夏の思い出 赤岳~天狗岳 行者小屋へ編
(中山展望台から見る赤岳)
【 山 名 】中山乗越、中山展望台、赤岳、三叉峰、横岳、硫黄岳、夏沢峠、天狗岳(東天狗、西天狗)、中山峠、中山、中山展望台、高見石
【 山 域 】八ヶ岳
【 日 時 】2026年8月9日(日)~11日(火)祝
【 天 候 】 9日 くもりときどき晴れのち一時雷雨
10日 晴れときどきくもり
11日 くもりのち晴れときどきくもり
【 ルート 】 9日 美濃戸口バス停10:20→美濃戸山荘→南沢→13:10赤岳鉱泉→中山乗越→13:50中山展望台13:55→14:10行者小屋(テント泊)
10日 行者小屋5:30→文三郎尾根→6:50分岐→7:15赤岳7:20→7:25赤岳展望荘7:45→9:10三叉峰→9:30横岳→10:15硫黄岳山荘→10:40硫黄岳11:00→11:45夏沢峠11:55→12:50本沢温泉(テント泊)
11日 本沢温泉6:40→白砂新道→8:00分岐→8:25東天狗→8:50西天狗→9:15西天狗分岐→中山峠→10:05黒百合ヒュッテ→10:10中山峠→中山→10:45中山展望台11:10→12:00高見石小屋→高見石往復→高見石小屋12:30→13:10地蔵仏→14:15渋の湯バス停
☆南沢から行者小屋へ
何度も歩いた八ヶ岳、赤岳と横岳の間は、一度は横岳まで行って杣添尾根を下った事があるが、それ以外では通して歩いたのは若い頃に歩いただけである。二回くらい歩いたような気がするが、記録は残っていない。最初の時は本当に山を歩き初めて間もない頃、9月の終わり頃だったように思うが赤岳鉱泉に一泊して、硫黄岳から横岳を経て赤岳に登頂し、文三郎尾根を下山して、美濃戸口まで歩いた。赤岳鉱泉はその時わずかな泊まり客しかおらず、沸かしてくれたお風呂も前の人がぬるめてしまったのか、それとももともとあまり熱くなかったのか、一度入ると出られないくらいの温度だった。食事の時に泊まり客と話題になり、泊り客も少ないので沸かしなおしてくれとは言えないよね、なんて会話したことを覚えている。今ではたくさんの泊まり客でもうそんな事もないと思うが。そのとき3000m近い山は初めてで、当時は今と違ってかなり冷え込むので朝の冷え込みは厳しく、10月になると雪が降るというので冬用パーカーまで買い込んで臨んだ山行だった。くもりであまり天気は良くなく、でも、さすがに冬用パーカーは夕方に宿のあたりを散策するような時は良かったけど、登っていると暑くて結局持って歩いただけになった。それに下ってバスでやはり一緒の泊り客だったおじさんに、ぐるっと回ってくるなんてすごいなと言われて、初心者だったから恥ずかしくもあり、誇らしくもあった。今はどうというコースでもなく、ごく普通に歩けるコースである。初心だったなぁと懐かしい思い出でもある。そんな山に久しぶりに一夏の記憶作りということで行ってみることにした。

本当は土曜日から出発する予定だったが、ダブル台風のせいか日曜日の天気が悪そうだし、月曜日は晴れ間が期待できそうだ。なので一日ずらして日曜日に出発することにした。いつものように高尾駅から早めの松本行きの列車に乗り込み、茅野駅で下車する。立ち食い蕎麦を食べたりしていたら、美濃戸口行きのバス停にもすでに列ができ始めていた。並んでしばらくすると特急やその後の各駅停車などで人がたくさん来た。自分は最後尾の席に座ったが、でかいザックを膝の上に抱えて乗ることになった。結局、増発便も出ることになって、立ち客の人達は後ろのバスに乗ったが、そちらは空席があったようだ。前の方に乗っていれば良かったと思ったが後の祭りである。
美濃戸口で下車する。多くの人が山行届を記入したりしていたが、自分はスマホで提出済なので、そのまま歩き出す。やはり空気が涼しい感じである。ちょっと湿気が多いのは雨が多いせいもあるだろうか。降りてくる人達がそれなりには多いようだ。下る車、登る車の両方がときおり通って行く。何度歩いたか分からないが、林道にしてはそれなりに登らされるので重荷がちょっとしんどい。それでも歩いていくとやがて美濃戸に着く。トイレに行きたくなったが、もう少し歩いて、美濃戸山荘でトイレを100円払って借りる。トイレを出たら、入口の所にいた小屋番の女性が雨が降って来たので移動しましたと言いながらザックを運んでくれていた。お礼を言って受け取る。トイレ借りただけなのに外に置いた重いザックを運んでくれるなんて、なんて親切なんだろうと思う。近くにいた人が雨の事を聞くと、すぐに止むということだった。ザックカバーを付けて、雨具は暑いので傘をさして歩き出す。
(林道を歩いたのち堰堤から登山道になる)
泊まりは行者小屋なので、普通は南沢を歩くのだが、もう何度も歩いているので、たまには北沢を歩こうと思う。それにたぶん行者小屋と赤岳鉱泉の間は歩いたことがなかったように思ったので、中山展望台に行ってみようと思ったのである。緩やかな登りの林道を歩いていく。少し歩くと雨はやはり止んでくれた。傘は畳んでしまうが、ザックカバーはまた降り出すかもしれないので付けたままにした。たまに前を歩いている人達をパスする。しばらく歩いていくと橋があり、それを渡ると登山道となる。道を辿っていくと何度も橋を渡り返す。するとまた雲行きが怪しくなり、かなり薄暗くなってきた。
(何度か橋を渡る)
こりゃまた降りそうだと思いながら歩いていると小さな沢が登山道の右にあるが、しっかり赤茶色である。これも鉱物などを含んでいるのであろう。
(赤岳らしい赤茶色の水)
先へ歩いていたら、ゴロゴロと雷。するとやはり雨が降り出した。こりゃ本降りになりそうだ。雨がまだ来ない樹林の濃い所で立ち止まって雨具を着ける。激しくはなかったものの、それなりに雨が降る中を先へ進む。降りてくる人もこの雨の中では大変そうである。まだまだ雷が鳴るが、そんなに激しくはなく、あまりチカチカもないのでかなり遠いのであろう。開けた所のない樹林の中を歩いているので安心して歩ける。まだ橋を何度か渡って進んでいくとやっと赤岳鉱泉の建物が見えて、そこへ行く。

持っていたペットボトルの麦茶が残りがわずかだったので、別に2L持っていたが、水を汲ませてもらった。雨は弱まった感じだが、まだ降っている。この雨の中テント張るのはちょっと辛いなと思いながら先へ進む。

少し進むと雨が止んだようだ。まだ雷はゴロゴロ言っているものの、そんなに強くはないらしい。これは有り難い。樹林帯を緩やかに登った所で暑くなってきたので雨具の上は脱ぐ。やはり雨は大丈夫そうだ。しばらく進むとやがてきつい登りに変わる。木段があるのだがこれが段差が大きく、足に来る登りである。小さくじぐざぐに曲がりながら登る。ようやくの事で緩やかになったと思ったら道標のある中山乗越に登り着いた。なんか日差しが出た。さきほどまでの雷が嘘のようだ。道標が右に展望台を示しているので右に進む。すぐに踏み跡な感じの道となり、少し急な登りとなる。しばらく登って明るい所に出るとそこが中山展望台であった。
(赤岳から阿弥陀岳の眺めがすごい)
目の前は樹林で下が眺められる訳ではないようだ。振り返ると阿弥陀岳や赤岳の眺めがすごい。何度も登った赤岳であるが、何度みてもやはり下から見るとすごい。左には大同心、小同心の眺めもすごい。人など寄せ付けぬ岩峰である。しばらく写真を撮り、眺めを楽しんだ。
(岩峰の眺め)
さて、下ることにする。分岐まで降りると何人か来ていたが、展望台に立ち寄ろうという人は少ないようだ。古い道標があり、文字が旧字体のようである。戦前のもののように思えるが、果たしていつ頃のものだろうか。
(昭和初期の道標?)
もうここから行者小屋まではそんなに遠くはないようだ。緩やかな下りで下っていくとあまりかからずに行者小屋の裏手へ降り立った。
(行者小屋で受付)
テントの受付をしに行く。以前と変わらず2千円である。さすがに飛び石の日曜日だからそんなに混まないだろうと思っていたが、やはりそれほど混んではおらず、適当に上の方に張った。近くの整地された所も空いていたが、夕方になると張りに来た人がいたようだ。ざっと見た限り、20張はなかったように思った。さきほどの雷雨の中でテントを張ることにならなくて良かったと晴れ間の間に張る。少しだけ雨具もテントの上に干して乾かした。
(テントを張る時晴れて良かった)
しばらくするとまた雨がポツポツ降り出す。ひどい雨の中でトイレに行くのは厳しいし、我慢するのも辛いから傘持って慌ててトイレに行っておく。でもまたすぐに止んだ。夕食は今まで食べたことのない銘柄のアルファ米を使ったものだったが、お湯が少なかったのか出来上がったものはパサパサ状態になってしまっていてはっきり言ってまずかった。早めにシュラフに入る。するとまた雨が降り出した。やはり止んだものの、夜遅くになってまただいぶ降ったようだったが半分寝ていたのでどのくらい降ったのかは分からなかった。夜中に上半身が寒くなってダウンジャケットを着込んだ。
(続く)
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八ヶ岳は秋の終わりに2度ほど行っただけです。
北横と天狗岳だけです。
テント泊も経験なし、縦走するのはすごいなあと思いながら見させてもらいました。
投稿: 西やん | 2026年8月17日 (月) 22時38分
西やんさん、
北八ヶ岳と南八ヶ岳、様相が結構違いますね。南八ヶ岳はやはり岩の山、北八ヶ岳は岩もあるけどどちらかというと樹林の山というイメージ、でもどちらも好きですけどね。
一泊二日で歩ける所が多いので、滅多に縦走しないのですが、天気によって行程を気楽に変えられるのが手ごろな八ヶ岳は有り難いですね。
テント泊はやっぱり重いけど、予約なしで張れる所が多い八ヶ岳は有り難いです。
投稿: リブル | 2026年8月18日 (火) 19時21分