登山(奥多摩)

鶴峠から三頭山

2024091510(三頭山からの富士山)

【 山 名 】三頭山
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年9月15日(日)
【 天 候 】くもりときどき晴れ
【 ルート 】鶴峠バス停9:30→11:50三頭山12:00→13:10牧寄山13:15→西原峠→仲ノ平→14:20数馬バス停

 せっかくの三連休だが後半の天気が悪い。その上、9月も半ばだと言うのに夏が終わらずにひたすら暑い。こんな時に選ぶ山は奥多摩であれば自分は三頭山一択である。今回は久しぶりに鶴峠から登ることにした。

2024091501

 上野原駅に早めに着いてバスを待つ。しかし予想するほど人は来ない。やはりこの暑さだし、天気も不安定であまり良い予報ではなかったので出かける人も少ないのであろう。バスはやはり空席が目立った。途中で降りる人も少なく、多くの人が鶴峠で下車したようである。以前はこのバスは松姫峠行きだったが、さすがに乗る人は少なかったのであろう、今は小菅の湯行きになっているようである。

 少し降りてトイレに行き、道を登ると鶴峠に戻るが、結構な人がまだ支度中だった。ほとんどの人は奈良倉山の方で、三頭山へ向かう人は少なそうだ。反対側の登山口の表示のある所は少し藪がかっている。そこから入る。

2024091502

 すぐに普通の道になり、少しきつい道を登ると林道状の道に出る。近くにはトレイルランのコース案内があった。左へ少しその道を行くと、分岐がある。左は作業道、右が登山道である。右に入る。

2024091503

 さすがに樹林の中は風もなく暑い。しばらく右に緩やかに登った後、つづら折りの道になって高度を上げる。やがて稜線に近い所に出た。斜面の左を進むようになり、少し緩やかになる。今日は風があり、わずかに涼しい。こないだの谷川岳よりも高度は低いが涼しさが違う。やはり樹林の多い山梨の山の方が涼しいのだろうか。今回はハンドタオルをあまり絞ることなく、先へ登って行く。ちょっときつい所もあったが登っていくと向山分岐に着いた。

2024091504

 そこからはあまり登らず、平坦に近い道になる。しばらく進むと小焼山を巻く道になる。

2024091505

 左に進んで細い道を進む。倒木もあるが乗り越えて進んだ。さらに進んで行くと分岐に出る。

2024091506

 左は大きく巻く道、直進が三頭山への道である。左の道はまだ歩いた事がない。そのうちに歩くことにして、今日は普通に直進して登る。少し登りが続くがそんなにきつくはない。風が来て癒やされる。この所、登っていると汗が絞れるくらいシャツがびちょびちょになることが多かったが、今日はそんなこともなくて快適だった。

2024091507

 やがて少し下ってブナを見る。今も健在のようである。写真を撮り、少し登り返した所でも写真を撮った。

2024091508

 登りがしばらく続くと神楽入ノ峰である。山名板が増えた気がする。先に進んでいくといくつも小さなギャップを登り下りする。そんなに長くはないが、なかなか三頭山には着かない。途中からは富士山がよく見えた。それでも進んで登っていくと声が聞こえてきて、三頭山の一角に辿りついた。そこには鶴峠を示す看板があり、都民の森ではないと書かれている。いつもながらそれなりに人が多いが、暑さのせいか、若干人出が少ない感じがした。山名柱の所まで行って少し戻り、人の少ない所で座り込んで昼食とした。

2024091509

 さて、下山にかかる。今日はごく普通に西原峠から下る予定である。下りに入るとやはりそれなりに人が登っては来るが、やはりそんなに人は多くなかった。三頭大滝への分岐を過ぎると人が減る。

2024091511

 いつものブナも健在だった。その近くの下りは崖側にロープが新しく付けられている。崩壊が進んだのか、ハセツネの大会の前に危ない所をフォローしているのだろうか。

2024091512

 どんどん下っていく。三頭大滝への最後の分岐を過ぎて、さらに下る。ここから先にたまに会う人は多くがランナーさんのようだった。秋になればハセツネカップが開かれるし、時期が近いのでトレーニングしている人が多いのであろう。

2024091513

 ひたすら下って先へ進み、登り返すと牧寄山。ベンチに座って休んでいる人がいた。自分も木陰のベンチに座って少し休む。少し風があって若干は涼しく感じた。

2024091514

 先へ進むとすぐに西原峠。そこから仲ノ平に向かう。そちらの道に入ると風がなくなり、蒸し暑くてかなり汗をかく。しばらくは緩やかに進んでやがて尾根を下る。

2024091515

 左に大平への道が分かれている所を過ぎてさらに下ると下の方は道がだいぶ悪くなっていて下りにくい所がある。樹林の中を抜けるとフェンスなどが出てくる。しばらく下ると以前に犬に吠えられた民家があるが、今日は犬はいないのか静かだった。

2024091516

 それにしても今日は夕方は雨が降る天気予報だったが外れたようだ。青空で日差しもあって暑い。曇りの方が良いのだが。道路を下るが、かなり暑かった。仲ノ平へ出て、バスまで時間があるので、数馬まで歩く。バス停では単独の女性がバスを待っていた。しばらく待つと人がそれなりにやってきて、さらに都民の森からのバスが到着するとかなりの人となったが、増発便も出たので問題はなかった。武蔵五日市駅に出て帰宅した。

 

レンゲショウマの御岳山と綾広の滝、七代の滝

2024082401(レンゲショウマ)

【 山 名 】御岳山
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年8月24日(土)
【 天 候 】くもりときどき晴れ
【 ルート 】古里駅6:40→6:50登山口→8:20大塚山→8:25レンゲショウマ自生地8:50→9:10御岳山→9:40分岐→綾広の滝→9:50ロックガーデン9:55→10:15七代の滝10:20→10:45長尾平→11:00表参道分岐→11:45ケーブル下バス停

☆古里からレンゲショウマ自生地へ

 今年もレンゲショウマの季節がやってくる。毎度のことであるが、御岳山に行く。午後からは雷雨予報が出ていたので、一番電車に乗り、お昼には下山してしまうプランとした。それにこの猛暑だと朝早いうちに歩いた方がまだマシかと思った。電車を乗りついで古里駅で下車するが、降りたのは自分一人であった。

2024082402

 登山口に向かうと日が差す。まだ7時だというのにすでに暑い。ただ日差しを浴びてもじりじりとはまだ来ないのが多少救いである。しばらく歩いて道標を見て右に折れて登るともう見慣れた登山口である。フェンスを開閉して先に進む。

2024082403

 樹林の中に入ると湿気が多く、かなり蒸し暑い。登っていくが、蒸し暑さのせいか小さな虫がまとわりついて来る。汗をかくから余計虫が追ってくるようだ。この道は何度も夏に歩いているが、今までにない蒸し暑さである。やはり今年の夏の暑さは尋常ではない。もうこれがどんどん普通になってしまうのであろうか。ひたすら汗をかかされて登っていく。耳の近くに虫が来るとブーンと音を立てるので、ひたすら手で払いながら登る。

2024082404

 林道近くまで登ると今年は雨が多いせいか、水がわずかに流れている所があった。先に進むと林道に登る。虫は相変わらず周りを飛ぶ。先に登ると大抵はそのあたりから虫が少なくなるのだが、今年ばかりは上の方まで虫が追ってくる。途中には右に立入禁止の表示のある道ができていた。どこへ通じているのであろうか。立入禁止と書くぐらいだから私有地になっているのであろう。先へ進んでいくと登りがきつくなる。先日の八ヶ岳山行のおかげか、体はそれほどきつくはないのだが、ひどい蒸し暑さの方が体にきつい。上へ登ってもあまり風がなく、涼しくもならない。ひたすら登っていくとようやく気持ちの良い尾根道になり、虫もやっとのことでほとんどいなくなった。風もわずかに吹き始めたようである。さらに登っていくと再び道を見て、木段の上りで大塚山の休憩舎を見て、さらに登ると大塚山に着く。静かで、少し日が陰って曇りだしたようである。

2024082405

 先に進んで少し下ると木が切られている所がある。楢枯れなどで危ない木が増えたためであろう。少し鬱蒼とした感じがあったが、明るくなっている。良いことなのか悪いことなのか微妙である。他にも楢枯れの木が多くなり、まるで紅葉しているような感じにも見える。こうして山も温暖化の影響を受けているのは間違いない事がわかる。下よりはだいぶマシになったけれど、やはりそれなりには暑い。もうすっかりズボンまで汗でびっしょりである。ここまで汗をかいたことは滅多にないことである。緩やかに進んでいくと初めて人に会う。さらに進んでいくと分岐に着き、その先がレンゲショウマ自生地の入口である。

2024082406

 木段で登る。入口はネットにつけられた棒がさしてあるので、それを開けて通り、再びさしておく。入ったあたりにわずかに見られたが、その先を左に進むとまったく咲いていない。やはり以前よりもだいぶ減ってしまったようだ。しばらく進んでようやく咲いている場所に出た。撮影して先に進むが、途中通行止の所があり、少し戻って上に登る。そのあたりはそれなりに咲いていた。

2024082407

 さらに登って一旦出る。そこで汗を拭こうとハンドタオルを出そうとしたら、またどこかで落としたようである。仕方ない戻ろう。しばらく戻ってみるが、どこにも落ちていない。もっとずっと前に落としたのかなとレンゲショウマ自生地の入口まで戻ったら、扉の近くに落ちていた。どうも最近よく落とすようだ。

2024082408

 戻るのは面倒なので、分岐から左へしばらく歩き、途中の入口から入った。そのあたりはよく咲いていて、撮影している人も多かった。自分も撮影した。登ってフェンスを開閉して先へ行くとブランコが出来ていた。以前はベンチがあったように記憶するが、眺めの良い所だから、乗る人がいるのであろう。

2024082409

 先へ進む。曇って日差しがなくなったせいか、まだ我慢できる暑さである。ビジターセンターの横を過ぎて宿坊の多い道を進む。土産物屋の間を通り、石段を登って御岳神社へ。若い人が多かった。さすがに石段の登りは暑く辛かった。軽くお参りして、さっさと降りて右へ入って下る。降りて右へ少し行けば、長尾平の分岐である。いつもならここから下へ降りて七代の滝経由で綾広の滝へ向かうが、たまにはと下りにしてみることにする。そのまま直進してしばらく進み、天狗の腰掛杉を見る。

2024082410

 さらにしばらく歩いていくとこちらに向かってくる人たちに何人も会った。しかし、会わなくなるとさっぱり会わなくなる。人の流れというのは面白いくらいに気まぐれである。歩いていくと途中にトイレが出来ていた。せっかくなので立ち寄っておく。普段とは逆コースにすると新鮮な感じがする。こんな道だったかと思いながら歩いていくと左に曲がって下っていく。谷に下っていく感じになり、やがて水場に出る。やはり雨が多いせいか、ガンガンと冷たい水が流れている。飲むと美味しかったので少し汲んだ。

2024082411

 先へしばらく下ると渓谷への分岐に出る。大岳山への道と分かれて左へ下り、谷を左に見ながら進んで右へ下る。まもなく綾広の滝に着く。水量はまずまずだろうか。

2024082412

 人にたまに会いながら下るが、普段の土曜日に比べるとかなり人が少ない感じである。時間も早い上に、やはり雨予報であまり人が来ないのではないかと思われた。やはり下りは早く、あまり面白味がない。沢はやはり登りの方が楽しい。しばらく下るとロックガーデンに着く。ベンチはそれなりに人がいたが、自分が着くとみなさん出発してほとんどがら空きになった。こんなに人が少ないのも珍しい。だいぶ時間が早いが、ここで昼食のパンを食べた。

2024082413

 人がやってきたのを機に下り始める。湿気の多さでそんなに涼しいという感じではないが、歩きやすいのは確かである。それでも沢の水で顔を洗えば、水はそこそこ冷たい。スピードを出して下ったのであっという間に終わってしまい、登り道に入る。天狗岩など登る気にもならず、そのまま先へ進み、分岐から七代の滝へ向かっての急降下になる。鉄の階段は渋滞するかと思ったが、やはり人が少ないせいか、途中でもほとんど待たされることなく下ることができた。七代の滝はやはり水量があった。

2024082414

 さて、先へ進んで長尾平への登りになる。急な登りがひたすら続く。今日は下って来る人がそんなに多くはないのが救いである。ひたすら登って長尾平にようやくたどり着く。休もうかと思ったけれど、近くのベンチは人が休んでいて埋まっているようだったので、少しだけ水を飲んで先へ進んだ。再び石段を下って土産物屋を通り、神代欅はいつもながら大きい。

2024082415

 道路を下っていき、ビジターセンター下を通って表参道分岐から表参道に入る。

2024082416

 少し風があって歩きやすい感じ、こちらを登れば良かったかなと思う。たまに登って来る人に会った。それでも下っていくとやはりそれなりに暑くなっていく。

2024082417

 ケーブルカーの下を通り、さらに下っていくとアジア系の若い女性二人が大きな杉の木をバックに撮影していた。登山の格好ではないので、御岳神社にお参りというところであろう。どんどん下っていき、ケーブルカー駅を見てさらに下るとケーブルカー下バス停に着く。バスの時間を確認すると15分ほどでバスが来るので、ここで待つことにした。誰もいなかったが、バスが来て時間になるとそれなりに人が乗り込んだ。午前中の下山となった。

 

大滝から綾滝、天狗滝

2024070720(大岳山からの富士山)

【 山 名 】大岳山
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年7月7日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】大岳鍾乳洞入口バス停7:30→8:05林道終点→8:10大滝→9:20馬頭刈尾根→南尾根分岐→9:55大岳山10:00→10:15大岳山荘→10:30富士の見えるポイント10:35→11:10つづら岩→11:40綾滝11:45→12:05天狗滝→12:30白倉バス停→12:45払沢ノ滝入口バス停

☆大滝から

2024070701

 猛暑のピークになるという予報であったが、低い山に行く。猛暑の日に低山に行くのはリスクがあるのだが、天然クーラーを期待して出掛けることにする。アラームで目は覚めたのだが、予定の時間に起きられず、もう一度アラームをかけ直しておきた。この遅れで武蔵五日市駅からの上養沢行きのバスには間に合わないだろうと思い、少し遅い藤倉行きに乗ろうと思った。しかし、出かけると予定よりも早く駅に着くことができたため、接続もうまく行き、予定の上養沢行きに間に合うことになった。ただし乗り換え時間はわずか、慌ててバス停に行くともう列の最後の方になり、ずっと立って乗ることになった。

 大岳鍾乳洞入口バス停で下車するとほとんどの人が下りたようだ。どうやらそのうちのほとんどの人は同じグループだったようである。歩き出すと一人だけ先を行く人がいたが、自分がパスして先へ行く。それにしても朝から暑い。昨日は雨も降ったから湿気度もすごい。本当にどこまで温暖化するのか心配である。高湿気のせいか、霧になっている感じである。歩いていき、大岳鍾乳洞の入口を見てさらに先に進む。小滝と書かれた滝があるが、水量が少なく、滝というほどでもなかった。

2024070702

 先へさらに歩いていく。キャンプ場があり、キャンプをしている人達も何組かいるようだったが、この暑さと湿気の中でキャンプは辛いだけなような気もした。さらに進んでいくと林道終点となる。

2024070703

 そこからは登山道に変わる。すぐに左に沢を渡って進む。しばらく進むと大滝分岐でそのまま先へ行く。すると橋のある所の先に大滝があった。もう少し水量が多いかと思っていたがそれほどではない。それでも普段よりは少し多いのであろう。少しだけこのあたりはひんやりするが、湿気が多い。少し眺めてから再び歩き出す。

2024070704

 右手を登るとうんざりする蒸し暑さ、これはひどいと思いながら左手に進むと滝の落口を見る。その先は渓谷の中を進む感じで風が来るとわずかにだがひんやりした感じである。

2024070705

 しばらく進むと沢を渡り、さらに登ってまた渡る。右手をやがて高巻き道で登る。

2024070706

 沢からもう離れるのかと思ったが、しばらく登っていくと再び同じ高さになる。再度渡って登り、涸れ谷を見て右に進むように登山道と書かれた小さな道標を見て右に登る。するともうその先は沢から離れるようだ。馬頭刈尾根0.5Kmの表示があるのでもうすぐかと思う。

2024070707

 しかし、そこからの登りはかなりのきつさの登りである。その上にやたらと暑い。まだこのあたりは谷の影響を受けて湿気もひどい。ホントにきつい登りである。少し登るとガクウツギだろうかアジサイがよく咲いていた。まだまだ急斜面の登りがしばらく続く。とても0.5Kmとは思えないが、急登なだけに距離は稼げていないのだろう。それでも永遠に続く登りはなく、暑い中ひたすら頑張るとやっと左へ進むようになる。すると高度を上げてきたせいか若干だが湿気が減り、少し歩きやすくなる。まだしばらくは木段などが出てきてさらに頑張るとやっと馬頭刈尾根に出ることができた。

2024070708

 水を飲んでから歩き出す。まだ時間が早いせいか、わずかに涼しく歩きやすい。高湿気からは解放された感じである。それにやはりわずかだが風もある。汗で濡れたシャツが少し冷えて涼しく感じる。少し登るとベンチがあるのだが、こんな所にあって休む人がどのくらいいるのだろうか。さらに樹林の中を先に登ると左側がわずかに開けて富士山が見えるところにベンチがある。少し風が通って涼しい。天然クーラーである。富士山の写真を撮った。さすがにこの猛暑で雪はほとんどなくなったようである。

2024070709

 先に進む。わずかに横の笹がうるさい所もあるが、それほどではなく、比較的快適に登っていく。やはり高度があればこの時間でもそんなに暑くはないようだ。高湿気、高温の所から登ってきたから余計にそう思うのだとは思うが。ところどころそれなりに登らされるが、緩やかに登っていき、木祠が置かれているのを見ると左に道が分かれる。鋸尾根方面への分岐である。刻字が読みにくくなっているが、猿田彦大神と書かれているのだろうか、石碑が木の根本に置かれていた。

2024070710

 直進して進んでいくと南尾根の踏み跡の分岐がある。以前よりも濃くなったようだ。そちらに入って進むとやはりそれなりのきつい登りとなる。ここはじっくりと登るしかない。あまり風もなく、汗をたっぷりかかされた。それでも登っていくと左右に通っている踏み跡を過ぎてさらに登ると明るい所に出て、そこが山頂であった。

2024070711

 まだ時間も早いせいか、人は数人程度だった。やはり富士山がよく見えている。気持ちよい青空だが、日差しの下は暑すぎる。日陰でパンを食べようと思ったら、虫がやってくる。やはり人の多い山頂だから仕方ないだろう。持ってきた野菜ジュースだけ飲んで先へ進むことにした。出発しようとするとさらに数人が登ってきていた。

2024070712

 お参りしていこうと大岳神社の方に下る。登ってきている人もいたが、さすがにこの暑さと早い時間のせいかそんなに人は多くなかった。ぐんぐん下ってあっという間に神社の前に出る。いつもながらの狼の石像はかわいい。下へ降りると広場のあたりには休んでいる人達がそれなりにいるようだった。以前、廃屋の感じが濃厚だった大岳山荘には足場が組まれている。後で家で調べたが、数年前に修復しようとしたらしいが、そのまま放置されているのだろうか。

2024070713

 右へ進んで馬頭刈尾根に向かう。切り立った崖の上を歩く道である。転落するような事はないと思うが、なんとなく左側が気になってしまう。そのトラバース道をしばらく進むと再び南尾根の分岐を過ぎて木祠の前の分岐に着く。さきほど歩いた道を下っていく。もう風がなくなって少し暑い。下っていると登ってきた人に数人会った。さらに下るとグループにも会う。同じバスだったグループの人達だろうか。先へ進むと富士山の見えるベンチに着く。風はやはりなく少し暑かったが、ここで富士山を見ながら昼食のパンを食べることにした。

2024070714

 さて、再び歩き始めて下っていく。またベンチを見てさらに下ると大滝への分岐、その先へ進むと少し横の笹がうるさくなる。そろそろ笹藪が復活しはじめているのだろうか。やがて登りになる。日差しのある暑い小ピークまで登るとベンチがある。富士山も見えるが素通りする。下ってさらに進み、再び登りとなる。暑さが増してきたようだ。しばらく登りが続いて汗を拭きながら登ると人の声が聞こえてきて、暑い富士見台に着いた。

2024070715

 グループらしい大勢の人達が休んでいた。休む気もなく、水を一口飲んで、先に下る。しかし、その先も岩のある道を下って登ってなかなかにしんどい。昔からある階段の急な下りのところもある。さらに歩きにくい岩場の急降下を過ぎて先へ行くとつづら岩がある。ここまで下ってくるとすでに暑い。静かで取りついているクライマーさんはいないようだ。そのまま岩の右の道を下っていく。しばらく下って分岐のあたりまで来ると、やはり左上でロープを付けたクライマーさんが懸垂下降しているのを見かけた。休みたかったが、そのまま下る道に入る。休むのに良さそうな所はやはりなさそうだ。折り返しの所で立ち止まり、しゃがみこんで少し休憩。水を飲むが、下へ降りていくとさらに暑くなりそうだ。

2024070716

 再び下り始め、急な道をひたすら折り返して下っていくと下から登ってくる人達に会う。同じグループのようだが、少し離れたりしているので、次から次へと、つづら岩まではもうすぐかと同じ質問を何度もされるので閉口した。この暑さの中でこのきつい登りはさすがに辛いと思う。もう少しコース取りを考えた方が良いのではないか。もっと早朝から登るとか、別なコースからの登って下りにするとか、やはり山登りもいろいろ考えることが重要だと思う。ようやくそのグループから離れるともう登って来る人もいない。しばらく下っていけば、綾滝を右に見る。もう少し下って木が何本も置かれている所に下り着く。ザックを置いてカメラだけ持って右に行く。滝から流れる水を避けながら進むと綾滝の下に出る。この滝も思ったよりは水量がなかった。それでも普段よりはある方なのだろう。若干は涼しかった。

2024070717

 戻って再び下りだす。ちょっと下るとやはり高湿気でかなり暑い。ひたすら下って左に進んで下る。分岐があり、右が天狗滝なので、右へ下る。かなりの急降下、こんな道だったか、あまり覚えていなかったが、下ると天狗滝に出る。日差しが強いのでコントラストがかなり強く、あまり良い写真は撮れそうになかった。その上風があっても涼しくない。

2024070718

 さっさと先に行く。少し登り返して先に行くと再び下りになり、少し下ると小天狗滝が奥にある。こちらの方が威勢よく流れ落ちていて、天狗滝よりも見ごたえがあるように思えた。

2024070719

 さらに下っていく。沢を左に渡って下ると、再び沢を飛び石で右に渡る。ハンドタオルを濡らして首筋などを濡らして進むとすぐに林道に出た。そこからはのんびりと言いたい所だが、日差しがあるところはかなり暑く、さっさと下っていく。やがて民家などが出てくるようになり、暑い日差しの中をさらに下って白倉のバス停に着いた。時計を見ると20分ちょいでバスが来る時間だったが、こんな日差しかんかん照りのバス停で20分も休んだら熱中症で倒れそうだ。払沢ノ滝入口バス停まで歩くことにする。道路をしばらく歩くが、やはり暑かった。払沢ノ滝入口バス停に着くと数人がバス待ちしていた。ようやく日陰に入り、ベンチに腰かける。しばらく待つと空いているバスがやってきた。エアコンが効いていて駅まで涼しかった。

 

麻生山、日の出山から金毘羅山

2024062923(ウツボグサの群落)

【 山 名 】麻生山、日の出山、金毘羅山
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年6月29日(土)
【 天 候 】くもり
【 ルート 】白岩滝バス停9:45→10:00登山道入口→10:05白岩滝→10:50麻生平→11:10麻生山→11:55日の出山12:05→13:00白岩山分岐→14:00金毘羅山14:05→14:50武蔵五日市駅

☆白岩滝から麻生山へ

2024062901

 前日はかなりの強い雨。こんな天気ではやる気も起きない。近場を歩けばよいだろうとんびり起きる。武蔵五日市駅からつるつる温泉行きのバスに乗る。以前はトレーラーバスだったが、もう引退したようである。なので普通のバスである。しばらく乗った白岩滝で下車する。自分以外にも数人が下車したようだが、一グループだったようである。白岩滝へ向かう道に入るとアジサイがよく咲いている。白いアジサイでなかなか清楚な感じである。

2024062902

 しばらくは林道を歩いていく。先の方は車は入れない状態になっていて小さな臨時の駐車場があったが止まっている車はなかった。さらに進むと登山道の入口になる。そこからは沢横を登る。

2024062903

 すぐに小滝を見る。

2024062904

 さらに登ると白岩滝がある。と言ってもこのあたりの滝の総称を言うらしい。水量があって以前に見たときと随分違う。滝下に降りて三脚で撮影している人がいた。

2024062905

 右手を登る。左上には石祠も見かけた。滝を横から見るのもなかなか良い感じである。

2024062906

 もう一段の滝を見る。本来はその横を登るのだが、道が少し崩れていて通行止になっている。

2024062907

 右上へ細い道があってそちらのう回路を登る。少し登ると何本にも枝分かれしている木を見る。さらに登ると木で屋根掛けされているところが上にあった。石碑に小屋掛けしているようだ。山神様であろうか。道は少し細いが上に登っていく。しばらく登ると下に元々の登山道が見えた。降りられそうだったので降りてみる。道を少し戻って小滝を見に行く。わざわざ来るまでもなかったけれど、小さな滝を見ることができた。そのまま道を登っていくが特に問題がある所はなく、右に折れて登るとさきほどの高巻き道と合流した。そこには道が崩壊のため直進して進むように書かれていた。山慣れた人なら問題ないけれど、このあたりはあまり山歩きに慣れていない観光客も来るだろうから、仕方ないのであろう。

2024062908

 先へ進むとしばらくで二又に出る。道標で右に曲がって右の沢沿いを進む。さすがに水量が減った感じである。しばらく進むと右上に登って林道に出る。わずかに進んだ所で再び沢沿いの道に入る。

2024062909

 登っていくと大きな岩がスパッと切れている所を見る。右左と曲がって登り、上へ進む。しばらく進むと水量がなくなり、やがて樹林の中を登るようになった。

2024062910

 道標を見て左へ登っていき、稜線が近くなったと思うと平な場所に飛び出た。麻生平と書かれた柱が立っていた。

2024062911

 低い雲が山にかかっていて、特に左手は雲の中のようである。その左手に向かう。しばらく道に沿って登るが、少し横の灌木の枝が伸びてうるさい感じの道を進む。しばらく登っていくと少し良くなる。まだしばらく登らされそうだと思いながら登っていくと道標があって麻生山に向かう道が分かれていた。そちらに入る。

2024062912

 それほど人通りは多くはないらしく、こちらも少し横がうるさい道であるが、特に問題はなく登っていく。やがて右から来ている尾根に出る。右下には登って来ている人がいた。左へ折れて登れば麻生山の山頂、人がいないことが多いが、今日はグループが椅子を占拠していた。どんよりとした雲があってその下に街並みが少し見えたくらいである。

2024062913

 写真を撮っただけで、さっさと日の出山に向かう。しばらく下って先へ進む。やがて右手に伐採地がある所を通る。その先へ行くと日の出山が先に見えるが、上の方は雲がかかっている。もしかしたらガスの中を歩くことになるのだろうか。

2024062914

 どんどん先へ進む。数人下って来る人に会った。やがて上養沢への分岐に着き、さらに先へ進んで右へ進むといつものつるつる温泉との分岐に着く。さすがにこのあたりまで来ると人がよく歩いている。木段道を登る。いつもながらきつい所である。しばらく登った所で見るとガスっている。このあたりで霧の中を歩くのは随分久しぶりな気がする。

2024062915

 子供連れに追いついてパスする。段数を数えながら登っているのが微笑ましい。いつもながら木段は長く、結構きつい。ようやく山頂手前まで来るとウツボグサが一輪だけ咲いていた。最後の石段を登りきると人の多い山頂に着く。やはり周りは雲で麻生山さえ見えなかった。奥のベンチが空いていたのでそこに座って昼食にした。

2024062916

☆金毘羅尾根へ

 いつものようにつるつる温泉に降りてもよいが、今日はなんとなく歩きたかった。金毘羅尾根を武蔵五日市駅まで歩くことにする。下山とは言え、3時間くらいはかかるであろう。再び木段道を下る。何度歩いてもここはきつい所である。つるつる温泉への道と分かれて再び麻生山への道に入る。まだまだ登って来る人が多かった。

2024062917

 上養沢への分岐を過ぎて先へ進んでいるとヨーロッパ系と思われる外人女性が一人で歩いていたのでパスする。先へ行くと分岐がある。さすがに麻生山は巻くことにする。右手へ進んで緩やかな下りで進む。やはり登って来る人に会う。さすがに麻生山の巻き道は長い。随分歩いてやっと分岐があった。その先でも登って来る人達に会う。しかし、その先は人に会わなくなった。どんどん歩いていく。途中には小さなピークがいくつかあるが、すべて巻き道を進む。武蔵五日市駅まで歩くだけでもそれなりに距離があるし、ほとんどのピークは今までに歩いたことがあるはず。この蒸し暑いときに無理して登る必要もない。それでもやはり長い道のりである。

2024062918

 途中、歩いている女性を一人パスする。さらに進んでいく。緩やかな下りが続くが、わずかに登るところもある。大抵はピークがあると左を巻いて進む。だいぶ進むと左にフェンスが出てくる。その先へ行くと白岩山への分岐に出る。先が明るいので左を少し進むとそこは広大な伐採地になっていた。左に見えているのが白岩山だろうと思う。やはり山も変わっていく。また植林されるのか、このまま放置されるのであろうか。

2024062919

 分岐に戻って先へ行く。別な女性が歩いていてパスする。さらにひたすら歩いていく。やっぱり長い尾根である。随分歩いてあじさい山方面への分岐に着く。そういえばあじさい山は今頃が見ごろではないだろうか。

2024062920

 そのまま先へ進む。さらに歩いていき、右手に伐採地がある所を通る。フェンスがあり、ここは植林はしないようだ。オカトラノオがちらほらと咲いていた。

2024062921

 進んでいくと若干歩きにくい道を下り、さらに進む。橋を渡ると左にあじさい山の敷地をちらりと見る。人がいてあじさいが結構咲いていた。さらに進んでいくと大きな糞が落ちている。まるで人のものかと思うような大きさの糞であるが、色がグリーンである。人のモノならば黄色、茶色、黒色になるはずなので、あんなグリーン色にはならないと思う。なので、山菜や葉などを食べている動物のモノであるのは間違いない。大きさから言えば熊のものと思われたが、このあたりにいるのだろうか。先へ進んで歩いていき、やがてトイレの裏に出る。左へ入ってトイレに立ち寄る。もうここは金毘羅山である。おじさんが一人いたが、どうやら清掃に来た人のようでベンチなどを掃除しているようだった。琴平神社にお参りしたのち、別なベンチに座って少し休む。誰か来るかと思ったけれど、おじさんがいなくなった後は誰も来ることはなく静かであった。

2024062922

 神社の石段を下り、左に進んであずまやに出る。五日市市街を眺めることができる。天気が良くなったようで日差しがあるようだ。そのせいか少し暑い。再び下りだすとしばらくで歩きやすい良い道になる。道の横にはあじさいが咲いている。このあたりの土は酸性のようでほとんど青色の花ばかりであった。

2024062924

 何度も曲がりながら下っていくと再び普通の樹林の中の道になる。急にばたばたという音がして目の前を鳥が横切って右下に入っていった。色からするとキジバトであろう。わざわざ人の前を横切らなくてもよいだろうと思うけれどそういう習性なのであろう。のんびり下っていくと民家が見えてきてやがて樹林の中を出て簡易舗装の道に変わる。少し下れば道路に出る。後は武蔵五日市駅まで歩くだけである。できるだけ左に道を取って五日市街道に出ないように歩いた。五日市小学校の前を過ぎてさらに歩き、右へ行くとようやく五日市街道に出る。もう駅まではそれほど遠くはなかった。

2024062925

 駅のコンビニでチーズの燻製やわさび漬けを買い込み、帰途についた。

 

赤杭山、三ノ戸山、ズマド山

2024060106(コアジサイ)

三ノ戸山、ズマド山は一般登山道はありません。

【 山 名 】赤杭山、三ノ戸山、ズマド山北峰、ズマド山南峰
【 山 域 】奥多摩
【 日 時 】2024年6月1日(土)
【 天 候 】くもりのち晴れ
【 ルート 】古里駅9:30→11:20赤杭山11:25→11:50三ノ戸山→12:05ズマド山北峰→12:15ズマド山南峰→13:10川井駅

☆赤杭山へ

 このところ忙しく、だいぶ疲れていて早朝に起きることができなかった。しかし、明日は雨予報なのでなんとか起きて出かけることにする。どこへ行こうか最初のプランはバスに間に合わないのでまた今度にして、手持ちの本などを手繰っていたら、ズマド山が見つかった。赤杭尾根は川苔山から下山ルートとして何度か歩いているが、登ったことはない。ズマド山は一般登山道は巻いているし、いつも手前から古里駅に下ってしまうので行ったことがなかった。なのでちょっと遅出のプランとして行ってみることにした。

ちなみにズマド山の「ズマ」は柳田国男氏「山村分類語彙」に「ズマ」として記載されていて、「武蔵多摩川の上流、小河内あたりで数本の樹木を結びあはせ、その上に薪・炭又は人も載せて山上から引下ろすことの謂ひ。加賀白峰では「柴しいて乗る」、信越の堺ではシバゾリ、枝ソーリ或いはケツソーリなどなど謂ひ、豊後湯布院などでシバグルマといふものにあたるらしい。」と記載されていて、これによるものらしい。里山だから、このあたりの山から薪などを引き下ろしたのであろうか。

 なんとかホリデー快速を捕まえることができた。青梅駅で下車するが、もちろんそのままホリデー快速に乗っても古里駅には停車しないので、次の各駅停車を待ってそれに乗る。それでも9時30分頃には古里駅に到着した。随分降りた人も外国人が多かった。どこへ行くのだろうか。トイレに寄ってから歩き出す。さすがに山に入るような人はあまりいないようだ。少し進んでから右に曲がり、線路沿いを進むとすぐに踏切があるので渡る。

2024060101

 少し進むと小丹波のイヌグスと表示がある。古里駅のすぐ近くにこんな木があるのは知らなかった。立ち寄ってみる。そちらに入ってわずかに登ると木が立っている。そんなに巨木という感じではないものの、樹齢は300年あるらしい。まずまずの木であるが、樹勢は旺盛で元気な木である。上まで登ってみたが案内板が遠い所にあって汚れていて読みにくかった。

2024060102

 先に進んで右に折れて登山口に向かう。しばらく登って畑が多くなり、横の畑では畑仕事をしている方を見かける。少し急になった道をそのまま直進して登ると道路に出る。

2024060103

 左に進むと登山口があり、そこからは登山道になる。左を見るといかにも山間ではあるが、新しい家などは都会とあまり変わらない雰囲気である。

2024060104

 樹林に入ると昨日の雨のせいか土は水気を含んでいるようだ。そのせいかどうか少しひんやりとして汗はかくものの登りやすい。この時期にしてはそれほどの蒸し暑さではないようだ。これは有り難い。左に流れがあるようだ。水の流れている音がするが、水量はわずかである。しばらく登っていくと水の流れはなくなり、沢を渡るところの木橋は壊れていた。水はないので問題はなく、右に降りて先に行く。道は左に曲がって谷から離れて左の斜面を登っていく。しばらく登ると尾根に出る。赤杭山を示す道標があった。

2024060105

 やがて右の尾根は高くなり、尾根の左を進むようになる。道は少し細いが問題はない。先へ進むとタツナミソウが結構咲いていた。さらに進むとコアジサイが咲いている。よく咲いていて梅雨の時期らしい感じになってきた。しばらくは緩やかな登りだったが、やがて少し斜度が上がってそれなりに登らされる。まだまだコアジサイは咲いていて楽しい。左下に採石場があるようで、そこの音が少しうるさかった。

2024060107

 ようやく緩くなるとタツナミソウがやはり咲いているのを見て、先に進むと尾根に出た。そこには川井駅を示す道標が立っていた。

2024060108

 このままズマド山へ行くのは早すぎるし、ちょっと軽すぎる。せっかくなので赤杭山まで行くことにする。そのまま左へ尾根道を進む。緩やかな登りがしばらくは続くが、少し登りがきつくなる。フタリシズカがひとつだけ残っていた。

2024060109

 さらに登っていくと左に山を見て右手にわずかに下る。巻き道になっているようだ。ランナーさん的にはこちらの方が良いのだろうが、尾根筋を歩きたい自分のようなのんびり派にはちょっと物足りない。帰りは三ノ戸山にも立ち寄ってみようと思いながらそのまま進む。こんもりしたところを巻いて、その先も巻き道が続く。やがて先の方に大きな山が見えてきて登りも少しきつくなった。しばらく登っていくとやがて左に踏み跡があるが、そのまま右の道を登る。しばらく登ると左に赤杭山を示す見覚えのある道標が立っていた。

2024060110

 そこから左にしばらく進むと赤杭山の頂上である。赤久奈山と書かれた手製の山名板がある。棒には山岳会の名称が書かれている。

2024060111

 家で宮内敏雄氏「奥多摩」を開くと「桃ノ木平を経て九二三米の赤杭山で、発音はアカグナヤマだ。」と記載されている。岩根常太郎氏も赤杭山を「あかぐなやま」としているのでやはりこれが以前からの名称であろう。ちなみにこれから向かう現在の三ノ戸山については「ミノト山」としている。しかし地図上では「峰戸山」と記載されている。ズマド山は頭窓山と書いてズマド山、先は金平山、お伊勢山で多摩川で終わるとなっている。またミノト山から頭窓山の間には弁当尾根と地図に記載があり、本文にも名称が書かれていた。

2024060112

 古くなった丸太が下にあるので、それを椅子代わりに腰かけて昼食にする。もちろん人など来ないだろう。今日は少し歩く時間が短いと踏んであまり水を持ってこなかったが、意外に消費している。それでも下まで十分に持つだろう。コアジサイと山名板を撮って先へ進む。

2024060113

 踏み跡を先へ進むと少し急な下りとなる。やはり登りは少しきつかったのではないかと思う。下りであれば、たいしたことはなく、さきほどの巻き道に合わさり、先へ行く。しばらく進んだ所で右に入って三ノ戸山を目指す。登山道を離れると踏まれていないので土が柔らかく、あまり良い気分ではない。今日は布製のハイキングシューズなので、普通でない道を歩くにはあまり適しているとは言えない靴である。しばらく進むと少し急な登りになる。尾根は灌木が多く、ごく薄い踏み跡があるようにも見えるが、微妙な感じである。滅多に訪れる人などいないであろう。灌木の邪魔する尾根筋をしばらく登る。少し緩やかになるが、しばらく進むとようやく小さな石標のある場所に着く。ここが三ノ戸山らしい。近くの木に東京都の財団の名称の板が付けられている。それには三ノ戸山とかすかに読める。山名板はないのかと思っていたが、ふと見上げたら、しっかり山名板があった。

2024060114

 さて、先へ進む。そのまま尾根を進むが、やはり灌木などが邪魔するので、少し尾根を外して左側を進んだが、左へ転落しそうである。再び尾根に戻るが、やはり踏み跡らしきものはあまりない感じ、木の土止めがあるが、これは通路ではなく、植林のためのものであろう。なんとなく小尾根が続いているあたりを適当に進んで下っていく。ときおり右に出るとわずかな踏み跡が認められるが、それも灌木で再び分からなくなる所がいくつもあった。適当に下り、やがて少し左に折れる。たぶん大丈夫だろうとそのままその尾根に沿って下る。また右に入って下り、降りていくとやっと登山道に降り立った。

2024060115

 やはり登山道は歩きやすい。先へしばらく進んで下っていくとあっけなく古里駅の分岐に着く。そのまま直進して先へ進むが、すぐに登山道は左へ下っていくのでそのまま直進してズマド山に向かう。そのまま進むと途中には木に何か付けられている。動物を撮影する小型カメラであろうか。倒木などがあり、それを避けて進む。どちらかというとわずかに下りの感じだったが、やがて登りになって、しばらく登るとスペースのある場所に登り着く。そこがズマド山北峰であった。右の木に山名板も付けられていた。

2024060116

 先へ下る。少し急な下りであまり大きくはないがちょっとした岩もある下りとなる。岩の横を下ってさらに下ると鞍部を通り、登り返しに変わって少し登るとごく小さなスペースのある場所に着く。山名板も付けられていてズマド山と記載されていた。さきほど北峰に付いていたのと同じ山名板も右手奥の木に付けられていた。三等三角点があるが、あまり人の来ない山のせいかきれいな感じである。

☆下山

 さて、ここからの下山路が問題だ。古里駅の分岐まで登り返すのは面倒だし、少し戻って鞍部から川井に向かう登山道に降りてみよう。少し戻った鞍部から右の斜面に降りるが、これはやっぱり無理があった。しばらく右に向かって下ったが、かなりの急斜面になってしまい、左に折り返して斜めに下る。しかし、それもまた急な斜面でかなりやばかった。それでもわずかずつ下っていくとなんとか登山道が下に見える。しかし、見えてからもまだしばらく急斜面を下る必要があった。やはり随分下を登山道は通っていたのである。なんとか無理してやっと登山道に降りることができた。あまり無理はしてはいけないようである。

2024060117

 気を取り直して先に進む。登山道は少し細い。しばらく進んでいくとやがて右から小尾根が降りてきていた。山頂から先に進んで左に取ればもしかしたらもう少し安全に降りることができたのかもしれない。ただ、本当にしっかり降りられたどうかは自信はなかった。先へ進む。この道はよく考えると自分は初めてのようである。いつも川苔山から降りてきたときは古里に下って川井駅へは向かったことがなかったと思う。ごくわずかに残っている初めて歩く道だと思う。緩やかに下り、やがて稜線から外れて右を進む。先へ下ると倒木が出てきて邪魔したりする。乗り越えようと木を踏んだら木の表面が腐り始めていてブニュっという感じがして気分が悪かった。先へ下っていく。それにしても風が通ってこの時期にしては意外に快適である。やがてわずかに平な所を通る。ここがもしかしたら金平山だったのかもしれない。右へ下ると少し明るい所があるが、すぐにまた樹林の中を下る。細いが結構高いモミの木をたくさん見る。さらに先へ下っていくとまたモミの木を見る。モミの木が多い尾根だなと思いながら下ると下に水道施設が見えた。そこへ下るとその横を通る。すると急な下りになり、ロープが付いていた。滑りやすそうなのでロープを軽く掴んで下る。すると再びさらに大きなコンクリートの水槽らしきもののある水道施設を見る。その横に出ると施設を左から右に下を進んでわずかに下ると明るい所に出て、民家の横を通り、道路に出た。

2024060118

 これで短い山行は終わりである。川井駅左の表示がある。地図だと右に行く方が良さそうだったけれど、案内板がそうなっているので左へ行く。しばらく道路を歩かされ、やがて右に曲がってから左に下ると奥茶屋から来ている道路に出る。まだ時間も早いので急ぐ必要もない。どんどん道路を下っていき、線路の下をくぐれば青梅街道である。左へ進んで登れば川井駅。電車が来るまで15分くらいのようだ。あまり長くもなく、しばらく駅の中で休み、来た電車は空いていた。早い帰宅となった。

 

三方山、梅の公園

3/3は奥多摩へ。

2024030301

なんかあんまりやる気ない時は軽い歩きが良い。ということで青梅駅を歩き出して青梅丘陵へ向かいます。富士山のビューポイントからは頭だけですが、しっかりと真っ白な富士山が見えました。

2024030302

ランナーさんが多いですね。すごい良い天気で明るい道。

2024030303

まだ時間が早いせいか矢倉台は人がおらず。

2024030304

しばらくアップダウンをこなしていくと久しぶりの三方山。

2024030305

もう賢治の学校を示す道標は文字も読めなくなりつつある感じでした。

2024030306

林道へ降りてしばらく歩きます。

2024030307

青梅草が咲いていましたが、日陰が多く、あまり開いているのがありませんでした。

2024030308

踏み跡を見つけて登山道に復帰。

2024030309

少し右へ行くと青空と山の眺めが良い感じでした。

2024030310

戻って怪しい尾根を下って梅の公園へ。

2024030311

サンシュユがよく咲いていました。

2024030312

もう随分経ちますが、全部梅の木が切られてから10年ほど経つみたい。再度植えられてからは8年ほど。まだまだ若い木ですが、多少は見られるようになってきたようです。

2024030313

やはり青空の下で見るのが良いですね。

2024030314

ここにも青梅草?フクジュソウ?分からないけれど、しっかりありました。

2024030315

なんとセツブンソウまであったのには吃驚。ほとんど終わってましたのであまりきれいとは言えなかったですが、なんとか咲き残りが見られました。

2024030316

アズマイチゲが咲いていたのにも吃驚。

2024030317

良い気分で日向和田駅へ。早い帰宅となりました。

 

出野沢左岸尾根から松生山

2/24は奥多摩へ。

224022401

南郷バス停で下車して歩き出し。下の方は雪がほとんどなかったけれど、先に見えた山はしっかり雪山。

224022402

尾根に向かいますが、やっぱり先の山は雪があるようです。

224022403

尾根に向かいますが、かなりの急登。その上、溶けた雪が雨みたいに降り注ぎます。自分のウィンドブレーカーは元々は防水性透湿素材の雨具なので、こんなコンディションでも問題なし。ザックがしっかり濡れました。

224022404

やっと尾根に出て先に進みます。このあたりまでは日差しがありました。

224022405

先に進んでいくと粉をまぶした感じ。まだまだ溶け雨が降り注ぎます。最初の小屋はまだしっかり存在。

224022406

登っていくと二つ目の小屋は倒壊寸前。もう使えない感じです。

224022407

雪道になりつつありますが、登りがきつくなります。

224022408

踏み跡がなくなり、ひたすら上を目指すと自然林の尾根になりましたが、踏み跡なんて見当たらず。ストックを取り出してパワーで登りました。

224022409

やっとのことで登山道に出ました。しっかり道標がありました。ここまでスノーハイクになっているとは予想外。

224022410

先へ登っていきます。もう降りて来る人にも会い、後ろから来た人はちょっと鈴がうるさかった。早い人でこの払沢ノ峰で抜いて行ってくれたのでその先は静かに歩けました。

224022411

久しぶりの霧氷に会えました。

224022412

随分久しぶりの松生山。休んでいる人達がいました。もう山名柱が古くなってますね。

224022413

先へ進んで行きます。ストックが役に立ちました。

224022414

入沢山のあたりからは御前山が見えるはずですが、雲の中のようでした。完全に雪山の眺め。

224022415

微妙に雪が溶けて道が出ている所もあり、滑りやすい下りでした。

224022416

しばらく頑張ると結構人のいる浅間嶺展望台。天気悪いね。

224022418

天気悪いので昼食を取った後はさっさと下山。久しぶりに上川乗へ下ります。やっぱり雪解け雨の洗礼を受けます。途中の眺めはアルペン的。

224022419

上川乗に着きました。長時間待ちで先まで歩こうと思ってましたが、バスは覚えていた時間ではなくなっていて、20分ぐらい後に一本あったのでラッキーでした。人少な目のバスで帰りました。

 

赤ぼっこへ

1/20は奥多摩へ。

2024012001

午前中は天気が持ちそうということで、軽く歩ける所へ。赤ぼっこなどを歩くのは随分久しぶり。一番電車とかで出かけると暗い中歩き出しになるので7時過ぎ歩き出しにしました。久しぶりの宮ノ平駅。横の古木が良い感じ。

2024012002

吉野街道へ出て、稲荷神社の横を曲がってわずかで分岐を左に進みます。

2024012003

しばらく歩けば民家を見て登山道になります。写真だと比較的明るいように見えるけれど、実際はもっと暗い感じでした。

2024012004

登っていくとしっかり汗をかかされました。天気も悪いし、面倒なので愛宕山とかは割愛。

2024012005

どんどん歩いて天狗岩。手前の上り下りが面倒。やっぱり天気悪いな~。

2024012006

ちょっと歩けば、赤ぼっこ。休まれている方がおりました。そんなに寒さは感じなかったけど、温度計が付いていたので見たら3度くらいを表示していました。

2024012008

先へ下っていくとやはり右手の処理施設が気になりますが、以前よりは目隠しが増えた感じ。途中の馬頭観音は前より欠けた感じに見えました。

2024012009

馬引沢峠も久しぶり。相変わらず、処理施設の方を示している道標はそのまま。処理施設ができる前にそちらから上がってきたことがありますが、随分昔だなぁ。。。

2024012010

結構細かいアップダウンで意外に足のトレーニングになります。旧二ツ塚峠の物語が書かれた案内板(写真の白い板がかけたもの)はほとんど読めなくなっていました。

2024012011

長淵へ向かい、のらりくらりと歩いて天祖神社に到着。もちろんお参り。

2024012012

相変わらずこの急な石段はきついです。

2024012013

駅の近くに住吉神社があったので立ち寄ります。

2024012014

立派な神社。応安二年(1369)住吉大社を勧請したことにより始まるそうです。

2024012015

横にある稲荷社の石段に登ってみたら、石碑が。根岸典則碑という青梅の文化人の碑らしいです。

2024012016

青梅駅に出て終了。駅手前の建物は建て替え中なのかな。お土産買って電車に乗り込みました。

 

タワ尾根を下る 2023/11

続きです。

2023110331

ウトウノ頭のすぐ先から見えるのは雲取山方面かな。長沢背稜を歩くの好きだったのですが、もう酉谷に入るのは難しいし、一番バスにも乗れなくなった今、かなり敷居が高くなってしまいました。

2023110332

さて、静かなウトウノ頭を後に下ります。

2023110333

下りに入ると踏み跡チックで吃驚。最近は訪れる人が減ったようですね。でもきれいなモミジがこちらにもありました。

2023110334

以前は赤く色づいていた木も今年は黄葉。

2023110335

やはり色の悪さは推して知るべし。それでもやはりそこはタワ尾根。

2023110336

見慣れたこのあたりもこんな感じ。

2023110337

こんな天気なのに静かなものですね。

2023110338

金袋山通過。こんなプレートあったっけ。

2023110339

どんどん下っていくと一人だけ下っている人をパスしました。それ以外は誰にも会わず。一石山が近づくとやっぱり赤い紅葉。

2023110340

一石山でちょっと休憩。

2023110341

先へ行くと黄葉と紅葉がきれいでした。

2023110342

相変わらずの急降下は慎重に下りました。一石山神社に降り立って終了。東日原14時台のバスに間に合いました。

青空と紅葉の下、良い尾根を歩けて満足した一日でした。

 

ウトウノ頭へ

11/3は奥多摩へ。

2023110301

今年はなんだか異様に暖かい11月初め。紅葉は今いちのようだけれど、絶好の晴れのチャンス。
こんな暖かくて快晴になりそうなこの日、自分も年を取りつつある状況で、年々道が荒廃する一方のタワ尾根最奥近い支尾根を登ってウトウノ頭へ行く機会はなかなか訪れなさそうなので、思い切って出かけることに。
いつもの二番バスに乗り、東日原歩き出すともう行けない稲村岩がなかなかの景色。

2023110302

きちんと取りつけるか不安だったけど、そこまでは問題なし。もう何度も歩いた踏み跡だけど、こんな木あったっけ。

2023110303

上段歩道に入って進みます。以前に無理矢理通った危ない所には手前に棒きれがたくさん置かれていました。そこは高巻きのトラバースで通過。

2023110304

歩いていくと地味にきれい。やっぱり青空の日は最高です。

2023110305

ひたすら歩いて、以前にも見た材木小屋尾根の取り付き。ここから先はもちろん初めて。

2023110306

先に進んでいくとやはり踏み跡チックな所もかなりありました。大きな山と尾根が見えますが、見ている尾根は四間小屋尾根の枝尾根。

2023110307

巨木もあります。

2023110308

鳥居谷左俣は水流がありました。

2023110309

鳥居谷右俣を過ぎたあたりが踏み跡が細くてかなり注意が必要でした。先へ行くとまたきれいな感じ。

2023110310

枝尾根を越えます。

2023110311

急に踏み跡が濃くなってなんだと思っていたら、仮小屋跡。トタンが落ちていました。

2023110312

登りになって、先にやっと見えて来たのが、四間小屋尾根。

2023110313

それなりに登らされてやっと四間小屋尾根に到着。バス停からすでに3時間経過していました。

2023110314

四間小屋尾根を登りますが、結構きつい登り。踏み跡もないので足元が柔らかく、登るのになかなか骨が折れました。淡い色合いだけれど、高いブナなどもあって良い雰囲気。やがて左の方から枝尾根が合流しました。

2023110315

スラリとした高い木がたくさん。やっぱり日原はすごい所だなぁ。

2023110316

ここは平坦で素晴らしい所。こんな所でのんびり過ごしたいけれど、そんな訳にはまいりません。

2023110317

巨木も多いし、何度も上を見上げながら、周りの雰囲気を楽しみながら、登りました。この景色を独り占めはたまりません。

2023110318

ホントに巨木が多くて吃驚。

2023110319

赤くなっている木も出てきました。

2023110320

上を見上げるとすごいなぁ~。思わず、しばらくうっとり眺めてしまいました。日原はこれですよね~。

2023110321

先へ進むと紅葉ゾーンは終わって屏風のような山が見えると登り。これがまたホントに厳しい登りで、壁みたいな所をひたすら登らされました。

2023110322

やっとのことで登り着くとそこがウトウノ頭。まだこの鳥の山名板ありました。

タワ尾根の下りに続く。

 

より以前の記事一覧

フォト
無料ブログはココログ

カウンタ

山の本