明神峠から三国山稜
(富士山も雪がほとんどない)
【 山 名 】明神峠、三国山、楢木山、大洞山、畑尾山、立山
【 山 域 】丹沢、三国山稜
【 日 時 】2024年6月22日(土)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】明神峠9:20→10:20三国山10:25→10:50楢木山→11:15大洞山11:25→11:50分岐→12:10天狗ブナ→12:35畑尾山→12:45立山→12:55立山展望台13:00→13:50道路→14:10須走浅間神社
☆三国山稜へ
なんとなく久しぶりに三国山稜を歩きたくなった。随分前に篭坂峠から歩いた時に見なかった天狗ブナにも会ってみたいと思う。調べると明神峠行きのバスは今週末までの運転のようである。なんとか土曜日は天気が持ちそうなので行ってみることにした。
駿河小山駅で下車するとかなりの人が下りた。トイレに行ってから並ぼうとすると長い列になっている。最後尾に並んだ。すると一台バスが来て、これは富士霊園行きのバス、並んでいた多くの人はそのバスに乗るためであった。もう一つ、少し短い列があり、そちらが明神峠行きのバスを待つ人たちであった。しばらく待つとバスがやってきて乗り込む。バスはまだ空席が目立つ感じだった。明神峠で下車する。バスの中は冷房がかなり効いていたので体が寒くなっていた。なので風に吹かれると少し肌寒いくらいだった。多くの人は不老山に向かうようだ。
結構多くの人が三国山方面に向かうので、歩く人も多いのかなと思ったが、少し先に仮設トイレがあるので、そこへ行く人たちであった。トイレの横から登山道に入り、三国山に向かうとやはり人は少ないようだ。それでも前からたまにやって来る人たちに会う。明神峠に車を置いて三国山を往復しているのだろうか。湿気がだいぶ感じられるが、標高がそれなりにあるのでそんなに暑くはない。今日は少し風もあるようだ。緩やかな登り道がしばらく続く。左手からはサーキットと思われる爆音が聞こえてくるので少し騒々しい。下草の緑がなかなかきれいである。ウツギがよく咲いていて、地味だけれどきれいである。緩やかな登り道はなかなかしんどい。それでも歩いていくと一旦道路に出る。
先の道に入ると左に道を分けて三国山に向かう登りとなる。ここまで緩やかだったのできつく感じる。しばらく登るとブナがある。このあたりなかなか良い場所である。しばらく登るとやはりブナの大木がある。これは巨木と言って良いサイズであろう。しかし、すぐ先は開けていて、このブナの木もいつまで持つのだろうかと思う。そこには送電線が通っていた。
さらに先に進んで樹林の中を淡々と登っていく。途中には石標が埋まっていた。先の方を横切ったのはシカのようである。近くまで行ったが、もうどこかへ逃げたらしく姿は見えなかった。さらに登っていると数人が降りてきた。細いがブナの森は良く、しばらく登って三国山に着く。
ベンチには休んでいる人がいて、後からも人がやってきた。小さな倒木に座り込んで少し休憩する。静かな樹林の中の山頂で眺めもない。
先へ進むことにする。さすがに大洞山や立山に向かう人は少ないようで、そちらに入ると静かな森の中を進む。道は緩やかであまりアップダウンのない緩やかな道を進んでいく。あたりにはガスが来ているのか少し暗くなったりもする。ときおりハイキングコースの道標を見ながら進んでいく。このあたりは山が深いのか、左手から聞こえていたサーキットの爆音も聞こえなくなり、人の気配のない森の中の道はとても静かである。
どんどん先へ進んで登ると楢木山の表示がある所を通る。あまり山頂という雰囲気ではないが、少し先に進むと下りになり、やはり山頂であったことが分かる。しばらく下ってから先に進み、登り返す。しばらく登ると平凡な山頂の大洞山に着く。道標が立っていて三角点があるから山頂と分かる。向こうから一人やってきたが、立ち止まることもなく、自分と挨拶を交わしただけで先へ進んでいった。自分はお腹が空いたのでここで昼食を取ることにした。
さて、先へ進む。少し下ると各取神社奥の院入口という表示がある。わずかだけ踏み込んだが、なんとなく行けそうになかったので止めることにした。後で調べるとかなり急な道を下ることになるようである。次の機会があれば行ってみることにする。先へ進んでいく。緩やかに進んでいくとやがて右に折れる。樹林が低くなり、明るい感じになるが少し歩きにくい。しばらく進むと明るい所に出た。なんとなく見覚えのある場所である。先には樹林がちょっと邪魔するが、大きな富士山を見ることができた。さらに先に進んでいるとなんとサンショウバラが咲いているではないか。不老山に向かえばもしかしたらと思ったが、こちらに咲いているとは思ってもいなかった。これには吃驚した。さすがに咲き残りではあったが、それでもまずまずきれいな花が遠くに一輪、予期していなかっただけに会えただけで嬉しいお花である。
先に進んでいく。再び明るい所に出て、さらに先に進む。ちらりと富士山が見えた。
どんどん先へ進んでいくとやがて道標のある分岐に着く。そこから右へ篭坂峠の方へ向かう。今回は以前に会えなかった天狗ブナに会うのが目的である。
どんどん降りていくとかなり大きな杉も目につくが、これは違う。ブナだブナ。さらに下っていくとやっと右手に大きな木がある。踏み跡もあるようなのでそれを辿ると天狗ブナの前に出た。あまり近づきすぎないようにロープが張られている。四方八方に伸びた枝がなかなか壮観で、やはり根本の太さは立派である。良い木に会えて良かった。しばらく眺めてから、またそのうちに訪れることにしようとその場を離れた。
往路を登り返す。降りてくる人に一人会った。その後は会う人もなく分岐に戻り、立山に向かう。しばらくきつい登りが続き、畑尾山を過ぎる。先へ行くと緩やかに下って進み、変哲のない立山の道標に出る。
そこから左へ進む。尾根道を緩やかに下っていくと立山展望台に出る。人が休んでいた。そこからは大きな富士山が眺められる。こちらから見ると左手が平べったくなっていて、普段見ている富士山とは少し違った感じがある。座り込んで富士山を眺めながらしばらく休んだ。さきほど休んでいた人達は出発し、代わりに別な人達がやってきていた。
さて、先へ進むことにする。立山には戻らず、左の道を進むことにする。少し樹林の中を進むとさきほどの人達も歩いていた。パスさせてもらって先へ行く。少し行けば立山からの道と合わさった。
そこから左へ進む。少し進むと再びサンショウバラが咲いていた。わずか数輪だったが、やはり咲き残り、あまり良い状態のお花ではなかったが、それでも見ることができた。先へ行くと下りになり、登ってくるランナーさんに会った。その人が最後で後は降りるまで会うことはなかった。ぐんぐん下っていく。ウツギとヤマボウシがたくさん咲いている。今年のウツギは当たり年であろうか。
ヤマボウシも多い。葉の上に白いお花を咲かせるが下を歩いていると目立ちにくいが、それでも木によってはかなり咲いていた。どんどん下っていく。
やがてアカマツの木がある所に出ると、左手の先にだいぶ市街が近づいたようである。さらにしばらく下ると道標があって道が分かれていた。右の道でも良かったが、自分の持つ古い登山地図には左の道が書かれているので、左に進むことにした。こちらの方が今はあまり歩かれていない雰囲気があったが、そちらへ少し下ると切られた樹林帯にロープが張られて、道は左右に何度も折り返しながら下る道になった。しばらく下っていくとやがて道標のある所に出る。先にも尾根は続いているが、道標は右を指している。右下に下ると広い登山道になり、しばらく下ると右手にウツギがこれでもかと咲いていた。やはりこのあたりの山では当たり年という感じである。先へ進むと緩やかな道で下っていき、やがて道路に出た。そこで右から来ている道と合わさった感じである。
後は道路を下るだけ、と思って下り、民家にある所に出ると、目の前にはどーんと富士山。このあたりの住まいの人は当たり前の景色になっているのかもしれないけれど、こんな景色が見られるのはすごいなと思う。富士を眺めながら下っていく。
やがて道路に出る。少し左へ進むとバス停があった。念のために時刻を見るともう20分くらいでバスが来る時間である。そんなに急いで帰る必要はないので、富士浅間神社に立ち寄りたい。次の15時台のバスに乗ることにしよう。しばらく歩いていくが、歩道があるのが有り難い。車道は車の通行量がかなりあるのである。歩いて下っていき、やがて左に進むと右に道の駅の入口を見てさらに進めば、富士浅間神社の駐車場に着く。
まずは入口の木を見る。案内板は倒れていたが、富士浅間神社の根上がりモミと書かれている。途中黒ずんでいて、雷などに打たれたのだろうか。下の部分は空洞ができていて、今にも倒れそうな感じである。降雨により土が流れて今のような形になったようで珍しいものらしい。
少し先から右に順路と書かれた細い道を進む。途中、右手にも大き目の木がある。そちらに行くと静岡県指定天然記念物の「須走浅間のハルニレ」という木だった。樹齢500年あるようだ。やはり太い木である。枝などで全体を見ることができないが、それでもかなり高い木であることが分かった。
先に進むと右手には池があり、滾々と水が流れている。ポンプアップしているにしては水量が多い。やはり湧水なのであろう。先へ進み、左へ出ると参道に出る。たまたまか茅の輪が設置されていたので八の字に回って通った。
随身門の手前には狛犬があるが、下には富士講の石碑が一体になっている。
随身門を通り、お参りする。ちょうど人がおらず、静かにお参りできた。横にあるご神木もかなりの高さであった。
神社を出て、左へ進む。しばらく歩いているとなんとバスが後ろからやってきてスピードを出して曲がって行った。14時台のバスが遅れてきたのであろう。もう数分遅ければ間に合ったが、さすがに角を曲がった所では間に合わなかった。
バス停に行って時間を見ると15時台のバスまでは40分強くらいの待ちである。近くにコンビニがあるので行って飲み物などを買った。バスを待ったが15時台のバスは遅れまくり、30分遅れてようやくやってきた。意外に座席は空いていて座ることができた。御殿場駅に出ると電車もそれほどの待ちではなく、早く帰宅することができた。
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