登山(東北)

窓明山へ

三岩岳からの続きです。

2024080402(オトギリソウ)

【 天 候 】4日 くもりときどき晴れ
【 ルート 】4日 避難小屋5:30→6:05三岩岳6:05→6:30避難小屋6:40→7:00水場→7:40窓明山→8:50家向山手前9:00→9:45巽沢山→10:20保田橋登山口→10:40窓明の湯

☆再び三岩岳と窓明山へ

2024080401

 朝目覚めて時計を見ると4時過ぎだった。4時半にアラームをセットしておいたが、それよりも早く自力で目覚めた。外へ出るとあまり寒くないが、ガスっているようである。これでは今日はまったく展望はないだろう。山頂には行かないでそのまま窓明山に行くというプランも考えたが、時間的に早すぎる。11時頃に下山できればよいかと考えていたので、これからの行程を踏まえて、やはり行くことにする。食事を作っていると明るくなってきた。もしかすると晴れる可能性もなきにしもあらずという感じである。

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 再びサブザックで小屋を出て、昨日と同様に登る。やはりアブが来たが、一匹くらいで数は多くないようだ。昨日咲いていたタテヤマリンドウは閉じていたが、代わりに昨日は蕾だったお花はオトギリソウであった。しっかり咲いていた。やはり周りは白一色、明るくなってはいたが、やはり眺めなどはない。淡々と登って山頂に着くが、やはりガスであった。

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 ガスの山頂に長居する必要はない。写真だけ取ったら、さっさと下る。ガスの中を下っていくと少し日差しが出てきた。避難小屋に戻るとそのあたりはガスから抜けたようだ。今日も暑くなりそうである。

 さて、再び重いザックを持って出発とする。しっかりと避難小屋の扉を閉めた。

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 すぐ先の分岐には時間も書かれている。窓明山まで70分ほどのようだ。道を進むとやはり人が少ないせいか下草が多いのとやはりぬかるんでいる所が多々ある。その上に下草は濡れているので、ズボンがかなり濡れてしまう。雨具の下を出すのも面倒でそのまま進んだ。相変わらずアブは飛び回るが、昨日よりは少ないようだ。緩やかな下りがしばらく続き、少し先に山がちらりと見えたが、まだガスが多い。

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 下っていくと足元に水が流れるようになる。沢が近いと思っていると左に岩から水が流れている所がある。ここが水場だろうか。特に表示などはなかったが、ここで水を汲むことにした。まだ2L持っていたので、1Lだけ汲んだ。これだけあれば十分であろう。飲むとなかなか冷たい水で美味しかった。近くにはシオガマギクが咲いていた。

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 先に下ると右に曲がり、沢から離れる。やはりそこが水場であったようだ。しばらく進んでいくと小湿原に出る。やはりあまりお花はなく、先はガスである。

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 湿原が終わってしばらく進むと尾根に出る。ちょっと片斜面の道となり、わずかに歩きにくい所もある。振り返るとやはり三岩岳はガスの中、その上にガスが下降気味、あまり良い天気ではないようである。

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 先の窓明山方面もガスだが、右手にこんもりした山は家向山であろうか。そちらはなんとか見えている感じである。

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 先に進むと明るくなり、ガスが上がり始めた。日もさしてきて蒸し暑い。しばらく尾根道を登ったのち、先へ進むと再び小湿原を通る。そこもキンコウカが咲いていた。

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 そろそろ山頂が近くなってきた。登りも少し緩やかになり、やがてコンクリートに金属盤の付いた道標がある。窓明山の山頂はわずか先のようだ。ザックをデポし、カメラだけ持って先へ行くと山名板のある山頂に着いた。

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 ガスと湿気のせいで薄ぼんやりとした眺めで近くの山が見えたくらいであるが、なかなか良い感じの眺めであった。トンボがたくさん飛んでいる。トンボは自分的には益虫である。まだアブは飛んでいるが、トンボが多くなるとそのうちにアブも減るはずである。写真を撮り、また分岐に戻った。

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 そこから先へ進むが、気持ちの良い尾根道を下る。トンボが多いがアブも多い。しかし、気分よく下れる道である。笹は刈払いされている。先月の山開きの時に刈ってくれたのであろう。問題なくどんどん下ってまた眺めのない道となる。緩やかに下っていく道はしばらく続く。

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 樹林帯に入り、アブも少なくなる。その上、風が通ってひんやりする。またブナがあるからひんやりするのか、ひんやりするからブナがあるのか、いずれにしても悪くない場所で気分よく通る。長い道を下っていき、やがて右手が少し開けた所に出ると先に山が見えた。あれが家向山であろう。

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 まだしばらく先に下ると少し急な下りの所も過ぎて先に緩やかに進むと今度は一転して急な登りに変わる。ここまでずっと下りが続いたので、この登り返しは斜度もあり、かなりきつかった。それでも頑張って登るとピークらしき所に出て、左にロープの張られている所を見る。そこが家向山分岐らしい。

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 ロープが張られているものの道はなく、ここも激藪である。時間と踏み跡があれば家向山に行こうかと思っていたが、雪の時期でないと行くのは困難なようである。こんな状況を見ればあっさり諦めもつく。座り込んで少し休憩する。下には古い道標らしきものが落ちているが書いてあった字は見えなくなっていた。予定よりも早く下山してしまいそうだ。来た方を振り返るとかなり大きな木を見かける。その先にはちらりと肉眼では窓明山が見えたが、写真に撮るのは無理だった。

2024080417

 さて再び下り始める。日の当たるところはやはり暑い。それでも風がたまにあり、ちょっとだけ救われる。下っていくとかなりの太さのブナを見かける。巨木のサイズではないが、ブナにしてはかなりの太さである。ブナは成長が遅いのでこのサイズになるまでどのくらいの年月が経っているのであろうか。

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 どんどん下ってロープの付いた所なども下った。やがて少し緩やかに進む所に出る。

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 するとホツツジが群落で咲いていた。ホツツジの群落は滅多に見たことがなかったので、目にしたのは随分久しぶりなような気がする。

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 どんどん先に進んでわずかに緩やかな登りが続くとそこが巽沢山であった。

2024080421

 ここまでくれば、もう下山口まではそう遠くはないだろうと思った。しかし、先へ進むとそれなりに急な下りが続くようになる。わずかに登り返しなどもあるが、概ね急な下りが多い。周りの展望はないので、もう相当下ったのかなと思いながら下っていくとちらりと右が見えるところがあった。しかし、それを見るとまだまだ高い所にいる事が分かる。これでは下まで降りるまで相当ありそうだ。

2024080422

 やはりすぐ先からはかなりの斜度の急降下となる。ロープも付いている。これは登ってくるのは大変そうだ。

2024080423

 あっという間に高度を落としていく。ひたすら下っていくとやはり暑くなる。日差しがある所は強烈である。それでも構わず下っていくとやがて車やバイクの音が聞こえるようになってきて、さらに下ると右手に沢音が聞こえてくる。だいぶ降りると急に左に折れる。そこからもまだ急な下りが続き、ロープを掴まないとダメな所もあった。その下りをこなすと下りついたのか、右に曲がり、緩やかに進んで左に折れると登山口に着いた。

2024080424

 やっぱり暑い。スノーシェッド手前の温度表示は28度で昨日より1度高いようである。時計を見るとまだ10時半にもなっていなかった。

 さてあずき温泉に向かう。しばらく歩くと昨日登った登山口を右に見て、さらに進む。スノーシェッドに入れば涼しいかと思ったが、案に相違してやはり暑かった。かえって左側に雪避けのプレートが設置されているので風が来ないので余計に蒸し暑く感じた。車はスピードを出して走り去るが、歩道的なものがあるので大丈夫である。少し進むと一旦スノーシェッドを抜ける。右に上がる道があるが、そこが昔の黒檜沢の登山口であろう。整備されていないせいか、表示などは撤去されているようであった。再びスノーシェッドに入って先へ進む。またしばらく歩くとあずき温泉のバス停がある。

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 少し先に左に道がある。そちらに出るとそこは駐車場らしい広場になっていた。左にロープの付いた道がある。ロープをくぐって先に行ったら、建物があるが閉鎖されていた。これは以前のあずき温泉の建物らしく、今営業している窓明の湯はもう少し先らしい。スノーシェッドに戻って先へ進む。しばらく進むとスノーシェッドを抜けた先に新しい感じの建物があり、そこが窓明の湯であった。

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 入ろうかと思ったら、目の前に止まっていた車からおばさんが下りてきて、11時からですと言う。施設の人であった。ひとまず自販機で麦茶を買う。めちゃくちゃ冷えていたので飲むと体に染みわたった。ようやく時間になり、入浴する。檜枝岐に行きたかったのでバス時間まで40分弱しかない。カラスの行水で入ろうと思っていた。さくっと入浴する。道路横に出て、日差しの暑い中でしばらく待つとバスがやってきて手を挙げる前にウィンカーを出してくれたようだった。日曜日のせいか乗客は一人くらいだったようだ。桧枝岐まで乗る。まるやというお蕎麦屋さんに立ち寄る。さすがに昼時でしばらく待たされたが、美味しいお蕎麦と天ぷらで軽くお酒を飲んだ。

2024080427

 時間がまだ少し余った。しばらく歩いて道の駅まで行く。スキー場で雪まつりが開かれているのがバスの中から見えたからである。行ってみるとこの暑いのに確かに雪が残っていた。冬の雪の多い時期に覆いをかけておいて、今の時期まで持たせたものと思われた。入らなかったが、道路から眺めた。日当たりの良いバス停でバスを待つが、やはり厳しい暑さだった。やっと来たバスはやはり乗客は数人だったようである。会津高原駅に出て、いつものようにリバティーと各駅停車を乗り継いで帰途についた。

 

猛暑の三岩岳

2024080317(イワイチョウ)

【 山 名 】三岩岳(三ツ岩岳)、窓明山、巽沢山
【 山 域 】南会津
【 日 時 】2024年8月3日(土)~4日(日)
【 天 候 】3日 晴れのちくもり
【 ルート 】3日 国体コース登山口10:45→旧道分岐→12:25水場12:35→旧道分岐12:45→14:35避難小屋14:45→15:25三岩岳15:30→16:00避難小屋(泊)

☆猛暑の三岩岳へ

 やたらと暑い今年の夏。もう何度もレポを挙げているが、やはり暑い。その上に天候不安定、どうも高山に行こうという気が起きない。この猛暑に中級山岳はかなり暑いが、それでも三岩岳の標高は2000mを超える。ということで行ってみることにした。以前は黒檜沢から登る道が普通だったようだが、随分前の大雨以来、登山道は整備されていないようなので尾根を登る道が一般登山道である。ちなみに登山口から山頂までは標高差1300mあるようだ。

2024080301

 いつものようにリバティに乗り、会津高原駅で下車する。バス券を買ってバスに乗る。運転手さんにあずき温泉の手前で下車したい旨を告げて乗車した。軽い荷物を持った人や観光客がいるが、登山者らしき人はわずかだった。バスが走りだすと道路の温度表示は35度を示していた。しかし、しばらく走った所では33度と少し減った。随分乗ってあずき温泉のアナウンスでブザーを押し、運転手さんにスノーシェッドの手前でとお願いする。止まってくれたのは登山口の目の前であった。すぐ先のスノーシェッドの前に温度表示があり、その温度表示はなんと27度を示していた。しかし、そんなに涼しくはない。湿度が高いせいだろうか。

2024080302

 鈴の音が聞こえて一人降りてきた。避難小屋に泊まるのか聞かれたのでそうですと答えると扉が傾いていて開けにくいということであった。後で水場の事を聞くのを忘れてしまったと思った。近くには沢があるらしく、水音がしていた。登り始めるとのっけから木段の登りで少しきつい登りである。その先もやはりきつめの登りが続いて汗をかかされる。樹林の中なので木漏れ日であるのが有り難い。どんどん登っていくと少し緩やかな道になる。途中にはなかなか太い木もあって良い感じである。

2024080303

 一人下ってきたので水場について聞いてみたが、途中で降りてきたので分からないということだった。この暑さなので取りやめて引き返したのであろう。数年前はたくさん出ていたから大丈夫だろうということであった。しばらく進むと再び斜度が上がってそれなりにきつい登りが続く。途中、わずかに先が見えるところがあり、山頂と思われる山が先に見えたが遥かに遠い。あんな所まで登らなくてはいけないのかとちょっと思う。

2024080304

 ひたすら樹林の中の登りが続く。ロープが付いた所はそれなりにきつい登りである。何本か付いていて、しばらく頑張っているともう一人降りてきた。こんにちはと挨拶を交わしただけで先に進む。まだまだ登りは続く。さらに登っていき、そこそこ大きな木のある所を過ぎて、さらに先に行くと緩やかな登り道となる。また少し登ってから進むとわずかに下る。再び登りになってさらに登り、進むと左にテープの付いた所に出た。

2024080305

 この時点で水は2Lほど持っていた。しかし、避難小屋の前にも溜まり水があるようだけれど、まともな水場までは20分くらいあるらしい。ここから持ち上げようと旧道の方に入る。ガイドでは5分くらい下れば枝沢で水が汲める事が書かれていた。重いザックを持ったまま旧道の方に入る。あまり歩かれていないので枝などがあるが、このあたりは道は問題ない。緩やかに下っていくと思ったよりも早く、ちょろちょろと水の流れる所がある。二つくらい流れを見て、そのもう一つ先が少し水が流れているが、さらにもう一つ先の沢がそれなりに流れていたので、そこで汲むことにした。水はそれなりには冷たく、コップに入れると悪くない水である。流水なので煮沸した方が良いとは思うが、それなりに飲んだ。後でも特にお腹を壊すような事はなかった。2.5Lほど汲む。これで4.5Lになった。時間も良いので、冷たい水を飲みながら昼食のパンを食べた。

2024080320

 さて、避難小屋まで頑張ろう。再び道を登るが、沢のあたりは足場が悪く、バランスを崩しそうになった。ザックも重いのでふられないようにしないといけなかった。それほどかからず分岐に戻る。奥に先の山が見える所があるが、明日行く家向山あたりであろうか。

2024080307

 登り始めるとザックの重みがきつい。やはり4.5L水を持つとひしひしとその重みが感じられた。登りもそれなりにきつい斜度の登りが続く。ちょっと日が陰ったりすることが多くなり、そのあたりは救われた。日陰は帽子をぬぐ。風もたまに吹いてくれて、わずかに涼むこともできた。やはり高度を少し上げたせいか若干はよくなったが、登れば暑い。長い登りがひたすら続き、途中でバテて一本立てる。さらに登るとたくさんのトンボが飛ぶ。しかし、中に大きなアブが混じりだし、ブンブンと羽音を立てながらちょっかいを出してくる。長袖シャツなのでまだ良かったが、半袖シャツでは被害が酷かったろう。頭にも体当たりを食らわせるやつがいたので、少し曇っていたが帽子をかぶって防御した。さらに登っていると見えない所から指の腹を噛まれる攻撃。すぐに手を振り払うことで刺されはしなかったが、なにげに痛かった。しばらく格闘しながら登る。その上に樹林もなくなって日差しもまた復活し、上が空いているのできつい登りが続いた。木がある所が日陰になっていたのでたまらずにまた休憩。日陰で動かないと少しアブも少なくなるのが嬉しい。しかし、休憩を終えて登り始めると飛んできて増える。二酸化炭素に反応するらしいが、勘弁してもらいたい感じである。

2024080308

 ようやく少し登りは緩む。なかなか避難小屋が出てこない。こんな遠いのか。しばらく少しじめっぽい道を進む。わずかにぬかるみのある所もあった。さらに進むとやっと小湿原に出る。この時期、特に目ぼしいお花などはないようだ。古くなっている木道を進んでさらにまた草の生える道を登る。しばらく進むと少し岩などが出てきてわずかに水が流れている所がある。そこをさらに登っていくとやっと避難小屋に着いた。時計を見るとやはり標準タイムをかなりオーバーしていた。

 アブ攻撃を避けるために中に入る。やはり扉がなかなか開かない。全部は開かないようだが、入れるくらいには開いた。誰もおらず静かなようだ。忘れ物かあえて置き残したのか銀マットがたくさんあった。自分も銀マットは持ってきたのだが、せっかくなので使わせてもらうことにする。二階もあるようだが、たぶん来る人は少ないだろうから一階にする。

☆山頂へ

2024080309

 少し休んでからやはり三岩岳に向かうことにする。ザックを置いていくのは少し心配だが、サブザックを取り出して水やカメラなどを入れる。持ってきた虫よけスプレーをシャツや帽子などに吹きかけておく。多少は体に影響があるかもしれないが、アブに刺されるよりはマシである。一歩外へ出るとまたどこからともなくアブがやってきた。

 わずかに先が分岐になっていて、右に窓明山への道が分かれている。三岩岳へは直進である。少しの間はちょろ水が流れていたが、すぐに草の道になる。やはり問題なく道は続いている。わずかにぬかるんでいる所があるので避けたりしながら先へ進む。少し登ると小湿原が出てくる。キンコウカがよく咲いていた。木道は古いので少し斜度があると滑りやすいので注意しながら登る。まだまだアブはしつこく飛んでいる。小屋に戻るまでこの調子であろう。ただ、虫避けスプレーのせいか、刺されることはなかったので助かった。しばらく登っていく。もう雲がだいぶ出ていて、湿気もあるのでぼんやりと霞んでいるようだ。振り返ると登ってきた方面が見えた。随分登ってきたものだ。

2024080310

 やがてまた小湿原、そのまま木道を進んだら行き止まりだった。わずかに戻ると左に木道があった。そちらに入り、また登る。右に曲がって先に行くともう先のピークが山頂だろうか。

2024080311

 緩やかに登ってそのピークへの登りをこなす。するとやはり少し先が山頂で、文字のかすれている山名板が置かれていた。

2024080312

 先にも小ピークがあるが、そこへの道はなく、ハイマツなどの激藪になっている。残雪期には会津駒ケ岳へ行く人もいるようだが、この時期は無理である。できれば先の小ピークまで行きたかったがとても無理であろう。その先は低い雲とガスがかかり始めていて、会津駒ケ岳はもちろん見えなかった。

2024080313

 左をのぞき込むと低い山々が連なっている。雲が重いので遠望は無理である。でも、この暑い中を登り、山頂までこれただけで十分に満足であった。

2024080314

 さて、往路を戻る。アブの邪魔は相変わらずだが、少し風が吹いてきてわずかに涼しくなったのと、天候が悪くなるのか、登りよりアブの数が減った感じだった。途中に咲いていたイワイチョウやタテヤマリンドウなどの写真を撮りながら下る。

2024080315

 左に曲がるあたりは先に進むと三ツ岩らしいが、そこも激藪なのでとても行けるような場所ではなかった。

2024080316

 下っていくと先に窓明山と思われる山が見えた。しかし、さらに雲が増えて暗くなってきた。どんどん下り、再びキンコウカの咲く湿原を見てさらに下っていけば、避難小屋に戻ることができた。

2024080318

 誰か来ているかと思ったが、誰も来ていないようだ。もしかすると今日は自分一人かもしれないなと思う。時計を見るともう16時になっていた。水は明日も汲めるはずなので、酒を飲んでも大丈夫であろう。小屋の前に出て、持ってきた酒を飲む。座り込むとアブが高速で飛び回る。ただ、歩いたりしないせいか、近くを通るだけで通過していく。やはり動きがあるとターゲットとして見られるような感じである。ただ座っているだけならば虫避けスプレーの効果もあるのかもしれないが、特にまとわりつかれるような事はなかった。やはり誰も来る人はなく、静かなものである。17時半近くなったので食事を作る。やはり今日は一人であろう。一人の避難小屋宿泊は久しぶりである。少なくなったはずのアブが火を付けるとあっという間に数が増える。二酸化炭素を目当てにやはりやってくるようだ。食事を終えるとすることもないので、まだ少し暑いがドアを開けたままにして中に入る。シュラフカバーで寝ることにした。19時くらいまでは明るかったが、やがて暗くなる。とても静かな夜でたまにガタンという何かの音がしたり、遠くの地響きが聞こえてくるくらいである。

 しかし、21時を過ぎた頃にパタパタという音がする。これはネズミではとライトを付けてあたりを確認する。その時は見つからなかったが、ライトを消して少し寝るとまたパタパタと音がしたので再びライトを付けて探すとやはり白いネズミらしい小動物がちらりと動くのがみえた。こりゃ、このままだと食材とかを齧られたりしそうだ。このためではなかったが、今日は蚊取り線香を持ってきた。若干煙いが、齧られるよりはマシである。ライターを探したが見当たらなかったのでガスバーナーで点火した。適当な大きさに切って点けたが、1時間くらいは燃えていただろう。さすがにこの匂いには勝てなかったらしく、静かになってくれた。その後はぐっすりと寝ることができた。

続く。

大柴山から花渕山へ

2024060907(大柴山:なぜか猿のぬいぐるみがある)

【 山 名 】大柴山、花渕山
【 山 域 】宮城の山
【 日 時 】2024年6月9日(土)
【 天 候 】くもりときどき霧
【 ルート 】テレキャビン山頂駅9:20→9:45大柴山→10:55花渕山11:05→12:20登山口→12:30尿前の関→13:00鳴子温泉駅

☆大柴山、花渕山へ

2024060901

 さて、二日目はテレキャビンで登ってしまうルートである。時間的には短いがどうなるのだろうか。宿を出るとあまり良い天気ではなく、どんよりとしている。それに涼しくもなく、湿気が感じられる。山には低い雲がかかって山頂付近はほぼ見えない。もしかするとわずかに雨が来たりするかもしれないなと思う。一駅乗って鳴子温泉駅で下車する。今日はバスがあるだろうとバス停に行くともう止まっていた。リゾートパークで下車する旨を告げてバスに乗り込む。やはり乗客は今日も自分一人である。リゾートパークまでは昨日と同様に500円である。

2024060902

 まだテレキャビンは朝の準備中のような感じだった。この天気ではあまりお客も来ない感じである。一人お願いしますと頼むと片道ですかと聞かれる。表示は往復料金しかなかったので往復しかないのかと思っていた。では片道をお願いしますと言うとパラグライダーの方ですかと聞かれる。いや、花渕山の方へと言うと入山届を記入して下さいということで名前や住所、電話番号などを記載した。片道は1000円であった。乗り込んで出発する。スキーに行くような気分だが、まだ誰も乗っておらず、動くテレキャビンは自分だけである。上に行くとガスの中に入って、風が寒いくらいに涼しい。今日はずっとガスの中だろうか。しばらく乗ってようやく山頂駅に着く。降りると右手に眺めがある場所がある。遠くはもちろん見えないが、意外に下は見えていた。すぐ先にはリフトの終点があり、そちらはスキー場なのだろう。先には月山や船形連峰と書かれているが、見えないのが恨めしい。まあ、雨でないだけマシという所だろうか。

2024060903

 さて、地図を見ると進む方向は反対側のようである。建物を右から回り込んで進むと笹の生えた道があるようだ。ただ道標のようなものは何もない。左右の笹がうるさく、だいぶ道にかぶっている。これで大丈夫なのかとちょっと心配になるくらいの道である。かき分けながら進まないといけない所もある。それでも下の道は続いているので、丹念にそれを追う。少し怪しくなっている所もあったりしたが、少し先に行くとなんとかまた道が見つかる。こりゃ入る人は少ないだろうな。しばらくそんな道が続いた。

2024060905

 しかし、やがて先の方に山が見えてきた。すると森が変わって笹が減り、歩きやすくなってホッとする。細いがブナであろうか。下りに変わってしばらく下る。先へ進んで再び登る。しばらく登っていくと通過点みたいな所に大柴山のプレートと木に猿のおもちゃが付けられていた。下には三角点が置かれている。静かな山である。

2024060906

 先に進む。人の気配などまるでない深山の雰囲気である。このあたり少しガスがかかっているようで進んで緩やかに下ると暗くなってきた。道は問題ないようだ。かえってテレキャビンからの道と比べると遥かに歩きやすい。

2024060908

 またマイヅルソウが足元にたくさん咲いている。

2024060909

 先へ進むとまたブナの森、やはりひんやりする。

2024060910

 緩やかに登ったのち、再び少し急な下りになる。気を抜いて歩いていたら、滑って尻もちをついてしまった。気を付けなれば。大木を見て先へ進む。

2024060911

 やがて道が左と右に分かれている所に出た。標柱があり、右が花渕山のようである。左は地図にある破線路であろう。あまり歩く人はいないのかもしれないが、道は続いているようだった。

2024060912

 先へ進む。空は明るくなったり暗くなったりを繰り返す。暗くなると雨が来そうだと思うが、特に降るようなことはない。やがて先へ進んでいくと二重山稜のような所の右側を通る。左は小さな谷になっていて、左手にも尾根らしきものが見える。

2024060913

 そこから先へ進むとどうやらシロヤシオと思われる木が並んでいる。下を見ると白い花がいくつも落ちていたが、残念ながら花期は過ぎているようで咲いている花は見かけなかった。まあ5月下旬頃のようだから、温暖化でさらに早まってもうこの時期では遅いのだろう。しばらく細い道を木の間を抜けて緩やかに登っていく。

2024060914

 さらに先へ進んでいく。左右の灌木の間を進んだり、樹林の中を進んだりと忙しい。ひたすら先へ行くと緩やかに下っていく。特にこれというものもなく、ひたすら道を先へ追う。やがて少し登りになって進んでいくとだいぶ山頂が近づいたのかなという気になる。細い道で右に進み、そこを抜けると左に入れる道がある。そちらに入って進むとそこが花渕山の山頂であった。樹林の中で眺めはない。三角点と山名柱があるだけである。手前には何かの観測用らしき小屋のようなものがあった。ちなみにここの三角点は後で知ったのだが一等三角点であった。道理で少し大きかった訳である。

2024060915

 早朝に食事をしただけなのでお腹も減ったし、ここで昼食のパンを食べることにした。静かな山である。あまり訪れる人もいないのであろう。この時間なら早い時間に下れそうだ。のんびり温泉に浸かって帰ることにしよう。

2024060916

 先へ進む。すると熊注意の看板があり、木槌と木の板がある。叩いて通ろうかとも思ったが、逆に刺激そうなのでそのまま進む。特に熊がいる気配はなかった。しばらく進むとやはりガスがかかっていて霧の中を進む。進んでいくと急に明るい所に出た。そこには鉄塔があり、先にはリフトの終点らしいものが見えた。そのまま進むとリフトの終点に出るが、もう木の板が腐って落ちていて使うことはできない状態である。昔のスキー場跡でリフトは放置されたままなのであろう。

2024060917

 道は左に曲がって下っていく。草や灌木が多く、あまり良い気分の道ではない。しかし、かなり人間臭く感じる道でもある。しばらく下ると先の方に下の方の民家などがちらりと見えたが、まだ遠いようだ。

2024060918

 さらに進むと右に曲がって樹林の中に入る。するとそこにも熊注意の看板と木槌。このあたりはよく出るのだろう。先へ進むと細い道を進み、樹林の中を緩やかに下っていく。

2024060919

 静かな樹林の緩やかな下降が続く。しばらく下って右へ進んで左に折れて進むと細いがブナの森の中を緩やかに下る。やがてまたリフトの近くに出る。そこを下っていくと先に建物が見えて、初めて道標を見る。登山道と書かれていてもう雄沼は過ぎたようだ。先に出ると明るいゲレンデだった場所は草地になっている。右の建物は展望レストランだったらしい。

2024060920

 再び道標を見て進むと木や草の多い道を下る。やがて草深い道を左に進んで樹林の中に入る。右に進んでいくと比較的歩きやすい道となる。再びブナの森を通った。

2024060921

 しばらく歩いていくと急に道が細くなって右に登る。すると再びリフトの残骸を見て下に向かう。またクマ注意の表示を見かけた。さらに先に進むと以前のスキー場の看板を見て、そこからは階段で急降下、さらに道が細くなり、歩きにくい道が続く。やがてロープ場が出てきて、急降下。エゴノキがあってたくさんの白い花が落ちていた。さらに左に進んでから再びロープの急降下となるが、ロープは4、5本続いただろうか、かなり長い急降下で降りる。杉林になってちょっとホッとすると緩やかな道になる。平坦な所を歩いていると先の方の車の通行音などが大きくなった。どんどん先へ進み、下っていくと目の前に道路が出てきて、やっと登山口に降り立つことができた。

2024060922

 左に道なりに進むとスキー場の駐車場だったらしい場所をみて左右に通っている道路に出る。道標があり、左に行けば尿前の関に行けるようだ。左へ進む。左手を振り返ると降りてきたと思われる山が見えたが、上の方にはまだ雲がかかっていた。しばらく進むと左に道があり、そちらに進めば尿前の関のようだ。道に入るとここは「おくのほそ道」らしい。階段で急降下すると下を通っている道路に出る。左に行くと駐車スペースがあり、そこに入り口があり、道標もある。入ってまた階段で下る。下っている途中では山菜らしき葉を取っている人たちがいた。さらに下ると道路に出た。右に尿前の関の案内板などがある。

2024060923

 さて、先の方に鳴子温泉が見えている。約3Kmほど歩かなくてはいけない。そのまま道を先へ進むとさきほどの車道に出る。そのまま進み、橋を渡る。左手に見える山が歩いてきた花渕山などであろう。低い雲が垂れこめていた。しばらく歩道を歩いて進むと橋の手前で右に人道橋があり、そちらを渡って先に進むと鳴子温泉駅に向かう道である。民家を見ながら進み、緩やかに登ると踏切で渡って商店を見る。もう鳴子温泉駅はそれほど遠くはなかった。

2024060926

 さて、最後はもちろん温泉に浸かって帰ろう。駅で列車の時刻を見ると1時間後にあるが、それを逃すとしばらく列車がなく、次は2時間40分後である。特に急いで帰らなくてはいけないことはないので乗り逃してもよいやと思う。少し下ったあたりに見つけた旅館で日帰り入浴をお願いする。たまたま一緒に入浴した人がいたが、その人も山歩きをする人で、歩いた山々に関しての話で盛り上がった。お湯も黒湯でよく、楽しい一時であった。

2024060927

 お風呂を出て時計を見ると思ったよりも早く出たので、列車に間に合いそうだ。旅館を出て、間に合わなくてもよいかと思いながら坂を登る。駅に着くとまだ発車まで余裕があった。列車に乗り込む。のんびりと走り、古川で停車したが、新幹線には乗らず、そのまま小牛田駅まで乗る。仙台駅行きの列車に乗り換えるが、少し遅れた。仙台駅に出て、一杯やる。お土産を買い込み、新幹線で帰宅した。

 

禿岳へ 下山編

Dsc_0770(ツバメオモト)

☆下山

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 最後の眺めを楽しんでいると誰かが残雪のある山が鳥海山だろうというので見てみるとわずかに雪のある山が遠くに見えたが、もちろん雲に隠れて山頂などは見えなかったので本当にそうなのかどうかは分からなかった。山頂にある標柱には最上町2Kとある。山形の方から登ることも可能なようだ。さて、下山にかかろう。

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 さすがに花立峠へ向かう道は歩く人も多く、良い道である。少し下ると登って来る人達に会う。少し下ると雪渓が遅くまで残っていたのではないかと思われるようななだらかな場所があり、そこにはミツバオウレンがこれでもかとたくさん咲いていた。

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 イワイチョウも咲いていた。少し進むと9合目の表示がある。右に入ると壊れかけた石祠の中に石仏が置かれていた。石祠にはロープが巻かれていて「祈再建」という札が付けられていた。

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 先へ進む。緩やかな下りになり、途中にはアカモノがまとまって咲いていた。

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 今日もオオバキスミレを見かけることができた。

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大きく下っていくようになる。先が見えて花立峠はまだかなり下らなくてはいけないようだ。ウラジロヨウラクがあったが、数本だけだった。

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 さらに下っていく。比較的緩やかな下りが続く。途中で水を飲んでいたら、早いおじさんが通っていった。しばらくすると5合目の表示があり、手前でグループが休んでいた。そこから急降下となる。ロープの付いている所もある。先を行くおじさんはやはり早く、追いつくことはなくていつの間にか見えなくなった。やがて急降下が終わると少し緩やかな下りが続くようになる。ブナの森も通る。

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 降りている人達をパスする。ひたすら先へ進んで下っていく。あまり急な所はなく、距離をかせぐ。どんどん進んでいくと少し登り返しが増えるようになった。やがて1合目の表示を見る。

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 先に行くと樹林を抜けて明るい所に出る。ヤマツツジがよく咲いていた。左手の眺めが広がり、だいぶ低くなったが、まだ下に集落や田んぼなど広い景色を見る。風も流れていて爽やかで気持ちよい。天気は良くなったようである。

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目の前にも山があるが、ちょっと登ってみたいものの、止めておくのが無難だろう。気分よく緩やかに下ると花立コース入口の標柱を見て花立峠に出る。舗装道路が通っていて、車がたくさん止められている。右の山形方面は通行止らしい。

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 さて、ここからは長い道路歩きとなる。それでも爽やかな風で気分は上々、道路を下り始める。タニウツギがよく咲いていた。そのせいかどうかは分からないが、何か植物の毛のようなものがたくさん飛んでいた。どんどん歩いて下っていく。さすがに長い歩きである。随分歩いた所で左を見上げるともう禿岳が大きく高かった。ついさきほどあそこにいたのだなと思うと感慨深い。

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 まだ時間が早いせいか、通る車はほとんどなく、たまに一、二台通り、峠バイカーが数台登っていった。随分下ると樹林の中で大きなじぐざぐで下って広い所に出る。広々としていて気分が良い。上よりは少し温度が上がったが、まだ気分よく歩ける。しばらく歩いていたら、車が一台止まって乗って行くかと言われたが、お礼を言ってそのまま歩く。もうリゾートパークはそんなに遠くないと思われた。さらにしばらく歩いてゲートのようなものがあり、さらに先に進む。途中で近道のような林道に入って進んだら、キャンプをしているのか椅子などを出して座っている人たちがいた。私有地だったのか申し訳なく思う。でもこんにちはと挨拶してくれたので安心した。そこから下に降りると道路に出て、先へ行けば、ホテルの入口を右に見る。さらに歩いて進み、少し登ると右にテレキャビンのセンターがあり、その横にバス停があった。

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 時刻を見ると45分ほどの待ちである。テレキャビンのセンターに入ってジュースを買って飲んだ。日差しがあるので日当たりのよい所で休みたくない。バス停横の建物はこの時期は使われていないようなので、そのあたりの日陰に座り込んでバス待ちした。時間になると10数人乗りの小型バスがやってきたので乗る。乗客は自分一人で、途中からも誰も乗って来ないので駅まで一人だった。

 列車に一駅乗って鳴子御殿湯駅で下車する。この日は東鳴子温泉に宿泊した。

 

禿岳へ 登り編

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【 山 名 】禿岳
【 山 域 】宮城の山
【 日 時 】2024年6月8日(土)
【 天 候 】晴れときどきくもり
【 ルート 】田野原8:45→9:15登山口→10:50七合目→11:25禿岳11:40→12:45花立峠→13:55リゾートパークオニコウベバス停

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☆田野原から禿岳へ

 今回は鬼首付近の山に行くことにする。日曜日はあまり良い天気予報ではなかったが、土曜日は悪くなさそうだ。また今回も土曜日は頑張り、日曜日は若干緩めのプランで行くことにする。やはり夜行バスに乗り、仙台へ。一駅新幹線を利用して古川から陸羽東線に乗る。しばらく乗った鳴子温泉駅で下車する。しかし、バス停へ行くとなんと乗ろうと思っていたバスがない!

 ネットで調べたのは休日ダイヤ、土曜日も休日に含まれるというのが東京付近のバス時刻では一般的だが、この休日ダイヤはまさしく日曜日と祝日しか運転されていなかったのだ。またやっちまったな~。しかし、明日は天気悪いから今日行かないと登る気力がなさそうだ。仕方なくタクシーで行くことにする。

 駅前にはタクシーが数台待機している。料金を聞いたのだが、年配の運転手さんも田野原までは行ったことがなかったようだ。リゾートまで5千いくらとのことだった。登山口まで乗るつもりはなかったが、集落までなら6~7千円で行けるのではと思う。タクシーは快調に飛ばして走る。長いトンネルをいくつも通ってオニコウベに向かう。トンネルが終わったあたりでスマホで地図を確認する。現在走っている位置が表示され、便利な世の中になったものである。地図を見ていれば問題なく田野原のあたりで右にカーブする前の登山口に向かえそうな道の入口で止めてもらえた。5250円と予想よりは低かったので助かった。10300円を渡すとお釣りはまさに禿岳へGOGO!(5050円)である。

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 禿岳には雲がかかっていたが、晴れている。やはり天気は良さそうだ。午後は暑くなるかもしれない。今はそれほど暑くはない。地図を見ながらしばらく道を歩いていく。特に道標などはない。田んぼを見ながら歩き、やがて林道らしい道に変わる。しばらくは舗装されている道だったが、やがて分岐があるとそこからはじゃり道に変わった。もう暑くなってきた。長袖のシャツを脱いでTシャツで歩く。樹林の中を歩くことが多く、あまり日差しが当たらないのが有り難い。それでも汗はかかされた。少しずつ登り基調に変わり、くねくねと曲がりながら進んでいくと道も悪くなって車は入れない道であろう。右に曲がって進むと禿岳登山道と書かれた標柱の立つ場所に着く。そこには簡単な地図もあり、新中峰コースの案内図がある。以前は別な所から登ったようだが、登山道の崩落などで付け替えられた道のようである。

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 草の生えた林道だったと思われる道を進む。ところどころ日当たりがよい所を歩くので少し暑い。それでもまだ空気は爽やか、まだ六月の蒸し暑さまではいかないようだ。風も少しあるので有り難かった。さすがに先の方に禿岳が近くなってきたが、随分登らされそうだ。直線的な道をしばらく進んでから右に曲がり、しばらく進むと再び登山道の標柱がある。そこからは本格的に山道のようだ。水を飲む。

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 のっけからロープの付いた急な登りである。すぐに左の小尾根に乗るが、そこから先も急登が続く。見上げる急登はえらくきつい。これでは登る人は少ない訳である。ここはじっくりと登るしかない。途中には緑色の大量の糞が落ちていた。鹿のものよりはかなり大きく、イノシシやクマのものだろう。まさか出てこないよね。頑張って登っていくと一合目の表示を見る。水を一口飲む。まだまだ急登は続き、ロープの付いている所もある。登りならば特に掴む必要はなかったが、きつい道は続く。やがて大きな木も出てくる。ブナであろうか。さらに登るとギンリョウソウ軍団があった。細いがブナの森を通る。二合目の表示は倒れていた。それにしても急登は終わらない。どのくらい登ればこの急登は終わるのだろうか。合目表示が出てこないなと思いながら登るとやっと三合目。これも倒れている。合目ごとに一口水を飲むことにした。

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 登っているとまた糞を見る。これは黒っぽく、熊のものと思われた。やっぱりこのあたり結構いそうである。もう少し先にも見かけた。道は悪くなく、続いているので問題はない。それでもたまにしか人は入らなさそうである。

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 やっと四合目の表示がある。登ってきたせいか暑くもなく、比較的快適である。雲が多いせいか日差しもそれほどではない。

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 ようやく少し斜度が緩くなり、右手に眺めがある所に出る。中腹あたりまで来ただろうか。右手には山が連なっている。雲が低いが、さきほどかかっていた低い雲はなくなったようである。ちょっとした岩の多い道を登る。それなりに登らされるが、ときどき右を眺めながら登る。やがて先に進むと五合目の表示が出てきた。

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 そこを通過してさらに先に進むとイワカガミが咲いている。薄ピンク色が良い感じである。たくさん咲いていた。先に進むとあまり見かけない。さらに登っていく。

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 先にピークがあるが、そこまで登るのかなと思っていたが、だいぶ登ると左に進む。すると六合目と思われる場所の標柱は折れていて合目表示がばらばらになって落ちていた。

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 そこからは左へ進むようだ。先に大きな山が見えるが、それは禿岳ではなく手前のピークらしい。久しぶりに少し下る道になるが、道には草がかぶる。左に下の眺めが広がり、田んぼなどを見下ろすことができる。足元が悪いので歩きやすくはないが、気分の良い道である。足元にはマイズルソウがたくさん咲いている。

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 左は草や灌木だが見えない部分が斜面になっているようで落ちそうになるので注意して右側を進む。まだ禿岳までは距離があるようだ。歩いてはいるのだが、道があまり良くないので時間がかかる。少しずつ登って七合目の表示があった。そのあたりが1164mだろうか。

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 さらに先に進み、緩やかに登る。アカモノも咲いていた。イワカガミも再び出てきた。八合目と思われる標柱は倒れていて合目表示は見当たらなかった。だいぶ道に笹や灌木の枝がはみ出していて、草も多い。ときおり枝などを払い避けながら進む。

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 マイズルソウもわずかだが咲いていた。草原を先に見ながら右に登る。近くにはなかったが、遠くにコバイケイソウが咲いているのを見かけた。さらに登ると禿岳への稜線がもう近くなった。さすがにここまでくれば山頂は遠くないだろう。九合目らしい標柱があった。

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 進んでいくと先に禿岳の山頂と思われる場所が見え、数人が動いているのが見えた。もう山頂は近いと思うとミツバオウレンが咲いていた。細かいアップダウンで進むと人の声が聞こえてきて、山頂に飛び出た。

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 禿岳山頂の大きな石標が立っている。数グループが休んでいた。天気はあまり良いとは言えず、どんよりとしているが、涼しい風が吹き、かえってこの方が良かった。登った先に見えるのは花立峠やその先の山々であろう。反対側にも山々が並んでいるのだが、どこの山か分からなかった。昼食にする。

続く。

 

湯ノ岳へ

12/23はいわきへ。

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湯ノ岳に行ってみたかったけれど、このあたりバスが非常に少なくなっていて乗るのが難しい状態。利用は無理かなと思っていましたが、なんとか川平という登山口近くへはバスがあり、東京からでも乗れそう。これを使うことにしましたが、これさえも電車と接続が非常に悪く、3時起きで出かけました。いわき駅でコーヒー飲んで時間を潰してようやく川平というバス停へ。登山口には川平住宅の方が近いですが、わずか先の終点です。

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少し歩くと住宅地の先に登山口。

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緩やかに登っていきます。先に見えるのが湯ノ岳と思われますがまだ遠いなぁ。この先高速の上を橋で渡りました。

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登山道は問題ないですが、途中、少し荒れた所があります。道標を見て安心。

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明るい所をどんどん登っていきます。歩く人は多くはなさそうだけど、道はそれなりにしっかりしています。

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ひたすら登ると稜線に辿りつきました。右に展望台があるようなので行ってみます。

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道路に出て、しばらく道路を歩きました。何か置かれていて狭い駐車場を通り抜けて展望台。

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近くには三大明神山という山、左には低い山々の連なりを見ることができました。

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戻る橋の上からはいわき市街と海を眺められました。

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電波塔がたくさんあるのを見ながら進むと道路脇に湯ノ岳の山頂。

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昼食を取るにはあまりにも寂しいので、そのまま下りました。しばらく下って道路を渡り、さらに進むと観音堂跡。ここで昼食にしました。

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どんどん下っていくと途中には数人が下っていました。パスして先へ下ると登り返して丸山公園近くの登山口に到着。

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帰りの足がないので、ひたすら道路を下ります。丸山公園口のバス停への道を過ぎてさらに進んで下ると小野田の集落。平日ならバスがあるけれど、土日はなし。左へ行けば川平バス停に戻れますが、右へ駅へ向かいました。

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ひたすら歩いてさらに丘陵みたいな所を通る道路を登って下っていきました。もうやってないと思うけれど、古い旅館だったと思われる建物がありました。やっと湯本の街っぽくなりました。

 

仙台の戸神山へ

12/3は戸神山へ。

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また相変わらずのボケぶり。上愛子小学校と愛子小学校を勘違いしていて、昨日乗れなかった錦ヶ丘行きのバスに乗ってしまいました。愛子駅を過ぎた所で気づいたのですが、もう遅し。たくさん人が降りた錦ケ丘のバス停で自分も下車。愛子駅まで歩いて下り、いろいろ調べたら、愛子駅前というバス停から作並温泉行きのバスがあるらしい。駅前というから駅に来るのかと思ったら、違うみたい。結局、少し歩いた所にバス停があり、一時間待ち。すぐに発車する定義行きのバスがあり、上愛子小学校前を通ったらしい。失敗ばっかりで、結局、上愛子小学校前のバス停に着いたのは、10時30分近い時間でした。とほほ。

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しばらく道路を歩いてようやく登山口。フェンスがありますが、横から抜けられます。

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浄水場を過ぎるとあまり使われていない山道という雰囲気になり、ヤブの中に旧白沢峠分岐という表示。左にあまり使われていなさそうな道が分岐していました。

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しばらく歩いていくと手製の道標のたくさん付いた分岐。戸神山への道は地元の有志の方が整備されているだけのようです。

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表コースを右に見て裏コースの先に進みます。道は続いているけどちょっと細く、若干歩きにくい所もあり。樹林の向こうに見える山は戸神山でしょう。

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細くて歩きにくい所を過ぎるとなかなか良い雰囲気。昔の東北の峠道はこんな感じだったのかなと思わせてくれる良い道。

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だいぶ歩いて右に入り、しばらく進むと戸神山へのショートカット道がありますが、そのまま進みます。

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だいぶ歩いていくと左に緩やかな道と分かれて右に折り返して女戸神山に向かいます。

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ちょっと横の枝がうるさいけれど、問題のない日だまりの道を進みます。

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緩やかに登って女戸神山に到着。静かな小さなビーク。

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戸神山まではもう少しですね。

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少し歩けばもう戸神山の鞍部。帰り道が左に分かれています。

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ロープも付いたかなりの急登をこなすと戸神山の山頂。案に相違して誰もおらず。

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広い眺めを楽しめました。ゆっくりと昼食を取りました。近くに見えるのは白沢五山かな。

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下ろうと思ったら、遠くには雪山。もしかしたら、右は泉ヶ岳と正面は船形山かな。きつかったけど思い出の山々だなぁ。。。

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表コースは表なのにあまり歩かれていない感じ。途中踏み跡っぽくなってどこへ下ればいいの、とちょっと不安になりましたが、その先は分かりやすくなって問題なく下れました。途中には炉端と書かれた所がありました。ここで焚火とかするのかな。

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のんびり下って登山口に出ました。ホントは白沢五山も一部は歩いてみようと思ったけれど、朝の失敗があるので、またの機会に歩くことにしました。上愛子小学校前のバス停まで戻りました。

 

太白山、蕃山

12/2は仙台へ。

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久しぶりに新幹線で仙台へ。蕃山を先に歩こうかなとバス停を探すけれど、駅から少し離れていて見つけられず、太白山を先に歩くことにします。長町駅でバス停を探してやっと公営アパート前バス停が歩き出し。やっぱりちょっと寒いな~。

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少し歩くと太白山自然観察の森。みはらしの道を登ることにしました。オレンジの紅葉がきれい。

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先へ進むとおお、見えました。こんもりしているなぁ。

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樹林の中を進むと生出森八幡神社付近の建物。ちなみに山頂へは通行止になっているようです。

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やっぱり紅葉はきれいだな~。

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ということでワープして山頂に到着。

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ちらりと雪山が見えるのがいいね。

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裏側の急下降を下って林道へ。

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マイナーな道っぽかったけど、ランナーさんとか結構会いました。少し笹がかぶる道。

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トンネルの上を進むあたりは木の合間からちらりと山が見えます。蕃山かなぁ。

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やっぱり紅葉。

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先へ進んでいくと峠のような所に神社がありました。

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さらに進むと冬枯れの世界に。

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登り着いた付近からは遠くに山と市街地が見えるけど、そちらは晴れているなぁ。

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ということで萱ヶ崎山到着。

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途中で踏み跡の道に入って蛇台蕃山。すぐそこは住宅地なんですけど、なぜか奥深い山に感じるから不思議。

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しばらく歩くと分岐。左の方に西風蕃山を経て・・・と書かれているから西風蕃山は左なのかなと行ってみるとなんか違う。

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右に行ったら、西風蕃山の表示のある山頂。あの道標にだまされたよ。

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蕃山に向かう道。ちらほらと風花が舞って寒い寒い。

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しばらく歩いて裏から出ると蕃山の開山堂でした。

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遠くには海が見える、やっぱり良い山だなぁ。昼食を取っていたら、体が冷え切ってしまい、手袋しました。

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下りに入って進むと右手にはさきほど登った太白山。

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やっぱり紅葉。

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小畑山に立ち寄りました。新聞記事のコピーが。三角点を見つけたのは最近のようです。

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下っていくと大梅寺。石仏がたくさん置かれていて、これは子供を負ぶったお父さん的な石仏ですが、子供に苔が生えていてちょっと不気味。

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お寺の入口横には大きな木。「大梅寺のヒヨクヒバ」と書かれた標柱があり、樹齢およそ350年と言われる仙台市内でも最大のヒヨクヒバだそうです。

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階段を降りると石碑の仁王像がありました。階段を降りて行ったら先にバス停がありましたが、ちょうどバスが来たところ!慌てて走ると運転手さんが気付いてくれて待ってくれたようでした。

 

斎藤山へ

次の日は斎藤山へ。

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早朝の会津田島駅。朝は60%の雨予報で雨マークついてましたが、予想外に雨は降ってませんでした。

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しばらく待って会津若松方面の列車に乗り、会津長野駅で下車。

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2両の運行でした。

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駅から目の前に見える山が斎藤山。

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しばらく歩きます。道標に従って早稲栗コースへ。途中、左手にリンゴの木が植えられている農家があり、近くに猿が出没。狙っているなという感じでした。

この先へ進むとフェンスがあり、頑丈に針金などで止められているので、それを開けるのに一苦労。でも、さきほどの猿を見るとかなり動物被害に悩まされているのでしょうから、これは仕方ないかな。

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登っていくと早稲栗の木がありました。そこから左に登山道開始。

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谷状の所を登ったのち、やがて尾根の登りになるとかなりの傾斜の登りになります。

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紅葉は淡いですが、それでもやはり秋色の雰囲気は良い感じ。

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オレンジや黄色が主体でした。

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結構登った気になると見晴台に到着。どんよりとした天気でやはり雨が降りそう。さっさと先へ。

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風が出て来て少し寒い感じ。しばらく林道らしき道を進むと再び登り口に到着。パラパラと雨が降って来たので雨具の上だけ着ましたが、わずかで止んだようでした。

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ひたすらじぐざぐに登るやはりきつい道でした。紅葉はあまりきれいではなく、ひたすら登って道標で右に曲がって登ると降りて来た人達に会いました。さらに登ると鉄塔へ。ここが山頂かと思ったら、まだ先でした。

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ヘリポートを過ぎてさらに進むとようやく斎藤山頂でした。

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やはり七ヶ岳方面かな。雲がどんよりなので残念。

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ヘリポートに戻ると右手に見えるのが斎藤山本峰らしいですが、そこへの尾根は密ヤブに覆われていてとても歩ける尾根ではないらしいです。

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下りに入るとまたパラパラと降られましたが、本降りにはならなかったです。見晴台まで戻ると少し明るくなった感じ。向こうは小野岳とかかな。

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やっぱり秋色。

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下りは雷神様コースにします。急降下でロープもところどころ付いていました。

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やはり紅葉はあまりきれいではなく、ひたすら下ります。途中に正面左の木がヤシャブシの木と書かれていました。

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ひたすら下って長い樹林の中の道を進むと神社下に着きます。時計を見ると列車の時刻には余裕なので雷電神社に立ち寄ってお参り。

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やっぱり最後はフェンス。こちらは簡単な施錠だったのですぐに開けられました。

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列車が見えたので慌てて小走りに駅に行ったら、通過列車でがっくり。一時間待ちでした。天気は良くなったり悪くなったりと忙しい天気でした。早い列車に乗れたので、会津高原尾瀬口駅で途中下車して、昨日同様に夢の湯に入って温まってから帰りました。

 

高土山へ

10/28は南会津へ。

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事前に予約した時はそんなに悪い天気じゃなかったけれど、直前になったら雨マーク付きの上に全国的不安定とか言っている天気予報。かなり重い気分になったけど出かけます。一日目は高土山。福島県に高土山は二つあるようです。

久しぶりの会津高原尾瀬口駅が歩き出し。この時期はもう尾瀬に行く人などいない上に、天気も悪くて地元の人以外ほとんど見かけない感じ。東京よりはちょっと寒いけれど、この日は湿気が多く、それほどでもなかったです。

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道路を歩いて行きます。先に見える鉄塔の山は高土山へ向かう途中の山かなぁ。

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荒海山への道を見て、取り付きます。もう秋色の感じでした。

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巡視路なので、踏み跡。途中の谷には木橋。

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踏み跡は結構きつい登りが続きます。色づいている木を見ながら歩くのは悪くない感じ。

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急登が終わると尾根らしくなります。

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やがて鉄塔通過。わずかに藪があるけど、たいしたことはなかったです。

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さらにしばらく登ると再度鉄塔。左に尾根が続いているように見えたけど、右が正解でした。

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少し明るくなると紅葉がなかなか。

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先にピークが見えそれが高土山かと思ったら違っていて、右手の樹林の向こうに見えるのが高土山でした。

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ピークには登らずに巻いて先に進むと右手に山が見えますが、紅葉していて良い感じ。荒海山とかの方面かな。

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やっと高土山が近づいてきました。

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再び天気が回復してきた模様。鉄塔分岐がありました。

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しばらくトラバース気味に登っていくと鉄塔分岐。左後方に向かうのが山頂への踏み跡。

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藪っぽい道をしばらく登ると山頂に到着。三角点がありますが、やはり藪に囲まれた山頂。

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さきほどの分岐に戻り、わずかに先に行けば鉄塔。先に見えるのは七ヶ岳かな。電車も少なくなって行きにくくなってしまったけど、また登りたいな。

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帰りは少し戻った鉄塔分岐から古い道を下って見ることにします。少し下ると右手の山がやっぱりきれい。しかも少し日差しが。雨予報で雨降らない上に日差しとはこれには吃驚。

しかし、鉄塔の先を谷まで下った所で道が消滅していて、その上バラ藪まである感じ。しばらく探しながら下ってみたけど、無理そうなので登り返しました。

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行きにも少しきれいだなと思ったカエデが日差しが当たったら、すごいきれい。

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オレンジもなかなか。

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問題なく登山口に戻り、再び道路を戻ります。行きに見落とした袋口のバス停がありました。

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会津高原尾瀬口駅に向かいますが、やはり途中の山も色づいていて良い感じでした。

 

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