登山(北アルプス)

浄土山、龍王岳へ

念願の剱岳へからの続きです。

最終の3日目は軽く歩けそうな浄土山へ。

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そんなに早く出発しなくても良いのですが、アルペンルートは時間もかかるし、やっぱり5時30分過ぎに出発。

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登り返しがきついこと。大日三山方面が見えました。

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池塘なんかもあって、良い雰囲気です。

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みくりが池を回って室堂に向かいます。向こうにはこれから登る浄土山が見えます。

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室堂で美味しい水を汲み、室堂平から浄土山に向かいます。

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最初こそ緩やかですが、なかなかきつい。昨日の歩きで足が重いのでなかなか登れませんでした。やっと展望台の分岐。せっかくなので行ってみます。

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展望台に着くと素晴らしい北アルプスの眺め!薬師岳、笠ヶ岳、水晶岳、槍ヶ岳とたくさんの山々を望むことができて吃驚。先の平な所は五色ヶ原でしょう。小屋が見えました。

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分岐に戻り、山頂に向かって登りますが、岩ゴロのきつい登り。上になるほど斜度が上がって半端ない登り。重荷はきつかった。それでもなんとか登り切るともうこのあたりが浄土山の山頂のようです。左は行き止まりの表示がありましたが、行ってみました。

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目の前には立山、写真の左奥は昨日登った剱岳。やはり感慨深いですね。

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先は緩やかな道。向こうにちらりと見えるのは龍王岳。

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あまりかからず、一の越分岐に着きます。もう龍王岳は目の前。

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ちょっと分岐を先に行きすぎたら、足元に雷鳥が!すぐ草むらに入ってしまったので写真は撮れませんでしたが、つがいのようでした。小さなサプライズの後は分岐に戻ってしばらく登ると龍王岳。

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誰もおらず、静かな山頂。最後の素晴らしい眺めを存分に楽しめました。

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分岐に戻って下っていけば、平日でもそれなりに人の多い一の越。

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たくさん人が登ってくる道を足早に下ったけれど、やはり途中からは足が痛くなってゆっくりになってしまいました。

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たくさんのヨツバシオガマ!

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せっかくなので玉殿岩屋に行ってみました。最初こそ緩やかですが、急な下りになり、下まで降りるのかと思ったら途中にありました。二つあり、こちらは手前のお地蔵さんが立ち並ぶ岩屋。

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道は×印があって進めませんが、あたりには他にも岩穴がある崖になっているようです。

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戻って古い建物があるなと思ったら室堂小屋という日本最古の山小屋だそうな。扉が開いて人が出て来たので吃驚。中は資料館になっていました。

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のんびり歩きます。みどりが池です。

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みくりが池を反対からも見ました。やはり良い池だなぁ。

 

念願の剱岳へ

立山からの続きです。今回ばかりは重いカメラは敬遠し、サブザックにスマホ持って登ります。セルフビレイ用に短いザイルにカラビナを付けたものをザックに忍ばせていきました。

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早朝4時30分の暗い中をヘッドランプで出発。剱山荘に着いて振り返るともう少し明るくなり始めていました。ふとザックを見ると帽子がない!テントの中に忘れてしまったようです。ヘルメットは持って来るつもりなかったけど、帽子まで忘れるとは。

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一服剱までは鎖場があるけど掴まなくても行けるくらい。登り切った所で見る前剱はものすごい高さ。

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ガラ場の登りも厳しかったけど、鎖場が出て来て次から次へと登らされます。前剱の手前あたりまで来るとやっと剱岳の本峰が見えました。

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ということで前剱の山頂。構わず進みます。

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テレビでもやっていた鉄製の橋や横に進む鎖など次から次へと出てきます。さすがに夏の終わりの月曜日ということもあってそんなに人は多くなく、待ちもわずかでした。登るのに夢中であまり撮りませんでした。とうとう来たなカニのタテバイ。さすがに数人待ちになりましたけど、みなさん慣れている感じでするすると登っていくので、5分くらいしか待ちませんでした。鉄杭がしっかりあるので足場にできて簡単に登れます。こんな鎖などがない時代はどうやって登ったのかなと思いながら登りました。

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さらにきつい登りをこなすと念願の剱岳山頂!さすがに近くにいた人に撮ってもらいました。その写真は非公開ですけど、思い出になりました。(^^;

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剱沢が眼下に。向こうには槍ヶ岳なども見えて素晴らしい景色。

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写真にはあまり写らなかったけど、肉眼では富士山も見えていました。

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山頂にはたくさんの人が休んでいましたが、下りが渋滞する前に下ります。さすがにまだ下る人は少なく、自分のペースで下れました。こんな所登ったかなと思うような急な下りがたくさん。それでもようやく「カニのよこばい」に到着。

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最初は長い鎖。これはたいしたことないけど、しばらく下ると問題の核心部。でも、鎖を掴めば思ったよりも簡単に足場が見つかりました。足場を横に進めば、通過できました。やはり一般ルートだよね。でも、どうやってあの足場を作ったのかなと思います。自分が一番怖かったのはその先のハシゴの下り。踏み外したらさようならですからね。鎖よりも階段掴むのって難しいです。たまにハシゴの写真を上げているサイトがありますけど、自分には真似できません。

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下ると小さな建物。古いトイレのようですが、使えません。携帯トイレがあれば多少の目隠しにはなるかな。

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先へ進むのですが、鎖の連続。

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ときおり登り返しがあってこれまたきつい。鎖場自体はもう慣れているのでそれほどではないんですけどね。

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途中、右奥のピークでテント泊らしい荷物を持った女性がいたので自分もそちらへ行ってみると、近くの山の眺めや市街地まで見渡せて良かったです。

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まだ登らされる~。

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またガラ場をひたすら下っていきます。登り返しは暑いです。一服剱で一休み。ここまで来ればあとわずか。やはり良い眺めですね。

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振り返った前剱。目に焼き付けましょう。

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どんどん降りて剱山荘に到着。目の前に流されている生水は飲まないといられないよね。

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道を先に進んでテント場に戻りました。もう剱岳には雲がかかってしまっていました。

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テント場に戻り、テントを畳んでザックを担ぎますが、ずっしりと重いこと。その上登りがきついです。もう下はガスになってしまいました。

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昨日、入口の屋根の下で雨宿りさせてもらった剱御前小屋にやっとたどり着きました。

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新室堂乗越に向かいます。少し進むと左の遥か下にキャンプ場が見えました。

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タテヤマリンドウがまだ咲いていました。

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降りていくと暑いこと。水をだいぶ飲んで先へ進むとちょっと大日三山が見えました。そのうちに歩きたいな。

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新室堂乗越から雷鳥沢キャンプ場に向かいます。

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ひたすら下って川近くに出た所で左に進んでようやく橋を渡ります。

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登り返しの石段がきついこと。やっと雷鳥沢キャンプ場に着きました。ということで本日はここで終了。ここも千円でした。

続く。

 

立山へ

8/27は立山へ。ちょっと遅い夏休み。土曜日の天気予報が悪かったので日曜日から歩くことに。

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夜行バスで扇沢へ。自分はトロリーバスから変わって初めての電気バスでした。アルペンルートを乗り継いで久しぶりの室堂。

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まずは一の越に向かいます。まだウサギギクがありました。

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雄山に向かいますが、日曜日でも人が多いですね。

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イワギキョウを見かけます。

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トウヤクリンドウは開いておらず。

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ということで雄山の頂上。これで3回目の登頂ですが、明日の剱岳が控えているので事故など無いように、初めて実際の山頂を踏み、祈祷(¥700)してもらいました。

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先へ進んでザックを置いて岩を登って大汝山。ガスってあまり見えず。

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先へ進みます。

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富士ノ折立もザックを置いて往復して登りました。

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真砂岳に向かいます。右下の雪渓は氷河認定されているらしいけれど、猛暑でこんなに少ないともう氷河じゃないよね。

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イワツメクサもそろそろ終わりな雰囲気。

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結構登らされて真砂岳。休んでいたら、ゴロゴロという音が。夕方には雷雨が来るのかな。

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別山へ大きく下って登り返しますが、きつい道。巻き道が分岐していました。

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やっと別山の山頂に到着。でもガスで何も見えず。ぽつりぽつりと雨が。

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前は行かなかったので、北峰を往復。晴れていれば剱岳を望めるらしいけれど、真っ白。

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戻る途中には左手に小さな池。硯ヶ池でしょうか。別山に戻って下ろうとすると急に本降りの雨が降り出しました。雨具を着て下りますが、さらに雷!避けようがなく、ひたすら下ります。テント場に直接下るつもりでしたが、とても無理なので剱御前小屋に下りました。ときどき鳴る雷に脅されながら下り、なんとか小屋に辿りついて雨宿りさせてもらいました。

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30分くらいするとようやく雨が弱くなってきたので出発。まだたまに雷が鳴ってました。岩ゴロのきつい道を下っていき、ようやくテント場が見えて来ると雨もだいぶやんでポツポツ降りになりました。

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テント場に着くとほとんど止んだ感じ。ホッとしてテントを張りました。そのうちに晴れあがり、剱岳もしっかり見えるようになりました。明日はどうなるのかな。

続く。

 

黒部五郎岳へ その五 クマに遭う

続きです。8/2も良い天気。

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今日もテント場からは笠ヶ岳が見えていました。下山だけだからのんびり出発しても良かったのですが、やはり暑さとの戦いになりそうなので早めに出発準備。テントを畳んでいたら、「おはようございます」という声が。昨日の女性二人が声をかけてくれました。「お気をつけて!」と声を掛けて出発を見送ります。なんか良い朝だなぁ。。。しばらくしてから自分も出発。

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チングルマの果穂って、やっぱり独特ですよね。

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やっぱり槍ヶ岳のシルエットを見ながら進みますが、日差しを浴びると朝からすでに結構暑いこと。

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チシマギキョウが咲いていました。

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こんな暑い中でもまだ雪渓が残っていました。

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快晴で雲なし。気分は良いけど、やっぱり暑い。。。

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ということで名残惜しいけれど、笠ヶ岳分岐。これで稜線とはお別れです。

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どんどん下りますが、たくさんの人が登ってました。途中にはハクサンフウロが良く咲いていました。

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食材も減り、ザックも軽くなった模様。どんどん歩いて鏡平。こんなに天気の良いのは初めてです。

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小田原のおじさんがいつもここに来るとかき氷を頼む、という話をされていたので、自分もかき氷を頼んでみました。確かに冷たくてあっという間にたいらげてしまいました。

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少し先からは、初めての槍ヶ岳の眺め。残念ながら風が強く、鏡のようには写りませんでしたが、今回3度目だったかで初めてこの槍ヶ岳の眺めを眺めることが出来たのですから文句はありません。しばらく眺めました。

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下っている人もたくさんパスして、さらに登って来る人も多数会いながら下っていきます。途中で会った登ってきた女性が「この先でクマを見かけたので気を付けてくださいね」とのこと。ええ、本当にクマいるの?京都のおじさんもクマでしばらく足止めされたなんて話をしていましたが、まさか遭わないでしょうと思いながら下ります。

だいぶ下ったところで、3人くらいのグループが、「すぐそこでクマがいました」という。そのまま下ろうとしたら、「行くんですか?」と言われたけど、これを通らなきゃ帰れないのでと言い残し、先に進むと、確かにクマが!

でも、どうやら子熊らしいのと、登山道の左の樹林の中にゴソゴソと入っていったので、これなら大丈夫とエヘンと咳払いなどしながら足早に通過。少し先へ行って振り返ったけど、こちらには来ていないので安心しました。少し先に進むと登ってきたグループが「クマいませんでした?」と聞くので、「すぐそこで遭いました。」と言うと、「自分達をずっと先導して登山道を歩いていたんだよ。」とのこと。あまりにも登山者が多いので、人に慣れてしまっている様子です。ちなみに自分が双六小屋などのテント場を予約した時もわさび平小屋は熊出没のためにテント場が封鎖されていました。まあ、何もなくて良かったです。

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チボ岩という所を通り過ぎます。ザックを下ろして一呼吸休みます。

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水が流れている、ということでザックを放り投げて顔を洗うと気持ち良いこと。しかし、事件はこれだけでは終わらなかった。ザックを背負うとあれ、帽子がない!あたりを探してみたけど、どこにもなく、どこに入れたのかも思い出せない状況。もう使い古しの随分古い帽子だったけれど、いろんな山に持っていった帽子なのでかなりショック。しかもこの直射日光で帽子なしはきつすぎる。たまたまザックに入れたおいたバンダナがあったのでそれを巻いてなんとかなりました。チボ岩まで登り返してみたけど、やはり見当たらず、諦めますが、気分ダダ下がり。。。(T_T)

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消沈した気分で秩父沢を渡ります。

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暑いことこの上なしの林道を歩き、わさび平小屋。ベンチが日当たり良好。なんとか日影の場所を見つけて休めました。テント場は8/10にはクマの目撃情報がなくなったようで、現在は再開されているようです。

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ひたすら林道を歩きました。途中、煙が上がっていてなんだろうと思ったら、風穴からの冷気でした。さらに歩いて新穂高温泉に下山し、山行終了でした。

 

黒部五郎岳へ その四

続きです。8/1の朝も良い天気。

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テント場からは笠ヶ岳がよく見えました。小田原のおじさんは再び折立へ戻るということで、京都の人と一緒に出発していきました。
自分は今日は双六小屋までなので、のんびりでも良いのですが、天気が良いので久しぶりの鷲羽岳を目指すことにします。

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三俣蓮華岳へ向かって登っていきます。朝一の登りはすでに暑いのできついです。今日は黒部五郎岳もしっかり。

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三俣蓮華岳は後で踏むはずなので、巻き道を三俣山荘に向かいます。

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やはり北アルプスらしい山深い雰囲気で良い感じ。

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沢を何度も渡って進んでいきます。ようやく三俣山荘が見えると雪渓が残っていました。左は鷲羽岳。

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ということで久しぶりの三俣山荘。ザックをデポして鷲羽岳を往復しようかと思っていましたが、誰も置いている人がいないです。最近はテントが盗まれる、なんてニュースもよく聞くし、このまま持って登ることにします。

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曇っていたような気がしますが、いつの間にか日がさすようになり、ひたすら頑張って、随分久しぶりの鷲羽岳。裏銀座縦走以来でしょうか。20数年ぶりの山頂。

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天気も良く、360度大展望が楽しめました。笠ヶ岳方面。

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裏銀座の山々が見えます。左は水晶、右は野口五郎岳やその先が烏帽子岳の方でしょうか。

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もちろん歩いてきた北ノ俣岳、黒部五郎岳も手に取るようでした。

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戻り始めたあたりから鷲羽池越しの槍ヶ岳。猛暑のせいか、池が小さいですね。

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だいぶ下ってハイマツの間の道を抜け出た直後、足元に二羽の雷鳥が!向こうも驚いたみたいで吃驚した感じで一羽は飛んでいってしまいました。登山道だから許してね。ああ、また会っちゃったよ。少し先が伊藤新道の分岐。道標があってわずかな踏み跡が下っていました。

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三俣山荘で休んだ後、三俣蓮華岳に向かいますが、直射日光が厳しく、暑さがひどくてヘロヘロ。ようやく三俣峠と書かれた分岐に登り着きました。

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三俣蓮華岳に向かおうとすると軽い荷物を持った女性二人が後ろからやってきました。自分は遅いのでパスしてもらい、後から登ります。

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イワギキョウが咲いていました。

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しばらく頑張ると三俣蓮華岳。さすがに雲がだいぶ出て来たようです。もう鷲羽岳が高いなぁ。

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少し休んだ後、先に進みます。タテヤマリンドウやタカネヤハズハハコ、ウサギギクなどがよく咲いていました。

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まだ双六岳は遠いな。

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中道コースの分岐でさきほどの女性二人に追いつき、話を聞くと水晶小屋に泊まったそうな。コロナで完全予約なので混んではいなかったようです。自分は先に進んで双六岳に向かったけど、振り返ったらこちらには来なかった模様。さすがに双六岳の登りは少しきつかった。それでも着かない登りはないです。

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個人的にはこの双六岳から先の道の眺めが好きなんですよね。どこまで続いているんだろうと思わせてくれる雰囲気が。

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下りに入ると急降下。ようやく双六小屋が見えましたが、あたりの岩場はチングルマのお花畑。

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中道コースなどと合わさってからも小屋に降りるまでが長い道。ようやくの事で双六小屋に着きました。こんなきれいな小屋だったのね。

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ということでテント場へ。こちらも予約制で2000円です。風が強く、テントを張るのが難しく、ペグで抑えてようやく張れました。張ってしばらくしてこちらもテントがようやく乾いたなと思ったら、やっぱり雨。ホント、雷鳥パワーは強力です。夜まで雨は降り続きました。

続く。

 

黒部五郎岳へ その三

続きです。

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黒部五郎岳の肩まで戻ると、なんとガスが晴れて薬師岳、赤牛岳などが見えて来たではありませんか。これには吃驚。

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薬師峠で隣にテントを張っていた方としばらくお話しながら昼食。小田原の方で丹沢や南アルプス深南部によく行かれているとか。

稜線の道は一般的ではないらしいので、ごく普通にカールへ下る道に入ります。

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カールに向けて下っていくと斜面にコバイケソウがたくさん咲いていました。

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カールに下ると雪解け水か、冷たい水がたくさん流れています。顔を洗うと気持ち良いです。

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沢に近い道を下っていきます。天気が良くなってきたようです。とっても山深い良い所。

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どんどん下っていきます。水晶岳、鷲羽岳なども見えるようになりました。結構岩ゴロの道が多く、意外に時間がかかります。

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さらに下っていきますが、さすがに日差しが出ると暑いです。その上、樹林帯は大きな岩がゴロゴロしていて、岩を乗り越したりしなくてはならないので結構きついです。沢を何度も渡るので、そのたびに顔を洗ってクールダウン。

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キク科のお花はそれほど撮らないのですが、ウサギギクだけは大好きなんですよね。

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ようやく樹林帯を抜けて草原の広がる鞍部に小屋が見えました。

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ということで本日の宿泊場となる黒部五郎小舎に着きました。なかなかきれいな小屋。テント場は少し先に進んだところにあります。
ここはテント場も予約が必要です。テント場は2000円でした。

テント場は上と下に分かれていて、上に張りました。さきほどのおじさんも来て、近くにいた方ともお話。京都から来て6泊7日で立山まで行くとか。テントが乾いたなぁと思ったら、夕方頃にやはり雨。京都の方はシングルウォールのテントで雨が漏れてくるのでシートをかぶっていたとか。

その方のお話で上のテント場は雨が降るとウォーターベッドになると小屋で言われたということでしたが、雨の最中、小やみになったところで自分のテントの入口を少し開けたら、自分のテントの下を水が流れている状態に。マット上までの浸水はなかったので、そのままにしましたが、隣のおじさんのところも含めて、確かにウォーターベッド状態でした。少し下に張っていた黒部に住む方は自作のテントだとか。張っていた場所は水溜まり状態になっていて、近くに引っ越ししていました。雨が止んだ時にしばらくみなさんでお話し、楽しい時間を過ごしました。

続く。

 

黒部五郎岳へ その二

その一からの続きです。

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7/31の朝は良い天気。5時20分にテント場を出発。これから歩く北ノ俣岳から黒部五郎岳がよく見えていました。

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槍ヶ岳も見えていました。

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小屋から先に進み、北ノ俣岳を目指します。なかなか図体が大きな山ですね。

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太郎山の表示があり、右入ってわずかに登ると太郎山。小屋泊まりのグループが眺めを楽しんでいました。
富山方面の街並みや日本海を眺めることができました。

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ヨツバシオガマがたくさん咲いていました。

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さすがに北ノ俣岳への登りは途中木道もありましたが、涸れ沢横の登りは、結構きついです。ようやく登った、と思ったら、そこはまだかなり手前の小ピーク。ようやく山頂が見えました。しかし、雲にかなり覆われてしまいました。

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あたりはチングルマ、コイワカガミの広がる草原。

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左手はハクサンイチゲが咲きまくり。

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緩やかに登っていきますが、山頂はもうガス一色でした。

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先へ進みますが、やはりガスの中をひたすらアップダウン。岩場を通り過ぎて歩きますが、そのあたりが、赤木山であった模様。
途中で会った人が雷鳥がいます、ということで見たら確かに雷鳥がいるのが見えました。個人的には雷鳥にはあまり会いたくないのです。なぜなら、自分が雷鳥に会うと午後や夕方に雨が来る確率が80%以上だから。

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左手にコバイケイソウなどが咲く、緩やかなあたりを通過しますが、その付近が中俣乗越だったのでは。ガスなのでよく分からず通過。

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ピークまでは登らないけれど、左に巻く当たりの登りが結構きつく、ちょっと休憩。その先へ進むとガスが少し切れ始めたような雰囲気。追いついたテント泊らしい単独の女性と天気が良くなるといいですね、と話をして先へ。

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黒部五郎岳への登りはかなりきつい登り。途中で前を歩いていたおじさんと話をしますが、薬師峠で横にテントを張っていた人でした。登りの途中で一呼吸休みましたが、やっぱりきつかった。でも時間的にはそれほどではなく、黒部五郎の肩に着きました。

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ザックをデポしてサブザックで往復。やはりガスでした。

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でも、なんとかカールだけは下に見ることができて、まあ良かったかな。

続きます。

 

黒部五郎岳へ その一

7月30日から久しぶりにテント持って北アルプス縦走へ。

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暑いのと、このあたり、午後になると雷雨が多いので、夜行バスを使い、折立で下車。

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さすがにたくさんの人が登ってます。途中は登山道渋滞も発生。かなりの人数をパスして登りました。
やっと三角点まで登りましたが、直射日光が厳しいのなんの。今年は半端ない暑さですね。

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右手に山などが見えます。奥は白山あたりかな。

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暑い登りが続きます。さすがにこのあたりで足も遅くなり、随分パスされました。

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さらに登っていくとあれ、ガスで曇ってきました。

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途中、ニッコウキスゲが結構咲いてました。先日、大量のニッコウキスゲを見た後ですが、それでもやはり良いもの。

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小屋が近づくとチングルマが大量に咲いてます。もう果穂になっているのも多かったです。

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久しぶりの太郎平小屋。最近は小屋は随分高くてなかなか泊まれないなぁ。

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薬師峠のテント場に向かいます。ようやく少しお花の写真を撮る余力が出て来ました。オトギリソウやヨツバシオガマ、タテヤマリンドウなどを見かけました。

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木道を歩いていくと薬師峠のテント場。やはりコロナのせいか、以前に張った時よりも若干少な目な感じがしました。

13時頃でしょうか、雨が降り始め、夕方まで降り続きました。一時は結構強く降り、テントがずぶ濡れになりました。

次の日に続く。

 

奥黒部ヒュッテから黒部ダム

続きです。

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この日の泊まりは6人ほど。そのうちお一人は読売新道を登る方でした。予定通り?3時過ぎに出ていったようでした。

この小屋は立山室堂山荘と同じ経営のようです。夕食のみで泊まりましたが、大きなハンバーグの夕食はとても美味しく、ごはんも大きなどんぶり茶碗で2杯も食べてしまいました。(^^;

小屋番さんのお話ですとここから上は小屋で整備、ここから下は関西電力で整備だそうです。
読売新道は、読売新聞社の当時の社長さんが山好きだったようで開いた道ですが、その後の社長さんはまったく興味はないようで、整備にお金を掛けるような事はまったくないようです。ということでほぼ全額、小屋で出して整備しているようです。
関西電力もこないだの台風の影響も相当あるでしょうし、今後、どこまで道の整備を続けてくれるか微妙な感じではありますね。

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のっけから失敗。小屋から直進してしまい、川に出てしまって行き詰まりました。テント場の右手に細い道があり、それが正しい道でした。小さな道標がありましたが気が付きませんでした。すぐに橋があり、ちょっとひしゃげています。

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しばらくは平らな道を進みますが、黒部川に沿って進んでいくと桟道の連続になります。ここは最大の崩壊地、これは振り返った所ですが、すごい長い桟道でなかなかきついです。この道はしばらく通行止めだったと聞きましたが、また大雨でもあると崩壊して通れなくなってもおかしくない所ですね。

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桟道地帯を過ぎてしばらくは樹林の中を進みます。やがて川から黒部湖になり、静かになります。予想外に早く船着き場に着きました。

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時間がかなりあったので、少し先にあるという避難小屋まで行ってみました。小屋というよりは休憩所という雰囲気。扉もなくて泊まるような小屋ではなく、雨避け程度という感じでした。

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随分待ってようやく来た渡し船に乗りました。船の写真は撮り忘れました。(爆)
屋根付きの船は故障中とのことで、屋根なしの平船でした。
その分、小船らしい感じで、普段の山登りでは経験できない経験ができました。

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平の小屋には立ち寄らず、先を急ぎました。
ひたすら黒部湖に沿った道を歩きますが、とにかく長い。その上暑い。途中、大きな川は左に巻いてから下りますが、河原は道が分かりにくい所が多いです。相当歩いてようやくロッジくろよんが対岸に見えましたが、見えてからも随分遠いです。

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途中、何度も木橋を渡ります。

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ほんとに河原は道が分かりにくいです。写真だと見にくいけれど、橋が見えて、適当に先へ進んで橋を渡りました。

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ようやくの事でロッジくろよん。 ここから先は遊歩道の感じ、観光客も歩いていました。

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黒部ダムの直前には長い吊橋。しっかりした橋なので揺れもしませんでした。

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黒部ダムの堰堤はすごい観光客。もう赤牛岳の山頂は雲の中でした。

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ちょっと写真がボケてしまいましたが、トロリーバスは今年がラストイヤー。来年からは電気バスに変わるようです。最後に乗ることができて記念になりました。ちなみに14時過ぎのバスに間に合いました。

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ということで今年も大町温泉郷で下車し、薬師の湯で入浴。それにしても酷暑の夏で暑かったです。一番熱い硫黄泉のお湯でさらに暑くなりました。(^^;
信濃大町駅に出て帰りました。

 

赤牛岳から読売新道

続きです。

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先を見ると黒部湖へ向かって尾根が伸びています。まだ遠いなぁ~。かなり暑くもなってきました。

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少し下ると登って来た人に会って吃驚。それ以後、誰にも会わず、登ってきたのはその人達だけでした。
岩だらけの道はなかなか大変です。

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途中から振り返るともう赤牛岳が随分高くなっていました。

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天空の道という感じ。ハイマツで先が分かりにくくなっている所もありました。

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やがて低木が出てきます。

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4/8の表示のある場所。草原に木道がある感じ、いい雰囲気の場所ですね。

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樹林の中をひたすら下っていきます。3/8の表示のある場所は樹林の中で少し涼しい感じです。

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古い読売新道の表示が残っていました。昭和の時代のものでしょうね。

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途中には何箇所か岩があり、小さな岩小屋になっています。こちらは比較的大きめでしたが、中に資材のようなものが置かれていて、あまり入るような場所ではありません。

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問題の2/8の表示。ここまでは比較的ふらふらと下れますが、この先は急に道が厳しくなり、ロープの付いた急降下あり、大きな木の根を踏んでの急登、急下降などの道が続きます。

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古い鎖が付けられていた所には木段が整備されていたので、安全に歩けるようになっているみたいです。

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さすが黒部の奥、かなりの大きさの木がごろごろ。そのおかげで、ひどい道になっていたりもしますが、いたしかたのない所。

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1/8の手前は崩壊地がありますが、ロープや木段があり、安全に歩けました。だいぶ下ると右下に沢が見えましたが、黒部らしく水量があり、落ちたら人間などひとたまりもなさそうでした。

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予想外のお昼すぎに奥黒部ヒュッテに到着。ご年配の小屋番さんにも平の小屋まで行けるよと勧められましたが、おそらく自分がここに来る事はもう一度はたぶん無いはず。
ということでまだ早い時間ですが、泊まることにしました。

続く。

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