ヒメサユリの高城城跡から袴腰山
(ヒメサユリ)
【 山 名 】高城城跡、袴越山
【 山 域 】新潟の山
【 日 時 】2024年5月19日(日)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】荒沢郵便局前バス停7:55→8:10登山口→9:25高城城跡9:30→10:05袴越山10:20→10:40三角山→分岐→11:15八木ヶ鼻→11:35八木神社11:45→12:00いい湯らてい
☆ヒメサユリの小径と高城城跡、袴腰山
さて、二日目はヒメサユリを見に行く。自分は山でヒメサユリに会えたのは一度か二度くらいで、しかも一輪か二輪くらいしか咲いていなかったと思う。それも随分前の事である。なので久しぶりに会うことができるかと楽しみにしていた。しかし、ヒメサユリの小径は事前に調べるとシカなどが入り込んで食べてしまい、今までの一割程度に激減してしまったらしい。
天気は昨日に比べるとあまりよくないようだ。晴れてはいるが、なんとなくどんよりした感じである。昨日よりは日差しがないせいか、朝はわずかに気温が低い感じである。今日も一番バスに乗る。今日も地元らしきおじさんが一人だけ、しばらく乗った所で降りて行ったのでまた自分一人の乗車である。荒沢郵便局前で下車した。わずかに戻って右の道に入る。大きなヒメサユリの小径の看板が出ていた。橋を渡り、少し歩くとやはり表示があり、右に曲がって進む。しばらく歩くと幟がたくさん出ていて、広い駐車場に着く。トイレに立ち寄ってから協力金200円を払い、先に進む。お寺の前を左に進むと登山口の表示があった。もう降りてきている観光の人がいた。ヒメサユリの咲いている所まで往復したのだろう。
お墓の横を登って、樹林の中に入る。しばらく登っていると早い女性に抜かれた。少し先で一度道路に出る。進むと右に再び登山道に入る。わずかに登るともうヒメサユリが咲いていた。
さらに少し登ると左に草地が広がり、ロープで囲われているが、ヒメサユリが結構咲いている。左に進むと鉄塔があって、そのあたりは放し飼いのヒメサユリが咲いていた。戻って先へ進む。両脇にロープがあり、いかにも小径にヒメサユリが咲いていて良い感じである。なにやら音がしているのだが、これは動物避けのために設置された機械から音が出ているようだ。試験的に農薬を撒いたという表示もあった。やはりそこまでしないとダメらしい。
減ったとは言え、それなりに咲いている。写真を撮りながら進み、やがて少し盛り上がっている所を過ぎるともうあまり咲いていない状態となった。このあたりまで食われたのだろうか。それでもまだ食い残されたのか、ポツリポツリと咲いているのを見かける。やがて少しきつい登りでしばらく登ると眺めがあるところに出る。
しかし、今日は風もなくあまり爽やかではなく暑い。そういう意味では昨日の方が日陰は涼しい感じだったが、今日は全くダメである。標高が低いせいもあるだろう。左には高城地蔵尊と書かれた木祠が置かれ、右には昨日と同様に雪を抱く守門岳をよく眺めることができた。
さらに先に進み登っていく。道はそれなりに登らされる。やはりこちらのきつい山に慣れているのか、後ろから早い人達に何組も結構パスされる。自分はちょっと水を持ち過ぎたのでザックが重いせいもあるようだ。それにこの暑さもきつい。まあ急ぐ山でもないし、のんびり行こう。ゆっくり登ると「中の眺め」と表示のある所に出る。そこにもヒメサユリがポツリと咲いている。近くにはツクバネウツギと思われる花があるが、背が低い。後で調べたらコツクバネウツギという植物であるようだ。先にも結構見かけた。
やはり城跡の山らしく、アップダウンが大きい。ちょっと左を巻いて進んでから先を登り、その先は急な下り、また登りと忙しい。このあたりもコツクバネウツギが多く咲き、白い花を眺めながら先へ進む。眺めの松と表示があり、ベンチもある所に出たが、あまり眺めはない。そのまま先へ進むが、きつい登りが続く。また何組もパスされて登っていると空堀の表示がある。やはり城跡である。その先でも空堀らしい所があった。しばらく頑張るとやっと右奥に小屋が見え、左から回るように進むと高城城跡に着いた。
もらったパンフレットによると高城城跡は長尾豊景により1426年に築城され、五代目長尾藤景の時に藤景が謀殺され、臣の長尾外記入道が籠城したけれど、栃尾城主本庄氏により落城したということであった。右手にはベンチがあり、やはり守門岳の眺めである。ゆっくり休憩したい所ではあるが、まだ袴腰山は先である。水を飲んで先へ進むことにする。
先に進むとまずは下りである。しばらく下ったのち、再び登りになるが、なかなかきつい。下って来る人達に結構会う。ひたすら頑張って登っていく。途中には少し岩っぽい所もあるがたいしたことはない。きつい登りをこなすと一旦、登り着く。見越しの松と表示がある。左に曲がって先へ進むとまた山頂に向かうきつい登りが続く。これがまた長くきつい。途中で休んでいるグループもいた。さらにもうしばらく頑張るとやっと小さな山頂に着く。
そこにもヒメサユリが一つ咲いていた。
眺めはなく、山頂の表示と草に隠れそうな三角点の写真を撮って、少し右に進む。すると眺めがあるところに出た。何組も休んでいる人たちがいる。自分も適当に座り込んで休むことにした。
左手には大きな粟ヶ岳が見える。少し下から粟ヶ岳に向かう道もあるようだ。しかし、わざわざ遠回りして登る人も少ないだろう。どちらかというと下りで余裕のある人が歩くのであろう。天気がどんよりであまりきれいな景色ではなかった。まだ10時と早いが昼食のパンを食べることにした。
☆八木ヶ鼻へ
さて、早いが下山にかかる。ちょうどグループが写真を撮っていて下りそうなので先に下り道に入る。ロープの付いた急降下でぐんぐん下る。写真はもう撮らなかったが、途中にもやはりヒメサユリがポツリと咲いていた。登っていく人に会う。しばらく下って先に進むと左に道が分かれている。左は粟ヶ岳に向かう道だ。ブナの道という案内板があった。それにしても暑い。水を飲む。
先へ進んで下っていく。ひたすら道に従って下っていくが、やっぱり暑い。途中、少しブナのある森を通る。するとわずかだがひんやりする。それも長くは続かず、すぐにまた明るい道になってしまう。やがて三角山に着いた。特にこれという山でもないのでそのまま先に進む。先へ進んで下っていく。ちょっと登らされる所もある。まだ登ってくる人にときどき会う。やがて左がわずかに開けている所がある。左下にはいい湯らていを見下ろすことができる。
しかし、まだ高さはそれなりにあるようだ。先へ進んでいくとのらりくらりと小さなアップダウンで進む道となる。やがて下っていき、下り道の分岐に着く。せっかくなので八木ヶ鼻を往復することにする。先に進んでしばらく登る。そんなに長くはなく、八木ヶ鼻の山頂に着く。一人休んでいる人がいたが、かなり暑い。もう見慣れた守門岳と粟ヶ岳、振り返ると袴腰山が高くなっていた。水を飲んで下りにかかる。
しばらく戻って分岐から左に下る。登ってくる人たちに会うが、軽装である。袴腰山まで行くというよりは八木ヶ鼻に登ろうという人たちであろうか。やはり少し急な道を何度も曲がりながら下り、やがて樹林の中を下ると八木ヶ鼻登山道入口の表示のある所に出た。
右には神社があるようだ。近づくとたくさんの靴が置かれている。どうやら集まりが開催されているようである。お参りして近くの木などを眺めていたら集会が終わり、たくさんの人が出てきた。地元の方に信仰される神社のようである。それにしても杉の木はかなり高い。少し参道を降りたら、表示があり、幹回りは5mを越え、樹齢は500年あるようだ。相当に高い。それ以外の木もかなりの高さでなかなか良い神社であった。参道を進んで鳥居をくぐると案内板があるが、創建はやはり大同二年のようである。
左へ行き、道路を右に折れて橋を渡ると道路に出る。左へいい湯らていに向かう。左手には八木ヶ鼻の巨大な岩壁が目を引いた。
道路をしばらく歩いていい湯らていに到着する。昨日下車したバス停で時刻を確かめる。13時過ぎのバスまで1時間ちょっとある。ちょうどよい時間だろう。入浴する。熱めのお湯だったが、露天風呂は3つも浴槽があり、また八木ヶ鼻が目の前に見える浴槽もあって、ちょっと前にあの上にいたのだと思うと感慨深かった。
バス停に行く。しばらく待つとバスがやってきたが、他にも一人乗客があった。途中からも数人乗って東三条駅に着く。
ちょうど長岡駅行きの列車が来たところだったが、切符を買わないといけないので見送るしかなかった。時間が早いので水上駅行きにも間に合う時間ではあったが、さすがにこの二日間で疲れたので新幹線で帰宅することにした。越後湯沢まで乗り継ぎ、途中下車して蕎麦を食べてから帰宅した。
(ヒメシャガ)
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