中倉山へ
(孤高のブナ)
【 山 名 】中倉山
【 山 域 】足尾の山
【 日 時 】2024年4月28日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】赤倉バス停10:30→10:50銅親水公園入口→11:30登山口→12:40分岐→13:00中倉山→13:05孤高のブナ13:20→13:30分岐→14:10登山口→14:45銅親水公園入口→15:05赤倉→15:20間藤駅
☆中倉山へ
久しぶりに足尾の山に登ることにする。今回は行ってみたかった中倉山である。朝一番の日光発のバスは新幹線を使っても東京からは乗れない。仕方なく9時30分過ぎのバスを使うことにする。東武日光駅には随分早く着いたので、しばらく待つ。ようやく時間になり、乗り込むが、他にも女性の登山者が乗る。銅親水公園までは乗り継ぎですかと運転手さんに聞いている。これは同じ中倉山で登るのであろう。するともう一人女性が乗ってきて、やはり中倉山らしい。すると運転手さんがGWは銅親水公園までバスは行かず、赤倉折り返しになっていると言う。これは聞いてなかった。やはり聞いている女性も同じであったようだ。スタートがただでさえ遅いのに、さらに距離まで延ばされた。まあなんとか山頂までは行けるだろうと思う。
やはり神橋あたりまではGW渋滞し、それを過ぎるとまともにバスは走るようになった。それでもやはり少し遅れた感じ、長いトンネルを過ぎて足尾に入る。山の新緑が良い感じである。しばらく走って右に曲がるともう間藤駅を過ぎ、さらにしばらく走った赤倉バス停に着く。すでに暑い。GWとは思えない、すでに夏のような暑さである。トイレがあるので立ち寄ってから歩き出す。しばらく歩くと左手に煙突が見えてくる。あのあたりが足尾銅山跡らしい。すでに閉山から50年を経過しているようである。建物もだいぶ撤去されているようだ。右には植えられたボタンザクラがよく咲いていたが、このレンガの塀は住宅の跡のようである。さらに歩いていき、やがて銅親水公園に近づくとだいぶ車が路駐されている。かなりの登山者がいるようである。さらに先に進むと銅親水公園入口のバス停があった。目の前に見えているのが、中倉山であろう。以前は煙害でハゲ山だったらしいが、今は下の方は緑になっている。
道路を先に進む。しばらく歩いていると同じバスだった女性が抜いていった。かなり足の強い人のようだ。おじさんはのんびり後ろから歩けばよいだろう。左に曲がると橋を渡り、広い場所に出るが、何かイベントをやっているようでたくさんの人やバス、車が止まっている。どうやら植樹のイベントであるようだ。少しずつ木を植えたり、草を刈ったりして緑を増やす活動をしているようだ。やはり一度失った自然を取り戻すには気の遠くなるような時間が必要になる。それでも今は随分と緑が戻ってきているようである。先の橋を渡り、左へ林道を進む。かなりきれいに白く舗装されている。しかし照り返しが暑い。少しは風が吹いてほしいと思うが、あまり風はない。長袖シャツを脱いでTシャツで歩きたい所だが、日焼けを警戒し、襟を立てて日差しをよける。もうちらほらと下って来る人に会うようになった。ひたすら道を進むとちょっと登っていく。緩やかに見えるが、それなりにきつい。少し下る所もあったが、再び登りになる。水の流れる沢の所で手を水につけてみたが、あまり冷たくはなかった。そこからは少しきつい登りになって折り返して進む。さらに先へ進んで歩いていくとわずかに風が出たが、あまり涼しくはなかった。しばらく歩いてようやく登山口に着いた。この時間だとシャリバテそうに思うので、持ってきた菓子パンを少し食べて水を飲んだ。
中倉山と書かれたプレートを見てそこから登り始める。たくさんの人が降りてくる。こんなに人の来る山だったのか。ひたすら左右に曲がりながら登っていく道はきついというしかない。その上に暑い。まだ湿気が少ないから救われるが、それでも夏みたいな暑さである。登っても登ってもたくさんの人が降りてくる。今日はいったいどれくらいの人が登ったのだろうか。道もきついまま緩やかになることはない。斜面を左へ右へと登らされる。一人、軽装の早い人が抜いていった。まだまだ登らされて、一時間近く登るとようやく尾根に出た。
そこには石のようなものが積まれていて曲がる地点を示していた。先には山が見えるが、随分高い。ここからは右へ登るようだ。
ここからは尾根らしくなり、多少は歩きやすくなったものの、まだ斜度はそれなりにある。まだまだじっくり登っていかなくてはならない。
やっと少し緩くなって先に大きな山が見える場所に来た。
そこからは軽く下って鞍部を通過し、そこから再び登りになる。まだまだ人に会う。しばらく登ると岩のある所に着く。そこからは左手に眺めがある。先に見えるのはオロ山やその先の山であろう。まだまだ上へ向かう。しかし、しばらく頑張ると右手が開けて男体山が見える。随分登ってきたようだ。
もう山頂も遠くはなさそうに思えるが、まだ少し木などのある登りが続く。
日差しはきついが、さすがに標高を上げたせいか爽やかに暑い。登っているとピンクのお花が咲いている。見るとミツバツツジかと思ったら、アカヤシオだった。こんな暑さでもまだ咲いているとは驚いた。やはり標高が高いから今までは寒かったのであろう。
もう少し登るとようやく目の前が開けた所に登り着く。
もう山頂はすぐ先で数人がいるようだ。その先には沢入山、オロ山、左奥は庚申山、隠れるようにしているのは皇海山であろう。
気持ちの良い稜線を先に進むと山頂に着く。
石積みのある山頂で写真を撮り、休まずそのまま先に進む。緩やかに下ってから小さなギャップを過ぎると下に孤高のブナが出てくる。写真を取りながら進み、ブナの横を過ぎてわずかに登った所で数人が休んでいたので自分もそこで休む。
孤高のブナはよくここで生き残ったという感じである。風も強い場所に思えるが、ここでよくこれだけ成長したものだ。やはり良い木であった。
さて、本当は沢入山まで行きたかったが、もう13時過ぎのこの時間からだしこの暑さでは無理があるだろう。またの機会があればその時に行ってみたい。ここは無理をせず、下山することにした。その前に稜線の左手にピンクが見えたのでそちらに行ってみる。
するとアカヤシオがよく咲いていた。
左下にも結構な本数のアカヤシオがあるようだ。先日、仙人ヶ岳でたくさん見たのでそれほどの感動はないものの、やはりたくさん咲いているのを見るのは悪くはなかった。
さて、戻りはトラバース道を進むことにする。そちらに入ってみるとちょっと細いもののそれなりに踏み跡は続いている。あまりアップダウンはなく、ひたすら横に進んでいく。やがて岩の所に出る。振り返ると登ってきた時に見た岩の所かなとも思ったが、少し違うようだ。下る踏み跡があってそちらに入るのかなとも思ったが、よく見ると枝が横に置かれていて防いでいるらしい。どうやらこれではないようだと上に向かう踏み跡をわずかに登ると横に通っている踏み跡に出る。これがトラバース道の続きらしい。再びそれを辿っていくと行きに通った岩の所に出た。
そこからは往路を戻る。やはり登りも急だっただけに下りも急である。ときおり休んでいる人を見ながら下っていく。しばらく下ると石が積まれている所に出る。もうここか。そこからは左へ再び左右に折れ曲がる道に入る。やはり下っている人が多く、ときおりパスさせてもらってどんどん下っていく。やっぱり長いね。ひたすら下っていく。風が少しあって、午前中の登りよりは多少マシな気はしたが、気温はさらに上がっているのでやはり暑い。汗をぬぐいながらひたすら下り、こんな所通ったかなと思いながらロープの付いた急な下りも過ぎてようやく道が見え、やっと道に降り立った。
後は道路を歩くだけ。この時間ならば赤倉15時30分過ぎのバスに間に合いそうである。また日光市内はちょっと渋滞しそうな気もしたが、まあ良いか。やはり暑いがわずかに体が慣れたようでもある。どんどん下って歩いていく。やはり帰りは下りになるのできつくはない。淡々と歩いて橋の前の広場に出るともう植樹のイベントは終わったようでほとんど人がいなくてガランとしていた。きれいな水が流れる川を見て橋を渡り、さらに先に進んでもう一つ橋を渡る。道路をしばらく歩けば、銅親水公園入口、そのまま先へ進む。もう路駐されていた車も随分いなくなっていた。さらに歩いていく。
赤倉のバス停に着いたのは15時過ぎ、ここでバスを待っても良かったが、もう少し歩いて間藤駅まで行くことにした。しばらく歩いていくと後ろから一人追い抜いて行った。上間藤、下間藤のバス停を過ぎて間藤駅に着く。
駅にはトロッコ列車がいた。予約なしでは乗れないだろうと思う。後で調べるとやはり予約が必要であった。どうせ明日も休みだからのんびり帰ってもよいが、やはりバスが来るならバスで日光に出た方が早そうだ。見ていると赤倉を経由するバスが通って行った。バス停で待つと観光客も含めて列となった。しばらくすると来たバスは結構人が乗っていてなんとか自分は座席を確保できたが、立ち客も出るくらいであった。バスは走り、清滝あたりからは渋滞かなと思っていたら、予想外にすいすいと走る。連休の中日だからまだ帰り渋滞ではないらしい。とは言え、さすがに神橋が近づくと少し渋滞して遅れた。それでもそこを過ぎるとそれほどではない。ひとつ前のバス停で下車して歩く。途中のプリン屋さんは人が並んで買っていた。途中で酒を買い込み、駅に着く。各駅停車に乗り込んだら、駅員さんが乗ってきて、今日はGWのせいか臨時の急行が先に出ますと言う。乗り換えて、急行に乗って帰途についた。
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