いていた。イブキトラノオなども見かける。テガタチドリも咲いていた。

(少ないハクサンフウロ)
だいぶ登って振り返るともう蝶槍が少し遠くなっていた。
(正面は蝶槍、蝶ヶ岳が遠くなった)
日のよく当たる暑い道をしばらく登ると直進と右に道が分かれている。上に登る方を選択して少し登ると登り着いた所が2592mのピークだった。
(登りはきつい)
シオガマギクなどが咲いている。コバイケイソウとニッコウキスゲのお花畑でもあった。しばらく下っていく。すると先に常念岳の登りが見えて.来た。まだしばらく下って進み、やっと登り返しになる。降りてくる人によく会うようになった。しばらく頑張って小ピークまで来るとどどーんと目の前に常念岳、まだ少し下ってから登り返しになるようだ。
(常念岳への厳しい尾根)
このあたりまで来ると休んでいる人が多くなった。自分をパスした人達も休んでいる。自分は休まず先へ進む。やがて岩稜の登りとなる。女性二人が先を進むがなかなか早い。それでも追いついてパスする。自分が先に進んでもだいぶ近づいたりしたが、その後パスされることはなかった。随分登ってようやく見えていた突起のあたりまで来ると岩場を左に巻くように進む。
(随分、山頂が近くなった)
大きな岩が多く、だいぶ歩きにくい。それでもだいぶ上が近くなってきた。登っていくとついさっきまであんなに晴れていたのに、あっという間にガスが上がってきた。日射しが遮られると高度を上げたこともあって少し涼しい。もうあとわずかで着きそうという所であった人が、もうすぐですよと励ましてくれた。その岩場を登りきるとすぐ先に山頂が見える。わずかに頑張ると山頂の木祠が上にあるが、直登は難しく、左から巻くようにして狭い山頂に着いた。少し待って久しぶりに自分を撮ってもらった。
(山頂の祠)
周りはすっかりガス、わずかに降りた所にザックを置いて少し休んでから下りにかかった。
(大天井岳)
少し下ると右に前常念岳への道が分岐している。明日はこれを辿るのである。見ているとそちらに歩いていく人の姿がちらりと見えた。最近は三股サーキットと言って、猛者が一日で三股から常念岳、蝶ヶ岳を回って再び三股に下る、あるいはその逆コースが歩かれているらしい。体力なし、脚力なしの自分にはとても考えられないコースである。
(常念小屋まであと少し)
道標から再び岩稜の下り、まだこの時間、登ってくる人も多い。軽装で登って来る人は常念小屋泊まりの人であろう。しかし、足が重くなって下るのも時間がかかる。このあたりの登山地図のコースタイムは結構きつめである。それなりに歩いたつもりだったが、やっと小屋の前の道標の所まで下って時間を見ると約一時間かかっていた。コースタイムは45分、自分の足では無理なようである。
(右は一の沢への分岐)
テント場に行くとさすがにまだ10時半、受付してないかなと思いながら小屋に行くと受付してくれた。やはりここもテントは2千円、水は1L200円で蝶ヶ岳と一緒だった。ラーメンでも食べようかと思って値段表を見ると1500円、ピザが2000円だった。やはりこの値段には躊躇する。そういえば今回は珍しくチキンラーメンを久しぶりに持ってきたことを思い出した。それを食べることにしよう。
(向こうの稜線にちらりと山小屋が見えた)
さすがにこの時間、場所は空いていた。知らなかったが、手前と奥の二つのテント場があるようだ。自分は手前のテント場の一番下に張った。雨に降られると大変そうな場所だが、先には槍ヶ岳の稜線がある。ガスっているので槍ヶ岳は見えなかったが、特等席で、それに昨日のテント場と違ってフラットな場所である。最高の泊まり場であった。
(11時前ではさすがにまだテント場はがら空き)
まだ残りの水が1Lあったが、ラーメンを食べると水を消費する。明日は長い下りなので2Lは持っておきたい。なので結局3L水を買うことにした。それにしてもすることがない。ときおり晴れ間があって暑くなったりした。昨日結露して濡れたフライもテントもすっかり乾いたので、少しだけシュラフなども乾かしたりした。テント場のトイレはさすがに水がないので水洗ではないものの、とてもきれいだ。最近建て替えられた感じである。テント場のトイレというと古く、汚い小屋が多いが、こんなにきれいなトイレは初めてかもしれない。
(ミヤマコゴメグサ)
夜までは長い。持ってきた焼酎をちびりちびり飲み、たまに見上げると常念岳はずっとガスっていたが、たまに霧が晴れることがあったりした。槍ヶ岳の稜線に小屋が見える。おそらく西岳の小屋ではないかと思う。小屋から遠くの小屋を見るというのはあまりない光景である。しかし、それもガスが来たりして見えたり見えなくなったりした。ようやく夕方、夕食を作って食べれば、もうすることもない。今日は昨日ほどは疲れていないが、それでも早めに寝ることにした。雨が降らなかったので昨日ほどには寒くはなく、ダウンジャケットを着るとちょっと暑く感じるくらいだった。
続く。
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