ヤタ尾根から檜洞丸
(霧の山頂付近)
【 山 名 】檜洞丸
【 山 域 】丹沢
【 日 時 】2025年10月18日(土)
【 天 候 】くもりときどき霧
【 ルート 】神の川入口バス停7:40→9:05神の川→9:15ヤタ尾根取りつき→ヤタ尾根→11:25熊笹ノ峰→12:00檜洞丸12:10→つつじ新道→14:25西丹沢ビジターセンターバス停
☆ヤタ尾根から檜洞丸
気温が下がると丹沢に行きたくなる。廃止が取り沙汰されている月夜野行きのバスで入ることにした。まだ歩いていないヤタ尾根を登ってみることにしたい。いつも三ヶ木へ行く時は相模湖駅からのバスを利用していたが、久しぶりに調べたら早朝の6時台の便が削減されていた。なので相模湖駅からは行くことができない。なんとか橋本駅からは一番バスを使えば間に合うので、それで行くことにした。

電車を乗り継いで橋本駅で下車する。途中、朝焼けを見てしまう。自分が朝焼けを見るとどちらかというと悪い天気になることが多い。果たして観天望気通りになってしまうのだろうか。バス停に行くともう地元の人が数人待っていた。三ヶ木行きのバスは登山者も乗るが、地元の人も結構乗り込むのでバスは立ち客もかなりいる感じで発車した。三ヶ木で月夜野行きのバスに乗り換えるが、乗合タクシーの表示があった。今年の10月から三ヶ木と音久和を結ぶ乗合タクシーができたようだ。行きはこのバスがまだあるからあまり使うことはなさそうだけれど、帰りにバスまでかなりの時間がある時は乗っても良いかもしれない。ただ一時間前に予約しないといけないので、相当早い時間に降りたときにしか使うのは無理だろうか。月夜野行きのバスはまだ座席に余裕がある感じだった。焼山登山口や東野で人が下車していき、神の川入口で下車する。自分以外にももう一人降りた。他に二人くらいそのまま月夜野へ行くようだったが、どこの山へ行くのだろうか。

ちょうど車が続々と林道に入って行く。ほとんどが釣り客ではないかと思われた。写真を撮って歩き出す。もう一人の人は早い人のようだ。先を進んでいくのが見えた。しばらく歩いていき、集落の先で右に神の川の方へ向かうが、その人は左へ青根の方へ歩いて行った。自分は先へ進んでいく。ごくたまに車が通るが、静かな道を歩いていく。やはり天気はわずかに日が差したりするが曇りっぽい。大室山の山頂付近には低い雲がかかり、やっぱり天気は良くなさそうだ。淡々と道路を歩いていく。随分歩いてエビラ沢の滝を見る。以前は左手の休憩舎の所へ行けたが、土砂崩れがあったようで通行止と書かれていた。道路からちらりと見えるだけである。

さらに歩いていき、花折神社の鳥居を見る。その先の階段の入口は今もヤブっぽいが以前よりはわずかに良くなった感じがあった。まだまだ先は長い。トンネルを過ぎると以前はそれほどではなかった左の採石場が稼働していて音が聞こえて来た。さらに先に進んでいく。やっとの神の川に着き、トイレに立ち寄る。先の林道はゲートは空いていた。とは言え車両通行止である。

ここで靴下の中にズボンの裾を入れて、ロングスパッツを着ける。さらに虫よけスプレーをかけておく。ヤタ尾根の下部はヒルがいるようだ。さすがに10月の中旬を過ぎているのでそんなには出てこないと思うけれど、昨日も雨だったし、今日もあまり天気が良くないので念のためである。しばらく林道を歩いていくと右にヤタ尾根の登山口があった。古い案内板が置かれていた。それによると急登で林道を横切り、その先にブナの美林があることが書かれていた。

登り始める。小さくじぐざぐで急登していく。土は湿っていて確かにヒルが出てきてもおかしくない感じではある。でも特にそれらしい徴候はないようだった。少し登るとわずかに展望がある所を通過する。

進むとさらに急登が続く。ちょっと岩がごろごろしている所に出て、右から左にと尾根をひたすら登っていく。今年は何度も長い登りを頑張った。そのおかげかもう登りもそれなりに慣れていて自分のペースで登っていくことができた。植林と思われる林の中をひたすら登る。すると林道に登り着いた。

左右にロープが張られていて、登山者が道を間違って歩かないようにしているようだ。使われていない林道なのだろう。先には石段があり、その石段を登ると尾根の続きになる。少し樹林の中を進むと再び急登になる。

少し登ると岩が出てきて、そのあたりから道が細くなり、岩を右から左にと岩を乗り越えて登っていく。

まだまだ急登は続く。せっせと登っていると木段も出てきた。地味に足に来る登り、それでも登っていくと少し上が見えて来たかなと思う。さらにしばらく登って見えていたその近くまで登ると右に斜めに進んで登り、少し平坦な感じの所に登り着く。先にいくと木柱と古い神奈川県の看板などがある所に出る。このあたりが1021点あたりであろう。

わずかな間ほとんど平な所を進むが、再び急登に変わる。空はさらにどんよりしてきたようだ。だいぶ天気が悪いようでもしかしたら雨に降られることもあるかもしれないと思う。たまにビューと風も出てきて吹き付けるような事もある。もしかしたら稜線は風が強いかもしれないなと思いながら淡々と登っていく。

ちらりと右手などに稜線が見えたが、まだまだ相当な高さがあるようだ。見上げる急登が続く。こなしていくと途中に道標があった。神の川1.5Km、熊笹の峰1.45Kmと表示されている。やっと半分くらい登ったようである。まだまだ登りは続く。しばらく登ると右手にブナが見えるようになった。それを見ながら登っていく。

しばらく登ってまた木段道を登り、尾根上に出る。するとそこから先はブナの林である。左右に植生保護のフェンスがあったが、その間は広いのでせまっ苦しくはない。ブナを見ながら良い感じの登りである。

今日は天気が悪いのが残念だが、新緑の頃などはとてもきれいなのではないかと思った。よい場所なので、少し歩いては写真を撮り、を繰り返した。さきほどまでの登りよりは多少緩やかな登りであるが、それなりの登りが続く。

そんなにすごい太さのブナはないが、まずまずの木もあった。

ブナの森を楽しみながら登っていくと大きな木が出てきて、近くにはベンチなどもあった。おそらくこのあたりが1252点と思われた。休む気はなく、そのまま登っていく。大きな木はモミの木であろう。大木である。

先に登ると少し地形が広がり、右から左へ登るものと思われた。段々状に整備された所がある。崩れたりしたのを修復したのだろうか。

また結構な登りになって木段も出て来た。ずいぶんな斜度だが、角が削ってあるので踏みやすい。さらに登っていく。

ようやくブナが少なくなると霧が出てくる。やはり濃い霧のようだ。下には笹が生えていて、道も笹の中を登るようになる。相変わらず急な登りは変わらない。しばらくそんな中を登っていく。

随分登るとやっと分岐が近くなった雰囲気、左右にまたフェンスが出てきて、笹の中に木段があるのだが、だいぶ笹がかぶっていて少し登りにくい。それでも登っていくとやっと分岐に登り着いた。

風がビュービューと吹いている。あたりは霧に包まれているが、霧がかなりのスピードで動いている。長袖シャツで登っていたが、ウィンドブレーカーを着込むことにする。ベンチがあるがとても休もうとは思わない天候である。水だけ飲んで進むことにする。先に進むと右下がガレている所は右下から風が吹き上げてくる。帽子が飛ばされそうになったがコードを耳にかけていたので飛ばされなくて済んだ。コードを絞ってさらに飛ばされないようにする。

進んでいくと下りになるが、笹がかなり生えている。下の踏み跡は明瞭なので迷うことはないが、笹で足元が濡れる感じである。ロングスパッツのおかげで裾が濡れなくて済んだが、太もものあたりが少し濡れた。そんなにすごく濡れた訳ではないので、それでもすぐに乾くだろうと思う。途中にはシャジン系のお花が咲いていた。
(こんな天気なのにリンドウの花が少し開いていた)
初めて人に会う。それから先は数人に会った。しばらく下ってから登り返しになる。やはり木段の登りはきつい。吹き上げている風も強い。少し荒れた天気の中を登っていく。途中の木が少し色づいている感じだった。

まだしばらく登らされて進んでいくと平な感じになる。すると休んでいる人が見えてきて、その先が山頂だった。

霧の中の山頂、この山頂に来るのはもう十年ぶりくらいだろうか。ベンチはすでにどれも埋まっていたので木の枠みたいなものに座り込んでパンを食べた。つつじ新道の方からときおり人が登ってきた。

☆下山
晴れていれば石棚山稜とかを下りても良かったが、こんな天気であればつつじ新道一択であろう。石祠の前から下りに入る。以前もそうだったが、木段をまた最近きれいにしたようだ。霧がかなり濃くなり、パラパラと木から雫がたまに降って来る。休んだせいか寒くもなってきた。少し降りた所で雨具の上だけ取り出し、ウィンドブレーカーの代わりに着込んだ。まだこの時間は結構登って来る人に会う。ぐんぐん下っていく。木道は良いのだが、木道の最後で丸く切られた足置きに乗るとつるっと滑りかけたのでビビる。次から気を付けることにする。

色づきは良くないが、やはり少し色づいた木を見ながら下っていく。やっと霧の下に出るとやっぱりホッとする。稜線ほどではないけどまだ風は強く、ときどき吹き付けてくる時があった。

そろそろ登って来る人も会わなくなり、どんどん下って展望台と書かれた所にベンチがある。二人ほど休んでいたので素通り。さらに下っていく。樹林の合間からちらりと上が見えるとやはりガスが取り巻いていた。さらに下っていくと右下からぼっかさんが登ってきた。道標は先を示しているが、ぼっかさんは別な踏み跡から登ってきていた。どうやらぼっか道が別にあるようだ。先へ行くと道が怪しくなってこれで良いのかとちょっと思ったが、先へ進むと左に道があった。少し道を外していたようだ。再び道を先へ進んでいく。また下りが続く。もうだいぶ降りてきた感じがする。途中にはまたシャジン系のお花が咲いていた。

随分下って鎖の付いた細い所を下るがちょっと下りにくい。なんとか下って降りると沢に降りる。以前にはなかったルートを示す図が付いていた。河原を進んで飛び石でゴーラ沢を渡り、少し先に進むと右手に渡渉しやすいように石が連なって置かれている所がある。それを踏んで渡った。

先に進む。少し登り道になって高巻き道となる。かなり高い所を通る道になる。左下を見ると随分な高さ、あまり意識しないように歩く。しばらく歩いていくと左に道があり、西丹沢ビジターセンター方面と書かれた看板がある。どうやらキャンプ場の中を通る道が整備されているようである。特にそちらに行ってみたいという気も起きなかったので、そのまま先につつじ新道の続きを進むことにする。

まだまだ高巻き道は続く。進んでいくと桟道が出てくるが、かなり高い所に付けられた桟道が多い。一部は手すりが付いているが下は切れ落ちていて、もし落ちたら大変だなと思う。

さらに先へ行くと道標を見て右へ曲がる。さらに進むと折り返して下っていく。何度か折り返して下り、やがて左に進んで谷に出る。谷の中をしばらく下れば、先に道路が見えて、それに出ればつつじ新道終了である。

やっぱり檜洞丸はそれなりに大変である。もういらないとロングスパッツを外してザックにしまう。バスは記憶では20分くらいだったはずだからもう間に合わないだろう。15時台のバスで帰ればいいやと思う。のんびりとキャンプ場を見ながら歩いていくとビジターセンターの建物が見えてくる。するとバス停の所にバスがいるのが見えた。

ちょうど乗り込んでいる人達がいる。慌ててバスの所にいくが運転手さんはいないのでまだ発車しないようだ。バス停で時刻を見ると発車は40分だった。まだ時間があるのでトイレに行ってから乗り込んだ。谷峨駅からの列車時刻を確認して谷峨駅で降りる。土日は途中が渋滞することが多いので、列車の方が自分には良い。谷峨駅からの列車はそんなに混んではいなかった。松田駅で下車して小田急線で帰宅した。
(三ヶ木バスターミナルにあった乗合タクシーの表示)
(鷹取山展望台からの眺め)























(雪の丹沢稜線を見る)
























(仙元山からのきれいな富士山)
























(タケ山展望台から江の島を眺める)




















(富士山には雲がかかっていた)






















(宮ケ瀬湖の眺め)
























































































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