登山(越後)

ヒメサユリの高城城跡から袴腰山

2024051908(ヒメサユリ)

【 山 名 】高城城跡、袴越山
【 山 域 】新潟の山
【 日 時 】2024年5月19日(日)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】荒沢郵便局前バス停7:55→8:10登山口→9:25高城城跡9:30→10:05袴越山10:20→10:40三角山→分岐→11:15八木ヶ鼻→11:35八木神社11:45→12:00いい湯らてい

☆ヒメサユリの小径と高城城跡、袴腰山

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 さて、二日目はヒメサユリを見に行く。自分は山でヒメサユリに会えたのは一度か二度くらいで、しかも一輪か二輪くらいしか咲いていなかったと思う。それも随分前の事である。なので久しぶりに会うことができるかと楽しみにしていた。しかし、ヒメサユリの小径は事前に調べるとシカなどが入り込んで食べてしまい、今までの一割程度に激減してしまったらしい。

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 天気は昨日に比べるとあまりよくないようだ。晴れてはいるが、なんとなくどんよりした感じである。昨日よりは日差しがないせいか、朝はわずかに気温が低い感じである。今日も一番バスに乗る。今日も地元らしきおじさんが一人だけ、しばらく乗った所で降りて行ったのでまた自分一人の乗車である。荒沢郵便局前で下車した。わずかに戻って右の道に入る。大きなヒメサユリの小径の看板が出ていた。橋を渡り、少し歩くとやはり表示があり、右に曲がって進む。しばらく歩くと幟がたくさん出ていて、広い駐車場に着く。トイレに立ち寄ってから協力金200円を払い、先に進む。お寺の前を左に進むと登山口の表示があった。もう降りてきている観光の人がいた。ヒメサユリの咲いている所まで往復したのだろう。

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 お墓の横を登って、樹林の中に入る。しばらく登っていると早い女性に抜かれた。少し先で一度道路に出る。進むと右に再び登山道に入る。わずかに登るともうヒメサユリが咲いていた。

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 さらに少し登ると左に草地が広がり、ロープで囲われているが、ヒメサユリが結構咲いている。左に進むと鉄塔があって、そのあたりは放し飼いのヒメサユリが咲いていた。戻って先へ進む。両脇にロープがあり、いかにも小径にヒメサユリが咲いていて良い感じである。なにやら音がしているのだが、これは動物避けのために設置された機械から音が出ているようだ。試験的に農薬を撒いたという表示もあった。やはりそこまでしないとダメらしい。

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 減ったとは言え、それなりに咲いている。写真を撮りながら進み、やがて少し盛り上がっている所を過ぎるともうあまり咲いていない状態となった。このあたりまで食われたのだろうか。それでもまだ食い残されたのか、ポツリポツリと咲いているのを見かける。やがて少しきつい登りでしばらく登ると眺めがあるところに出る。

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しかし、今日は風もなくあまり爽やかではなく暑い。そういう意味では昨日の方が日陰は涼しい感じだったが、今日は全くダメである。標高が低いせいもあるだろう。左には高城地蔵尊と書かれた木祠が置かれ、右には昨日と同様に雪を抱く守門岳をよく眺めることができた。

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 さらに先に進み登っていく。道はそれなりに登らされる。やはりこちらのきつい山に慣れているのか、後ろから早い人達に何組も結構パスされる。自分はちょっと水を持ち過ぎたのでザックが重いせいもあるようだ。それにこの暑さもきつい。まあ急ぐ山でもないし、のんびり行こう。ゆっくり登ると「中の眺め」と表示のある所に出る。そこにもヒメサユリがポツリと咲いている。近くにはツクバネウツギと思われる花があるが、背が低い。後で調べたらコツクバネウツギという植物であるようだ。先にも結構見かけた。

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 やはり城跡の山らしく、アップダウンが大きい。ちょっと左を巻いて進んでから先を登り、その先は急な下り、また登りと忙しい。このあたりもコツクバネウツギが多く咲き、白い花を眺めながら先へ進む。眺めの松と表示があり、ベンチもある所に出たが、あまり眺めはない。そのまま先へ進むが、きつい登りが続く。また何組もパスされて登っていると空堀の表示がある。やはり城跡である。その先でも空堀らしい所があった。しばらく頑張るとやっと右奥に小屋が見え、左から回るように進むと高城城跡に着いた。

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 もらったパンフレットによると高城城跡は長尾豊景により1426年に築城され、五代目長尾藤景の時に藤景が謀殺され、臣の長尾外記入道が籠城したけれど、栃尾城主本庄氏により落城したということであった。右手にはベンチがあり、やはり守門岳の眺めである。ゆっくり休憩したい所ではあるが、まだ袴腰山は先である。水を飲んで先へ進むことにする。

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 先に進むとまずは下りである。しばらく下ったのち、再び登りになるが、なかなかきつい。下って来る人達に結構会う。ひたすら頑張って登っていく。途中には少し岩っぽい所もあるがたいしたことはない。きつい登りをこなすと一旦、登り着く。見越しの松と表示がある。左に曲がって先へ進むとまた山頂に向かうきつい登りが続く。これがまた長くきつい。途中で休んでいるグループもいた。さらにもうしばらく頑張るとやっと小さな山頂に着く。

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 そこにもヒメサユリが一つ咲いていた。

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 眺めはなく、山頂の表示と草に隠れそうな三角点の写真を撮って、少し右に進む。すると眺めがあるところに出た。何組も休んでいる人たちがいる。自分も適当に座り込んで休むことにした。

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 左手には大きな粟ヶ岳が見える。少し下から粟ヶ岳に向かう道もあるようだ。しかし、わざわざ遠回りして登る人も少ないだろう。どちらかというと下りで余裕のある人が歩くのであろう。天気がどんよりであまりきれいな景色ではなかった。まだ10時と早いが昼食のパンを食べることにした。

☆八木ヶ鼻へ

 さて、早いが下山にかかる。ちょうどグループが写真を撮っていて下りそうなので先に下り道に入る。ロープの付いた急降下でぐんぐん下る。写真はもう撮らなかったが、途中にもやはりヒメサユリがポツリと咲いていた。登っていく人に会う。しばらく下って先に進むと左に道が分かれている。左は粟ヶ岳に向かう道だ。ブナの道という案内板があった。それにしても暑い。水を飲む。

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 先へ進んで下っていく。ひたすら道に従って下っていくが、やっぱり暑い。途中、少しブナのある森を通る。するとわずかだがひんやりする。それも長くは続かず、すぐにまた明るい道になってしまう。やがて三角山に着いた。特にこれという山でもないのでそのまま先に進む。先へ進んで下っていく。ちょっと登らされる所もある。まだ登ってくる人にときどき会う。やがて左がわずかに開けている所がある。左下にはいい湯らていを見下ろすことができる。

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 しかし、まだ高さはそれなりにあるようだ。先へ進んでいくとのらりくらりと小さなアップダウンで進む道となる。やがて下っていき、下り道の分岐に着く。せっかくなので八木ヶ鼻を往復することにする。先に進んでしばらく登る。そんなに長くはなく、八木ヶ鼻の山頂に着く。一人休んでいる人がいたが、かなり暑い。もう見慣れた守門岳と粟ヶ岳、振り返ると袴腰山が高くなっていた。水を飲んで下りにかかる。

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 しばらく戻って分岐から左に下る。登ってくる人たちに会うが、軽装である。袴腰山まで行くというよりは八木ヶ鼻に登ろうという人たちであろうか。やはり少し急な道を何度も曲がりながら下り、やがて樹林の中を下ると八木ヶ鼻登山道入口の表示のある所に出た。

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 右には神社があるようだ。近づくとたくさんの靴が置かれている。どうやら集まりが開催されているようである。お参りして近くの木などを眺めていたら集会が終わり、たくさんの人が出てきた。地元の方に信仰される神社のようである。それにしても杉の木はかなり高い。少し参道を降りたら、表示があり、幹回りは5mを越え、樹齢は500年あるようだ。相当に高い。それ以外の木もかなりの高さでなかなか良い神社であった。参道を進んで鳥居をくぐると案内板があるが、創建はやはり大同二年のようである。

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 左へ行き、道路を右に折れて橋を渡ると道路に出る。左へいい湯らていに向かう。左手には八木ヶ鼻の巨大な岩壁が目を引いた。

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道路をしばらく歩いていい湯らていに到着する。昨日下車したバス停で時刻を確かめる。13時過ぎのバスまで1時間ちょっとある。ちょうどよい時間だろう。入浴する。熱めのお湯だったが、露天風呂は3つも浴槽があり、また八木ヶ鼻が目の前に見える浴槽もあって、ちょっと前にあの上にいたのだと思うと感慨深かった。

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 バス停に行く。しばらく待つとバスがやってきたが、他にも一人乗客があった。途中からも数人乗って東三条駅に着く。

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 ちょうど長岡駅行きの列車が来たところだったが、切符を買わないといけないので見送るしかなかった。時間が早いので水上駅行きにも間に合う時間ではあったが、さすがにこの二日間で疲れたので新幹線で帰宅することにした。越後湯沢まで乗り継ぎ、途中下車して蕎麦を食べてから帰宅した。

2024051901(ヒメシャガ)

 

粟ヶ岳へ 下山編

2024051738(サクラスミレ)

☆加茂市側へ下山

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 さて、名残りは惜しいが、下山にしよう。下るのもかなりの時間がかかるのである。山頂から右にも踏み跡のようなものがありそうに見える。堂ノ窪山などへ残雪期に歩く人がいるのかもしれない。加茂市への登山道は左へ降りればよいようだ。下りに入るとこちらもお花が多い。オオバキスミレとエチゴキジムシロだろうか。たくさん咲いていた。まだ登って来る人に結構会った。暑いせいか、手前のピークで休んでいる人達もいた。日当たりの良い道を緩やかに下っていく。

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 しばらく進むと小ピークに出る。石標のようなものが置かれていて、粟ヶ岳北峰という表示板があった。振り返ると粟ヶ岳の山頂は少し高くなっていた。

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 先に進むと少し先が分岐になっていて右に権ノ神岳という所への道が分かれていた。もちろんそんな道を歩くつもりはない。この道を下るだけでも大変なのである。左へ進んで下る。そこからは急な下りが始まる。ロープの付いたりしているところもある。どんどん下っていく。遠くに池が見えているが、あれが水源地の近くのダムで、あそこまで下るのであろう。

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 まだ相当な高さがあることが分かる。まだちらほらとオオバキスミレが咲いている。固まった群落も良いが、点々と咲くスミレも良いものである。こちらもイワカガミがやはり見られる。それにしても岩場にロープの付いた急降下が多い。なるほど、こちらを登るのは体力的にしんどそうだ。下りも辛いが、先日の和名倉山山行で鍛えたせいと荷物が随分軽いのでだいぶ下りやすい。やはりこちらにもカタクリやショウジョウバカマが咲いている所があった。

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 登り返しがあるが日差しもあってきつい。ようやく登った所に小屋があった。特に開けなかったが、こちらは使えそうな感じである。ベンチがあるが、暑いので水だけ飲んですぐに下り始める。

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 イワカガミを見ながら下っていくとあまりかからず水場の石標の所に着く。木にも案内板があり、水場4分と書かれているので行ってみる。細くて少し歩きにくい道だったが、しばらく進むとわずかに水が流れている所がある。そこにも先へ進むように表示があり、先に進むと岩から水の出ている水場だった。水場はちょろだが、パイプから出ている。手ですくって飲んでみるとなかなか美味しい。別に汲む必要はなく、あまり汲むと重くなるのでそんなに入れるつもりはなかったが、300mlくらい汲んでおいた。

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 元の道に戻って先に下る。あまり樹林がなく、少し暑い。こちらの道は三条市側の道よりも日向を歩く所が多い。そういう意味でも三条市側の登山道の方が歩きやすい感じがする。その上こんなに急な所が多く、岩場、ロープ場、梯子など、なかなかきつい下り、やっぱりガイドであまり紹介されないのも分かる気がした。

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 小ピークへまた登らされる。そこには6番の表示があった。山頂へは1h15、下りは1h05の表示がある。半分くらいは来たという感じだろうか。振り返るともう粟ヶ岳が高く、手前のヒュッテのあるピークも大きくなっていた。

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 さらにひたすら下る。ロープの付いた岩場もある。足場は多いのでそんなに難しくはなく、安全のためにロープを掴んで下る。それを下りきるとヤマツツジなどのお花が咲いていてきれいである。それにしてもまだ下まではかなり遠いようである。さらに下っていく。このあたりだったかその先だったか、鉄梯子が連続して出てきたりした。どんどん下って5番の表示を見て、さらに先に進むとベンチのある所があった。

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 日当たりが良すぎて休憩する気にならない。眺めを楽しみ、さらに先に進む。まだまだイワカガミが咲いていて楽しい。やはりこの山はイワカガミの山として記憶されそうだ。ひたすら下る。ベニバナツクバネウツギがあったが、こちらはまだ蕾が多かった。さらに下って4番の表示を見る。さらに先に行くとようやく樹林の中に入る。そこそこ大きなブナがあり、やはりわずかだがひんやりした感じがして気持ちよい。

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 しかしそれも長くは続かず、さらに下る。やっと2番の表示のある所に着く。ここにもベンチがあり、一人休んでいる人がいた。道が分かれているようだ。地図で確認すると右の方が普通らしい。

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 軽く水を飲んで右へ下る。だいぶ標高を落としたせいか、やはり少し暑い。急な道をひたすら下ると少し緩やかになり、眺めのある所に出る。振り返るともう手前のピークに隠れて粟ヶ岳は見えなくなっていた。さらに先に進む。また急降下で下ると急に池が見えた。そこへ向かってぐんぐん下り、やがて池の横に出た。そこには粟ヶ岳登山口1番の表示があった。

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 池横の道をしばらく進むとダムの堰堤となる。そこを進むと林道らしき道に出た。振り返ると池は快晴の天気と相まってなかなか良い雰囲気であった。

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林道を進むと右に曲がり、樹林の中をひたすら進む。だいぶ歩くとようやく道路になり、しばらく進むとキャンプ場らしき雰囲気の所に出た。右手には施設があり、先には広い駐車場、そこにバス停もあった。15時過ぎのバスを予定していたが、1時間20分ほどある。温泉まで歩いてしまうことにする。

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 広い道路を先へ歩く。途中のバス停がいくつあるか書かれているので、見ると温泉までは7つほどである。しかし、都会のバス停と違って、一つのバス停間の距離はかなりある。だいぶ歩いてようやく一つ目のバス停があった。振り返るともう粟ヶ岳が遠くなっていた。さらにひたすら歩いていく。田んぼや民家を見ながら歩き、一つずつバス停を数える。ひたすら歩いてやっと6つ目のバス停が出てくる。先の方に建物が見えてきた。ようやく美人の湯の大きな看板を見て、美人の湯に到着する。50分ほどの歩きとなり、バスを待つよりはやはり早かった。

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 暑い日のせいかお湯がわずかに熱めで長湯には向かないが、一台見送ったバスまでも一時間くらいだから、ちょうど良かったのかもしれない。露天風呂からは粟ヶ岳を見ることができて、つい数時間前にあの山頂にいたのだと思うとなかなか良い気分であった。

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 入口にバス停がある。地元の人が数人乗るようだ。やがてバスが来て乗り込む。途中でも乗ってきた人がいた。バスはだいぶ山間を走ってやがて広い所を走り、市街に入る。古そうなお店には雁木があり、やはり雪国だなと思う。駅で下車する。料金を聞くと200円であった。少し待って長岡駅行きの列車に乗る。二駅ほどの乗車だが、一駅進んだ所でしばらく停車する。何か問題があって運転計画を調整しているという。踏切で何かあったらしい。それでもしばらくで動き出した。弥彦線は本数が少なく、待ち時間が長いので多少遅れても何の問題もなかった。この日は燕三条駅の近くの宿泊である。燕三条駅で下車する。駅中には燕Wingというお店がある。地場産業で扱っている刃物や金属製品などが売られている。小さなスプーンが欲しかったので購入した。家で使ってみたら、とても使いやすくて良い買い物となった。宿に荷物を置いて町へ繰り出すが、あまりお店は多くはないようだ。近くの居酒屋さんで一杯やる。宿に戻るとさすがに疲れが出て、さっさと寝ることにした。

 

粟ヶ岳へ 登り編

2024051715(オオバキスミレ)

【 山 名 】粟ヶ岳
【 山 域 】新潟の山
【 日 時 】2024年5月18日(土)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】八木ヶ鼻温泉バス停8:00→8:30登山口→9:40五合目→10:307合目→11:25粟ヶ岳11:40→12:25ヒュッテ→12:40水場→13:502合目→14:05登山口→14:20水源地バス停→15:10美人の湯

☆粟ヶ岳へ

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 今回も新潟の山に行ってみる。先に小さな山に登って泊まり、次の日に大きな山を歩くのが普通だが、やはりできれば先に大きな山をこなして、次の日は小さな山に登って帰りたい。ということで夜行出発とした。久しぶりにバスタ新宿から夜行バスに乗る。早朝のドライブインに立ち寄ると寒いくらいである。放射冷却したのだろう。今日は良い天気になりそうだ。燕三条で下車する。やはり良い天気のようで快晴である。かなり暑くなるという天気予報が出ていた。

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 弥彦線に乗るのは初めてである。東三条駅は弥彦線の終点だった。下車して八木ヶ鼻温泉行きの一番バスに乗る。地元の人が一人、初めてバスに乗るというおばあさんが乗り方が分からないと聞かれる。東京土産を持っていたようなので、来たことのないこちらの知人に会いに行くのだろう。バスはのんびり走り、一人は下車していき、だいぶ乗った所でおばあさんは下車して乗客は自分一人となる。やがて山が近くなってきた。前に見えている大きな山が粟ヶ岳であろう。それにしても高い。標高は1300mに満たないが、登り始める高さが低いので標高差はかなりあるのである。新潟の山がきついのは標高差と距離が長い山が多い上に蒸し暑く、残雪が遅くまで残り、涼しい時期に入山が難しいからである。やっと八木ヶ鼻温泉に着いて下車する。

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 バスを降りてバス停の写真を撮っていたら運転手さんに山に登るの?と聞かれたので粟ヶ岳ですと答える。バス時間の紙を持って行った方が良いというので、加茂の方に下るんですと言うと、先日逆コースで降りてきた人がいたということだった。歩き出して先へ進む。粟ヶ岳登山口の表示があるのでそれに従って道を進む。緩やかな登り道で特にきつくはないが、もう日差しが少し暑い。道脇にはカキツバタがよく植えられていてきれいだった。いかにも静かな山間の集落だが、結構民家が多い。しばらく歩いていくと民家がなくなり、駐車場を右に見て、左の橋を渡る。いよいよ粟ヶ岳の麓に近づいてきた感がある。左に進んでから少し登りがきつくなって道路を歩いていくと駐車場がある。数台止められていて、奥にも数台の車が止まっていた。トイレがあるので立ち寄る。バイオトイレになっているようである。

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 少し先が登山口だった。車止めがあり、そこからはじゃり道である。ただ、しっかり整備された道であまりアップダウンもなく歩きやすい道が続く。左には沢がある。右には水路があり、結構な水量が流れていた。ベニバナツクバネウツギが咲いている。もう下ってくるランナーさんに会う。どれだけ早いんだろう。もう暑いのでTシャツ1枚になる。どうせ上に出ると日差しがあるのでTシャツでは歩けないであろう。先へ進み、しばらく歩くと林道が終わって登山道という感じの道になる。細い道で少しへつりっぽい感じ。小さな沢が流れ込んでいて触ると冷たかったので、少し顔に水をつけるとひんやりした。もう少し進むと鉄の橋を渡る。雪の時に重みで潰れないようにか、隙間だらけになっている橋で人が渡るには問題ないけど、なんとなく気分が良くない。それでも小さいのですぐに渡るとそこからはしっかりと登り道となる。

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 少し登って先へ進むと沢が左から来ていて、右が滝になっている。猿飛滝という案内標柱があった。

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 沢の中に鎖が付いているが、これは増水した時のためのものであろうか。飛んで渡って先へ進む。登っていくとやはり降りてくる人に時折会う。車でくれば夜明けから早朝の涼しい時間帯に登って早いうちに降りてくることができる。そういう登り方の方が正しいのかもしれない。樹林の中の比較的登りやすい道が続いた。途中には少し太い木がある。ブナの木という表示がある。やはり樹林の中は日差しが遮られて歩きやすい。3合目の表示あたりからは斜度が上がってきつくなった。

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ヤマツツジがちらほらと咲いている。まだ蕾もあった。やがてちょっとした岩場に出る。振り返ると眺めがあり、田んぼや民家などが見える。もうそこそこ登ってきている感じである。

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 さらに登っていく。やがて左に進むと薬師の水場という表示があり、立ち寄ろうと左へ行ってみる。少し進むと小さな沢があったが、水量が少なく、今一つでそのまま戻った。先へ登っていくとあまり太くはないが、ブナの森となる。なかなか良い雰囲気である。このあたりも下って来る人にときどき会った。ひたすら樹林の中を登っていく。

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 だいぶ登ると急にわずかな広場のあるところに出た。先に粟薬師奥の院があった。左には避難小屋があるが、屋根崩落のために立ち入り禁止と書かれていた。今は使えないようである。水を飲んで先へ進む。

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 比較的緩やかな感じの登り道を登っていると後ろからランナーさんや早い人が数人やってきたのでパスさせる。少し先で尾根に登り着いた。そこには三十二人滝という表示がある。下に滝があるらしいが、樹林で見ることはできないようだ。

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 さらに先へ登っていく。やはりきつい所も多い。どんどん登っていくと六合目の表示がある。そのあたりにはイワカガミが咲いていた。

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 左へ進むのかと行ってみるとそこは水場への道だったようで、小さな流れに出た。顔を洗うくらいなら問題ないが、ちょっと飲みたくなるような流れではないようである。さきほどの表示の所へ戻り、再び登っていく。足元にはイワカガミがたくさん咲いている。多数の花付きから言ってオオイワカガミであろう。

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 しばらく登るとやがて樹林を抜けて明るい所に出る。まだ山頂まではかなりあるようだ。暑いが日差しを避けるために長袖シャツを着込んだ。降りてくる人たちに会いながら、さらに登っていく。右手に見える雪を抱く山は守門岳であろう。まだきつい登りの所がある。ユキツバキと思われる花やタムシバだろうか咲いていた。

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 タムシバはこの暑さでもう終わりかけの感じだった。イワカガミは相変わらず多い。終わっているところもあったが、まだまだたくさん咲いていた。

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 七合目を過ぎて、やっと山頂が近くなってきた。道は右から左に登るらしい。八合目の表示を見る。先に進むと馬の背の岩場になる。風が吹きあがっていて涼しい。そんなに危険という感じでもなく、楽しい岩場の道である。それが終わると目の前の左に雪田が見えてくる。するとお花がたくさん咲いている。タムシバの先に見える守門岳もなかなか良い。足元にはオオバキスミレだろう、群落で咲いている。なんとカタクリ、ショウジョウバカマもちらほらとある。遅くまで雪田が残っていたのだろう。

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 ユキワリソウだろうか、可憐な花も咲いていた。

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 さらに登ると少し雪が横にあり、やはりカタクリが結構咲いてまだきれいだった。登っていると途中で抜いていった早いランナーさん系の女性がもう下っていくのに会った。

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 きつい所を登り切って左に曲がると山頂への登りだ。右手の斜面には残雪がまだそれなりに残っていた。遠くには名も知らない新潟の山々。しかし、山頂への道が見え、登っている人も見かけるが、かなり厳しそうだ。やがて登りになる。やはり厳しい登りである。登る人が多いせいか道が悪くなっていて、段差が大きい所が多々あり、左や右の横を登らなくてはいけない所が何か所かあった。かなりきつかったが、なんとか登っていく。途中で振り返るともう随分高い所まで登っていた。まだしばらく頑張るとやっと立っている表示板が見えてきて、山頂に登り着いた。

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 山頂は小広い。山頂からは遠くにも白い雪を抱く山が見える。飯豊連峰だろうか。脇の方では無線をやっている人がいた。山頂に座り込んで昼食にする。アゲハチョウが3~4匹高速で飛び回っていた。少し離れた所にも止まるので写真を撮ろうと思ったが、標準レンズではやはり無理であったし、少し近づこうとするとすぐ気づいて飛び去るのでやはり撮れなかった。少し風があるのであまり暑くはなかったが、日差しはそれなりにある。暑い夏ももうすぐという感じである。

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 山頂には黄色のお花が多かった。これはエチゴキジムシロだろうか。ゆっくりとパンを食べて水を飲んだ。

続く。

 

 

六万騎山へ

2024040751コシノコバイモ

【 山 名 】六万騎山
【 山 域 】新潟の山
【 日 時 】2024年4月7日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】五日町駅12:35→13:00登山口→13:40六万騎山13:50→14:15登山口→14:45五日町駅

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☆六万騎山へ

 坂戸山の後は六万騎山を目指す。無人の五日町駅で下車する。他にも一人、登山者らしき人が下車した。その人は先に行き、自分はゆっくりと出発する。タクシーが一台待機していた。登山口まで少し距離があるのでタクシーを使う人がいるのであろう。

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 しばらく歩き、左に折れて踏切を渡る。それにしても暑い。日陰にいると長袖シャツが欲しくなるのだが、日差しを浴びると半袖でもよいなと思うくらいである。地元の人向けの電気店や営業していない飲み屋らしきお店は見かけるが、観光客が立ち寄るようなお店は見当たらない。やがて魚野川を大きな橋で渡る。高速らしき道路の下を通り、先に進むと六万騎山が見えてきた。信号を渡って先に行くと登山口に着く。車が何台も止まっていた。すぐ先に階段があり、それをまずは登る。すると左に社がある。雪がこいがまだされたままの社だが、お参りはできる。地蔵尊のお社らしい。

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 その横から登り始めるが、カタクリ、ユキワリソウなどお花がすごく咲いている。これは吃驚である。

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 スミレサイシンであろうか。普段の関東付近では会えないスミレであろう。

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 ユキワリソウも白、紫、ピンクと色とりどり。これはたまらず、足がなかなか進まない。キクザキイチゲももちろんあった。

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 ブルーのユキワリソウもよい感じである。

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 ナガハシスミレもたくさん咲いていた。

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 ようやく少しずつ登るが、意外にきつい登り、何度か折れて登るとカタクリがすごい。

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 斜面にカタクリがびっしりと咲いている。まさにカタクリのカーペット、これには言葉が出ないね。

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 少し上まですごかった。先へ登っていくとやはり暑い。そのせいかカタクリももう終わりに近い感じになっていたが、まだまだ道脇には咲いていた。ひたすら上を目指して登る。坂戸山もそうだったが、小さくてもきつい山が多い。疑似木段の登りを頑張るとやっと少し平な所に出る。そのあたりもカタクリがひたすら咲いている。進むとまた左に入れる所があり、そのあたりも斜面にカタクリがたくさんだ。この山には一体どれくらいのカタクリが咲いているのだろうか。

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 さらに登るとまた少し平な所が左にある。行ってみるといかにも里山だなという感じ、足元にはやはりカタクリだらけである。少し尾根のような所を進むようになってもやはり両脇はカタクリ、先に進んで左に小さなピークがあり、平和の鐘と書かれた小さな鐘が据え付けられていた。

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 山頂へ向かう道もカタクリ、緩やかに進んで登ると山頂に着く。数人が休んでいた。チョウジザクラだろうか、わずかだが咲いていた。先に見えるのはさきほど登った坂戸山、左手は金城山、巻機山はちょっと枝に邪魔されていた。お茶を飲んでしばし休憩。

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 先の山にも興味はあるけれど、もうこの時間では行くのは難しい。また今度、機会があれば、この山の奥の山を目指してきても良いなと思う。山頂からわずかに下るとまたカタクリがたくさんである。わずかに先に進んで登ってみるとそこから急な下りになっていて、その先はあまりカタクリがなさそうに見えた。戻って分岐から下りに入る。それでもやはりカタクリが多い。本当にこの山はカタクリだらけである。ツバキが咲いていたが、これはヤブツバキだろうか。

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 下っていくとカタクリがさすがに少し減ったなと思う所を通過する。すると今度はショウジョウバカマが咲いている。さらに下ると今度はイワウチワだ。

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しかも葉が大きいオオイワウチワである。最初はちらほらだったが、下ると結構咲いている。ロープの張られた向こうの斜面にはさらにたくさん咲いていた。

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 下っていくとまたカタクリがたくさん咲いている。それを見ながら下るともう開けた所に出て登山口に下り着いた。

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 登山口の右手には庚申塔や石仏などが並んでいた。近くにあったものを集めたのであろうか。雪が多い地方のせいか、だいぶ風化しているものが多かった。

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 のんびりと右に歩く。カタクリが一面に咲いていた場所を右上に見るとやはりピンク色に染まっていた。

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 さきほど登った登山口に出て、あとは往路を駅まで戻る。越後湯沢方面へ列車が走っていくのが見えた。次の列車まで待たされるようだ。駅に着くと40分くらい待ちのようであった。

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 越後湯沢駅に出て、入浴する時間はないかと蕎麦を食べる。しかし、改札に入ろうとして時間を見たら、時間を間違えて覚えていてまだ一時間くらいあった。なのでぽんしゅ館で入浴する。温まってお土産に新潟の柿の種を買い込んで列車に乗り、のんびりと帰宅した。

 

坂戸山へ 大城往復・下山編

2024040721(ブルーのキクザキイチゲ)

登り編からの続きです。

☆大城往復

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 さて、せっかくなので、少し先の大城を往復することにする。裏手から大城に向かうとやはり雪が残っているようだ。それでもだいぶ溶けていて、夏道が出ている所がほとんどである。雪解け水で少しぬかるんでいたり、水が流れている所もあった。それでも下って登り返すと小城と思われる平坦な所に着く。カタクリがちらほらと咲いている。小さな赤い鳥居のようなものが石にもたれかけるように置かれていた。進むと残雪が少し多くなって雪を踏みながら先に進む。しばらく登って大城に着く。まだまだ残雪豊富な山々を見ながら写真を撮った。

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 さて、坂戸山に戻るが、帰りの方が雪があるように思えた。少し下るとショウジョウバカマがたくさん咲いていた。やはり帰りは早い。小城を過ぎて少し滑りやすい下りをこなして登り返すと坂戸山に戻る。休もうかと思ったが、人がかなり多いので、そのまま下ることにした。

☆下山

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 雪を見て先に下る。少し下ると道が分かれている。桃ノ木平は左を示していて、そちらにわずかに入るとショウジョウバカマとカタクリが群れ咲いていた。

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 そのまま下ると樹林帯で面白くなさそうなので、分岐に戻って主水郭と書かれた方に進む。こちらはあまり人が歩いていないようだ。ショウジョウバカマがちらほらとある程度であまりお花はなかった。しばらく下っていくと広い場所に出た。そこを通過して先を下ると左に道が分かれていた。後で知ったが、主水郭はもう少し先だったらしい。残念である。

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 その道に入って下るとすぐに上から降りてきた道と合流する。そこからは城坂コースであろう。まだこのあたりは花が咲いていない。ちょっと時期が早かったようだ。花が多いコースのはずなんだけどと思いながら下る。

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 じぐざぐに下っていくとやがてアズマイチゲが咲いていた。下っていくとお花が多くなる。ちょこちょこと咲いていて固まって咲いている所もあって嬉しくなる。

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 登って来る人も多く、下って行く人もそれなりにいる。しばらく下るとカタクリがやはり咲いている。最初はちらほらだったが、下ればさらにたくさん咲いている。やはりこんなに咲くのかと思うくらいに道の両端にたくさん咲いていた。まさにカタクリロード、右の斜面にはびっしりと咲いている。やっぱり新潟の山はちょっと違うなと思わせてくれた。

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 どんどん下っていくとやがてカタクリは少なくなり、今度はキクザキイチゲがよく咲いている。ブルーのお花もあって良い感じである。一本杉と思われる大きな木があった。

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 そこからは緩やかな斜面を下っていく。しかし、その斜面は一面にキクザキイチゲがそこここに咲いている。

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 道のない所に足を踏み入れることはできないが、あたりには本当にたくさん咲いていた。でも、近くでないと写真には写らない。

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 やがて林道らしきものに出た。その林道を下っていく。カタクリ、キクザキイチゲ、樹林の中にもたくさん咲いている。すごい山である。

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 何度も曲がりながら下っていくと坂戸城跡の石標の立つ広い所に出る。左に曲がって案内板の所に行ってみる。石垣は修理されたものだが、一部は当時のものが残っているようである。左の石標の所へ行ってみるとここにもカタクリがたくさん咲き乱れていた。

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 キクザキイチゲは用水路の横にもたくさん咲いていた。

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 その先へ行くとそろそろお花は終わり、それでもまだちらほらは咲いている。家臣屋敷跡と石標のあるところを過ぎて、しばらく歩くと登山口に着く。左手に神社があり、立ち寄ってみる。鳥坂神社と書かれていた。良い山を歩けたことをお祈りする。

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 道路に出て、往路をのんびり戻る。城跡の内堀跡と書かれた案内板のある池には住宅地も近いのにハクチョウが佇んでいた。

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 駅の二階からは坂戸山をよく見ることができた。ベンチがあるので、昼食にした。予定の列車には十分に間に合うことができた。

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 やはり良い山であった。

 

坂戸山へ 登り編

2024040708(イワナシ)

【 山 名 】坂戸山
【 山 域 】新潟の山
【 日 時 】2024年4月7日(日)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】六日町駅8:40→8:55薬師尾根登山口→10:00坂戸山10:05→10:15大城10:20→10:30坂戸山→城坂コース→11:40登山口→11:55六日町駅

☆坂戸山へ

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 自分には新潟の山は遠い山である。やはり上越線の本数が少なく、早く行くには新幹線を使うしかないからお金もかかる。それでもたまには行ってみようと思った。特に春の時期はあまり訪れたことがない。やはり残雪が多いというイメージときつい山が多いということがなかなか足が向かない理由でもある。しかし、最近は温暖化で随分雪が少なくなって、駅近くの低山であればそれほどの雪はないようである。まだ登ったことのない坂戸山にまずは行くことにした。早朝、家を出ると雨が降っていた。

 新幹線に乗ったが、本庄早稲田駅で列車待ちをする。どうやら一本前に発車する列車に乗ってしまい、越後湯沢に着くのは逆に遅くなる列車らしい。座席ががらがらに近いので、こんなに乗らないのかなと思っていたが、これは各駅停車タイプの途中駅で降りる人が使う列車だからのようである。調べると乗ろうと思っていた列車の次の列車に乗ることになるが、六日町駅に着く時間は15分くらいしか変わらないのでホッとした。相変わらずのポカである。

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 越後湯沢駅で列車に乗り継ぐがほくほく線経由の列車で乗客は少ない。六日町駅まではJRなので特に問題はないし、途中は快速運転なので、六日町駅は二駅目であった。もちろん降りる人はほとんどいないようだった。しっかり晴れている。

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 駅前から歩き出す。少しお店や家が減った印象がある。やはりコロナの影響がまだ残っているようである。しばらく歩いていくと大きな橋で魚野川を渡る。雪解け水かかなり水量があって流れが早かった。突き当りを左に折れて少し進むとすぐに右に道があるのでそれに入る。住宅地を進み、左に折れてさらに右に折れる。左右に池らしきものを見て先に進むと案内板があり、さらに進んで右に登山口があった。

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 のっけからカタクリがちらほらと咲いている。登山口にはたくさんの二十三夜塔や庚申塔が立っている。キクザキイチゲもあったが、つぼんでいた。石段を登ると薬師堂があったのでお参りしておく。その横から木段でしばらくきつい登りで登る。すぐに広い登りになる。あたりは土などが流されないように養生しているらしく、黒い布のようなものがある所が道のようだ。それを登っていくとカタクリが結構咲いていた。写真を撮ってしばらく登ると一旦緩くなった所に出る。右手に小さな鳥居と石祠があり、安全を祈っておく。

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 先に進んで登るとカタクリが本当に群れ咲いている。久しぶりにこんなに群れ咲いているのを見て吃驚するが、後から登ってくる地元の人と思われる人たちはちらりと目をやる程度でさっさと登っていくのにも吃驚だった。こちらの山では、このくらいでも当たり前なのであろうか。軽くロープで囲われているが、先端まで行って一人でハイな気分になって写真を撮りまくった。

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 少し登ってもまだたくさん咲いている。やはり良い山である。木段の登りとなってきつい登りを登っていく。それにしても暑い。こちらの山なのでまだ冬用シャツに冬用ズボンで来たのだが、もう春・夏物のシャツとズボンでも問題ない感じである。汗をかきながらきつい木段をひたすら登る。途中にはイワウチワがたくさん咲いていた。やっぱり花の山だなと思いながら登る。それにしても地元の人は早い。どんどん追い抜かれた。もう下ってくる人もかなり会う。ほとんどは軽装で、軽く運動という感じであろうか。それにしても木段の登りは長い。まだまだ登らされそうで、日差しもきつい。もうGWだろうかと思うくらいの暑さである。だいぶ登った所でひと段落。そこからは残雪の山々を眺められた。

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 さらに先に進み、登っていく。まだまだ登りはきつい。先に山頂への道が見えてきたが、かなり登らなくてはいけないようだ。ランナーさんが抜いていった。途中にはわずかに残雪が残っていたので、手に握って少しおでこにつけると冷たくて気持ちよかった。振り返ると街並みやまだ残雪豊富な山々がいかにも新潟の山らしく、良い雰囲気だった。

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 さらに進むと鉄の梯子が出てきて登らされる。このあたり降りてくる人たちによく会う。もうしばらく登るとやっと小広い山頂に着いた。すぐ上が神社になっていて、そこが実際の山頂である。

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 神社にお参りするのは後にして、まずは裏手からの雪山の眺めを楽しむ。左手は八海山、奥は中ノ岳や越後駒ヶ岳など、右手は金城山だろうか。まだ八海山は登ったことがないので、いつかは行かないといけないな。

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 戻って神社に行く。富士権現社らしい。お参りしておく。

続く。

桝形山

9/10は、こんな山へ行ったことのある人は滅多にいなさそうな長岡の里山、桝形山へ。
ちなみに車ならば山頂直下まで車で入れるので、ほとんど登る必要がない山でもあります。

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長岡駅からの信越本線を越後岩塚駅で下車。

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川を渡ります。

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左手に見えるのがおそらく桝形山。

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飯塚八幡神社でお参り。その先の林道八幡峠線に入ります。

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林道八幡峠線を歩いていくと伝説あま池と書かれていますが、ヤブだらけで池なんてどこにも見えません。

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林道を歩いていると左手にちらりとこんもりした所がありましたが、あれが桝形山かな。

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さらに進んでいくと石清水不動様。石仏の下から水がちょろちょろと流れ出ていました。

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もう少し歩くと登山道入口。

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歩く人は少なさそうな草の生えた道を進みます。

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石仏の並んでいる所に出ました。直進しそうになったけど、それは桝形山には行かなさそうなので、地形図の尾根通り、西に進みます。

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しばらくのらりくらりと尾根を進むと階段があり、登ってみたら、休憩舎がある場所。ここは後で知りますが、出郭で城跡の一角。

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急な木段で登ると桝形山の山頂。畑や街並みなどを眺められました。

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二等三角点が置かれていました。299.6mの点名飯塚。ここは桝形城址で、戦国時代のお城があった場所です。

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向こうに見える山はどこの山だろう。土地勘がないので、全然分かりません。妙高とかなのかな。

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芝生になっている感じ。奥に休憩舎があったので、そこで休みました。

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桝形山神社もありました。

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下りはごく普通の林道コースを下ることにします。山頂からわずかに下ると広場。使われているのか分かりませんが、キャンプ場になっているみたいです。このあたりは二の郭。

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道路に降りると案内板がありました。

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林道を延々と下っていきます。だいぶ下るとめし塚公園と表示のある所。ちょっと草が生えていましたが、入ると石碑などが置かれていました。

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降りていき、飯塚のバス停まで来ると、なんと長岡行きのバスにぴったりの時間。列車で帰るつもりでしたが、せっかくなのでバスで長岡駅に出ました。

 

鋸山(長岡)へ

22日は鋸山へ。

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バスでこの山にアプローチするような人は滅多にいないと思いますけど、昨日はタクシー往復でお金を使ったので、節約します。長岡駅からバスで終点の栖吉バス停まで乗りました。山に行くにはちょっと遅い時間だけど仕方がないです。雨のちくもりの天気予報で早朝は雨でしたが、朝はもう降っていませんでした。

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道路をひたすら歩きます。途中には萱峠コースという入口がありました。

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さらにしばらく道路を登ってようやく花立峠登山口。大きな駐車場があり、たくさんの車が止まっていました。人気の山なんだなぁ。

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山に入るとすぐに天狗清水。たっぷりの水が出ていて、美味しい水でした。

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花立峠に向かう道はいかにも峠道っぽくて良い感じ。

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しばらく登った所で左に入ると烏滝。観瀑台から見る滝はそれほど大きな滝ではなかったです。

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すでに結構きついなと思ってましたが、まだ三合目の表示を見てがっくり。

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登っていくと少し天気が良くなったようです。

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ニョイスミレがたくさん。

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じぐざぐの登りをひたすら頑張ります。昨日の歩きもあって足が重くてきついです。

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サンカヨウの咲き残りに会えました。サンカヨウに会えたのは久しぶり。

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今日もオオバキスミレに会えました。

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ひたすら登って花立峠。もうお昼なので昼食にしました。

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山頂へ向かう道もなかなか歩きにくいアップダウンのある道。オオイワカガミがやはりちらほら。

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やっとのことで鋸山の山頂。大きな石祠がありました。

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市街は明るく、晴れているのかな。

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往路を戻ります。ブナなどもある気持ちの良い下り。

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花立峠付近まで戻ると日差しが出て晴れてきたようです。

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ベニバナツクバネウツギはやはりよく咲いていました。

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午後になっても結構人が登って来る山ですね。天狗清水でたっぷりと水を飲み、ペットボトルにも入れて持ち帰りました。

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林道を下っていきますが、途中、右手に風谷山登山口という表示がありました。小さな山があるようですね。

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集落まで戻ると石碑。このあたりの開墾を代官に直訴した翁の石碑のようでした。

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栖吉バス停まで戻り、なんとか14時後半のバスに間に合いました。駅まで自分以外には誰一人乗らず、この路線、大丈夫かなと思いました。

 

上権現堂山へ

下権現堂山からの続きです。

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山頂から先にはオオイワウチワがたくさん咲いていました。

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次から次へと足元に。東京近辺はなんで少ないのかなぁ。悪い人が多いせいなのかどうか。。。

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先に上権現堂山が見えてきますが、なかなかアップダウンもあって遠いな。

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だいぶ歩いて後ろを振り返るともう下権現堂山から離れてました。

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アズマシャクナゲを一つだけ見かけました。

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やっぱり稜線はタムシバだらけでした。

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ウラジロヨウラクがあったのには吃驚。

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ちょっと雪渓で迷ったりしたけど、なんとか山頂へ。鬼の穴へはヤブになっていて止めました。

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中子沢の方に下りたいなという気もしたけど、雪渓が残っていたのでやめました。少し先まで行くと形の良い山が見えましたが、唐松山かな。

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しばらく戻り、中越コースに入って少し下ると雪渓で道が分からない!もう少し戻って、もう一つの中越コースに入ることにしました。

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下権現堂山に近い方の中越コースの入口。こちらはそれなりに歩かれているようです。しかし、こちらもしばらく下った所で雪渓になり、そこから先がよく分からなくなりました。あまり気分良くないけど、谷に向かって下るとなんとか踏み跡を見つけました。谷の中も雪渓が残っていました。やはりこのコースは残雪期は難しいですね。

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やがて夏道が出ていて、高巻き道になり、右手方向に進むとブナの森。水が出ていて一口飲みました。

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久しぶりに放し飼いのキクザキイチゲの青。やっぱり会えると嬉しいお花。

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下部へ降りていくとピンクのベニバナツクバネウツギがたくさんありました。

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随分降りると戸隠神社と下り口の分岐。戸隠神社に向かってみたら、歩きにくい道でした。

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行きに通った道に合流する直前には杉の大木がありました。

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ということで問題なく戸隠神社に戻って終了。タクシーを呼びました。

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ということで、ナガハシスミレ軍団。

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カタクリ軍団。

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オオバキスミレ軍団。

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シハイスミレ軍団。真ん中は葉が立っているからマキノスミレとも言えそう。。。

やっぱりお花の山でした。

 

下権現堂山へ

5/21はちょっと天気が悪かったものの新潟の山へ。

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小出駅からタクシーで戸隠渓流公園まで乗りました。

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まずは石段を登って戸隠神社にお参り。

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境内にはシャクナゲが咲いていました。

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雨がポツポツ降りの中、登山口から登り始めます。やっぱり新潟の山は蒸し暑いなぁ。

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ツクバネウツギは好きなお花。どうもこの花の形が可愛いですよね。

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しばらく登ると業の秤。田んぼなどが眺められます。

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尾根をのんびり登っていきます。ヤマツツジがよく咲いていました。

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オオイワカガミが!

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ピンクの濃いのはやはり日本海側。ムラサキヤシオツツジですよね。

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だいぶ登った所で振り返ります。まだぱらぱら降る雨とどんより天気が残念な所。

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先へ進むと樹林帯になりますが、タムシバだらけ。

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少しブナの林も通ります。やっぱり少しひんやり。

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だいぶきつい登りを登らされたのち、左に行くと弥三郎清水。残念ながら涸れてました。

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岩場の登りはきついです。途中からは越後三山と右は八海山らしいです。越後三山はしっかり中ノ岳も見えてますね。あの山もきつかったなぁ...。

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ひたすら登ってようやく神湯という所への分岐。

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ということで下権現堂山に到着。一組だけ登山者が休んでいました。

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向こうに見えるのは守門岳らしいです。

ということでその他のお花。

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トキワイカリソウはやはり清楚なお花。

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ナガハシスミレは距が長すぎ。

続く。

 

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