山の本

道しるべに会いに行く 浅井紀子著 三宅岳写真

風人社の一冊。

20200928

岩田澗泉さんの道標の写真と浅井さんによる道標文字の書き起こしによる記録です。三宅岳さんの写真が巻頭にたくさん載せられています。

著者の浅井紀子さんからコンタクトがあり、拙い自分の道標の写真を数枚載せて頂いた上に、贈呈頂いたという貴重な本でもあります。

元々、岩田さんの道標については、自分も丹沢の不老山周辺を歩いた時に興味を持ち、道標の写真などをできる限り撮っていました。
数年前に鬼籍に入られたということで、もう道標は風化していくばかりです。
どこかの道標に不老山を愛する会二名と書かれていましたが、もうお一人の方はさらに高齢だったようですので、
楽しい新しい道標は立てられることは無くなってしまい、とても残念です。

岩田さんの道標は一枚の板にたくさんの文字が記入され、限られた時間の中での登山中にすべてを読むことは難しい道標でした。
おそらく多くの方が主な部分だけ読まれ、詳細までは読まれていなかった方が多かったのではないでしょうか。自分もその一人でした。
そんな内容について詳細に書き起こされていて、岩田氏の世界にひたることができるのは、やはり貴重な記録だと思います。

自分以外にも何人かの方のホームページやblogなどのページも紹介されています。
その筋では有名な岡澤さんも含まれています。時間があるときに見に行きたいですね。

発行は少部数のようですので、一般の書店での購入は難しいようです。
もし少しでもご興味がある方は、お早めに直接、風人社か、amazonなどで購入されることをお勧めします。

 

東京発 読んで旅する四季の山々 金森康夫著

けやき出版の一冊。著者の金森氏は「山の写真集」ホームページを持ち、いろいろな山を歩かれています。自分などはとても行けそうもない山や、交通不便な山などなど、たくさんの記録を詳細に残されていて、自分もよく参考にさせてもらっています。その金森氏が本を出されたということで金森氏ご本人から購入させてもらいました。そのおかげでサイン入り。サイン入り本を買ったことは何度もありますが、実際にその著者から本を買ってサインを貰うなんてことは一度もありません。なので、この本は大切にしたいと思います。

金森氏が実際に歩いた31の山行の記録となっています。小さな山、縦走、花あり、温泉あり、たくさんの記録が月ごとにまとめられていて、それぞれの季節で一番旬の山を選んで登ることができます。難しい山は少ないですが、それでも、日留賀岳、谷川連峰馬蹄形縦走など人の少ない山もありますので、少し経験のある方でも楽しめる内容になっています。

写真も豊富ですが、すべてをフィルムで撮られているのもまたすごいこと。自分なんかお花の写真をデジタルカメラで何枚も写して全部失敗していたりするのですが、それをフィルムでビシッと拡大写真を撮られるのは相当な技術がないとできないことです。

一番自分が歩いてみたいなと思ったのは2007年10月の厳剛新道から谷川岳でしょうか。中判カメラで撮られた紅葉の写真は表紙をめくって最初の写真です。錦秋と言っていい紅葉した山。このような日に歩けたら、さぞや楽しいことでしょう。

自費出版ということですから、部数はかなり少なく、なかなか書店で手に入れるのは難しいかもしれません。購入されるのであれば、早めに金森さんのページで申し込むか、ネットで購入されることをお勧めします。

フォト

山の本

  • 山田 哲哉: 奥多摩 山、谷、峠、そして人

    山田 哲哉: 奥多摩 山、谷、峠、そして人
    すでに出版されてから随分経ちますが、書店で見かけたので購入してみました。自分も初めての山歩きは奥多摩でした。なんとなく、そんな頃を思い出しながら読むことができました。奥多摩好きの方ならぜひ一度は読んでみることをお勧めします。

  • 小島烏水, 田部重治, 河東碧梧桐: キャンプ日和: アウトドアと文藝

    小島烏水, 田部重治, 河東碧梧桐: キャンプ日和: アウトドアと文藝
    最近はキャンプが人気なようですが、この本はそうした一夜に関する話を集めたアンソロジーです。田部氏の一文は自分は読んだことがなかった興味深い文章、西丸震哉氏の岩塔ヶ原は何度も読んだことのある印象的な文章、辻まこと氏などの文章もあり、楽しい本です。

  • 坂本 直行: ヤマケイ文庫 原野から見た山

    坂本 直行: ヤマケイ文庫 原野から見た山
    このところのヤマケイ文庫はホントにすごい。もう今ではなかなか手に入れることも難しい名著をたくさん出してくれています。 この本は1973年の茗渓堂版を元本とし、朋文堂版から一部の口絵や挿画を挿入したもののようです。巻頭の十数枚の坂本氏の絵、そしてたくさんの絵の挿入された本文、やはり画文集は良いものだと思わせてくれました。

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