登山(丹沢・湘南)

ヤタ尾根から檜洞丸

2025101825(霧の山頂付近)

【 山 名 】檜洞丸
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2025年10月18日(土)
【 天 候 】くもりときどき霧
【 ルート 】神の川入口バス停7:40→9:05神の川→9:15ヤタ尾根取りつき→ヤタ尾根→11:25熊笹ノ峰→12:00檜洞丸12:10→つつじ新道→14:25西丹沢ビジターセンターバス停

☆ヤタ尾根から檜洞丸

 気温が下がると丹沢に行きたくなる。廃止が取り沙汰されている月夜野行きのバスで入ることにした。まだ歩いていないヤタ尾根を登ってみることにしたい。いつも三ヶ木へ行く時は相模湖駅からのバスを利用していたが、久しぶりに調べたら早朝の6時台の便が削減されていた。なので相模湖駅からは行くことができない。なんとか橋本駅からは一番バスを使えば間に合うので、それで行くことにした。

2025101801

 電車を乗り継いで橋本駅で下車する。途中、朝焼けを見てしまう。自分が朝焼けを見るとどちらかというと悪い天気になることが多い。果たして観天望気通りになってしまうのだろうか。バス停に行くともう地元の人が数人待っていた。三ヶ木行きのバスは登山者も乗るが、地元の人も結構乗り込むのでバスは立ち客もかなりいる感じで発車した。三ヶ木で月夜野行きのバスに乗り換えるが、乗合タクシーの表示があった。今年の10月から三ヶ木と音久和を結ぶ乗合タクシーができたようだ。行きはこのバスがまだあるからあまり使うことはなさそうだけれど、帰りにバスまでかなりの時間がある時は乗っても良いかもしれない。ただ一時間前に予約しないといけないので、相当早い時間に降りたときにしか使うのは無理だろうか。月夜野行きのバスはまだ座席に余裕がある感じだった。焼山登山口や東野で人が下車していき、神の川入口で下車する。自分以外にももう一人降りた。他に二人くらいそのまま月夜野へ行くようだったが、どこの山へ行くのだろうか。

2025101802

 ちょうど車が続々と林道に入って行く。ほとんどが釣り客ではないかと思われた。写真を撮って歩き出す。もう一人の人は早い人のようだ。先を進んでいくのが見えた。しばらく歩いていき、集落の先で右に神の川の方へ向かうが、その人は左へ青根の方へ歩いて行った。自分は先へ進んでいく。ごくたまに車が通るが、静かな道を歩いていく。やはり天気はわずかに日が差したりするが曇りっぽい。大室山の山頂付近には低い雲がかかり、やっぱり天気は良くなさそうだ。淡々と道路を歩いていく。随分歩いてエビラ沢の滝を見る。以前は左手の休憩舎の所へ行けたが、土砂崩れがあったようで通行止と書かれていた。道路からちらりと見えるだけである。

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 さらに歩いていき、花折神社の鳥居を見る。その先の階段の入口は今もヤブっぽいが以前よりはわずかに良くなった感じがあった。まだまだ先は長い。トンネルを過ぎると以前はそれほどではなかった左の採石場が稼働していて音が聞こえて来た。さらに先に進んでいく。やっとの神の川に着き、トイレに立ち寄る。先の林道はゲートは空いていた。とは言え車両通行止である。

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 ここで靴下の中にズボンの裾を入れて、ロングスパッツを着ける。さらに虫よけスプレーをかけておく。ヤタ尾根の下部はヒルがいるようだ。さすがに10月の中旬を過ぎているのでそんなには出てこないと思うけれど、昨日も雨だったし、今日もあまり天気が良くないので念のためである。しばらく林道を歩いていくと右にヤタ尾根の登山口があった。古い案内板が置かれていた。それによると急登で林道を横切り、その先にブナの美林があることが書かれていた。

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 登り始める。小さくじぐざぐで急登していく。土は湿っていて確かにヒルが出てきてもおかしくない感じではある。でも特にそれらしい徴候はないようだった。少し登るとわずかに展望がある所を通過する。

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 進むとさらに急登が続く。ちょっと岩がごろごろしている所に出て、右から左にと尾根をひたすら登っていく。今年は何度も長い登りを頑張った。そのおかげかもう登りもそれなりに慣れていて自分のペースで登っていくことができた。植林と思われる林の中をひたすら登る。すると林道に登り着いた。

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 左右にロープが張られていて、登山者が道を間違って歩かないようにしているようだ。使われていない林道なのだろう。先には石段があり、その石段を登ると尾根の続きになる。少し樹林の中を進むと再び急登になる。

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 少し登ると岩が出てきて、そのあたりから道が細くなり、岩を右から左にと岩を乗り越えて登っていく。

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 まだまだ急登は続く。せっせと登っていると木段も出てきた。地味に足に来る登り、それでも登っていくと少し上が見えて来たかなと思う。さらにしばらく登って見えていたその近くまで登ると右に斜めに進んで登り、少し平坦な感じの所に登り着く。先にいくと木柱と古い神奈川県の看板などがある所に出る。このあたりが1021点あたりであろう。

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 わずかな間ほとんど平な所を進むが、再び急登に変わる。空はさらにどんよりしてきたようだ。だいぶ天気が悪いようでもしかしたら雨に降られることもあるかもしれないと思う。たまにビューと風も出てきて吹き付けるような事もある。もしかしたら稜線は風が強いかもしれないなと思いながら淡々と登っていく。

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 ちらりと右手などに稜線が見えたが、まだまだ相当な高さがあるようだ。見上げる急登が続く。こなしていくと途中に道標があった。神の川1.5Km、熊笹の峰1.45Kmと表示されている。やっと半分くらい登ったようである。まだまだ登りは続く。しばらく登ると右手にブナが見えるようになった。それを見ながら登っていく。

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 しばらく登ってまた木段道を登り、尾根上に出る。するとそこから先はブナの林である。左右に植生保護のフェンスがあったが、その間は広いのでせまっ苦しくはない。ブナを見ながら良い感じの登りである。

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 今日は天気が悪いのが残念だが、新緑の頃などはとてもきれいなのではないかと思った。よい場所なので、少し歩いては写真を撮り、を繰り返した。さきほどまでの登りよりは多少緩やかな登りであるが、それなりの登りが続く。

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 そんなにすごい太さのブナはないが、まずまずの木もあった。

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 ブナの森を楽しみながら登っていくと大きな木が出てきて、近くにはベンチなどもあった。おそらくこのあたりが1252点と思われた。休む気はなく、そのまま登っていく。大きな木はモミの木であろう。大木である。

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 先に登ると少し地形が広がり、右から左へ登るものと思われた。段々状に整備された所がある。崩れたりしたのを修復したのだろうか。

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 また結構な登りになって木段も出て来た。ずいぶんな斜度だが、角が削ってあるので踏みやすい。さらに登っていく。

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 ようやくブナが少なくなると霧が出てくる。やはり濃い霧のようだ。下には笹が生えていて、道も笹の中を登るようになる。相変わらず急な登りは変わらない。しばらくそんな中を登っていく。

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 随分登るとやっと分岐が近くなった雰囲気、左右にまたフェンスが出てきて、笹の中に木段があるのだが、だいぶ笹がかぶっていて少し登りにくい。それでも登っていくとやっと分岐に登り着いた。

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 風がビュービューと吹いている。あたりは霧に包まれているが、霧がかなりのスピードで動いている。長袖シャツで登っていたが、ウィンドブレーカーを着込むことにする。ベンチがあるがとても休もうとは思わない天候である。水だけ飲んで進むことにする。先に進むと右下がガレている所は右下から風が吹き上げてくる。帽子が飛ばされそうになったがコードを耳にかけていたので飛ばされなくて済んだ。コードを絞ってさらに飛ばされないようにする。

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 進んでいくと下りになるが、笹がかなり生えている。下の踏み跡は明瞭なので迷うことはないが、笹で足元が濡れる感じである。ロングスパッツのおかげで裾が濡れなくて済んだが、太もものあたりが少し濡れた。そんなにすごく濡れた訳ではないので、それでもすぐに乾くだろうと思う。途中にはシャジン系のお花が咲いていた。

2025101822(こんな天気なのにリンドウの花が少し開いていた)

 初めて人に会う。それから先は数人に会った。しばらく下ってから登り返しになる。やはり木段の登りはきつい。吹き上げている風も強い。少し荒れた天気の中を登っていく。途中の木が少し色づいている感じだった。

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 まだしばらく登らされて進んでいくと平な感じになる。すると休んでいる人が見えてきて、その先が山頂だった。

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 霧の中の山頂、この山頂に来るのはもう十年ぶりくらいだろうか。ベンチはすでにどれも埋まっていたので木の枠みたいなものに座り込んでパンを食べた。つつじ新道の方からときおり人が登ってきた。

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☆下山

 晴れていれば石棚山稜とかを下りても良かったが、こんな天気であればつつじ新道一択であろう。石祠の前から下りに入る。以前もそうだったが、木段をまた最近きれいにしたようだ。霧がかなり濃くなり、パラパラと木から雫がたまに降って来る。休んだせいか寒くもなってきた。少し降りた所で雨具の上だけ取り出し、ウィンドブレーカーの代わりに着込んだ。まだこの時間は結構登って来る人に会う。ぐんぐん下っていく。木道は良いのだが、木道の最後で丸く切られた足置きに乗るとつるっと滑りかけたのでビビる。次から気を付けることにする。

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 色づきは良くないが、やはり少し色づいた木を見ながら下っていく。やっと霧の下に出るとやっぱりホッとする。稜線ほどではないけどまだ風は強く、ときどき吹き付けてくる時があった。

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 そろそろ登って来る人も会わなくなり、どんどん下って展望台と書かれた所にベンチがある。二人ほど休んでいたので素通り。さらに下っていく。樹林の合間からちらりと上が見えるとやはりガスが取り巻いていた。さらに下っていくと右下からぼっかさんが登ってきた。道標は先を示しているが、ぼっかさんは別な踏み跡から登ってきていた。どうやらぼっか道が別にあるようだ。先へ行くと道が怪しくなってこれで良いのかとちょっと思ったが、先へ進むと左に道があった。少し道を外していたようだ。再び道を先へ進んでいく。また下りが続く。もうだいぶ降りてきた感じがする。途中にはまたシャジン系のお花が咲いていた。

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 随分下って鎖の付いた細い所を下るがちょっと下りにくい。なんとか下って降りると沢に降りる。以前にはなかったルートを示す図が付いていた。河原を進んで飛び石でゴーラ沢を渡り、少し先に進むと右手に渡渉しやすいように石が連なって置かれている所がある。それを踏んで渡った。

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 先に進む。少し登り道になって高巻き道となる。かなり高い所を通る道になる。左下を見ると随分な高さ、あまり意識しないように歩く。しばらく歩いていくと左に道があり、西丹沢ビジターセンター方面と書かれた看板がある。どうやらキャンプ場の中を通る道が整備されているようである。特にそちらに行ってみたいという気も起きなかったので、そのまま先につつじ新道の続きを進むことにする。

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 まだまだ高巻き道は続く。進んでいくと桟道が出てくるが、かなり高い所に付けられた桟道が多い。一部は手すりが付いているが下は切れ落ちていて、もし落ちたら大変だなと思う。

2025101831

 さらに先へ行くと道標を見て右へ曲がる。さらに進むと折り返して下っていく。何度か折り返して下り、やがて左に進んで谷に出る。谷の中をしばらく下れば、先に道路が見えて、それに出ればつつじ新道終了である。

2025101833

 やっぱり檜洞丸はそれなりに大変である。もういらないとロングスパッツを外してザックにしまう。バスは記憶では20分くらいだったはずだからもう間に合わないだろう。15時台のバスで帰ればいいやと思う。のんびりとキャンプ場を見ながら歩いていくとビジターセンターの建物が見えてくる。するとバス停の所にバスがいるのが見えた。

2025101834

 ちょうど乗り込んでいる人達がいる。慌ててバスの所にいくが運転手さんはいないのでまだ発車しないようだ。バス停で時刻を見ると発車は40分だった。まだ時間があるのでトイレに行ってから乗り込んだ。谷峨駅からの列車時刻を確認して谷峨駅で降りる。土日は途中が渋滞することが多いので、列車の方が自分には良い。谷峨駅からの列車はそんなに混んではいなかった。松田駅で下車して小田急線で帰宅した。

2025101841(三ヶ木バスターミナルにあった乗合タクシーの表示)

 

鷹取山から田浦梅林、十三峠

2025030226(鷹取山展望台からの眺め)

【 山 名 】鷹取山、乳頭山、十三峠
【 山 域 】湘南の山
【 日 時 】2025年3月2日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】追浜駅10:10→10:30磨崖仏入口→10:40磨崖仏→10:55展望台→11:05田浦分岐→11:45取りつき→12:10二子山分岐→12:30乳頭山→12:35田浦分岐12:40→12:55田浦梅林→13:05展望台→13:30浦賀道階段上→13:45十三峠→14:00三浦按針墓→14:30按針塚駅

☆鷹取山から乳頭山へ

 なんとなく朝は起きられず、のんびり起きて出かける。雲が多く、あまり思わしくなさそうな天気である。品川から京浜急行の快特に乗るが、相変わらずのポカ。金沢八景で乗り継ぐ所、金沢文庫で降りてしまった。最初は気づいておらず、横に待機している普通列車に乗ったら、なんか時刻が違うなと思う。なかなか発車しないのでようやく気付く。次の金沢八景駅に着くとまたしばらく停車するので、特急に乗り換えてようやく追浜駅に着く。10分ぐらいはロスしただろうか。降りると意外とよい天気な感じである。

2025030201

 鷹取方面と書かれていた方の出口へ出たが、目の前はビルのような建物である。左は病院へ階段、左の階段を登って病院前から道を下る。駅の目の前の建物は駐輪場になっていたようで、地元の人はそこを通って駅に入っているみたいである。地元の人が使う出口なのであろう。線路沿いを進んで左に進んで道路に出て、そこからは鷹取山に向かってしばらく道路歩きが続く。緩やかだが長い坂が続く。右に小学校を見て少し斜度が上がり、さらに団地や民家などを見ながらひたすら先に登っていく。近くを通るバスもあるようだ。進んでいくと郵便局を見て、さらに進むとやっと左に磨崖仏への急な階段があった。

2025030202

 階段をしばらく登って水道施設を見ると左に進む。もう随分高台に登った感じである。右に進むと石切場に出る。切られた石の間を通り先に進む。少しずつ登る。右も石を切り出した感じの場所で、さらに登る。右に行く人がいて登っていたのでそちらかと自分も登ったら、そこはクライマーさんがザイルで登攀しているだけで行き止まりだったので戻る。先へ進んでまた岩場を通る。そのあたりはフリークライミングしている人がいる。鷹取山はやっぱりクライマーのメッカである。左を進んで先に行くと、摩崖仏の横に出る。上部に大きなハチの巣がある。スズメバチの巣であろう。ハチに注意の看板が置かれていた。

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 先に進み、コンクリートや石段などで少し下りの感じの道をしばらく進んでいくとやがて田浦分岐があり、その先へ進むと右に広場がある所に出る。右に出て眺めを楽しむ。海なども見えるが、春霞であまり良い眺めとは言えなかった。トイレに立ち寄ってから展望台に向かう。やはりクライマーさんが取りついている岩などを見ながら先へ登り、右手に進んで右から左に回り込んで登ると展望台に着く。海などの眺めをしばらく楽しんだ。

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 展望台から降りて田浦分岐まで戻り、田浦の方に進む。

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 コンクリートを固めてあるような感じの所もあるが、これは岩を削ったものであろう。ときおり人に会いながら進む。結構な人数のグループにも会った。

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進んでいくと右や左に住宅などが出てくるが裏山的な所を進んでいく。だいぶ進んで分岐があり、どちらも田浦駅を示している所に出るが、そのまま直進して進む。下って登って細かいアップダウンで進み、鉄塔から左に進むと住宅地に出る。右に進んで民家の間の細い所をすり抜けて先に進むと踏み跡が続いている。下ってから登って鉄塔を回り込み、さらに下っていくと道路に出た。右へ進んで住宅地を通り、さらに下っていけばバス道路に出る。上は高速道らしい。下を通って横断歩道を渡り、左へ進む。再び高速道の下を抜けて先に進む。近くの民家の早咲きの桜がきれいだった。

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 進むと左には水道施設がある。その横の細い道を先へ進むと山に入る感じになり、やがて右に踏み跡が分かれていた。

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 そちらに入って登る。左に少し登ると右に折れて先へ登っていく。やがて右から来ている踏み跡と合わさると左に進むが、かなり高い笹の横を歩くようになる。高速道が近いのか車の音がうるさいのであまり気分は良くない。暖かいというよりも暑いに近くなってきた。ジャケットを着ていたが脱いで久しぶりに長袖シャツだけにする。まだ中厚のシャツだが、そろそろ春夏用の薄手のシャツにしても良いなと思うくらいの気温である。少し進むと道が分かれている。手製らしき小さな道標があり、左は港ヶ丘という所に出るようだ。

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 さらに進んでいくと鉄塔を過ぎて進む。すると左に谷が広がるが、液晶パネルが広大に置かれたソーラー発電所になっていた。あまり気分のよくない所である。どんどん先へ進んでいく。随分進んでようやく液晶パネルが見えなくなり、山らしくなって先を歩いている人たちをパスする。さらに歩いていくと先日二子山へ縦走した時に通った分岐に着いた。

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 先へ登る。歩いたばかりなので、見覚えのある道である。やって来る人たちに結構会った。登っている人もいる。樹林の中をしばらく進んでから登りをこなしていく。たくさんの人に会って先へ進むと田浦分岐に着く。後で降りることにしているが、そのまま乳頭山に向かう。しばらく登るとロープの付いた急登などもあり、さらに登るとまた分岐。鉄製の埋め込まれた階段を登れば薄暗い乳頭山に着く。眺めは先日と同じだが、やはり春霞で見え方が少し違う雰囲気だった。

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 再び下って田浦分岐に戻る。分岐のすぐ上の小さなベンチの所に上がると海が見える。良い場所がなくて昼食を取っていなかったのでお腹が空いた。そこで昼食にした。

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☆田浦梅林から十三峠へ

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 下りにかかる。のっけからロープの急降下である。何か所もあり、パスさせてくれたりするのでどんどん下る。ロープの付いた所は何か所かあり、なかなかの急降下である。ロープがついていなくても細い道の下りはなかなか厳しい。登って来る人もときどき会う。どんどん下っていくと少し緩やかになってきてしばらく下ると橋に出る。横浜横須賀道路の上にかかっている橋だが、かなり高い所を通る。橋にはフェンスがあるので心配はないのだが、下を猛スピードで自動車が走り抜けていくし、風もあり、高度感がかなりあった。

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 先に進んでから右に登り、道標を見てさらにしばらく登ると田浦梅林近くに出る。少し先に行くと先に展望台があり、歩いている人も多くなった。谷に梅林が見えるので、少し左へ進むときれいに梅林を見ることができた。よく咲いていてちょうどよい時期だろうか。

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 もう少し左へ降りていくと管理棟なとがあるが、このままだと駅に向かって下っていくのでこのあたりで戻ることにする。さきほどの分岐に戻って先に進むとわずかで展望台に着く。せっかくなので登ってみる。思ったほど梅は見ることができないが、明るい公園の雰囲気と若干の梅、港などを眺められた。

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 公園をのんびり降りていく。梅見に来た人たちも多いようで随分と人が歩いていた。下へ降りるとやはり梅がよく咲いていたが、さすがに下の方は少し咲いてから時間が経っている感じを受けた。それでもそれなりに数は多く、楽しみながら下った。やがて右下に進むと公園からもう下りの道に入り、うす暗い石段の道を下っていく。子供連れのおかあさんが多かった。下りきると右に進んで道路に出た。左にしばらく歩き、このまま進むと駅に出るが、またこれから十三峠に向かう。お寺の手前を右に曲がり、しばらく進むと登り道になる。なかなかきつい登り道である。住宅を見ながら登るとやがて階段に変わる。階段を登るがかなりきつい。その上に結構暑い。たっぷり汗をかかされて登りきると道路に出た。そこには浦賀道と書かれた道標が立っていた。

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 そこからは道路歩きになる。緩やかに登っていくが、長い登りでかなりきつい。それでもひたすら歩いていく。途中、左手からは眺めを楽しめるところがあり、遠くの眺めを楽しみながら進んでいく。随分歩くとまた前が開けるが、住宅などが見えるので、あまり峠っぽくない。右から左に回り込むと細い道が分岐していた。消防署の金属製の棒が立っているだけだが、ここが十三峠だろうか。もうすっかり昔の雰囲気はなくなっているのであろう。

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 そのまま道路を先に進んでいく。何やら演歌が聞こえてくる。どうやら先にある畑地の持ち主が音楽を流していたようである。先に進んでいくと右に十三峠公園と書かれていた場所があるが、ほぼ駐車場になっているようである。さらに先に進むと右に入れる所があり、富士見台と書かれている。そちらに入って道を登るとそれらしい場所があり、ベンチなども置かれていた。もちろん遠望は効かないが、港などを見ることができ、反対側には山を見ることができた。

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 降りて先を登ると三浦按針墓に出る。

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 一礼して階段を降りようとすると脇に大きな石碑がある。案内板があり、それによると大正七年に建てられた石碑のようである。石段を降りて右へ行く。休憩舎が先にあるが、右に石段があったのでそれを登る。すると展望台に出た。

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 海を眺められる。なかなか良い景色である。しばし眺めを楽しんだのち、先に下る。少し下ると港の見える丘と書かれた案内があったので、もう少し先まで行ってみる。梅の木があり、薄ピンク色の花がきれいだった。

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 先に行くとベンチが置かれている所があり、港をよく眺められる。巡視船のような船が係留されているのが見えた。

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 これで終了である。戻って少し先に行くと右に行く細い道がある。それを下る。昔、この安針塚は若い頃に来たことがあるのだが、フィルムカメラの時代で現像にお金がかかることもあって、あまり写真を撮らなかった。なのでほとんど覚えていない。道をどんどん下っていくとやがて道路に出て、民家なども出てくるようになる。緩やかな道となり、変電所を見て先へ行くともう駅が近くなる。さらに歩けば線路の下をくぐり、右に按針塚駅があった。

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 列車が来た音がしたので、しばらく待ちかなと思ったが、改札近くの時刻表を見ると反対側の列車だったようだ。ホームに上がるとほどなく列車がやってきてほとんど待ちなしで乗ることができた。乗り込んで金沢八景駅で間違いなく乗り換えて混雑している快特で帰宅した。

 

辺室山から大山三峰山

2025020826(雪の丹沢稜線を見る)

【 山 名 】辺室山、物見峠、三峰山
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2025年2月8日(土)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】土山峠バス停8:25→9:30辺室山→10:15物見峠→11:45三峰山11:50→昼食10分→13:00不動尻→14:05広沢寺温泉入口バス停

☆土山峠から辺室山

 このところ、昔歩いたシリーズになりつつあるが、土山峠へは何度か降りたことがあるものの、土山峠から登ったことがないなぁと思い、久しぶりに登ってみることにした。大山三峰山も若い頃に煤ヶ谷から歩いて登って不動尻に降りたことがあったが、記録は残っていない。通称宝尾根と呼ばれる尾根から三峰山に登った記録が残っているくらいである。辺室山を越えて三峰山まで行くとそれなりの行程になるが、一日の山としてはちょうどよいだろう。

2025020801

 最強寒波というマスコミのふれこみだが、以前ならこのくらいの温度は普通だった気がする。ただ最近は温暖化でこんなには寒くならなかったので、普段よりは少し寒いという感じだろうか。ただ、雪国でのドカ雪は、温暖化で湿雪が大量に降り注ぐ事象であり現在ならではの現象であるようだ。今までにあまり降らなかった場所にも大量の雪が降ったりして、普段の年とはかなり違う様相のようである。そのおかげか東京付近は晴天が続いている。

 さすがに一番バスに乗るほどの行程ではないので2番バスで行くことにする。本厚木駅で下車し、バス停に行く。早めにバスは来たようである。寒い外で待つよりはバスの中の方がまだ暖かいので有り難い。バスはほぼ座席が埋まった程度で出発した。飯山観音あたりでたくさんの人が下車する。土山峠で下車したが自分一人であった。

2025020802

 わずかに戻るように歩くと右に登山道が始まっている。のっけから木段のきつい登りである。その上かなり寒いし、風もある。今日は強風が吹く予報になっていたが、やはり風が強いようである。しばらく登るとモミの大木がある。随分大きな木である。その横を登っていく。それにしても今日はまったく体が温まらない。パーカーの下にフリースを着たまま登っているが、普段だと汗をかいてすぐに脱ぐのだが、今日ばかりは汗も出ない。ひたすら登っていく。尾根のような所に一旦登りつく。宮ケ瀬湖の方が樹間に見えるが、水はこのところの乾燥のせいか少ないように見えた。

2025020803

 尾根を登っていくと木の根元に石祠が置かれている。もう少し登るともう一つ石祠が置かれていた。横の木は倒れかけている。もう根本が腐り始めているので倒れたのだろう。ただ、横にも木があるのでもたれかかっている状態である。完全に倒れるまでの時間はそう長くはないだろう。

2025020804

 さらに登っていく。さすがに気温にも少し慣れたし、わずかに汗をかきはじめたので、日の当たる暖かい所でフリースを脱いでウィンドブレーカーに着替えた。さらに登っていくと右手に山が見える。鍋嵐につながる稜線だろうか。ひたすら登っているともう降りてくる人に会った。今日は寒いですねと言葉を交わす。この早い時間に降りて、さらに仏果山の方へ進むのだろうか。

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 きつい登りをこなすと広い尾根に出る。モミの木が多い尾根である。樹林の合間から主稜の稜線が見えたが、かなり白かった。

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 緩やかに登っていき、右に曲がって進む。日だまりの尾根になる。

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 数人に会う。左手には海を見ることができた。進むと辺室山の山頂であった。

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☆物見峠から大山三峰山

 山頂から下り始める。少しザレ気味なので足元に注意しながら下る。それなりに急な下りが続く。やがて目の前に大きな山が立ちふさがるように出てくる。

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 登り返しになるとやはりそれなりに大きいモミの木がある。その横を通り、壁のようなところを木段で登る。左に進んでいくとさらに大きいモミの木が出てくる。このあたりはやはりモミの大木が多いのが丹沢らしい雰囲気である。伐採や台風の魔の手を逃れて存在してくれているのが嬉しい感じである。

2025020810

 どんどん登って先に行くと雪が少し出てくるが、わずかに溶け残ったという感じである。すぐにまた土の道に変わり、先に行くと石祠が置かれている所に出る。そこから物見峠へは左へ下りになる。左手にはこれから進む三峰山のごつごつした山稜がいくつも見えていた。

2025020811

 細い道になって下る。岩場などもある。右手には白い丹沢の稜線が樹林の合間から見ることができた。崖横などを通るところもあり、注意しながら進む。やがて下っていくと峠に着く。ちょうど煤ヶ谷の方から登ってきた人がいた。物見峠からは遠くに街並みも見える。右の黒岩への道は通行止めになって久しい。林道があるから、もう修復はしないのだろう。

2025020812

 同じく三峰山に登るのかなと思ったが、その人は辺室山の方に向かって登って行った。自分は近道と書かれた三峰山に向かう道に入る。木段で急登が続く道である。

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 きつい登りがしばらく続く。ひたすら登るとやっと緩やかな所に出る。わずかに雪が残っていたが、左に少し眺めがあり、山や街並みなどを見ることができた。

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 先に緩やかに進むと左下から登ってきている煤ケ谷からの道と出合う。すぐ先には注意看板がある。「三峰山は地形が急峻で、道は狭く沢沿いや鎖場など多く経験者向きの登山道です。無理をしないで引き返す勇気が必要です。」と書かれている。若い頃、まだ経験も浅かった頃に登ったので、かなりビビらされた看板である。まあ、確かに厳しい道であることは間違いがないし、装備もない人が気軽に立ち入らないように遭難対策としては立てざるをえないのであろう。

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 先に進んでいくとやはり木段での厳しい登りとなる。途中、木段が壊れかけて、抜けている所もある。ロープが付いていたが、掴まなくてもなんとか登ることができた。進んでいくとやがて雪が出て来た。この先崩壊地の表示を見て先に進む。右側が崩壊してかなりの斜度の斜面になっていて、もし右側へ転落したら下まで落ちるのは間違いがない。その上足元がかなり細くなっていて、できるだけ左側を進むように歩いた。こういう所はさっさと通過した方が良いが、木の根などもあるので足をひっかけたりしないようにも注意しなくてはならない。さらに進むとまた崩壊地があるが、そのあたりからは右に稜線が良く見える。こういう所は立ち止まらない方が賢明なのだが、写真を数枚撮った。

2025020816

 先に進むと雪が増えた。雪の斜面の登りになったのでストックを取り出した。シューズチェーンなども持ってきてはいたが、使うほどではなさそうだ。もう少し進んでみているならば付けることにしてそのままストックだけで登った。前を歩いている人がいるのが見えた。しばらく登って先へ行くと左をしばらくトラバースする。先へ進むと大きな山が出て来た。ベンチがあり、前の人達に追いついたようである。

2025020817

 前の人達をパスして先へ登る。シューズチェーン付けた方が良かったかなと思いながら雪のあるきつい木段を登っていく。しばらく登ると日当たりがあるせいか雪が溶けて土が出るようになって助かる。ここの登りはかなりきついものだった。随分登ってようやく尾根に出る。そのまま進む。雪があったりなかったり、場所によりまちまちである。ストックは岩場では邪魔になるのだが、雪のあるところではあった方が良い。手に持ったまま進む。やがて鎖場が出てきて岩場を下ったりする。その先はまた登り返し、やはりアップダウンの尾根である。途中、降りてくる人に何人か会った。土道と岩場が多くなったので途中でストックはしまって手を開けるようにした。ひたすら鎖場や木段、桟道などを登って行くと狭い三峰山の山頂にようやくたどり着いた。テーブルが一つあり、一人休んでいた。三角点があるが、石はだいぶ欠けている。山頂からはわずかに合間から丹沢の稜線が見える程度である。どうもこの山頂はあまり長く休んでいこうと思わない山頂である。水を飲んで小さなパン一つだけ口に入れ、先に進むことにする。

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 不動尻への道に入るが、これもまた急峻な下りである。木段が悪くなっていて歩きにくい。細かいアップダウンで進む。もちろん下りの方が多めであるが、やがて桟道を通過するとそこからは鎖の付いた岩場の登り、なかなか厳しい登りである。久しぶりの岩場でちょっと楽しい気もしたが。ぐいと登ると岩場は終わり、少し先からは下りになる。このあたりが七沢山だろうか。休もうかと思ったが、風がありやはり寒いので先へ進む。不動尻へは右手をまた鎖で急降下するようだ。ちょっと木の枝が伸びていてその下の土がなくなっていたりするので通過に手間取った。それでもなんとか下っていく。随分急な下りをこなすと緩やかになった。日も当たるところを通過するとベンチがある。大山方面への点線コースの分岐あたりのようだ。ベンチには雪が残っていたが、端に座って昼食を取ることにした。

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 少し雲が多くなって日が陰りだしたが、風もこのあたりはあまり吹かず、穏やかな感じである。久しぶりに紅茶を入れることにした。パンをかじり、紅茶を飲んで静かな時間を過ごした。昼食を終えて下りにかかろうとするとさきほど山頂にいた人がやってきて通って行った。後から自分も下りにかかることにする。

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 下っていくとやはり少し道が悪くなっている所があるようだ。何度か折れて下るが、右手に下っていくことが多い。前を下るおじさんに追いつきそうな感じである。だいぶ下ると大きな倒木が道を塞いでいて、横を通らなくてはいけないが、少し難儀した。さらに下っていくと左手の沢が近づく。おじさんは途中で休んだのか立ち止まったので、自分が先に進んだ。どんどん下り、やがて右からの谷と合わさる。左に沢を渡る。

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 桟道は壊れていたが、水量が少ないので特に問題はない。右に渡ってさらに下っていくともうないだろうと思っていた鎖場で岩場を少し下る。まだしばらく沢沿いの道を下っていくと、広場のような所に出た。右手にはたくさんのベンチが置かれている。休んでいる人たちもみかけた。不動尻の広場である。上流にはミツマタの群生地があるようだ。

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 そこからは林道の道路歩きとなる。やはりミツマタが準備中、後1か月もすれば咲くのだろう。

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 林道を下っていくと後ろから車が何台も通って行った。しばらく進むと先の方で車がバックしているのが見える。一台車がいて、服装を見るとハンターさんのようだ。鳥獣駆除の幟を土山峠で見かけたが、やはりこの時期ハンターさんが入山しているようである。進むと坂になるが、やはり路面が一部凍結している。さきほどいた一台が横を通り、坂にかかったが、やはりタイヤが空回りして登れないらしく、戻ってきた。先に自分が通る。歩くのであれば、凍結していない所を通ればよいだけだが、車だとそうはいかないのである。先に進んでしばらくするとさきほどの車が通って行った。さらにしばらく進むとトンネルに出る。

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 久々の隧道である。あまり長くはないが、真っ暗である。ヘッドライトを取り出して点けて入ろうとしたら、ライトが消えた。電池がないのかといじっていたら付いた。接触が悪くなっていただけのようである。冷たい空気のトンネルの中を通る。先になんかあるなあと思っていたら、さきほどの車だった。右には広場があり、たくさんの車が置かれていてハンターさんが集結していたようである。

 先へ歩いていく。時間があれば鐘ヶ岳にも登ろうかと思ったが、天気も曇ってしまったし、もう13時なので止めておく。このあたりはなかなか山深い感じの林道である。下っていくとゲートがあり、歩行者は左を抜けられる。林道を淡々と下っていく。たまに登って来るごく普通の人がいるのだが、どこへ行くのだろうか。どんどん歩いて明るい所に出ると民家も出てくる。のんびりした雰囲気の所である。右には川がある。しばらく進めば広沢寺温泉の分岐、大きな駐車場を右に見て、左に石仏や石碑などが置かれていた。

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 先へ道路を下っていくとバス道路に出る手前で左に入る小道があり、バス停への近道のようだ。そちらに入ってコンビニの横に出る。左に進むと広沢寺温泉入口のバス停がある。伊勢原行きの便もあるようだったが、本厚木行きに乗ることにする。コンビニに立ち寄って買い物をしてから再びバス停に行く。少し待って本厚木行きに乗り込んだ。乗っていてふと思う。今日は宮ケ瀬ハイキングパスを買ったのだが、この路線、宮ケ瀬とは関係ないから使えないじゃん。計算したら、本厚木駅までの往復と土山峠までのバス料金を考えると80円損したようだ。普通にSUICAで乗れば良かったとちょっと失敗。まあ本厚木までのバス代もそんなに高くはないので財布が痛むほどではなかった。

 

三浦アルプス(仙元山~乳頭山~二子山)

2025012699(仙元山からのきれいな富士山)

【 山 名 】三浦アルプス(仙元山、観音塚、茅塚、乳頭山、二子山(上の山)、二子山(下の山)、阿部倉山)
【 山 域 】三浦の山
【 日 時 】2025年1月26日(日)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】風早橋バス停9:00→9:25仙元山→9:50ソッカ→10:10観音塚→11:30茅塚11:40→11:55乳頭山→12:55二子山(上の山)13:00→13:15二子山(下の山)→13:35阿部倉山→13:55川久保→14:05長塚交差点バス停

☆三浦アルプスへ

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 以前に仙元山から乳頭山などは歩いたことがあるが、記録も残っておらず、すっかり忘れている。先日cyu2さんのブログで仙元山や二子山の記録を見たので久しぶりに歩いてみることにした。京急の逗子・葉山駅で下車するが、トイレに行っていたら一台乗り逃した。まあ、バスの本数は多いので少し待てばよいだけである。しばらく待って来たバスに乗り、風早橋で下車する。

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 バス停を少し先に行くとグループが準備中であった。もう少し進むとトンネルがあるが、信号を渡って右の道に入る。しばらく歩くと左に急な道がある。近くには三浦アルプスの案内板があり、そこからが始まりである。少し登って右側に入るときれいなトイレがあるので立ち寄っておく。急な登りをしばらく登り、住宅などをみるとやがて教会があり、その脇から登山道に入る。

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 ぐんぐん登っていく。目の前に壁のような登りが見えて、それを登っていくと明るい所に出る。降りてくる人たちもときおり会う。さらに登ると仙元山に着く。きれいな富士山が正面に見えてとても良い山頂である。また大木もある。ビャクシンと表示があった。その横は招魂碑のようである。

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 写真を撮って満足したのち、先へ進む。アップダウンの道となり、大変である。小ピークからは先に大きな山が見える。進むと大きく下る所もあって、階段で登り返したりする。かなりきつく、なかなか骨の折れる道である。

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 やがて道が分かれている所に出る。観音塚方面は右へ進むのだが、その前に左に入って少し登る。着いた山頂はソッカという名の山頂らしい。

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 樹林と奥に電波か何かの施設があるくらいだが、ここからも海を見ることができた。また左手には島も見ることができた。

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 分岐に戻って先へ進む。緩やかな道でどちらかというと下りが続く。ときどき人がやってきてすれ違う。葉山小学校付近から登って仙元山へ向かう人がそれなりにいるようである。子供と歩いている人もいたので、軽いハイキングに良いのであろう。さらに進んでいくと分岐を過ぎて道標があり、観音塚を示す細い道が分かれている。一人休んでいる人がいて先に自分が進む。ここから南尾根と呼ばれているようだ。

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 道に入ると高い笹が生える。そういえばこんなところ通ったなぁと古い記憶がよみがえる。さきほど分岐にいた人が追いついてきてどちらまで行かれるのですかと聞かれたので乳頭山ですと答える。そこまでは同じですねということだった。

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 やはりアップダウンで進み、やがて観音塚に着く。大きな木が二本ある。手前の木が大きい。その先に千手観音と馬頭観音が置かれている。馬頭観音は裏に回ると三つの頭を持つ石仏になっていた。道標を見ると乳頭山まで3.4Kmほどあるようだ。

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 その先、またひたすらアップダウンで進んでいく。仙元山先のアップダウンよりはマシだが、何度も何度も下っては登りが続く。眺めもあまりない。風が強くなり、ときおり強く吹き付ける。ときどき道標があり、新沢停留所などへの分岐がある。やがて木の合間から左の方に山が見える。二子山方面だろう。

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 やはりかなり前から来る人たちに会った。随分進んでいくとようやく前を歩いている人たちをパスする。その先で急にロープがあり、尾根を外して右に降りる所があったりもした。そろそろ乳頭山が近づいてきたかなと思いながら、まだアップダウンの道を進んでいく。途中の小ピークでさきほどの人が休んでいたが自分が先に行く。また途中でその人が追いついたので先へパスさせる。その後は会うことはなかった。やがて急に明るい所に出て、すぐ先で鉄塔に登りついた。

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 そこで昼食にしようかとも思ったが、水を飲んだだけで、もう少し先へ進むことにする。下って先へ進み、左へ進む。トラバース道のような所を進んでいくと大人数のグループに会った。さらに先へ行くと茅塚への分岐。せっかくなので立ち寄って見ることにする。右の道を登る。倒木があったが、下をくぐれば問題なかった。降りて来た人に会って先に登るとしばらくで茅塚の山頂に着く。送電鉄塔が立っている。陽だまりの山頂でポカポカと暖かい。あまり来る人もいなさそうなので、ここで昼食を取ることにした。今日はコンビニで、滅多に買わない値段の張るチーズ入りのパンを買ってみた。チーズの香りがやはり美味しく、ちょっとだけ贅沢な時間を過ごした。

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 さて、先へ進むことにする。往路を戻って分岐を先へ進む。やがて下りになると先にピークが見えるが、あれが乳頭山であろう。

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 下ると畠山への分岐があり、その先から登りに変わるが、金属製の階段で急登である。ひたすら登ると一旦登りついて少し先へ行くと樹林の中の通過地点みたいな山頂で、プレートがついていた。

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 わずかに先に眺めがある場所があり、港などを眺められた。

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 また急降下で少し下り、坂の途中に分岐がある。そのまま直進しそうだが、どうやら東尾根は右らしい。

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 右へ入って下るとロープの付いた急な岩場を下る。その先は細いが普通の道になる。まだ登って来る人達にときどき会う。右に田浦方面への道を分岐してさらに先へ行く。アップダウンはあるもののさほどではない。ただまた風が強くなり、かなり風が吹き付ける所もあった。やがて森戸川源流方面への分岐を見て、さらに先に進んで再びの分岐から左に二子山方面への道に入る。

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 今まで明るい尾根を歩いてきたのに急にうす暗い樹林の中の道となってそのせいもあるのか少し寒い。下に木を敷いてある所もある。時期によってはジメジメとなるので木を並べているのであろう。このあたり軽装の人にときどき会う。自分はしっかり山というイメージだが、散歩がてら歩いている人も多いようだ。やがて歩いていくと馬頭観音に出る。右に入ると馬頭観音が置かれている。はっきりと「文政三」(1820)の文字が読み取れる。約200年前の石仏である。先の道標の所に案内板があり、逗子から横須賀へ抜ける道に建てられていて、薪・炭・榧などを運び出すのに役立った道といったことが書かれていた。

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 先へ進む。まだまだ歩いている人たちに会う。だいぶ歩いてグリーンヒルなどへの道と分かれて左へ進み、どんどん進んでいくと谷を巻いて進み、やがてまた左へ森戸川源流方面への道が分かれる。きつい登りでしばらく登ると林道らしき道に出る。そこから林道らしき道を左へ進んでしばらくで折り返してまた登っていく。また折り返して進むともう二子山は近そうだ。やがて先に電波施設の入口のような所に出て、手前を左に登ると二子山に着く。

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展望デッキがあり、登ってみるとやはり港や海が眺められた。展望デッキを降りると近くに三角点があるが、そこには花が植えられていて咲いていた。

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 先に進もうと思うが、この先XX方面には降りられませんという記述がある。果たしていけるのだろうかと心配になる。しかし、それを見ていたら先から人がやってきたし、特に阿部倉山へは行けそうな雰囲気なので行ってみることにした。

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 先に進んで下るとまた大きく登り返す。ロープも付いた登りはかなりきつい。終盤近いのにこれかよと思いながらひたすら登るとあっけない樹林のピークが下二子山であった。

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 そこからまた下るが、ロープの付いた急な下り、少し滑りやすいので注意しながら下る。しばらく下ると先へ進み、さすがにこの道は歩く人は少なそうな感じである。右手に民家などが近くなり、人の声なども聞こえるようになるほど近くなる。しかし、道はどこを歩いているのか分からなくなりそうなぐらい細い道が続く。先に大きな山が見えてきて、そこに向かって再び登りになる。動物などがいたのか、がさがさという音がしたので、そちらを見たが、動くようなものは特にみえなかった。先をしばらく登り返す。やがて踏み跡が左に分岐している。特に道標などはないが、そのまま左へ登る。少し登ると緩やかになり、やがてベンチのところに出る。ここが阿部倉山のようだ。ただ、少し先が実際の山頂のようなのでもう少し先まで行く。先に道が続いているが、どこへ続いているのだろうか。

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 ふと後ろを振り返ると大柄の女性が音もなく近づいていたので吃驚した。こんにちはと挨拶したが、無言で通り過ぎて行ったのでちょっと怖かった。その道を進んでも降りられそうには思ったが、登った道を少し戻って先に行く。少し進むと左から降りてきたのはさきほどの道だろうか。そのまま先へ進むと細い道は緩やかに下っていく。やがて以前からの山道という感じの道で何度も折れ曲がりながら下っていく。民家などが見えてきて、どんどん高度を落としていくとまだ登っていく人に会った。さらに下っていくと民家の裏手のような所に降り立った。すぐ先には石仏や墓石が並んでいた。

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 下ると石仏や庚申塔が並んでいる。住宅地なので邪魔になったからここに移動したものと思われた。その上には大きな「畠山重忠公御守護地蔵尊」と書かれた石碑が立っていた。住宅地の道路をしばらく歩く。右に出ると車の通りの多い道路に出る。少し先に川久保というバス停があった。しかし逗子行きのバスは一時間に一本程度と少なく、時計を見ると30分以上の待ちである。それならばもう少し歩こう。ちょっと長いが、歩道がしっかりあるので問題はない。だいぶ歩いて長塚橋に出る。長塚橋のバス停は手前だろうか、反対側にはあったがこちらにはない。そのままさらに歩いていくと長塚交差点のバス停がある。さらに歩いてしまおうかと少し通り過ぎたが、やはり乗ることにしようかと戻る。10分くらい待てばバスが来そうだ。と数分待つと遅れていたのかバスがやってきた。バス停二つほどなのであっという間に逗子・葉山駅の近くで降りる。交差点を渡って少し行けば駅に着いた。駅から始発の各駅停車に乗り、金沢八景で快特に接続していたので帰宅は早かった。

 

タケ山から宮地山

2025010322(タケ山展望台から江の島を眺める)

【 山 名 】タケ山、ダルマ沢ノ頭、シダンゴ山、宮地山
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2025年1月3日(金)祝
【 天 候 】曇り
【 ルート 】田代向バス停10:00→10:25タケ山分岐→11:20タケ山展望台11:25→11:30タケ山→11:45登り口→12:20ダルマ沢ノ頭→12:50シダンゴ山12:55→13:30宮地山→14:00田代向バス停

☆タケ山からダルマ沢ノ頭

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 そういえば以前にはなじょろ道を歩いた時に知ったタケ山はまだ歩いたことがなかった。ということで新年最初の山歩きはタケ山に行くことにした。正月ダイヤなので一番バスは運休、二番バスからは普通に運行になっている。なので二番バスで出かけることにした。小田急線で新松田駅へ。下車してしばらく寄行きのバスを待つ。駅に外国人のグループがいたが、バスが来るとまさかの寄行きにたくさんの人が乗り込んで立ち客も出るほどだった。寄付近のキャンプ場あたりでバーベキューでもやるのだろうか。しばらく乗って田代向バス停で下車する。外国人グループは降りることがなく、自分と二人くらいが下車した感じだった。

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 昨日はよい天気だったが、今日は残念ながらの天気のようだ。どんよりとしていて予想以上に悪い天気のようである。まあこんなものだろうと歩き出す。橋を渡って左に進み、以前、はなじょろ道を歩いた時と同じ道を進む。しばらく進むとなんとなく道が濡れている感じ、今朝がた、ほんのわずかに雪などが舞ったのかもしれなかった。さらにしばらく行くと見覚えのあるタケ山分岐、間違って少し進んだのを思い出す。コンクリートの壁面に双体道祖神が置かれているのも以前と変わらないが、四手が付けられていた。

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 道を登っていく。植えられた水仙が咲いていた。

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 曲がって民家のすぐ近くの道を進むと山に入っていく。茶畑などを見てさらに先に進むと登りになり、何度か折れて登ると尾根らしき所に登りつく。右に神社と書かれていたので、右に行くと木祠の神社があった。どんよりとしているのでちょっと暗いが、天気の良い日には集落を望むよい場所なのであろう。

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 戻って先に進む。廃屋と思われる家や倉庫などがいくつもあったが、その先へ行くと林道らしき道を進む。やがてその林道からも離れて登山道に変わる。

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 このあたりは時期によってはヒルが多いようだ。塩が入った壺がよく道標に付けられている。やはりこの山は寒い時期が適期であろう。しばらく登っていくと炭焼き窯跡がある。このあたりでもかなり炭焼きがされていたようだ。

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 「ヒルの猛攻に注意」と書かれた虫沢古道を守る会の道標がある。この時期にはいないよなと思いながらもチェックするが、さすがに大丈夫なようである。山腹を折り返しながら登っていく。やはりヒル注意の看板がよくある。相当多いのであろう。少し草もあり、また落ち葉も溜まっている。ヒルが好きそうな環境である。とは言え、全部掃くわけにもいかないし、なかなか難しいと思う。何度も折り返して登っていくとやっと樹林を抜けて明るい自然林に変わった。

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 尾根を登るが、登山道は直登ではなく、左右に曲がりながら登っていく。少し冗長にも思えるが、距離が長くなっても楽に登ることができるので悪くはない。随分登ると展望台に着く。

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 残念ながら稜線は低い黒い雲に覆われている。それでも海の方は見えていて、このところよく見ている真鶴半島、江の島と光る海が見えていた。わずかに日差しが出たようだ。

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 少し草の多い道を先へ進む。

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 緩やかに登っていくと左に富士見台があった。もちろんこんな日は富士山は見えず、近くの山が見えただけである。

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 先に進むとうす暗い樹林の中に入るが、一気に寒くなる。深々と体が冷える感じである。しばらく登ると先に進み、タケ山の山頂表示がある。しかし、どう見ても山頂というよりは尾根上の一地点という感じであった。

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 先へしばらく進むと大きく下っていく。途中には鉄塔があり、木段でさらに下る。

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 途中には滝の表示があったが、この時期は滝など見られそうにはない。どんどん下っていくとまた林道のような所に降り立ち、先に進むと道路に出た。

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 右へ行けば秦野峠やシダンゴ山、左は虫沢や田代向に降りる道のようである。そのまま目の前にある登山道をダルマ沢ノ頭へ向かう。木段を登ると少し草が生える道、あまり歩く人はいないようだ。もうミツマタが準備を始めていたが、まだ咲くには2か月はかかるだろう。少し細い道だが、そこからひたすら樹林帯の中をじぐさぐで登っていく。随分登ったなぁと下を見るが、まだ思ったほど登っていない。まだまだひたすらじぐざぐの道が続く。ようやく緩やかになるが、まだまだ左右に曲がりながら登る。いい加減面倒になって、途中からはショートカットして登る。直登すれば、道標の立つ山頂に着く。

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 相変わらずうす暗い山頂で長居する山頂でもない。お昼を回ってお腹も空いたが、シダンゴ山まで頑張ることにする。最初は緩やかな下りだったが、やがて少しきつくなって下っていく。さらに下ると木段の急降下となる。こんな急な所だったか。9年ほど前にシダンゴ山から高松山へ歩いたことがあるが、やはり急な道だったことが後で家に帰ってから見たら書いてあった。すっかり忘れている。ひたすら木段を下ると道路に出た。その先は現在林道工事が行われているようだ。ロープが張られているが、これは車などに対するものだろう。先へ進む。土道を少し進むと右に宮地山などへの道路が分かれている。後でそちらに入ることになるが、目の前の木段をシダンゴ山に向かう。木段の登りは相変わらずきつい。しばらく登ると女坂右で男坂は正面の階段に分かれるが、そのまま木段を登る。降りて来た女性二人に会った。さらに木段を頑張って登るとようやく木段は終わり、木の間を進むと人に会い、シダンゴ山に着く。

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 以前来た時よりもだいぶ目の前の樹木が伸びたようだ。あまり眺めがない山頂に変わっていた。どうもこの山頂は自分とは相性が悪くて、前回もあまり良い天気ではなかったが、今回もどんよりの天気となってしまった。次に来るときはもう少し天気の良い日を選ぶことにしよう。ご夫婦らしきお二人がベンチで休んでいただけで他の人はいないようだった。座り込んでさくっとパンを食べた。

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 さて、バス時刻が気になる。自分の記憶だと12時台の次は14時頃、その次は16時までなかったのではないかと思う。間に合わなくても代案は用意していたものの、できれば14時台のバスに乗れれば早く帰ることができる。ちょっと急ぐことにしよう。再び登ってきた道を下る。女坂の分岐がどこにあるのか分からず、そのまま木段を下る。ぐんぐん下ってあっという間に造成中の林道に降りた。道標を見て左に宮地山に向かう。

 初めての道だが、舗装された林道である。特に面白味もないが、足早に歩くには良い道である。ちょっと急ぎ気味に進む。下りなのも足が前に出やすいので急いでいる時にはちょうど良い。ときどき曲がりながらだいぶ下ると左手の先に山がちらりと見えた。あそこへ行くのだろうか。さらに下っていくと先に鉄塔が見える所で舗装路と分かれて直進して山道に入る。鉄塔に下を先に進むとさきほどシダンゴ山の登りの時に会ったと思われる女性二人が前を歩いていたのに追いつく。パスさせてもらって先へ進む。少し先に右に作業道と思われる道が分かれているが、左の道を進む。少し行くと登りになり、結構急な登りとなる。足元に落ち葉があるので少し滑りやすい登りでもある。鹿柵なのか左にはフェンスを見る。しばらく進むと小ピークに出る。下に置かれている道標に「タコチバ山」と手書きで文字が書かれていたが、そんな名前なのだろうか。

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 先に進み、下っていく。歩きやすいのでリズムを取りやすい。速足でぐんぐん下った。その先はまた登りになり、しばらく登った所でフェンスが目の前に出てきて、道標は右を示している。右に進むと下って山腹を巻いて進み、しばらく行くと左に曲がって登る。やがて尾根に出たが、まだ左へ戻るように進む。だいぶ回り込んだ所に道標があって、右に田代向への道を示していた。そのまま直進する。少し行くと宮地山山頂の表示があるが、実際のピークはもうわずかに先のようだ。樹林の中を少し進むと樹林を切って材木が置かれたような所がある。このあたりが山頂であろう。写真を撮って戻る。

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 このペースならば14時きっかりに降りられそうな雰囲気である。バスの分までは覚えていなかったが、14時過ぎているはずなので、14時に降りられれば十分に間に合うだろう。それでも今まで同様に少し速足で下る。しばらく下ると木段が出てくるのであまりペースは上がらなかったが、気持ちだけ早い感じで下る。しばらく下ると道路に出た。

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 やはり十分に間に合いそうだ。そこからはあまりペースを上げずに下った。少し下ると民家が出てきて、さらにお茶畑なども出てくる。道路をさらに下って曲がって下っていくと集落の中を通り、さらに左に降りれば、橋に出る。これは行きに通った橋である。それを渡れば、もうバス停である。バス停で時刻を見ると20分後だった。しかし、記憶に無かった15時台にもバスがあるようだ。なんだそれならばそんなに急がなくても15時のバスに間に合えば十分だった。バス停の椅子に座ってしばらくバスを待つ。ふと見るとはなじょろ道の由来が掲示されていた。しばらくで寄行きのバスが通っていく。今朝のバスで一緒だった外国人のグループがまた乗ってくるのかなと思っていたが、ようやく来た新松田駅行きのバスには数人が乗っていたものの、外国人のグループは乗っていなかった。新松田駅に出て、快速急行で帰宅した。

 

蓑毛、岳の台から三ノ塔

2024122811(富士山には雲がかかっていた)

【 山 名 】岳の台、二ノ塔、三ノ塔
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2024年12月28日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】蓑毛バス停7:45→9:00ヤビツ峠→9:30岳の台9:35→10:05菩提峠→11:00二ノ塔→11:20三ノ塔11:25→三ノ塔尾根→12:25牛首→13:20大倉バス停

☆岳の台へ

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 ヤビツ峠は何度も行っているが、大抵、塔ノ岳を目指すことが多く、岳の台は訪れたことがなかった。ということで行ってみたいと思う。ただ、塔ノ岳まで行く気はなく、かと言ってヤビツ峠までバスで入ってしまうと軽すぎるように思えたので、蓑毛から歩くことにした。先週に続いて小田急線に乗り、秦野駅で下車してバス停にいくとヤビツ峠行きはすでに行列ができていたが、蓑毛行きのバスは待っていたものの、さすがに登山者は自分以外には一人だけ、地元の人が数人という感じだった。しばらく乗った蓑毛で下車する。

2024122802

 トイレに立ち寄ってからヤビツ峠を目指す道に入る。先の方で工事をしているようでクレーン車が下ってきた。その横を登っていく。沢沿いの道はかなりの寒さで身が引き締まる寒さである。急な道でしばらく登ると右に道を分ける。蓑毛越に向かう道であろう。ヤビツ峠は左である。目の前にはお寺がある。左に進むと道脇にはお地蔵さんが置かれているが、寒そうに見えた。

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 先へ進むとさらに登りがきつくなる。しばらく登っていると左に案内板があり、あたりに宿坊が10数軒あったことが書かれていた。大山詣が下火になってなくなったようである。確かに段々状に石積みが右に見えるが、今はもう草が生えたり木があるので、夢の跡という感じである。車が通っていくが、工事関係の人の車のようだ。さらに登っていくとまだ寒いが体がやっと温まって汗をかきだした。フリースを脱いでパーカーだけにする。さらにしばらく登ると工事をやっている所に出る。新しい感じの堰堤も見えた。ここ数年の台風や大雨の影響があったのだろう。先へ進むとわずかで手製の道標のある春嶽堰堤というところに出る。簡易のアルミ橋があり、特に問題なく渡ることができる。もう一つは以前からの木橋と思われるが、それを渡る。

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 左に道を見て上に登る。登山道らしくなる。少し登ると右へ行く道があるが、これは違いそうだ。左に登っていく道を進む。たまに折り返して登っていく。沢から離れたせいか、さきほどまでの冷気は感じられなくなり、普通に暖かい気温に感じるようになる。途中でパーカーを脱いでウィンドブレーカーに着替えた。上へ行くと日差しも当たるようになった。日差しの中を歩くとさすがに暖かい。さらに進むと分岐があり、バス停は左のようだ。左へ進むと道路に出た。

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 目の前には木段があり、岳の台への道が始まっている。右がヤビツ峠のバス停などがある場所だが、わざわざ行く必要はなかった。そのまま木段を登り、岳の台に向かう。最初はきつい木段だが、少し登ると緩やかな登りとなる。樹林の中をしばらく登っていくと小ピークに休憩小屋がある。特に眺めもなく、あまり休む人もいなさそうな雰囲気である。

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 先に進むと鉄塔の先に大きな山が見えるが、それが岳の台だろうか。左手に進んでから下って少し進み、登っていく。カヤトの多い道を進む。左に曲がって先に進み大きな山稜が目の前に見えるが、直登ではなく、右へ登る。尾根に出て左へ登っていけば岳の台の山頂に着く。

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 ベンチがいくつかあるが、結構木が多く、眺めはない。あまり高くはないが、展望台があるので上がってみる。やはり大山が近い。三つのコブは三峰山だろうか。樹林の向こうに富士山が見えたが、雲がかかっているようである。今日もダメなようだ。

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 展望台から降りて、特に休むような気もしないので水を飲んだだけで先に進むことにする。

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☆菩提峠から三ノ塔へ

 下りになると富士山が樹林の合間からちらりと見えるのだが、きれいに見える所はなかなかないようだ。先には大きな山が見えているが、あれが三ノ塔だろう。かなり下ってしまう。せっかく登ったのにと思いながら下り、だいぶ下った所でようやく樹林の合間からなんとか富士山を撮ることができたが、やっぱり雲がかかっていた。

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 さらに下って鞍部付近まで行くと左を示している木の看板がある。菩提風神祠と書かれていて、左へ行ってみると石祠が確かに置かれていた。

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 戻って先へは登りとなる。ここもなかなかきつい登り、しばらく頑張る。やっと小ピークまで登ると先に菩提峠と思われる所があり、車が駐車しているのが見えるが、直接には行けないようだ。道は左に曲がり、先へ緩やかに下っていく。やがて右に曲がって明るい尾根を進むと左にパラグライダーの発信基地と思われる所がある。ちょっと雲が多くなってしまったが、富士山も見え、左には箱根の山が並んでいるのが見えた。

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 さらに先に進むと急な下りになり、菩提峠に降りる。

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 結構な台数の車が止められていた。ここまで車で入れば、稜線まではかなり近いのであろう。左には林道があるが、そちらではなく、先に「日本武尊の足跡」と書かれた木柱と道がある。そちらに入る。しかし、樹林の中に入ると踏み跡が錯綜している。勝手に歩き回った感じでどこが正しい踏み跡なのか分からなくなっている。適当に上に向かい、歩きやすい所を探しながら登る。しばらく登るとようやく踏み跡が収束してきて、だいぶ分かりやすくなる。左右に曲がりながら登るが、上に行くにしたがって結構きつい登りとなる。ひたすら登っていくとかなりきつい斜度でロープの付いた所もある。やはり丹沢の登りはきついな。

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 随分登ってようやく稜線が近くなってきた雰囲気があるが、まだまだ登りは続く。左手に相模湾が見えるようになってきた。そのせいかどうか風も少し出て来たようで少し寒くなる。後ろから早い人が登ってきた追い抜いて行った。海の方を見ると左に飛び出ている部分は真鶴半島だろうか。その向こうに小さな島が見えるが、初島であろう。

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 きつい道を登っていると先を子供連れの親子が登っている。パスさせてもらって登る。まだしばらくはきつい道が続いたが、やっと二ノ塔尾根に出る。

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 そこから右に登る。日差したっぷりの明るい尾根で暖かい。でも登りはきつい。降りてくる人たちに結構会った。左手には大きな三ノ塔が見える。しばらく頑張ると人が多く休んでいる二ノ塔に着いた。

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 もうすっかり富士山は雲の中である。目の前の三ノ塔が大きい。水を飲んで先へ進む。木段の下りである。前を歩く人たちにパスさせてもらって先に降りる。登り返しになり、ひたすら木段を登る。最近は表尾根を随分登ってないが、前よりも足にかかる負担が随分きつくなっているのかなと思う。人が多いので仕方ない所はあるのだが。二ノ塔から三ノ塔は思ったほどの距離ではなく、のんびり気分で登っていくと三ノ塔に着く。休憩小屋もあるが、外のテーブルで休む。塔ノ岳が見えているが、ここから見るとかなり遠い。こんなにきつい道だったかな。何度も歩いた道だが、表尾根を縦走する気力もなくなってきているのかもしれなかった。

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 それにしても風がやはり寒い。今日もパンをさくっと食べる。向こうには大山と右手には江の島が見えていた。今日の最高点はここまでである。まだ時間は早いが三ノ塔尾根を下ることにする。

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 三ノ塔尾根は以前に歩いているが、もうすっかり忘れている。分岐からそちらに入るとものすごく寒い。うす暗い樹林の中だからかと思ったが、そうではなく、下から寒い風が吹き上げてくるからのようである。地形的なものなのだろう。下って標高を落とせば暖かくなるだろうとそのまま下る。若いカップルが登ってきたのに会ったが、女性の方はきつそうだった。ランナーさんが時折後ろから下ってくるのでパスさせる。よく使われるコースのようである。しばらく下ると見覚えのある場所を下り、右に行くが、かなり道が荒れている。木段なども補強したりしているが、やはり踏み跡が錯綜している所があり、降りるのに少し躊躇したりしたところもあった。少し右に降りるようになってどんどん下り、さらに下っていく。少し緩やかになって下りやすくなり、ひたすら先へ進むと左に曲がるあたりからは谷の眺めがある所がある。どうも谷の眺めは好きである。いかにも山に来ているという感じがするし、民家などが全く見えないと山深さも実感できるからである。

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 作業道らしき草の生えた道に出るが、そのまま登山道は先に進むように表示がある。先へ進んでいくと民家がだいぶ近くなった。ランナーさんが二人来たのでパスさせる。右へ下る。しばらく進むと尾根にはロープが付けられていて、右に降りていく。左に折り返して下り、しばらく下ると道路に出た。そのあたりが牛首であろう。

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 林道をわずかに進むと右に道が分かれている。写真を撮ろうとザックからカメラを出していたら、林道を二人ほど登ってきたが、さきほど自分をパスした人たちだった。ここだと目の前の登山道を登っていった。どうやら間違って林道を進んで戻ってきたようだった。後から自分もその道に入って登る。比較的緩やかな登りでしばらく進み、平な所を通って先へ行くと鉄塔の下を通る。明るい道だがだいぶ草が蔓延る道をしばらく下り、さらにしばらく下っていくと林道に出た。

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 もうそこで登山道は終わりのようだ。林道をのんびり気分で下る。左に道を分けてさらに先に下っていくとカップルが散歩していた。さらに下れば公園の入口、右にそちらへの階段に入る。もう大倉は近い。階段を下ると落ち葉でハート型が作られていた。落ちたモミジのピンク色が混じるので遊びで作ったのであろう。

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 左にベンチがあるところがあり、そこに座って水を飲みながら少し休憩した。さらに石段を下るとまたハート型があった。さらに下るともう風の吊橋の手前、吊橋を渡る。先に進めば大倉のバス停である。

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 時間を見ると10数分後のようだ。トイレに行ってからバス停で座って待つ。まだ早い時間だが、降りてきた人は多く、バスが来ると座席は一杯で立ち客も出るくらいだった。秦野駅に出て、時間が早かったのでドーナツ屋に入ってドーナツとコーヒーで少し落ち着いてから帰宅した。

 

経ヶ岳から仏果山へ

2024122226(宮ケ瀬湖の眺め)

12/22は丹沢へ。

【 山 名 】経ヶ岳、革籠石山、仏果山、高取山
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2024年12月22日(日)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】半僧坊前バス停8:30→10:00経ヶ岳10:05→10:25半原越→11:05革籠石山→11:45仏果山11:50→12:20高取山→13:15宮ケ瀬ダム13:30→14:10半原バス停

☆経ヶ岳から仏果山

2024122201

 丹沢に行くことにした。仏果山に行ったのはもう随分前なのですっかり忘れている。今回はまだ歩いていなかった宮ケ瀬ダムへ歩いてみたいと思った。新宿から小田急線で久しぶりに本厚木駅で下車した。少し早めに着いたので、しばらくバス待ちになる。かなり寒く、駅のお店の扉があるところで少し待ってからバス停に行った。宮ケ瀬行きのバスは結構行列が出来ていたが、さすがに半原行きはそれほどの人ではなかった。しばらく乗った半僧坊前で下車する。他にも数人の女性グループが下車した。支度を整えていると、女性グループが先に進む。わずかに進むと右に曲がるように道標がある。寺の入口になっていて山門があるのでそれを通る。田代半僧坊と表示がある。すぐに次の道に出ると目の前はこれまた大きな山門である。勝楽寺に立ち寄ってみたい気もしたが、左に折れて細い道を行く。

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 少し進むと橋に出て左にあった川を渡る。車の多い道路に出るが、こちらも右に細い道があり、先に進む。左の道路がカーブになると道標があり、そこからは林道になるようだ。女性グループが立ち止まったので先に行く。林道は荒れていて、徒歩には問題はないが車が入るのは無理に思える。進むと右に小さなボックスがあり、ハイキングコースの案内などが置かれているようだったが特にもらう必要はなかった。川沿いの道に入ると深々と冷えた空気が冷たかった。橋を渡り、先へ進んで行く。しばらく進んで行くとなんと猿が出てきた。他の猿は見当たらず、離れ猿なのだろうか。のんびり歩いていたのを見ていたら急に振り向いて目線が合ってしまった。一瞬、やべっ、と思ったが、特にこちらに向かってくるような事もなく、普通に自分が来た反対方向へ歩いて行ったので安心する。後で女性グループは大丈夫だったかなと思ったが、先へ進んだ時に女性の話し声が聞こえて来たので問題なかったのだろう。民家までそんなに遠くはないが、自然が豊かと言うべきか。登って一つ堰堤を越え、下って先へ行く。さらに進むと道が沢を渡り、左に離れて登るようになる。女性グループの声が聞こえたが、追いつかれる事はなく、そのまま登っていく。少しきつい登りが続く。しばらく登ると右にいくつか枝分かれしているそれなりの大きさの木があった。

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 そこから左に登る。少し登ると上に伐採された感じの土地を見てその横をじぐざぐで登る。浮石が多く、歩きにくい。さらに登ると林道に登りついた。右に少し進むと再び登山道の入口があるが、少しきつい登りとなる。風も少し吹き、樹林の中は寒い。こちらの道もやはり浮石が多いので滑りやすく、注意しながら登る。何度も小さく折り返しながら登っていくと尾根に出るが、強く風が吹き付けてきてこれまた寒い。薄手のジャケットでは寒く、パーカーを着込む。

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 結構きつい登りが続き、やっと登りついたところは山頂かと思ったら経ヶ岳の山頂はまだ先である。途中にはベンチがあるが、こんな寒い日は山頂でもないこんな所で休む人も少ないだろう。先へ進んでさらに登る。しばらく頑張るとやっと左に道が分かれるが、これは以前歩いたことのある荻野高取山や華厳山などからの道である。わずかに進むと開けた所に出て、そこが経ヶ岳の山頂である。無線をやっている人がいた。目の前には丹沢の稜線の山々が並んでいた。

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 先に進む。少しの間は緩やかな小さなアップダウンで進むが、やがて下りになる。経石がある。弘法大師が経文を収めた穴があり、これがあるから経ヶ岳と呼ばれるようになったということが案内板に書かれていた。

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 先に進んで下っていく。明るい尾根だが、かなり下るところもある。それなりに大きな木があってこの時期は葉が落ちているのでその大きさもよく分かる。

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 左側が開けたところがあり、展望図が書かれていた。正面には大山がよく見え、左手には光る海が見えていた。

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 先に進み、やがて左に木段で大きく下っていく。うすら寒い暗い樹林の中を下ると車が駐車されている半原越に着く。

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 すぐ先にまた登山道が始まっているのでそこからまた登るがここもきつい登りが続く。鹿柵があったようだが、もう扉しか残っておらず、意味がないようである。尾根に出れば、右に進んで少し登りも楽にはなるが、引き続き登りが続く。たまに人に会う。だいぶ登って進むと左にリッチランドへの道が分かれるが、歩く人はあまりいないようで踏み跡も若干怪しくなっているようだった。さらに先へ進むとなかなか大きなモミの木を見る。しばらく進んで今度は下っていく。空気が冷たく、少し雲が多くなって日差しも陰ったようでさらに寒い。鞍部で土山峠への道が分かれている。右には大きな山稜があり、そこへ向かうようだ。なんとなくこのあたりは見覚えがあった。

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 少し進むと斜度のかなりある登りとなり、結構きつい。風も少し強くなってきた。風に吹かれながら登っていくとさらにきつくなる。やっぱり丹沢の登りはきついなぁ。ひたすら登らされるとやっと革籠石山の小さな山頂に着く。ただ、あまり山頂という感じではなく、山稜の続きみたいな感じの場所である。左に折れて先にはさらに高いピークが見える。

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 先に進んでさらに登る。しばらく登ってピークに着くが、それはまだ仏果山ではない。もっと先である。進むと尾根が細くなってきた。また小ピークがあるが、そこには案内板があり、山岳修験者のはなしという案内板であった。このあたりの山を49日間かけて修法していたということだった。明治維新で廃止されたそうである。さらに尾根が細くなる。右下には川が見えるが、中津川の流れであろう。

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 さらに進むと行き違いも神経を使う道となる。一か所は左右ともに切れ落ちていてかなり高度感がある所がある。ただ、その先は岩場の登りとなるものの、登りであればロープなども付いているし、特に危険というほどの登りではない。下りの人は少し大変かもしれない。登り切って先へ行くともう仏果山はすぐそこである。風が強くなり、強風が吹く。左に高取山などへの道が分かれているが、そのまま先へ行く。すると仏果山の山頂である。

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 黒っぽい雲に覆われて風が強い。これじゃお昼はもう少し下ってから食べようと近くにいた女性二人は下山にかかるようだった。展望台の階段の下に座り込んで昼食にしたが、風は相変わらず吹き付けていた。持ってきたたまごサンドを取り出すが、ザックの中で潰れてしまって食べずらかった。周りにいた人たちもそそくさと休憩を取りやめて先に進んで行く人が多かった。

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 自分も簡単な食事を済ませて先に進むことにする。再び分岐に戻り、そこから右へ高取山に向かう。下り始めると強風の洗礼を浴びる。時には耐風姿勢にならないといけないぐらいに強い風が吹き付ける所もあった。地形的なものもあるのかもしれないが、冷たい風で厳しかった。パーカーのチャックはあごのあたりまで上げて風が入らないようにした。この天気でも歩いている人は多く、こちらにやって来る人が多い。宮ケ瀬湖の方から入山して来た人たちであろう。進むとまだまだたくさんの人に会った。ときおりパスさせてもらいながら進み、やがて宮ケ瀬越に着く。まだこの時間でも登って来る人がいるようだった。

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 高取山に向かう。再び登りとなる。明るくなって日差しが戻ってきたようだ。するとさきほどのような寒さもなくなった上に風も若干弱くなり、多少ホッとした感じで登っていく。後ろから追いついてきた人がいるようだが、自分を抜くほどのペースではないようだった。先へ行くと広い所に出て、そこが高取山の山頂、ベンチがいくつもある。

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 右手には家などの眺めが広がる。先の方にはビル群も見える。手前は丘陵地帯である。ベンチに座って眺めを楽しみながら水を飲んで少し休む。展望台もあるが、登って見る気には特にならなかった。風が穏やかで有り難い。さきほどの仏果山の山頂とは随分違う山頂であった。

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 さて、ここから先は初めてのコースである。道標を見ると宮ケ瀬ダムサイトまで2.1Kmのようである。支度を整えてそちらに進む。

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 少し細い所を下る。ロープも付いているが特に危険というほどの所でもない。すぐに登り返しとなって小ピークまで登る。すると左下に宮ケ瀬湖がだいぶ近づいた。まだしばらくは細い尾根を進むが、小ピークに出ると斜面を下るようになる。一人やってきたのでパスさせる。斜面の下りはそれなりの斜度でぐんぐん下る。冬枯れの道は好ましい雰囲気である。左手には樹林の合間から宮ケ瀬湖が見えている。もうお昼過ぎだが、この時間でも一人登って来る人に会った。だいぶ下ると少し平な感じの所を進む。さらに先に進むと緩やかに下り、広い眺めのある所に出る。ベンチも置かれていて、宮ケ瀬湖のブルーと青空、丹沢主稜の山々の眺めが良い所だ。写真を撮って眺めを楽しんだ。

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 再び下る。樹林の中をひたすら下ると宮ケ瀬ダムの上に出た。

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 そこからは左に折れて小さなじぐざぐで急降下するのだが、この道が滑りやすくいやらしい下りである。ここは凍結などしたら絶対に歩きたくないと思う所で、ロープは付いているものの、ひどい道だった。ひたすらじぐざぐで下る。やっと水面が見えてきて、すぐ近くまで下るとわずかに進んで橋に出る。そこはもう宮ケ瀬ダムの堰堤近くだった。

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 右に歩けば堰堤に出る。さらに右に水とエネルギー館という建物があり、入ってみる。ダムの事を説明した写真や解説などが展示され、子供なども楽しめるように体験的なものも用意されていたが、自分はさらっと見ただけとした。建物を出て、インクラインという乗り物に乗ってみようと思っていたが、行ってみるとこの日は強風のために運航中止となっていて残念だった。少し先にあるエレベーターは乗ることが可能だったが、まだ時間も早いので歩いて降りることにした。

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 そのまま堰堤を先に進む。確かに強風が吹き、帽子が飛ばされるかと思ったが、今日はつばのない毛糸の帽子なので問題なかった。堰堤が終わった所で右に進み、道路を下る。途中で右にあいかわ公園という表示があり、そちらに入る。公園の道をしばらく下っていくと先にこんもりした丘があり、良い雰囲気だったが、下へ降りるのは左の道だった。

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 道を下っていくと建物があり、さらに左に進んで別の建物がある。バス停に向かうにはその建物の裏手へ進むと良いようだ。道があるのかよく分からなかったが、そのまま進むと下へ向かう道路がある。車などは来ないようでしばらく下ると落ち葉がたくさん溜まっていたが、折り返して下ると登って来る人がいたので歩行者には使われているようだ。やがて民家のある場所に出て、しばらく歩くと半原への道が分かれている。そのまま直進して道路に出たが、バス停は少し離れているようだ。それにそのバス停からのバスは一時間に一本である。半原まで10分くらいのようだし、半原からは2系統あるので30分に1本くらいはあるはず。半原まで歩くことにする。住宅地をしばらく歩いていくと川沿いの道に出て、右に大きな橋を渡れば半原に着く。

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 バスまでは20分ほどの待ちである。ベンチでしばらく待ったが、少し早めにバスはやってきて乗せてくれたのでバスの中で待つ。空いていたが、愛川大橋から結構登山者が乗ってきた。本厚木駅に出て、帰宅した。

 

北面から加入道山、大室山へ

10/14は道志、丹沢へ。

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久しぶりに道志入り。乗る人が少ない割には生き残ってくれているバス。月夜野では、この日は自分以外、誰一人乗客なし。

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椿大橋と運転手さんに告げたけれど、さすがにこんなバス停で下車する人は滅多にいないようで戸惑っているようでした。自分は大室山北尾根へ歩いた時に降りたので二度目の下車。もう10年も前の話なので、すっかり忘れてます。

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橋からは頭だけの富士山が。でも天気今一つ。

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前大室ヤケハギ尾根に取り付きます。踏み跡は怪しいけれど、まっすぐ登っていきました。そういえば、道志側は最近ヒルが多いらしいけれど、さすがに空気も冷えて来たこの時期、特にいるような雰囲気はなかったです。

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しばらく尾根を辿っていくと横に通っている踏み跡に出ます。これが昔の破線路かな。

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樹林の中を登っていきます。お尻が白い鹿がちらりと先を登っているが見えたけど、鳴かない所を見ると牡かな。

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この尾根は下山で使われることが多いけれど、すごい急登。途中で下を見るとこんな感じ。

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しばらくひたすら急登をこなすとわずかに緩むけど、まだきつい登り。天気がちょっと良くなったかな。

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やっと斜度が緩みます。左手にはちらりと大室山と思われる山が見え、先にも山が見えますが、まだ先。

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しばらく頑張ると段々樹相が変わってきました。

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尾根の右手に薄い踏み跡があるけれど、鹿のものかな。尾根を頑張ります。

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右手から尾根が来ている所で初めて道標を見ました。と言っても道というより踏み跡。道志から来ているかつての道でしょうか。

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だいぶ進むと今年初の色づいた木を見ました。

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若干藪になっている所も通り、さらに先に行けば、もう前大室はすぐそこ。

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前大室に登り着きました。タイミング悪く、加入道山からちょうど人が来た時でバツが悪い感じ。

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加入道山に向かおうとすると富士山ばっちり!

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下って登り返して加入道山。写真を撮って引き返します。

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やっぱりリンドウは開いてないとね。

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大室山は大きいな。

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結構登らされました。日差しが暑いのでTシャツで歩いていたら風が急に強く吹いて寒いこと。このときでもう少し色づいてました。

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大室山の山頂。静かと言いたかったけど、アマチュア無線か、モールス信号でやりとりしている感じのマニアックな人がいて静かではなかったです。

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犬越路を目指します。この尾根あたり良い雰囲気だったんだけど、鹿柵がたくさんできていて随分雰囲気が変わっていました。写真は鹿柵のないところ。

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数年前の台風で通れなくなってから初めての犬越路からの下山。やはり崩れたところを迂回して土嚢で補強した道をロープで下ります。随分荒れている感じでした。

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今日もイワシャジン。

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道もしっかりしてきて、もう大丈夫かなと思っていたら、ありゃ、橋がない。対岸に道標だけあります。まあ、水量が少ないのでもう少し左手を飛び石で問題なく渡れました。

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14時台のバスに間に合いそうということで急いで歩き、間に合いました。土曜日のせいか、先日よりはバスも人が乗ってました。

 

下棚から畔ヶ丸

10/1は丹沢へ。

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久しぶりに西丹沢ビジターセンターを歩き出し、下棚分岐。

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下棚を見に行きます。今年の夏は雨が少な目のせいか、まだ水量はそんなに多くはない感じ。

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下棚・本棚中間尾根に取り付きます。左右ともに沢の間の中間尾根。取り付きから急登です。

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しばらく先に進むと左手の下棚沢には小滝がかかっているのが見えました。

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ひたすら急登が続きます。古いトラロープもあったけど、強度が心配なのでできるだけ掴まずに登りました。

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しばらく急登をこなすと911mと思われる場所。小尾根が合流していたけど、あまりピークらしくない所。

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林相が変わり、右手はきれいな感じです。

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どんどん尾根を辿っていくと植林と自然林の間の急登。雨がサァーっと来ましたが、すぐに止んでくれて助かりました。

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登り着いた所からは右手にちらりと鞍部が。善六ノタワあたりかなぁ。

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わずかに灌木が邪魔する所があるけれど、さらに気持ちの良い尾根をしばらく辿ると急に尾根が右に曲がって右に見えていた大きな山に向かうみたいです。

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あまり写真には写ってないけれど、先には壁のような山が見えましたが、稜線は近そうです。

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しかし、その先はめちゃくちゃ厳しい急登。木などを掴んで登り、少し緩やかになったなぁと思ったら、あっけなく登山道に飛び出しました。

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しばらく尾根道を辿れば、三角点のある畔ヶ丸の山頂。手前で先の方に一人いたけど、着いた時にはもういなくなってました。ランナーさんかな。

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避難小屋に着きますが、時間も早かったせいか誰もおらず、一人でゆっくり昼食。

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のんびり登山道を下山します。どんよりして雨が来そうな雰囲気。天気予報も午後遅くは雨が降る予定になってました。

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どんどん下っていきます。丹沢名物、木段下り。

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善六ノタワも久しぶり。

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下っていくと丹沢のこの時期ならでは、イワシャジンがいくつかの場所で見られました。

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どんどん下って本棚分岐。

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もちろん本棚を見に行きます。水量が若干少な目だけど、まあまあやはりそれなりには流れ落ちています。

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ホトトギスがよく咲いていました。

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西丹沢ビジターセンターに戻りました。バスまで長い時間待たされました。来る人もあまりなく、ベンチに座って休んでいたら、肌寒くなり、長袖を着込みました。もう秋が近いですね。

 

世附権現山からミツバ岳 後編

続きです。

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以前に歩いた二本杉峠への道ところからミツバ岳に向かいます。

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たくさんの人に会いながら下り、そのまま尾根を降りて行ったら、急に踏み跡が怪しくなったのであたりを見回したら左に行かなくていけない所でした。そこは下りの時に気を付けるポイントでした。左に入れば問題なく尾根を下っていけます。

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やはりミツバ岳が近づくとたくさんミツマタが咲いています。

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天気が曇ってしまったのが残念。

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ということで久しぶりのミツバ岳頂上。まだそれなりに人が休んでいました。

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下山の道に入るとミツマタ越しに丹沢湖が見えます。

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この咲き方は前からだなぁ。

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下山の道もミツマタの尾根。そういえば登った時そうだったよね。

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やっぱり山で見るミツマタは楽しいよね。

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ということで滝壺橋の所に降り立って終了。

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この日は丹沢湖は水が少ない感じでした。降りると天気が良くなる不思議。

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丹沢湖バス停まで歩きましたが、まだ早い時間。喫茶店に入ったりしましたが、まだ帰りのバスまで時間たっぷり。

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三保ダムを見学。こう見るとやっぱりしっかりダムなんですね。

帰りのバスは15分くらい遅れて来たけど満員で一本乗れず、さらに30分くらい待たされた増発便になんとか乗れました。

 

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山の本

  • 小林 泰彦: ヤマケイ文庫 続日本百低山

    小林 泰彦: ヤマケイ文庫 続日本百低山
    写真ではなくイラストであるところがとても楽しい。600ページあるので読むのは大変ですが、のんびりとした雰囲気の漂う記載がまたほのぼのとさせてくれます。 御本人もあとがきで記載していますが、関東付近が主になっているので知っている山も多いけれど、それもまた以前に登った山は思い出しながら読めるのが楽しいです。

  • 尾崎 喜八: ヤマケイ文庫クラシックス 尾崎喜八選集 私の心の山

    尾崎 喜八: ヤマケイ文庫クラシックス 尾崎喜八選集 私の心の山
    自分はもう何度も読んだ文章ですが、やはり何度読んでも尾崎氏の文章は心打たれるものがあります。