大日三山縦走へ その2
(大日岳を振り返る)
【 天 候 】24日 晴れ
【 ルート 】24日 大日小屋5:45→7:40大日平小屋7:50→9:25大日岳登山口→9:35称名滝9:45→10:05称名滝バス停

☆下山
4時頃にはアラームの音や話声がするので目が覚める。今日の行程を考えると5時に起きれば問題ないだろうともう少し寝ていたが、結局、4時半頃には起きた。外へ出てみると少しガスが上がってぼんやりとした景色は見えたが、剣岳などにガスがかかっていて上の方は見えなかった。しばらくするとさらにガスが増え、結局、また白一色になってしまった。風が少しあるようだ。再び部屋からガス缶などを持ち出してお湯を沸かすが、風があるせいでなかなか沸かなかった。だいぶ時間がかかり、ようやく沸いたお湯でいつものカレーめしを作る。考えたら昨日の夕食もカレーリゾット、またカレーになってしまった。再び大日岳を往復しようかと思っていたが、こんなガスの中では昨日と同じ事なので行く気にならなかった。少し明るくなってきたので、そのうちにはガスが上がるかもしれないとは思ったが、涼しいうちに下ることにした。

朝食時間で人が少ない時にトイレに行っておく。時間によってはかなりの行列になるようだが、わずかな待ちで入ることができたのでちょうど良かった。すっきりしてザックをまとめて出発する。大日岳に行く人を見て、左に下る道に入る。

少し急な下りもあり、岩の多い道でなかなか下りにくい道である。やがて右に進むことが多いようだ。少しガスが薄くなり、眼下に広い草地が広がっているのが見えた。さらに下っていくと遠くは晴れている感じである。やはり天気は良いようだ。おそらくガスも切れるだろうと思う。

ひたすら岩の多い道を下っていく。やはりここの道はテント泊装備では歩きたくないきつい道である。テント場がなくて正解だと思う。左に右にと大きくじぐざぐを切りながら下っていくが、直に下るような所もあり、足にかなり来る道である。

遠くに赤い小屋が見えるのだが、目指す大日平山荘ではないよね。

随分下ると水音が聞こえてくる。一人登ってきた人に会った。沢近くになってきた感じ、そろそろ水場が出てくるのかなと思いながら、岩の道を下ると、わずかに水の流れのある沢っぽい所を過ぎて、さらに下ると右に水が流れている所があった。しかし、汲むのはちと厳しそう。もう少し下ってみると岩に水が流れている所を過ぎて、さらに下ると再び小さな沢に出る。

ちょろだが、水が流れている。2Lくらいはまだ水を持っていたので汲まなくても下まで歩けるとは思ったが、この暑さだし、念のために1L汲んでおく。コップで汲まないとダメなのでコップを出して一杯口に含んでみるとなかなか甘い水、しかも冷たい。これなら大丈夫だ。しっかり汲んでおいた。

先に進む。まだまだ岩の多い道は続き、さらに下っていくと再び沢を渡る。そこでも汲めそうだ。また折り返して下り、再度、沢に出る。ここが一番水量が多い。ここで汲んでも良かったかなと思いながら冷たい水で顔を洗う。クールダウンできた。一人、早い人が来て降りて行ったのを見る。後から自分も下り始める。まだまだ岩の多い道を下っていく。だいぶ下るとようやく岩が少し減ったが、まだまだ石は多く、決して歩きやすいという道でもない。だいぶ降りてきたなという感じになり、先には広い場所が広がっている。やがて木道が出て来た。すっかり先は晴れていて、振り返るともう大日岳もガスが取れたようだ。自分のいる時だけガスだったようである。そんなものだよね。

先の方を女性二人が歩いているのが見える。自分より先に下った人達のようだ。やがて湿原の中を通る。このあたりはラムサール条約に登録された湿原らしい。広い湿原は少し尾瀬を連想させる。ときどき沢へ降りて登り返したりするのでなかなか骨の折れる道である。先に小屋が見えたが、やはりあの遠くにあった小屋が大日平山荘のようだ。まだしばらく歩かされてようやく小屋に着いた。

小屋のベンチで休憩する。もう大日岳が随分大きい。パンを食べて、節約する必要がないので、水をたっぷり飲んだ。それにしても今日も暑くなりそうだ。さきほどの女性二人が先に出発する。登ってきた人が数人来たので、数分後に自分が出発した。

それからは次から次へと人に会う。ランナーさん系の人が多いようだ。一日で大日岳に登って室堂に抜けるのは相当厳しいと思うが、最近は強い人が多いので普通なのかもしれない。大抵、自分が少し横に避けると通っていくのだが、自分が来ると避けてくれる人もいた。先に進むと草地が広がり、良い雰囲気の所だ。かんかん照りなのが厳しいが、広い雰囲気はゆっくりしていきたい所でもあった。木道をひたすら緩やかに下っていく。先の方にはぼんやりしていたが富山市街と思われる街並みも見ることができた。

やがて道が少しずつ斜度をましていく。まだまだ木道が続き、登ってくるたくさんの人に会いながら進む。途中で前を行く女性二人をパスしてさらに先に進む。随分下ると木道が終わり、谷にこれから向かって下っていくようだ。岩を削って段になっているような所を下り、さらに下ると左右が谷になっている間の尾根になる。左右いずれもかなり切れ落ちているようだ。道幅はあるし、木もあるので問題はないが、もし転落したりしたら数百メートルは落下するのではないかと思いながら急坂にかかる。やはり岩を削った階段をしばらく下って進んでいくと前を行くグループがゆっくり下っていた。リーダーは女性のようで声を掛けている。初心者のグループを引き連れているという感じだった。すぐにパスさせてくれたので、通り過ぎるとハシゴの連続となる。きつい下りが続き、暑さも増してきた。木段が埋め込まれた急坂をひたすら下る。これはかなりきつい。もし転倒などしたら、木段に付けられた釘が出っ張っているので、胸などを打ったり、ささったりするかもしれず、危険な感じである。なので絶対に転倒などしてはならず、注意深く慎重に下らなくてはいけなかった。しかし、まだまだ登って来る人に会う。この急坂を登るのもきついが、下りも半端ない。ひたすらそんな道が続く。ハシゴは数えなかったが、5つ以上はあったと思う。やがて左右に曲がりながら下る。先には滝と思われるようなものを見るが、とても写真を撮るような余裕はなかった。暑くなって汗をかきまくり、とにかく下る。随分下るとベンチがあったが、休んでいる人が多く、そこで休めるような感じではなかったので通り過ぎる。少し進んで下った所で誰も来ない感じになったので水を飲んでわずかに休んだ。

また下っていく。かなり標高を落としているとは思うが、まだまだ道は続く。木段の道も続く。さすがに登って来る人はたまにという感じになった。やっときつい道は少なくなってきて、横に進むことが多くなった。やはり暑さが厳しい。左に進み、右に進み、どのくらい下っているのかよく分からない。沢音が近くなってきて相当下ったとは思うのだが、視界がないのでまだ高さが分かりかねる。ひたすら下るとようやく小さな道標があって12-1と書かれていた。たぶんもう少しで登山口に出るのではとそこでザックを下して水を飲んだ。

歩き出し、少し緩やかになって歩きやすくなった道をしばらく下っていくとやはりそれほどはかからず、登山口に下りついた。

日差しが暑い。ベンチがあったが、とてもそこで休もうとは思わない。さて、左に滝を見に行くことにする。

緩やかな上り坂の道路を進む。滝からのものか、水煙が舞っているようだ。やがて先に進むと称名滝の案内板がある。何段かに分かれていて、トータルで350mの落差があるようだ。先へ進むとさらに水煙が増え、ゴウゴウと音が聞こえてくる。やがて滝が見えた。橋があるので、そこまで行く。橋を渡っていると滝からの水煙でちょっと濡れる感じである。やはりすごい滝である。右に展望台があるので登ってみる。ザックが重く感じられたが、ゆっくり登ると何段かに分かれている。一番上まで行くと称名滝の表示があり、上の方までよく見ることができた。

さて、バス停に向かう。のんびり下っていると観光客がたくさんやってくる。時計を見ると10時のバスに少し間に合わなさそうだ。次の11時のバスに間に合えばよいかと思い、急がなかった。結構、駐車場までは歩かされる。随分歩いて左にレストハウスを見る。その下へ行けば、バス停のある駐車場だ。時計を見ると10時を5分過ぎていた。左に建物があり、入ってみたが、特に面白そうではなかったので外に出て、バス停の左手にある古いベンチに座って休む。しばらく座っていたら何人かやってきた。やがて時間近くなってバスがやってきて乗り込む。時間までには降りて来た人、観光客などを含めてそれなりに人が乗車した。立山駅までは500円、乗車時間は約15分だが、結構な距離で、とても歩ける距離ではなかった。目の前に冷たい美味しい水が出ているので汲んで持って帰ると良いですよと運転手さんがアナウンスした。

駅で降りると暑い。熊王の水と書かれていた水場の水を飲んでみたら、確かに冷たくて美味しい水である。駅の近くで入浴できる施設は限られる。一軒、入浴できそうなホテルがあるので行ってみたら、「本日の日帰り入浴は受付を終了しました」と書かれていた。入れないのかと諦める。帰ろうとすると一人出て来た。その人は途中で自分を追い抜いて行った人だった。10時のバスに乗れていれば入浴できたようである。もう少し急ぐべきだったかなと思う。駅に戻り、持っていた水を捨てて、2L汲んだ。家まで持って帰るつもりである。

駅の右に切符売り場と書かれていたのできっぷを買おうと思ったら、これはアルペンルートの切符売り場だった。駅の中に入り、下に降りると富山地方鉄道の乗り場がある。やはり体がべたべたなので汗を流して帰りたい。温泉ではないが、スーパー銭湯が不二越駅というところの近くにあるようなので、そこまでの切符を買った。

普通列車に乗り込む。結構人が乗車して座席はほとんど埋まるくらいであった。地方の鉄道らしく、レトロな車両である。富山駅の一つ前の稲荷町というところで乗り換える。不二越駅方面のホームに行くと下は木が使われている。枕木のような感じでもしかすると廃材を再利用しているのかもしれない。しばらく待ってきた列車に乗る。二駅なのですぐに不二越駅、一番先頭へ行き、運転手さんに切符を渡して下車する。細いホームの小さな駅である。時刻表を見ると土日の昼間は01分に到着し、富山方面は10分発という分かりやすいダイヤで覚えやすい。1時間ほどなので、汗を流すにはちょうどよい時間である。駅を出るとすぐ右が施設の入口だった。

残念ながら温泉ではないが、スーパー銭湯の満点の湯という施設で駐車場の中をしばらく進むと施設に着く。850円とそれほど高くはなく、人工温泉のお湯もあるし、露天風呂もいくつもあり、石造りで良い雰囲気で汗を流すには十分であった。不二越駅に戻って列車を少し待つ。富山までは数駅なので座らなくてもよかったが、列車はまだ座席に余裕があったので座った。しばらく走れば電鉄富山駅に着く。富山駅に行き、新幹線の切符を購入する。今回は美味しいものを食べてから帰宅したい。まだ2時頃だったが、余裕を見て17時過ぎの列車の切符を買う。お盆過ぎだし、先日のような連休ではないので「かがやき」の切符を問題なく購入できた。

そういえば昼食はパンを食べただけでお腹もすいている。やはり富山はすしだろうと寿司屋に入り、寿司と白エビの唐揚げなども付いたセットを頼んで打ち上げした。土産物などを購入したが、まだ時間に余裕がある。喫茶店で時間を潰した。最後はラーメンで仕上げをとこの地方のものらしいラーメン屋さんに並んだが、待たされてなかなか入店できない。新幹線の時間が迫り、なかなか出てこなさそうな雰囲気もあったので食べるのを諦めた。その代わりに夕食として「焼き鯖寿司」を購入した。新幹線に乗り込む。二人席の窓側は空いてなかったので、滅多に取ったことのない三人席の窓側を取ったのだが、隣には子供連れの家族が来てしまい、ちとうるさかった。酒は寿司屋で飲んだのでお茶と合わせて「焼き鯖寿司」を開けて食べたら、これが絶品。きつかった下りを思い返しながら、小さな幸せにひたった感じだった。東京駅に着くと人がわんさかいる。東北新幹線が一時、車両故障などでストップしたのでその影響らしい。なんとか人混みを抜けて帰宅した。
(ひさしぶりのタカネマツムシソウ)
(懐かしい赤牛岳も見えた)



























(きれいなウサギギク)
(槍ヶ岳、穂高連峰、上高地の眺め)






(咲き残りのムラサキヤシオツツジ)




(焼岳へ向かう)










































































































































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