奥日光の田代山へ
(山頂から枝越しに雪の付いた山を見る)
登山道のない山で、踏み跡がない所や急登もあり、下りは急下降にルートファインディングが必要な所がありますので、時間的には短いけど十分な装備と計画を。
【 山 名 】田代山
【 山 域 】奥日光
【 日 時 】2025年11月29日(土)
【 天 候 】快晴
【 ルート 】上三依塩原温泉口駅9:20→10:35田代山10:40→11:45上三依塩原温泉口駅
☆田代山へ
鬼怒川沿線の奥日光の山も随分歩いて自分が登れるような山も少なくなってきた。田代山というと会津の方の田代山を思い出す。しかし、この田代山は上三依塩原温泉口駅の近くにある1099.7mの山で登山道もない山である。1100mにごくわずかに足りない。そんな山に行ってみることにした。

いつものようにリバティに乗り、上三依塩原温泉口駅で下車する。降りたのは自分ともう一人だけ、その人は迎えの人が来ていた。駅から歩き出す。それにしても素晴らしい快晴である。こちらの山へ入ると大抵、鬼怒川温泉あたりまでは晴れていても、その先へ行くと雲が増えてどんよりの天気、なんて事がよくある。こんなに快晴なのは滅多にない天気である。さすがにもう紅葉は終わっていて冬枯れの感じである。駅前の道路に出て、左に進むとすぐに細い道が別れている。その道に入る。あたりにはビニールハウスだったと思われるものがたくさん残されているが、もうしばらく耕作はされていない雰囲気である。止めてしまったのだろうか。家が数軒あるが、どれも人がいない雰囲気である。あるいは夏の間だけ使われている別荘なのかもしれない。しばらく進むと左に道があり、それに入るとすぐに陸橋を渡る。ホームが左手に見えていた。先に進むと林道らしい道が続いているのが見えたが、そのまま左手に進んで取り付くことにした。

薄暗い森を抜けると目の前に斜面が現れる。かなりの急な斜面である。どうしようかと思ったが、少し左手に進んでから直登することにした。落ち葉が溜まっている斜面でかなり滑りやすい。少しずつ登る。先が見えるようになると左手に大きな岩が見え、だいぶ上を尾根が続いているが、そこまで登るにはかなり大変そうだ。それに降りてくるときにあの岩まで行ってしまうと下りがまた大変そうである。岩まで行かないように気をつけることにしよう。ここからは右に斜上することにした。やはり落ち葉が滑りやすく、ときおり足が滑るが、少し慎重に斜めに登る。藪山だと思い、ストックを持ってきていなかったが、こんなときはストックが欲しくなる。ほんのわずかに踏み跡っぽい雰囲気の落ち葉が薄い所があり、それをたどるが、これは踏み跡ではなく、たまたまできたものなのかもしれない。さらに右へ登っていき、左に折り返して上へさらに登った。直登も滑りやすく注意しながらなんとか少しずつ登るとようやく尾根に登り着いた。そこから先に進む。ときおり来る風が結構寒い。もう晩秋、冬はそこまで来ている感じである。しばらく進むと目の前には壁のような山が見えてくる。どこを登ればよいのかと観察して、結局そのまま目の前の壁のような所を登るしかないと思う。少し直登したが、落ち葉も多く、足元もおぼつかない。斜上を繰り返そうと右斜めに登り、木を掴んで登り、左斜に登り、と少しずつ高度を上げていく。ようやくの事でギャップに登り着く。

そこからは少し緩やかな尾根でしばらく進んでいく。しかし、再び急登になり、また頑張らなくてはいけない。岩が少し出てくると落ち葉が減って若干登りやすい。それでも急登はまだ続く。またギャップに登りついた。
(登ってきた尾根を振り返る)
先に山が見えて、あれが田代山だろうか。
(田代山への急登)
そこからは少し下るが、この下りもそれなりに斜度がある。少し注意しながら下るとすぐに鞍部、そこからは登り返して先へしばらく登っていく。さすがに山が近づいてきた。するとまた目の前には壁のような山が立ち塞がる。どうもここの山は急登が多いようだ。また頑張って登る。すると大きな松が先に出てきた。かなり高い松の木で、こんなに高くなるまでにどのくらいの年月が経ったのだろう。その横まで登るが、かなりきつい登りである。

ひたすら登る。するとその先にも高い松の木があった。右手から尾根が近づく。下山時に間違わないようにしないといけないなと思う。さらに登るとちょっと岩が出てきた。先へ進むと右手には白いものが。雪である。パラパラと降った感じ、積もっているとまではいかないが、残っているようだ。さすがに風が来ると少し寒い。さらに進むとまた壁である。ここはかなり斜度、少しずつしか登れない。この山に登山道が付けられなかったのも分かる気がする。さらに登るとかなりの斜面、足元が滑って少し怖い。這うように少しずつ登ってなんとか稜線に登り着いた。下りがかなり怖そうだ。左へ少し進むとあっけなく三角点を示す棒が立っていて、すぐ先にかなり埋まった三角点、山名板も近くの木に付いていた。

右手には山が見えるが、どこの山なのか分からない。

左手は線路をはさんだ先の山だが、左手奥の山はかなり白い。もう会津の山には雪が降ったのであろう。今日は下へ降りてから食事をするつもり、念のためお店がやっていなかったりしたときのパンは持ってきたのだが、食べるつもりはあまりなかった。なのでグミキャンディをいくつか口に放り込んで、ペットボトルの麦茶を飲んで終了である。
☆下山
さて、往路を下山する。しかし、この下山が問題である。帰り道を忘れないうちに降りることにしよう。わずかに戻った所から降りようと思うが、やっぱりただの斜面みたいな感じの斜度である。特に最初のあたりが一番ひどく、時間も早いのでゆっくり降りることを心がける。もし転がったりしたら、大変な事になるのは間違いない。残っていたわずかな雪がまた滑りやすく、ズルっといきそうなので木を掴んで下るのだが、この木も枯れているものが多く、下手をするとポッキリと折れてバランスを崩したりしかねないのであまり力をかけすぎないようにも注意する必要があった。やはりかなりの斜度、一番危なそうな岩のあたりは登りと同じ姿勢の背中向きで少しずつ足を下へおろして下った。それでもなんとか下るとやっと斜度が少しだけよくなり、木を掴みながら下った。

やはり松があった所は右へ下るが、このあたりも斜度が大きいので注意する。ふと気づいたら、もうあの大きな松の木をだいぶ過ぎた後だった。途中には2つに分かれているブナと思われる木があった。行きには気づかなかった。やはり行きと帰りでは見るものが違うようである。しばらくは分かりやすい下りで尾根を進むが、やはり途中では別れている尾根がある。注意しながら先へ下る。だいぶ進んで先程大きく下った所を登り返す。先のピークから下る。しばらく下ると石標が埋まっている所で明瞭な左への踏み跡を見る。昔は林道を進んでから登る道があったようだ。その名残だろうか。下ってみたいものの、林道は崩壊していると古い記録に書かれていた。おそらくこんな所の林道を修復などしていないだろう。踏み跡を下るのは良いが、その先は難儀するのではないか。

さらに先へ進むと道が怪しくなる。さきほど登ったとき落ち葉の多い急斜面の登り、そこを下っているのだろう。しばらく下ると再び石標を見る。その先には木の合間から集落が見えた。
さらに下っていく。滑りやすい尾根をまたしばらく下り、尾根が別れているように見える所に出る。どちらへ下るのが正解か、見ても分からない。右に降りてみようと少し右に降りたが、どうも違うようだ。やはり左だったかとトラバースして修正して下る。すると凹んだ地形が下に見えてくる。急な斜面で左、右と進路を変えながら下る。行きに登ったときに右に小さな尾根が見えてそこを登ろうかと思ったことを思い出した。やはり凹みの右へ降りるのが正解だ。少しずつ修正しながらそこへ降りる。やはり行きに見た景色と合っていた。先へしばらく進む。左手へ下っている感じの道なのか谷なのかを見る。しかし、そんな所は登らなかった。少し先へ行くと左に下る尾根を見て右になんとなく行きに登ってきたと思われる場所がある。そこをめがけてしばらく進んで下った。斜度があるので途中で靴紐を締め直した。おそらくこれを斜めに下ればよいのではと左へ少し下ってみると、やはり右手の斜面が登ってきた斜面に思えた。落ち葉の多い斜面でずり滑りながらも右に斜めにくだり、なんとか降りていく。すると行きに見た踏み跡かと思った所に出たと思えた。よし、これを再度斜めに下ればなんとかなるだろう。あせらずに右下へ斜めに降っていくとふと右上に行きに見た岩場が見えた。正解である。斜面をなんとか下れば、薄暗い樹林の前、そのまま進めば、カゴなどが放置されている林道の入口、右には橋がある場所に出た。

これで終了である。やはり登山道のない山、難易度は高かった。明るい道を進んで橋を渡り、再び人気のない道を右へ進む。一旦駅に向かうことにする。車道に出て、右へ。駅へ行く。時刻表を調べると次の列車は一時間半以上後だ。たっぷりと時間がありそうだ。駅から少し歩いて前もって調べておいた「こま草」というお店に行く。

天盛りそばを注文すると大量の天ぷらが出てくるお店らしい。入るとたくさんの人が食事していて空きがなかったが、ちょうどみなさん食べ終わって出ていく時間だったようで、そんなに長い時間の待ちではなかった。しばらくして出てきた天盛りそばは確かにすごい量の天ぷら。十種類以上あったろうか。蕎麦も更科系で透き通る感じの蕎麦、新そばらしく、香りもよく、美味しいものだった。お腹いっぱいになってお店を出る。駅に戻るが、まだ一時間近くの待ち、待合所には二人ほど女性がいたので、他のベンチで待つが随分寒かった。まだ15分くらいあったが、ホームで待つ。やはり寒いが、日当たりのよい所に出ると多少は暖かかった。それでもやはり体が冷えた。

リバティに乗り込み、二駅乗った湯西川温泉で下車する。次の列車は二時間後である。道の駅で入浴する。それでも1時間くらいしか入れず、後はお土産などを物色した。ようやく来たリバティに乗り、新藤原駅で各駅停車に乗り継ぐ。のんびりと帰宅した。
(懐かしい皇海山がちょこっと見えた)














(イワウチワ)




















(イワボタン)

(多気山から見る筑波山)






















(アド山から歩いてきた山々を眺める)























(淡い紅葉)
(湯西川温泉駅)























(班根石山からの高原山)























(孤高のブナ)






















(マキノスミレ)

















(アカヤシオ)
























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