登山(北陸)

花の白山へ その3(別山~御舎利山~市ノ瀬)

2025072134(別山からの御前峰)

続きです。

21日 テント場4:10→5:25油坂ノ頭→大屏風→6:55チブリ尾根分岐→7:10別山7:20→7:30チブリ尾根分岐→御舎利山7:40→8:40チブリ避難小屋8:50→10:15水場→11:20猿壁登山口→11:50市ノ瀬

☆別山へ

 スマホのアラームを3時にかけていたのだが、1分くらい気づかずに寝ていた。ようやく気づいて起きる。もちろんまだ暗い。まずはお湯を沸かしてカレーめしを作る。その間にできるだけ撤収の準備をしておく。とりあえずカレーめしをかきこみ、テントを撤収する。こんな暗い中での撤収は久しぶりである。なんとか畳んで水場へ行き、トイレも済ませて出発の準備ができたところで時計を見ると4時10分だった。まずまず予定通りに出発する。

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 暗い中、雪渓を下る。少し霧が立ち昇っていた。木道に出たが、これは行き過ぎ、わずかに戻ってキャンプ場を示す案内板の横から右に入る道が別山へ向かう道のようである。草がかぶる細い道で少し足元が濡れる。きっとこの先も朝露で濡れまくるのであろうか。ときどき大きな石があったり、細かいアップダウンで、なかなか進むのは時間のかかる道、もうわずかに明るくなってきているので、ヘッドランプは点けているが、あまり役立っているとは言えなかった。やがてキャンプ場からの道が合流する。木道を進む。やはりお花畑になっているが、今日は見ている余裕はあまりない。木道はさすがに少し壊れたりしている所もあるが、先に進む分にはそれほど問題はなかった。またその先の道が石ゴロが多く、歩きにくい道、ヘッドランプは途中で消して進むが、場所によっては少し暗い。横の笹もうるさい所があるが、気にせず進む。やがて先へ大下りとなる。沢まで下って登り返すようだ。しばらくじぐざぐで下っていくと雪渓に出る。斜度がかなりあるので、どうしようか迷う。左に小さな沢があり、そこを下れそうなので、少し下ったら、今度は先はヤブで塞がれ、右は雪渓の下に沢が潜り込んでいて雪渓に出ることができない。しまったこれは無理だとまた登り返す。しょうがないので昨日と同様にシューズチェーンを取り出して付ける。さすがにこれを付けて下れば安定しているので問題なく下ることができた。雪渓から出た所で外す。先に進むと再び沢に出る。結構水が流れていて、顔を洗うとなかなか冷たかった。飛び石で渡渉し、そこから先は今度は急登が続く。じぐざぐに登っていく急登で高度を上げるが、かなりきつい。その上細い道で横の笹などがうるさいし、ズボンも濡れまくる。だいぶ登ってようやく先が見えた。しかし、まだ先は高い。

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 さらに登っていくと急に降りて来た人に会う。ランナーさんだと思うが、何も持っていないようである。それからも数人そういう人たちに会う。どこまで行ったのか分からないが、きっと油坂ノ頭まで朝飯前に軽く登っておく、みたいな感じなのだろうか。遅足の自分には考えられない行程である。まだまだじぐざぐにひたすら登らされる。

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 やっと先の左に雪渓が出てきて、上が近くなってきたと思うが、まだまだ斜度がある。また降りてくる人に会って、さらに登る。少し雪渓を歩くところもあるが、たいしたことはなく、先に進む。ようやく先ほど見えた高みに達したと思ったら、まだ先が高い。やっぱりまだかと思いながら登る。さらに登ると少し右に行ってしばらく登り、細い所を通って先へ行くとようやく通り抜けた感じがする。

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 先に山が見えて、右にガレた所を少し登ると一人休んでいるのか、展望写真を取っているのか若い人が一人いた。こんにちはと声を掛けたが返事はなかった。振り返るとしっかり御前峰が見えている。

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 一番奥に見えるのが別山だろうか。そこまでのルートの高低差は見た感じでは、それほど大きくはなさそうであるが、実際はどうなのだろうか。

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 先へ進む。やはり草が濡れていてズボンが濡れる。緩やかな道で進んでいくと左に池塘がある。あたりもお花がたくさん咲いていた。

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 先へ進んでいくとタテヤマウツボグサがたくさん咲いていた。

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 やがて草がかぶる道を進むが、またズボンが濡れる。気にせず歩く。右を歩いたりするところも以外に右下は崖っぽい感じで道は細いのであまり気は抜けない。

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 やがて大屏風と言われるあたりは、左下が崖になっている横を細い道で進む。慎重に進めば問題はないが、少し不安になる所である。やがてそこを通過してギャップに登り着く。2276m点だろうか。先へ進むが、その先も下って登り返しがありそうだ。振り返ると御前峰がきれいに見えていた。先へ進んでいくとシモツケやハクサンフウロ、ニッコウキスゲなどがよく咲いていた。やはりシモツケのピンクが目立ち、良い所であった。

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 先へ進むと急登になる。しばらくじぐざぐに登っていく。やはりきつい山だなぁと思いながら頑張って登っていく。ようやくきつい登りが終わって進むと右に小さな池塘のある小広い場所を通る。先には別山が見え、あたりは左にも右にもハクサンコザクラがこれでもかと咲いていた。こういう良い自然はいつまでもこのままでいて欲しいなと思う。

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 先へ登り、しばらく樹林の中を進むと右に曲がり、明るい所に出る。涼しく歩けたが、このあたりからはまた日差しの中を歩かなくてはいけないようだ。それでもまだ朝なのでそれほどの気温ではない。それほどのきつい登りではないものの、長い道である。

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 途中には広い斜面の一面にチングルマが咲いていて吃驚する。これほどまでの規模で咲いているのは見たことがない。すごい山である。

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 まだしばらくアップダウンを繰り返して進んでいくとやっと別山が近づいてきた。右に大きな山は巻くようだ。左に巻いて進み、その先に進むとようやくもう一つの山が見えてくる。

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それを巻いて進むとそろそろ分岐かなと思っていたら、道標があった。しかし、ここはまだ分岐ではなかった。先へ進んでいくとハクサンイチゲがあった!しかもきれいである。それなりの数で咲いていた。やはり良い山である。

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 まだしばらく登らされて進むとやっと道標があり、右後ろに御舎利山に向かう道があった。

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 そこから別山へ向かう。緩やかに進んでいく。別山の山頂には人がいるようだ。二人ほどいるようだった。左に何か鉄板を重ねたような所がある。何かの構造物なのかよく分からなかった。先へ進んでしばらく登っていくと、別山の山頂である。やはりお二人ほど休んでいた。まずは別山神社の木祠にお参りする。

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 風が少しあり、涼しい。低い山々が立ち並び、左手には雲から頭を出している山はどこの山だろうか。右後方にはこれから下るチブリ尾根がよく見え、避難小屋も見える。

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 さて、ここから暑い下へ向かって長い道を下らなくてはいけないのである。来た道の方にはまだまだ御前峰がよく見えていた。そろそろ見納めであろうか。

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 さて、少し日が陰った。やはりきつい道で予定時刻を少し過ぎている。下ることにしよう。別山を後にして、さきほどの分岐まで戻る。何人か後ろから追いついてきたようで数人に会った。ハクサンシャクナゲが昨日より若干きれいなものが咲いているのを見つけた。

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 分岐に戻り、市ノ瀬への道に入る。少し登ると御舎利山の山頂、さきほど油坂ノ頭にいた人がやはりカメラを置いて休んでいた。

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 これで御前峰をきれいに見るのは最後だろうか。雲もない山を眺める。これから下る尾根の下には避難小屋を見て、さあ、あそこまでどのくらいかかるのだろうか。山頂を後に下り始めた。

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 下り道は意外に歩きやすい。左右にじぐざぐに曲がって下っていく道だが、斜度もそれほどきつくはなく、淡々と下っていける。しばらく下るともう登ってきたランナーさんに会う。それからは続々と登って来る人たちに会う。通常のコースタイムだと下から4時間半はかかると思うが、もうこの時間に山頂近くまで登ってくるというのは信じられない速さである。自分なんかはこんな所を登るというのはとても考えられないが、世の中には体力のある人がいかに多いことか。左右に曲がりながら下っていく。ちょっと日陰になっているのでまだそれほど暑くはないが、下へ降りれば相当暑くなるのは間違いなさそうだ。やがて少し急な下りになり、しばらく続く。少し右に向かうことが多いが、ときおり折り返して下る。途中、すこしガレていて歩きにくい所があった。注意して下るとまた普通の道になる。ひたすら下っていくと随分下ったところに道標がある。避難小屋まで1Kmの表示があったが、まだそれなりに距離がある。そのあたりからは日差しがよく当たる道となり、やはり暑くなってきた。

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 先に避難小屋が見えたが、登り返さないといけなさそうな雰囲気である。

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 まだしばらく下っていき、やがて登りに変わる。ただ、登り返しは思ったほどではなく、やがて避難小屋に着いた。

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 暑いので避難小屋の影の所にザックを置いて休む。アブがブンブンと飛び回っている。カメラを持ってわずかに戻るともう御舎利山が遥かに高かった。あんな所から下ってきたのかと思う。

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 しかし、この尾根はまだ序の口、先は長いのである。少し休んでいたらさきほど山頂のいた人達が下ってきた。それを合図に再び下り始めることにする。

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 先へ進む。しばらくは比較的緩やかな道で木道などもあり、湿った感じの道を進む。樹林の中をしばらく進むと明るい所に出て、日差したっぷり、きつい道となる。やはり標高を下げたので暑さも増しているようである。しばらく進むとオオバギボウシがよく咲いていて、ササユリも見かけた。その先は展望コースという感じで、左斜面が広い斜面になっていて、そこを左右に曲がりながら下っていく。やがて樹林の中に入り、再び斜度を上げた下りとなる。早く水場に着かないかなと思うが、きつい下りがひたすら続く。まだまだ登って来る人達によく会う。さすがに下りがずっと続き、足も疲れてくる。途中にはブナも見かける。かなりの大きなブナもあった。

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 雰囲気の良い森で、やはりわずかに涼しさを感じた。さらに下ると少し緩やかな所を進み、また下りになってやがて道標があり、右側が少し開けて眺めがある所に着いた。右上を見るともう御前峰は雲に隠されていた。この3日間でガスが出たのが一番早いようだ。やはり御舎利山でしっかり見ておいて良かったようである。

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 まだまだ下りは続く。ひたすら道に沿って下る。まだ登っていく人に会う。このあたりで会った人はどこまで登るのだろうかとちょっと思いながら下っていく。後ろからチリンチリンと鈴を付けた人が下ってきているようだが、自分がパスされることはなかった。やがて標柱のある所に出て、右に水場を示していた。右に少し進んでみるとわずかに下ったところに小さな沢が流れていた。触ってみるとそれほど冷たくはなく、あたりも少し茶色っぽくなっていって今一つ飲みたいという水には思えなかったので、顔を洗うだけにした。

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 それでも顔を洗えば、多少は涼しくなる。さきほどの標柱の所まで戻って休む。休んでいたら一人登ってきた人に会い、水場は近いですかと聞かれたのですぐ先ですと答えた。時計を見るとだいぶ時間が押している。とてもコースタイムで歩けず、入浴して12時台のバスに間に合わせるのはなかなか難しいかもしれない感じになってきた。もしダメなら13時台のバスならなんとかなるだろう。

 さて、下ることにする。少し下った所で、またストックを忘れたことに気づいた。どうも水場にストックを置くと忘れてしまうようだ。また少し登り返す。標柱から左に進むと自分が置いた所にそのまま置かれていた。まったく今回はボケまくりである。気を取り直して再び下り始める。さすがに暑さが増してきた。しばらく下ると小さく水が流れている所なども見かける。やがて登山道に水が流れているところを下る。ずっと登山道の傾斜に沿って水が流れていて、小さな沢みたいである。何度か曲がってようやく右に沢がある所で水の流れは終わった。その後も湿っぽい道を下っていく。すると左に進んだ所がジャバジャバと水が出ている所を渡る。せっかくなので顔を洗うと、さすがにそんなには冷たくはないが、それでもきれいな水でクールダウンできた。まだまだ下りが続き、だいぶ標高が低くなってきたようだ。やがて左に進むような道となる。下りは緩むが、わずかに登り返したりしながら進むのと蒸し暑いので結構きつい道である。のらりくらりと左へ進んでから下る。途中で水飲み休憩。やはり暑い。さらに進んで下ると右下に道が見えた。もう終わりが近いと思うが、まだ左へ進む。さらに進んで急な下りをこなすとやっと登山口に着いた。

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 右には堰堤があるようだ。先に細い道が続いていて、それを辿るようだ。水を飲んで一息ついてから再び歩き始める。右手では工事がされているようで機械音が聞こえてくる。細い道だが特に問題はなく、先へ進む。道標などはなく、少し不安だが、そのまま道に沿って進んでいくと道路に出た。道路は工事用のものらしい。横断して右手に設置された通路らしきものを進むと再び草の生えた道に入る。こちらもそれなりには使われているようで、少し草がうるさいところがあったりはしたが、それほど問題ではない。ただ、どこを歩いているのか樹林の中でさっぱり分からない。ひたすら道に沿って進んでいくと最後は左に進んで道路に出た。少し先に登山者用通路とあり、ボタンを押して通るように記載がある。ボタンを押しておく。どうやら先にあるパイロットランプが歩行者がいることを示すようになっているらしい。しばらく歩行者用通路を進んだのち、道路を歩いていくとゲートがあり、そこにランプが付いていた。先に進むと右下に大きな駐車場が見えてきて、そのまま道路を進むと白山温泉の前に着いた。時計を見るともう12時前である。12時半のバスに間に合うかどうか。とりあえず入浴をお願いする。お風呂に入るとさっぱりした。髭剃りをザックから出すのを忘れて、髭を剃ることができない。しかし取りに行っている時間はない。からすの行水で切り上げ、速攻荷物をまとめて温泉を出て、バス停に行く。すでに行列が出来ていた。最後尾に並ぶと同時にバスがやってきた。問題なく乗ることができて、座席もまだ余裕があった。2時間の乗車で金沢駅に到着する。やはり暑かった。

2025072133

 まずは新幹線のチケットを買う。行列に並んで指定席を調べると2時間以上先まですべて満席で、立席特急券という表示しか出てこない。うわっ、東京までずっと立って帰る?ってちょっと思って一旦券売機を離れて、少し頭を冷やしてみる。そういえばかがやきは自由席がないけど、はくたかなら自由席あるよね、ということに気づいて、自由席券を買う。それに金沢始発だったりするので、30分前に行けば、さすがに座れるだろうと思う。美味しいものでも食べたかったが、そんな気分にもなれなかった。お土産も何を買えば良いのか分からず、甘いものをとりあえず買ってみた。それと美味しそうな駅弁と酒を買い込む。ホームに行くとさすがに30分前なら列は長くはなかったが、それから後には結構な人が並んだようだった。しっかり窓際の席を確保し、車内で打ち上げ。富山駅を過ぎるともう座席は満杯、立ち客も出る感じである。金沢駅から飯山駅までの北陸新幹線は初めての乗車である。遮蔽壁が結構高かったり、トンネルで景色が見られない所も多かったが、初めての景色はいろいろな山を見ることができて楽しい。糸魚川駅では先に見える土むき出し怪峰の眺めが良い感じだった。長野駅を過ぎるとかなりの人が立って乗る状態。3連休だなと思った。新幹線は約3時間の乗車。金沢はやはり遠かった。

 やはりお花だらけの山でした。見たことのないお花には出会えなかったものの、ハクサンxxの名の付くお花もたくさん見ることができましたし、お花の種類も多く、良い山でした。また機会があればあちらの山にも行ってみたいですね。

 

花の白山へ その2(御前峰、大汝峰、展望歩道)

2025072004(トンビ岩コースの雪渓からの別山)

続きです。

【 天 候 】20日 晴れ
【 ルート 】 20日 テント場5:55→トンビ岩コース→7:10トンビ岩→7:45室堂→8:40御前峰8:50→池めぐりコース→9:40分岐→10:10大汝峰10:20→10:35七倉山方面分岐→11:45室堂11:55→12:15平瀬道分岐→展望歩道→12:45アルプス展望台→14:05南竜山荘→テント場(泊)

☆御前峰へ

 4時半くらいに目が覚める。アラームは5時で、6時に出発する予定である。今日は御前峰と大汝山を歩くだけなのでそんなに厳しい行程ではないと思っていた。テントを張りっぱなしにして出かける方法もあったが、最近は悪い人が多くなり、テントが荒らされたり、盗まれたりするという事件も聞くし、行程もそれほどではないということで撤収して持っていくことにする。

2025072001(テント場のハクサンチドリ)

 さすがに昨日の暑さのせいでフライはずぶ濡れ、前を開くと水がポタポタと滴るほどであった。しかし、天気は今日もよさそうだ。のんびりと朝食のパスタを作って食べて、テントを撤収する。冷たい水も入れてトイレなどを済ませ、予定通り、6時前には出発できた。

2025072002(テント場下の雪渓)

 テント場にもきれいなハクサンチドリが咲いていたので写真を撮っておく。また雪渓を下って南竜山荘近くのトンビ岩コースに入る。上空はきれいなスカイブルーである。わずかに雲があるくらいで、今日も日差したっぷりなのだろうか。すぐに大きな雪渓に出る。まずは左に横断するだけである。少し登ると再び雪渓に出る。これも斜度はそれほどではないし、登りなのでストックを使って蹴り込みながら登れば、左にある夏道に戻ることができた。しばらく雪渓の横を登ると左に入る。さらに登っているとハクサンコザクラを見かける。やはり会えると嬉しい。もうひとつ、オウレン系のお花、もしかするとミツバノバイカオウレンなのかもしれなかった。

2025072003

 さらに何度か曲がりながら登っていくと再び雪渓に出る。これはかなりの斜度がある。少し登ってみるが、かなり表面が固い。溶けて固まってを繰り返しているほとんど氷なので滑りやすく歩きにくい。少し登った所で登りにくいので左の斜面に出てみたが、結局、ヤブで進めず、雪渓に戻る。そこでふとザックにスノーチェーンが入っていることを思い出した。この雪渓歩きのために入れて来たのだった。それを取り出して付けて、再び雪渓に出るとやはり安定して滑らずに登れる。やはり持つべきものは装備である。ぐいぐい問題なく登って簡単に雪渓を登りきることができた。

2025072005(トンビ岩)

 そこで外して先へ登る。斜度はそれなりにある登りであるが、もう上は近くなってきた。左に進んで小さな残雪なども出てくるが、たいしたことはなく登っていく。ちょっとした岩に登り着くと道標があった。さらに登っていくとチングルマが咲いている。まだ咲いたばかりという感じで初々しいやつである。ツガザクラなども見かけた。先へ進み、登っていくとトンビ岩に着く。遠くに連なる山を見ることができる。

2025072006

 先に行くと緩やかな登りとなり、歩きやすくなった。先に御前峰が見えてくるが、まだ遠い。今日も雲もない快晴、気持ちの良いスカイブルーである。足元にはオトギリソウ、さらに少し傷んでいたが、ハクサンシャクナゲを発見した。さらに進めば、御前峰が近づき、やがてまた広い雪渓に出る。斜度はあまりないのでここは残雪を踏んでもたいしたことはない。雪の上を進んでいる踏み跡もあるようだったが、左手に夏道が見えたので、そちらに向かって横断して、後は夏道を進むことにした。石ゴロの道を進んで緩やかに登っていくと先に室堂の建物が見えて来た。さらに歩いていくとお花畑が広がっている。室堂の近くではハクサンコザクラが咲きまくりである。そのほかにも室堂の近くにはお花畑が広がり、たくさんの高山植物が咲いていた。

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 室堂に到着し、日当たりがよいベンチしかないので、そこに座って休憩する。さすがに人が多いようだ。御前峰に向かうことにする。先に進むと白山奥宮の鳥居と建物がある。ザックを置いてお参りした。

2025072008

 先に進むとクロユリがたくさん咲いている。クロユリは中央アルプスなどで見ているが、こんなにたくさんのクロユリを見たのは初めてである。イワカガミやツガザクラなどもたくさん咲いていた。

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 登りがきつくなる。軽装の人がたくさん登っていくので、もちろんパスさせて登っていく。コオニユリがまとまって咲いているのも吃驚である。足元に咲くお花に励まされながら登っていくのはやはり楽しい。イワツメクサが咲いているのをみつける。

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 風が少し吹き付けると肌寒いくらいになってきた。やがて高天ヶ原という道標がある所に登り着く。半分くらいは登っただろうか。肌寒いのでウィンドブレーカーを着込むことにした。さらに登っていく。頑張って登ると御前峰に到着する。まずは白山奥宮の木祠にお参りする。

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 そして上に登れば、御前峰の標柱、少し待って写真を撮り、近くにいた人にお願いして自分も撮ってもらった。

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 素晴らしい眺めである。遠くには街並みも見えるし、近くの山々が並び、下には室堂が手に取るようだし、別山も下に見える。しばらく近くに座り込んで眺めを楽しみながら休んだ。

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☆大汝峰へ

 さて、先へ行くことにする。少し進むと先には大きな大汝峰が見える。下には池があり、これも水色がきれいである。池めぐりコースに入って岩場を下る。少し下ると右に折り返してじぐざぐに下り、残雪の池に降りていく。しばらく下ると池の近くに降りてそこが千蛇ヶ池らしい。まだ半分は残雪で埋まっている。もう暑くなってウィンドブレーカーは脱いだ。

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 右手へ進んで残雪を少し歩き、再び道を登って進む。右手に並んでいる山々は北アルプス方面の山々だろうか。

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 カール状の地形の中を進むと右に池がまた出てくる。ここも残雪が残っているが、先の山々との対比が素晴らしかった。

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 あたりにはチングルマが咲いている。先にも池があり、これが翠ヶ池だろうか。ちょっと登っていくと分岐に着いた。そこから右へ大汝峰へ向かう。

 しばらく進むと再び道標があり、そこからは急な登りとなる。

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 すると足元にはたくさんのイワカガミである。

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 さらに登るとイワギキョウとイワツメクサがたくさん咲いていた。

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 結構しんどい登り、それでも登っていくとやっと大汝峰の山頂に着く。

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 あたりは結構広い感じの山頂になっている。ザックを置いてまずは石垣に囲まれた大汝神社でお参り。無事に登れて、また安全に下れるようにお祈りした。

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 歩いてきた池めぐりコースと御前峰が大きい。

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 さすがに雲が少し上がってきたようで、反対側の方面は少し雲が多めだった。雲の向こうに見える山はどこの山だろうか。遠くには街並みも見ることができた。

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 しばらく水を飲んで休憩し、下ることにする。結構しんどくて疲れた。帰りにも別な池めぐりコースを取ろうかと思っていたが、予想外に疲れたので、そのまま室堂に向かうコースを取ることにする。先の道に入るとあまり人が歩かないようで、静かな道になる。草がわずかにかぶるくらいの感じであるが、道は続いているので全く問題はない。結構下り道が続く。少し歩きにくいが、なんとか下っていくと分岐に着く。おじさんが一人休んでいた。先に見えているのが七倉山だろうか。しばらくするとおじさんが立ち上がり、七倉山の方へ向かって歩いて行った。どこへ行くのか分からないが、先へ下るのだとすると相当な長距離の歩行である。途中で泊まるのか、七倉山まで行って戻るのか、いずれにしてもそれなりには大変だろうと思う。

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 自分はここから左の道に入る。やはり細いトラバース道だが、緩やかだが登りもあったり、道に木や石が多く、決して歩きやすいと言える道ではなく、それなりには時間がかかる。その上日差したっぷりで結構暑い。ふらふらと進んでいく。足元にはコバイケイソウやダイモンジソウ、シシウドなどが咲いている。またあまり見かけないお花はイワハタザオとかだろうか。

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 さらに進むとしおれ気味だったが、ヨツバシオガマが次から次へと咲いていた。こんなに見かけたのは初めてである。やがて雪渓に出て、それを登り、その先で進路が分からなくなる。適当に登りやすい所を上へと登っていく。なかなか登りがしんどい。やっと道らしきものを探し当て、それを登るとすぐにさきほどの大汝峰の手前の道標の所に登り着いた。ベンチがあるので、座り込んで休憩。さすがに疲れてきた。

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 先へ進む。しばらく進むと池めぐりコースの分岐に出て、そこからは先に進むとミヤマキンバイの楽園である。近くにはイワカガミも多かった。さらに雪渓を進んで再び道を進み、また雪渓。その先で池めぐりコースを分岐するが、室堂へは左の道の方が近い。雪渓を進み、そこからは登り返しになってしばらく登らされる。さらに道を進むとまた雪渓。それにしても雪渓が多い山である。溶けているので滑るので歩きにくく、そろりそろりと進んだ。その先で歩きにくいガレた所を下り、やっと室堂にたどり着いた。

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☆展望歩道へ

 ベンチに座って休憩。お昼過ぎということもあって、放送があって食事やビールを12時45分まで提供している、と案内があった。パンを食べてしばらく休んでから出発する。展望歩道を下る予定である。トンビ岩コースから登ってきた分岐に進み、そこから左に展望歩道へ向かう。

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 そのあたりもお花畑が広がっていて、なかなか良い所である。クロユリがたくさん咲いていたし、先へ行けばハクサンコザクラ、ミヤマキンバイが多い。ときおり草がだいぶ近くまで来ている細い道を進むが、そのあたりではまたヨツバシオガマなどが多かった。

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 こちらを歩く人は少ないのか、ほとんど人がいない雰囲気。静かな道である。人はいなくてお花が多いのが楽しい。しばらく歩いていくと小さな雪渓もあり、それを過ぎると平瀬道の分岐である。平瀬道は通行止となっているはずだが、ここの分岐では通行注意となっていた。いずれにしても車利用でないとほぼ利用は難しいはずなので、歩く人もいないのであろう。

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 そこから右に折れて下っていく。緩やかな下りをしばらく辿る。途中にはやっぱりイワカガミが多かった。やがて少しガスってきた。さすがにガスると少し気温が下がる。

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 道には草が少しかぶるが、イブキトラノオなどがよく咲いていた。道標かと思う木の看板があったが、注意書きの看板で、そこを過ぎると少し坂がきつくなった。じぐざぐに下ろうとすると下から登って来る人に会う。そこからは結構登って来る人に会った。今日入山した人たちが登って来る時間なのであろう。次から次へと会うようになった。やがてガスが晴れて下に水色のダムが見えるようになった。

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 なかなか急な下りの所もあり、降りて来たから暑さも増してそれなりにきつい。どんどん下っていくとやがてアルプス展望台に着いた。小さな場所で二人ほど休んでいる。スマホで電話している人がいて、仲間が熱中症で倒れたらしい。この暑さだから下はさらに暑いだろうし、日当たりもよいと倒れるのは分かる気がする。

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 先へ進んで下っていく。テント場がちらりと見えたが、随分遠い。

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 随分下ると右に進んで柳谷に出る。そこにも大きな雪渓があり、雪渓を渡らないといけないが、結構溶けている。下に沢が流れていて、崩れたりしないのかなとちょっと心配だった。

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 手前で沢で顔を洗ってクールダウンしてから雪渓に乗り、渡るとなんとか問題なく渡ることができた。先に下っていくが少しきつい下り、それでもしばらく下って行けば、水が出ている所がある。そこで顔を洗うと少しクールダウンできた。まだテント場まではそれなりにあるようだ。それでも少し緩やかになってきて、やがて木道に出る。木道をしばらく歩いていくと川の流れで遊んでいる人たちを見かけて、もう南竜山荘はすぐそこ、という所まで来た時に、はっと気が付くとストックを忘れていることに気づいた。さっきの水場で顔を洗った時だ!慌てて戻る。しかし、かなり歩いてしまった。木段を登り、さらに道を進んで登っていく。途中で出合った人にストックがなかったか聞くと、あったよということだった。やっぱりと思いながら急ぎ足で登る。登り返すとなると結構きつい道だ。さらに登っていくと女性二人が降りて来たので、ストックがなかったか聞くと知らないという。あれ、なくなったか?さらに先にまだまだ登っていくと、ふと気づくと柳谷の雪を渡った所まで来てしまった。うわ、これは登り過ぎた。再び下る。しばらく下っていくと、さきほどの水場、そこの岩にストックがしっかり置かれていた。

 良かった。ホッと一安心。やっぱりこんな忘れ物をするようだと自分も年だなぁとちょっと思う。また同じ道を降りるのはかなり苦痛であるが、まあ、これは自分の失敗なので致し方ない。ようやく木道に出て、しばらく歩けば、やっとテント場への道に出た。右に進んで南竜山荘で今日も受付をする。さすがに昨日ほどの混みはないんじゃないかなと思うが、どうなるか分からない。昨日と同様に1000円をを入れて、テント場に向かう。ちょうど若い学生のグループもテント場へ向かう所でラジオを鳴らしているのか音楽が流れてきた。再び雪渓を登ってテント場に行く。やはり見た所、まだ余裕があり、遠くない所に張った。予想通り、今日は少な目なようだ。テントを張り終えたら、水場に行って冷たい水をがぶ飲み。やはり美味しい水は有り難い。それにしても比較的軽い行程だと思ったら、予想外に疲れる行程だった。やっぱり白山はなかなかきつい山だなと思う。

2025072036

 今日も焼酎で乾杯。今日は昨日と違い買ってきたそのままの黒霧島なので、芋が香る焼酎であった。美味しい水と合わせるとこれもうまい。今日のつまみもサービスエリアで買った富山の白エビを使った柿の種。これもなかなか良かった。まだ少し日差しがあるが、夕方になるとガスが出て、室堂あたりにかかっていた。ただ、時間によっては上がったりして、変わり方が忙しい。日差しが遮られると涼しいのだが、また日が当たったりする。7時をすぎて、少し眠くなってきたので、シュラフに入る。明日はバスに間に合わせるために3時起き、4時出発としたいと思っていた。この時間に出れば、余裕でお風呂にも入れる想定である。明日も天気は良いことを祈りながら寝る。さすがに今日はテント場を探し回るような人は来なかったようだった。

花の白山へ その1(観光新道から南竜山荘)

2025071907(ササユリに会えた)

【 山 名 】白山(御前峰、大汝峰)、油坂ノ頭、別山、御舎利山
【 山 域 】白山
【 日 時 】2025年7月19日(土)~21日(月)祝
【 天 候 】19日 晴れ
【 ルート 】19日 別当出合8:35→10:00分岐→観光新道→10:40仙人窟→11:40殿ヶ池避難小屋11:55→13:20黒ボコ岩13:25→14:05南竜分岐→14:35南竜山荘→テント場(泊)

☆観光新道からテント場へ

 初めて白山に行くことにした。何度か計画したりはしたのだが、やはり遠い山である。できればお花の時期に行ってみたかったこともあるし、バスの便は少なく、自分が行くならば三連休しかないと思っていた。しかし、室堂の小屋を三連休に予約するのはかなり困難、やっぱりテントしかないだろう。テント場は予約不要なようである。松任駅というところからもバスがあるようだが、前日宿泊が前提の早朝しかないし、金沢からのバスも早朝にしかなく、これもほぼ前泊かかなりの早朝に着く夜行バスでないと乗るのが難しい。バスは定員制かつ予約はない。その上、水曜日に足をひねったか何かして右足を曲げると少し痛む。当日には多少回復したものの、歩けるのか不安である。という障害だらけで果たして行けるのかどうか不安がかなりある状態で出発する。

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 夜行バスで早朝の金沢駅にほぼ定刻に到着、すでにバス停には登山者の行列が出来ていたが、見る限りは乗れそうな雰囲気である。6時のバスには乗れなくても6時15分のバスには乗れそうである。天気はよく、絶好の登山日和であるが、相当に暑くなりそうだ。しばらく待つとバスがやってきたが、やはり一台のみ、先頭から乗っていき、自分の番が来る頃にはかなりザックが積まれた状態、大丈夫かなと思っていたら、乗務員さんが数えてきますということで間が空いたが、戻ってきたところ後8名とのことで、問題なく乗り込むことができた。座席を確保するとまだ数席空きがあったが、他にいた人は次のバスを待つようだった。これで障壁はクリア、無事に行けることが分かって安心する。バスはビル街を過ぎると普通の街並みになるが、思ったよりも近くに山が見える。やがて郊外という感じになり、進んでいくと道の駅に到着し、10分ほど休憩があった。そこから先は山に入っていく感じ、上り坂が続き、いくつかの停留所を経由したのち、どんどん山中へ入ってダムを見たり、トンネルをくぐったりしながら先へ進み、さらに先には渓流を左に見てさらに走り、ようやく白山らしい山がちらりと見えると市ノ瀬に着いた。2190円だった。

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 トイレに行ってから登山届を記入しておく。そんなことをしていたので、最後になってしまったようで、別当出合行きのシャトルバスのチケット1000円を購入して乗れるか聞くと、乗れるということでなんとか最後の一人で乗り込む。別当出合までは時間的にはそれほど長くはないが、歩くと2時間はかかるようだ。途中には歩いているグループがいるようだった。別当出合で降りて、休憩所があったのでそこで支度をする。水は2Lのペットボトルを買って持ってきた。しかし水場で水を500mlのボトルに入れて飲んでみるとなかなか美味しい水である。それならわざわざ買って持ってこなくても良かったなとちょっと後悔した。

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 さて、出発する。大きな鳥居をくぐり、右手に砂防新道へ向かう橋を見て、観光新道の表示がある左の道に入る。すぐに登りになり、どんどん登っていく。いきなりカラフルなクガイソウが咲いている。先へ登っていく。やはり暑いが、このあたりは樹林で日差しが遮られているのでまだマシである。少し登るともう降りてくる人に会う。この先、たくさんの人に会うことになった。登っていくと水が流れている。顔を洗うと冷たい水である。また登り始めだが、休みたくなるぐらい冷たい気持ちの良い水だった。顔を洗ってわずかにクールダウンして先に進む。ひたすらの登りが続く。石段も多く、段差が大きい所もある。ここはひたすら登るしかない。なんとか右足は大丈夫そうだ。たまにくきっと怪しいときがあり、痛みは来そうだが、なんとか持ちこたえている。不安だが致し方ない。途中には喜市郎坂という表示があった。

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 さらに登っていくとやがて樹林が少なくなり、左右に曲がりながら登るが日当たりが良くなってしまう。下を見るとまだそんなに登っていない感じで、やはりきつい坂である。右手には別山などの山稜がきれいに見えていて、随分高い。先もかなり高い所まで登らなくてはいけないようだ。右手に道らしいものがあるが、砂防新道らしい。

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 まだまだ登りは続き、ひたすら登る。上部になると登りはさらにきつくなってくる。降りてくる人に頻繁に会う。それでもやっと分岐に登りついた。

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 分岐から左の道はさすがに通る人は少ないようで細い道になっている。ほとんどの人は別当出合へ降りるのであろう。その先もかんかん照りの道で厳しい。斜度もきつい道が続く。しばらく登っていくとシモツケソウが咲いていた。さらに登っているとなんとササユリが咲いているではないか。この厳しい暑さの中で、少ししょぼくれ気味ではあるが、道横に咲いているのには吃驚した。

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 それにしても暑いこと。ピーカンで雲もなく、スカイブルーが広がってかんかん照りは結構きつい。水を随分飲んでいるようだ。それでもたまに乾いた風がわずかにあり、ちょっぴりだけ涼しく感じられるのは良い感じである。先は随分高い。先へ進んで振り返るとたくさんの近くの山々が並んでいる。途中ですれ違った人があれは荒島岳かな、みたいな事を言っていたが、後で地図を見る限り、違うようであった。さらに先に進むとニッコウキスゲがちらほらと咲いている。また少し進むとタカネナデシコも咲いていた。花の写真を撮りながら進むと足がなかなか進まない。やがて岩の下をくぐるとそこに仙人窟の道標があった。

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 先へ進んでちょっとした岩を過ぎると、今度はシモツケがたくさん咲いていた。

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 さらに進むと餓鬼ヶ咽と書かれた岩場を通る。ちょっと突出している岩をのど仏に見立てたのだろうか。

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 そこから少し下って登り返しになると「この先火口から2km圏内」の標柱が立っている。白山も火山なのである。ザックを下して水を飲んでいる。後ろから早い人が来たので道をゆずろうと思ったら、その人もそこで休憩したので先へ進む。登りがきつくなってきた。登っているとヨツバシオガマが咲いていた。ただ、暑さのせいか少ししおれ気味なやつが多かった。随分登ったなと思う頃、ようやく先に避難小屋の建物が見えたが、まだ遠い。しばらく登っていく。

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 さらに進むと残雪である。だいぶ溶けているので、少し渡っただけだが、表面は溶けて凍ってを繰り返しているのでなかなか固い。すぐに道に戻って登っていく。もう少し頑張るとようやく殿ヶ池避難小屋に着いた。ベンチがあるが、日差しがかんかん照り、吹く風は涼しいのだが、さすがに日差しの中で休む気にはならず、避難小屋の入口の日陰に座り込んで休憩とし、持ってきたパンを食べた。

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 下には池があるようだ。上から降りて来た人が何か動いていると話をしていたのが聞こえて来た。池はだいぶ干上がってはいたが、降りていくと確かに池があって、何かいるようだった。マットが設置されている。外来植物を防ぐためのものらしいので、マットをしっかりこすってから先に行く。

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 登っていくとカワラナデシコ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲなど花が尽きない。しかし、先の山は随分高い。キンポウゲも咲いている。さらに登っていくとイブキトラノオ、テガタチドリなどが咲いている。日差しは暑いが、ここまで登ってくると風が爽やかになってきた。

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 やがて「馬のたてがみ」と表示のあるところを過ぎる。まだまだお花は多い。するとマツムシソウを見かける。さらに進むとだいぶ見ごろを過ぎてはいたが、ハクサンフウロとともにハクサンシャジンが咲いていた。

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 さすがに木段登りはきつい。まだ先が高い。やっとそれを登って進むと左手に大きな岩を見て、その下を進む。石が積まれている所があり、ここが蛇塚らしい。少し残雪があり、溶けた水がわずかに流れていた。先へ行くとイワカガミやキバナノコマノツメが咲いていた。

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 少し進むと今度はシナノキンバイだろうか。あまり数は多くなかったようだ。

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 さらに進んで登ると人の多い分岐に出る。そこが黒ボコ岩だった。右下から砂防新道を登って来た人たちが多数休んでいる。これから室堂に登るのであろう。日差しが暑いが、少し休憩する。岩の上に登って写真を撮っている人たちがいるが、わざわざそんな事をしなくてもとちょっと思う。それに足を滑らせたら大けがでは済まないだろう。

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 今日の最高点はここまでである。ちょっと上に登ってエコーラインを下っても良いかなと思ったが、ごく普通に下へ降りて南竜分岐からテン場へ向かうことにする。下へ降りていくとやはり登って来る人が多い。しかし、お花の数も負けじと多い。テガタチドリが固まって咲いていたのやコオニユリも見かけた。

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 ズダヤクシュも見かける。しばらく下ってときおり沢に近くを通る。沢の水で顔を洗うとかなり冷たくて気持ちが良かった。少し下った沢でも手をつけてみたが、もうそんなに冷たくない。やはり上の方が冷たいようである。しばらく下るとグループがサンカヨウがあると言って声を上げていたので見に行く。きれいなサンカヨウにはなかなか会えないので貴重である。

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 するとキヌガサソウまで咲いていた。

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 さらに下っていくと分岐に着く。登録有形文化財という表示がある。甚之助谷第二号谷止工というもので大正4年に施工されたものらしい。

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 そこから左への道は細い道でこんな道かよとちょっと思う。

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 そちらに進むと石段でしばらく登らされる。普通のトラバース道だとばかり思っていたので、ここで登り返しは結構きついなと思いながらしばらく登ると普通に横に進む道となってホッとする。右手には別山への山稜が近い。一番左にあるのが油坂ノ頭だろうか。そこへの道が見える。結構登らないといけないのだろうな。やがて先にテント場が見えてくる。もうかなりのテントが張られているようだ。進んでいくとエコーライン分岐に出るが、ロープで塞がれている。見ると通行止の表示である。良かった、これを下ることにしていたら、通れない所だった。もう少し先へ進んで緩やかに下っていくと南竜山荘に着く。テント場受付があり、石段を登らされて右の建物に入る。無人受付になっていた。1人1泊1000円なので、記入した用紙とともに料金を封筒に入れて箱に入れた。

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 テント場に向かう。いきなり広い雪渓である。こんなに暑いのにこんなに雪があるとは本当に吃驚である。かなり溶けてはきているが、それでも十分に残っている。足元が滑るのでちょっと登りにくい。途中にはポールが立ててあるので、その近くを目印に登っていく。雪渓が終わり、石段を登るとテント場に着いた。

 テント場はすでにかなり数が張られた状態、なかなか空いている所がない。すでに建物の脇など張れそうな所にはほとんど張られている状態である。こりゃまずいな張るところあるかなと一番奥まで行ったが、普通の場所はほとんど空いてなかった。草がだいぶ伸びている所がなんとか張れそうだ。無理矢理張ることにする。斜めっているが、頭を上にすればなんとかなりそうだ。テントを張ってようやく落ち着く。それにしても日差しが暑い。少しは陰ってくれないかなと思うが、そういう時に限って雲もないし、ガスも出ない。炊事場に行くと水が出るが、冷たい水である。これは有り難い。しかも美味しい水であった。たっぷり入れておく。

 テントの中は暑いので、近くの建物の陰で少し休んだ。暑いがテントに戻り、持ってきた焼酎を飲む。ウィスキーはこのところ高いし、どうも濃い目に作ってしまうせいか胃がやられることが多いので、最近はもっぱら焼酎である。とは言え最近は焼酎もそれなりに高くはなっているが。麦焼酎はほんわりした味で、冷たい水で割るとなんとなく今日の気分に合った。つまみは行きのバスが立ち寄ったサービスエリアで購入したホタルイカの煮つけである。そのまま口に入れて噛んだら目が固くて歯が痛んだ。まずいと思って、それ以降は目を取り出すことにした。普段だと塩分が気になるが、水を大量に飲むこういう暑い日は、補給できてちょうどよいだろうと思う。ちょっと多いかなと思ったが、酒とともに結局全部平らげてしまった。後はすることもない。日が陰るとさすがに少しひんやりしてくる。夕食のカレーを作る。アルファ米の白米とお湯を注ぐだけでできるフリーズドライのカレーだが、以前にも食べて美味しかったものである。美味しく食べることができた。酒の酔いと夜行の疲れもあってシュラフに入るとあっという間に寝てしまう。ふと目が覚めるともう19時過ぎ、トイレに行きたくなって出るとすごく寒い。長袖シャツにウィンドブレーカーまで着込んだが、それでも寒さに慣れていないのでがたがたと少し震えるくらいに寒かった。再び寝たが、夜遅くなってテント場を探しに来る人がいる。21時過ぎにも一人やってきたようで、隣にテントを張ろうとしたようだが、さすがに草だらけの上に通路だし、斜めっているので、さすがに諦めたようで他へ行ったようだった。後はぐっすり寝ることができた。

続く。

 

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