登山(八ヶ岳)

川俣東沢渓谷から羽衣池、美し森

2024年8月現在、清泉寮から先、サワグルミの小径は歩けますが、そこから渓谷に降りる道は歩けなくなっています。なので、乙女滝や魚留滝へ行くことができませんでした。

2024081731(アサマフウロ)

【 山 名 】川俣東沢渓谷、美し森
【 山 域 】八ヶ岳
【 日 時 】2024年8月17日(土)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】清里駅9:50→10:00聖アンデレ教会→10:35吐竜の滝10:40→御座石→覚円峰→11:30分岐→11:50清泉寮→分岐→12:10サワグルミの小径→12:30東沢大橋手前→12:40分岐→13:00八ヶ岳横断歩道→13:30羽衣池13:45→13:55美し森14:00→14:55清里駅

☆川俣東沢渓谷へ

 今週も八ヶ岳である。川俣東沢渓谷を歩いたのはもう10年以上前になるので久しぶりに行ってみることにした。松本行から乗り継いで野辺山行きの臨時列車に乗るが、みなさん考えることは同じで小淵沢駅で小海線に乗ろうとホームに行くとかなりの乗客で列になっていた。それでも座席を確保できたので助かった。清里駅で下車するが、運転手に切符を見せて降りる。いつの間にか清里駅も駅員不在になってしまったようである。駅舎に入ると今年の春から駅員不在になり、指定席券売機なども撤去されたらしい。切符の自動販売機だけはまだ置かれていた。夏の時期だけは人が多いが、それ以外は閑散としてしまっているのだろう。

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 駅で写真を撮っていたら、ほとんど人がいなくなった。日差しがきついので長袖シャツを羽織る。駅前は花壇やきれいな木道が作られていて様変わりしていた。駅員不在のためか、駅の中のトイレは使えず、外に降りた所に公衆トイレがあった。立ち寄ってから川俣東沢渓谷に向かう。道路を少し進み、右に登ると踏切を通る。少し先の分岐を左に曲がり、少し行く。再び分岐を右に進み、また先を左に折れて進めば、聖アンデレ教会に着く。

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 小さな道標があり、それを見て吐竜の滝に向かう。樹林の中はわずかに涼しいが、湿気が多いのでそれほどではない。それでも帽子を脱ぎ、長袖シャツを脱いでTシャツで歩くと少しは涼しい。しばらく歩くと水の流れを渡り、草地の広がる所に出るが暑い。左に進んでから右に折れて林道のような道を進む。しばらく進むと再び草地のような所に出るが、道にも草が生えて少し分かりにくい。その上日差しもきつかった。再び樹林の中に入って進んでいく。所々、水の流れている所を横断して進む。何回か渡って進んだ。ぬかるんでいたりする所もあった。やはり今年は雨が多いのであろう。進んでいくとやがて大きくじぐざぐを書きながら下っていくようになる。笹の生えた中を下っていくとやがて沢音が聞こえてくるようになる。

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 やがて小海線の鉄橋と線路が見えて、ちょうど列車が走り去る音が聞こえた。すぐ近くまで降りると反対に向きを返るが、そこからは木段のきつい下り、その下は鎖の付いた岩の下りで、それなりに慣れている人向きの道になっていた。そこを下ると急に沢沿いの道に出た。すぐ横には橋があり、観光客が多数歩いている。駐車場から吐竜の滝への道の途中らしい。

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 橋を渡るが、とてもひんやりとして気持ち良い。ここだけは別格である。わずかに先が吐竜の滝である。人が多いが、やはり滝は今も良い感じであった。

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 写真を撮って先へ進む。左に入るとやはり観光客はこの先は行かないので、急に細い道になる。登って下って沢沿いの道を進むが、進路が分かりにくい所もあった。それでもペンキ印を見ながら先へ進む。水が出ている所もあり、触るとこの暑さでもかなり冷たかった。途中にはレンゲショウマがぽつんと咲いていた。

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 しばらく進んでいくと小広い場所に着く。右には沢が流れていて、そこに行って顔を洗う。すごい冷たいという訳ではなかったが、それでも少しは涼しくなる。近くに座り込んで早い昼食とした。沢風も来て涼むことができた。

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 先に進む。しばらく進むと鉄製の階段が出てくるが、そこに取りつくのが一瞬考えてしまう状態だった。よくよく見ればなんとなくこれを上がればよいのかと思いながら登ると階段の下に出た。階段を登って右に行くと分岐になっている。もちろん県営牧場への道はすべて通行止になっている。道自体は登れそうだが、入って欲しくないのであろうか。先へ細い道を進んでいくと御座石(九段の瀬)と表示のある所に出る。どれが御座石なのか今一つ分からなかった。さらに先へ進む。湿気が多いので温度はそれほどではないが、汗をかきまくる。やがて右に岩のある所があり、覚円峰と表示があった。見ると下に女性二人がいる。ほんのわずか先に行くともっと岩がよく見えるようになった。今回、渓谷で人に会ったのはその人たちだけであった。

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 先へ行く。しばらく進むと蘭庭曲水の表示のある所に着く。前に来た時よりも笹が伸びて渓谷があまり見えなくなっていた。

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 しばらく進んでいくと下っていき、沢近くの道になる。滑落注意の表示があったが、足を滑らせても滑落まではしないだろう。ただ、足をくじいたりはするかもれしない。滑りやすそうなので注意して下り、先に行くと道が川で終わっている。わずかに戻ると上に行く踏み跡になっていて、倒れた草を踏んで登ると橋に出た。橋を渡った所に道標があり、左の道は通行止になっているのでロープで塞がれている。すでに草が生え、道としての機能は失われつつあるようだ。もう整備などしてくれないようである。目の前には木の階段が見える。ここからは清泉寮へ登り返さなくてはならない。

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 そちらの道に入ると階段で登った後、しばらく急坂が続く。やはり笹の中の道をひたすら登る。やがて普通の登りになって左右に大きく曲がりながら登っていく。途中、沢を渡るので顔を洗ったが、あまり冷たくはなかった。さらに登っていくと左手に建物を見る。道は右に進んで緩やかになり、少し下ると再び沢を木橋で渡る。

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 もう少し進むと左に曲がって建物へ向かうようになる。右手に草地が広がる所に出る。奥秩父などの山々だろうか、広い眺めが良い感じである。先の建物では人が並んでいる。清泉寮のソフトクリーム行列であろう。

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 自分も並んで買おうかとも思ったが、予想以上の長さだったのでやっぱり止めることにした。先に進んで左の売店に入ってみる。牛乳が売られているようだったが、売られていたのは500mlのものしかなかったので、とても飲みきれないようなので買うのは止めた。道路を先へ進み、分岐に着く。そこには地図があった。

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 しかし、それを見るとなんと渓谷には降りられないと書かれている。ちょうど目の前を観光客のグループが先を行った。どうしようかと思ったが、サワグルミの小径は歩けるのではないかと思い、先へ進むことにした。少し進むとグループは戻ってきた。下がぬかるんでいたし、通行止の表示があったから止めることにしたのだろう。ぬかるみに入らないように足元に気を付けながら進み、しばらく進むと渓谷に降りる道はやはり通行止になっているが、右の道はやはり歩けるようだ。渓谷に降りられないとそんな道を歩いてもあまり面白味はないが、東沢大橋へは行けるであろう。

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 そちらに入って進んでいく。やはりあまり面白味はない。笹の中の道を進んでいくと左に進んでから再び右に進む。また降りる道があるが、そこも通行止になっている。先へ進んでいく。しばらく歩くと上の駐車場に車を止めた人たちか、ほとんど荷物を持たない家族連れが降りてきた。渓谷は歩けないのに、こんな道を歩いても意味があるのだろうか。その先でも人に会い、少し進むと階段が出てきて登るとテラスに出る。東沢大橋と山を見るがどんよりとした天気であまりよろしくなかった。

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 再度階段を登ると広い駐車場になっている。時間によってはバスも来るようで、バス停があった。右にしばらく車道横の歩道を下っていく。左にカーブして下っていくとやがてT字路に出る。右に行けば清泉寮へ下る道である。ちょうどそこに左に道がある。水が流れているが、小さな木橋がある。入ると左に八ヶ岳横断歩道を示している道標があった。

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 林道らしき良い道を進む。しばらく進むと左に小屋があり、そこからは急に笹のかぶるような小道に変わる。雨の時には道ではなく小沢になりそうな雰囲気の道である。ひたすら先へ進む。しばらく進むと再び小さな小屋が左にあり、そこからはさらに道が悪くなる。笹もだいぶかぶるようになった。ちょっと不安になる道でもある。それでもひたすら先へと進んでいく。ときどき倒木があって下を抜けたりしながら進む所もあった。それでも先に進むと右に行く。少し雰囲気が変わって石が下にある道になり、少し進むと林道らしき道に出た。

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 左へ進む。明るい道になり、八ヶ岳の山が見えるがやはり雲がかかっている。しばらく進むと左に天女山方面の道を見るが、ここから右の道を羽衣池に向かうことにする。

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 先に岩が見える道を急登する。少し登ると石段もあった。それを登ってさらに登る。しばらく登ると美し森を示す道標があった。昔はここから左に道があったのか、道標が切られている。その方向はもう道などなく、笹の海になっていた。緩やかに進むと犬連れの人たちが散歩なのか降りてきた。進むと再び登りになってしばらく登り、右に行く。緩やかに下りになって下っていくと羽衣池に着いた。それまで曇っていたのに急に明るくなって日差しが戻って暑くなった。

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 最近は池というよりは草地になっているようだ。一周してみるとわずかだがアサマフウロが咲いていた。池もわずかにあった。木道を歩いていたら急に後ろから人がやってきたので吃驚した。ランナーさんだったようである。赤岳の方に向かう訳ではなく、そのまま一周して下っていったようだ。ぐるっと回った所で休みたかったが、ベンチはいずれも斜めっていてあまり休むのには適当ではなかったので、そのまま下る。下る道は木段と木段の間が大きく、また木段が大きいので下りにくいことこの上ない。しばらくそんな下りが続いた。ようやく歩きやすくなると緩やかになり、左にたかね荘を見る。もう2年ほど前に閉鎖になったらしい。先に進み、美し森に向かう。しばらく進むと道が分かれているが、直進の道を進む。かなり笹がかぶっている道になる。しばらく進むと向こうから来た人たちがいた。羽衣池へ行くのだろうか。さらに進んでわずかに登ると美し森に着く。左に古い建物があるが、そこも閉鎖されているようだ。以前来た時は営業していてソフトクリームを買った記憶がある。奥秩父方面は良い天気のようだ。権現岳は見えていたが、赤岳は雲の中だった。日差しがきついので、日陰の所に腰を下して少し休んだ。

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 下る道に入るときれいな木道になっている。途中にはテラスも作られていて、眺めを楽しむことができた。下っていくと駐車場近くに降り立つ。トイレに立ち寄る。観光案内所もあるが、売店が営業していたので、巨峰とバニラのミックスのソフトクリームを買って食べた。

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 ここからもバスに乗ることができるが、30分ちょっとで清里駅まで行けるので、歩いていくことにする。しばらく道の左側の歩道を歩いたが、日差しがきつい。大きな道路の交差点で右に渡ると、右側は樹林で日陰になっていた。直線的に下っていく道をひたすら歩く。随分下ってやがて道が右に曲がって下ると今朝歩いた道に出て踏切を渡る。左に下っていけば、清里駅に着いた。

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 列車の時刻を見ると45分待ちであった。暇なので近くに置かれている蒸気機関車を見る。C56で小海線で使われていた機関車のようである。運転台に入ることもできたので久しぶりに運転台を眺めた。

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 さすがにもうすることもない。駅の外のベンチに座って時間が来るのを待った。時間近くなり、駅に入る。ワンマン運転なので、乗車位置に立って待っていたら、時間近くなると随分な人がやってきた。来た列車はほとんど座席が埋まっていたが、なんとかまだ空きがあって座ることができた。混雑した列車で小淵沢に出る。ちょっと時間が遅いが、今日は土曜日だし、上諏訪温泉に行くことにする。さくっと片倉館で入浴し、なんとか一時間後の列車に乗る。さすがに帰宅は深夜となった。

 

権現岳から三分の一湧水、甲斐小泉駅へ

2024081114(権現岳から赤岳の、記憶に残したい眺め)

【 天 候 】11日 朝のうち霧のち晴れ
【 ルート 】11日 青年小屋5:50→7:20権現岳7:30→8:20三ツ頭8:25→9:15木戸口→10:20八ヶ岳横断歩道分岐10:30→八ヶ岳神社→11:00登山口(道路)→11:55三分の一湧水→12:05甲斐小泉駅

☆権現岳へ

 他のテントの人のアラームで目が覚める。しかし、まだ3時。今日の行程を考えるとそんなに早く出る必要はない。またしばらく寝ていて、ようやく4時にかけたアラームで起きる。テントを開くとどうやらガスっている。こりゃもう少し寝ていよう。6時に出発することにした。ただ、水を随分使ったので補給が必要だ。ふとそういえばと思い出した。普段は別なものを入れている所を開けるとシュラフカバーが入っていた。こんなところに入れてたのか。これで買わなくて済んだようである。4時半に食事を作る。朝食はサタケのパスタである。以前に食べたときは、ゴムみたいな食感で美味しいとはとても思えなかったが、今回作ったものはそんな感じはなくなり、それなりに食べられるパスタになっていて改良されているのだなと感心した。さて、食事を終えたら水汲みに行く。しばらく歩いて水場に行くと誰もいなかった。さらに冷たい水、たっぷりと汲んでおき、少し飲んだ。戻ろうとするとさすがに人がやってきた。テントに戻った。

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 トイレは外に一つしかなく、これではトイレ待ち大渋滞だろうと思っていたが、案に相違して思ったほどの待ちではない。うまく出発したりする時間がばらけるからだろうか。そんなに時間がかからなかった。まだガスっているがテントを畳む。予定通り6時少し前に青年小屋の写真を撮って、出発する。

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 権現岳も何度も登っているが、天気が良い日に歩いた記憶もある。今日はずっとガスっていてもそれはそれで良いだろうと思う。権現岳に向かう道に入ると前を二人ほどやはりテント泊だったと思われる二人が登っている。追いつくことはなく、しばらく後ろを登っていたが、わずかに斜度が緩んだ所で休憩のようなので、自分が先に行く。しばらく登っているとガスが少しずつ切れてきたようだ。これなら晴れるのではないか。登っていくとミヤマコゴメグサだろうか、ちょこちょこと咲いている。

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 やがて風が強く吹き、Tシャツでは寒くなって長袖シャツを着込んだ。岩場を登っているとやはりガスが切れ、雲海を見る。ちょっと道を外してしまい、変な所を登ってしまった。それでも踏み跡のようなものがあったのでそれを辿って登るとテラスのような所に登りつく。一人眺めを楽しんでいる人がいて、そちらからも登れるんですね、と言われてちょっと恥ずかしくなる。踏み跡があったので、と変にごまかした。目の前には昨日登った編笠山がもう眼下に見える。左には富士山が見えていた。

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 さらにしばらく登る。緩やかになって先に進むと人が溜まっている。どうやら登山道渋滞らしい。しばらく待つがなかなか進まない。前を高校生のグループが登っているらしい。それにしても遅すぎる。後ろから人が来たらパスさせるくらいの事はしてもよいと思うのだが。随分待たされてようやく進むが、あまりにも遅い。いくら慣れていないとは言え遅すぎる。しばらく進んだ所で無理矢理トラバースする。浮石が多くて歩きにくかったが、何とかトラバースして先頭近くにもぐりこむ。先へ進んでパスさせてもらい、やっと先へ進む。自分のペースで進むと右下に権現小屋を見る。左へ登ってわずかで分岐に登り着く。そのまま右へ進んで岩場を下から回り込み、岩場に取りついて少し登れば、権現岳の表示がある。ちょうど雲が邪魔して富士山の良い写真は撮れなかった。

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 降りて分岐に戻る。そこから見る権現岳と富士山の眺めもなかなか良かった。

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 もちろん、赤岳と阿弥陀岳の眺めもなかなかだった。薄手の長袖シャツに着替えた。

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 お花もよく咲いていた。イブキジャコウソウも多い。

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 タカネナデシコもよく咲いていた。

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 さて、写真を撮っていると高校生のグループがやってきた。その後ろを進み、先の三ツ頭に向かうことにする。権現岳の岩場の下に山梨百名山の標柱がある。そこから先に進めば三ツ頭に向かう道である。先に進むと岩場に鳥が止まっていた。写真を撮れるかなとカメラを出そうとしたら気づかれたらしく、飛んで行ってしまった。残念。先には少し低い三ツ頭が見えている。さらに先には富士山である。

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 石の多い道を下っていく。もう登ってくる人に会った。途中にはトウヤクリンドウが準備中であった。これを見ると少しずつ秋が近づいている気がするが、まだまだ今年は暑い日が続くようである。以前なら暑さ寒さも彼岸まで、という言葉があったのだが、最近は通用しなくなっているようである。

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 しばらく下り、鎖の付いた所も下って先へ行く。小ピークのあたりまで来た時、向こうから人がやってきた。その人が道を間違えたという。話を聞くと、赤岳に行こうとして三ツ頭に行ってしまったらしい。方向が完全に逆である。茶色になっている所を下ったということだったが、そちらを見ると権現岳手前の分岐から赤岳方面に下った所から右へ降りてしまったらしい。よくあんな所降りたなという気もした。権現岳を登り返さないといけないんですよね、と言うので、そうですね、頑張って下さいと返答した。まあ、体力はそれなりにありそうな人だし、まだ時間も早いので行けないことはないだろう。

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 まだしばらく下ってから先を登り返す。もうすでに暑くなってきた。しばらくで三ツ頭に着いた。石標がある。ここからは良い眺めである。きれいな青空で、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、目に焼き付けたくなる眺めであった。

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 しばらく休み、再び先へ進む。少し進むと小さな分岐がある。そこから今日は右の道を取って甲斐小泉駅に向かうことにする。少し急な下りで少し下ると樹林の中に入る。樹林の中は朝のせいか少し涼しい。ただ湿気は多い。

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 登ってきた人たちに会った。小泉駅への道に入ってこの日登ってきたのはこの人たちだけだった。どんどん下っていく。セリバシオガマがちらほらと咲いていた。

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 先へ下っていくと少しずつ暑くなる。やがて少しお花の咲いている緩やかな所に出て、少し休む。振り返るともう三ツ頭も権現岳も高くなっていた。

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 さらに長い道を下っていく。随分下った頃、後ろから早い単独の女性がやってきた。どこからですかと聞かれたので、青年小屋からですと答えた。テント泊ですね、と言って先へ降りて行った。同じく青年小屋に泊まっていたのだろうか。しばらく下ると木戸口と書かれた場所に着く。さきほどの女性を見かけたが、自分が到着すると先に下っていき、それ以降は見かけることはなかった。

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 再び下り始めるが、樹林が変わり、少し深くなった。それでもまだ高山帯の雰囲気である。

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 下り続けていると左に明るい場所があったので、出てみる。下の町などが見える場所である。道に戻ろうとするとベンチが置かれていた。こんな所にあっても休む人は滅多にいないのではとちょっと思ったが、ベンチに戻った所に看板があり、ヘリポートと書かれていた。休む人のためではなく、何かの時にヘリで移送したりするときに使われるものなのかもしれなかった。

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 再び樹林の中を下っていく。小さなじぐざぐを描いて下っていくが、なかなか足に来る下りが続く。ひたすら下っていくと「雲海」と表示のある場所に着く。水を飲む。ここまでもう随分水を飲んだようだ。

 さらに下ると笹の多い道になり、疎林になって日差しも差し込み、暑さが増す。ひたすら道を求めて先に下る。やがて左に少し曲がって下っていく。小さなジグザグの下りがひたすら続く。やがて右に進むようになって、これもときどき折れ曲がりながら下っていく。右手の尾根に近づくかと思ったら、また左に曲がってさらに下る。それにしても長い道である。どのくらい下ってきたのかよく分からない。どこを下っているのか分からないので、もし道を外したら迷ってしまいそうだ。でも、道を外すことはさすがにないだろう。さらに下っていくと久しぶりに道標がある。右の道は道標が切られている。おそらく古い水場への道だと思われた。後で自分の記録を確認すると18年前も水場の水はほとんど出ていなかったことが書かれていた。行ってみる気もなく、そのまま下る。さらにしばらく下っていくと八ヶ岳横断歩道の分岐に着いた。

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 右側に木を使ったベンチがあるので、そこで休む。ちょっと早いが、少しお腹が減ったので、パンを食べる。食べていると右からランナーさんがやってきた。観音平から来ているのだろう。そのまま先へ行くのかなと思ったら、右へ折れて自分がこれから下る登山口の方へ下って行った。この時間から下るとは思わなかったのでちょっと吃驚。上から降りてきた人なのだろうか。

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 さて、自分もそちらを下り始める。笹の中の道はときどき足元が濡れたりする。笹の葉に朝露が保持されたままなのだろう。何度か曲がりながら下ると古い道標のある所がある。右に踏み跡があり、そちらに入ると岩に石祠が置かれていて、八ヶ岳神社と表示があった。とても神社とは思えない場所だが、山中なので、このような形なのであろう。

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 戻って先へ下っていく。さすがにもう随分暑い。風もあまりないようだ。さらに下っていくと明るい所に出る。右側は伐採地になっているようだ。ベンチが置かれているが、ここで休む人もそんなにはいなさそうだ。先に見えるのは中央アルプスの山だろうか。伐採地横の道は日差しが暑かった。少し下るとわずかに離れた樹林の中を下る。伐採地への作業道か、何本も林道を渡って進む。草の生えた道はあまり歩く人はいないようだ。どんどん下っていき、やっと道路が見えて、そこに降り立った。

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 右に進むと車が駐車されている。ここからは林道歩きである。林道と言っても立派に舗装された道路、日差しがあるが、横に高い木が多いのでできるだけ日陰を歩く。しばらく下ると信号のある交差点に着く。そこから先は車の通行の多い道路横を歩く。歩道はない。左は広大な土地になっている。どうやら山梨県の牧場らしいが、草が生え放題、動物などはいない。この猛暑だから、この時期は外には出していないのかもしれないし、単に今はほとんど使われていないだけなのかもしれなかった。ひたすら道を下っていく。長い下り道で、もうすっかり足がくたびれた。なかなか歩くのもしんどい感じである。緩やかに曲がりながら下っていき、やっと分岐があり、直進の小道に入る。車の通りが少ない別荘地と思われる中の道となる。樹林も多く、日陰が多いのが有り難い。下の方になると車の通行がそれなりにあった。随分下ると後ろから若者のグループが降りてきた。コンビニに何か買いに行くらしい。合宿などでこのあたりの家に泊まっているのだろう。さらに下っていけば日差しがきつい道になる。しかし、もう小海線の線路は近く、下をくぐって左に進む。少し行くと三分の一湧水の表示があり、右に曲がる。歩道になっているが、この道は散策路、下ってしまい、左に公園の中に入ってから登り返さなくてはいけなかった。登り返すと三分の一湧水に着く。子供連れなどが水の中に入ったりして賑わっていた。水に手を付けると若干は冷たいが、やはり猛暑の影響が少しはあるのかもしれない。都会の水に比べたら天と地ぐらいの差はあるが。

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 少しベンチで休む。列車の時間を調べるとこれから駅に向かえば、臨時列車があり、あまり長時間待たなくても済みそうだ。公園を出て、のんびり駅に向かうが、やはり暑い。しばらく歩いていると右手に富士山が大きかった。左に大きな美術館を見て、小さな甲斐小泉駅に着く。

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 駅では待っている人がいた。美術館ではイベントを行っているらしく、人の声が聞こえてきた。列車の時間近くなると人が増えた。来た列車はそれなりに人が乗っていたが、小淵沢駅まで一駅なので問題なかった。せっかくなので、下諏訪駅に出る。久しぶりに菅野温泉で一浴。日差しが強烈で温泉を出た後も大量に汗をかいた。のんびり各駅停車で帰宅した。

2024081131(ミヤマシャジン咲きまくり)


信濃境駅から西岳

2024081018(乙女の水場からの西岳)

【 山 名 】西岳、編笠山、権現岳、三ツ頭
【 山 域 】南八ヶ岳
【 日 時 】2024年8月10日(土)~11日(日)
【 天 候 】10日 晴れのちくもり
【 ルート 】10日 信濃境駅8:15→10:05ゴルフ場→10:45不動清水10:50→13:55西岳→14:55乙女の水15:00→15:10青年小屋15:35→16:00編笠山16:05→16:25青年小屋(テント泊)

☆西岳から青年小屋へ

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 久しぶりに南八ヶ岳へ行く気になった。去年、赤岳には登ったから、今年は権現岳に行くことにする。ということで今週もきつい道を選択してしまう。以前にも信濃境駅から登っているが、そのきつかった登りは喉元過ぎれば熱さを忘れる、ということでまた登ることにした。ちなみに信濃境駅は標高921.4m、西岳の2398mまで登ると単純計算で標高差1476.6m、編笠山の2523.9mまで行くと1602.5mとなる。一日の登りとしてはかなりきつい部類に入る。普通、西岳へ登るならば、富士見高原スキー場までタクシーで入るのが妥当であろう。そうすれば、標高差は1000m弱くらいで収まるので、ちょっときついが一般的な登りとなる。

 一番電車を乗り継いで信濃境駅で下車する。もちろんこんな駅で下車したのは地元の人と自分くらいである。トイレを探すと右手にあったので立ち寄る。さて、歩き出す。持っていたスマホの地図を見て左に進んだのだが、これは以前のガイドとは違う道、後で失敗だったと思う。すぐ先に温度表示があり、25度を示していた。やはり東京とは気温が違うようである。

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 しばらく道路を進んでやがて左に線路の下を通ったが、民家に出る。その先に道がありそうだったが、右手に行ってみる。上へ向かう道はやはり民家で終わっていたので戻る。さきほどの民家の横を通って先へ行く。舗装はされておらず、道路状況が悪い。先の方で大型機械の音がしていたが、しばらく進むとブルドーザーが道をならしていた。その先に行くと道の洗堀がひどい。大雨などで道が掘れてしまっているようである。先へ進むと普通に道に戻り、道路を歩いていくと車の走る道路を横断する。その先へ行くが、日差しがきつく暑い。しばらく進むと高速道路の上を通過し、さらに進むと入口がある。国見山登り口とかかれた標柱が立っていた。わずかに先から左の道を登れるかと思ったが、草深く無理そうである。

 もう少し先に進んでから右に入る。轍の跡を追って進むと林道らしい道となる。しばらく進むと道路を横断する。先に進むとあまり歩く人もいないな感じの道となる。ひたすら樹林の中を先へ進む。暑い日差しを避けられるのはよいが、湿気が多いので涼しいとは言えない。とにかくひたすら突き進む。それにしても長い。延々と樹林の中の単調な歩きが続く。緩やかな登り道の上に石が多く、結構足に負担である。右に小さな使われていないような小屋を見ると道が少し細くなる。大雨の時に水が流れるようで凹んでいる所があり、それを避けて進んでいく。それでもひたすら進むと音のする小さな機械が設置されている所を見て、少し行くと分岐があり、右に行く。少し行くと道路に出ることができた。

 左の坂を登ると車の多い道に出る。横断歩道を渡り、先を左に入って登っていく。右手にはスキー場があるようだ。それにしても坂がきつい。少し登ると右手の施設から中学生くらいの大人数が前を歩いている。追いついてしまうので、左を登る。どうやら先の右にある運動場へ行くらしかった。その先もきつい登り道が続く。やっぱりタクシーとかでゴルフ場まで入った方が良かったか。そう思いたくもなるきつい登りだった。やっとゴルフ場の建物が見えてくる。左に登山者用の駐車場を見て先へ進み、左に曲がるとゴルフコースの表示があり、右が編笠山・西岳登山口と書かれた表示があった。先の止まっている車でも山登りの支度をしている人を見かける。タクシーが来たようだ。マウンテンタクシーの表示が付いていて、ここを経由するようになったかなと思ったが、普通にタクシーに乗ってきただけであろう。

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 先に進むと林道っぽくなるが、登りは相変わらずきつい。まだしばらく登るとゲートがあった。横を通過して先に進むと登山口に着く。ザックを置いて写真を撮っていたら、おそらくタクシーの人だろう、早い人が抜いていく。こんにちはと挨拶したが、無言で通り過ぎていった。最近は本当にこういう人達が増えた気がする。登山道に入るとやはり暑い。しばらく登ると林道に出る。左に少し緩やかに下り、ハイキングコースの表示を見て右に登山道に入る。下って来る人達に何組か会う。早朝から登り、早いうちに下山する日帰り登山の人たちであろう。しばらく進むと再び林道に出る。すぐ先が分岐でいくつも道が分かれている。ここは左の不動清水への道に入る。

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 林道をしばらく進む。やはり信州の風は涼しい。東京の殺人的な暑さとは随分違う。しばらく進むと古い道標を見る。小さなギャップを乗り越えるとその先が不動清水の水場だった。

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 冷たい水がたっぷりと出ている。水を飲もうとシェラカップをザックから出して水に当てると勢いが良すぎて水がカップから飛び出してしまい、溜まらないくらいである。やはり飲むと美味しい水であった。2L持っていたので0.5Lだけ汲むことにした。時間が少し早いが、しゃりぱてしないようにここで昼食を食べておくことにした。菓子パンの昼食だが、お腹はそれなりに満たされたし、美味しい水もたっぷり飲んだ。

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 さて、西岳への登りに向かう。のっけから厳しい登りが続く。樹林の中は蒸し暑く、あまり風もなかった。しばらく登ると雲が増えたのかうす暗くなったりした。ひたすら登っていく。ママコナがちらほらと咲いていた。緩やかに見えるけれど、振り返って下を見たら、それなりに登ってきているようである。ひたすら樹林の中でどのくらい登ったのかもよく分からない。途中でバテてザックを下して休んだ。まだまだ下の方であろう。

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 再び登り始めると降りて来る人に会う。その後も降りてきた人がいた。あまり使われていない細い林道を過ぎてさらに登っていく。途中には古いたばこ注意の表示がある。その先でも見かけたので、このあたりはタバコの不始末による出火でもあったのかもしれない。今はタバコを吸う人も若干は減った気がするが、それでも山で吸うような人を先日見かけたので、注意書きはあっても良いと思う。

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 わずかに風が来たりする所もあったが、やはり風は少なく、ひたすら汗をかかされる。下の方で何かサイレンがうるさい。何かあったのだろうか。

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 3本目の林道だろうか、道標に帽子が掛けられていた。誰かの忘れ物なのだろう。上から軽装の人が降りてきた。林道を左に曲がってそのまま歩いていく。よっぽどそちらは道ではないと声を掛けようかと思ったが、ザックなどを持っておらず、普通の登山者ではないと思ったので、喉元まで出かかった声は声にならなかった。しばらく登ると登山道の横に休んでいる女性がいる。ふと見ると足にバンダナのようなものを巻いていた。これは何か捻挫などをしたのではないかと思われた。こんにちはと声を掛けるとこんにちはと返ってきた。スマホを見ていたのでそのまま通り過ぎて登っていく。振り返るとさきほどの男性がその女性の所に登ってきていた。どうやらご夫婦らしかった。

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 さらに登っていく。苔が増えてだいぶ登ってきた雰囲気になったが、相変わらずきつい登りは続く。やはりきついので途中で休む。やはり年だろうか、以前よりも足が遅くなったし、疲れやすくなった気がする。まあ焦らずのんびり行こう。随分登ったと思う頃、久しぶりに道標を見る。小広場標高2138mと書かれていた。さきほど休んだばかりなので、写真を撮っただけですぐに進む。

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 道が少し細くなった感じで樹林の中をまだまだ登る。長い登りはまだ続き、やっと明るい所に出た。そこはお花畑になっていて、久しぶりのミヤマシャジン!シャジン系のお花は好きなお花の一つである。他にもイブキジャコウソウや咲いているのはシナノオトギリだろうか。

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 また降りてきた人に会い、さらに登る。右手は編笠山だと思うが、ガスが巻いていて上は見えない。ハナイカリを一つだけ見つけた。再び樹林に入ってさらに登る。ヘリコプターの音がバリバリとうるさい。また降りてきた人に何かあったのですかと聞かれたが、分からないですと答える。やはり先ほどの女性が救助を要請し、収容されたのではないかと思った。後で調べるとやはりこの日、西岳の登山道で70代の女性が足を骨折してヘリで収容されたと記載されていた。おそらく自分の推量は間違いではなかったのではないか。

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 なおもまだ登りは続く。しかし、ひたすら登れば着かない山頂はない。ようやく山頂に着いた。

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 周りはガスっていて、眺めはない。マツムシソウやヤマハハコ、ウスユキソウやミヤマシャジンなどが咲いていた。

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 少しだけ休んで先へ行く。最初だけ急だったが、その先は緩やかな下りとなる。しばらく進んで、先へ行くと少し登り返す所もある。小さな上り下りが煩わしい。樹林の中はかなりひんやりとした感じである。結構まだ西岳に向かう人に会う。ランナーさんらしき人も多い。

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 長い道のりで途中で疲れたのでザックを置いて休んだ。再び歩き出してさらに樹林の中を進んでいく。少し右に曲がってきた感じがあり、やがて少し下ると急に谷が見えるところに出た。先に人が並んでいるのが見える。乙女の水場であろう。急なガレを少し下り、先を登ると水場への道に出るが、タイミングが悪かったらしく、たくさんの人が水を求めて待っている所だった。以前は水場は樹林の中に近い感じだった記憶だが、どうやら上の方から土石流が発生したらしく、木がなぎ倒されてしまって、ガレ場近い場所になっていたのには吃驚した。やはり山も温暖化で変わりつつあるような気がした。しばらく待ってようやく順番になる。木の樋から出ている水量はここもすごかった。冷たい水をたっぷり汲んだ。

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 さて重いザックを再びかつぎ、先に進む。平坦に近いように見えるが、細かい登りがあってこれもまた足が重い。それでもしばらく進むとようやくテン場に着く。さすがに良い場所は大体埋まっていたが、少し小さめの石の少ない場所があったのでそこに張ることにした。テントを張り終えて受付しにいく。800円であった。後で自分の18年前の記録を見るとやはり800円で、ずっと代金は変わっていないようだ。当時は少し高いと思ったテント代であったが、今となっては2千円とか3千円するテント場代の小屋が増えているので、安く感じてしまうようになった。

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 テントに戻るが、やはり編笠山に登りたくなった。サブザックを取り出してカメラなどを入れて、小屋の前から道に入る。最初は大きな岩が重なる上を辿って登る道、ここを大きなザックで登るのは結構きつかったよなとちょっと思い出す。しばらく登ると一旦岩の道が終わる。先に進むと道が細くなり、再び岩のある段差の大きい道となる。戻って来る人達も多い。さすがにサブザックだと多少は体も軽く登っていける。しばらく頑張り、振り返ると青年小屋が随分下に見える。さらに登ると緩くなり、やがて岩ゴロの山頂に着いた。

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 山頂には数人いたが、その中の一人はドローンを飛ばしていた。景色などの撮影をしているらしい。ちょっとガスっていて、あまり眺めはないが、この中で撮影して意味があるのだろうか。

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 西岳は見えていたが、権現岳もガスの中、当然赤岳などは見えなかった。少し左手は下界の眺めが楽しめたが、すぐにガスが降りてきているようで隠れ気味だった。

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 さて、すでに16時過ぎ、さっさと降りることにする。降りる途中からは自分のテントが見える。こうして見えると安心だね。さすがに下りは早かった。テントに帰着。もうすることもないので酒を飲む。やはり少し肌寒くなり、長袖シャツを着た。厳しい登りをこなしたせいか、持ってきた一回分にしてはわずかに多めに入れた酒を全部飲んでしまい、少し飲みすぎた気もした。食事を作り、食べてしまえばもうすることもない。シュラフに入る。そういえばシュラフカバーがないようだ。前回の宿泊の時に使ったけれど、もしかして避難小屋に置きっぱなしにしてしまったのだろうか。もう30年物のシュラフカバー、シームテープも取れてしまったりしたけれど、別に穴が開いたりしている訳でもなく、そんなに濡れるような状況で使うこともないので特に問題はなかった。愛着もあって今でも愛用しているものであった。まあそろそろ潮時だったのかな。そんな事を考えながらいつの間にか寝ていた。しばらく寝ていたら近くのテントの夫婦と思われる人たちの声がうるさい。時計を見ると12時半過ぎだ。こんな時間におしゃべりをするとただでさえ静まり返っているテント場に声が響く。少しは遠慮しろよと思う。しばらくするとそれでも静かになってくれたので再び寝に入った。

続く。

 

日帰りで蓼科山

このところ忙しくてなかなかアップできませんが、9/2は長野へ。

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ラウンドバスも運転されなくなってスタート時間が遅くなり、その上、最終バスも早くなってしまって日帰りが難しくなった蓼科山。なんとか延長運転してくれている北八ヶ岳ロープウェイ経由車山高原行きのバスに乗って蓼科山登山口で下車。

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やっぱり暑いですが、近場の山よりはマシ。樹林帯の登りもきついけれど、まだまだ蓼科山は先。

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岩ゴロの急登が続いてかなり厳しい道。それでも、剱岳のおかげか、どんどん登ってようやく山頂手前の森林限界を過ぎます。

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後ろを振り返ると下界は見えたものの、遠望は難しい状況。

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やっと蓼科山の広い岩ゴロの山頂に着きました。

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山頂には神社があります。蓼科神社奥宮だそうです。

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奥の方に行ってみると白樺湖や車山高原が眼下に見えました。

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残念ながら八ヶ岳は雲の中でした。

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それでも、北アルプスの山々や槍ヶ岳はしっかり確認できました。

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ということで三角点にご挨拶。

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山頂ヒュッテは人だらけ。さっさと下山にかかります。

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ひたすら石ゴロの道が続きます。登って来る人が多数。家族連れが多く、子供が「楽しい!」なんて言いながら登ってました。

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蓼科山荘のある将軍平に着くとここも人が多い感じ。少しだけ休んで再び下りに入ります。

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雰囲気の良い樹林の中をまたひたすら石ゴロで下ります。しかし、こちらは全く人がいません。ほとんどは蓼科牧場の方から来ているのでしょうね。こちらは沢の中降りているみたいで大丈夫かなと心配になる道でした。

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大きな涸れ沢に出ます。しばらく沢の中を進みましたが、ロープで再び樹林の中に入りました。

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天祥寺原に降りて竜源橋を目指します。笹の多い場所。蓼科山がもう高くなっていました。

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八ケ岳らしい苔むした雰囲気。登ってくるテント泊らしい人に一人会ったくらいでした。

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だいぶ下って竜源橋に出ました。

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その先の道はどうやら今は通行を制限されている道のようです。それでも下の方には道標があるんですけどね。

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ひたすら下って親湯。

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プール平まで歩いて終了でした。バスの本数が随分寂しくなったなぁ。。。

 

赤岳へ 山頂から下山編

赤岳へ 行者小屋編からの続きです。

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早朝に出発します。赤岳にもガスはかかっていないようです。

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地蔵尾根を登ります。急登、岩場、木段、鎖となかなか楽しいルートです。

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お地蔵さんがいるあたりまで登ると稜線が近くなります。

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やっと稜線に到達。そこにもお地蔵さんがいました。

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下を見ると遥か下に行者小屋が見えました。

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さて、赤岳に向かいましょう。左手には富士も望めて最高です。

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展望荘のあたりにはコマクサが咲いていました。

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山頂小屋の先へ行けば、赤岳の山頂に到着!

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権現岳や編笠山なども眼下に一望できました。

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反対方向も八ヶ岳の山々が蓼科山まで全部見えました。しばらく眺めを楽しんで下山にかかります。

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ということで県界尾根を下ります。遥か昔、若い頃に下ったことがありますが、記録も書いていない頃ですっかり忘れています。

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のっけから長い鎖場が続きます。遥か先に野辺山や清里方面が見えますが、遠い。。。

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ハシゴの下りもあります。直射日光でハシゴがかなり熱くて困りました。そこそこ手強い鎖場もあります。

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タカネナデシコが群落で咲いてました。

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最後は横に進む鎖場。右から手前の方に降りて来た所。これが意外にいやらしい所。ミスらないように注意が必要でした。これを抜ければ鎖場終了。

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樹林帯を下っていくとイチヤクソウが咲いていたので写真を撮ったのですが、後で見たらコフタバランが後ろに!現地で気づいてなかった。(泣)

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まだまだひんやりした樹林帯の中を下っていくと大天狗。右にちょっとした岩があるだけです。

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どんどん下っていきます。途中には清里を示すプレート。昔は分岐があったのかも。

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だいぶ進んで明るくなったところで振り返るともう山頂は雲の中。

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だいぶ暑くなってきて、ようやく小天狗。

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少し下ると清里分岐。昔はここから清里へ下った記憶があるけれど、今日は先の野辺山へ向かいます。

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踏み跡チックな道になって木に付けられたテープを見ながら下ります。崩壊地の横を急降下する所もありました。

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進んでいくと右側が開けました。だいぶ降りてきた感じ。

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その先が藪の下り。踏み跡は分かるけれど、下が見えないのでなかなか進めません。

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藪は深くなったり浅くなったりを繰り返しながら、ひたすら進んでようやく防火線の頭。通過地点みたいな所。

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先へ行くとまだ笹藪でしたが、少し刈払いされている道になりました。それにしても日差しが厳しい。

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やっと駐車場に出て、登山道終了。

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林道を少し降りたらゲートがあって通っちゃいけないのかとビビりましたが、開けることができ、通ったら、反対側に登山道入口の表示。獣害対策のゲートでした。

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しかし、これから野辺山駅までは相当な距離。途中に標高1600mの表示があったけど暑すぎです。

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だいぶ歩いて農道分岐をまがり、途中で自分の登山地図にある筑波大学演習林の道に入ろうとしたら、ゲートがあってほとんど使われていない雰囲気。ゲートの先はヤブになっているし、これは利用できそうもないです。仕方なく、北に向かって登って迂回路を探します。

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だいぶ進んで右に曲がるとなんとか迂回路の道路を見つけられました。向こうは奥秩父の山かな。

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それにしても暑いこと。振り返るともう八ヶ岳が遠いです。

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ということでやっとのことで久しぶりの野辺山駅に到着。近くのお店でソフトクリーム買って一息つきました。

今回は下諏訪温泉まで足を延ばし、久しぶりに菅野温泉で入浴。暑くて写真を撮る気になりませんでした。入浴料280円という低料金で良い温泉です。ただし石けんなどは持ち込むように。

 

赤岳へ 行者小屋編

山の日は八ヶ岳へ。

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茅野駅から美濃戸口行きのバスに久しぶりに乗りました。連休だしテント場の混みを考えて早いバスに乗りました。美濃戸口から歩き出してしばらく歩くとやまのこ村。やはり若干涼しいかな。

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先へ進むと美濃戸山荘。前に出ている水が冷たくて美味しかったです。

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南沢を歩くのは何年ぶりでしょう。橋などが結構あります。

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ひたすら登って行者小屋に到着。時間も早く、樹林の近くの静かな場所に張りました。テント場は¥2000でした。ということで三週連続のテント泊。

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テント場はそれなりに埋まりました。やはり夕方に来た人たちは張る場所探しがそれなりに大変だったようです。

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夕方にはガスも晴れて赤岳が。明日はどうなるのかな?

続く。

 

横谷峡ハイキング

8/6は横谷峡へ。

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さすがに北アルプス縦走で疲れたし、天気もあまり良くない予報なので、のんびり歩こうと思います。茅野駅からメルヘン街道バスに乗り、横谷峡入口で下車。

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少し進むと木戸口神社。お参りします。武田信玄の棒道に由来のある神社のようです。

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少し先を右下に降りていくと乙女滝。自然の滝ではなく、ここは寛政4年に作られた農業用水路のためのもの。急峻な崖を滝で一気に落下させて水の勢いを減らす人口滝だそうです。

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しばらく歩いて横谷温泉旅館の横を通過し、さらに進むと霧降の滝。こじんまりした滝ですね。どちらかというと冬季に凍結する頃が良いのかも。

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さらに歩いて屏風岩の氷瀑。この時期は単に流れている滝という感じですので、あまり立ち寄る意味はなかったかも。

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さらに遊歩道を先へ進み、屏風岩の所で下に降りると流れの近くまで行けて涼めます。

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さらに遊歩道を一枚岩に向かいます。

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進んで右下に下ると一枚岩。茶色のナメ滝になっていて広い感じでした。

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さらにしばらく登り、ちょっと歩きにくい道を進むと王滝展望台。ちょっと遠いですが、上から王滝を眺めることができます。2段になっている滝のようですね。

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先へ進むと一人くらいしか会わなくなり、しばらく登ると分岐。右の明治温泉に向かいます。

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道は一本道ですが、しっかりした鉄橋などもあり、整備はしてくれている模様。急降下して、おしどり隠しの滝の手前は鉄製の階段の下を水が流れるような感じ。橋も数年前の水害のせいか、斜めになっていましたが、なんとか通れます。

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明治温泉に出て、先に進むと石仏。昔、このあたりの温泉で快癒した人達がお礼に石仏を置いたものだそうな。

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しばらく道路を歩きます。やはり道路沿いには石仏があります。駐車場に出て、その先に進むと御射鹿池(みしゃかいけ)。

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ここは東山魁夷の有名な絵画、「緑響く」のモチーフになった池と言われているようです。農業用水用のため池でこの日は風もなく、さざ波がないので、樹林が湖面に映り込み、確かに絵画のような雰囲気でした。ちなみに、池の近くには行くことはできず、道路の柵の外から眺めるだけになっています。そのおかげで自然が保たれていて、良い雰囲気に思えました。

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明治温泉で入浴後、往路を戻ります。あれ、横谷観音行ってなかった、と時間が押してましたが、向かうことにします。

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しばらくじぐざぐに登っていくと横谷観音の展望台に着きます。この時期だからあまり渓谷は見えないけど、街並みなどを眺められました。少し天気が良くなった模様。

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もちろん横谷観音でお参り。すぐ横には石仏などもありました。

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当時の皇太子様も訪れていたようです。

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横谷温泉旅館で再度入浴後、横谷峡入口に戻りました。日差しが強烈。バスは意外にそんなに遅れずに来てくれました。

 

親湯から八子ヶ峰 その二

続きです。

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先へ進んでいきます。遠くに車山のレーダードームが見えますが、さすがにあそこまでは行けないなぁ。

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登山道を左にわずかに入った所に八子ヶ峰東峰頂上の表示。

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先が高原らしい雰囲気になってきました。

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蓼科山にはずっと雲がかかっていたけど、この時は雲がどこかへ行ったみたいです。

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コウリンカがまとまって咲いていました。

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マルバダケブキがちらほら。蝶が休んでました。

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先へ進んでいくとこのリフトのあたりが八子ヶ峰の山頂。

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三角点がありました。

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少し先のピークから下りますが、道が不明瞭になり、結局、スキーコースに出てそれを下りました。

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ゴンドラリフトの建物の先に進むと草深い踏み跡になります。

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腰くらいまで草に埋まるような所もありました。先に進んでいくと茅野市の標柱があり、そこからは歩きやすくなって、白樺湖が見えました。

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先に進んでいくとどこまで行けばよいのか分からなくなったので、適当にスキー場の中を下りました。

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スキー場に出た所までは良かったのですが、団体さんが右手に歩いていったので、そちらに進めば良いのかと歩いてしました。本当は左に進まなくてはいけなかったらしいです。結局、ひどい遠回り、別荘地の中を彷徨って、ようやくすずらんの湯近くに出ることができました。

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道路が工事で東白樺湖のバス停は臨時に移設されています。バスが来るまでしばらく待ちでした。茅野駅に出ました。

 

親湯から八子ヶ峰 その一

7/23は蓼科へ。

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随分前に白樺湖から八子ヶ峰は歩いたことがあるのですが、あまり面白くなくてレポも書かなかった。
ということで今回は逆コースで行ってみることに。

久しぶりに茅野駅からロープウェイ方面行きのバスに乗ります。さすがに夏休み夏山シーズンで人がたくさん。最近は土日ならロープウェイ行きが車山方面まで延長運転されている模様。増発も出るということで出発。親湯入口で下車します。

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やはり高原なので道路歩きも涼しい風。しばらく歩くと親湯があります。今は日帰り入浴やってないのが残念。良い温泉旅館のようですね。

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少し先から橋を渡りますが、なぜか建物みたい。旅館の一部なんでしょうか。無料で通れるみたいです。

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先に進んだところから折り返して登ると道標があり、左の左千夫歌碑の方に進みます。

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しばらく登ると伊藤左千夫の歌碑がありました。なんでここに歌碑があるんだろうと思ったら、伊藤左千夫を師匠に持つ篠原志都児という歌人が伊藤左千夫を連れてきて、歌を詠んだからのようです。

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一旦道路に出て、少し迷ったけど、先に進むと再び登山道が分岐。

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雰囲気の良い森の中を登っていきます。

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途中には足元にウツボグサが咲いてました。

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少し曇ってきた様子。

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さらに登っていくと段々と林相が変化し、高山的雰囲気に変わります。

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だいぶ登って左に折れて進みます。ここも雰囲気の良い道。

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リゾート地からの道が上がってきていました。

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先へ進んでいくと北八ヶ岳の山々を見ることができました。

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先に草原が見えてきます。

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ハクサンフウロが咲いていました。

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やはりカワラナデシコ。夏に会いたいお花ですね。

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蓼科山登山口からの道と合流します。

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あたりにはニガナも咲いていますが、シロバナニガナも久しぶりに見ます。

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ヒュッテアルビレオに出ました。最近は営業していないようです。小屋とか人が入らないとダメになるのも早く進むのですけどね。

 

長いので続く。

 

本沢温泉から海尻駅へ

続きです。

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朝になったら雨は上がってました。せっかくなので最後の野天風呂へ。雨上がりで素晴らしい爆裂火口の眺め。そういう時に限ってカメラを忘れました。(^^;

テントに戻り、雨でびしょ濡れのテントを畳むと重いこと。まあ、雨の中の撤収に比べたらマシですね。
たっぷり沢水を飲んで出発。

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しばらく林道を歩くとみどり池への道が分岐しますが、今回はまだ歩いたことのない海尻駅までの道を歩きます。

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しばらく歩くと林道が崩壊しているようで巻き道が作られていましたが、結構登らされました。
写真の先の明るいあたりが崩壊地のようです。

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林道に戻って淡々と歩いていくと、光芒が!ごく僅かな間のドラマでした。

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さらに林道を歩いていくと広めの桟道が出てきて、地図のある場所に。下から硫黄の香りが漂ってきました。

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だいぶ歩くとゲートを通りました。

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さらに下にしばらく歩くと小さな駐車場。数台の車が止まっていましたが、ここまで入るには車高の高い車でないと難しそうです。

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さらに林道を下っていくと本沢入口。ここも駐車場があって何台も車が止まっていました。
この左へ下るのですが、ひどいブルドーザー道で歩きにくかったです。
雨の日は止めた方がよいかと思います。

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途中にポツンと一軒家ではないけれど建物がありましたが、その先はひたすら樹林の中の林道を進みます。
暑くなってきて、ひたすら歩いて目の前が開けたら、そこは稲子の集落でした。

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道路に降り立った目の前には稲子登山口のバス停があります。
この日は平日でしたから40分くらい待つとバスがありましたが、駅まで歩きます。

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結構道路を歩かなくてはいけませんでしたが、海尻駅。予定の11時30分頃の列車まで一時間近くの待ちになりました。
しばらく待つとなんと自分同様に降りて来た登山者二人が。
意外にあの道は使う人がいるのかもしれませんね。

小淵沢駅で駅弁&日本酒のカップを買い、ホームのベンチで打ち上げ。
軽いほろ酔いで帰りました。

 

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